説明

入口ノード、通信ノードおよびループバック試験方法

【課題】構築後のパスに対して信号疎通の確認を行うことを課題とする。
【解決手段】入口ノード10は、パス設定プロトコルに従って、パスを設定し、パスの設定が行われた後に、設定されたパスを指定して、試験信号を出口ノードに送信するし、出口ノードによって折り返し送信された試験信号を受信して、試験信号を解析して正常であるか判定する。このため、入口ノード10がGMPLSによるパス設定で使用したパス設定に関する情報を利用し、容易にループバック試験を行うことが可能であり、構築後のパスに対して正常に信号が疎通していることを保障することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、入口ノード、通信ノードおよびループバック試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パス設定プロトコルであるGMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)では、自ノードのノード情報等を広告することで、隣接するノード間で情報交換することが出来き、それにより隣接しているノードの情報(接続されているノード、帯域等)を互いに認識する。
【0003】
このようなGMPLSにおける始点となる入口ノードに対して経路を構築する旨の指示を外部装置が通知すると、各ノードが自律的に経路計算、使用する経路の決定を行い、終点までの通信経路を構築していく。
【0004】
ここでGMPLSの通信システムについて説明すると、図15に示すように、信号の入口となる入口ノードから、信号を中継する中継ノードを介して、信号の出口となる出口ノードへの通信経路を設定する。このため、入口ノードは、GMPLSによるパスの設定指示を各中継ノードおよび出口ノードに対して行う。これにより中継ノードに該当するノード群から経路となるノードを選択していき、出口ノードまでの経路を構築することになる。
【0005】
具体的な処理について説明すると、図16に例示するように、入口ノードAは、「パス設定開始」の指示を外部装置から受け付けると、「アラームの抑止設定」を行った後、中継ノードBへ「Path MSG」を送信する。
【0006】
そして、中継ノードBは、「アラームの抑止設定」後、出口ノードCへ「Path MSG」を送信する。出口ノードCは、「アラームの抑止設定」後、「クロスコネクト設定」を行い、中継ノードBへ「Resv MSG」を送信する。
【0007】
中継ノードBは、「クロスコネクト設定」後、入口ノードAへ「Resv MSG」を送信し、「クロスコネクト設定」してパスの設定が完了する。その後、各ノードは、パス設定と同様に、Path MSGおよびResv MSGを用いて、抑止していたアラームを解除する。
【0008】
また、パス試験信号を生成し、生成されたパス試験信号をペイロード内に挿入して試験を行う技術が知られている(特許文献1、2参照)。具体的には、パスを把握している管理装置が、パス試験信号を生成し、試験対象の経路に対して生成されたパス試験信号を伝送して試験を行う。
【0009】
【特許文献1】特開平10−190606号公報
【特許文献2】特開平6−216872号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、上記したGMPLSのプロトコルでは、各ノードが自律的に経路を構築することを行うのみで、構築後のパスに対して正常に信号(例えば、ペイロードに含まれるデータ)が適切に疎通していることまでは保障していないという課題がある。そのため、信号疎通に失敗した場合には、問題発生箇所の特定を行うことになるが、その場合に、該当するノードの情報収集、パスの再構築、信号の疎通確認等、煩雑な作業となる。
【0011】
また、上記した管理装置がパス試験信号を伝送する技術では、試験を行うためには、試験対象である入口ノードから出口ノードまでのパスを管理装置が把握している必要がある。しかしながら、GMPLSでは、各ノードが自律的に経路を構築しており、管理装置等の外部装置がパスを把握していなので、パス試験信号の伝送が行えず、試験を行うことが困難であった。
【0012】
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、構築後のパスに対して信号疎通の確認を適切かつ容易に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この装置は、パス設定プロトコルに従って、パスを設定し、パスの設定が行われた後に、当該設定されたパスを指定して、試験信号を出口ノードに送信するし、出口ノードによって折り返し送信された試験信号を受信して、試験信号を解析して正常であるか判定する。
【発明の効果】
【0014】
開示の装置は、入口ノードがGMPLSによるパス設定で使用したパス設定に関する情報を利用し、容易にループバック試験を行うことが可能であり、構築後のパスに対して正常に信号が疎通していることを保障することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る入口ノード、通信ノードおよびループバック試験方法の実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
以下の実施例では、実施例1に係る入口ノードの構成、中継ノードの構成、出口ノードの構成、システム全体の処理、各ノードの処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
【0017】
[入口ノードの構成]
