説明

内周面貼り付け方法及びその装置

【課題】ICタグ等のシート状の被貼り付け物を、紙管等の筒状体の内周面に作業性よく貼り付けることができる筒状体の内周面貼り付け方法及びその装置の提供を図る。
【解決手段】被貼り付け物aを支持する回転ローラ21と、この回転ローラ21と略平行に配位され得る押さえ部材31とを備える。回転ローラ21と押さえ部材31とは、互いに接近離反可能に配位される。被貼り付け物aを支持させた状態の回転ローラ21を、筒状体bの開口端から内部に挿入して筒状体bの内周面に圧接させると共に、押さえ部材31を筒状体bに圧接させる。被貼り付け物aと筒状体bを相対的に回転させることにより、筒状体bの内周面に被貼り付け物aを貼り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、内周面貼り付け方法及びその装置、特に、紙管の内周面にICタグを貼り付けるのに適した方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2007−145593号公報
【特許文献2】特開2007−290856号公報
【特許文献3】特開2008−186422号公報
【0003】
従来から、紙、フィルム、糸、布などを巻き付けるための巻芯として用いられる紙管にICタグを取り付け、これに被巻き付け物の種類、製造履歴、巻き付け残量などの、被巻き付け物に関する情報を記録することが行われている。
【0004】
例えば、特許文献1及び3には紙管の内周面にICタグを装着する構造が開示され、特許文献2及び3にはICタグを装着するための装置や治具が開示されている。
ところが、特許文献1〜3は、ICタグを装着するに際して、粘着剤を用いずに、ICタグのシートの弾性や、ICタグを貼り付けた板状体の弾性によって、紙管の内面にICタグを装着する方法や装置に関するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明は、ICタグ等のシート状の被貼り付け物を、紙管等の筒状体の内周面に作業性よく貼り付けることができる内周面貼り付け方法及びその装置の提供を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の請求項1に係る発明は、シート状の被貼り付け物を支持する回転ローラと、この回転ローラと略平行に配位され得る押さえ部材とを備え、この回転ローラと押さえ部材とは、互いに接近離反可能に配位され、上記被貼り付け物を支持させた状態の上記回転ローラを、上記筒状体の開口端から内部に挿入して上記筒状体の内周面に圧接させると共に、上記押さえ部材を上記筒状体に圧接させた状態で、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、筒状体の内周面にシート状体を貼り付けるようにしたことを特徴とする内周面貼り付け装置を提供する。
本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内周面貼り付け装置を用いて筒状体の内周面にシート状体を貼り付ける方法であり、上記回転ローラと上記押さえ部材とは、それぞれが互いに離反する方向に付勢された支持軸によって支持され、この付勢に抗して上記回転ローラ及び上記押さえ部材と接近させた状態で、上記筒状体の開口端から内部に挿入した後、上記回転ローラ及び上記押さえ部材を上記の付勢によって上記筒状体の内周面に圧接させ、筒状体の軸方向から見て、上記回転ローラと上記押さえ部材とが上記筒状体の中心を挟んで反対側に位置した状態で、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、筒状体の内周面にシート状体を貼り付けるようにしたことを内周面貼り付け方法を提供する。
本願の請求項3に係る発明は、請求項1に記載の内周面貼り付け装置を用いて筒状体の内周面にシート状体を貼り付ける方法であり、上記回転ローラと上記押さえ部材とは、それぞれが互いに離反する方向に付勢された支持軸によって支持され、この付勢により、上記回転ローラ及び上記押さえ部材とを離反させた状態で、上記回転ローラを上記筒状体の開口端から内部に挿入すると共に上記押さえ部材を筒状体の外周面に沿わせた後、上記付勢に抗して上記回転ローラと上記押さえ部材とを接近させることにより、上記回転ローラを上記筒状体の内周面に圧接させると共に上記押さえ部材を上記筒状体の外周面に圧接させ、筒状体の軸方向から見て、上記回転ローラと上記押さえ部材とで上記筒状体を挟んだ状態で、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、筒状体の内周面にシート状体を貼り付けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の内周面貼り付け方法を提供する。
本願の請求項4に係る発明は、上記シート状体の一方の面に粘着力が付与され、上記粘着力よりも弱い微粘着力によってシート状体の他方の面と上記回転ローラとを仮貼り付けし、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、上記シート状体の一方の面とを上記シート状体の筒状体の内周面に貼り付けるようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の内周面貼り付け方法を提供する。
