説明

全身指圧及び脊椎矯正器

本発明は全身指圧及び脊椎矯正器(牽引器を含む。)に関し、さらに詳しくは、使用者の体に設置された感知片と、ベッドに設置されたマッサージローラーまたは表示ランプに設置された感知センサーによって脊椎を牽引する時、最初設定された治療位置が変更されてもこれを自動に感知して正確に治療するようにした全身指圧及び脊椎矯正器を提供する。即ち、本発明は全身指圧及び脊椎矯正器(1)のベッド(2)に設置されて左右往復及び昇降作動が可能なマッサージローラー(3)または表示ランプ(6)に選択的に誘導形近接センサー(4)を設置し、前記誘導形近接センサー(4)とともに体の患部を感知するように患者の患部に着脱可能な金属板材からなる感知片(5)を備えたことを特徴とする。このような本発明の全身指圧及び脊椎矯正器は、ベッドの内部に設置されたマッサージローラーまたは表示ランプに誘導形近接センサーを選択的に設置して、患部に附着する感知片によって、患者の脊椎を牽引する時に患部位置が移動しても正確な患部を感知して指圧及び矯正治療が行われるようにしたもので、本発明は脊椎牽引で患部がベッドで位置が変更されても正確に治療することができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全身指圧及び脊椎矯正器(牽引器を含む)に関し、さらに詳しくは、使用者の体に設置された感知片と、ベッドに設置されたマッサージローラーまたは表示ランプに設置された感知センサーによって、脊椎を牽引する時、最初設定された治療位置が変更されてもこれを自動に感知して正確に治療するようにした全身指圧及び脊椎矯正器を提供する。
【背景技術】
【0002】
脊椎疾患を病んでいる患者を手術せずに治療するために、全身指圧及び脊椎矯正器が複数案出されており、このような脊椎矯正器は、足首をベッドの後段部に固定させ、患者がベッドに横になった状態で脊椎を牽引し、痛症部位をマッサージローラーが移動しながら脊椎を指圧する。
【0003】
即ち、本発明者によって先出願して登録された全身指圧及び脊椎矯正器(実用新案登録第302605、345834号など)の場合、ベッドをスライディング可能にして、頚椎、腰椎及び下半身を牽引して矯正するようにし、マッサージローラーを備えたローラユニットが遊動できるようにして、特定部位や脊椎の全般を同時に指圧するようにするとともに、下半身を上下及び左右に選択的に回転されることができるようにして、指圧及び矯正效果を極大化することができる。
【0004】
しかし、このようにマッサージローラーを利用した全身指圧及び脊椎矯正器の場合、脊椎を牽引する場合、治療位置が変更されて正確な治療部位を指圧することができないなど改善すべき問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国実用新案登録第302605号
【特許文献2】韓国実用新案登録第345834号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明では従来の全身指圧及び脊椎矯正器が抱いている脊椎の牽引によって治療部位が変更されてもこれに積極的に対応して正確な治療部位を感知して治療することができる全身指圧及び脊椎矯正器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明では上述したような従来の全身指圧及び脊椎矯正器が抱いている問題点を解決することができる新型構造の全身指圧及び脊椎矯正器を提供することを目的とする。本発明は、特に全身指圧及び脊椎矯正器のベッドの内部で長手方向に移動及び昇降作動を行うマッサージローラーまたは表示ランプに誘導形近接センサーを設置して、患部に附着する金属板材からなる感知片によって患者の脊椎を牽引する時に患部位置が移動しても正確な患部を感知して治療の精密度を極大化するようにした全身指圧及び脊椎矯正器を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の全身指圧及び脊椎矯正器は、ベッドの内部に設置されたマッサージローラーまたは表示ランプに誘導形近接センサーを選択的に設置して、患部に附着する感知片によって患者の脊椎を牽引する時に患部位置が移動しても正確な患部を感知して指圧及び矯正治療が行われるようにしたもので、本発明は脊椎の牽引で患部がベッドで位置が変更されても正確な治療を行うことができるなどその期待される效果が大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明で提供する全身指圧及び脊椎矯正器の使用状態を兼ねた全体正面構成図である。
【図2】本発明で提供する全身指圧及び脊椎矯正器のベッドを抜粹した平面構成図である。
【図3】本発明で提供する全身指圧及び脊椎矯正器のベッドを抜粹した正面構成図である。
【図4】本発明で提供する全身指圧及び脊椎矯正器のベッドを抜粹した側面構成図である。
【図5】本発明で提供する全身指圧及び脊椎矯正器の一部他の実施形態を示す平面構成図である。
【図6】本発明で提供する全身指圧及び脊椎矯正器の一部他の実施形態を示す側面構成図である。
【0010】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明は、全身指圧及び脊椎矯正器のベッドの内部に設置されるマッサージローラーに誘導形近接センサーを設置し、患部には金属板材からなる感知片を附着して患部が脊椎の牽引で位置変更されると、これを直ちに誘導形近接センサーが感知して正確な患部を治療、矯正することができるようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、ベッドの前後面に設置される表示ランプに選択的に誘導形近接センサーを設置して前記感知片を感知できるようにすることもでき、表示ランプとともに手動で作動されるボタンを設置して、患者が手動でボタンを押して患部が位置移動の時マッサージローラーの昇降位置を補正するようにした全身指圧及び脊椎矯正器を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面とともに詳しく説明する。