まず最初に、図1を用いて、入口ノード10の構成を説明する。図1は、実施例1に係る入口ノード10の構成を示すブロック図である。図2は、SONETフレームの構成を示す図である。図3は、SONETフレームにおけるパスオーバヘッドを示す図である。図4は、パスオーバヘッドのJ1バイト領域を説明するための図である。図5は、ペイロード領域を説明するための図である。図6は、実施例1に係る入口ノードにおけるGMPLS制御部の構成を示すブロック図である。図7は、管理情報DBが格納するテーブルを示す図である。
【0018】
図1に示すように、この入口ノード10は、OH解析部11、OH挿入部12、ペイロード解析部13、ペイロード挿入部14、入力インターフェース15、クロスコネクト部16、アラーム制御部17、出力インターフェース部18、GMPLS制御部19、管理情報DB10Aを有し、ネットワーク等を介して制御装置40と接続される。以下にこれらの各部の処理を説明する。
【0019】
入口ノード10は、入力インターフェース15および出力インターフェース部18から光ファイバを介してデータの送受信を行う。ここで、入口ノード10が自動ループバック試験を行うために用いられるSONET(Synchronous Optical NETwork)フレームの構成について説明する。図2に示すように、SONETフレームは、セクションオーバヘッドの領域、ラインオーバヘッドの領域、パスオーバヘッドの領域およびペイロードの領域を有する。
【0020】
OH解析部11は、パスオーバヘッドのJ1バイトに挿入されているノード情報(入口のNodeID、LinkIDおよび出口ノードのNodeID、LinkID)および試験応答情報を取出して、解析する。そして、OH解析部11は、GMPLS制御部19へJ1バイトの解析結果を通知する。また、OH解析部11は、出口ノード20から折り返し送信されたパスオーバヘッドのJ1バイトの応答を参照して、正常終了されていることを判断する。
【0021】
OH挿入部12は、ユーザが任意に設定できるJ1バイトに試験信号種別を設定する。具体的には、OH挿入部12は、J1バイト作成で設定する旨の指示をGMPLS制御部19から受信すると、J1バイトに試験信号種別(Trace)を設定するとともに、パス構築で使用したパスの始点になる入口ノードのNodeIDおよびLinkID、パスの終点になる出口ノードのNodeIDおよびLinkIDをパスオーバヘッドのJ1バイトに挿入する(図3および図4参照)。このJ1バイトは、ユーザが任意にデータを挿入することができる領域である。
【0022】
ペイロード解析部13は、出口ノード30によって折り返し送信された試験信号を受信し、当該試験信号を解析して正常であるか判定する。具体的には、ペイロード解析部13は、ペイロードを解析して、ペイロードに試験信号が挿入されているか判定する。ペイロード解析部13は、ペイロードに試験信号が挿入されていることが確認できた場合には、信号の疎通が可能なパスであることを判断する。ここで、図5にペイロード領域の概要を示す。同図に示すように、ペイロード領域には、一定の幅を持った試験領域であるIsolationパルスまたはALL ONEパルスが挿入されている。
【0023】
ペイロード挿入部14は、試験信号を設定する旨の指示をGMPLS制御部19から受信すると、試験信号を挿入してループバック用のペイロードを作成して出力インターフェース部18に通知して中継ノード20に試験信号を送る。
【0024】
入力インターフェース15は、光ファイバを介してデータの受信を行う。具体的には、入力インターフェース15は、光ファイバを介して試験信号を受信する。また、入力インターフェース15および出力インターフェース部18は、クロスコネクト部16によって互いに接続される。
【0025】
出力インターフェース部18は、光ファイバを介して試験信号を送信する。具体的には、出力インターフェース部18は、パスの設定が行われた後に、当該設定されたパスを指定して、試験信号を出口ノードに送信する。
【0026】
クロスコネクト部16は、クロスコネクト設定する旨の指示をGMPLS制御部19から受信すると、入口インターフェース部15と出口インターフェース部18とを接続させる。
【0027】
アラーム制御部17は、GMPLS制御部19からアラーム抑止設定を行う旨の通知を受信すると、アラーム抑止設定を行うように制御する。また、アラーム制御部17は、GMPLS制御部19からアラーム抑止解除処理を行う旨の指示を受信すると、アラーム抑止解除処理を行うように制御する。
【0028】
管理情報データベース(DB)10Aは、パス設定されているノードに関する管理情報を記憶する。具体的には、管理情報DB10Aは、図7に示すように、ノードに一意に付与される「ノード番号(ノードID)」、ノードの種別を示す「タイプ」、ループバックを実行したか未実行であるかを示す「実行済/未実行」、ループバックの実行した結果を示す「結果」をそれぞれ対応付けて記憶する。
【0029】
GMPLS制御部19は、パス設定プロトコルであるGMPLSに従って、パスを設定する。具体的には、GMPLS制御部19は、制御端末40からパス制御要求を受信すると、経路計算を行い中継させるノードの決定を行う。その後、GMPLS制御部19は、アラーム制御部17に対してアラーム抑止設定を行う旨の指示を通知する。その後、中継ノード20へRSVPプロトコル上で、「Path MSG」を送信する。
【0030】
GMPLS制御部19は、中継ノード20からResv MSGを受信する。その後、GMPLS制御部19は、クロスコネクト部16に対してクロスコネクト設定する旨の指示を通知する。その後、制御端末40に対して、パス設定完了通知を送信してパスの設定が完了となる。
【0031】
そして、パス設定が完了後、GMPLS制御部19は、OH挿入部11に対して、パス設定で使用された始点となる入口ノードのNodeIDおよびLinkID、終点となる出口ノードのNodeIDおよびLinkIDをJ1バイト作成で設定する旨の指示を通知する。
【0032】