本願の請求項5に係る発明は、上記筒状体が紙管であり、上記シート状体がICチップ及びこれに接続された無線アンテナを有するICタグを備えたものであることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の内周面貼り付け方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本願発明に係る内周面貼り付け装置は、1)被貼り付け物を回転ローラに支持させ、2)回転ローラを筒状体の開口端から内部に挿入して筒状体の内周面に圧接させ、3)押さえ部材を上記筒状体に圧接させた状態で、回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させるという、簡単な作業工程で被貼り付け物を筒状体の内周面に貼り付けることができるものである。
上記回転ローラと上記押さえ部材とは、それぞれが互いに離反する方向に付勢された支持軸によって支持され、この付勢に抗して上記回転ローラと上記押さえ部材とを接近させた状態で、上記筒状体の開口端から内部に挿入した後、上記回転ローラと上記筒状体とを上記の付勢によって上記筒状体の内周面に圧接させるようにすることで、上記回転ローラは筒状体内で安定した状態を維持することができ、確実にシート状体を貼り付けることができる。
また、上記回転ローラを上記筒状体の内周面に圧接させると共に上記押さえ部材を上記筒状体の外周面に圧接させ、筒状体の軸方向から見て、上記回転ローラと上記押さえ部材とで上記筒状体を挟んだ状態で、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させて、筒状体の内周面にシート状体を貼り付けるようにすることで、上記回転ローラと上記押さえ部材との両者を挿入できないような小さな筒状体にあっても、シート状体の貼り付けが可能となる。
上記シート状体を回転ローラに支持させる手段としては、回転ローラにエア吸引や静電気による吸着手段を設けて、その吸着力でシート状体を回転ローラ表面に支持させることもできるが、回転ローラは文字通り回転するものであるため、エア吸引や静電気の吸着手段を用いると、装置が複雑なものとなる。
そのため、部材上記シート状体の一方の面に粘着力を付与して、上記粘着力よりも弱い微粘着力によってシート状体の他方の面と上記回転ローラとが仮貼り付けし、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、上記シート状体の一方の面とを上記シート状体の筒状体の内周面に貼り付けるようにすることで、回転ローラの構造をシンプルにすることができる。
さらに、上記筒状体が紙管であり、上記シート状体がICチップ及びこれに接続された無線アンテナを有するICタグを備えたものとすることにより、ICタグを紙管内面に装着する新たで且つ能率的な方法を提供することができたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。図1(A)は本願の一実施の形態に係る内周面貼り付け装置の側面図であり、(B)は同装置の正面図であり、(C)は同装置の作動状態の側面図である。図2(A)は同装置を紙管内に挿入した状態の側面から見た説明図であり、(B)は同装置によるシート状体の貼り付け方法の側面から見た説明図である。
【0009】
この実施の形態の内周面貼り付け装置11は、紙管、合成樹脂管、金属管などの筒状体bの内周面に被貼り付け物aを貼り付けるための装置であり、この例では、人が手でもって貼り付け作業を行うのに適した一種の治具として実施されている。被貼り付け物aとしては、ICチップ及びこれに接続された無線アンテナを有するシート状のICタグや、ラベルなどの種々の素材で種々の用途に使用されるものを用いる。被貼り付け物aの裏面には粘着剤または接着剤が、塗布や積層されており、その粘着性(接着性を含む、以下同じ)で筒状体bの内周面に貼り付けられるが、被貼り付け物aには粘着性を持たせずに、筒状体bの内周面に粘着性を持たせるようにしてもよい。
【0010】
この内周面貼り付け装置11は、被貼り付け物aを支持する回転ローラ21と、この回転ローラ21と略平行に配位され得る押さえ部材31とを備える。回転ローラ21は、円柱形状をなしており、ローラ支持軸24によって回転可能に軸支されている。押さえ部材31も円柱形状をなしており、押さえ支持軸32によって回転可能に軸支されている。
【0011】
回転ローラ21は、内部に中心部23を備え、この中心部23は、円柱形状をなしており、ローラ支持軸24によって回動可能に支持されている。この中心部23の表面に円筒形の粘着筒22が着脱可能に装着されている。粘着筒22は、ブチル系やスチレン系のエラストマーなどにより形成された粘着性を有する筒状体から構成されるが、粘着性を備えた樹脂シートを表面に巻回したものであってもよい。この粘着筒22の粘着性は、前記の被貼り付け物aと筒状体bとの間の粘着性よりも弱い微粘着力を備えたものとしておく。
【0012】
粘着筒22は、粘着筒22自身の弾性によって、中心部23の表面に固定されるが、係止突起などの適宜固定手段や回り止めの手段を付加してもよい。
【0013】
