説明

入力装置及び電子機器

【課題】小型の装置においても精度良く操作情報を出力することが可能な入力装置及び該入力装置を備える電子機器を提供する。
【解決手段】操作棒3は筐体19内部にその両先端が移動することができるよう挿入される。検出部は筐体19内部の操作棒3の先端周囲に設けられ、操作棒3の移動を検出する。具体的には、水平方向検出部は操作棒3の水平方向の移動を検出し、鉛直方向検出部は操作棒3の鉛直方向の移動を検出し、長手方向検出部は操作棒3の長手方向の移動を検出する。演算部は、複数の検出部からの出力に基づき、入力操作に基づく操作情報を演算する。そして出力部は演算部により演算した操作情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力操作を受け付ける入力装置及び該入力装置を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、マウスまたはジョイスティック等、様々な形態の入力装置が開発されている。特許文献1にはジョイスティック頂部に操作つまみを設けた3方向作動ジョイスティックが開示されている。また、特許文献2には3方向に分散配置された張力検出部に接続される指示部材の操作を解析する空間位置指示具が開示されている。
(例えば特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特開平4−263308号公報
【特許文献2】特開2003−29920号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、近年入力装置を搭載する携帯電話機または可搬型ミュージックプレーヤ等の電子機器の小型化も進んでいることから、入力装置もこれに応じて小型化する必要があった。特許文献1及び2に記載の技術は多方向の操作を解析できるものの小型の装置に適用することは困難であった。
【0004】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、筐体内に操作棒両端を挿入して操作棒の移動を許容し、この移動を検出することにより、小型の装置においても精度良く操作情報を出力することが可能な入力装置及び該入力装置を備える電子機器を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、操作棒内部の長手方向に静電容量の変化を検出するセンサを設けることにより、3軸方向の操作情報を出力することが可能な入力装置及び該入力装置を備える電子機器を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、操作棒自体を、棒軸を中心に回動させる機構を設けることにより、棒軸方向の回動操作情報を出力することが可能な入力装置及び該入力装置を備える電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る入力装置は、筐体と、該筐体内部に両先端が挿入される操作棒と、前記筐体内部の前記操作棒の先端周囲に設けられ、該操作棒の移動を検出する複数の検出部と、該複数の検出部からの出力に基づき、操作に基づく操作情報を演算する演算部と、演算部により演算した操作情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る入力装置は、前記複数の検出部は、前記操作棒の水平方向の移動を検出する水平方向検出部と、前記操作棒の鉛直方向の移動を検出する鉛直方向検出部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る入力装置は、前記複数の検出部は、前記操作棒の水平方向の移動を検出する水平方向検出部と、前記操作棒の鉛直方向の移動を検出する鉛直方向検出部と、前記操作棒の長手方向の移動を検出する長手方向検出部とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る入力装置は、前記操作棒は、長手方向に連設される複数の第1電極、及び、該複数の第1電極に対向配置され長手方向に延びる第2電極を含み、前記演算部は、前記複数の検出部からの出力、並びに、各第1電極及び第2電極間の静電容量の変化に基づく信号に基づき、操作情報を演算するよう構成してあることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る入力装置は、前記水平方向検出部は、前記操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部と、前記操作棒の他端側先端の略水平方向に対に設けてある第3水平方向検出部及び第4水平方向検出部とを備え、前記鉛直方向検出部は、前記操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部と、前記操作棒の他端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第3鉛直方向検出部及び第4鉛直方向検出部とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る入力装置は、前記水平方向検出部は、前記操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部と、前記操作棒の他端側先端の略水平方向に対に設けてある第3水平方向検出部及び第4水平方向検出部とを備え、前記鉛直方向検出部は、前記操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部と、前記操作棒の他端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第3鉛直方向検出部及び第4鉛直方向検出部とを備え、前記長手方向検出部は、前記操作棒の一端側の長手方向に設けてある第1長手方向検出部と、前記操作棒の他端側の長手方向に設けてある第2長手方向検出部とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る入力装置は、前記演算部は、前記第1水平方向検出部及び該第1水平方向検出部の対角に配置される第4水平方向検出部により前記操作棒の移動を同時に検出した場合、または、前記第2水平方向検出部及び該第2水平方向検出部の対角に配置される第3水平方向検出部により前記操作棒の移動を同時に検出した場合、水平方向の回転操作に係る操作情報を演算するよう構成してあることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る入力装置は、前記演算部は、前記第1鉛直方向検出部及び該第1鉛直方向検出部の対角に配置される第4鉛直方向検出部により前記操作棒の移動を同時に検出した場合、または、前記第2鉛直方向検出部及び該第2鉛直方向検出部の対角に配置される第3鉛直方向検出部により前記操作棒の移動を同時に検出した場合、鉛直方向の回転操作に係る操作情報を演算するよう構成してあることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る入力装置は、前記水平方向検出部は、前記操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部を備え、前記鉛直方向検出部は、前記操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る入力装置は、前記水平方向検出部は、前記操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部を備え、前記鉛直方向検出部は、前記操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部を備え、前記長手方向検出部は、前記操作棒の一端側の長手方向に設けてある第1長手方向検出部と、前記操作棒の他端側の長手方向に設けてある第2長手方向検出部とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る入力装置は、前記筐体内部の前記操作棒の一端側に設けられ、該操作棒の棒軸を中心とした回動を検出する回動検出部を備え、前記演算部は、前記回動検出部により前記操作棒の回動を検出した場合に、回動操作に係る操作情報を出力するよう構成してあることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る入力装置は、前記操作棒を覆うキャップを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る電子機器は、前述のいずれか一つに記載の入力装置を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、操作棒は筐体内部にその両先端が移動することができるよう挿入される。