また、GMPLS制御部19は、ペイロード挿入部14に対して、ペイロード作成で試験信号を設定する旨の指示を通知する。その後、GMPLS制御部19は、出力インターフェース部18に対して試験信号送信を行い、中継ノード20に試験信号を送信するように指示する。
【0033】
GMPLS制御部19は、OH解析部31からJ1バイトの解析結果を受信すると、挿入されていた入口ノードのNodeID、LinkIDから自ノード宛の試験信号であるか判定する。その結果、GMPLS制御部19は、自ノード宛の試験信号である場合には、さらに折り返された試験信号である判定する。その結果、GMPLS制御部19は、折り返された試験信号である場合には、ループバック試験の応答であると判断する。
【0034】
そして、GMPLS制御部19は、折り返された試験信号の正常性の確認を行う。GMPLS制御部19は、パスオーバヘッドのJ1バイトの応答情報が正常であり、ペイロードに試験信号を挿入されているか判定する。その結果、GMPLS制御部19は、パスオーバヘッドのJ1バイトの応答情報が正常であり、ペイロードに試験信号を挿入されている場合は、ループバック試験が正常となる。
【0035】
また、GMPLS制御部19は、パスオーバヘッドのJ1バイトの応答情報が期待する値と異なる場合、または、ペイロードに試験信号が挿入されていない場合は、ループバック試験が失敗となる。その後、GMPLS制御部19は、パスの削除処理へ以降する。
【0036】
GMPLS制御部19は、制御端末40からアラーム抑止解除開始の指示を受信すると、中継ノード20へRSVPプロトコル上でPath MSGを送信する。また、GMPLS制御部19は、Resv MSGを受信すると、アラーム制御部17に対して、アラーム抑止解除する旨の指示を通知する。その後、GMPLS制御部19は、制御端末40に対して、アラーム抑止制御が完了した旨を送信する。これでパス構築が完了になる。
【0037】
また、GMPLS制御部19では、出口ノード30に返信された試験信号が何らかの原因により、パスオーバヘッドのJ1バイトの応答が期待する値と異なる場合、または、ペイロードに試験信号が挿入されていない場合は、ループバック失敗処理を行う。また、GMPLS制御部19では、返信が一定の時間内に返却されなかった場合は、入口のノードでタイムアウトを検出させ、同様にリトライループバック試験処理を行う。
【0038】
GMPLS制御部19は、上記するように、リトライループバック試験処理について説明するが、特に、ループバック処理受付部19a、ループバック要求部19b、ループバック応答部19c、ループバック異常処理部19d、ループバック正常処理部19e、ノード検索部19f、試験信号作成部19g、試験信号送信部19hを有する。以下に、各部について図6を用いて説明する。
【0039】
ループバック処理受付部19aは、パス設定が完了した後に、ループバック処理を開始する旨の指示をループバック要求部19bに通知する。ループバック要求部19bは、ループバックの実行を各部(OH挿入部12、ペイロード挿入部14、出力インターフェース17等)に要求する。
【0040】
ループバック応答部19cは、ループバックの結果をもとに処理を行う処理部である。具体的には、ループバック応答部19cは、出口ノード30によって折り返し送信された試験信号を受信し、試験信号を解析して正常であるか判定する。その結果、ループバック応答部19cは、ループバックが正常終了した場合には、ループバック正常処理部19eに処理を行わせる。また、ループバック応答部19cは、ループバックが正常終了しなかった場合には、ループバック異常処理部19dに処理を行わせる。
【0041】
ループバック異常処理部19dは、ループバックが異常終了した場合に、リトライループバック試験処理を行う。具体的には、ループバック異常処理部19dは、リトライループバック処理として、エラー情報を管理情報DB10Aに記録する。
【0042】
そして、ループバック異常処理部19dは、再度ループバックをするか判定し、再度ループバックをする場合には、全てのノードがループ実行済みであるか判定する。その結果、通信ノードは、全てのノードがループ実行済みでない場合には、管理情報からループバック対象のノードをノード検索部19fに選択させ、ループバック試験処理を再度行う。
【0043】
また、ループバック異常処理部19dは、再度ループバックをしない場合には、全てのノードに対してループされている場合には、ループバックが失敗して終了する旨を制御装置40に通知して処理を終了する。
【0044】
ループバック正常処理部19eは、ループバックが正常に終了したとして制御装置40に通知し、アラーム抑止解除処理へ移行する。
【0045】
ノード検索部19fは、ループバック要求部19bによってループバックの実行が要求された場合に、パス設定されているノードについて、ループバック可能なノードを管理DB10Aから検索する。ここで、ループバック可能なノードとは、試験信号を折り返すノードのことを示すが、ループバックを実行させたノードについては、ループバック実行済みとして管理DB10Aに記憶させておき、それ以外は、未実行とする。つまり、入口ノード以外で、未実行になっているノードが、ループバック可能なノードになる。ノードの選択順は、予め設定されているものとする。
【0046】
また、ノード検索部19fは、試験信号が異常である場合または所定の時間以上が経過してタイムアウトを検出した場合には、試験信号の送信先のノードを管理DB10Aから検索して、変更する。
【0047】
試験信号作成部19gは、試験信号を作成するように制御する。試験信号送信部19hは、変更された送信先のノードに試験信号を送信するように制御する。
【0048】
[中継ノードの構成]
