説明

光学的画像化装置

本発明は、光チャネル(110)を備えて、被写体の少なくとも一部をデジタル画像センサの1領域上へ光学的に画像化するための装置について記述している。光チャネル(110)は、第1の基板上へ配置された第1の結像レンズ(120)と、第2の基板上へ配置された第2の結像レンズ(130)と、第3の基板上へ配置された視野レンズ(140)とを含んでいる。第1の結像レンズ(120)と第2の結像レンズ(130)は同一であって、第1の結像レンズ(120)の第1の表面が光チャネル(110)の光入射面(180)であり、かつ第2の結像レンズ(130)の第1の表面が光チャネル(110)の光出射面(182)であるように配置されている。光チャネル(110)の横方向の広がりに対して垂直にかつ視野レンズ(140)の横方向の中心を通って延びる軸が光チャネル(110)の対称軸(170)を形成するように、視野レンズ(140)は第1の結像レンズ(120)と第2の結像レンズ(130)との間に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタル画像センサへ被写体を光学的に画像化するための装置に関する。そのような装置は、例えば、デジタル顕微鏡法及び/又はマクロ撮影法において使用することができる。
【背景技術】
【0002】
純粋に光学的に拡大する古典的な顕微鏡は、短いカメラ−被写体間距離において大きい像距離を達成するためには極めて大きい光てこを必要とする。このいわゆる大型の光てこにより鏡筒の長さが長くなり、その結果、顕微鏡構造の長さも長くなる。既知の従来の顕微鏡構造は、25cmから50cmまでの範囲の高さをもつ。倍率が高まるにつれて、古典的な顕微鏡の観察可能な被写体視野は狭くなる。古典的な顕微鏡は未だに光学機械的な精密計器であり、修正に多大な労力を要し、それゆえ製造費用が高い。
【0003】
新しいデジタル画像センサは、その小さいピクセルサイズによって、いま初めて小さい被写体の詳細を写真撮影することを可能にしている。その被写体の詳細は、光学系1:1イメージング、すなわち画像視野=被写体視野において、又は非常に小さい光学的倍率のみにおいて、ピクセルサイズに依存する。この技術は、デジタルマクロ写真撮影と称されている。この技術の欠点は、対応する対物レンズの構造長さが短くされている場合に被写体サイズが大きいときに、画像視野の縁ではマクロ対物レンズ及び/又は1つのレンズチャネルを介して光が斜に通過することになり、そのため画像視野の縁に極端に強い収差(いわゆる軸外し収差)が生じ、これにより、画像品質が大きく影響されるか、又は高価な修正が必要となることである。
【0004】
デジタル画像システムの構造高さを低くするために、幾つかの光チャネルを利用するという概念が根強く存在する。このいわゆる配列手法(array approach)は隣接する被写体部分を近傍画像部分へ並列伝送することを可能にする。それは周期的に隣接して配置される等しい対物レンズ及び/又は画像チャネルであって互いに影響し合わないか若しくはほんの僅かしか影響し合わないものによって達成される。その結果、画像伝送は基本的に再び垂直に実行される(個々のチャネル内部における小さい画角は除く。)。すなわち、上述の一チャネルの変形例とは反対に、画像視野の縁における光の斜めの通過は発生せず、被写体視野は画像センササイズ及び/又は使用されるチャネルの数に比例し、かつ構造長さはそれらとは無関係である。この配列手法の欠点は、対物レンズ及び/又は画像チャネルの配列の幾何学的形状に起因して、画像内にアーティファクトが生じる可能性があることにある。このアーティファクトは、配列の周期により、例えば分解能、明るさ又は倍率の変調に繋がることがある。さらなる問題点は異なるチャネル間の光クロストークであり、その防止は極めて重要である。この幾つかのチャネルの利用によって、被写体視野及び画像視野は何れも、チャネルの数により異なる幾つかの部分的な被写体視野及び部分的な画像視野に小分割される。この目的に沿って、上述の配列手法には、被写体視野の繋ぎ目と画像視野の繋ぎ目とを組み合わせる、すなわち部分的な被写体視野と部分的な画像視野とを組み立てる種々の変形例が存在する。
【0005】
さらに、幾つかのチャネルが像点(ピクセル)の形成に寄与する変形例は、像点の形成に1つのチャネルしか寄与しない変形例とは相違する。前者はより高いレベルの光度を有し、後者はより高い分解能を有する。
【0006】
要するに、この既知の先行技術において、横に広がった近接する被写体、すなわち画像化システムからの距離が短い被写体、の高レベル画像品質での画像化と、画像化システムの短い構造長さとを組み合わせる概念は存在しない、と言うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の1つの目的は、横に広がった近接した被写体の画像化を、画像品質と構造高さとの改善された割合で可能にする概念を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、請求項1に記載されている装置によって達成される。
【0009】