検出部は筐体内部の操作棒の先端周囲に設けられ、操作棒の移動を検出する。具体的には、水平方向検出部は操作棒の水平方向の移動を検出し、鉛直方向検出部は操作棒の鉛直方向の移動を検出し、長手方向検出部は操作棒の長手方向の移動を検出する。演算部は、複数の検出部からの出力に基づき、入力操作に基づく操作情報を演算する。そして出力部は演算部により演算した操作情報を出力する。
【0021】
本発明にあっては、操作棒は、長手方向に連設される複数の第1電極、及び、該複数の第1電極に対向配置され長手方向に延びる第2電極を含む。そして、演算部は、複数の検出部からの出力、並びに、各第1電極及び第2電極間の静電容量の変化に基づく信号に基づき、操作情報を演算する。
【0022】
本発明にあっては、水平方向検出部は、操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けられる第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部と、操作棒の他端側先端の略水平方向に対に設けられる第3水平方向検出部及び第4水平方向検出部とを備える。第1水平方向検出部及び第3水平方向検出部は、左水平方向の移動をそれぞれ検出する。また第2水平方向検出部及び第4水平方向検出部は、右水平方向の移動をそれぞれ検出する。
【0023】
本発明にあっては、鉛直方向検出部は、操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けられる第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部と、操作棒の他端側先端の略鉛直方向に対に設けられる第3鉛直方向検出部及び第4鉛直方向検出部とを備える。第1鉛直方向検出部及び第3鉛直方向検出部は、上側鉛直方向の移動をそれぞれ検出する。第2鉛直方向検出部及び第4鉛直方向検出部は、下側鉛直方向の移動をそれぞれ検出する。
【0024】
本発明にあっては、長手方向検出部は、操作棒の一端側の長手方向に設けられる第1長手方向検出部と、操作棒の他端側の長手方向に設けられる第2長手方向検出部とを備える。第1長手方向検出部は操作棒の長手方向の奥方向の移動を検出し、第2長手方向検出部は長手方向の手前方向の移動を検出する。
【0025】
本発明にあっては、演算部は、第1水平方向検出部及びこれと対角に配置される第4水平方向検出部により操作棒の移動を検出した場合、または、第2水平方向検出部及びこれと対角に配置される第3水平方向検出部により操作棒の移動を検出した場合、水平方向の回転操作に係る操作情報を演算する。
【0026】
本発明にあっては、演算部は、第1鉛直方向検出部及びこれと対角に配置される第4鉛直方向検出部により操作棒の移動を同時に検出した場合、または、第2鉛直方向検出部及びこれと対角に配置される第3鉛直方向検出部により操作棒の移動を同時に検出した場合、鉛直方向の回転操作に係る操作情報を演算する。
【0027】
本発明にあっては、水平方向検出部は、操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部を備える。また鉛直方向検出部は、操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部を備える。
【0028】
本発明にあっては、水平方向検出部は、操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部を備え、鉛直方向検出部は、操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部を備える。同様に長手方向検出部は、操作棒の一端側の長手方向に設けてある第1長手方向検出部と、前記操作棒の他端側の長手方向に設けてある第2長手方向検出部とを備える。
【0029】
本発明にあっては、筐体内部の操作棒の一端側には、操作棒の棒軸を中心とした回動を検出する回動検出部が設けられる。演算部は、この回動検出部により操作棒の回動を検出した場合、回動操作に係る操作情報を出力する。
【発明の効果】
【0030】
本発明にあっては、操作棒は筐体内部にその両先端が移動することができるよう挿入される。検出部は筐体内部の操作棒の先端周囲に設けられ、操作棒の移動を検出する。演算部は、複数の検出部からの出力に基づき、入力操作に基づく操作情報を演算する。これにより、小型の装置においても直感的な操作を行うことが可能となる。
【0031】
本発明にあっては、操作棒は、長手方向に連設される複数の第1電極、及び、該複数の第1電極に対向配置され長手方向に延びる第2電極を含む。そして、演算部は、複数の検出部からの出力、並びに、各第1電極及び第2電極間の静電容量の変化に基づく信号に基づき、操作情報を演算する。これにより、操作棒の長手方向の移動が操作棒内部の第1電極及び第2電極により検出され、水平方向検出部及び鉛直方向検出部との組み合わせにより、直感的な3軸方向の入力が可能となる。
【0032】
本発明にあっては、第1水平方向検出部及び第3水平方向検出部は、左水平方向の移動をそれぞれ検出する。また第2水平方向検出部及び第4水平方向検出部は、右水平方向の移動をそれぞれ検出する。これにより、操作棒の水平方向の移動に伴い、水平方向の操作情報を出力することが可能となる。
【0033】
本発明にあっては、第1鉛直方向検出部及び第3鉛直方向検出部は、上側鉛直方向の移動をそれぞれ検出する。第2鉛直方向検出部及び第4鉛直方向検出部は、下側鉛直方向の移動をそれぞれ検出する。これにより、操作棒の鉛直方向の移動に伴い、鉛直方向の操作情報を出力することが可能となる。
【0034】
本発明にあっては、第1長手方向検出部は操作棒の長手方向の奥方向の移動を検出し、第2長手方向検出部は長手方向の手前方向の移動を検出する。これにより、操作棒の長手方向の移動に伴い、長手方向の操作情報を出力することが可能となる。
【0035】
本発明にあっては、演算部は、第1水平方向検出部及びこれと対角に配置される第4水平方向検出部により操作棒の移動を検出した場合、または、第2水平方向検出部及びこれと対角に配置される第3水平方向検出部により操作棒の移動を検出した場合、水平方向の回転操作に係る操作情報を演算する。これにより、操作棒に対し、水平面におけるひねり動作を加えることで、水平方向の回転操作を実現することが可能となる。
【0036】
本発明にあっては、演算部は、第1鉛直方向検出部及びこれと対角に配置される第4鉛直方向検出部により操作棒の移動を検出した場合、または、第2鉛直方向検出部及びこれと対角に配置される第3鉛直方向検出部により操作棒の移動を検出した場合、鉛直方向の回転操作に係る操作情報を演算する。これにより、操作棒に対し、鉛直面におけるひねり動作を加えることで、鉛直方向の回転操作を実現することが可能となる。
【0037】
本発明にあっては、水平方向検出部は、操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部を備え、鉛直方向検出部は、操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部を備える。従って簡易な構成により2軸方向の操作情報を出力することが可能となる。
