説明

光軸調芯用治具、それを備えた光軸調芯装置、および、光軸調芯方法

【課題】 調芯作業の手間を省くことができかつ調芯精度を向上させる光軸調芯用治具、光軸調芯装置、および、光軸調芯方法を提供する。
【解決手段】 光軸調芯用治具は、台との間でジンバルを構成する光軸調芯用冶具であって、複数の光導出入口を備えるデバイスを保持するための保持部と、前記光導出入口に対向する光軸と交差する方向に前記保持部をスライド移動させるためのスライド手段とを備える。光軸調芯装置は、光軸調芯用治具と、前記光軸調芯用冶具との間でジンバルを構成する前記台と、前記台を前記光軸と交差する方向に移動する可動ステージと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光軸調芯用治具、それを備えた光軸調芯装置、および、光軸調芯方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光軸調芯装置は、各種の光学部品を組み合わせて互いの光軸を合致させて固定するための装置である。光学部品の光軸を高精度に一致させてから溶接することによって、光デバイスの光伝達効率を向上させることができ、ノイズ低減に伴って光伝送距離を長くすることができる。例えば、特許文献1は、パッケージ内の光素子と光ファイバとの間で光軸を調芯する装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−214776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数の光素子を備えるパッケージと光ファイバとの光軸を調芯する場合、複数の光素子に対して順番に調芯する必要がある。この場合、全ての光素子に光ファイバを接続しようとすると、調芯ごとにパッケージを移動させる必要があり、調芯作業に手間がかかる。
【0005】
また、光軸調芯装置では、デバイス本体に比して非常に小さな径を有する光ファイバ接合面に応力をかけてパッケージの光ファイバの光軸と光ファイバの面を規定の角度にさせる必要がある。しかしながら、デバイスの光ファイバ接合面には壊れやすい光学部品(例えばレンズ、アイソレータなど)が接合されており、応力をかけることができない。このような環境のなかで面合わせの精度を上げるには、調芯時に応力をかけるデバイスをふくめた治具のバランスが重要となるが、従来の調芯治具では、精度良く固定位置バランスを修正することができなかった。
【0006】
本発明は、調芯作業の手間を省くことができかつ調芯精度を向上させる光軸調芯用治具、光軸調芯装置、および、光軸調芯方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る光軸調芯用治具は、台との間でジンバルを構成する光軸調芯用冶具であって、複数の光導出入口を備えるデバイスを保持するための保持部と、前記光導出入口に対向する光軸と交差する方向に前記保持部をスライド移動させるためのスライド手段とを備えたことを特徴とするものである。本発明に係る光軸調芯用治具によれば、調芯作業の手間を省くことができかつ調芯精度を向上させることができる。
【0008】
上記光軸調芯用治具は、前記スライド手段のスライド移動によって生じる重心バランスの変化を緩和するためのカウンターウェイトを配置可能な配置部を備えていてもよい。
【0009】
本発明に係る光軸調芯装置は、上記のいずれかの光軸調芯用治具と、前記光軸調芯用冶具との間でジンバルを構成する前記台と、前記台を前記光軸と交差する方向に移動する可動ステージと、を備えることを特徴とするものである。本発明に係る光軸調芯用治具によれば、調芯作業の手間を省くことができかつ調芯精度を向上させることができる。
【0010】
本発明に係る光軸調芯方法は、台との間でジンバルを構成する光軸調芯用冶具に設けられた、スライド移動可能な保持部に複数の光導出入口を備えるデバイスを保持する第1工程と、前記第1工程後に、前記複数の光導出入口の何れかと前記光ファイバ光軸とを調芯する第2工程と、前記第2工程後に、前記光導出入口と前記光ファイバとを固定する第3工程と、前記第3工程後に、前記保持部を前記光ファイバ光軸と交差する方向にスライド移動させる第4工程と、前記第4工程後に、他の前記光導出入口と他の光ファイバ光軸とを調芯する第5工程と、前記第5工程後に、前記他の光導出入口と前記他の光ファイバとを固定する第6工程と、を含むことを特徴とするものである。本発明に係る光軸調芯方法によれば、調芯作業の手間を省くことができかつ調芯精度を向上させることができる。
