説明

光量制御装置

【課題】より薄型にされた携帯電話機に配備するのに適した光量制御装置を提供する。
【解決手段】セパレータを廃止して第2のガイド板16にしぼり部162,163と第2のレールR2とを設ける。しぼり部162,163によってシャッタ13を支持面121に押し付けてシャッタを支持面に平行な面内での動きにのみに規制するとともに、第1のレールR3と第2のレールR2とで挟持してNDフィルタ15の動きを支持面121に平行な面内での動きのみに規制してNDフィルタ15とシャッタ13との干渉を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通過光束の光量を制御する光量制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機に搭載されるカメラモジュールにおいては、薄型のボディに搭載することができるようにするために様々な工夫が凝らされている。特許文献1では光軸方向の寸法をより短くして薄型のボディに搭載することを可能にするために、余計な支持部材を設けずに可動部材となるNDフィルタやしぼり板やシャッタ板などの光量制御板の一部を光軸方向に重ねて配備する技術が提案されている。しかし、特許文献1のように可動部材である2つの光量制御板の一部を重ねて配備すると、一方の光量制御板の動きにつられて他方の光量制御板が動いたり、他方の光量制御板の動きにつられて一方の光量制御板が動いてしまう恐れがある。そこで、この恐れを回避するために特許文献2等を含む大抵の光量制御装置では、双方の光量制御板の間に薄板からなるセパレータを配備してそのセパレータによって各々の光量制御板を分離配置することによって2枚の板のうちの一方が他方の板に影響を及ぼすことを防止しているものが多い。
【0003】
その従来の光量制御装置の構成を図に示して説明する。
【0004】
図1は、従来の光量制御装置1Aを構成する各部材を示す分解図である。さらに図2は、図1に示す構成要素のうちのセパレータ14とベース板11の構成を示す拡大図である。
【0005】
図1に示す従来の光量制御装置1Aにおいては携帯電話機への搭載を考えて光軸方向の寸法の短縮化が図られた例が示されている。
【0006】
ここで図1を参照してどのようにして光軸方向の寸法の短縮化が図られているかを説明する。
【0007】
図1に示す光量制御装置1Aには、光束通過用の、互いに連通する開口120,160が形成され互いに平行に広がる第1のガイド板12および第2のガイド板16と、双方が第1のガイド板12と第2のガイド板16とに挟まれた位置に配置され、互いに異なる移動軌跡を有し開口を開放する位置と開口を覆う位置との間で回動する第1の光量制御板13および第2の光量制御板15が備えられている。さらに、その第1の光量制御板13とその第2の光量制御板15との間に、上記第1のガイド板16と上記第2のガイド板12の開口160,120に連通する開口140を有するセパレータ14が備えられている。
【0008】
この図1の例では、第1の光量制御板13が開口120,140,160を覆うシャッタになり、第2の光量制御板15が開口120,140,160を通過する光束の光量を下げるNDフィルタになる。
【0009】
この図1には、第2のガイド板16に第1のガイド板12側に突出するレールR1を設けてそのレールR1とセパレータ14とでNDフィルタ15を挟み込むことでほぼNDフィルタ15の厚み分だけの長さでNDフィルタ15を光量制御装置1Aの内部に配備可能にするとともに、シャッタ13についても、第2のガイド板16にバネ部161を設けてそのバネ部161でセパレータ14をベース板11側に付勢してそのセパレータ14によってシャッタ13を第1のガイド板12の支持面121に押さえ付けることでシャッタ13の厚み分だけの長さでシャッタ13を光量制御装置1Aに組込可能にする構成の一例が示されている。
【0010】
こうしてNDフィルタ15とシャッタ13とをセパレータ14を挟み込むように重ねて緊密に配設することで、光軸方向の長さを極力短くして薄型の携帯電話機に図1の光量制御装置1Aを組込可能にしている。
【0011】
また、図1の例においては、図2に示す様に、上記NDフィルタ12と上記シャッタ14とを回動自在に駆動する第1の駆動部DR1と第2の駆動部DR2とを、第1のガイド板12、第2のガイド板16、NDフィルタ15、セパレータ14、シャッタ13を支持するベース板11に組み込んで駆動装置を含めて光量制御装置1Aの薄型化を図ってもいる。
【0012】