【0038】
本発明にあっては、水平方向検出部は、操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部を備え、鉛直方向検出部は、操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部を備える。同様に長手方向検出部は、操作棒の一端側の長手方向に設けてある第1長手方向検出部と、前記操作棒の他端側の長手方向に設けてある第2長手方向検出部とを備える。従って簡易な構成により3軸方向の操作情報を出力することが可能となる。
【0039】
本発明にあっては、演算部は操作棒の棒軸方向に対する回動操作を操作棒の一端側先端に設けられる回動検出部により検出した場合に、回動操作に係る操作情報を出力するので、棒軸を回動させることで、棒軸を中心とした回動操作に係る入力が可能になる等、本発明は優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
実施の形態1
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は電子機器の外観を示す模式的斜視図、図2は電子機器の上面を示す平面図、図3は電子機器の右側面を示す側面図である。本実施の形態においては電子機器を、画像データを閲覧するための表示部を備える表示装置に適用した例について説明するが、これに限るものではなく、携帯電話機、テレビ、録画装置または空調装置のリモコン、可搬型ミュージックプレーヤ、PDA(Personal Digital Assistance)、または可搬型ゲーム機等であっても良い。
【0041】
表示装置1は、筐体19、表示部14、支持体191、192、入力装置13、及び操作棒3を含んで構成される。筐体19は直方体状をなし例えばプラスチック等で構成される。筐体19の上面は開口しており、開口した部分に表示部14が上方向に臨ませて配置される。筐体19の右側面両端には長手方向に向けて所定の厚みを持つ支持体191、192が突設されている。支持体191、192は中空の直方体形状をなし内部に後述する検出部を備える。支持体191の一面であって支持体192に対向する面の略中央部には貫通孔193が形成されている。なお、本実施の形態においては貫通孔193を平面視円形状としたが、平面視矩形状としても良い。
【0042】
同様に、支持体192の一面であって支持体191に対向する面の略中央部には貫通孔193に対向する貫通孔194が形成されている。操作棒3はプラスチック、アルミニウムまたはステンレススチール等で形成される円柱形状をなし、その長さは支持体191の貫通孔193が形成される面と、支持体192の貫通孔194が形成される面との設置間隔よりも若干長く形成される。操作棒3の一端は貫通孔193に挿入され、他端は貫通孔194に挿入される。
【0043】
貫通孔193及び貫通孔194の口径は操作棒3の口径よりも大きく構成してある。操作棒3は中空の支持体191、192に、口径の大きい貫通孔193、194のあそびをもって、その両端が挿入されているため、その長手方向(図1で示すz方向)、長手方向に対し水平の方向(図1で示すx方向)及び長手方向に対し鉛直方向(図で示すy方向)にそれぞれ移動することが可能である。以下では、図1のx、y、z座標系で示すように、操作棒3長手方向に対して水平の方向であって、操作棒3が表示部14から離れる方向をx正方向、近づく方向をx負方向とする。また操作棒3の長手方向に対して鉛直の方向であって、筐体19底面から上面に向かう方向をy正方向、筐体19上面から底面に向かう方向をy負方向とする。さらに、操作棒3の長手方向であって、支持体192から支持体191へ向かう方向をz正方向、操作棒3の長手方向であって、支持体191から支持体192へ向かう方向をz負方向とする。なお、本実施の形態においては操作棒を円柱形状であるものとして説明するが、この形状に限るものではなく、4角柱状、3角柱状、または多角形状等であっても良い。
【0044】
図4は実施の形態1に係る支持体191、192の内部構成を示す模式図である。また図5は図4のV−V線による横断面を示す模式的断面図である。図4及び図5に示す如く支持体191内部には検出部たる第1水平方向検出部(以下、第1水平センサ)h1、第2水平方向検出部(以下、第2水平センサ)h2、第1鉛直方向検出部(以下、第1鉛直センサ)v1、第2鉛直方向検出部(以下、第2鉛直センサ)v2、及び、第1長手方向検出部(以下、第1長手センサ)d1が設けられており、支持体192内部に検出部たる第2長手方向検出部(以下、第2長手センサ)d2が設けられている。なお、以下では場合によりこれらをまとめて、センサSで代表する。
【0045】
第1水平センサh1は例えば感圧センサ、スイッチまたは光センサ等が用いられ、その底面は中空の支持体191の内壁の一側面に固定され、移動を検出するセンサ面がx正方向に存在する操作棒3に対向している。以下では第1水平センサh1を感圧センサであるものとして説明する。感圧センサとした場合、通常、圧力を段階的に検出することが可能であるが、ここでは説明を簡略化するために、オンまたはオフを検出する感圧センサであるものとして説明する。操作棒3に加わる力を段階的に検出し、これに伴う制御も段階的に切り分けても良いことはもちろんである。操作棒3がx負方向へ移動した場合、操作棒3の先端側面が第1水平センサh1のセンサ面に当接する。これにより第1水平センサh1は第1水平センサh1に対応する検出信号を外部へ出力する。同様に、第2水平センサh2は、第1水平センサh1に操作棒3を介して対向配置されており、その底面は中空の支持体191の内壁の他側面に固定され、移動を検出するセンサ面がx負方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がx正方向へ移動した場合、操作棒3の先端側面が第2水平センサh2のセンサ面に当接する。これにより第2水平センサh2は、第2水平センサh2に対応する検出信号を外部へ出力する。
【0046】
第1鉛直センサv1はその底面が中空の支持体191の内壁の天面に固定され、移動を検出するセンサ面がy負方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がy正方向へ移動した場合、操作棒3の先端側面が第1鉛直センサv1のセンサ面に当接する。これにより第1鉛直センサv1は第1鉛直センサv1に対応する検出信号を外部へ出力する。また第2鉛直センサv2はその底面が中空の支持体191の内壁の底面に固定され、移動を検出するセンサ面がy正方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がy負方向へ移動した場合、操作棒3の先端側面が第2鉛直センサv2のセンサ面に当接する。これにより第2鉛直センサv2は第2鉛直センサv2に対応する検出信号を外部へ出力する。
【0047】
第1長手センサd1はその底面が中空の支持体191の内壁の背面に固定され、移動を検出するセンサ面がz負方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がz正方向へ移動した場合、操作棒3の先端端面が第1長手センサd1のセンサ面に当接する。これにより第1長手センサd1は第1長手センサd1に対応する検出信号を外部へ出力する。操作棒3を介在させた第1長手センサd1と対向する位置には操作棒3のz負方向への移動を検出する第2長手センサd2が支持体192内部に設けられる。第2長手センサd2はその底面が中空の支持体192の内壁の背面に固定され、移動を検出するセンサ面がz正方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がz負方向へ移動した場合、操作棒3の先端端面が第2長手センサd2のセンサ面に当接する。これにより第2長手センサd2は第2長手センサd2に対応する検出信号を外部へ出力する。
【0048】
