説明

内視鏡装置

【課題】使用している回路等を正確に判定した上で、電源の供給を制御することにより、より効率的に消費電力を低減することができる内視鏡装置を提供する。
【解決手段】内視鏡装置1は、被写体を照明するための光源を制御する光源制御回路17と、撮像信号に所定の映像処理を施し、映像信号を生成するCCU15と、映像信号を記録媒体に記録するまたは記録媒体に記録されている映像信号を再生する映像記録/再生回路16と、先端部2aの湾曲動作を制御する湾曲制御回路18と、先端部2aの動きを検知する加速度センサ13とを有する。システム制御回路20は、実行されている動作モードと、操作部5のボタン操作の状況と、加速度センサ13の出力から得られた先端部2aの動作状態とに応じて、光源制御回路17、CCU15、映像記録/再生回路16、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給の制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡装置に関し、特に、各部の駆動の制御を行う内視鏡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内視鏡装置は、医療分野または工業分野等において、さまざまな環境下における検査を行う際に用いられる。例えば、工業分野の内視鏡装置は、航空機のジェットエンジンの検査あるいは工業用プラントの点検等で使用されており、可搬性も重要な機能の1つである。
【0003】
このような可搬性に優れた内視鏡装置の場合、必ずしも商用電源と接続できる状態にあるとは限らないため、バッテリ駆動状態においても、十分な駆動時間を確保できることが望まれている。
【0004】
そこで、例えば、発熱状態に応じて駆動する回路等を限定することにより、装置内部の温度上昇を抑制することができる内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この提案の内視鏡装置は、内視鏡装置の各所に設けられた温度センサで検出された温度が所定の温度に到達した場合に、回路等の動作を停止させる機能制限を行っている。この提案の内視鏡装置は、上記のような機能制限を行うことにより、結果的に消費電力を低減させることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−29452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した内視鏡装置は、温度上昇が起きていない状態では機能制限を行うことができないため、消費電力を低減することができない。また、例えば、十分に冷却が行える構造の内視鏡装置の場合等には、温度センサを用いた機能性を適用できない可能性がある。
【0008】
さらに、温度センサで検出された温度により機能制限を行うだけでは、内視鏡装置の使用している回路等と使用していない回路等とを判定することは困難なため、実動作に合わせた消費電力の低減を行うことができない。また、温度上昇が起きてしまった場合には、実際に使用している回路等にも、機能制限を行ってしまう可能性があり、実使用に支障が出る可能性がある。
【0009】
そこで、使用している回路等を正確に判定した上で、電源の供給を制御することにより、より効率的に消費電力を低減することができる内視鏡装置を提供することが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によれば、被写体を撮像して撮像信号を生成する撮像素子を先端部に有する挿入部と、前記挿入部が接続された本体部と、各種操作を行うための操作部とを備えた内視鏡装置であって、前記被写体を照明するための光源を制御する光源制御部と、前記撮像信号に映像処理を施し、映像信号を生成する映像処理部と、前記映像信号を記録媒体に記録する、または前記記録媒体に記録されている映像信号を再生する映像記録再生部と、前記先端部の湾曲動作を制御する湾曲制御部と、前記先端部に設けられ、前記先端部の動きを検知する第1のセンサと、実行させている動作モードと、前記操作部の操作状況と、前記第1のセンサで検知された前記先端部の動きとに応じて、前記光源制御部、前記映像処理部、前記映像記録再生部、前記湾曲制御部及び前記操作部の駆動を停止または制限するための制御部と、を有することを特徴とする内視鏡装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の内視鏡装置によれば、使用している回路等を正確に判定した上で、電源の供給を制御することにより、より効率的に消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施の形態に係る内視鏡装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】システム制御回路のうち、省エネモードに移行するためのハードウエア構成部分について説明するための図である。
【図4】第1の省エネモードの状態を説明するための図である。
【図5】第2の省エネモードの状態を説明するための図である。
【図6】第3の省エネモードの状態を説明するための図である。
【図7】第1の実施の形態の変形例に係る内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。
【図8】第1の実施の形態の変形例におけるシステム制御回路のうち、省エネモードに移行するためのハードウエア構成部分について説明するための図である。