図2に示す駆動部DR1,DR2には、それぞれコイルC1,C2と磁性体Mg1,Mg2とがそれぞれ配備されており、それぞれの磁性体Mg1,Mg2の駆動軸D1,D2がNDフィルタ15とシャッタ13の一方の端部に連結される構成になっている。例えばコイルC1,C2の一方向の向きに電流が流されると、磁性体Mg1.Mg2が一方の方向に回転し.てシャッタ13やNDフィルタ15が回動して開口160を覆い、コイルC1,C2の逆方向の向きに電流が流されると、磁性体Mg1,Mg2が逆方向に回転してシャッタ13やNDフィルタ15が回動して開口160を開放することになる。このため、ベース板11には、シャッタ13を開位置に停止させるためのストッパST1と閉位置に停止させるためのストッパST2とが備えられるとともに、NDフィルタ15を開位置に停止させるためのストッパST3と閉位置に停止させるストッパST4とがそれぞれ備えられている。さらにシャッタ13やNDフィルタ15を安定して回動させるために、ベース板11には上記磁性体Mg1,Mg2が連結される連結軸A1,A2とシャッタ13とNDフィルタ15をマグネットの回動に応じて回動させるための回動軸A3,A4とがそれぞれ設けられている。
【0013】
この図1の構成にすると、図1の光量制御装置1Aを携帯電話機内に配備してその光量制御装置1Aを、携帯電話機内の制御装置に接続するという簡単な作業を行なうだけで薄型の携帯電話機に図1の光量制御装置を簡単に組み込むことが可能となる。
【特許文献1】特開2003−5251号公報
【特許文献2】特開2005−173133号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ところで、近年においては携帯電話機の軽薄化が進んで携帯電話機に搭載されるカメラモジュールについては光軸方向の寸法をより短くすることが要求されている。しかし、上記のようにセパレータを設ける構成では、セパレータの厚みが追加されてしまってどうしても薄型化に限界が生じてしまう。上記要求に応じるためにはセパレータを廃止する必要があるが、そうすると上記した様に2つの光量制御部材のうちの一方の光量制御部材の動きにつられて他方の光量制御部材が動いてしまう恐れが出てくる。
【0015】
本発明は、上記事情に鑑み、より薄型にされた携帯電話機に配備するのに適した光量制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成する本発明の撮影装置は、通過光束の光量を制御する光量制御装置において、
光束通過用の、互いに連通する開口が形成され互いに平行に広がる第1のガイド板および第2のガイド板と、
双方が上記第1のガイド板と上記第2のガイド板とに挟まれた位置に配置され、互いに異なる移動軌跡を有し上記開口を開放する位置と上記開口を覆う位置との間で回動する第1の光量制御板および第2の光量制御板とを備え、
上記第1のガイド板が、上記開口の周りに広がり上記第1の光量制御板をスライド自在に支持する支持面と、上記第2の光量制御板の移動軌跡上であって上記第1の光量制御板の移動軌跡を避けた位置において上記第2のガイド板側に突出して上記第2の光量制御板をスライド自在に乗せる第1のレールとを有し、
上記第2のガイド板が、上記第1の光量制御板の移動軌跡上であって上記第2の光量制御板の、移動軌跡を避けた位置において上記第1のガイド板側に突出し、その第1の光量制御板の、上記支持面に垂直な方向の動きを制限するしぼり部と、上記第2の光量制御板の移動軌跡上であって上記第1の光量制御板の移動軌跡を避けた位置において上記第1のガイド板側に突出し、その第2の光量制御板の、上記支持面に垂直な方向の動きを制限する第2のレールとを有することを特徴とする。
【0017】
上記本発明の光量制御装置によれば、上記第2のガイド板が備える上記しぼり部によって上記第1の光量制御板の、上記支持面の垂直な方向の動きが制限され、上記第1のガイド板が備える第1のレールと上記第2のガイド板が備える第2のレールとの双方によって、上記第2の光量制御板の、上記支持面の垂直な方向の動きが制限される。
【0018】
つまり、上記しぼり部によって上記第1の光量制御板の動きが支持面内に規制されるとともに、上記第1のレールと上記第2のレールとの双方によって上記第2の光量制御板の動きが双方のレールの先端部で規定される平面内に規制される。
【0019】
このため、セパレータを設けなくても、第1の光量制御板の動きにつられて上記第2の光量制御板が動くことが防止されるとともに、上記第2の光量制御板の動きにつられて上記第1の光量制御板が動くことが防止され、第1の光量制御板と第2の光量制御板とを、互いの干渉を避けるだけの僅かな隙間を置いて重ねて配備することが可能となる。