次に押さえ部材31は、押圧力を加えるための部材であるため、粘着性を備える必要はなく、金属、合成樹脂などの適宜素材で構成され得るもので、表面に弾性を備えたものとして実施してもよい。また前述の回転ローラ21は、ローラ支持軸24に対して回転し得ることが必須であるが、押さえ部材31は押さえ支持軸32に対して回転する必要は必ずしもなく、筒状体bの内周面に対して大きな抵抗なく滑り移動できるものであってもよい。
【0014】
回転ローラ21を支持するローラ支持軸24と、押さえ部材31を支持する押さえ支持軸32とは、直線状の平行移動するように、それぞれの基端側で平行リンク機構を有する。具体的には、第1連結アーム12と第2連結アーム13とが、4つの支点14で回動可能に連結されている。このリンクは自由状態として、人や他の装置などによって動くようにしてもよいが、この例では、常時開き方向(回転ローラ21と押さえ部材31とが遠ざかる方向)に付勢されている。具体的には、押さえ支持軸32に設けられた第1バネ固定点15と第1連結アーム12との間に第1引っ張りバネ17が配設され、ローラ支持軸24に設けられた第2バネ固定点16と第2連結アーム13との間に第2引っ張りバネ18が配設されている。なお、回動し過ぎて、これらのバネが閉じ方向に付勢しないように、希望の開き状態で停止させるストッパを設けておくことも望ましい。
【0015】
この内周面貼り付け装置11で被貼り付け物aを筒状体bに貼り付ける方法を説明する。
回転ローラ21の表面に、被貼り付け物aを支持させる。被貼り付け物aの表面(原則して粘着性はない)を、粘着筒22の表面に沿わせることによって、粘着筒22の微粘着力によって、被貼り付け物aの表面と回転ローラ21表面に支持される(図1)。
【0016】
ローラ支持軸24と押さえ支持軸32との基端側を人の手で握ったり、あるいは、機械操作でローラ支持軸24と押さえ支持軸32と接近させることにより、回転ローラ21と押さえ部材31との間隔をバネ(第1引っ張りバネ17、第2引っ張りバネ18)の付勢力に抗して閉じる。通常は回転ローラ21と押さえ部材31とが当たるまで閉じればよいが、筒状体b内に挿入できる程度でよい。
【0017】
閉じた状態で、筒状体bの中空空間内に内周面貼り付け装置11を挿入する(図2(A))。
握った手を離すなどして、閉じ方向の力を解除する。バネの付勢によって、回転ローラ21と押さえ部材31との間隔が開いて、両者が筒状体bの内周面に圧接する(図2(B))。このとき、回転ローラ21と押さえ部材31とは、筒状体bの中心を挟んで反対側に位置した状態であり、内周面貼り付け装置11は安定した状態で筒状体b内に配置される。なお、回転ローラ21と押さえ部材31とは、複数個設けることも可能である。回転ローラ21を1個に対して、押さえ部材31を複数設けて安定性を増すようにしてもよく、回転ローラ21を複数設けて2枚以上の被貼り付け物aを同時貼り付けるようにする一方、押さえ部材31を1個あるいは複数個設けるようにしてもよい。
【0018】
圧接状態のまま、内周面貼り付け装置11(または筒状体b)を回転させる。これにより、微粘着力で回転ローラ21に支持されていた被貼り付け物aが、この微粘着力よりも強い被貼り付け物a裏面と筒状体b内周面との粘着力により、筒状体bの内周面側に貼り付けられる。
【0019】
内周面貼り付け装置11の回転は、被貼り付け物aの範囲内でも足るが、望ましくは、筒状体bの内周面側に貼り付けられた被貼り付け物aの上を、押さえ部材31が通過して、再度押圧することにより、より確実な貼り付けが実現するようにする。
貼り付け完了後は、再度、回転ローラ21と押さえ部材31との間隔を閉じて、筒状体bから内周面貼り付け装置11を引き抜く。
【0020】
次に、図3に基づき他の実施の形態について説明する。
先の例では、回転ローラ21と押さえ部材31とが平行移動して開閉する例を示したが、この図3の例では、回転ローラ21と押さえ部材31とが回動して開閉する内周面貼り付け装置11を示すもので、下記に示した以外は、先の例と実質的に同様とする。
【0021】
押さえ部材31は、その両端(一端のみでも可)を、押さえ支持部33によって回動可能に支持されている。この押さえ支持部33は回動軸34によって押さえアーム35に回動可能に接続されている。そして、この押さえアーム35と回転ローラ21のローラ支持軸24とが、ヒンジ19によって回動可能に接続されているものである。
【0022】
この例では、回転ローラ21のみを、筒状体b内に挿入するもので、押さえ部材31は筒状体bの外周面に配位されるもので、筒状体bは両者間に挟まれる。その際、回動軸34によって、押さえ部材31と押さえアーム35とが回動可能に支持されるため、筒状体bに沿って挟まれた際に、押さえ部材31は回転ローラ21及び筒状体bと平行となる。使用方法は先の例と同じであるが、回転ローラ21と押さえ部材31とで筒状体bを挟んだ状態で、内周面貼り付け装置11(または筒状体b)を回転させる。
【0023】
ローラ支持軸24と押さえアーム35とは、バネ(図示せず)による付勢を加えてもよい。付勢方向は、回転ローラ21と押さえ部材31とが開く方向でもよく、閉じる方向でもよい。開く方向に付勢した場合には、回転ローラ21と押さえ部材31とで筒状体bを挟んだ状態で、閉じる方向にローラ支持軸24と押さえアーム35とを握ったり他の装置で力を加えるなどすればよい。逆に、閉じる方向に付勢した場合には、回転ローラ21を筒状体bに挿入する際に、開く方向にローラ支持軸24と押さえアーム35とを引っ張ったり他の装置で力を加えるなどすればよい。