次に、図8を用いて、中継ノード20の構成を説明する。図8は、実施例1に係る中継ノード20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この中継ノード20は、OH解析部21、OH挿入部22、ペイロード解析部23、ペイロード挿入部24、入力インターフェース25、クロスコネクト部26、アラーム制御部27、出力インターフェース部28、GMPLS制御部29を有する。以下にこれらの各部の処理を説明する。
【0049】
OH解析部21は、パスオーバヘッドのJ1バイトに挿入されているノード情報を取出して、解析する。OH挿入部22は、ノード情報をパスオーバヘッドのJ1バイトに挿入する。ペイロード解析部23は、SONETフレームのペイロードを解析する。ペイロード挿入部24は、試験信号を挿入してループバック用のペイロードを作成する。
【0050】
入力インターフェース25および出力インターフェース部28は、光ファイバを介してデータの送受信を行う。具体的には、入力インターフェース25は、光ファイバを介して試験信号を受信し、受信された試験信号をOH解析部21およびペイロード解析部23に通知する。出力インターフェース部28は、光ファイバを介して試験信号を送信する。また、入力インターフェース25および出力インターフェース部28は、クロスコネクト部26によって互いに接続される。
【0051】
クロスコネクト部26は、クロスコネクト設定する旨の指示をGMPLS制御部29から受信すると、入口インターフェース部25と出口インターフェース部28とを接続させる。
【0052】
アラーム制御部27は、GMPLS制御部29からアラーム抑止設定を行う旨の通知を受信すると、アラーム抑止設定を行うように制御する。また、アラーム制御部27は、GMPLS制御部29からアラーム抑止解除処理を行う旨の指示を受信すると、アラーム抑止解除処理を行うように制御する。
【0053】
GMPLS制御部29は、入口ノード10から「Path MSG」を受信すると、アラーム制御部27に対してアラーム抑止設定を行う旨の指示を通知する。その後、隣接する中継ノード20または出口ノード30へRSVPプロトコル上で、「Path MSG」を送信する。
【0054】
その後、GMPLS制御部29は、出口ノード30からResv MSGを受信する。そして、GMPLS制御部29は、クロスコネクト部26に対してクロスコネクト設定する旨の指示を通知する。その後、GMPLS制御部29は、隣接する中継ノード20または入口ノード10へRSVPプロトコル上で、Resv MSGを送信する。
【0055】
GMPLS制御部29は、OH解析部21からJ1バイトの解析結果を受信すると、挿入されていた出口ノードのNodeID、LinkIDから自ノード宛の試験信号であるか判定する。その結果、GMPLS制御部29は、自ノード宛の試験信号でない場合には、自ノードが折り返すノード(出口ノード)ではないため、出力インターフェース部28に対して、試験信号を隣接する中継ノード20または出口ノード30へ送信するように指示する。
【0056】
また、GMPLS制御部29は、OH解析部21からJ1バイトの解析結果を受信すると、挿入されていた出口ノードのNodeID、LinkIDから自ノード宛の折り返された試験信号であるか判定する。
【0057】
その結果、GMPLS制御部29は、自ノード宛の試験信号でない場合には、自ノードが折り返すノード(出口ノード)ではないため、出力インターフェース部28に対して、試験信号を隣接する中継ノード20または出口ノード30へ送信するように指示する。また、J1バイトに試験応答が設定されている場合には、出力インターフェース部28に対して、試験信号を隣接する中継ノード20または入口ノード10に送信するように指示する。
【0058】
その後、GMPLS制御部29は、Path MSGを受信すると、出口ノードへRSVPプロトコル上でPath MSGを隣接する中継ノード20または出口ノード30へ送信する。また、GMPLS制御部29は、Resv MSGを受信すると、アラーム制御部27に対して、アラーム抑止解除する旨の指示を通知する。その後、GMPLS制御部29は、隣接する中継ノード20または入口ノード10にResv MSGを送信する。
【0059】
[出口ノードの構成]
次に、図9を用いて、出口ノード30の構成を説明する。図9は、実施例1に係る出口ノード30の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この出口ノード30は、OH解析部31、OH挿入部32、ペイロード解析部33、ペイロード挿入部34、入力インターフェース35、クロスコネクト部36、アラーム制御部37、出力インターフェース部38、GMPLS制御部39を有する。以下にこれらの各部の処理を説明する。
【0060】
OH解析部31は、パスオーバヘッドのJ1バイトに挿入されているノード情報(入口のNodeID、LinkIDおよび出口ノードのNodeID、LinkID)を取出して、解析する。そして、OH解析部31は、GMPLS制御部39へJ1バイトの解析結果を通知する。
【0061】
OH挿入部32は、試験信号応答用のJ1バイトを作成する旨の指示をGMPLS制御部39から受信すると、試験応答をJ1バイトに設定してループバック用のJ1バイトを作成する。
【0062】
ペイロード解析部33は、SONETフレームのペイロードを解析する。ペイロード挿入部34は、ペイロードを作成する旨の指示をGMPLS制御部39から受信すると、試験信号を挿入してループバック用のペイロードを作成して出力インターフェース部38に通知して中継ノード20に試験信号を送る。
【0063】
入力インターフェース35および出力インターフェース部38は、光ファイバを介してデータの送受信を行う。具体的には、入力インターフェース35は、光ファイバを介して試験信号を中継ノード20から受信し、出力インターフェース部38は、光ファイバを介して試験信号を中継ノード20に送信する。また、入力インターフェース35および出力インターフェース部38は、クロスコネクト部36によって互いに接続される。