図6は実施の形態1に係る入力装置13を含む表示装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。表示装置1は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、表示部14、記憶部15、及び入力装置13を含んで構成される。CPU11は、バス17を介して表示装置1のハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、入力処理及び表示処理に関する種々のソフトウェア的機能を実行する。
【0049】
記憶部15は、ハードディスク、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、またはFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等から構成され、内部には上述した制御プログラム15Pの他、jpeg(Joint Photographic Experts Group)等の画像データ及びメニュー画面等を記憶する画像ファイル151を記憶している。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、入力装置13から出力される操作情報に基づくCPU11からの指示により、画像ファイル151に記憶した画像を表示する。
【0050】
入力装置13は出力部16、演算部10、メモリ100、第1水平センサh1等からなるセンサS等を含んで構成される。第1水平センサh1、第2水平センサh2、第1鉛直センサv1、第2鉛直センサv2、第1長手センサd1及び第2長手センサd2はそれぞれ演算部10に接続されており、操作棒3の移動を検出した場合、各センサSに対応する検出信号を演算部10へ出力する。演算部10は検出信号をセンサSから受け付け、メモリ100に記憶した操作テーブル101(図7)を参照して操作情報を演算し、出力部16へ出力する。出力部16はインタフェース回路であり、x軸、y軸及びz軸方向それぞれの操作情報をCPU11へ出力する。
【0051】
図7は実施の形態1に係る操作テーブル101のレコードレイアウトを示す説明図である。操作テーブル101はセンサフィールド及び操作情報フィールドを含んで構成される。センサフィールドにはセンサSから出力される検出信号がそれぞれ記憶されており、各検出信号に対応させて操作情報フィールド内には対応する操作情報が記憶されている。なお、センサフィールドの内数字「1」で示すものが、該当するセンサSから検出信号が出力されていることを表している。以下、レコード順に操作情報の内容を説明する。操作棒3がx正方向(右方向)へ移動した場合、第2水平センサh2から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として右カーソル移動を出力する。操作棒3がx負方向(左方向)へ移動した場合、第1水平センサh1から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として左カーソル移動を出力する。
【0052】
操作棒3がz正方向(奥方向)へ移動した場合、第1長手センサd1から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として上カーソル移動を出力する。操作棒3がz負方向(手前方向)へ移動した場合、第2長手センサd2から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として下カーソル移動を出力する。
【0053】
操作棒3がy正方向(上方向)へ移動した場合、第1鉛直センサv1から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として画像拡大を出力する。操作棒3がy負方向(下方向)へ移動した場合、第2鉛直センサv2から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として画像縮小を出力する。なお、図7に示した各操作信号に対する操作情報の種類及び割り当ては一例でありこれに限定されるものではない。
【0054】
出力部16は演算部10から出力された操作情報をCPU11へ出力する。操作情報を受信したCPU11はポインタまたはカーソルを操作情報に基づき動作させ、または読み出した画像の選択、拡大または縮小処理を行う。図8はx軸方向に係る操作情報に基づくカーソル操作例を示す説明図である。CPU11は画像ファイル151から複数の画像データの縮小画像を生成し、生成した縮小画像を複数のサムネイル画像41、41、・・・として表示部14上に格子状に配置する。サムネイル画像41の周囲を囲むカーソル42によりユーザは表示する画像を選択する。
【0055】
ユーザが操作棒3をx負方向へ移動させた場合、第1水平センサh1に係る操作信号がCPU11へ出力され、CPU11はカーソル42を左方向へ移動させ、他のサムネイル画像41を選択する。一方、ユーザが操作棒3をx正方向へ移動させた場合、第2水平センサh2に係る操作信号がCPU11へ出力され、CPU11はカーソル42を右方向へ移動させ、他のサムネイル画像41を選択する。
【0056】
図9はz軸方向に係る操作情報に基づくカーソル操作例を示す説明図である。CPU11は画像ファイル151から複数の画像データの縮小画像を生成し、生成した縮小画像を複数のサムネイル画像41、41、・・・として表示部14上に格子状に配置する。サムネイル画像41の周囲を囲むカーソル42によりユーザは表示する画像を選択する。
【0057】
ユーザが操作棒3をz正方向へ移動させた場合、第1長手センサd1に係る操作信号がCPU11へ出力され、CPU11はカーソル42を上方向へ移動させ、他のサムネイル画像41を選択する。一方、ユーザが操作棒3をz負方向へ移動させた場合、第2長手センサd2に係る操作信号がCPU11へ出力され、CPU11はカーソル42を下方向へ移動させ、他のサムネイル画像41を選択する。
【0058】
図10はy軸方向へ操作棒3を操作した場合の一例を示す説明図である。図10Aは表示装置1の右側面を示し、図10Bは上面から見た平面図を示す。図10Aの矢印で示す如く、ユーザが操作棒3をy正方向へ移動させた場合、第1鉛直センサv1に係る操作信号がCPU11へ出力され、CPU11は表示部14に表示した画像の拡大処理を行う。一方、ユーザが操作棒3をy負方向へ移動させた場合、第2鉛直センサv2に係る操作信号がCPU11へ出力され、CPU11は表示部14に表示した画像の縮小処理を行う。
【0059】
実施の形態2
実施の形態2は実施の形態1の構成に加え、支持体192内部の操作棒3周囲に複数のセンサSを追加した形態に関する。図11は実施の形態2に係る支持体191、192の内部構成を示す模式図である。また図12は図11のVI−VI線による横断面を示す模式的断面図である。支持体191内部は実施の形態1と同様の構成であるので説明を省略する。支持体192内部は実施の形態1で述べた第2長手センサd2、第3水平方向検出部(以下、第3水平センサ)h3、第4水平方向検出部(以下、第4水平センサ)h4、第3鉛直方向検出部(以下、第3鉛直センサ)v3、及び第4鉛直方向検出部(以下、第4鉛直センサ)v4を含んで構成される。
【0060】
第3水平センサh3は、その底面が中空の支持体192の内壁の一側面に固定され、移動を検出するセンサ面がx正方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がx負方向へ移動した場合、操作棒3の先端側面が第3水平センサh3のセンサ面に当接する。これにより第3水平センサh3は第3水平センサh3に対応する検出信号を外部へ出力する。同様に、第4水平センサh4は、第3水平センサh3に操作棒3を介して対向配置されており、その底面は中空の支持体192の内壁の他側面に固定され、移動を検出するセンサ面がx負方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がx正方向へ移動した場合、操作棒3の先端側面が第4水平センサh4のセンサ面に当接する。これにより第4水平センサh4は、第4水平センサh4に対応する検出信号を外部へ出力する。
