説明

光源装置

【課題】照明光を受光する装置が接続されていない場合であっても電源の電圧低下をユーザに警告しうる光源装置を得る。
【解決手段】主電源スイッチ21が投入されると、電源19から電源線に電力が供給される。電圧検出部32は、検出端子32aに入力される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下であるとき、電圧検出部32は、第1の制御端子32cの電圧をグラウンド電圧とほぼ同じ値に維持する。他方、キャパシタ43と第1の抵抗44により形成されるRC回路は、主電源スイッチ21が投入された瞬間から時定数により決定される期間だけ、第1のNPNトランジスタ45のベースと電源線とを導通する。電圧検出部及びRC回路の動作によって、第1のNPNトランジスタ45のコレクタからエミッタに電流が流れる。これにより、電圧警告部33に電流が流れて、警告用LED40が点灯する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明光を受光する装置に接続され、その装置に照明光を提供する光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光源装置は、例えば携帯用内視鏡の一部を構成し、同じく携帯用内視鏡の一部を構成する内視鏡本体に接続される。電池の無駄な消耗を防ぐため、光源装置の主電源スイッチが投入され、かつ内視鏡本体が接続されたときにのみ光源装置が動作し、照明光を照射する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−43666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような光源装置では、使用中に電源電圧が低下すると使用を中止しなければならないため、電源電圧が低下したとき、ユーザに電圧低下を警告する警告装置が設けられる。しかし、このような警告装置を従来の構成に適用すると、光源装置の主電源スイッチが投入され、かつ内視鏡本体が接続されたときしか電圧低下を警告することができない。そのため、内視鏡本体が身近にないときにユーザは光源装置の電源電圧を検査することができず、光源装置の利便性が低下し、検査の手間が増える。
【0005】
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、照明光を受光する装置が接続されていない場合であっても電源の電圧低下をユーザに警告しうる光源装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願第1の発明による光源装置は、電源線に電源を接続し、又は切り離す主電源スイッチと、電源線からの電流により発光する照明部と、電源線に接続される電圧警告部と、電源の電圧が所定値以下になったとき、電圧警告部を接地する電圧検出部と、主電源スイッチがオンになったあと所定の期間だけ、電圧警告部を電圧検出部に接続する接続部とを備え、主電源スイッチがオンになったあと所定の期間内に電源の電圧が所定値以下であると電圧検出部が検出したとき、電圧警告部が警告を発することを特徴とする。
【0007】
光源装置は、内視鏡スコープを接続可能であって、照明部は、電源線からの電圧を用いて定電流を生成する定電流回路部と、定電流回路部からの電流により発光する発光部とを備え、光源装置は、内視鏡スコープが光源装置と接続されたときに定電流回路部を作動させる接続確認部と、内視鏡スコープが光源装置と接続されたときに電圧警告部を電圧検出部に接続する迂回接続部とをさらに備え、内視鏡スコープが光源装置と接続されている場合、又は接続されていない場合いずれの場合であっても、電圧警告部が警告を発することが可能であることが望ましい。
【0008】
さらに、接続部は、電源線に接続されるキャパシタと、キャパシタと直列に接続される抵抗器と、NPNトランジスタとから成り、キャパシタはNPNトランジスタのベースに接続され、電圧警告部はNPNトランジスタのコレクタに接続され、電圧検出部はNPNトランジスタのエミッタに接続され、迂回接続部は、内視鏡スコープが光源装置と接続されたときに、キャパシタを介さずに電源線と抵抗器とを接続する迂回部材を備えることが好ましい。
【0009】
定電流回路部は、電源線が接続される電源入力部と、定電流回路部の動作を制御する制御部と、発光部に電力を供給する電力供給部とを備え、接続確認部は、内視鏡スコープが光源装置と接続されたときオンとなる接続確認スイッチと、接続確認スイッチから電圧が印加されたときに制御部を接地するNPNトランジスタとを備えることが好ましい。