本発明の核心となる考えは次のものである。すなわち、被写体の少なくとも一部をデジタル画像センサの画像領域上へ光学的に画像化するための装置であって、2つの結像レンズと1つの視野レンズとを有するものにおいては、光チャネルの横方向の広がりに対して垂直方向に延び視野レンズの横方向の中心を通る軸が光チャネルの対称軸を形成するように、視野レンズが第1の結像レンズと第2の結像レンズとの間に配置されている場合に、画像品質と構造高さとの改善された割合を実現することができる。したがって、2つの結像レンズは形状が同一であり、特に光学特性が同一であって、お互いのその僅かな違いは、例えば製造公差内である。したがって、第1の結像レンズの被写体に面する第1の表面は光チャネルの光入射面を画像化し、第2の結像レンズの画像センサに面する第1の表面は光チャネルの光出射面を形成する。したがって、光チャネルの横方向の広がりは、光チャネルの光入射面の中心と光チャネルの光出射面の中心を通る軸に沿って延び、その軸は光チャネルの主光線も示す。
【0010】
したがって、本発明の1つの優位点は、光チャネルの対称配置により、被写体の一部と画像センサの一領域との1:1の画像化が可能にされ、これにより、画像品質と装置の構造高さとの割合が向上されることにある。よって、検出可能な最大被写体面積はもはや装置の構造高さに依存せず、画像センサの光学活性面のサイズに依存し、また検出可能な最大被写体面積は画像センサの光学活性面のサイズに比例する。
【0011】
本発明の実施形態では、幾つかの光チャネルは六角形に分布して配置することができ、光チャネルの検出領域は部分的に、例えば縁同士が重なることが可能である。
【0012】
したがって、本発明のさらなる優位点は次の事実に存する。すなわち、画像センサの領域上には被写体の一部しか画像化されないことから、撮影されるべき被写体の最大サイズは装置の構造高さではなく使用されるチャネルの数に比例するという事実である。したがって、検出されるべき被写体領域の倍率は光チャネルの数の増加に繋がり、かつ恐らくは画像センサの光学活性領域の拡大にも繋がるが、光チャネルの横方向の広がりの増大又は光学的画像化装置の構造高さの増大には繋がらない。
【0013】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態をさらに詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1A】本発明の一実施形態による光学的画像化のための装置を示す概略図である。
【図1B】同装置を示す断面図である。
【図2A】本発明の一実施形態において使用する結像レンズを示す断面図である。
【図2B】同結像レンズを示す断面図である。
【図3A】本発明の一実施形態において使用する視野レンズを示す断面図である。
【図3B】同視野レンズを示す断面図である。
【図3C】同視野レンズを示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による光学的画像化のための装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下で図面を参照して本発明をさらに詳しく説明する前に、諸図を通じて同一の要素には同一又は類似の参照数字が付されること、よってそれらの要素については説明が反復されないことは留意されるものとする。
【0016】
図1Aは、本発明の一実施形態による光学的画像化のための装置100を示す概略図である。本概略図は装置100のxz平面の断面図を示している。ここでは、装置100のy方向への広がりは描かれていない。装置100は光チャネル110を含んでいる。光チャネルは第1の結像レンズ120と第2の結像レンズ130とを含んでいる。結像レンズ120と130は共に形状が同一であり、かつとりわけその光学的動作モードが同一であり、相違があるとしても製造公差内の僅かなものである。視野レンズ140は第1の結像レンズ120と第2の結像レンズ130との中間に配置されている。装置100によって画像化されるべき被写体は、例えば対物面150内に位置決めすることができる。被写体の少なくとも一部は、以後、画像化されるべき被写体領域とも称されるものであるが、装置100によって生成され、対物面150内のその被写体の少なくとも一部の画像化は、例えば像平面160内に位置決めすることができる。装置100の全体、及びしたがって光チャネル110も対称軸170を中心にして対称であり、対称軸170は視野レンズ140の中心を通り、かつ光チャネル110のx方向の横の広がりに対して垂直にz方向に延びている。
【0017】
対物面150から到来する光は第1の結像レンズ120の第1の表面に入射する。結像レンズ120の第1の表面は光チャネル110の光入射面180でもある。第1の結像レンズ120は画像化されるべき被写体領域の縮小された中間像が中間像面190内に生じるように入射光を収束させる。中間像面190は、yz平面において対物面150と像平面160に対しても平行に位置決めされ、かつ視野レンズ140の中心、すなわち光チャネル110及び装置100の中心を通って広がる。中間像面190内に形成される中間像は、画像化されるべき被写体領域に比べて上下が逆であり、かつ横方向に逆転される。中間像の縮小が画像化されるべき被写体領域に比べて大縮尺であることが好ましい。それは、小さい直径を有する絞りを使用することを可能にし、結果的に疑似光(phantom light)を効果的に抑制することができるからである。装置100及び/又は光チャネル110の対称軸170を中心とする対称配置により、対物面150から中間像面190への入射光の光路は、中間像面190から像平面160への光の光路へ反映される。中間像面190から発する光は第2の結像レンズ130に入射し、結像レンズ130の第1の表面から像平面160上に広げられる。結像レンズ130の第1の表面は光チャネル110の光出射面182でもある。装置100及び/又は光チャネル110の対称性により、検出される画像領域の大きさは、画像化される被写体領域の大きさと同一である。言い替えれば、1:1の画像化が達成される。像平面160内には例えばデジタル画像センサを配置することができる。装置100及び/又は光チャネル110の対称性により、またその結果としての1:1の画像化により、画像センサの光活性表面の大きさは被写体領域の検出可能な最大表面の大きさに等しい。この文脈において、光チャネル110は、対物面150内の検出されるべき被写体の例えば一部を画像センサの一領域へ画像化することができる。
