説明

共有結合している抗生物質製剤を有するポリマー

抗生物質と共有結合している多糖類の複合体を含む抗微生物剤組成物。ゲンタマイシンと共有結合している酸化再生セルロースの複合体を含む、抗微生物剤組成物を有する医療用具。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は、一般的に、共有結合している抗生物質製剤を有するポリマーを含む抗微生物剤組成物及び医療用具を製造するためのその使用に関する。より具体的には、本発明は、共有結合している抗生物質製剤を有する多糖類を含む抗微生物剤組成物に関する。更に、本発明は、共有結合しているゲンタマイシンを有する酸化再生セルロース(ORC)を含む抗微生物剤組成物に関し、抗微生物剤組成物は単独で用いてもよく又は医療機器と併用してもよい。本発明はまた、共有結合している抗生物質製剤を有するこのようなポリマーを利用する医療機器に関する。
【0002】
〔背景技術〕
外科設備で医療用具を用いる場合はいつでも、感染のリスクが生じる。感染のリスクは、静脈内カテーテル、動脈グラフト、くも膜下腔内又は大脳内シャント、及び人工器官のような侵襲的又は移植可能な医療用具で劇的に増加し、これらの医療用具は体組織及び体液に密接に接触している間、病原体の侵入路をつくる。手術部位感染の発生は、医療用具上でコロニー形成する細菌に関連することが多い。例えば、外科的処置中、周囲大気から細菌が手術部位に入り、医療用具に付着する場合がある。細菌は、周囲の組織への経路として、移植された医療用具を用いる場合がある。このような医療用具上での細菌のコロニー形成は、患者に感染並びに罹患及び死亡をもたらす場合がある。
【0003】
抗微生物剤を医療用具に組み込む、侵襲的又は移植可能な医療用具に関連する感染のリスクを減らす、多数の方法が開発されている。このような用具は、望ましくは、用具が用いられている間、有効量の抗微生物剤を提供する。例えば、医療用具は、β−ラクタム抗生物質、ポリペプチド及びキノロンのような抗生物質を含有してよい。しかしながら、抗生物質を含有している医療用具は、抗菌物質が徐々に放出され、及びそれに続いてかかる抗生物質が致死量以下の濃度を生じるために、有効性を損なう場合がある。この、抗生物質の致死量以下の濃度は、抗生物質耐性細菌を選別する。例えば、β−ラクタム抗生物質は、手術感染の最も一般的な原因であると考えられる細菌種である、黄色ブドウ球菌(S. aureus)に対して有効であることが知られているが、これらの抗生物質はMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)及びMRSE(メチシリン耐性表皮ブドウ球菌)のような抗生物質耐性細菌に対しては効果がない。
【0004】
この問題の1つの潜在的な解決策は、抗生物質とポリマー基材とを併用して、抗生物質を固定化することである。特に、ポリマー基材が抗生物質製剤と共有結合している場合、有益である。
【0005】
米国特許出願公開第20050192547(A1)号には、抗生物質と消毒剤との混合溶液で、医療物品を処理することにより抗感染性ポリマー含有医療物品を調製するアプローチが開示されている。抗微生物活性は、阻止帯(ZOI(zoneof inhibition))実験により示されている。種々の抗生物質及び消毒剤の併用により、広範囲の細菌の阻害が実現可能である。しかしながら、開示されているアプローチは、医療物品上への剤の物理的吸収又は沈着にのみ基づいている。用具と抗生物質との間に共有結合が存在しないため、もたらされる活性が短期間であることは明らかである。また、このアプローチは、抗生物質耐性細菌を選別する潜在的リスクを提示する場合がある。
【0006】
国際公開第2005016972(A1)号は、カルボキシル基を介して正荷電部分に結合するポリマーを含む抗微生物ポリマー材料及びこのような抗微生物化合物の生成プロセス及びその使用について記載している。この場合も、抗生物質の放出は、共有結合を有しないため、固定化されない。
【0007】
〔発明の概要〕
〔発明が解決しようとする課題〕