【0011】
上記光軸調芯方法は、前記第5工程の前に、カウンターウェイトを用いて前記スライド手段のスライド移動によって生じる重心バランスの変化を緩和する工程を含んでいてもよい。前記デバイスは、信号光および基準光が入力されるコヒーレント通信用の受信機であって、前記最初に調整する前記光導出入口は、前記基準光が入力される光導出入口であってもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る光軸調芯用治具、光軸調芯装置、および、光軸調芯方法によれば、調芯作業の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】(a)は第1の実施形態に係る光軸調芯装置の全体構成を説明するための模式図であり、(b)は光素子内蔵のデバイスの模式図である。
【図2】光軸調芯用治具の斜視図である。
【図3】(a)は光軸調芯用治具の平面図であり、(b)は光軸調芯用治具の側面図であり、(c)はスライド部の平面図である。
【図4】第1の実施形態に係る調芯作業工程を説明するためのフロー図である。
【図5】水平出し治具について説明するための図である。
【図6】第2の実施形態に係る光軸調芯用治具の斜視図である。
【図7】(a)は光軸調芯用治具の平面図であり、(b)は光軸調芯用治具の側面図である。
【図8】第2の実施形態に係る調芯作業工程を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の実施形態)
【0015】
図1(a)は、第1の実施形態に係る光軸調芯装置100の全体構成を説明するための模式図である。図1(a)を参照して、光軸調芯装置100は、台10、光軸調芯用治具20、可動ステージ80、ファイバガイド30、複数のYAGレーザ出射口40、および、コントローラ50を含む。
【0016】
図1(b)は、光素子内蔵のデバイス60の模式図である。本実施形態では、デバイス60としてコヒーレント通信用受信機を開示している。図1(b)に示すように、デバイス60は、内部に複数の光素子61を備える。デバイス60には、光素子61のそれぞれに対応して、光導出入口62が形成されている。この光導出入口62は、デバイス60の本体とは別部品で提供され、それぞれがデバイス60の本体と溶接固定されている。各光素子61と各光導出入口62との間には、レンズ63が設けられている。また、デバイス60には、各光素子61と電気的に接続される複数の端子64が設けられている。なお、光素子61が発光素子である場合、光導出入口62は光導出口として機能する。光素子61が受光素子である場合、光導出入口62は光導入口として機能する。
【0017】
光デバイス60がコヒーレント通信用受信機の場合、3組の光素子61、光導出入口62およびレンズ63を備える。中央の光素子61は、基準光(LO光)用の受光素子である。両側の光素子61は、X偏波信号光用受光素子およびY偏波信号光用受光素子である。
【0018】
光軸調芯用治具20は、台10上にジンバルを構成するように接続されている。光軸調芯用冶具20に保持されたデバイス60には、ジンバル中心を軸とした傾きを与えることができる。
【0019】
図2(a)および図2(b)は、光軸調芯用治具20の斜視図である。図3(a)は、光軸調芯用治具20の平面図である。図3(b)は、光軸調芯用治具20の側面図である。図3(c)は、後述するスライド部23の平面図である。以下、図2(a)〜図3(c)を参照して、光軸調芯用治具20の構造の詳細について説明する。
【0020】
光軸調芯用治具20は、治具フレーム21、固定ネジ22、スライド部23、および、スライドつまみ24を含む。スライド部23は、デバイス60を保持する保持部として機能する。スライド部23は、スライドつまみ24と連結されたスライド手段(図示せず)により、スライド可能に構成されている。デバイス60は、スライド部23の略中心部に保持される。光軸調芯用治具20は、ファイバガイド30の光ファイバのスリーブ側面に対して垂直な面をなすステージである。前述したように、治具フレーム21は、光ファイバに対する面角度が可変となるように光軸調芯装置100の台10との間でジンバルを構成している。固定ネジ22は、デバイス60を光軸調芯用治具20に対して固定するための固定部材である。固定ネジ22を締めることによって、治具フレーム21に対するデバイス60の光導入出入口62の面角度の関係を固定することができる。