【0064】
入力インターフェース35および出力インターフェース部38は、光ファイバを介してデータの送受信を行う。具体的には、入力インターフェース25は、光ファイバを介して試験信号を受信し、受信された試験信号をOH解析部31およびペイロード解析部33に通知する。出力インターフェース部38は、光ファイバを介して試験信号を送信する。また、入力インターフェース35および出力インターフェース部38は、クロスコネクト部36によって互いに接続される。
【0065】
クロスコネクト部36は、クロスコネクト設定する旨の指示をGMPLS制御部39から受信すると、入口インターフェース部35と出口インターフェース部38とを接続させる。
【0066】
アラーム制御部37は、GMPLS制御部39からアラーム抑止設定を行う旨の通知を受信すると、アラーム抑止設定を行うように制御する。また、アラーム制御部37は、GMPLS制御部39からアラーム抑止解除処理を行う旨の指示を受信すると、アラーム抑止解除処理を行うように制御する。
【0067】
GMPLS制御部39は、中継ノード20から「Path MSG」を受信すると、アラーム制御部37に対してアラーム抑止設定を行う旨の指示を通知する。そして、GMPLS制御部39は、クロスコネクト部36に対してクロスコネクト設定する旨の指示を通知する。その後、GMPLS制御部39は、中継ノード20へRSVPプロトコル上で、Resv MSGを送信する。
【0068】
GMPLS制御部39は、OH解析部31からJ1バイトの解析結果を受信すると、挿入されていた出口ノードのNodeID、LinkIDから自ノード宛の試験信号であるか判定する。その結果、GMPLS制御部29は、自ノード宛の試験信号である場合には、自ノードが折り返すノード(出口ノード)である。GMPLS制御部39は、OH挿入部32に対して、試験信号応答用のJ1バイトを作成する旨の指示を通知する。また、GMPLS制御部39は、ペイロード挿入部34に対してペイロードを作成する旨の指示を通知する。
【0069】
GMPLS制御部39は、Path MSGを受信すると、アラーム制御部37に対して、アラーム抑止解除する旨の指示を通知する。その後、GMPLS制御部39は、中継ノード20へRSVPプロトコル上で、Resv MSGを送信する。
【0070】
[ループバック試験システムによる処理]
次に、図10〜図12を用いて、実施例1に係るループバック試験システム全体による処理を説明し、図13〜図14を用いて、実施例1に係る各ノードによる処理を説明する。図10は、GMPLSによるパス設定処理およびループバック試験処理の流れを示すシーケンス図である。図11は、ループバック試験処理時に異常が発生した場合における全体の処理の流れを示すシーケンス図である。図12は、ループバック試験処理時に異常が発生した場合におけるリトライループバック試験処理の流れを示すシーケンス図である。図13は、実施例1に係る入口ノードの処理動作を示すフローチャートである。図14は、実施例1に係る各ノードの処理動作を示すフローチャートである。
【0071】
図10に示すように、ループバック試験システムの入口ノード10は、制御端末40からパス制御開始の要求を受信すると(ステップS101)、アラーム抑止設定を行った後(ステップS102)、中継ノード20へ「Path MSG」を送信する(ステップS103)。
【0072】
そして、中継ノード20は、「Path MSG」を受信すると、アラーム抑止設定を行った後(ステップS104)、出口ノード30へ「Path MSG」を送信する(ステップS105)。続いて、出口ノード30は、「Path MSG」を受信すると、アラーム抑止設定を行うとともに、クロスコネクト設定を行う(ステップS106)。
【0073】
そして、出口ノード30は、「Resv MSG」を中継ノード20に送信する(ステップS107)。続いて、中継ノード20は、「Resv MSG」を受信すると、クロスコネクト設定を行い(ステップS108)、「Rsev MSG」を入口ノード10へ送信する(ステップS109)。
【0074】
その後、入口ノード10は、「Resv MSG」を受信すると、クロスコネクト設定を行い(ステップS110)、パス設定終了を制御端末40に通知する(ステップS111)。そして、入口ノード10は、ループバック試験開始の指示を制御端末40から受信すると(ステップS112)、J1バイトにノード情報を設定し、ペイロードに試験信号を挿入して試験信号を中継ノード20に送信する(ステップS113)。
【0075】
その後、中継ノード20は、試験信号を受信すると、パスオーバヘッドのJ1バイトに設定されているノード情報が自ノード宛でない場合には、試験信号を出口ノード30に送信する(ステップS114)。
【0076】
そして、出口ノード30は、試験信号を受信すると、パスオーバヘッドのJ1バイトに設定されているノード情報が自ノード宛である場合には、J1倍との応答に正常を設定する。続いて、出口ノード30は、受信したペイロードを送信元へ折り返す試験信号にコピーして、送信元の入口ノード10宛で中継ノード20に試験信号を送信する(ステップS115)。
【0077】
続いて、中継ノード20は、試験信号を受信すると、パスオーバヘッドのJ1バイトのノード情報が自ノード宛でない場合には、入口ノード10へ試験信号を送信する(ステップS116)。そして、入口ノード10は、試験信号を受信すると、パスオーバヘッドのJ1バイトの応答が正常であって、ペイロードに試験信号が挿入されている場合には、ループバック試験が正常に終了したとして、制御装置40に通知する(ステップS117)。
【0078】