【0061】
第3鉛直センサv3はその底面が中空の支持体192の内壁の天面に固定され、移動を検出するセンサ面がy負方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がy正方向へ移動した場合、操作棒3の先端側面が第3鉛直センサv3のセンサ面に当接する。これにより第3鉛直センサv3は第3鉛直センサv3に対応する検出信号を外部へ出力する。また第4鉛直センサv4はその底面が中空の支持体192の内壁の底面に固定され、移動を検出するセンサ面がy正方向に存在する操作棒3に対向している。操作棒3がy負方向へ移動した場合、操作棒3の先端側面が第4鉛直センサv4のセンサ面に当接する。これにより第4鉛直センサv4は第4鉛直センサv4に対応する検出信号を外部へ出力する。
【0062】
図13は実施の形態2に係る入力装置13を含む表示装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。センサSは実施の形態1の構成に加えて、第3水平センサh3、第4水平センサh4、第3鉛直センサv3、及び第4鉛直センサv4がそれぞれ演算部10に接続されており、操作棒3の移動を検出した場合、各センサSに対応する検出信号を演算部10へ出力する。
【0063】
図14は実施の形態2に係る操作テーブル101のレコードレイアウトを示す説明図である。操作テーブル101には各センサSからの検出信号に対応させて出力する操作情報が記憶されている。以下、各レコードについて、上から順に説明する。操作棒3の支持体191側先端がx負方向(左方向)へ移動した場合、第1水平センサh1から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として左カーソル移動を出力する。これはユーザが操作棒3の支持体191側をx負方向側に操作する場合であり、第1水平センサh1のみが反応し、第3水平センサh3はそのセンサ面に操作棒3が十分な力で接触していないため、この移動を検出していないことを示す。操作棒3の支持体191側先端がx正方向(右方向)へ移動した場合、第2水平センサh2から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として右カーソル移動を出力する。
【0064】
操作棒3がz正方向(奥方向)へ移動した場合、第1長手センサd1から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として上カーソル移動を出力する。操作棒3がz負方向(手前方向)へ移動した場合、第2長手センサd2から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として下カーソル移動を出力する。
【0065】
操作棒3の支持体192側先端がx負方向(左方向)へ移動した場合、第3水平センサh3から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として左ページ切り替えを出力する。操作棒3の支持体192側先端がx正方向(右方向)へ移動した場合、第4水平センサh4から検出信号が出力され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として右ページ切り替えを出力する。このページ切り替えは例えばワードプロセッサにおける文章の如く文章が複数ページから構成される場合に、ページを一ページ単位で増加または減少させる方向へ切り替えることを意味する。
【0066】
操作棒3の支持体191側先端及び支持体192側先端の双方が、x負方向へ移動した場合、第1水平センサh1及び第3水平センサh3から同時に検出信号が検出され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として左スクロールを出力する。当該操作はユーザが操作棒3の中央付近または支持体191及び支持体192付近にて、操作棒3をx負方向へ移動させた場合であり、第1水平センサh1及び第3水平センサh3の双方のセンサ面が操作棒3の先端側面の移動を略同時に検出したことを示している。またスクロールは、例えばワードプロセッサにおける文章の如く文章が複数ページから構成される場合に、一方向または他方向へ順次1行スクロールさせる処理を意味する。操作棒3の支持体191側先端及び支持体192側先端の双方が、x正方向へ移動した場合、第2水平センサh2及び第4水平センサh4から同時に検出信号が検出され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として右スクロールを出力する。
【0067】
ユーザが操作棒3を把持し、これを平面視において反時計方向へ回転させた場合、すなわち操作棒3の棒軸方向に対して操作棒3を水平面において回転操作した場合、操作棒3の支持体191側先端はx負方向へ移動し、操作棒3の支持体192側先端はx正方向へ移動する。この場合、第1水平センサh1及びこれに対角に位置する第4水平センサh4から検出信号が検出され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として水平方向画像左回転を出力する。この水平方向画像左回転は、操作棒3の長手方向に対して交差する水平方向を規定する面内にて2次元画像を平面視反時計方向周りに回転させる画像処理を示す。同様に、ユーザが操作棒3を把持し、これを平面視において時計方向へ回転させた場合、操作棒3の支持体191側先端はx正方向へ移動し、操作棒3の支持体192側先端はx負方向へ移動する。この場合、第2水平センサh2及びこれに対角に位置する第3水平センサh3から検出信号が検出され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として水平方向画像右回転を出力する。この水平方向画像右回転は、操作棒3の長手方向に対して交差する水平方向を規定する面内にて2次元画像を平面視時計方向周りに回転させる画像処理を示す。
【0068】
図15は水平方向の画像回転処理のイメージを示す説明図である。図15はユーザが操作棒3を把持し、これを平面視において時計方向へ回転させ、第2水平センサh2及びこれに対角に位置する第3水平センサh3から同時に検出信号が検出された例を示す。この場合、演算部10は水平方向画像右回転を操作情報として出力する。CPU11はこの操作情報を受けて、表示部14に表示されている画像を、当該画像が表示部14に対する水平方向角度を維持しつつ画像を時計方向に回転させる画像処理を行う。以上のとおり操作棒3の長手方向に対して交差する水平方向の時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向へ画像を回転させる処理を実行する。
【0069】
操作棒3の支持体191側先端及び支持体192側先端の双方が、y正方向へ移動した場合、第1鉛直センサv1及び第3鉛直センサv3から同時に検出信号が検出され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として画像拡大を出力する。一方、操作棒3の支持体191側先端及び支持体192側先端の双方が、y負方向へ移動した場合、第2鉛直センサv2及び第4鉛直センサv4から同時に検出信号が検出され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として画像縮小を出力する。なお、画像の拡大及び縮小処理に関しては、図10で説明したとおりであるので詳細な説明は省略する。
【0070】