共有結合した抗生物質製剤を有する多糖類の組み合わせの使用に関するデータは報告されていない。それ故、持続的にかつ長期間抗微生物効果を示す共有結合した抗生物質製剤を有する多糖類が必要とされている。
【0008】
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、少なくとも1種の抗生物質製剤と共有結合した多糖類の複合体を含む抗微生物剤組成物を目的とする。
【0009】
より具体的には、本明細書には、少なくとも1種の抗生物質製剤と共有結合した多糖類の複合体を含む抗微生物剤組成物であって、多糖類が酸化再生セルロースであり、かかる抗生物質製剤がゲンタマイシンである組成物が記載される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ゲンタマイシンの構造。
【図2】ゲンタマイシンのORCへの共有結合。
【図3】未処理並びに処理ORC及びゲンタマイシンのFT−IRの比較。
【図4】ONAMER(登録商標)MのORCへの共有結合。
【図5】ONAMER(登録商標)Mを有する未処理及び処理ORCのFT−IRの比較。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、少なくとも1種の抗生物質製剤と共有結合している多糖類の複合体を含む抗微生物剤組成物を提供する。1つの実施形態では、抗微生物剤組成物は、少なくとも1種の抗生物質製剤と共有結合している多糖類の複合体を含み、かかる多糖類は酸化再生セルロース(ORC)である。複合体は、典型的には、約0.1重量%〜約20重量%の抗生物質製剤を含む。
【0012】
本発明は、医療物品上での微生物のコロニー形成を防ぐために、抗生物質を固定化するのに効果的な方法を提供する。共有結合で固定化したゲンタマイシンを有するORCの場合、極めて殺菌性の高い材料を調製することができる。
【0013】
用語「複合体」は、本明細書で使用するとき、好ましくは抗生物質製剤と多糖類との間にイオン結合又は共有結合を有する、分子レベルでの均質混合物を指す。多糖類は、好ましくは、カルボキシル基含有多糖類を含む。好ましい多糖類は、カルボキシル基含有セルロース、加工デンプン、酸化再生セルロース、キトサン、グアーガム、グリカン、ガラクタン、グルカン、キサンタンガム、アルギン酸、ポリマンヌロン酸(polymannuric acid)、ヒアルロン酸、ポリグリコスロン酸(polyglycosuronic acid)及びポリグルコン酸、マンナン、デキストリン、シクロデキストリン及びこれらの混合物、並びに直鎖であってもよく、分岐鎖であってもよい、他の合成カルボキシル化又は天然由来のカルボキシル化多糖類からなる群から選択される。多糖類は、タンパク質、脂質又は他の分子と結合しているフラノサン(furanosan)又はピラノサン(pyranosan)であってよく、藻類、植物、細菌及びムコ多糖類、グリコーゲン、ペクチン、糖タンパク質、並びに糖脂質を挙げることができる。ヒアルロン酸、ジェラン、キサンタン、サクシノグリカン、ペクチン、酸化再生セルロース、コンドロイチン硫酸(chondroitan sulphate)、ヘパラン硫酸、デルマタンが、好ましいカルボキシル化多糖類の例である。酸化再生セルロースが最も好ましい。
【0014】
酸化セルロースは、例えば、四酸化二窒素によるセルロースの酸化により生成される。このプロセスは、糖類残基の一級アルコール基をカルボン酸基に変換し、セルロース鎖内でウロン酸残基を形成する。好ましい酸化セルロースは、レーヨンのような再生セルロースの酸化により調製される酸化再生セルロース(ORC)である。以前から、ORCは止血特性を有することが知られていた。ORCは、1950年からSURGICEL(ジョンソン・アンド・ジョンソン・メディカル社(Johnson & Johnson Medical, Inc.)の登録商標)と呼ばれる止血製品として入手可能である。この製品は、編まれたレーヨン材料の酸化により製造される。
【0015】