その後、入口ノード10は、アラーム抑止解除開始要求を制御装置40から受信すると(ステップS118)、「Path MSG」を中継ノード20へ送信する(ステップS119)。続いて、中継装置20は、「Path MSG」を受信すると、出口ノード30へ「Path MSG」を送信する(ステップS120)。
【0079】
そして、出口ノード30は、「Path MSG」を受信すると、アラーム抑止解除を行い(ステップS121)、中継ノード20へ「Rsev MSG」を送信する(ステップS122)。そして、中継ノード20は、「Rsev MSG」を受信すると、アラーム抑止解除を行い(ステップS123)、「Rsev MSG」を入口ノード10に送信する(ステップ124)。
【0080】
その後、入口ノード10は、「Rsev MSG」を受信すると、アラーム抑止解除を行い(ステップS125)、制御端末40にアラーム抑止制御完了を送信する(ステップS126)。
【0081】
次に、図12を用いて、ループバック試験処理時に異常が発生した場合におけるリトライループバック試験処理について説明する。同図に示すように、入口ノード10は、上記した図11の説明と同様に、パス設定処理を行った後(ステップS201〜S206)、ループバック試験開始の指示を制御端末40から受信すると(ステップS207)、J1バイトにノード情報を設定し、ペイロードに試験信号を挿入して試験信号を中継ノード20に送信する(ステップS208)。
【0082】
ここで、中継ノード20が入口ノード10から試験信号を受信して、出口ノード30に試験信号を送信する際に、何らかの原因(図11の例では、回線異常)でパスが切断されている場合には、試験信号を出口ノード30に送信することが出来ずに廃棄されてしまう。入口ノード10は、一定時間内にループバックの応答が返却されて来ない場合には、レスポンスタイムアウトを検出する(ステップS209)。そして、入口ノード10は、ループバックが失敗した旨を制御装置40に通知する(ステップS210)。
【0083】
その後、入口ノード10は、パスの削除処理として、制御装置40からパス削除開始要求を受信すると(ステップS211)、クロスコネクト削除を行い(ステップS212)、「Path Err MSG」を中継ノード20に送信する(ステップS213)。
【0084】
そして、中継ノード20は、「Path Err MSG」を受信すると、クロスコネクトを削除し(ステップS214)、「Path Err MSG」を出口ノード30に送信する(ステップS215)。その後、出口ノード30は、「Path Err MSG」を受信すると、クロスコネクトを削除する(ステップS216)。
【0085】
続いて、入口ノード10は、パスの削除処理が終了すると、パスの再構築処理として、図10で説明したパス設定処理(ステップS101〜S111)を再度行う(ステップS217)。その後、入口ノード10は、リトライループバック処理(後に説明する図12に詳述)を行う(ステップS218)。
【0086】
次に、図12を用いてループバック失敗時のリトライループバック処理について説明する。図12では、中継ノード20Bと中継ノード20Cとの間で何らかの原因で信号を疎通できない状態である場合の例について説明する。同図に示すように、入口ノード10は、ループバック試験開始の指示を制御端末40から受信すると(ステップS301)、J1バイトにノード情報を設定し、ペイロードに試験信号を挿入して試験信号を中継ノード20Bに送信する(ステップS302)。
【0087】
ここで、中継ノード20Bが入口ノード10から試験信号を受信して、出口ノード20Cに試験信号を送信する際に、何らかの原因(図11の例では、回線異常)でパスが切断されている場合には、試験信号を出口ノード30に送信することが出来ずに試験信号を折り返すことができない。
【0088】
そして、入口ノード10は、一定時間内にループバックの応答が返却されて来ない場合には、レスポンスタイムアウトを検出し、入口ノード10から出口ノード30までのループバックが失敗する。次に、入口ノード10では、中継ノード20Cを試験信号の折り返し相手として2回目のループバック処理を開始する。
【0089】
そして、入口ノード10では、再度、中継ノード20Bへ試験信号を送信する(ステップS303)。その後、前回と同様に、中継ノード20Cまで信号疎通できないため、入口ノード10では、レスポンスタイムアウトを検出し、入口ノード10から中継ノード20Cまでのループバックが失敗する。
【0090】
次に、入口ノード10では、中継ノード20Bを試験信号の折り返し相手として3回目のループバック処理を開始する。入口ノード10では、再度、中継ノード20Bへ試験信号を送信する(ステップS304)。中継ノード20Bから正常に試験信号が返信され、入口ノードAから中継ノード20Bの間でループバックが成功する(ステップS305)。
【0091】
つまり、この結果から1回目および2回目のループバックが失敗しているため、中継ノード20Bから中継ノードCの間で回線障害が発生していることが特定できる。これにより、保守者に回線障害が発生している区間を通知することができる。
【0092】
次に、図13を用いて、入口ノード10の処理動作を説明する。同図に示すように、入口ノード10は、ループバック処理を開始すると、パスオーバヘッドのJ1バイトにループバック用の情報を挿入して、ループバック用のJ1バイトを作成する(ステップS401)。
【0093】
そして、入口ノード10は、ペイロードにループバック用の情報を挿入して、ループバック用のペイロードに作成する(ステップS402)。その後、入口ノード10は、作成された試験信号を中継ノード20へ送信する(ステップS403)。
【0094】
次に、図14を用いて、ループバック試験時の各ノードの処理動作を説明する。以下で説明する図14の処理は、入口ノード10、中継ノード20、出口ノード30のいずれにも該当する処理である。また、以下では、入口ノード10、中継ノード20および出口ノード30の総称として通信ノードと記載する。