【0018】
さらなる実施形態において、装置100は、さらなる光チャネル110を追加するように設けることができる。それらの追加される光チャネル110は互いに同一であるか、又は製造公差内で互いに僅かに相違する。これらの光チャネル110は、例えば六角形分布に配置することができ、かつ検出領域で部分的に重ならせることができる。したがって、検出される被写体領域のサイズは装置100の横方向の広がりには比例せず、使用される光チャネルの数に比例し、検出される被写体領域のサイズの最大値は画像センサの光学活性面によって制限される。より大きい被写体視野を画像化するために、本発明のさらなる実施形態では、像平面160内に手動で電気接続される数個の画像センサを配置することができる。画像センサを数個配置することは、装置100の横方向の広がり、すなわち構造高さに影響を与えず、構造高さは一貫して低く保たれ得る。
【0019】
したがって、本発明の実施形態は、横に広がった近接した被写体であって、例えば光チャネル110の光入射面180から対物面150までの距離が10mm未満であるものを、画像品質と構造高さとの割合に関して既知の画像化システムよりも改善された割合で画像化することを可能にする。
【0020】
例として、図1Bはレンズ間、並びに画像と対物面との間のx方向の個々の距離値を示しており、これは例えば図1Aに示されている装置100において使用できるようなものである。さらに、ここでも、装置100の対称性が示されている。図1Bに示されている値は単に典型的な値を示すことを目的としたものであり、当然ながら、ここでは、対称軸170を中心とする装置100の対称性を考慮した場合の他の値も可能である。ここで、図1Bに示されている装置100において、対物面150内の観察されるべき被写体視野の倍率が光チャネル110の数を増やすことにより、また像平面160内に位置決めされる画像センサの光学活性面を拡大することによりもたらされ得ること、一方、装置100のx方向における横方向の広がりL(図1Bにおいて、Lは約3.9mmである)は一定に保つことができるということに再度留意されるべきである。図1Bに示されている特定の実施形態では、第1の結像レンズ120の第1の表面でもある光チャネル110の光入射面180から対物面150までの距離a1は1303μmになる。第1の結像レンズ120は340.9μmの横方向サイズL1を有し、これは第2の結像レンズ130の横方向サイズL1と同一である。第1の結像レンズ120の第2の表面は視野レンズ140の第1の表面からの距離198.7μm(a2)を有する。視野レンズ140は381.4μmの横方向サイズL2を有し、光チャネル110及び/又は装置100の対称軸170はこの視野レンズ140の中心を通って延びている。第2の結像レンズ130は視野レンズ140から198.7μm(a2)の距離を有する。像平面160と光チャネル110の光出射面182との間の距離a1は、この特定の実施形態では1303μmになる。
【0021】
図2Aから図2Bは本発明の一実施形態において使用する結像レンズの断面図を示しており、その結像レンズは例えば図1Aに示されている装置100の2つの結像レンズ120、130のうちの一方とすることができる。両結像レンズ120と130は同一であることから、以下の説明は第1の結像レンズ120についてのみ行なうが、内容は第2の結像レンズ130に関しても当て嵌まる。
【0022】
図2Aに示されている第1の結像レンズ120は、凸状の曲りをもつ第1のレンズ表面210をもっている。したがって、この第1のレンズ表面210は、第1の結像レンズ120について先の実施形態において記述された第2の表面を形成している。図2Aに示されている特定の実施形態では、第1のレンズ表面210は241.3μmの半径と、kパラメータ(テーパ)0と、38.0μmのライズ(rise)(矢印高さ(arrow height))と、43.9μmのベースパラメータ(base parameter)とをもっている。凸状の曲りをもつ第2のレンズ表面220は第1のレンズ表面210に隣接して配置されている。図2Aに示されている特定の実施形態では、第2のレンズ表面220は152.5μmの半径と、kパラメータ(テーパ)0と、72.8μmのライズと、14.3μmのベースパラメータとをもっている。レンズ本体230は第2のレンズ表面220に隣接して配置されている。図2Aに示されている特定の実施形態において、レンズ本体230は228.2μmの横方向の広がりt11をもっている。レンズ本体230はそれに隣接して配置された第3のレンズ表面240をもち、第3のレンズ表面240の凸状の曲りは第1のレンズ表面210及び第2のレンズ表面220の凸状の曲りとは逆に構成されている。したがって、図1A及び図1Bに示されている実施形態において、第3のレンズ表面240は第1の結像レンズ120の第1の表面、よってまた光チャネル110の光入射面180を形成し、さらに第2の結像レンズ130の第1の表面、よってまた光チャネル110の光出射面182を形成する。
【0023】