本発明により、抗生物質は、図2に示すような明確に定義された方法で抗微生物活性を実現するために、用具上での共有化学結合により固定化されるべきである。
【0016】
抗生物質の共有結合は、化学結合にもかかわらずこれらの剤の抗微生物活性が効果的に維持される方法で行われる。このアプローチの効果は、酸化再生セルロース(ORC)上にゲンタマイシンを共有結合させることにより立証された。このような変性ORCの抗微生物活性が確認された。抗生物質の共有結合的固定化は、剤に対する細菌耐性を最低限に抑え、その遊離型と比較して活性を長持ちさせる方法を提供する。
【0017】
ゲンタマイシンのような共有結合した抗生物質を有するORCは、広範な細菌に対する細菌耐性が著しく向上することが示されている。ゲンタマイシンは、カルボジイミドカップリング反応により、ORCのカルボン酸に共有結合していた。このように処理された抗微生物活性は化学反応することなく、ゲンタマイシン溶液のみで処理したORCと比較して、活性がより高く、及び長持ちすることが観察された。
【0018】
ゲンタマイシンは、カルボジイミドカップリング反応を通してORCに共有結合した。生成物を、抗微生物活性試験に供する前に、全面的に洗浄した。ORC上へのゲンタマイシン負荷は〜12%と推定された。処理したORCは、カルボン酸官能基の喪失及びFT−IR分析により証明されたようにアミド官能基の新たな形成を示した。
【0019】
新たに形成された、共有結合的に固定化されたORC−ゲンタマイシン(ORC−GM−CVB)は、インビトロで著しい抗微生物効果を示す。以下の実施例で記載するように、log減少アッセイは、2〜5桁の規模で細胞数の低下を示した。未処理ORCは、同一条件下で細胞数の低下を示さなかった。
【0020】
別の態様では、本発明は、本明細書に記載された抗微生物剤組成物を含む医療用具である製品を含む。1つの実施形態では、抗微生物剤組成物を用いて、例えば、紡績、成型、鋳造又は押出成形により、物品又は物品の一部を形成することができる。
【0021】
抗微生物剤組成物を利用して、繊維、メッシュ、粉末、微粒子、フレーク、スポンジ、
発泡体、布地、不織布、織布マット、フィルム、縫合アンカー装置、縫合糸、止め金、手術用鋲、クリップ、板及びねじ、薬物送達装置、癒着防止バリア並びに組織接着剤が挙げられるが、これらに限定されない、医療用具を製造することができる。
【0022】
医療用具は、単独で、又は他のポリマー成分と併用して、1種又はそれ以上の本発明の抗微生物剤組成物から構成してよい。
【0023】
以下の実施例は本発明の特定の実施形態を示すが、それらは本発明の範囲を限定するものとしてではなく、発明を十分に説明するのに寄与するものとして解釈すべきである。
【実施例】
【0024】
実施例1(発明)ORC−ゲンタマイシン(ORC−GM−CVB)化合物の調製
材料
全ての材料はシグマ−アルドリッチ(Sigma-Aldrich)から購入し、インターシード(Interceed)(登録商標)という商品名でエチコン社(Ethicon, Inc.)から入手可能である、酸化再生セルロース(ORC)の布地を除いて、購入したままの状態で使用した。ゲンタマイシンは、図1に示すような類似体の混合物としてシグマ−アルドリッチから硫酸塩形で得た。
【0025】
手順
合成を図2に概説する。
【0026】
ORC布地を重量0.25gの1”のストリップに切断した。切断したORCストリップを、室温で真空下にて一晩乾燥させた。乾燥させたORCストリップを、20mLのバイアル瓶のゲンタマイシン溶液(5mL)中に入れた。0.080gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(EDC)を添加し、反応用バイアル瓶をN2雰囲気下で密封した。反応用バイアル瓶を、室温で一晩振盪器上に放置した。
【0027】
ORC布地を反応混合物から回収し、大量の流脱イオン(DI)水ですすぎ、振盪器上で50mLのDI水に30分間、50mLのメタノールに30分間浸漬した。処理したORC布地を真空下で2時間乾燥させた。0.28gのわずかに黄色であるORC布地を得た。FT−IRを用いて、処理及び未処理ORCサンプルを比較した。