【図9】第2の実施の形態に係る内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】第4の省エネモードの状態を説明するための図である。
【図11】第5の省エネモードの状態を説明するための図である。
【図12】第6の省エネモードの状態を説明するための図である。
【図13】第3の実施の形態に係る内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。
【図14】第7の省エネモードの状態を説明するための図である。
【図15】第8の省エネモードの状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
【0014】
まず、図1及び図2に基づき、第1の実施の形態に係る内視鏡装置の構成について説明する。
【0015】
図1は、第1の実施の形態に係る内視鏡装置の全体構成を示す斜視図であり、図2は、第1の実施の形態に係る内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態の内視鏡装置1は、先端部2aを有する長尺な挿入部2と、回動自在に配設され挿入部2を巻回収納する回動部であるドラム部3a及びドラム部3aが回動自在に接続される箱状の固定部3bを有する本体部3と、映像を表示する表示部4a及び表示部4aを覆うことが可能なカバー部4bを備えるとともに、本体部3の上部に配設され起伏自在な表示装置4と、後述する各種操作を行うための操作部5とを有して構成されている。
【0017】
検査者は、内視鏡挿入部としての挿入部2をパイプ等の検査対象に挿入し、表示装置4の表示部4a上に表示される内視鏡画像を確認しながら、所望の検査部位にアクセスし、内視鏡画像による検査及び診断作業を行う。
【0018】
図2に示すように、挿入部2の先端部2aは、被写体を撮像した被写体像を光電変換し撮像信号を生成するCCD等の撮像素子11と、被写体を照明するための照明光を出射するLED等の光源出力部12と、挿入部2の先端部2aの移動量または重力方向を検知する加速度センサ13とを備える。
【0019】
また、本体部3は、コネクタ部14と、カメラコントロールユニット(以下、CCUという)15と、映像信号の記録または再生を行う映像記録/再生回路16と、被写体を照らすための光源を制御する光源制御回路17と、挿入部2の先端部2aを湾曲させるための湾曲制御回路18と、本体部3の移動量または重力方向を検知する加速度センサ19と、システム制御回路20と、電源回路21と、電源を駆動させるための電源ボタン22と、本体部3に対して着脱可能な電池等であるバッテリ23と、商用電源等の電源に対して着脱可能であるACアダプタ24と、複数のスイッチ25a〜25fとを有して構成されている。
【0020】
また、表示装置4のカバー部4bは、カバー部4bの移動量または重力方向を検知する加速度センサ26と有して構成されている。なお、加速度センサ26は、カバー部4bに限らず、表示装置4内部に設けるようにしてもよい。
【0021】
また、操作部5は、各種操作を行うための操作ボタン27及び湾曲ボタン28と、操作部5の移動量または重力方向を検知する加速度センサ29とを有して構成されている。
【0022】
挿入部2は、本体部3のコネクタ部14に対して着脱可能な構成を有している。
【0023】
撮像素子11は、被写体像を光電変換して生成した撮像信号を本体部3のCCU15に供給する。
【0024】
加速度センサ13は、挿入部2の先端部2aの移動量または重力方向を検知し、検知した移動量または重力方向に関する情報信号をシステム制御回路20に出力する。
【0025】
映像処理部としてのCCU15は、撮像素子11から供給された撮像信号に対して所定の映像処理を施し、映像信号を生成する。CCU15は、この映像信号を表示装置4または映像記録/再生回路16に出力する。
【0026】
本体部3には、フラッシュメモリ等の記録媒体が着脱可能であり、映像記録再生部としての映像記録/再生回路16は、記録媒体にCCU15からの映像信号を記録する。また、映像記録/再生回路16は、記録媒体に記録されている映像信号を再生し、表示装置4に出力する。
【0027】
光源制御部としての光源制御回路17は、システム制御回路20の制御に基づき、光源出力部12の光源のオン、オフ、出力レベルを制御する。
【0028】
先端部2aには、空気圧により収縮を行う空気圧アクチュエータを備え、湾曲制御部としての湾曲制御回路18は、システム制御回路20の制御に基づき、空気圧アクチュエータへの気体の供給または排気を行い、先端部2aの湾曲を制御する。
【0029】
加速度センサ19は、本体部3の移動量または重力方向を検知し、検知した移動量または重力方向に関する情報信号をシステム制御回路20に出力する。
【0030】
表示装置4のカバー部4bに設けられている加速度センサ26は、カバー部4bの移動量または重力方向を検知し、検知した移動量または重力方向に関する情報信号をシステム制御回路20に出力する。
【0031】
操作部5の操作ボタン27は、内視鏡装置1の動作モードの変更を行う等、各種操作を行うためのボタンである。この動作モードは、現在撮像している映像を表示部4aに表示している状態を示す「ライブモード」と、静止画像による観察が行われている状態を示す「フリーズモード」と、記録媒体に記録された映像が再生されている状態を示す「再生モード」と、現在撮像している映像を記録媒体に記録している状態を示す「記録モード」とを備えている。検査者は、操作ボタン27を操作することで、これらの動作モードの変更を行うことができる。