ユーザが操作棒3を把持し、これを右側面視において反時計方向へ回転させた場合、すなわち操作棒3の棒軸方向に対して操作棒3を鉛直面において回転操作した場合、操作棒3の支持体191側先端はy正方向へ移動し、操作棒3の支持体192側先端はy負方向へ移動する。この場合、第1鉛直センサv1及びこれに対角に位置する第4鉛直センサv4から同時に検出信号が検出され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として鉛直方向画像手前回転を出力する。この鉛直方向画像手前回転は、操作棒3の長手方向に対して交差する水平方向を規定する面内に表示される画像が、画像を水平方向にて均等に分断する分断線を中心に、分断線上側の画像が鉛直方向正側、分断線下側の画像が鉛直方向負側へそれぞれ回転する処理を示す。
【0071】
同様に、ユーザが操作棒3を把持し、これを右側面視において時計方向へ回転させた場合、操作棒3の支持体191側先端はy負方向へ移動し、操作棒3の支持体192側先端はy正方向へ移動する。この場合、第2鉛直センサv2及びこれに対角に位置する第3鉛直センサv3から同時に検出信号が検出され、演算部10は操作テーブル101を参照して、操作情報として鉛直方向画像奥回転を出力する。この鉛直方向画像奥回転は、操作棒3の長手方向に対して交差する水平方向を規定する面内に表示される画像が、画像を水平方向にて均等に分断する分断線を中心に、分断線上側の画像が鉛直方向負側、分断線下側の画像が鉛直方向正側へそれぞれ回転する処理を示す。なお、図14に示した各操作信号に対する操作情報の種類及び割り当ては一例でありこれに限定されるものではない。
【0072】
図16は鉛直方向における画像の回転処理のイメージを示す説明図である。なお、図16Aは表示装置1の平面図、図16Bは表示装置1の右側面図である。図16はユーザが操作棒3を把持し、これを側面視において時計方向へ回転させ、第2鉛直センサv2及びこれに対角に位置する第3鉛直センサv3から同時に検出信号が検出された例を示す。この場合、演算部10は鉛直方向画像奥回転を操作情報として出力する。CPU11はこの操作情報を受けて、表示部14に表示されている画像を、点線で示す分断線を中心に、分断線上側の画像が、鉛直方向負側、すなわち紙面奥側へ、分断線下側の画像が鉛直線正側、すなわち紙面手前側へ回転させる画像処理を行う。以上のとおり、操作棒3の長手方向に対して交差する鉛直方向の時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向へ画像を回転させる処理を実行する。
【0073】
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0074】
実施の形態3
実施の形態3は操作棒3内部に複数のセンサSを設ける構成に関する。図17は実施の形態3に係る支持体191、192の内部構成を示す模式図である。実施の形態3に係る支持体191内部のセンサSは、第1水平センサh1、第2水平センサh2、第1鉛直センサv1及び第2鉛直センサv2を含んで構成される。実施の形態3では第1長手センサd1に代えて、操作棒3の長手方向の移動を規制するストッパd10が設けられている。ストッパd10は直方体形状をなし背面が、中空の支持体191内壁背面略中央部に固定されている。またストッパd10の正面は操作棒3先端端面に対向している。
【0075】
支持体192内部はセンサSが存在せず第2長手センサd2に代えてストッパd20が設けられている。ストッパd20は直方体形状をなし背面が、中空の支持体192内壁背面略中央部に固定されている。またストッパd20の正面は操作棒3先端端面に対向している。ストッパd10の正面とストッパd20の正面との間の距離は、操作棒3の長さと略同一としており、操作棒3の長手方向の移動を規制している。z方向の操作情報は後述する操作棒3内部の複数のセンサSにより生成する。なお、本実施の形態においては、支持体192内部にセンサSを設けない構成としたが、実施の形態2と同じく、第3水平センサh3、第4水平センサh4、第3鉛直センサv3及び第4鉛直センサv4を設けるようにしても良い。
【0076】
図18は実施の形態3に係る操作棒3の縦断面形状を示す断面図であり、図19は図18の詳細を示す拡大断面図である。操作棒3は複数の第1電極31、31、・・・、絶縁体34、35、及び第2電極32を含んで構成される。操作棒3の中心には長手方向に延設される棒状の第2電極32が設けられる。第2電極32の外周面は、第1電極31及び第2電極32間でコンデンサを形成するための絶縁体35により覆われている。絶縁体35で外周面が覆われた第2電極32のさらにその外周には、複数の環状の第1電極31、31、・・・が同心円状に連設されている。第1電極31、31、・・・は相互に接触しないよう、所定の間隔を開けて操作棒3の長手方向に連設されている。第1電極31、31、・・・は接着剤等により絶縁体35に固着されている。
【0077】
操作棒3の外周面、すなわち第1電極31、31、・・・の外周面にはゴム等の絶縁体34がさらに設けられている。図19に示すように第1電極31の外周面方向へ突出する配線36は、操作棒3長手方向へ向けて中途で略90度折り曲げられ、絶縁体34内部を貫通して外部へ引き出される。このように第1電極31と第2電極32とは絶縁体35を介し一定距離を隔てて配置される。第1電極31及び第2電極32は所定量の静電容量を持つコンデンサとして機能し、ユーザの指を操作棒3へ近づけた場合、第1電極31周囲の磁界に変化が起こり、静電容量が変化する。各第1電極31、31、・・・にはそれぞれ配線36、36、・・・が接続されており、静電容量の変化に係る電気信号を外部へ出力する。一方、第2電極32の一端端面からも配線37が引き出されている。
【0078】
従って、操作棒3の長手方向に連設される一の第1電極31、及び、他の第1電極31をこの順になぞった場合、一の第1電極31の静電容量に係る電気信号の変化が最初に検出され、次いで、他の第1電極31の静電容量に係る電気信号の変化が検出される。これにより、ユーザが第1電極31を連設方向になぞったことを認識することができる。第1電極31及び第2電極32はタングステン、銅、または酸化イリジウム等を用いれば良い。なお、電極材質はこれに限るものではない。
【0079】
第2電極32の外周面には熱可塑性樹脂等の絶縁体35が巻回される。そして複数の環状の第1電極31を、所定間隔を開けて絶縁体35外周に接着する。各第1電極31、31、・・・の外周面から突出する配線36、36、・・・が相互に接触しないように長手方向に折り曲げた上で、第1電極31、31、・・・及び配線36、36、・・・の周囲を熱可塑性樹脂等の絶縁体34で巻回する。
【0080】
図20は実施の形態3に係る入力装置13を含む表示装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。実施の形態1の第1長手センサd1及び第2長手センサd2に代え、静電容量検出部30が設けられている。静電容量検出部30には第1電極31、31、・・・からの配線36、36、・・・が接続されており、また第2電極32からの配線37が接続されている。静電容量検出部30は、第2電極32と各第1電極31、31、・・・との間の静電容量を演算部10へ出力する。演算部10には例えば、第1電極31のチャンネル番号に対応させて静電容量に係る電気信号(電圧値または電流値)が入力される。以下では静電容量に対応する電圧が静電容量検出部30から演算部10へ出力されるものとして説明する。
【0081】
図21は実施の形態3に係るメモリ100内の静電容量ファイル102の記憶内容を示す説明図である。メモリ100内の静電容量ファイル102には基準電圧Vref及び閾電圧Vthが記憶されている。操作棒3の各第1電極31に何らユーザがふれていない場合、静電容量検出部30からは静電容量の変化に係る電圧が各第1電極31に対応づけて出力される。この場合、出力される電圧はメモリ100内の静電容量ファイル102に記憶した基準電圧Vrefと略同一である。一方、第1電極31にユーザがふれた場合、静電容量検出部30から出力される電圧は低下する。演算部10は出力電圧をメモリ100内の静電容量ファイル102に記憶した閾電圧Vthと比較し、出力電圧が閾電圧Vth以下となった場合に、当該第1電極31が操作されたと判断する。
【0082】