【0028】
図3で、未処理ORCの3383cm-1(カルボン酸プロトン)及び1728cm-1(カルボン酸カルボニル)におけるFT−IRシグナルは、遊離カルボン酸官能基の存在を示した。ORCとゲンタマイシンとの化学反応後、3383cm-1及び1728cm-1でのシグナルは消失し、一方で1595cm-1において、ORCカルボン酸官能基とゲンタマイシンのアミン官能基との間に新たに形成されたアミド結合の指標である、新たなシグナルが現れた。
【0029】
上記観察結果は、ゲンタマイシンがORCにうまく共有結合したことを立証した。
【0030】
実施例2(発明)
以下の研究は、共有結合したゲンタマイシンが抗微生物効果を維持していることを示すために実施した(表1)。
【0031】
以下のような2つのサンプルを研究に用いた:
1.未処理ORC布地
2.ORC−GM−CVB:実施例1に従って調製したゲンタマイシンと共有結合しているORC布地。
【0032】
表1の結果は、log減少アッセイにより、試験物品のインビトロでの効果を試験して得た。共有結合GMの効果を示すために、試験物品を生理食塩水中で抽出して、使用前に遊離ゲンタマイシンを取り除いた。試験物品は約4.0mg/片の正方形であり、40mL/物品の無菌生理食塩水中で、37℃で1時間振盪(100rmp)しながら、連続して2回にわたって抽出した。抽出後、試験物品の効果をlog減少アッセイにより評価した。
【0033】
log減少アッセイでは、試験物品を、1時間試験物品の表面上で約1−2×10e4CFUの細菌に曝露した。共有結合ゲンタマイシンによる試験物品の表面上での効果の試験を容易にするために、接種菌液を10μL/物品送達し、接種菌液が試験物品の表面上に局在するように、試験物品に試験物品に対して少容量の接種菌液を完全に吸収させる。接種菌液は、20×リン酸カリウム緩衝液中で調製し、これは試験物品のpHを中性の近くで維持した。中性pHにおけるORCの抗微生物効果は最低限に抑えられるため、その結果、log減少はORCではなくゲンタマイシンの抗微生物効果を示すことになる。曝露後、試験物品を振盪しながら生理食塩水に浸漬し、生存細菌を取り除き、生存細菌を平板計数により測定した。平板計数はトリプチカーゼ大豆寒天中で実施し、37℃で24時間培養した。
【0034】
表1のデータは、共有結合したゲンタマイシンを有するORC(ORC−GM−CVB)が、2回の連続した抽出後にインビトロで2.8log減少という良好な効果を示した一方で、未処理ORC布地は同一試験条件下でlog減少を示さなかったことを示す。この結果は、ゲンタマイシンがORC布地に共有結合し、その抗微生物効果を維持していることを示した。
【0035】
【表1】

*log減少=log CFU接種菌液−log CFU処理サンプル
【0036】
実施例3(比較)ONAMER(登録商標)MのORCへの共有結合
材料
特に規定しない限り、全ての材料はシグマ−アルドリッチ(Sigma-Aldrich)から購入し、購入したままの状態で使用した。ONAMER(登録商標)M(ポリクアテルニウム(POLYQUATERNIUM)1)は、32%水溶液としてステファン社(Stephen Company)(ニュージャージー州メイウッド(Maywood)(ロット番号5572−c)から入手し、購入したままの状態で使用した。酸化再生セルロース(ORC)布地は、エチコン社(Ethicon, Inc.)から商品名インターシード(Interceed)(登録商標)を入手した。
【0037】
手順
合成を図4に概説した。
【0038】
ORC布地を重量0.25gの1”のストリップに切断した。切断したORCストリップを、真空下にて室温で一晩乾燥させた。
【0039】
乾燥させたORCストリップを、100mLのRBFのONAMER(登録商標)M溶液(40mL)中に入れた。0.32gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(EDC)を5mLの水と混合し、ガラス製のピペットを通じて反応混合物に滴下した。