図2Aに示されている特定の実施形態では、第3のレンズ表面240は343.2μmの半径と、kパラメータ(テーパ)−8.28と、20.3μmのライズと、14.5μmのベースパラメータとを有する。第1の結像レンズ120は、好ましくは円筒体とすることができ、図2Aに示されている特定の実施形態においては260μmの直径Rを有する。
【0024】
図2Aに示されているレンズ120の特定の実施形態では、第1のレンズ表面210は高い屈折率(波長588nmでn=1.63)及び低いアッベ数(Abbe number)(波長588nmでV=26)を有する高分子材料からできており、第2のレンズ表面220は低い屈折率(波長588nmでn=1.52)及び高いアッベ数(波長588nmでV=52)を有する高分子材料からできており、レンズ本体230は(波長588nmで)屈折率n=1.52及びアッベ数V=56を有するガラス材料からできており、また第3のレンズ表面240は低い屈折率(波長588nmでn=1.52)及び高いアッベ数(波長588nmでV=52)を有する高分子材料からできている。異なる分散特性を有する2つの異なる材料を使用していることにより、一方が他方の上に配置される2つのレンズ表面210及び220は長手方向の色の欠点(収差)の補正を可能にする色消しレンズを形成している。
【0025】
図2Bは、図2Aに描かれている結像レンズ120のための絞り装置の1つの可能性を示している。図2Bに示されている絞り装置は第1の絞り260と第2の絞り250を含んでいる。第1の絞り260は第2のレンズ表面220から9.1μmの距離t12(図2A参照)をもってレンズ本体320内に配置されており、第2の絞り250は第3のレンズ表面240からの9.1μmの距離t12(図2A参照)をもってレンズ本体320内に配置されている。2つのレンズ250及び260は大きさが同一である。図2Bに示されている特定の実施形態では、絞り250と260の双方は232μmの開口直径d1をもっている。
【0026】
絞り250、260は、結像レンズ120が使用される光チャネル110においてベイリンググレア(veiling glare)を抑制する働きをすることができる。
【0027】
図3Aから図3Cは本発明の一実施形態において使用するための視野レンズ140を示す断面図であり、例えば図1Aに示された装置100における視野レンズ140とすることができる。
【0028】
図3Aに示されている視野レンズ140は、凸状の曲りをもつ第1のレンズ表面310を備えている。第1のレンズ表面310に隣接してレンズ本体320が配置されている。レンズ本体320はレンズ本体320に隣接して配置された第2のレンズ表面330を備えている。第2のレンズ表面330は第1のレンズ表面310と同一であり、第1のレンズ表面310の凸状の曲りとは逆の凸状の曲りをもっている。図3Aに示されている特定の実施形態では、第1のレンズ表面310及び第2のレンズ表面330は270.9μmの半径と、kパラメータ(テーパ)0と、19.1μmのライズと、30.1μmのベースパラメータとを有する。視野レンズ140は好ましくは円筒体であり、図3Aに示されている特定の実施形態においては200μmの直径d2を有する。視野レンズ140はz方向の対称軸340を中心として対称性であり、対称軸340は視野レンズ140の横方向の中心を通って延び、かつ視野レンズ140の横方向の中心を通るx方向の回転軸350に対して垂直である。
【0029】
図3Bは、図3Aに描かれている視野レンズ140を示している。図3Bに示されている視野レンズ140の特定の実施形態では、第1のレンズ表面310及び第2のレンズ表面330は低い屈折率(波長588nmでn=1.52)及び高いアッベ数(波長588nmでV=52)を有する高分子材料からなり、レンズ本体320は(波長588nmで)屈折率n=1.52及びアッベ数V=56を有するガラス材料からなる。
【0030】
図3Cは図3A及び図3Bに描かれている視野レンズ140が絞り装置を有するものとして示している。絞り装置は、例えば視野レンズ140が使用される光チャネル110の口径を決定するためのものである。絞り装置は、第1の絞り360、第2の絞り370及び第3の絞り380を含む。視野レンズ140の対称性により、第1の絞り360と第3の絞り380はレンズ本体320において対称軸340から145μmという同じ距離t2に配置され、第1の絞り360は第1のレンズ表面310に隣接し、第3の絞り380は第2のレンズ表面330に隣接して配置されている。第2の絞り370は視野レンズ140の横方向の中心に配置され、すなわち、対称軸340上に延びている。この視野レンズ140を用いる場合、本発明の一実施形態では、第2の絞り370は光チャネル110の中間画像の最大サイズを決定することができる。図3Cに示されている視野レンズ140の特定の実施形態において、第1の絞り360と第3の絞り380は144μmという開口直径d21を有する。第3の絞り370は、例えば視野レンズ140の口径を予め画定するものであるが、好ましくは六角形の開口を有する。絞り370の開口の外円直径d22は、図3Cに示されている特定の実施形態において、例えば84.5μm、83.5μm又は85.5μmとすることができる。視野レンズ140が一実施形態による装置において使用される場合、絞り370は、例えば、それが使用される光チャネル110の視野絞り及び/又は開口絞りを表すことができ、よって、光チャネル110の被写体視野の検知領域を画定することができる。
【0031】