【0032】
操作部5の湾曲ボタン28は、先端部2aの湾曲操作を行うためのボタンである。検査者は、湾曲ボタン28を操作することで、先端部2aを所望の方向に湾曲させることができる。
【0033】
また、操作部5の加速度センサ29は、操作部5の移動量または重力方向を検知し、検知した移動量または重力方向に関する情報信号をシステム制御回路20に出力する。
【0034】
電源回路21は、商業用電源等にACアダプタ24が接続されている場合には、ACアダプタ24から供給される電源を各スイッチ25a〜25fに供給し、商業用電源等にACアダプタ24が接続されていない場合には、バッテリ23からの電源を各スイッチ25a〜25fに供給する。
【0035】
制御部としてのシステム制御回路20は、内視鏡装置1全体の制御を行うとともに、動作モードの状況、操作ボタン操作の状況及び各加速度センサの出力に応じて、電源を供給あるいは停止する回路を判定する。具体的には、システム制御回路20は、上述した4つの動作モードのいずれが選択されているかと、電源ボタン22、操作ボタン27及び湾曲ボタン28が所定の時間内に操作されたか否かと、加速度センサ13,19,26及び29からの情報信号とに基づいて、各部、即ち、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5へ電源を供給するか否かを判定する。システム制御回路20は、この判定結果に基づいて、各スイッチ25a〜25fを制御して、各部への電源の供給あるいは停止を行い、各部の駆動の停止を制御する。特に、システム制御回路20は、電源の供給を停止する場合、対応するスイッチに電源供給停止信号を出力することにより、省エネモードに移行する。
【0036】
スイッチ25a〜25fのそれぞれは、電源回路21と、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5との間に設けられ、システム制御回路20の制御に基づいて、各部への電源の供給状態を切り換える。
【0037】
図3は、システム制御回路のうち、省エネモードに移行するためのハードウエア構成部分について説明するための図である。なお、省エネモードに移行については、図3のハードウエア構成に限らず、ソフトウエアによって行ってもよい。
【0038】
図3に示すように、システム制御回路20は、移動量/重力方向算出部31と、ROM32と、動作モード検知部33と、ボタン操作検知部34と、EEPROM35と、判定処理部36とを有して構成されている。
【0039】
移動量/重力方向算出部31は、先端部2aの加速度センサ13、本体部3の加速度センサ19、表示装置4のカバー部4bの加速度センサ26及び操作部5の加速度センサ29からの情報信号を受信する。移動量/重力方向算出部31は、これらの情報信号に基づいて、先端部2a、本体部3、表示装置4のカバー部4b及び操作部5の移動量または重力方向を算出し、算出した移動量または重力方向に関する情報を判定処理部36に出力する。
【0040】
ROM32には、内視鏡装置1のエラー状態の情報が記録されおり、この内視鏡装置1のエラー状態の情報は、判定処理部36に供給される。
【0041】
動作モード検知部33は、検査者が選択している動作モードの状態を検知し、検知した動作モードの情報を判定処理部36に出力する。
【0042】
ボタン操作検知部34は、検査者が電源ボタン22、操作ボタン27または湾曲ボタン28を所定の時間内に操作したか否かを検知し、検知したボタン操作の状況を示す情報を判定処理部36に出力する。
【0043】
EEPROM35には、電源を停止させるまでの所定の時間が記憶されおり、この電源を停止させるまでの所定の時間は、判定処理部36に供給される。なお、EEPROM35に記録されている所定の時間は、操作部5等を用いて書き換え可能となっている。
【0044】
判定処理部36は、移動量/重力方向算出部31、ROM32、動作モード検知部33及びボタン操作検知部34から得られた情報により、内視鏡装置1全体の駆動状況を判断し、電源の供給が必要な回路と不要な回路とを判定する。
【0045】
そして、判定処理部36は、EEPROM35に記憶されている所定の時間経過後、電源供給停止信号を対応するスイッチに出力し、電源の供給が不要な回路への電源の供給を停止させる。
【0046】
ここで、このように構成される内視鏡装置1の省エネモードについて説明する。
【0047】
図4は、第1の省エネモードの状態を説明するための図である。この第1の省エネモードは8個の状態に分類することができる。
【0048】
図4において、「判定条件」は、移動量/重力方向算出部31、ROM32、動作モード検知部33及びボタン操作検知部34から得られた情報に対応し、「結果」は、これらの判定条件から判定処理部36によって動作と停止の判定が行なわれた結果を示している。
【0049】
「動作モード」は、現在選択されている動作モードを示しており、図4では、「ライブモード」となっている。「ボタン操作」は、電源ボタン22、操作ボタン27または湾曲ボタン28の操作状況を示しており、所定の時間内にボタン操作があった場合には「○」、所定の時間内にボタン操作がなかった場合には「×」で示している。
【0050】