メモリ100内の静電容量ファイル102にはチャンネル番号に対応づけてz座標値が記憶されている。チャンネル番号フィールドには、各第1電極31、31、・・・に対応づけられるチャンネル番号(例えば1,2・・・)が記憶されている。z座標値フィールドには各チャンネル番号に対応づけてz軸方向の座標値が記憶されている。例えば、チャンネル番号1を図1における操作棒3の紙面手前側に位置する第1電極31とする。このチャンネル番号1に係る第1電極31の出力電圧が閾電圧Vth以下となった場合に、演算部10はz座標値フィールドに記憶したz座標値0を読み出す。
【0083】
図1紙面奥側へ向かう方向がz軸正方向であり、チャンネル番号の数値も増加し、これに合わせてz軸座標値も大きくなるよう記憶されている。以上のようにして操作棒3の移動及び操作棒3への接触に伴う座標値(x,y,z)が出力部16へ出力される。出力部16は座標値(x,y,z)を操作情報としてCPU11へ出力する。
【0084】
図22は実施の形態3のz軸方向に係る操作情報算出処理の手順を示すフローチャートである。演算部10は表示装置1の図示しないメインスイッチのオンと共に、メモリ100内の静電容量ファイル102から閾電圧Vthを読み出す(ステップS211)。演算部10は静電容量検出部30から出力されるチャンネル番号及びこれに対応づけられる各第1電極31及び第2電極32の静電容量に係る電圧値を受け付ける(ステップS212)。演算部10は受け付けた電圧値が読み出した閾電圧Vth以下であるか否かを判断する(ステップS213)。
【0085】
演算部10は電圧値が閾電圧Vth以下でないと判断した場合(ステップS213でNO)、ステップS212へ移行し、以上の処理を繰り返す。一方、電圧値が閾電圧Vth以下であると判断した場合(ステップS213でYES)、受け付けたチャンネル番号に対応するz座標値をメモリ100内の静電容量ファイル102から読み出す(ステップS214)。演算部10は読み出したz座標値を、操作棒3の現在のz座標値として出力部16を介してCPU11へ出力する(ステップS215)。なお、本実施の形態においては、z座標値をメモリ100内の静電容量ファイル102に記憶する形態としたが、これに限るものではなく、例えば演算部10は、閾電圧以下となったチャンネル番号数が時間的に増加した場合(チャンネル番号1→2→3と変化した場合)に、z正方向の操作情報と演算し、閾電圧以下となったチャンネル番号数が時間的に減少した場合(チャンネル番号3→2→1と変化した場合)に、z負方向の操作情報と認識するようにしても良い。また、本実施の形態においては筐体19から突出する支持体191、192により操作棒3を支持する形態としたが、表示部14側の筐体19に凹部を設け、当該凹部両端により操作棒3を支持するようにしても良い。
【0086】
本実施の形態3は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0087】
実施の形態4
実施の形態4は支持体191、192及び操作棒3を覆うキャップに関する。図23は支持体191、192及び操作棒3を覆うキャップの取り付けイメージを示す模式斜視図、図24はキャップの左側面側からの斜視図である。キャップ50は例えばプラスチック等で形成され一側が開口した空洞部51を有する。キャップ50は、支持体191、192及び操作棒3を収容できる大きさとなる空洞部51が形成されている。キャップ50を支持体191、192及び操作棒3に被せる場合は、空洞部51を操作棒3方向へ臨ませて押し込むことにより取り付けが完了する。図23Aはキャップ50の取り付け前を示し、図23Bはキャップ50の取り付け後をそれぞれ示す。これにより、不用意に操作棒3が操作されてしまう事態を回避することが可能となる。
【0088】
本実施の形態4は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0089】
実施の形態5
実施の形態5は操作棒3の棒軸を中心とした回動を検出する形態に関する。図25は実施の形態5に係る画像の回転処理のイメージを示す説明図である。実施の形態5に係る入力装置13の支持体191内部にはさらに回動検出部としてのロータリーエンコーダ52及びスリット円盤53が設けられている。なお、本実施の形態においては回動検出部としてロータリーエンコーダ52を用いた例につき説明するが、これに限るものではなく、例えばポテンショメータ等を用いても良い。
【0090】
操作棒3の一端側の支持体191内壁には、操作棒3の棒軸を中心とした回動を検出するロータリーエンコーダ52が取り付けられている。操作棒3にはロータリーエンコーダ52に対向させて、外周に複数のスリットが形成されたスリット円盤53が取り付けられている。スリット円盤53は操作棒3の回動にあわせて回動する。なお、以下では支持体192から支持体191を見た場合の操作棒3の断面視における時計方向周りの回転を右回転といい、反時計方向周りの回転を左回転という。ロータリーエンコーダ52はスリット円盤53のスリットを透過する図示しない発光ダイオードからの光の変化を検出することにより、回転方向及びパルス数を検出する。
【0091】
図26は実施の形態5に係る入力装置13を含む表示装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。ロータリーエンコーダ52にて検出された回転方向及びパルス数は演算部10へ出力される。演算部10は操作棒3の回転が右方向であるか、または左方向であるかの回動操作に係る操作情報を、出力部16を介して表示装置1のCPU11へ出力する。また演算部10はロータリーエンコーダ52から出力されるパルス数に対応する回転速度をメモリ100から読み出し、回動操作に係る操作情報として同様にCPU11へ出力する。
【0092】
CPU11は、入力装置13から出力された回動操作に係る操作情報に基づき、画像ファイル151から読み出した画像を図25の如く回動させる処理を行う。例えば操作棒3が右方向に回転した場合、右方向の操作情報が出力され、CPU11は画像を右方向へ回転させる処理を行う。反対に操作棒3が左方向に回転した場合、左方向の操作情報が出力され、CPU11は画像を左方向へ回転させる処理を行う。またCPU11は出力された回転速度に応じて画像を高速または低速で回転させる。これにより操作棒3の棒軸の回動操作に伴う操作情報を生成することができ、より多彩な操作を実現することが可能となる。
【0093】
本実施の形態5は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】電子機器の外観を示す模式的斜視図である。
【図2】電子機器の上面を示す平面図である。
【図3】電子機器の右側面を示す側面図である。
【図4】実施の形態1に係る支持体の内部構成を示す模式図である。
【図5】図4のV−V線による横断面を示す模式的断面図である。
【図6】実施の形態1に係る入力装置を含む表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図7】実施の形態1に係る操作テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図8】x軸方向に係る操作情報に基づくカーソル操作例を示す説明図である。
【図9】z軸方向に係る操作情報に基づくカーソル操作例を示す説明図である。
【図10】y軸方向へ操作棒を操作した場合の一例を示す説明図である。
【図11】実施の形態2に係る支持体の内部構成を示す模式図である。
【図12】図11のVI−VI線による横断面を示す模式的断面図である。
【図13】実施の形態2に係る入力装置を含む表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図14】実施の形態2に係る操作テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図15】水平方向の画像回転処理のイメージを示す説明図である。
【図16】鉛直方向における画像の回転処理のイメージを示す説明図である。