第1の絞り360と第3の絞り380は、図3Cに示されている特定の実施形態において、例えば黒い吸収性高分子材料で形成することができる。
【0032】
図3Cに示されている実施形態において、第2の絞り370は、例えば金属で形成することができる。
【0033】
図4Aは本発明の一実施形態による装置400を示す。装置400は照明手段410、例えばLED背景照明を含む。照明手段410の発光面に隣接してテストパターン420が配置されている。テストパターンには1.3mmの距離a1をもってマイクロレンズ配列120’が隣接している。マイクロレンズ配列120’は第1の結像レンズ120を複数個含んでおり、それらの第1の結像レンズ120は例えば図2Aから図2Bで述べられたようなものである。第1のマイクロレンズ配列120’から約200μmの距離a2に第2のマイクロレンズ配列140’が配置されている。第2のマイクロレンズ配列140’は視野レンズ140を複数個含んでおり、それらの視野レンズ140は例えば図3Aから図3Cで述べられたようなものである。第2のマイクロレンズ配列140’から約200μmの距離a2に第3のマイクロレンズ配列130’が配置されている。第3のマイクロレンズ配列130’は第2の結像レンズ130を複数個含んでおり、それらの結像レンズ130は例えば図2Aから図2Bで述べられたようなものである。したがって、マイクロレンズ配列130’はマイクロレンズ配列120’と同一であるが、x方向に関して反対向きに配置されている。第3のマイクロレンズ配列130’に隣接して、第3のマイクロレンズ配列130’から約1.3mmの距離a1にデジタル画像センサ430が配置されている。デジタル画像センサ430は、第3のマイクロレンズ配列130’に面する表面上に、デジタル画像センサ430を保護するためのカバーガラスを有してもよい。第1のマイクロレンズ配列120’、第2のマイクロレンズ配列140’及び第3のマイクロレンズ配列130’は、第1のマイクロレンズ配列120’のうちの1つの結像レンズ120、第2のマイクロレンズ配列140’のうちの1つの視野レンズ140、及び第3のマイクロレンズ配列130’のうちの1つの結像レンズ130が各々1つの光チャネル110を形成するように配置されている。装置400及び/又は光チャネル110は、装置400及び/又は光チャネル110の対称軸170を中心にして対称である。画像センサ430は例えば6.55mm×4.92mmの大きさをもち、光チャネル110とともに、画像化可能な最大被写体領域の大きさを予め画定する。さらに、画像センサ430は個々の画素を備えており、その画素は直径が例えば3.2μmであり、したがって、これが被写体視野の最小の描写可能な細部に対応する。装置400の対称性により、テストパターン420又はその少なくとも一部は画像センサ430へ1:1で画像化される。すなわち、テストパターン420は拡大も縮小もされない。照明手段410はテストパターン420を照明する働きをする。
【0034】
これまでに述べた実施形態において言及された長さ及び材料は何れも、単に例示的な値及び材料を表すものであり、よって如何なる場合も限定するものとして解釈されるべきでないことに留意されるべきである。
【0035】
本発明の実施形態における1:1画像化は被写体と画像空間との対称性を可能にするものであり、それを利用することにより実施形態において光学装置は対称性であり得るが、これはまれなことである。中間像面を中心とする絶対対称性は、設計上完全に活用されており、また好ましいことである。これは可能な基板及び空隙にレンズと開口がどのように分布しているかに関わらず言えることである。そして、その絶対対称性は、コマ収差、歪及び横方向の色の欠陥を本質的に補正することを可能にする。本質的な補正は、これまでのところ、光学装置のシステム開口を中心とする対称性についてのみ知られていることに留意すべきである。しかしながら、本発明の実施形態は、中間像面を中心とする対称性に関しても類似のプラス効果を達成することができる。非点収差をより小さくすることは、より薄い基板を使用することによって達成することができる。
【0036】
さらなる実施形態は、球面収差を補正するための非球面を含むことができる。これは、2つの結像レンズ又は視野レンズのうちの少なくとも1つが非球面レンズとして形成されることを意味する。さらに、長手方向の色の欠陥の補正は、図2Aから図2Bにおける結像レンズ120によって示されているように、色消しレンズを実現するための異なる分散特性を有する材料を組み合わせることによって達成することができる。
【0037】
本発明のさらなる実施形態において、幾つかの光チャネルは、中間像面内に視野絞りが六角形状である六角形配置で配置することができ、それにより、充填率を最大化し、結果として輝度を最大にすることができる。
【0038】
本発明のさらなる実施形態では、多くの絞りを使用することと中間像縮小率を大きくすることにより、したがって、チャネル距離に対して小さい絞り直径を使用することにより、疑似光を効果的に抑制することができる。
【0039】