【0021】
スライド部23は、治具フレーム21の面上をスライド可能な部材である。本実施例においては、スライド部23のスライド移動方向は、台10の直径に一致しており、デバイス60の複数の光導出入口62を台の中心にもってくることが可能となる。これにより、光導出入口20それぞれをジンバル中心に移動させることが出来るようになる。
【0022】
図1(a)に示すように、光軸調芯用冶具20および台10は可動ステージ80上に配置されている。可動ステージ80によってファイバガイド30の光ファイバの光軸とデバイス60の光導出入口62とを位置あわせすることができる。
【0023】
図4は、調芯作業工程を説明するためのフロー図である。図4を参照して、ステップS1において、光軸調芯用治具20に固定されたデバイス60のいずれかの光導出入口62をファイバガイド30の光ファイバに対して垂直にする(水平出し)。具体的には、図5(a)に記載されているように、ファイバガイド30の先端部(チャック32)に、水平出し治具31を固定する。
【0024】
水平出し治具31は、チャック32に固定されると、水平出し治具31の底面が、チャック32の光ファイバ導入口33に対して、垂直な面となるように、形成されている。ジンバルをフリーにした後、水平出し治具31の底面を光導出入口62に対して押し当てると、光導出入口62が光ファイバに対して垂直になるように光軸調芯用治具20の面角度が追従する。この後、ジンバルをロックしてこの面角度を固定する。
【0025】
次に、ステップS2において、水平出し治具31を取り外し、光ファイバをチャック32に固定し、調芯を行う。次に、ステップS3において、YAGレーザ出射口40により出射されるYAG光よる溶接を行う。図5(b)はデバイス60の光導出入口62付近の拡大図である。光ファイバ65は、その先端がスリーブ66に包囲されている。スリーブ66の側面であるスリーブ側面68は、光ファイバ65の光軸と平行である。スリーブ66には光ファイバ固定具67が装着されている。ステップS2によって調芯された光ファイバ65は、図5(b)に示すようにYAGレーザによって、光導出入口62と溶接固定される。
【0026】
次に、ステップS4において、スライドつまみ24を用いてスライド部23をスライドさせ、次に溶接する光導出入口62を光ファイバの光軸の位置に移動させる。次に、ステップS5において、ジンバルのロックを解除した後、ステップS1と同様に、水平出し治具31を用いて光導出入口62をファイバガイド30の光ファイバに対して垂直にする(水平出し)。
【0027】
前述したように、光導出入口62は、デバイス60の本体とは別部品で提供され、それぞれがデバイス60の本体と溶接固定されている。したがって、各光導入出口62は異なる方向を向いていることがあり、最初の光導出入口62の溶接において水平出しが出来ていても、次の光導出入口62の水平出しはできていないことがある。このため、ステップS5においてステップS1と同様な水平出しを行っている。この際、対象となる光導出入口62は、前記スライドによってジンバル中心に位置しているため、水平出しが容易である。
【0028】
次に、ステップS6において、水平出し治具31を取り外し、光ファイバをチャック32に固定し、調芯を行う。次に、ステップS7において、YAGレーザ出射口40より出射されるYAGレーザ光による溶接を行う。これにより、光ファイバの先端のスリーブが光導出入口62に接続される。以上の工程をすべての光導出入口62に対して繰り返すことによって、デバイス60に光ファイバを固定することができる。
【0029】
本実施形態によれば、スライド部23がスライド手段によってスライド可能であるので、デバイス60を光軸調芯治具20から取り外すことなく、デバイス60の各光導出入口62の位置をジンバル中心に移動させることができる。なお、本実施形態において説明したように、最初に基準光(LO光)を導入する光導出入口62を溶接すれば、そこから基準光を入力することで、他の光ファイバを溶接する前にデバイスの良否を確認できる点で好ましい。
(第2の実施形態)
【0030】
