説明

円筒型遠心分離機

【課題】従来と同じ回転数で、遠心分離の分離効率を著しく向上できる円筒型遠心分離機を提供する。
【解決手段】 鉛直軸心廻りに回転する中空回転筒1と、中空回転筒1に挿入される内装体2とを、備えた円筒型遠心分離機であって、内装体2は、下円錐面20aと中間円周面20bと上円錐面20cから成る細円筒部20と、細円筒部20の下円錐面20aから中間円周面20bに突設された3枚〜6枚の縦フィン21と、縦フィン21の突出高さHと同一乃至それ以上の突出高さhであって中間円周面20bに突設された円環状の複数枚の横フィン23と、を有し、さらに、各々の横フィン23の外周端縁との間に微小間隙Sをもって対向する円環状リング3を、中空回転筒1の内周面11aに複数突設したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒型遠心分離機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の円筒型遠心分離機は、鉛直軸心廻りに回転する中空回転筒と、その中空回転筒に挿入され中空回転体と一体状に回転する内装体を備えていた。
内装体は、帯板状部材を十字状に配設した4枚の縦フィンを有するもの(例えば、特許文献1参照)や、図9に示すように放射状に配設された3枚の縦フィン91を有するものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2002−529242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のような内装体では、鉛直軸心近傍の被処理流体には遠心力が作用しにくいため、分離効率が十分に高いとは言えず、特に、固形物の粒子径が1μm以下(以下、超微粒子と言う)では分離効率が極端に低かった。
【0005】
そこで、本発明は、従来と同じ回転数で、効率良く超微粒子の遠心分離を行なうことが可能な円筒型遠心分離機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の円筒型遠心分離機は、鉛直軸心廻りに回転する中空回転筒と、該中空回転筒に挿入される内装体とを、備えた円筒型遠心分離機に於て、上記内装体は、下円錐面と中間円周面と上円錐面から成る細円筒部と、該細円筒部の上記下円錐面から上記中間円周面に突設された3枚〜6枚の縦フィンと、該縦フィンの突出高さと同一乃至それ以上の突出高さであって上記中間円周面に突設された円環状の複数枚の横フィンと、を有し、さらに、各々の上記横フィンの外周端縁との間に微小間隙をもって対向する円環状リングを、上記中空回転筒の内周面に複数突設したものである。
【0007】
または、鉛直軸心廻りに回転する中空回転筒と、該中空回転筒に挿入される内装体とを、備えた円筒型遠心分離機に於て、上記内装体は、下円錐面と中間円周面と上円錐面から成る細円筒部と、該細円筒部の上記下円錐面から上記中間円周面に突設された3枚〜6枚の縦フィンと、該縦フィンの突出高さよりも小さい突出高さであって上記中間円周面に突設された円環状の複数枚の横フィンと、を有するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、(回転数をアップさせずに)超微粒子の分離効率を(従来に比べて)著しく向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の一形態を示す簡略構成図である。
【図2】第1の実施形態の要部断面側面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】要部拡大断面図である。
【図5】第2の実施形態の要部断面側面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】第1実施例と第2実施例の分離効率を示すグラフ図である。
【図8】第3実施例と従来例の分離効率を比較するためのグラフ図である。
【図9】従来技術を説明するための要部断面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係る円筒型遠心分離機は、図1に示すように、電動モータMの回転力によって回転する伝達回転軸9に垂下状に取着され、鉛直軸心L廻りに回転する円筒型の中空回転筒1を備えている。そして、中空回転筒1の下部から被処理流体(液体やスラリー状流体)Wを内部に流入させ、遠心力にて、比重の軽いものと重いものに分離して、比重の軽い処理された流体W´を、中空回転筒1の上部から排出する縦置き型である。
【0011】
図2乃至図4の第1の実施形態に於て、中空回転筒1は、内部の円柱状空間によって形成される処理室(収納室)11を有し、その処理室11に被処理流体Wの流路を形成すると共に中空回転筒1と同一速度にて回転する内装体2が挿入されている。
【0012】