【0020】
その結果、上記本発明の光量制御装置では、図1のようにセパレータを廃止することが可能になって光軸方向の寸法の更なる短縮化を図ることが可能となる。つまり、従来に比べてより薄型化された携帯電話機に配備するのに適した光量制御装置が実現する。
【0021】
さらに本発明の光量制御装置では、例えば図1の構成においてセパレータを廃止するという部品点数の削減によりコストダウンを図ることを可能にするとともに、その部品点数の削減により組立をより容易にするという効果を導き出すことができる。
【0022】
ここで、上記開口と連通する開口を有し、上記第1のガイド板、上記第2のガイド板、上記第1の光量制御部材、および上記第2の光量制御部材を支持するベース板と、
上記ベース板に支持され、上記第1の光量制御板および上記第2の光量制御板をそれぞれ駆動させる第1の駆動部および第2の駆動部とをさらに備えた態様であることが好ましい。
【0023】
上記ベース板に上記第1の駆動部および上記第2の駆動部を配備することで、上記第1の光量制御部材を駆動する第1の駆動部と上記第2の光量制御部材を駆動する第2の駆動部までをも含めて光量制御装置のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0024】
作業者がこのコンパクト化された光量制御装置をより薄型化された携帯電話機に組み込むときには、携帯電話機内の所定の位置にこの光量制御装置を配設するとともに、その携帯電話機が備える制御装置に、この光量制御装置が備える上記第1の駆動装置および上記第2の駆動装置を接続するという作業を行なうだけで済むので、この光量制御装置の携帯電話機への組込が非常に簡単になるという効果が得られる。
【0025】
また、上記第1の光量制御板が、上記開口を開閉するシャッタであり、上記第2の光量制御板が、上記開口を通過する光束の光量を下げるNDフィルタであることが好ましい。
【0026】
本発明の光量制御装置は、図1の構成を持つ光量制御装置に好適に適用される。つまり、従来の図1の構成の光量制御装置に本発明を適用すると、セパレータを廃止することができるので光量制御装置の光軸方向の寸法をより短くすることができる。
【0027】
携帯電話等に搭載されるカメラモジュールには、光量制御装置を組み込んだとしても小型化が要求され、カメラモジュールに本発明の光量制御装置を組み込んだことにより、カメラモジュールをコンパクトに構成できる。
【0028】
さらに図1の構成においてはセパレータを廃止して部品点数を減らすことで図1の光量制御装置のコストダウンを可能にするとともに組立を容易にするという効果をあわせて導き出すことができる。
【0029】
ここで、上記第1のガイド板が、上記第1の光量制御板の一方の面をスライド自在に案内する第1の案内部と、上記第2の光量制御板の一方の面をスライド自在に案内する第2の案内部とを有し、
上記第2のガイド板が、上記第1の光量制御板の他方の面をスライド自在に案内する第3の案内部と、上記第2の光量制御板の他方の面をスライド自在に案内する第4の案内部とを有し、
上記第1の案内部、第2の案内部は上記第1のガイド板に一体に形成され、
上記第3の案内部、第4の案内部は上記第2のガイド板に一体に形成されていることが好ましい。
【0030】
具体的には上記本発明の光量制御装置は、
通過光束の光量を制御する光量制御装置において、
光束通過用の、互いに連通する開口が形成され互いに平行に広がる第1のガイド板および第2のガイド板と、
双方が前記第1のガイド板と前記第2のガイド板とに挟まれた位置に配置され、互いに異なる移動軌跡を有し前記開口を開放する位置と前記開口を覆う位置との間で回動する第1の光量制御板および第2の光量制御板とを備え、
上記第1のガイド板が、上記第1の光量制御板の一方の面をスライド自在に案内する第1の案内部と、上記第2の光量制御板の一方の面をスライド自在に案内する第2の案内部とを有し、
上記第2のガイド板が、上記第1の光量制御板の他方の面をスライド自在に案内する第3の案内部と、上記第2の光量制御板の他方の面をスライド自在に案内する第4の案内部とを有し、
上記第1の案内部、第2の案内部は上記第1のガイド板に一体に形成され、
上記第3の案内部、第4の案内部は上記第2のガイド板に一体に形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0031】
以上、説明したように、より薄型にされた携帯電話機に配備するのに適した光量制御装置が実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0033】