「加速度センサの状態」は、各加速度センサ13,19,26及び29の出力から、挿入部2の先端部2a、本体部3、表示装置4及び操作部5の移動量または重力方向を算出し、その結果とROM32に記憶されたエラー状態とからそれぞれの設置状態の正常または異常、あるいは、変動または一定を判定した結果となっている。例えば、本体部3、表示装置4及び操作部5の設置状態が正常の場合には「○」、設置状態が異常の場合には「×」で示し、挿入部2の先端部2aが変動している場合には「○」、変動していない場合には「×」で示している。なお、各加速度センサ13,19,26及び29は、設置された部分が動いている場合は、値が変動しており、停止しているときは重力方向に応じてある一定の値が出力される。
【0051】
第1の省エネモードの1番目の状態は、ボタン操作が「○」になっており、所定の時間内にボタン操作があったことを示している。所定の時間内にボタン操作があった場合、各加速度センサの出力にかかわらず、通常動作状態として全ての回路部へ電源を供給する。
【0052】
第1の省エネモードの2番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3と表示装置4の設置状態が正常で、操作部5の動作があり、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していること示している。この場合、CCU15、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5は使用しているが、ライブモードのため、映像記録/再生回路16は使用していない。そのため、映像記録/再生回路16を停止可能であると判定できる。システム制御回路20は、この判定結果に基づいて、スイッチ25aに電源供給停止信号を出力し、映像記録/再生回路16への電源の供給を停止する。
【0053】
第1の省エネモードの3番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3と表示装置4の設置状態が正常で、操作部5の動作があり、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。システム制御回路20は、ライブモードのため、映像記録/再生回路16への電源の供給を停止するとともに、湾曲動作がされていないため湾曲制御回路18への電源の供給を停止する。
【0054】
なお、本実施の形態では、電気部品以外の機構を用いた空気圧アクチュエータにより湾曲動作を行っているが、電気部品の機構に用いた湾曲用モータ等により湾曲動作を行う場合、湾曲制御回路18への電源の供給を停止する際に、湾曲用モータへの電源の供給も停止することにより、低消費電力化を図るようにしてもよい。
【0055】
第1の省エネモードの4番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3と表示装置4の設置状態が正常で、操作部5の動作がなく、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していること示している。システム制御回路20は、ライブモードのため、映像記録/再生回路16への電源の供給を停止するとともに、操作部5の操作がされていないため操作部5への電源の供給を停止する。
【0056】
第1の省エネモードの5番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3と表示装置4の設置状態が正常で、操作部5の動作がなく、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。つまり、湾曲動作をさせずに観察している状態であり、湾曲制御回路18及び操作部5を使用していないと判定できる。システム制御回路20は、ライブモードのため、映像記録/再生回路16への電源の供給を停止するとともに、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0057】
第1の省エネモードの6番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3の設置状態が正常で、かつ、表示装置4の設置状態が異常であることを示している。システム制御回路20は、ライブモードにもかかわらず、表示部4aによる映像表示ができないため、全回路、ここでは、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給を停止する。なお、判定条件として加速度センサ26及び29からの情報が必要なため、表示装置4及び操作部5への電源の供給を停止する場合も、加速度センサ26及び29への電源の供給は停止しないようにする。
【0058】
第1の省エネモードの7番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3の設置状態が異常で、かつ、表示装置4の設置状態が正常であることを示している。システム制御回路20は、表示装置4以外への電源の供給を停止する。この場合、表示部4aに本体部3の設置状態が異常であることを示すエラー表示を行うようにしてもよい。
【0059】
第1の省エネモードの8番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3及び表示装置4の設置状態が異常であることを示している。システム制御回路20は、本体部3の設置が異常であり、かつ、表示部4aによる映像表示ができないため、全回路、ここでは、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0060】
次に、第2の省エネモードについて説明する。
【0061】