内装体2は、上円錐面20cと中間円周面20bと下円錐面20aから成る両端先細り状の細円筒部20と、その細円筒部20の下円錐面20aから中間円周面20bに突設された複数(4枚)の帯板状の縦フィン21と、水平面状(縦フィン21に直交する平面状)に配設され中間円周面20bに突設された円環板状の複数(3枚)の横フィン23と、有している。
【0013】
細円筒部20は、中間円周面20bの外径寸法D20を、中空回転筒1の(処理室11の)内径寸法D1の55%以上95%以下に設定している。より好ましくは、60%以上90%以下に設定する。下限値未満であると、中空回転筒1の(処理室11の)内周面11a寄りに被処理流体Wの流れを形成できず、被処理流体Wに十分な遠心力が作用せず、高い分離効率を得られない虞がある。また、上限値を越えると、被処理流体Wが抵抗なくスムーズに上方へ流れず、効率が低下する虞がある。
【0014】
横フィン23は、中間円周面20bからの突出高さhを、縦フィン21の突出高さHと同一乃至それ以上に形成されている。具体的には、横フィン23の突出高さh(h1)は、縦フィン21の突出高さH(H1)の100%以上150%以下の大きさに形成されている。
【0015】
そして、各々の横フィン23の外周端縁(外周面)と対向する円環状リング3を、中空回転筒1の内周面11aに複数(3つ)突設している。つまり、横フィン23と円環状リング3の鉛直軸心L方向(上下方向)位置を、略一致(略同位置)させている。なお、略一致(略同位置)とは、横フィン23の上下厚さ寸法E23の30%以上に対応する外周面が、円環状リング3の内周面と対面する状態を言う。
また、円環状リング3の上下厚さ寸法E3は、横フィン23の上下厚さ寸法E23の50%以上300%以下に設定するのが望ましい。
【0016】
つまり、各々の横フィン23の外周端縁と円環状リング3の内周面の間に、微小間隙Sを形成している。この微小間隙Sの微小間隙寸法S1は、0.5〜3.0mmに設定されている。つまり、円環状リング3の内径寸法D3は、横フィン23の外径寸法D23よりも、1.0〜6.0mm大きい寸法で形成されている。
なお、横フィン23の外径寸法D23は、中空回転筒1の内径寸法D1の60%以上99%以下に形成されている。より好ましくは、65%以上95%以下とする。
【0017】
また、縦フィン21は、下端部に、外周端縁からラジアル外方に突出して、中空回転筒1の内周面11aに当接し、接触摩擦力を発生させるための膨出部21aを有している。縦フィン21は、膨出部21aを除いて、中空回転筒1の内周面11aとの間に、隙間Jを形成している。この隙間Jは、微小間隙寸法S1より大きい隙間寸法J1をもって形成されている。
また、縦フィン21は、上端部に、中間円周面20bの上端縁よりも上方へ延伸して、中空回転筒1の天井面11dに当接し、接触摩擦力を発生させる当り用の延伸部21bを有している。
【0018】
膨出部21aと延伸部21bによって発生する接触摩擦力によって、中空回転筒1の回転力が内装体2に伝達され、内装体2を中空回転筒1と同方向かつ略同回転数で回転するように設けている。また、膨出部21aの接触摩擦力によって、内装体2の下方への滑り(位置ズレ)を防止している。
【0019】
次に、図5及び図6の第2の実施形態に於て、中空回転筒1に内装される内装体2は、下円錐面20aと中間円周面20bと上円錐面20cから成る細円筒部20と、その細円筒部20の下円錐面20aから中間円周面20bに突設された複数(4枚の)の縦フィン21と、水平面状に配設され中間円周面20bに突設された複数(3枚)の横フィン23と、有している。
【0020】
中間円周面20bの外径寸法D20は、中空回転筒1の内径寸法D1の55%以上90%以下に形成されている。より好ましくは、60%以上85%以下に形成する。
また、横フィン23は、突出高さ(寸法)hを、縦フィン21の突出高さ(寸法)Hよりも小さく形成されている。具体的には、横フィン23の突出高さh(h2)は、縦フィン21の突出高さH(H2)の60%以上99%以下の大きさに形成されている。
【0021】
ここで、縦フィン21の外端縁は、中空回転筒1の内周面11aに接触(当接)するように設けられている。そして、中空回転筒1の内周面11aと、各々の横フィン23の外周端縁は、微小間隙Sをもって相互に対向している。この微小間隙Sの微小間隙寸法S2は、0.5〜3.0mmに設定されている。
言い換えると、横フィン23と縦フィン21との間に微小段差部Tを形成し、その微小段差寸法T2を、0.5〜3.0mmとしている。
【0022】
また、縦フィン21の外周端縁は、中空回転筒1の内周面11aに当接し、接触摩擦力を発生させる。また、縦フィン21は、上端部に、天井面11dに接触して摩擦力を発生させる当り用の延伸部21bを有している。
つまり、縦フィン21は、下円錐面20aに沿って、かつ、中間円周面20bの下端縁部から上端縁部に渡って連続して形成され、さらに、中間円周面20bの上端縁部から上方へ突出した延伸部21bを有している。