図3〜図6は、本発明の光量制御装置1の一実施形態を示す図である。
【0034】
図3は、光量制御装置1を斜め上方から見た斜視図であり、図4は、光量制御装置1を斜め下方から見た斜視図であり、また図5は、図3、図4の光量制御装置1の分解図であり、図6は、図5に示すベース板11Bと第1及び第2の駆動装置DR1,DR2の拡大図である。図5は、図1に対応するものであって、その図5の構成は、図1中のセパレータ14が廃止され、第1のガイド板12Bおよび第2のガイド板16Bの構成が変更されている以外は、図1の構成と同じ構成である。このため、図3〜図6には、同一機能を達成する部材には図1、図2と同じ符号が示されている。また図6は、図2に対応させるために掲げたものであって、図1には示されている第2のガイド板16が省略されているが、これは、図1のセパレータ14を省略することによって第2のガイド板16にバネ部161を設ける必要がなくなったということを示すためである。なお本実施形態においてはベース板11の構造がやや変更されているが、配置が変わった程度で同じ機能を有する部材がそれぞれ設けられているので、図2と同様の機能を有する部分には同じ符号が付されている。
【0035】
まず図3、図4を参照して簡単に外観を説明する。
【0036】
図3に示す様に、第2のガイド板16Bには開口160が設けられており、その第2のガイド板16Bがベース板11Bに組み込まれ装着されている。図3に示す第1のガイド板16Bには、内向きにレールR2としぼり部162,163とが突出するようにして設けられている。また図4に示すベース板11Bには、第1のガイド板12Bの開口と連通する大きな開口APが設けられている。後述するがこの図4に示すベース板11には、本発明にいう第1の駆動部と第2の駆動部とが配備されているのでそれらの駆動部と外部の制御装置との間を接続することができるようにするためにフレキシブル基板Flが外側へと引き出されている。
【0037】
ここで、図5、図6を参照して図3、図4に示す光量制御装置1の内部構成を説明する。
【0038】
図5の光量制御装置1は、図1にあったセパレータ14が廃止され、第1のガイド板12Bと第2のガイド板16Bとの双方の構成が若干変更されている以外は図1と同じ構成を持つものである。
【0039】
前述した様に、図5に示す様に図1のセパレータ14を廃止すると、本発明にいう第1の光量制御板の一例を構成するシャッタ13の動きにつられて本発明にいう第2の光量制御板の一例を構成するNDフィルタ15が動いたり、NDフィルタ15の動きにつられてシャッタ13が動いたりする恐れが出てくる。
【0040】
そこで、図3〜図6に示す本実施形態の光量制御装置1では、第1のガイド板12Bに開口の周りに広がりシャッタ13をスライド自在に支持する支持面121と、NDフィルタ15の移動軌跡上であってシャッタ13の移動軌跡を避けた位置において第2のガイド板16B側に突出してNDフィルタ15をスライド自在に乗せる第1のレールR3とが設けられ、第2のガイド板16にシャッタ13の移動軌跡上であってNDフィルタ15の、移動軌跡を避けた位置において第1のガイド板12B側に突出し、そのシャッタ13の、支持面121に垂直な方向の動きを制限するしぼり部162,163と、NDフィルタ15の移動軌跡上であってシャッタ13の移動軌跡を避けた位置において第1のガイド板12B側に突出し、そのNDフィルタ15の、支持面に垂直な方向の動きを制限する第2のレールR2とが設けられている。
【0041】
こうして従来、シャッタ13とNDフィルタ15とを分離配置するためにどうしても必要であったセパレータ14(図1参照)を廃止して、第2のガイド板16Bに第2のレールR2としぼり部162,163とを設けるとともに第1のガイド板12Bに第1のレールR3を設けて、そのしぼり部162,163に、シャッタ13の支持面121に垂直な方向の動きを制限させることによりシャッタ13の動きを第1のガイド板12Bの支持面121に平行な平面内の動きに規制するとともに、第1および第2のレールR3,R2に、NDフィルタ15の上記支持面121に垂直な方向の動きを制限させることによりNDフィルタ15の動きを第1のレールR3と第2のレールR2との双方の先端で規定される平面内に規制することでNDフィルタ15とシャッタ13とを、互いに干渉を避けるだけの僅かな隙間を置いて重ねて配備することを可能ならしめている。
【0042】