例示されたこれらの実施形態では、レンズと平面の距離、したがってこれらの実施形態の横方向の広がりも一定であったが、本発明のさらなる実施形態は距離を可変にすることができる。これは、例えば、全ての又は幾つかの空隙内へ作動要素を入れることによって達成することができる。言い替えれば、対物面と第1の結像レンズとの間の距離、第1の結像レンズと視野レンズとの間の距離、視野レンズと第2の結像レンズとの間の距離、及び第2の結像レンズと像平面との間の距離を変えてもよいということである。これは、高さプロファイル及び/又は位相プロファイルを撮影すること(所謂「小規模なz走査」(small z scan))を可能にする。Fナンバーが十分に小さければ、限られた焦点深度範囲しかなくなるので、その瞬間に鮮明に画像化されている被写体距離に関する情報をアクチュエータの位置から得ることができる。これは3D画像の撮影を可能にする。その3D画像は、2D横方向分解能と、その光景が位置する高さに関する情報からなる。装置の対称性を達成するためには、被写体の距離、第1の結像レンズから中間像面までの距離、中間像面から第2の結像レンズまでの距離、及び画像の距離が変えられるべきであり、好ましくは同時に変えられるべきである。しかしながら、第1の結像レンズから中間像面までの距離と中間像面から第2の結像レンズまでの距離は、より小規模にかつ反対方向へ一緒に変えて、同時に画像化が鮮明さを保ち、かつ被写体及び/又は画像の接合が維持されるようにすべきである。言い替えれば、全体的な焦点合わせだけでなく中間像の焦点合わせも維持されるべきである。したがって、本発明の実施形態は、3D顕微鏡法を可能にし得る。
【0040】
レンズ及び/又は平面の互いに対する相対距離を変えることは、例えば、空隙内に配置された圧電素子又はMEMS素子によって達成することができる。
【0041】
図4に示されているような特定の実施形態の一変形例は、僅か4つの基板及び/又は3つの要素へのレンズ分布を含み、光補正状態を達成するために必要な最小限の技術的労力を表しているが、当然ながら、装置全体及び/又は光チャネルの対称性を考慮しつつ、より多くのレンズ及び/又は基板を使用することも可能である。配列手法の使用、すなわち図4に示されたようなマイクロレンズ配列の使用とウェーハレベルの製造技術は、本発明の実施形態においてほぼあらゆる横方向拡張性を提供し得る。
【0042】
さらに、複数の光チャネルを有する実施形態では、1:1の画像化は被写体側と画像側の接合を達成するために好適であると言うことができる。
【0043】
縮小される場合もある。それに対し、拡大の場合はマイクロレンズ配列による画像化のときに被写体細部が失われる可能性がある。というのは、情報を失うことなく画像がチャネル距離より大きくなることはできないからである。特に、このことが当てはまるのは、yz平面、すなわち画像化装置の光路に対して垂直な平面、において何も移動されない/され得ない場合、すなわち走査が実行されない場合である。しかしながら、yz平面において走査が実行される場合でも、画像化される被写体領域はやはりチャネル距離より小さくすることができる。
【0044】
したがって、実施形態は、チャネル距離より小さい被写体領域を走査するようにyz平面における走査をすることができる。言い替えれば、走査ギャップは実施形態におけるyz平面での移動によって回避することができる。
【0045】
したがって、少なくとも1つの被写体視野接合を達成することが1つの目的である。最良の場合は画像視野接合も同時に達成することであるが、個々のチャネル内で画像が鮮明であることが同時に要請されるので、これは、製造公差及び組立て公差に困難な要件を課す。
【0046】
本発明の実施形態では、幾つかの光チャネルの画像接合部には最も小さい領域のみが存在し、それらの領域には隣接する2つのチャネルが同時に寄与していることが好ましい。すなわち、これらの光チャネルはそれぞれの検知領域において僅かだけ重なることが好ましい。個々の被写体視野の接合を達成しようとするならば冗長性が許容され得る。というのは、走査ギャップが存在しない限り、かつ/又は被写体視野からの情報が失われない限り、この冗長性が使用でき、又は電子的に補正できるからである。
【0047】
僅かに縮小される画像化、すなわち、被写体視野のみの接合の場合、複数の部分的な画像が生じ、それらは幾何学的に互いから分離され、かつ電子的に組立てることができる。
【0048】
本発明の実施形態では、像平面に種々のデジタル画像センサを配置することができる。それらは例えばCCD、CMOS、画像センサ又は高分子フォトダイオードであり、これらは実際に二次元的である。本発明の実施形態は全体的ウェーハを包含するように拡張することができ、大きさでいえば例えば4インチ、6インチ又は8インチである。
【0049】
高分子フォトダイオード視野を使用すれば本発明の実施形態による装置の製造コストをさらに低減することができる。これは、CMOSやCCDを使用すれば現時点ではまだコスト問題を引き起こすからである。したがって、高分子フォトダイオード視野を用いる場合、1:1の画像化によって生じる画像領域の大きさは、長期的には何ら問題を引き起こさない。
【0050】
本発明のさらなる実施形態はシェーディング補正を実行することができる。シェーディング補正は、例えば配列形状によるアーティファクトとしての輝度変調をソフトウェアによって、すなわち例えば表(いわゆるルックアップ表)を介して較正するために行うものである。
【0051】
さらに、実施形態では、露光時間の間に又は好ましくはかなり頻繁に、少なくとも1つのチャネル周期分又は好ましくは幾つかのチャネル周期分だけ光学装置を移動させることができる。この移動は、装置の配列形状から生じるアーティファクトを補正できるようにするためであり、又は画像処理(シェーディング補正)なしにチャネルの欠陥を補正できるようにするためであり、又は、隣接する2つのチャネルによって同時に送られる被写体の点の干渉している被写体を平均化するためである。この移動は、例えば、圧電ベンダ、圧電スタック、機械的に平行移動される圧電スタック、コイル又は電気アクチュエータによって行うことができる。