【0023】
また、第1の実施形態及び第2の実施形態に於て、中空回転筒1内の処理室11は、3枚の横フィン23によって上下方向に区分けられた複数(4つ)の小処理室19(19a,19b,19c,19d)が形成される。各小処理室19は、微小間隙Sを介して上下方向に連通している。
また、中空回転筒1は、下部に、被処理流体Wを最下位置の小処理室19aに鉛直軸心L方向に流入させるための導入路13を有し、上部に、遠心分離処理された流体(処理済流体)W´を最上位置の小処理室19dから吐出させるための吐出路14を有している。
また、中空回転筒1は、内装体2が挿入される有蓋円筒状のケース部材10と、ケース部材10の下方開口部に着脱自在に螺着される底蓋部材12と、を備えている。
内装体2は、中空回転筒1に接触摩擦力(嵌合力)によって、着脱自在(可能)に組み込まれ、底蓋部材12を取り外すことで、ケース部材10から取り出し自在である。つまり、中空回転筒1の清掃や被分離物の回収、メンテナンスを容易にしている。
【0024】
また、図示省略するが、横フィン23を2枚、又は、4枚以上設けても良いが、好ましくは3枚以上である。横フィン23のピッチ寸法Pは、中空回転筒1の内径寸法D1の100%以上150%以下とするのが望ましい。
また、横フィン23は、図示のように、平面視十字状に配設された4枚の場合や、鉛直軸心L廻りの周方向に等分配に放射状配設された3枚、又は、5枚、或いは、6枚とするも良い。
【0025】
なお、本発明は設計変更可能であって、遠心分離した比重の大きい固形成分(超微粒子)等を回収するための(付着させるための)円筒状又は布状のシート部材を、ケース部材10の内周面に沿って円筒状に内装しても良い。即ち、本発明に於て、ケース部材10に回収用のシート部材を内装したものを中空回転筒1とした場合は、処理室11は、円筒状に配設されたシート部材に外周を包囲された円柱状空間であり、中空回転筒1の内周面11aとは、ケース部材10に円筒状に配設したシート部材の内周面であり、中空回転筒1の内径寸法D1は、円筒状となったシート部材の内径寸法を言う。
また、導入路13や吐出路14の数や流路形状は図示した以外のものとするも自由である。
【0026】
次に、本発明の円筒型遠心分離機の作用について説明する。
モータMを駆動させると伝達回転軸9と共に、中空回転筒1が回転する。内装体2は、縦フィン21との接触摩擦力によって、中空回転筒1と一体状に(同一回転数で)回転する。
【0027】
先ず、第1の実施形態に於て、図2に示すように、被処理流体Wは、鉛直軸心Lに沿った下方から中空回転筒1内に流入すると、最下位置の小処理室19a内で、下円錐面20aに沿って、中空回転筒1の内周面11a方向(ラジアル外方)へ誘導される。さらに、中間円周面20bによって、(鉛直軸心Lから離れた位置である)中空回転筒1の内周面11a近傍を流れる。
被処理流体Wは、大きい(強い)遠心力を受け、図4に示すように、分離すべき比重の重い固形成分(被分離物)Qが、内周面11aに付着する。
【0028】
さらに、内周面11aに沿って流れる被処理流体W(Wa)は、円環状リング3を乗り越えるように微小間隙Sを流れる。この際、円環状リング3が堰となって、内周面11aに沿った流体Waが、被分離物Qを、次の(上方位置の)小処理室19へ搬送するのを防止する。
【0029】
また、横フィン23は、中間円周面20b近傍の被処理流体Wbを、内周面11a側へ誘導し、円環状リング3と横フィン23の間の微小間隙Sに、送流させる。つまり、内周面11a側の被処理流体Waよりは遠心力を受けていなかった(十分な分離が行なわれなかった)中間円周面20b側の被処理流体Wbを、遠心力の強い内周面11a側へ移動させ、次の小処理室19内で強い遠心力を作用させる。
【0030】
また、微小間隙Sを流れる被処理流体Wは、下位置の小処理室19から次の小処理室19に流入する際に、遠心力によって、ラジアル外方向寄りの斜め上方向に流れると共に、オリフィス効果により流速及び圧力が高まることで、分離効率を向上できる。
【0031】
そして、最上位置の小処理室19dの上部で、処理された流体W´は、上円錐面20cに沿うように低抵抗でスムーズに吐出路14へ流れる。
また、処理室11内に於て、縦フィン21は、被処理流体Wが一体に回転して十分に遠心力を受けるようにしている。
【0032】
また、第2の実施の形態は、第1の実施形態と同様に、被処理流体Wが、下円錐面20a及び中間円周面20bによって、中空回転筒1の内周面11a寄りを流れる。さらに、内周面11aと横フィン23の外周端縁の間の微小隙間Sを通過することで、被処理流体Wを、安定的に内周面11aに沿うように送流でき、より強い遠心力を作用させつつ上方へ送流させてて、分離効率を向上させている。
【0033】