【0010】
迂回部材はPNPトランジスタであって、キャパシタと電源線との接続部に電気的に接続されるエミッタと、キャパシタと抵抗器との接続部に電気的に接続されるコレクタと、制御部に接続されるベースとを備えることが好ましい。
【0011】
接続部は、電源線に接続されるキャパシタと、キャパシタと直列に接続される抵抗器と、NPNトランジスタとから成り、キャパシタはNPNトランジスタのベースに接続され、電圧警告部はNPNトランジスタのコレクタに接続され、電圧検出部はNPNトランジスタのエミッタに接続され、所定の期間はキャパシタと抵抗器との時定数により決定されることが好ましい。
【0012】
電圧警告部は、発光ダイオードが好適である。
【0013】
本願第2の発明による携帯用内視鏡装置は、前記光源装置と内視鏡本体とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、照明光を受光する装置が接続されていない場合であっても電源の電圧低下をユーザに警告しうる光源装置を得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本願発明による光源装置を備える内視鏡装置のブロック図である。
【図2】光源装置内部に設けられる回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明による光源装置12について図1及び2を参照して説明する。
【0017】
携帯用内視鏡10は、内視鏡本体11と光源装置12とからなる。内視鏡本体11は、操作部および該操作部から延出し体腔内に挿入される細径の挿入部から構成される。光源装置12は内視鏡本体11の操作部近傍の所定位置(後述の光源装置取付部11A)に着脱自在である。内視鏡本体11内には、照明光を内視鏡先端にまで伝送するためのライトガイド13と照明光により照明された内視鏡先端の映像を観察するためのイメージガイド14が配設される。
【0018】
ライトガイド13の一端である入射端は、内視鏡本体11の操作部近傍に位置し、その前方にはレンズ15が設けられる。装着された光源装置12からの光は、レンズ15を通してライトガイド13の入射端に集光され入射される。ライトガイド13の他端である射出端は、内視鏡挿入部の先端に配置され、入射された光はライトガイド13内を伝搬されて他端である射出端からレンズ16を通して照射される。
【0019】
また、イメージガイド14の一端は、内視鏡挿入部の先端に配置され、ライトガイド13からの照明光は、観察対象物で反射され対物レンズ17を通してイメージガイド14に入射される。イメージガイド14の他端は接眼レンズ18の近傍に配置され、イメージガイド14を通して伝送された光学像は、接眼レンズ18を通して観察される。
【0020】
内視鏡本体11の操作部には、光源装置12を装着するための光源装置取付部11Aが設けられる。光源装置取付部11Aの円筒中央には、円筒軸に沿った円筒形の窪部11Rが形成され、その底面にレンズ15が配置される。窪部11Rには、後述するように光源装置12の光源部12Lが挿入される。
【0021】
光源装置12の筐体12C内には、例えば電池である電源19が装填される。電源19の正極は例えば接点20に電気的に接続される。接点20は主電源スイッチ21の一方の端子に接続される。また、主電源スイッチ21の他方の端子は光源用回路基板22に接続される。電源19の負極は例えば接点23に電気的に接続され、接点23はグラウンド及び光源用回路基板22に接続される。
【0022】
ピン25の先端は、モメンタリスイッチ27が有するスプリングなどの付勢部材により光源装置12の筐体12Cの外部へと押し出されているが、その先端が付勢部材の付勢力に抗して押し戻されるとピン25は筐体12C内に向けて引っ込められる。ピン25が所定値以上引っ込められると、モメンタリスイッチ27がオンとなる。
【0023】
光源用回路基板22には、例えばLEDなどの光源28が取り付けられる。光源28は、光源用回路基板22に設けられた光源駆動回路30によりその点灯が駆動制御され、光源28から照射された光は照明用レンズ29を介して射出される。また、光源用回路基板22の光源駆動回路30は、光源装置12の筐体12Cに接地される。
【0024】