図5は、第2の省エネモードの状態を説明するための図である。この第2の省エネモードにおける動作モードは、フリーズモードまたは再生モードである。また、この第2の省エネモードも8個の状態に分類することができ、代表して、5番目の状態について説明する。
【0062】
第2の省エネモードの5番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3と表示装置4の設置状態が正常で、操作部5の動作がなく、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。つまり、フリーズモードによる静止画像または再生モードによる再生画像を表示部4aに表示している状態と判定できる。フリーズモードまたは再生モードの場合、映像記録/再生回路16及び表示装置4以外は使用していないため、それ以外の部分、即ち、CCU15、光源制御回路17、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止可能と判定できる。システム制御回路20は、この判定結果に基づいて、スイッチ25a、25c、25d及び25fに電源供給停止信号を出力し、CCU15、光源制御回路17、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0063】
次に、第3の省エネモードについて説明する。
【0064】
図6は、第3の省エネモードの状態を説明するための図である。この第3の省エネモードにおける動作モードは、記録モードである。また、この第3の省エネモードも8個の状態に分類することができ、代表して、5番目の状態について説明する。
【0065】
第3の省エネモードの5番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3と表示装置4の設置状態が正常で、操作部5の動作がなく、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。先端部2aの湾曲動作がなく、操作部5の操作もないため、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止可能と判定できる。システム制御回路20は、この判定結果に基づいて、スイッチ25d及び25fに電源供給停止信号を出力し、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0066】
以上のように、内視鏡装置1は、動作モードと、ボタン操作と、各加速度センサ13,19,26及び29から得られる挿入部2、本体部3、表示装置4及び操作部5の動作状態に応じて、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給をきめ細かく停止することが可能なため、実使用状態に影響なく、消費電力を低減することが可能となる。
【0067】
よって、本実施の形態の内視鏡装置によれば、使用している回路等を正確に判定した上で、電源の供給を制御することにより、より効率的に消費電力を低減することができる。
(変形例)
【0068】
次に、第1の実施の形態の変形例について説明する。
【0069】
図7は、第1の実施の形態の変形例に係る内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図7において、図2と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0070】
図7に示すように、本変形例の内視鏡装置1aは、図2の内視鏡装置1からスイッチ25a〜25fが削除されるとともに、スピーカ41が追加されて構成されている。また、本変形例の内視鏡装置1aは、図2の内視鏡装置1のシステム制御回路20に代わり、システム制御回路20aを用いて構成されている。
【0071】
上述した第1の実施の形態では、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給を停止することにより、省エネモードに移行していたが、本変形例では、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5をスリープ状態に移行させることにより、省エネモードに移行している。なお、この省エネモードに移行については、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5のそれぞれに、スリープ状態の設定を行うことができる回路ブロックを搭載することで実現している。
【0072】
システム制御回路20aは、動作モードと、ボタン操作と、各加速度センサ13,19,26及び29から得られる挿入部2、本体部3、表示装置4及び操作部5の動作状態とに応じて、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5をスリープ状態に移行させるためのスリープ状態移行信号を出力し、各部の駆動の制限を制御する。
【0073】
また、システム制御回路20aは、例えば本体部3の設置状態に異常がある場合には、音声信号またはビープ音等のエラー信号をスピーカ41に出力する。スピーカ41は、このエラー信号に応じた音声信号またはビープ音等を出力し、検査者に本体部3の設置状態に異常があることを通知する。
【0074】
図8は、第1の実施の形態の変形例におけるシステム制御回路のうち、省エネモードに移行するためのハードウエア構成部分について説明するための図である。図8において、図3と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0075】