【0040】
反応混合物はN2で末端保護をし、室温で一晩振盪器上に放置した。
【0041】
ORC片を反応混合物から回収し、流脱イオン(DI)水ですすぎ、攪拌しながらビーカー内の150mLの水に30分間、100mLのメタノールに30分間浸漬した。処理したORC布地を真空下で2時間乾燥させた。
【0042】
乾燥後、1.07gのわずかに黄色である処理ORCを得た。ORCに共有結合していたONAMER(登録商標)M(ONM)の量は約7%である。FT−IRを用いて、処理及び未処理ORCサンプルを比較した。
【0043】
図5では、FT−IRデータは、1603cm-1におけるシグナルが示すように、ORCとONMとの間の共有結合の形成を確認した。
【0044】
実施例4(比較)
以下の研究は、ORCに共有結合しているONAMER(登録商標)M(ONM)が抗微生物効果を失っていることを示した(表2)。log減少アッセイにより、実施例3から得られた、ORCに共有結合しているONMのサンプル(ORC−ONM−CV)の、インビトロでの効果を試験した。log減少アッセイでは、試験物品(約4.0mg/片の正方形)を、試験物品の表面上で約1−2×10e4CFUの細菌に1時間曝露した。共有結合ONMによる試験物品の表面上での効果の試験を容易にするために、接種菌液を10μL/物品送達し、接種菌液が試験物品の表面上に局在するように、試験物品に試験物品に対して少容量の接種菌液を完全に吸収させる。接種菌液は、20×リン酸カリウム緩衝液中で調製し、これは試験物品のpHを中性の近くで維持した。中性pHにおけるORCの抗微生物効果は最低限に抑えられるため、その結果、log減少はORCではなくONMの抗微生物効果を示すことになる。曝露後、試験物品を振盪しながら生理食塩水に浸漬し、生存細菌を取り除き、生存細菌を平板計数により測定した。平板計数はトリプチカーゼ大豆寒天中で実施し、37℃で24時間培養した。ONMの陽性対照をこのアッセイで培養し、遊離型のONMが曝露した細菌に対して効果を有していることを示した。
【0045】
【表2】

*log減少=接種菌液のlog CFU−処理log DFU(接種菌液下で3つのサンプル)
【0046】
〔実施態様〕
(1) 少なくとも1種の抗生物質製剤と共有結合している多糖類の複合体を含む、抗微生物剤組成物。
(2) 前記多糖類がセルロースである、実施態様1に記載の抗微生物剤組成物。
(3) 前記セルロースが酸化再生セルロースである、実施態様2に記載の抗微生物剤組成物。
(4) 前記抗生物質製剤がゲンタマイシンである、実施態様1に記載の抗微生物剤組成物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の抗生物質製剤と共有結合している多糖類の複合体を含む、抗微生物剤組成物。
【請求項2】
前記多糖類がセルロースである、請求項1に記載の抗微生物剤組成物。
【請求項3】
前記セルロースが酸化再生セルロースである、請求項2に記載の抗微生物剤組成物。
【請求項4】
前記抗生物質製剤がゲンタマイシンである、請求項1に記載の抗微生物剤組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−526092(P2010−526092A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506634(P2010−506634)
【出願日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際出願番号】PCT/US2008/062181
【国際公開番号】WO2008/137519
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(591286579)エシコン・インコーポレイテッド (170)
【氏名又は名称原語表記】ETHICON, INCORPORATED
【Fターム(参考)】