光源装置12の筐体12Cは円筒形であって、窪部11Rに対応する円筒形状の光源部12Lが一体的に形成される。円筒形の光源部12Lには光源28および照明用レンズ29が納められ、光源28および照明用レンズ29が筐体12Cの円筒軸に沿って延出する。また、光源部12Lの根本部付近には、接続確認スイッチ24が設けられる。接続確認スイッチ24は、そのピン25の軸が筐体12Cの円筒軸に平行になるように配置される。
【0025】
接続確認スイッチ24は、棒状のピン25と、ピン25によって押圧されるモメンタリスイッチ27とから構成される。ピン25の一端は光源装置12の筐体12C内に配置されるが、他端は筐体12Cの外へ突出する。ピン25は絶縁部材26内において軸方向に摺動自在である。
【0026】
光源装置12を内視鏡本体11へ取り付ける際には、光源部12Lが光源装置取付部11Aの窪部11Rに挿入される。
【0027】
次に、光源駆動回路30について説明する。
【0028】
光源駆動回路30は、光源28を有する照明部31と、電源19の電圧を監視する電圧検出部32と、警告用LED40を有する電圧警告部33と、電圧警告部33を電圧検出部32に接続する接続部34とを主に備える。
【0029】
電源19の正極は主電源スイッチ21の一端に接続され、負極は接地される。主電源スイッチ21の他端は電源線に接続される。
【0030】
電圧検出部32は、電源電圧を受電する検出端子32aと、接地される第1の接地端子32bと、電源電圧に応じて電圧が変化する第1の制御端子32cとを有する。検出端子32aと第1の接地端子32bとの間の電圧が所定値以下となったとき、電圧検出部32は、第1の制御端子32cの電圧を第1の接地端子32bの電圧、つまりグラウンド電圧と略等しい値にし、検出端子32aと第1の接地端子32bとの間の電圧が所定値よりも大きいとき、電圧検出部32は、第1の制御端子32cの電圧を電源電圧と略等しい値にする、またはいわゆるOPEN状態にする。
【0031】
接続部34は、電源線に一端が接続されるキャパシタ43と、直列になるようにキャパシタ43と接続される第1の抵抗44と、ベースに第1の抵抗44が接続される第1のNPNトランジスタ45とを有する。第1のNPNトランジスタ45のエミッタは、電圧検出部32の第1の制御端子32cに接続される。
【0032】
キャパシタ43と第1の抵抗44は、RC回路を形成し、RC回路に電圧が掛けられた後、時定数により決定される期間だけ、第1のNPNトランジスタ45のベースへ電流を流す。時定数は、キャパシタ及び第1の抵抗44の値を変えることにより、自由に設定することができる。
【0033】
電圧警告部33は、電流調整用の第2の抵抗42と、警告用LED40とから成る。第2の抵抗42の一端は電源線に接続され、他端は警告用LED40のアノードに接続される。警告用LED40のカソードは、第1のNPNトランジスタ45のコレクタに接続される。
【0034】
照明部31は、電源線からの電圧を用いて定電流を生成する定電流回路部35と、定電流回路部35からの電流により発光する発光部である光源28を備える。定電流回路部35は、LEDドライバ46と第3の抵抗47とを有する。
【0035】
LEDドライバ46は、電源線に接続される電源入力端子46a、第2の制御端子46b、グラウンドに接続される第2の接地端子46c、並びに電力供給部を成す駆動電圧端子46d及び制御電圧端子46eを有する。第2の制御端子46bに印加される電圧が第2の接地端子46cと略同じ値となったとき、LEDドライバ46が動作する。LEDドライバ46は、駆動電圧端子46d及び制御電圧端子46eとの間に光源28が発光するに必要かつ十分な電圧を生じさせる。
【0036】
光源28のアノードは駆動電圧端子46dに接続され、カソードは制御電圧端子46eに接続される。そして、光源28のカソードとグラウンドとの間に第3の抵抗47が接続される。第3の抵抗47の値と制御電圧端子46eの電圧とにより、光源28に流れる電流の値が決定される。光源28の動作電圧は光源28の温度等により変化する。そのため、LEDドライバ46は、光源28に流れる電流値を一定に保つべく、駆動電圧端子46dと制御電圧端子46eとの間の電圧を調整する。
【0037】
第2の制御端子46bと電源線との間に、接続確認部36が設けられる。接続確認部36は、光源装置12に内視鏡本体11が接続されたか否かを確認するものであり、接続確認スイッチ24と、第4の抵抗49と、第2のNPNトランジスタ48とを有する。
【0038】
接続確認スイッチ24は電源線にその一端が接続され、他端が第4の抵抗49に接続される。第4の抵抗49は、一端が第2のNPNトランジスタ48のベースに接続される。第2のNPNトランジスタ48のコレクタは、第2の制御端子46bと接続され、エミッタは接地される。