図8に示すように、システム制御回路20aは、図3のシステム制御回路20の判定処理部36に代わり、判定処理部36aを用いて構成されている。
【0076】
判定処理部36aは、移動量/重力方向算出部31、ROM32、動作モード検知部33及びボタン操作検知部34から得られた情報により、内視鏡装置1a全体の駆動状況を判断し、スリープ状態に移行する回路と移行しない回路とを判定する。
【0077】
そして、判定処理部36aは、EEPROM35に記憶されている所定の時間経過後、スリープ状態移行信号を対応する回路に出力し、スリープ状態に移行させる。
【0078】
また、判定処理部36aは、例えば本体部3の設置状態に異常がある場合には、エラー信号をスピーカ41に出力する。
【0079】
一般に、電源投入から立ち上がるまでの時間より、スリープ状態から復帰するまでの時間のほうが短い。そのため、本変形例による内視鏡装置1aは、上述した第1の実施の形態の内視鏡装置1より細かい制御が可能となる。
(第2の実施の形態)
【0080】
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0081】
図9は、第2の実施の形態に係る内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図9において、図2と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0082】
本実施の形態の内視鏡装置1bは、図2のシステム制御回路20に代わり、システム制御回路20bを用いるとともに、表示装置4及び操作部5が本体部3と一体となって構成されている。そのため、内視鏡装置1bは、第1の実施の形態の表示装置4のカバー部4bに設けられていた加速度センサ26と、操作部5に設けられていた加速度センサ29とが削除されて構成されている。
【0083】
システム制御回路20bは、動作モードと、ボタン操作と、各加速度センサ13及び19から得られる挿入部2及び本体部3の動作状態とに応じて、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給または停止を行う。
【0084】
図10は、第4の省エネモードの状態を説明するための図である。この第4の省エネモードにおける動作モードは、ライブモードである。また、この第4の省エネモードは4個の状態に分類することができ、代表して、3番目の状態について説明する。
【0085】
第4の省エネモードの3番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3の設置状態が正常で、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。先端部2aの湾曲動作がなく、表示部4aに表示されている映像を観察しているため、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止可能と判定できる。また、ライブモードのため、映像記録/再生回路16は使用していないと判定できる。システム制御回路20bは、この判定結果に基づいて、スイッチ25d及び25fに電源供給停止信号を出力し、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0086】
図11は、第5の省エネモードの状態を説明するための図である。この第5の省エネモードにおける動作モードは、フリーズモードまたは再生モードである。また、この第5の省エネモードは3個の状態に分類することができ、代表して、2番目の状態について説明する。
【0087】
第5の省エネモードの2番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3の設置状態が正常で、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。フリーズモードまたは再生モードの場合、本体部3の設置が正常であれば、映像記録/再生回路16及び表示装置4以外は使用していないため、それ以外の部分、即ち、CCU15、光源制御回路17、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止可能と判定できる。システム制御回路20bは、この判定結果に基づいて、スイッチ25a、25c、25d及び25fに電源供給停止信号を出力し、CCU15、光源制御回路17、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0088】
図12は、第6の省エネモードの状態を説明するための図である。この第6の省エネモードにおける動作モードは、記録モードである。また、この第6の省エネモードは4個の状態に分類することができ、代表して、3番目の状態について説明する。
【0089】
第6の省エネモードの3番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、本体部3の設置状態が正常で、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。先端部2aの湾曲動作がない状態で記録を行っているため、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止可能と判定できる。システム制御回路20bは、この判定結果に基づいて、スイッチ25d及び25fに電源供給停止信号を出力し、湾曲制御回路18及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0090】