【0052】
本発明の実施形態において使用されるデジタル画像センサは、好ましくは、1mm当たり200〜300ラインペアより優れた分解能をもつものを使用することができる。これらの分解能は2.5〜1.67μmのピクセルサイズに相当する。これらのサイズの場合、分解能の能力を支配するのは、ピクセルサイズや光学収差ではなく回折限界である。Fナンバー(F/#)を減らすことにより、システムの輝度だけでなく回折限界もさらによくすることができるが、光学収差の比率は不釣り合いに高まる。
【0053】
本発明の実施形態は、極めて短い構造長さによって特徴づけられる。例えば、被写体と画像との間の距離は1cmを遙かに下回ることができる。さらに、観察可能な被写体表面は画像センサの表面、及び/又は被写体視野内で使用されるチャネルの数に比例し、その結果、表面積は1cm2より遙かに広くなり、あるいは7cm2をも超えて広がることさえある。さらに、最小の観察被写体は使用されるデジタル画像センサのピクセルサイズによってのみ制限されることがある。ピクセルサイズは5μmより遙かに小さく、あるいは例えば2μmより遙かに小さい。その結果、複数の光チャネルを使用することにより常に収差を最小化する光学的な手法によって高分解能が可能になる。その手法は、本発明の実施形態において使用することができる。
【0054】
実施形態における高分子の利用、例えばORMOCER−オン−ガラス技術は、リフローはんだ付けに基づく製造を可能にし、ガラス基板上の絞り配列に極めてよく適合し、また既に成形されている構造体を例えば図2Aから図2Bにおいて述べたような結像レンズ120による色消し法用に変換することに極めてよく適合する。
【0055】
さらに、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、ウェーハレベルで組立てることができることから、低コストで製造することができる。さらに、留意すべきこととして、本発明の実施形態は、横方向の個々の要素としてではなく、配列単位で製造することができること、その結果、それに続く、費用がかかると思われる個々の要素の組立てをしなくてもすむということを挙げることができる。
【0056】
実施形態は、例えば、デジタル顕微鏡法、マクロ撮影法、医療技術、蛍光顕微鏡法又はインキュベータ監視において適用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル画像センサの1領域上へ被写体の少なくとも一部を光学的に画像化するための装置であって、
第1の基板上へ配置される第1の結像レンズ(120)と、第2の基板上へ配置される第2の結像レンズ(130)と、第3の基板上へ配置される視野レンズ(140)とを含む光チャネル(110)を備え、
前記第1の結像レンズ(120)と前記第2の結像レンズ(130)は同一であり、
前記第1の結像レンズ(120)及び前記第2の結像レンズ(130)は、前記第1の結像レンズ(120)の第1の表面(240)が前記光チャネル(110)の光入射面(180)であり、かつ前記第2の結像レンズ(130)の第1の表面(240)が前記光チャネル(110)の光出射面(182)であるように配置され、
前記光チャネル(110)の横方向の広がりに対して垂直に、かつ前記視野レンズ(140)の横方向の中心を通って延びる軸が前記光チャネル(110)の対称軸(170)を形成するように、前記視野レンズ(140)は前記第1の結像レンズ(120)と前記第2の結像レンズ(130)との間に配置され、かつ、
前記レンズ(120,130,140)のうちの少なくとも1つは、前記レンズ(120,130,140)のレンズ本体(230;320)内部に配置された少なくとも1つの絞り(250,260;360,370,380)を備えている装置。
【請求項2】
被写体の画像化されるべき部分は前記光チャネル(110)の対物面(150)内に位置決めされ、かつデジタル画像センサ(430)で前記被写体の前記部分が画像化される領域は前記光チャネル(110)の像平面(160)内に位置決めされ、
前記光チャネル(110)の前記対物面(150)の広がりは、前記光チャネル(110)の前記像平面(160)の広がりと同一である請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記視野レンズ(140)に面する前記第1の結像レンズ(120)の第2の表面(210)及び前記視野レンズ(140)に面する前記第2の結像レンズ(130)の第2の表面(210)は、長手方向の色の欠陥を減らすように色消しレンズとして形成されており、かつ/又は球面収差を減らすように非球面である請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記光チャネル(110)の中間像面(190)から前記光チャネル(110)の前記対物面(150)までの横方向距離が可変であり、かつ前記光チャネル(110)の前記中間像面(190)から前記光チャネル(110)の前記像平面(160)までの横方向距離が可変であり、かつ、