【0039】
第2の制御端子46bとキャパシタ43との間に迂回接続部37が設けられる。迂回接続部37は、PNPトランジスタ50と第5の抵抗51を有する。
【0040】
PNPトランジスタ50のエミッタは電源線に接続され、コレクタは、キャパシタ43と第1の抵抗44との間に接続され、ベースは第5の抵抗51と接続される。すなわち、PNPトランジスタ50は、キャパシタ43と並列となるように設けられる。第5の抵抗51の他端は、第2の制御端子46bと接続される。
【0041】
次に、主電源スイッチ21が投入され、かつ内視鏡本体11が接続されていないときの光源装置12の動作について説明する。
【0042】
主電源スイッチ21が投入されると、電源19から電源線に電力が供給される。電圧検出部32は、検出端子32aに入力される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値よりも大きいときには、第1の制御端子32cの電圧をグラウンド電圧よりも高い値、例えば電源電圧とほぼ同じ値に維持、あるいはOPEN状態にする。そのため、第1のNPNトランジスタ45は、第1の抵抗44と第1の制御端子32cとを電気的に接続できず、電圧警告部33に電流が流れない。よって、警告用LED40は点灯しない。
【0043】
一方、電源電圧が所定値以下であるとき、電圧検出部32は、第1の制御端子32cの電圧をグラウンド電圧とほぼ同じ値に維持する。他方、キャパシタ43と第1の抵抗44により形成されるRC回路は、主電源スイッチ21が投入された瞬間から時定数により決定される期間だけ、第1のNPNトランジスタ45のベースへ電流を流す。電圧検出部及びRC回路の動作によって、第1のNPNトランジスタ45のコレクタからエミッタに電流が流れる。これにより、電圧警告部33に電流が流れて、警告用LED40が点灯する。すなわち、電源電圧が所定値以下である場合、主電源スイッチ21が投入されてからRC回路の時定数で決定される期間だけ、警告用LED40が点灯する。
【0044】
一方、光源装置12が内視鏡本体11に装着されると、ピン25はモメンタリスイッチ27を押圧し、モメンタリスイッチ27がオン、すなわち接続確認スイッチ24がオンにされる。すると、電源線から第4の抵抗49を介して第2のNPNトランジスタ48のベースに電圧が印加され、第2の制御端子46bが接地される。そのため、LEDドライバ46が動作して、光源28が発光する。
【0045】
このとき、第5の抵抗51の一端が第2のNPNトランジスタ48を介して接地されるため、PNPトランジスタ50のベースへエミッタから電流が流れる。これによりPNPトランジスタ50のエミッタとコレクタとが導通し、キャパシタ43が短絡される。そして、第1の抵抗44を介して電源電圧が第1のNPNトランジスタ45のベースへ接続される。第1の制御端子32cが電源電圧と略等しい、またはOPEN状態のとき、警告用LED40には電圧が印加されないため点灯せず、第1の制御端子32cがグラウンド電位となったとき、警告用LED40は、電源線から電圧が印加されて点灯する。すなわち、主電源スイッチ21が投入され、かつ内視鏡本体11が接続されたとき、警告用LED40は、RC回路の時定数にかかわらず、電圧検出部32によって発光制御されることになる。
【0046】
本実施形態によれば、光源装置12に内視鏡本体11を接続することなく、光源装置12単体で電池残量を確認できる。また、警告用LED40は、時定数により決定される期間のみ点灯するため、主電源スイッチ21をオフにすることを忘れても、電池が消耗することがない。さらに、内視鏡本体11を光源装置12に取り付けたときは、時定数にかかわらず警告用LED40を点灯することができる。つまり、内視鏡本体11を使用しているときにも、電源電圧の低下を確認することができる。
【0047】
なお、光源28及び警告用LED40はLEDでなくても良い。
【0048】
また、光源装置12に接続する装置は内視鏡本体11に限定されない。
【符号の説明】
【0049】
10 携帯用内視鏡
11 内視鏡本体
11A 光源装置取付部
11R 窪部
12 光源装置
12C 筐体
12L 光源部
13 ライトガイド
14 イメージガイド
17 対物レンズ
18 接眼レンズ
19 電源
21 主電源スイッチ
22 光源用回路基板
24 接続確認スイッチ
25 ピン
26 絶縁部材
27 モメンタリスイッチ
28 光源
29 照明用レンズ
30 光源駆動回路
31 照明部