【0095】
通信ノードは、試験信号を受信すると、受信した試験信号(J1バイト情報)の解析をして(ステップS501)、自ノード宛の試験信号であるか判定する(ステップS502)。その結果、通信ノードは、自ノード宛の試験信号でない場合には(ステップS502否定)、隣接する通信ノードに試験信号を送信する(ステップS506)。
【0096】
また、通信ノードは、自ノード宛の試験信号である場合には(ステップS502肯定)、折り返されていない試験信号か否か判定する(ステップS503)。その結果、通信ノードは、折り返されていない試験信号である場合には(ステップS503肯定)、自ノード宛の試験信号であるとして(つまり、自ノードが出口ノードであるものとして)、試験応答を設定してループバック用のJ1バイトを作成する(ステップS504)。
【0097】
そして、通信ノードは、試験信号を設定してループバック用のペイロードを作成する(ステップS505)。その後、通信ノードは、送信もとの通信ノード(つまり、入口ノード)へ試験信号を送信する(ステップS506)。
【0098】
ステップS503の説明に戻って、通信ノードは、折り返された試験信号である場合には(ステップS503否定)、自ノード宛に折り返された試験信号であるとして(つまり、自ノードが入口ノードであるものとして)、J1バイトに設定された試験応答が正常であるか判定する(ステップS507)。
【0099】
その結果、通信ノードは、J1バイトに設定された試験応答が正常である場合には(ステップS507肯定)、受信した試験信号(ペイロード)を解析し(ステップS508)、ペイロードに試験信号が設定されているか判定する(ステップS509)。
【0100】
その結果、通信ノードは、ペイロードに試験信号が設定されている場合には(ステップS509肯定)、ループバックが正常に終了したとして制御装置40に通知し(ステップS510)、アラーム抑止解除処理へ移行する(ステップS511)。
【0101】
また、通信ノードは、J1バイトに設定された試験応答が正常でない場合(ステップS507否定)または、ペイロードに試験信号が設定されていない場合には(ステップS509否定)、リトライループバック処理として、エラー情報を管理情報DB10Aに記録する(ステップS512)。
【0102】
そして、通信ノードは、再度ループバックをするか判定し(ステップS513)、再度ループバックをする場合には(ステップS513肯定)、全てのノードに対してループされているか判定する(ステップS514)。その結果、通信ノードは、全てのノードに対してループされていない場合には(ステップS514否定)、管理情報からループバック対象のノードを選択する(ステップS515)。
【0103】
その後、通信ノードは、図13で説明したループバック試験処理を行う(ステップS516)。また、通信ノードは、再度ループバックをしない場合には(ステップS513否定)、全てのノードに対してループされている場合には(ステップS514肯定)、ループバックが失敗して終了する旨を制御装置40に通知して(ステップS517)、処理を終了する。
【0104】
[実施例1の効果]
上述してきたように、入口ノード10は、パス設定プロトコルに従って、パスを設定し、パスの設定が行われた後に、設定されたパスを指定して、試験信号を出口ノード30に送信するし、出口ノード30によって折り返し送信された試験信号を受信して、試験信号を解析して正常であるか判定する。このため、入口ノード10がGMPLSによるパス設定で使用したパス設定に関する情報を利用し、容易にループバック試験を行うことが可能であり、構築後のパスに対して正常に信号が疎通していることを保障することが可能である。また、GMPLSによるパス設定の手順に組み込む事で自動的にループバック試験を行うことが出来る。その為、自動的に作成されたパス構成を意識しなくても信号疎通レベルの確認が出来る。
【0105】
また、実施例1によれば、入口ノード10は、ユーザが任意に設定できるJ1バイトに試験信号種別を設定して、試験信号を出口ノード30に送信するので、既存のパスオーバヘッドを利用することが可能である。
【0106】
また、実施例1によれば、入口ノード10は、試験信号が解析された結果、試験信号が異常である場合には、試験信号の送信先のノードを変更し、変更された送信先のノードに試験信号を送信する。このため、回線障害が発生している区間を特定することが可能である。
【0107】
また、実施例1によれば、入口ノード10は、試験信号が送信された後、所定の時間以上が経過した場合には、試験信号の送信先のノードを変更し、変更された送信先のノードに試験信号を送信する。このため、回線障害が発生している区間を特定することが可能である。
【実施例2】
【0108】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0109】
(1)システム構成等
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、OH解析部11とOH挿入部12を統合してもよい。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0110】
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0111】
(2)プログラム
なお、本実施例で説明したループバック試験方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】実施例1に係る入り口ノードの構成を示すブロック図である。
【図2】SONETフレームの構成を示す図である。
【図3】SONETフレームにおけるパスオーバヘッドを示す図である。