【図17】実施の形態3に係る支持体の内部構成を示す模式図である。
【図18】実施の形態3に係る操作棒の縦断面形状を示す断面図である。
【図19】図18の詳細を示す拡大断面図である。
【図20】実施の形態3に係る入力装置を含む表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図21】実施の形態3に係るメモリ内の静電容量ファイルの記憶内容を示す説明図である。
【図22】実施の形態3のz軸方向に係る操作情報算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】支持体及び操作棒を覆うキャップの取り付けイメージを示す模式斜視図である。
【図24】キャップの左側面側からの斜視図である。
【図25】実施の形態5に係る画像の回転処理のイメージを示す説明図である。
【図26】実施の形態5に係る入力装置を含む表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0095】
1 表示装置
3 操作棒
10 演算部
11 CPU
13 入力装置
14 表示部
15 記憶部
16 出力部
19 筐体
191、192 支持体
193、194 貫通孔
30 静電容量検出部
31 第1電極
32 第2電極
34、35 絶縁体
36、37 配線
50 キャップ
52 ロータリーエンコーダ
100 メモリ
101 操作テーブル
102 静電容量ファイル
d1 第1長手センサ
d2 第2長手センサ
d10、d20 ストッパ
h1 第1水平センサ
h2 第2水平センサ
h3 第3水平センサ
h4 第4水平センサ
S センサ
v1 第1鉛直センサ
v2 第2鉛直センサ
v3 第3鉛直センサ
v4 第4鉛直センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
該筐体内部に両先端が挿入される操作棒と、
前記筐体内部の前記操作棒の先端周囲に設けられ、該操作棒の移動を検出する複数の検出部と、
該複数の検出部からの出力に基づき、操作に基づく操作情報を演算する演算部と、
演算部により演算した操作情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする入力装置。
【請求項2】
前記複数の検出部は、
前記操作棒の水平方向の移動を検出する水平方向検出部と、
前記操作棒の鉛直方向の移動を検出する鉛直方向検出部と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記複数の検出部は、
前記操作棒の水平方向の移動を検出する水平方向検出部と、
前記操作棒の鉛直方向の移動を検出する鉛直方向検出部と、
前記操作棒の長手方向の移動を検出する長手方向検出部と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
【請求項4】
前記操作棒は、
長手方向に連設される複数の第1電極、及び、該複数の第1電極に対向配置され長手方向に延びる第2電極を含み、
前記演算部は、
前記複数の検出部からの出力、並びに、各第1電極及び第2電極間の静電容量の変化に基づく信号に基づき、操作情報を演算するよう構成してある
ことを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
【請求項5】
前記水平方向検出部は、
前記操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部と、
前記操作棒の他端側先端の略水平方向に対に設けてある第3水平方向検出部及び第4水平方向検出部とを備え、
前記鉛直方向検出部は、
前記操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部と、
前記操作棒の他端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第3鉛直方向検出部及び第4鉛直方向検出部と
を備えることを特徴とする請求項1、2または4に記載の入力装置。
【請求項6】
前記水平方向検出部は、
前記操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部と、
前記操作棒の他端側先端の略水平方向に対に設けてある第3水平方向検出部及び第4水平方向検出部とを備え、
前記鉛直方向検出部は、
前記操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部と、
前記操作棒の他端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第3鉛直方向検出部及び第4鉛直方向検出部とを備え、
前記長手方向検出部は、
前記操作棒の一端側の長手方向に設けてある第1長手方向検出部と、
前記操作棒の他端側の長手方向に設けてある第2長手方向検出部と
を備えることを特徴とする請求項1または3に記載の入力装置。
【請求項7】
前記演算部は、
前記第1水平方向検出部及び該第1水平方向検出部の対角に配置される第4水平方向検出部により前記操作棒の移動を同時に検出した場合、または、前記第2水平方向検出部及び該第2水平方向検出部の対角に配置される第3水平方向検出部により前記操作棒の移動を同時に検出した場合、水平方向の回転操作に係る操作情報を演算するよう構成してある
ことを特徴とする請求項5または6に記載の入力装置。
【請求項8】
前記演算部は、
前記第1鉛直方向検出部及び該第1鉛直方向検出部の対角に配置される第4鉛直方向検出部により前記操作棒の移動を同時に検出した場合、または、前記第2鉛直方向検出部及び該第2鉛直方向検出部の対角に配置される第3鉛直方向検出部により前記操作棒の移動を同時に検出した場合、鉛直方向の回転操作に係る操作情報を演算するよう構成してある
ことを特徴とする請求項5または6に記載の入力装置。
【請求項9】
前記水平方向検出部は、
前記操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部を備え、
前記鉛直方向検出部は、
前記操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部
を備えることを特徴とする請求項1、2または4に記載の入力装置。
【請求項10】
前記水平方向検出部は、
前記操作棒の一端側先端の略水平方向に対に設けてある第1水平方向検出部及び第2水平方向検出部を備え、
前記鉛直方向検出部は、
前記操作棒の一端側先端の略鉛直方向に対に設けてある第1鉛直方向検出部及び第2鉛直方向検出部を備え、
前記長手方向検出部は、
前記操作棒の一端側の長手方向に設けてある第1長手方向検出部と、
前記操作棒の他端側の長手方向に設けてある第2長手方向検出部と
を備えることを特徴とする請求項1または3に記載の入力装置。
【請求項11】
前記筐体内部の前記操作棒の一端側に設けられ、該操作棒の棒軸を中心とした回動を検出する回動検出部を備え、
前記演算部は、
前記回動検出部により前記操作棒の回動を検出した場合に、回動操作に係る操作情報を出力するよう構成してある
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一つに記載の入力装置
【請求項12】
前記操作棒を覆うキャップ
を備えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の入力装置。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一つに記載の入力装置を備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2009−43107(P2009−43107A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−208625(P2007−208625)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】