以上のように、内視鏡装置1bは、動作モードと、ボタン操作と、各加速度センサ13及び19から得られる挿入部2及び本体部3の動作状態とに応じて、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給をきめ細かく停止することが可能なため、実使用状態に影響なく、消費電力を低減することが可能となる。また、内視鏡装置1bは、第1の実施の形態の内視鏡装置1から加速度センサ26及び29を削除して構成されているため、内視鏡装置1に比べ、コストを低減することができる。
【0091】
よって、本実施の形態の内視鏡装置によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、第1の実施の形態に比べ内視鏡装置のコストを低減することができるという効果を有する。
【0092】
なお、第1の実施の形態の変形例を本実施の形態に適用してもよい。
(第3の実施の形態)
【0093】
次に、第3の実施の形態について説明する。
【0094】
図13は、第3の実施の形態に係る内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図13において、図11と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0095】
本実施の形態の内視鏡装置1cは、図11のシステム制御回路20bに代わり、システム制御回路20cを用いるとともに、図11の内視鏡装置1bから本体部3の加速度センサ19を削除して構成されている。
【0096】
システム制御回路20cは、動作モードと、ボタン操作と、加速度センサ13から得られる挿入部2の動作状態と、先端部2aを湾曲させた状態で固定しているか否かを示す湾曲ロック信号とに応じて、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給または停止を行う。
【0097】
一般に、長尺な挿入部2を用いて観察を行っている状態であれば、挿入部2の先端部2aに微少であっても動きがある。本実施の形態では、この先端部2aの動きを用いて、低消費電力化を図っている。
【0098】
図14は、第7の省エネモードの状態を説明するための図である。この第7の省エネモードにおける動作モードは、ライブモードである。また、この第7の省エネモードは4個の状態に分類することができ、代表して、4番目の状態について説明する。
【0099】
第7の省エネモードの4番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、湾曲ロックがかかっていない状態で、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。この場合、動作モードがライブモードであり、ボタン操作がなく、湾曲ロックがかかっていない状態にもかかわらず、挿入部2が動いていないため、表示部4aにおいてライブ観察を行っていないと判定できる。
【0100】
システム制御回路20cは、この判定結果に基づいて、スイッチ25a〜25fに電源供給停止信号を出力し、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0101】
図15は、第8の省エネモードの状態を説明するための図である。この第8の省エネモードにおける動作モードは、記録モードである。また、この第8の省エネモードは4個の状態に分類することができ、代表して、4番目の状態について説明する。
【0102】
第8の省エネモードの4番目の状態は、ボタン操作が所定の時間内になく、湾曲ロックがかかっていない状態で、かつ、挿入部2の先端部2aが湾曲動作していないことを示している。この場合、動作モードが記録モードであり、ボタン操作がなく、湾曲ロックがかかっていない状態にもかかわらず、挿入部2が動いていないため、実際には記録媒体に映像信号の記録を行っていないと判定できる。
【0103】
システム制御回路20cは、この判定結果に基づいて、スイッチ25a〜25fに電源供給停止信号を出力し、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給を停止する。
【0104】
以上のように、内視鏡装置1cは、動作モードと、ボタン操作と、湾曲ロックの状態と、加速度センサ13から得られる挿入部2の動作状態とに応じて、CCU15、映像記録/再生回路16、光源制御回路17、湾曲制御回路18、表示装置4及び操作部5への電源の供給をきめ細かく停止することが可能なため、実使用状態に影響なく、消費電力を低減することが可能となる。また、内視鏡装置1cは、第2の実施の形態の内視鏡装置1bから加速度センサ19を削除して構成されているため、内視鏡装置1bに比べ、コストを低減することができる。
【0105】
よって、本実施の形態の内視鏡装置によれば、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、第2の実施の形態に比べ内視鏡装置のコストを低減することができるという効果を有する。
【0106】
なお、第1の実施の形態の変形例を本実施の形態に適用してもよい。
【0107】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【符号の説明】
【0108】