【0024】
以上の実施の形態の他、本願発明は種々変更して実施することができる。例えば、内周面貼り付け装置11は人が手で持って操作するのに適する治具として実施しているが、自動機や半自動機に組み込んで実施することができる。また、回転ローラ21は被貼り付け物aを微粘着力によって支持したものとしたが、エアの吸引や、静電気などによって、被貼り付け物aを回転ローラ21表面に吸着するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(A)は本願の一実施の形態に係る内周面貼り付け装置の側面図であり、(B)は同装置の正面図であり、(C)は同装置の作動状態の側面図である。
【図2】(A)は同装置を紙管内に挿入した状態の側面から見た説明図であり、(B)は同装置によるシート状体の貼り付け方法の側面から見た説明図である。
【図3】本願の他の実施の形態に係る内周面貼り付け装置の側面図である。
【符号の説明】
【0026】
11 内周面貼り付け装置
12 第1連結アーム
13 第2連結アーム
14 支点
15 第1バネ固定点
16 第2バネ固定点
17 第1引っ張りバネ
18 第2引っ張りバネ
19 ヒンジ
21 回転ローラ
22 粘着筒
23 中心部
24 ローラ支持軸
31 押さえ部材
32 押さえ支持軸
33 押さえ支持部
34 回動軸
35 押さえアーム
a 被貼り付け物
b 筒状体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の被貼り付け物を支持する回転ローラと、この回転ローラと略平行に配位され得る押さえ部材とを備え、
この回転ローラと押さえ部材とは、互いに接近離反可能に配位され、
上記被貼り付け物を支持させた状態の上記回転ローラを、上記筒状体の開口端から内部に挿入して上記筒状体の内周面に圧接させると共に、上記押さえ部材を上記筒状体に圧接させた状態で、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、筒状体の内周面にシート状体を貼り付けるようにしたことを特徴とする内周面貼り付け装置。
【請求項2】
請求項1に記載の内周面貼り付け装置を用いて筒状体の内周面にシート状体を貼り付ける方法であり、
上記回転ローラと上記押さえ部材とは、それぞれが互いに離反する方向に付勢された支持軸によって支持され、
この付勢に抗して上記回転ローラ及び上記押さえ部材と接近させた状態で、上記筒状体の開口端から内部に挿入した後、上記回転ローラ及び上記押さえ部材を上記の付勢によって上記筒状体の内周面に圧接させ、
筒状体の軸方向から見て、上記回転ローラと上記押さえ部材とが上記筒状体の中心を挟んで反対側に位置した状態で、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、筒状体の内周面にシート状体を貼り付けるようにしたことを内周面貼り付け方法。
【請求項3】
請求項1に記載の内周面貼り付け装置を用いて筒状体の内周面にシート状体を貼り付ける方法であり、
上記回転ローラと上記押さえ部材とは、それぞれが互いに離反する方向に付勢された支持軸によって支持され、
この付勢により、上記回転ローラ及び上記押さえ部材とを離反させた状態で、上記回転ローラを上記筒状体の開口端から内部に挿入すると共に上記押さえ部材を筒状体の外周面に沿わせた後、上記付勢に抗して上記回転ローラと上記押さえ部材とを接近させることにより、上記回転ローラを上記筒状体の内周面に圧接させると共に上記押さえ部材を上記筒状体の外周面に圧接させ、
筒状体の軸方向から見て、上記回転ローラと上記押さえ部材とで上記筒状体を挟んだ状態で、上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、筒状体の内周面にシート状体を貼り付けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の内周面貼り付け方法。
【請求項4】
上記シート状体の一方の面に粘着力が付与され、上記粘着力よりも弱い微粘着力によってシート状体の他方の面と上記回転ローラとを仮貼り付けし、
上記回転ローラを筒状体に対して相対的に回転させることにより、上記シート状体の一方の面とを上記シート状体の筒状体の内周面に貼り付けるようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の内周面貼り付け方法。
【請求項5】
上記筒状体が紙管であり、上記シート状体がICチップ及びこれに接続された無線アンテナを有するICタグを備えたものであることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の内周面貼り付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−222042(P2010−222042A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72769(P2009−72769)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(391050101)日本紙管工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】