このため、本実施形態の光量制御装置1においては、NDフィルタ15の厚さとシャッタ13の厚さを足したぎりぎりの長さにまで光軸方向の寸法を短縮することが可能となる。すなわち、この光軸方向の寸法の短縮化によって、より薄型の携帯電話機への搭載を可能にする光量制御装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】従来の光量制御装置を構成する各構成要素を示す分解図である。
【図2】図1に示す構成要素のうちの駆動部DR1,DR2とベース板11の構成を示す拡大図である。
【図3】本発明の光量制御装置を斜め上方から見た図である。
【図4】本発明の光量制御装置を斜め下方から見た図である。
【図5】図3、図4の光量制御装置を構成する各構成要素を示す分解図である。
【図6】図5に示す構成要素のうちの駆動部DR1,DR2とベースの構成を示す拡大図である。
【符号の説明】
【0044】
1 1A 光量制御装置
11 ベース板
12 12B 第1のガイド板
13 第1の光量制御板(シャッタ)
14 セパレータ
15 NDフィルタ
16 16B 第1のガイド板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通過光束の光量を制御する光量制御装置において、
光束通過用の、互いに連通する開口が形成され互いに平行に広がる第1のガイド板および第2のガイド板と、
双方が前記第1のガイド板と前記第2のガイド板とに挟まれた位置に配置され、互いに異なる移動軌跡を有し前記開口を開放する位置と前記開口を覆う位置との間で回動する第1の光量制御板および第2の光量制御板とを備え、
前記第1のガイド板が、前記開口の周りに広がり前記第1の光量制御板をスライド自在に支持する支持面と、前記第2の光量制御板の移動軌跡上であって前記第1の光量制御板の移動軌跡を避けた位置において前記第2のガイド板側に突出して前記第2の光量制御板をスライド自在に乗せる第1のレールとを有し、
前記第2のガイド板が、前記第1の光量制御板の移動軌跡上であって前記第2の光量制御板の、移動軌跡を避けた位置において前記第1のガイド板側に突出し、該第1の光量制御板の、前記支持面に垂直な方向の動きを制限するしぼり部と、前記第2の光量制御板の移動軌跡上であって前記第1の光量制御板の移動軌跡を避けた位置において前記第1のガイド板側に突出し、該第2の光量制御板の、前記支持面に垂直な方向の動きを制限する第2のレールとを有することを特徴とする光量制御装置。
【請求項2】
前記開口と連通する開口を有し、前記第1のガイド板、前記第2のガイド板、前記第1の光量制御部材、および前記第2の光量制御部材を支持するベース板と、
前記ベース板に支持され、前記第1の光量制御板および前記第2の光量制御板をそれぞれ駆動させる第1の駆動部および第2の駆動部とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の光量制御装置。
【請求項3】
前記第1の光量制御板が、前記開口を開閉するシャッタであり、前記第2の光量制御板が、前記開口を通過する光束の光量を下げるNDフィルタであることを特徴とする請求項1記載の光量制御装置。
【請求項4】
通過光束の光量を制御する光量制御装置において、
光束通過用の、互いに連通する開口が形成され互いに平行に広がる第1のガイド板および第2のガイド板と、
双方が前記第1のガイド板と前記第2のガイド板とに挟まれた位置に配置され、互いに異なる移動軌跡を有し前記開口を開放する位置と前記開口を覆う位置との間で回動する第1の光量制御板および第2の光量制御板とを備え、
前記第1のガイド板が、前記第1の光量制御板の一方の面をスライド自在に案内する第1の案内部と、前記第2の光量制御板の一方の面をスライド自在に案内する第2の案内部とを有し、
前記第2のガイド板が、前記第1の光量制御板の他方の面をスライド自在に案内する第3の案内部と、前記第2の光量制御板の他方の面をスライド自在に案内する第4の案内部とを有し、
前記第1の案内部、第2の案内部は前記第1のガイド板に一体に形成され、
前記第3の案内部、第4の案内部は前記第2のガイド板に一体に形成されていることを特徴とする光量制御装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−246532(P2009−246532A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−88523(P2008−88523)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000005430)フジノン株式会社 (2,231)
【Fターム(参考)】