32 電圧検出部
32a 検出端子
32b 第1の接地端子
32c 第1の制御端子
33 電圧警告部
34 接続部
35 定電流回路部
36 接続確認部
37 迂回接続部
40 警告用LED
42 第2の抵抗
43 キャパシタ
44 第1の抵抗
45 第1のNPNトランジスタ
46 LEDドライバ
46a 電源入力端子
46b 第2の制御端子
46c 第2の接地端子
46d 駆動電圧端子
46e 制御電圧端子
47 第3の抵抗
48 第2のNPNトランジスタ
49 第4の抵抗
50 PNPトランジスタ
51 第5の抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源線に電源を接続し、又は切り離す主電源スイッチと、
前記電源線からの電流により発光する照明部と、
前記電源線に接続される電圧警告部と、
前記電源の電圧が所定値以下になったとき、前記電圧警告部を接地する電圧検出部と、
前記主電源スイッチがオンになったあと所定の期間だけ、前記電圧警告部を前記電圧検出部に接続する接続部とを備え、
前記主電源スイッチがオンになったあと所定の期間内に前記電源の電圧が所定値以下であると前記電圧検出部が検出したとき、前記電圧警告部が警告を発する光源装置。
【請求項2】
前記光源装置は、内視鏡スコープを接続可能であって、
前記照明部は、前記電源線からの電圧を用いて定電流を生成する定電流回路部と、前記定電流回路部からの電流により発光する発光部とを備え、
前記光源装置は、前記内視鏡スコープが前記光源装置と接続されたときに前記定電流回路部を作動させる接続確認部と、前記内視鏡スコープが前記光源装置と接続されたときに電圧警告部を電圧検出部に接続する迂回接続部とをさらに備え、
前記内視鏡スコープが前記光源装置と接続されている場合、又は接続されていない場合いずれの場合であっても、前記電圧警告部が警告を発することが可能である請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記接続部は、前記電源線に接続されるキャパシタと、前記キャパシタと直列に接続される抵抗器と、NPNトランジスタとから成り、前記キャパシタは前記NPNトランジスタのベースに接続され、前記電圧警告部は前記NPNトランジスタのコレクタに接続され、前記電圧検出部は前記NPNトランジスタのエミッタに接続され、
前記迂回接続部は、前記内視鏡スコープが前記光源装置と接続されたときに、前記キャパシタを介さずに前記電源線と前記抵抗器とを接続する迂回部材を備える請求項2に記載の光源装置。
【請求項4】
前記定電流回路部は、前記電源線が接続される電源入力部と、前記定電流回路部の動作を制御する制御部と、前記発光部に電力を供給する電力供給部とを備え、
前記接続確認部は、前記内視鏡スコープが前記光源装置と接続されたときオンとなる接続確認スイッチと、前記接続確認スイッチから電圧が印加されたときに前記制御部を接地するNPNトランジスタとを備える請求項2または3に記載の光源装置。
【請求項5】
前記迂回部材はPNPトランジスタであって、前記キャパシタと前記電源線との接続部に電気的に接続されるエミッタと、前記キャパシタと前記抵抗器との接続部に電気的に接続されるコレクタと、前記制御部に接続されるベースとを備える請求項4に記載の光源装置。
【請求項6】
前記接続部は、前記電源線に接続されるキャパシタと、前記キャパシタと直列に接続される抵抗器と、NPNトランジスタとから成り、前記キャパシタは前記NPNトランジスタのベースに接続され、前記電圧警告部は前記NPNトランジスタのコレクタに接続され、前記電圧検出部は前記NPNトランジスタのエミッタに接続され、前記所定の期間は前記キャパシタと前記抵抗器との時定数により決定される請求項1に記載の光源装置。
【請求項7】
前記電圧警告部は、発光ダイオードから成る請求項1から6に記載の光源装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の光源装置と、内視鏡本体とを備える携帯用内視鏡装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−146301(P2011−146301A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−7244(P2010−7244)
【出願日】平成22年1月15日(2010.1.15)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】