図6(a)および図6(b)は、第2の実施形態に係る光軸調芯用治具20aの斜視図である。図7(a)は、光軸調芯用治具20aの平面図である。図7(b)は、光軸調芯用治具20aの側面図である。以下、図6(a)〜図7(b)を参照して、光軸調芯用治具20aの構造の詳細について説明する。
【0031】
光軸調芯用治具20aが第1の実施形態に係る光軸調芯用治具20と異なる点は、カウンターウェイト70を固定するための配置部を備える点である。本実施形態においては、当該配置部は、スライド部23周辺の治具フレーム21上の領域であり、固定具71および固定具72を備えている。固定具71および固定具72は、一例として、カウンターウェイト70の底面に形成された凹部に嵌合する凸部である。したがって、カウンターウェイト70の凹部を固定具71,72に嵌合させることによって、カウンターウェイト70を光軸調芯用治具20a上に固定することができる。
【0032】
固定具71,72は、スライド部23の周囲において、スライド部23のスライド移動によって生じる光軸調芯用治具20aの重心バランスの変化を緩和する位置に配置されている。本実施形態においては、固定具71,72は、デバイス60に対して、スライド部23のスライド方向の延長上のいずれかの箇所に設けられている。一例として、各光導出入口62の配置点を結ぶ線上に配置されている。例えば、スライド部23を移動させた場合に、カウンターウェイト70をスライド部23の移動方向と反対側に配置してもよい。この場合、スライド部23の移動に起因して生じる重心バランスの変化を緩和することができる。あらかじめスライド部23のスライド移動量とパッケージ60の重量とが定まっていると、重心バランスの変化量もあらかじめ定まる。したがって、カウンターウェイト70がこの重心バランスの変化量を相殺する重さを有していれば、光軸の調芯精度が向上する。
【0033】
本実施形態では、デバイス60の中央の光導出入口62から対象とする端の光導出入口62を移動させるためにスライド部23をスライドさせているが、スライドさせると光軸調芯用治具20aの重心バランスが変化する。それにより、水平出し治具31を用いても光ファイバ65に対する治具フレーム21の面角度が垂直にならないことがある。そこで、重心バランスの変化を緩和するように光軸調芯用治具20aにカウンターウェイト70を配置することによって、光ファイバ65に対する治具フレーム21の面角度を垂直にすることができる。
【0034】
図8は、本実施形態に係る調芯作業工程を説明するためのフロー図である。図8を参照して、ステップS11において、デバイス60のいずれかの光導出入口62をファイバガイド30の光ファイバ65に対して垂直にする(水平出し)。
【0035】
次に、ステップS12において、水平出し治具31を取り外し、光ファイバ65をチャック32に固定し、光導出入口62の調芯開始位置へ移動させ、調芯を行う。次に、ステップS13において、調芯終了後、YAGレーザ出射口40より出射されるYAGレーザ光による溶接を開始する。それにより、光ファイバ65が光導出入口62に接続される。
【0036】
次に、ステップS15において、スライドつまみ24を用いてスライド部23をスライドさせ、次の光導出入口62を光ファイバ65の光軸の位置に移動させる。次に、ステップS16において、スライド部23のスライド移動に起因して生じる重心バランスの変化を相殺するように、カウンターウェイト70を固定具72に固定する。次に、ステップS17において、水平出し治具31を用いて光導出入口62をファイバガイド30の光ファイバ65のスリーブ面68に対して垂直にする(水平出し)。
【0037】
次に、ステップS18において、光ファイバ65をチャック32に固定し、光導出入口62の調芯開始位置へ移動させ、調芯を行う。次に、ステップS19において、調芯終了後、YAGレーザ出射口40より出射されるYAGレーザ光による溶接を開始する。それにより、光ファイバ65が光導出入口62に固定される。以上の工程によって、複数の光素子61と光ファイバ65との光軸を一致させることができる。
【0038】
本実施形態によれば、カウンターウェイト70を配置することによって、重心バランスの変化を緩和することができる。それにより、光軸調芯作業の手間を省くことができるとともに、光軸調芯精度を向上させることができる。
【0039】