【図4】パスオーバヘッドのJ1バイト領域を説明するための図である。
【図5】ペイロード領域を説明するための図である。
【図6】実施例1に係る入り口ノードにおけるGMPLS制御部の構成を示すブロック図である。
【図7】管理情報DBが格納するテーブルを示す図である。
【図8】実施例1に係る中継ノードの構成を示すブロック図である。
【図9】実施例1に係る出口ノードの構成を示すブロック図である。
【図10】GMPLSによるパス設定処理およびループバック試験処理の流れを示すシーケンス図である。
【図11】ループバック試験処理時に異常が発生した場合における全体の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図12】ループバック試験処理時に異常が発生した場合におけるリトライループバック試験処理の流れを示すシーケンス図である。
【図13】実施例1に係る入り口ノードの処理動作を示すフローチャートである。
【図14−1】実施例1に係る各ノードの処理動作を示すフローチャートである。
【図14−2】実施例1に係る各ノードの処理動作を示すフローチャートである。
【図15】従来技術を説明するための図である。
【図16】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
【0113】
10 入口ノード
10A 管理情報DB
11 OH解析部
12 OH挿入部
13 ペイロード解析部
14 ペイロード挿入部
15 入力インターフェース部
16 クロスコネクト部
17 アラーム制御部
18 出力インターフェース部
19 GMPLS制御部
19a ループバック処理受付部
19b ループバック要求部
19c ループバック応答部
19d ループバック異常処理部
19e ループバック正常処理部
19f ノード検索部
19g 試験信号作成部
19h 試験信号送信部
20 中継ノード
21 OH解析部
22 OH挿入部
23 ペイロード解析部
24 ペイロード挿入部
25 入力インターフェース部
26 クロスコネクト部
27 アラーム制御部
28 出力インターフェース部
29 GMPLS制御部
30 出口ノード
31 OH解析部
32 OH挿入部
33 ペイロード解析部
34 ペイロード挿入部
35 入力インターフェース部
36 クロスコネクト部
37 アラーム制御部
38 出力インターフェース部
39 GMPLS制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パス設定プロトコルに従って、パスを設定するパス設定部と、
前記パス設定部によってパスの設定が行われた後に、当該設定されたパスを指定して、試験信号を出口ノードに送信する試験信号送信部と、
前記出口ノードによって折り返し送信された試験信号を受信し、当該試験信号を解析して正常であるか判定する試験信号解析部と、
を備えることを特徴とする入口ノード。
【請求項2】
前記試験信号送信部は、ユーザが任意に設定できる領域に試験信号種別を設定して、試験信号を出口ノードに送信することを特徴とする請求項1に記載の入口ノード。
【請求項3】
前記試験信号解析部によって前記試験信号が解析された結果、当該試験信号が異常である場合には、前記試験信号の送信先のノードを変更する試験信号送信先変更部をさらに備え、
前記試験信号送信部は、前記試験送信先変更部によって変更された前記送信先のノードに前記試験信号を送信することを特徴とする請求項1または2に記載の入口ノード。
【請求項4】
前記試験信号送信部によって前記試験信号が送信された後、所定の時間以上が経過した場合には、前記試験信号の送信先のノードを変更する試験信号送信先変更部をさらに備え、
前記試験信号送信部は、前記試験送信先変更部によって変更された前記送信先のノードに前記試験信号を送信することを特徴とする請求項1または2に記載の入口ノード。
【請求項5】
パス設定プロトコルに従って、パスを設定するパス設定部と、
前記パス設定部によってパスの設定が行われた後に、当該設定されたパスを指定して、試験信号を出口ノードに送信する試験信号送信部と、
対向する通信ノードから試験信号を受信した場合に、自ノード宛の試験信号であるか判定する宛先判定部と、
前記宛先判定部によって自ノード宛の試験信号でないと判定された場合には、対向する通信ノードに試験信号を転送する試験信号転送部と、
前記宛先判定部によって自ノード宛の試験信号であると判定された場合には、前記試験信号に対する応答信号を送信元の通信ノードに折り返し送信する応答信号送信部と、
前記出口ノードによって折り返し送信された試験信号を受信し、当該試験信号を解析して正常であるか判定する試験信号解析部と、
を備えることを特徴とする通信ノード。
【請求項6】
パス設定プロトコルに従って、パスを設定するパス設定ステップと、
前記パス設定ステップによってパスの設定が行われた後に、当該設定されたパスを指定して、試験信号を出口ノードに送信する試験信号送信ステップと、
前記出口ノードによって折り返し送信された試験信号を受信し、当該試験信号を解析して正常であるか判定する試験信号解析ステップと、
を含んだことを特徴とするループバック試験方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14−1】
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【図14−2】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−154353(P2010−154353A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331486(P2008−331486)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】