1,1a,1b,1c…内視鏡装置、2…挿入部、2a…先端部、3…本体部、3a…ドラム部、3b…固定部、4…表示装置、4a…表示部、4b…カバー部、5…操作部、11…撮像素子、12…光源出力部、13…加速度センサ、14…コネクタ部、15…CCU、16…映像記録/再生回路、17…光源制御回路、18…湾曲制御回路、19…加速度センサ、20,20a,20b,20c…システム制御回路、21…電源回路、22…電源ボタン、23…バッテリ、24…ACアダプタ、25a〜25f…スイッチ、26…加速度センサ、27…操作ボタン、28…湾曲ボタン、29…加速度センサ、31…移動量/重力方向算出部、32…ROM、33…動作モード検知部、34…ボタン操作検知部、35…EEPROM、36、36a…判定処理部、41…スピーカ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像して撮像信号を生成する撮像素子を先端部に有する挿入部と、前記挿入部が接続された本体部と、各種操作を行うための操作部とを備えた内視鏡装置であって、
前記被写体を照明するための光源を制御する光源制御部と、
前記撮像信号に映像処理を施し、映像信号を生成する映像処理部と、
前記映像信号を記録媒体に記録する、または前記記録媒体に記録されている映像信号を再生する映像記録再生部と、
前記先端部の湾曲動作を制御する湾曲制御部と、
前記先端部に設けられ、前記先端部の動きを検知する第1のセンサと、
実行させている動作モードと、前記操作部の操作状況と、前記第1のセンサで検知された前記先端部の動きとに応じて、前記光源制御部、前記映像処理部、前記映像記録再生部、前記湾曲制御部及び前記操作部の駆動を停止または制限するための制御部と、
を有することを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
前記本体部に設けられ、前記本体部の動きまたは重力方向を検知する第2のセンサをさらに有し、
前記制御部は、前記実行させている動作モードと、前記操作部の操作状況と、前記第1のセンサで検知された前記先端部の動きと、前記第2のセンサで検知された前記本体部の動きまたは重力方向とに応じて、前記光源制御部、前記映像処理部、前記映像記録再生部、前記湾曲制御部及び前記操作部の駆動を停止または制限するように制御することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記映像信号を表示する表示部を備えた表示装置と、
前記表示装置に設けられ、前記表示装置の動きまたは重力方向を検知する第3のセンサと、
前記操作部に設けられ、前記操作部の動きまたは重力方向を検知する第4のセンサと、
をさらに有し、
前記制御部は、前記実行させている動作モードと、前記操作部の操作状況と、前記第1のセンサで検知された前記先端部の動きと、前記第2のセンサで検知された前記本体部の動きまたは重力方向と、前記第3のセンサで検知された前記表示装置の動きまたは重力方向と、前記第4のセンサで検知された前記操作部の動きまたは重力方向とに応じて、前記光源制御部、前記映像処理部、前記映像記録再生部、前記湾曲制御部、前記操作部及び前記表示装置の駆動を停止または制限するように制御することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記第1、前記第2、前記第3及び前記第4のセンサは、3軸加速度センサであることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
【請求項5】
前記駆動を停止または制限するまでの所定の時間が記憶された記憶部をさらに有し、
前記制御部は、前記所定の時間経過後に前記駆動を制限または停止することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【請求項6】
前記所定の時間は、書き換え可能であることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡装置。
【請求項7】
音声を出力する音声出力部をさらに有し、
前記制御部は、前記実行させている動作モードと、前記操作部の操作状況と、前記第1のセンサで検知された前記先端部の動きと、前記第2のセンサで検知された前記本体部の動きまたは重力方向と、前記第3のセンサで検知された前記表示装置の動きまたは重力方向と、前記第4のセンサで検知された前記操作部の動きまたは重力方向とに応じて、エラー状態を検知し、検知したエラー状態に応じたエラー信号を前記音声出力部に出力することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記光源制御部、前記映像処理部、前記映像記録再生部、前記湾曲制御部、前記操作部及び前記表示装置への電源の供給を停止することにより、前記駆動を停止するように制御することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記光源制御部、前記映像処理部、前記映像記録再生部、前記湾曲制御部、前記操作部及び前記表示装置をスリープ状態に移行することにより、前記駆動を制限するように制御することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−11054(P2012−11054A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−151409(P2010−151409)
【出願日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】