前記光チャネル(110)の前記中間像面(190)は、前記対物面(150)に平行に、かつ前記光チャネル(110)の前記像平面(160)に平行に、かつ前記視野ライン(140)の横方向の中心を通って延びている請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記中間像面(190)から前記対物面(150)までの距離が変化すると前記光チャネル(110)の画像化の縮尺を保ちながら前記中間像面(190)から前記像平面(160)までの距離が一方向に変化するように、前記第2の結像レンズ(130)と前記像平面(160)との間の距離だけでなく、前記中間像面(190)から前記第1の結像レンズ(120)までの前記距離と前記中間像面から前記第2の結像レンズ(130)までの前記距離も変えるように構成された少なくとも1つのアクチュエータを備えている請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の結像レンズ(120)と前記第2の結像レンズ(130)は、透明性が局部的に変わっている2つの絞り(250、260)をそれぞれ含んでおり、
前記第1の結像レンズ(120)の前記2つの絞り(250、260)は、前記第1の結像レンズ(120)の前記第1の表面(240)と前記第1の結像レンズ(120)の前記第2の表面(210)との間に横方向に前後して配置され、かつ、
前記第2の結像レンズ(130)の前記2つの絞り(250、260)は、前記第2の結像レンズ(130)の前記第1の表面(240)と前記第2の結像レンズ(130)の前記第2の表面(210)との間に横方向に前後して配置されている請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記視野レンズ(140)は絞り(370)を含み、
前記絞り(370)は前記視野レンズ(140)の横方向の中心に配置され、かつ前記光チャネル(110)の前記対称軸(170)は前記視野レンズ(140)の対称軸を形成している請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記視野レンズ(140)の前記絞り(370)は六角形の開口を備え、かつ前記光チャネル(110)の開口絞りとして構成されている請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記視野レンズ(140)は複数の絞り(360、380)を備え、
前記複数の絞り(360、380)のうちの第1の絞り(360)は、前記視野レンズ(140)の横方向の中心に配置されている前記絞り(370)の前方に横方向に配置され、
前記複数の絞り(360、380)のうちの第2の絞り(380)は、前記視野レンズ(140)の横方向の中心に配置されている前記絞り(370)の後方に横方向に配置され、かつ、
前記視野レンズ(140)の横方向の中心に配置されている前記絞り(370)から前記複数の絞り(360、380)のうちの前記第1の絞り(360)までの横方向距離は、前記視野レンズ(140)の横方向の中心に配置されている前記絞り(370)から前記複数の絞り(360、380)のうちの前記第2の絞り(380)までの横方向距離と同一である請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
前記像平面(160)内に配置されているデジタル画像センサ(430)を備えている請求項2から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記光チャネル(110)の前記対物面(150)内にある被写体の一部で、画像化されるべきものが変位するように、前記光チャネル(110)を前記光チャネル(110)の横方向の広がりに対して垂直に移動させるように構成された少なくとも1つのアクチュエータを備えている請求項2から10にいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の光チャネル(110)と同一である少なくとも1つのさらなる光チャネルを備え、それらの光チャネル(110)は、それらの光チャネル(110)の検知領域が部分的に重なるように六角形分布に配置されている請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の光チャネル(110)の前記第1の結像レンズ(120)と前記少なくとも1つのさらなる光チャネルの第1の結像レンズ(120)は第1の共用キャリア基板上に配置され、かつ第1の結像レンズ群(120)の視野(120’)を形成しており、
前記第1の光チャネル(110)の前記第2の結像レンズ(130)と前記少なくとも1つのさらなる光チャネルの第2の結像レンズ(130)は第2の共用キャリア基板上に配置され、かつ第2の結像レンズ群(130)の視野(130’)を形成しており、かつ、
前記第1の光チャネル(110)の前記視野レンズ(140)と前記少なくとも1つのさらなる光チャネルの視野レンズ(140)は第3の共用キャリア基板上に配置され、かつ視野レンズ群(140)の視野(140’)を形成している請求項12に記載の装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−512470(P2013−512470A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541410(P2012−541410)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【国際出願番号】PCT/EP2010/068159
【国際公開番号】WO2011/067150
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(500341779)フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン (75)
【Fターム(参考)】