【0013】
図1は本発明を適用した全身指圧及び脊椎矯正器1の正面構成図であり、図2は全身指圧及び脊椎矯正器1において、ベッド2を抜粹した平面構成図であり、図3は本発明の使用状態を例示したベッド2部位の抜純正面図であり、図4は本発明の使用状態を例示したベッド2部位の抜純側面図を示す。
【0014】
本発明の全身指圧及び脊椎矯正器1は、ベッド2の内部に設置されるマッサージローラー3に高周波発振形近接センサー、マグネチックセンサーのような誘導形近接センサー4を設置し、前記誘導形近接センサー4に感知可能な別途の金属板材(アルミニウム板、銅板、鉄板など)からなる感知片5を備え、前記感知片5を患者の背中部位に付着させて、治療部位を誘導形近接センサー4が感知して正確に指圧し、また脊椎を治療及び矯正することができるようにした。
【0015】
前記感知片5は体に接着テープまたは粘着テープなどで着脱可能にすることが好ましい。
【0016】
また、前記誘導形近接センサー4は、図5、図6の他の実施形態に示すように、ベッド2の前後面に設置される表示ランプ6に設置してもよく、前記表示ランプ6に別途のボタン(図示省略)を設置したり、ボタン一体型に表示ランプ6を構成して、患者が手動でボタン一体型表示ランプ6をオン(ON)にさせて、マッサージローラー3の昇降位置を調節できるようにする。
【0017】
前記のような本発明は、全身指圧及び脊椎矯正器はもちろん、牽引器にもそのまま接木、使用できることも勿論である。
【0018】
図面において、符号7は上体牽引手段、8は足首固定手段を示す。
【0019】
前記のように構成されることができる本発明の全身指圧及び脊椎矯正器1は、患者が治療を受けようとする患部に感知片5を附着し、ベッド2に横になって、図1のように、上体牽引手段7に上体を結束し、足首は足首固定手段8に固定させて脊椎矯正作業を行う。
【0020】
このように、患者が感知片5を患部に附着してベッド2に横になると、脊椎ディスクなどの治療部位に附着された感知片5がベッド2の内部に設置されて、左右往復はもちろん、特定位置で昇降作動を行うように設置されたマッサージローラー3に設置された誘導形近接センサー4に感知されて、対応部位にマッサージローラー3が移動した後昇降作動を繰り返して脊椎矯正及び指圧作用を行う。
【0021】
前記マッサージローラー3が順次に昇降作動することによって、頚椎及び脊椎の全般を指圧及び矯正作業を行う途中、脊椎が牽引されながら患者の位置がベッド2上で移動しても、対応患部の感知片5を誘導形近接センサー4が感知して、マッサージローラー3が左右に位置を移動しながら正確な患部を治療することができる。
【0022】
また前記マッサージローラー3に設置された誘導形近接センサー4は、表示ランプ6に選択的に設置され、表示ランプ6に設置された誘導形近接センサー4が患部に附着された感知片5を感知して、所望の患部を集中して治療することもでき、患者が直接ボタン一体型からなる表示ランプ6を使用する場合は手動で表示ランプ6のボタンをオン(ON)にさせて所望の患部にマッサージローラー3の昇降作動をさせて脊椎矯正作業を行うこともできて治療效果を極大化することができる。
【0023】
一方、このような本発明の全身指圧及び脊椎矯正器は、ベッド2が水平に固定された状態で、脊椎を指圧及び牽引する装置はもちろん、傾斜を与えながら指圧、牽引する装置、また上下左右に脊椎を牽引する装置の全て適用可能であり、このような脊椎牽引手段も結束紐やシリンダーなどのような別途の駆動手段を利用して牽引する手段など多様な脊椎牽引手段が適用された脊椎矯正器に選択的に適用、実施することができることは明確である。
(産業上の利用の可能性)
【0024】
本発明の全身指圧及び脊椎矯正器は、患者の患部位置を正確に感知して脊椎を牽引及び矯正することができるので、関連産業の発展に大きく役に立つことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
全身指圧及び脊椎矯正器(1)において、
前記全身指圧及び脊椎矯正器(1)のベッド(2)に設置されて、左右往復及び昇降作動が可能なマッサージローラー(3)に設置される誘導形近接センサー(4)と、
前記誘導形近接センサー(4)とともに体の患部を感知するように患者の患部に着脱可能な金属板材からなる感知片(5)と;を備えることを特徴とする全身指圧及び脊椎矯正器。
【請求項2】
全身指圧及び脊椎矯正器(1)において、
前記全身指圧及び脊椎矯正器(1)のベッド(2)に設置されて、左右往復及び昇降作動が可能なマッサージローラー(3)の昇降位置を感知するために表示ランプ(6)に設置される誘導形近接センサー(4)と;
前記誘導形近接センサー(4)とともに体の患部を感知するように患者の患部に着脱可能な金属板材からなる感知片(5)と;を備えることを特徴とする全身指圧及び脊椎矯正器。
【請求項3】
前記表示ランプ(6)は別途のボタンを備えたり、ボタンと一体型に構成されたことを特徴とする請求項2に記載の全身指圧及び脊椎矯正器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−514487(P2012−514487A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544378(P2011−544378)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【国際出願番号】PCT/KR2010/000026
【国際公開番号】WO2010/079932
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(510084895)ハン メド カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】