ここで、カウンターウェイト70を用いた重心ズレの抑制についての実験結果について説明する。3つの光導出入口62を備えるパッケージ60を用いて実験を行った。両側の光導出入口62の中心が、中央の光導出入口62の中心から5mmずつ離れているものとする。中央の光導出入口62に対して左側をマイナスの位置とし、右側をプラスの位置とする。
【0040】
カウンターウェイト70を用いなかった場合を比較例とする。表1に示すように、比較例において、光軸調芯用治具20aの重心ズレが±2.5mmであったとする。この場合、50gのカウンターウェイトを用いた場合に、表2に示すように、重心ズレを±0.5mmに抑制することができた。このように、カウンターウェイト70を用いることによって、光軸調芯作業の手間を省くことができるとともに、光軸調芯精度を向上させることができる。
【0041】
【表1】

【0042】
【表2】

【0043】
なお、上記各例において、スライド部23はスライドつまみ24を用いてスライド可能であったが、アクチュエータ等を用いてスライド部23を自動で移動させてもよい。
【0044】
なお、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0045】
10 台
20,20a 光軸調芯用治具
21 治具フレーム
22 固定ネジ
23 スライド部
24 スライドつまみ
30 ファイバガイド
31 水平出し治具
32 チャック
33 光ファイバ導入口
40 YAGレーザ出射口
50 コントローラ
60 デバイス
61 光素子
62 光導出入口
63 レンズ
64 端子
65 光ファイバ
66 スリーブ
68 ガイド
70 カウンターウェイト
71,72 固定具
80 可動ステージ
100 光軸調芯装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台との間でジンバルを構成する光軸調芯用冶具であって、
複数の光導出入口を備えるデバイスを保持するための保持部と、
前記光導出入口に対向する光軸と交差する方向に前記保持部をスライド移動させるためのスライド手段とを備えたことを特徴とする光軸調芯用治具。
【請求項2】
前記スライド手段のスライド移動によって生じる重心バランスの変化を緩和するためのカウンターウェイトを配置可能な配置部を備えることを特徴とする請求項1記載の光軸調芯用治具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の光軸調芯用治具と、
前記光軸調芯用冶具との間でジンバルを構成する前記台と、
前記台を前記光軸と交差する方向に移動する可動ステージと、を備えることを特徴とする光軸調芯装置。
【請求項4】
台との間でジンバルを構成する光軸調芯用冶具に設けられた、スライド移動可能な保持部に複数の光導出入口を備えるデバイスを保持する第1工程と、
前記第1工程後に、前記複数の光導出入口の何れかと前記光ファイバ光軸とを調芯する第2工程と、
前記第2工程後に、前記光導出入口と前記光ファイバとを固定する第3工程と、
前記第3工程後に、前記保持部を前記光ファイバ光軸と交差する方向にスライド移動させる第4工程と、
前記第4工程後に、他の前記光導出入口と他の光ファイバ光軸とを調芯する第5工程と、
前記第5工程後に、前記他の光導出入口と前記他の光ファイバとを固定する第6工程と、を含むことを特徴とする光軸調芯方法。
【請求項5】
前記第5工程の前に、カウンターウェイトを用いて前記スライド手段のスライド移動によって生じる重心バランスの変化を緩和する工程を含むことを特徴とする請求項4記載の光軸調芯方法。
【請求項6】
前記デバイスは、信号光および基準光が入力されるコヒーレント通信用の受信機であって、
前記最初に調整する前記光導出入口は、前記基準光が入力される光導出入口であることを特徴とする請求項4又は5記載の光軸調芯方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−78725(P2012−78725A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226021(P2010−226021)
【出願日】平成22年10月5日(2010.10.5)
【出願人】(000154325)住友電工デバイス・イノベーション株式会社 (291)
【Fターム(参考)】