ここで、図2乃至図4に図示した実施形態について、微小間隙寸法S1を3mmとした第1実施例と、微小間隙寸法S1を0.5mmとした第2実施例との、分離効率を図7に示す。図7から明らかなように、(従来より)少ない回転数(10000rpm)でも、0.7μmの粒径以上の被分離物を、80%以上分離可能である。回転数を大きくせずとも、十分な分離効率が得られることが明らかである。なお、図示省略するが、図9に示すような従来技術の内装体90及び中空回転筒80では、0.7μmの粒径以上の被分離物を、80%以上分離するのに、12000rpm以上必要であった。また、微小間隙寸法S1が、0.5mm未満のものや、3mmを越えるものでは、従来技術よりも効率は良かったが、第1実施例と第2実施例よりは効率が低かった。
【0034】
次に、図5と図6に図示した実施形態を第3実施例とし、図9に図示した3枚の縦フィン91が鉛直軸心L廻りの円周方向に放射状に等分配された、従来技術の内装体90を用いたものを従来例として、分離効率を比較したグラフ図を図8に示す。なお、図5と図6に図示した中空回転筒1と、図9の中空回転筒80は同じものである。
図8から明らかなように、同じ回転数で分離を行なった場合、第3実施例の方が効率が良い。つまり、従来技術よりも少ない回転数で、同等の分離効率が得られると言える。特に、粒径が0.7μm以下の被分離物を分離する場合に効率の差は明らかであり、このような超微小な被分離物の分離に有効であるといえる。
なお、本発明は上述の図示の実施形態に限らず、設計変更自由であって、(図2,図5等に於て)横フィン23を、全体を逆傘形になるように帯板材を、細円筒部20の外周面に固着(突設)するのも、好ましい。
【0035】
以上のように、本発明の円筒型遠心分離機は、鉛直軸心L廻りに回転する中空回転筒1と、中空回転筒1に挿入される内装体2とを、備えた円筒型遠心分離機に於て、内装体2は、下円錐面20aと中間円周面20bと上円錐面20cから成る細円筒部20と、該細円筒部20の下円錐面20aから中間円周面20bに突設された3枚〜6枚の縦フィン21と、縦フィン21の突出高さHと同一乃至それ以上の突出高さhであって中間円周面20bに突設された円環状の複数枚の横フィン23と、を有し、さらに、各々の横フィン23の外周端縁との間に微小間隙Sをもって対向する円環状リング3を、中空回転筒1の内周面11aに複数突設したので、被処理流体Wを中空回転筒1のラジアル外方側寄りに存在させて、強い遠心力が作用する。これによって分離効率良く遠心分離を行なうことができる。また、従来よりも中空回転筒1内の内装体2の占める割合を大きくしながらも、内装体2を軽量にできる。被処理流体Wの流入から吐出までの抵抗を少なくしてスムーズかつ安定して中空回転筒1の内周面11a寄りを送流させることができる。
【0036】
また、鉛直軸心L廻りに回転する中空回転筒1と、中空回転筒1に挿入される内装体2とを、備えた円筒型遠心分離機に於て、内装体2は、下円錐面20aと中間円周面20bと上円錐面20cから成る細円筒部20と、細円筒部20の下円錐面20aから中間円周面20bに突設された3枚〜6枚の縦フィン21と、縦フィン21の突出高さHよりも小さい突出高さhであって中間円周面20bに突設された円環状の複数枚の横フィン23と、を有するので、被処理流体Wを中空回転筒1のラジアル外方側寄りに存在させて、強い遠心力が作用する。これによって超微粒子であっても分離効率が著しく向上できる。また、従来よりも中空回転筒1内の内装体2の占める割合を大きくしながらも、内装体2を軽量なものにできる。被処理流体Wの流入から吐出までの抵抗を少なくしてスムーズに送流できる。
【符号の説明】
【0037】
1 中空回転筒
2 内装体
3 円環状リング
11a 内周面
20 細円筒部
20a 下円錐面
20b 中間円周面
20c 上円錐面
21 縦フィン
23 横フィン
H 縦フィンの突出高さ
h 横フィンの突出高さ
L 鉛直軸心
S 微小間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直軸心(L)廻りに回転する中空回転筒(1)と、該中空回転筒(1)に挿入される内装体(2)とを、備えた円筒型遠心分離機に於て、
上記内装体(2)は、下円錐面(20a)と中間円周面(20b)と上円錐面(20c)から成る細円筒部(20)と、該細円筒部(20)の上記下円錐面(20a)から上記中間円周面(20b)に突設された3枚〜6枚の縦フィン(21)と、該縦フィン(21)の突出高さ(H)と同一乃至それ以上の突出高さ(h)であって上記中間円周面(20b)に突設された円環状の複数枚の横フィン(23)と、を有し、
さらに、各々の上記横フィン(23)の外周端縁との間に微小間隙(S)をもって対向する円環状リング(3)を、上記中空回転筒(1)の内周面(11a)に複数突設したことを特徴とする円筒型遠心分離機。
【請求項2】
鉛直軸心(L)廻りに回転する中空回転筒(1)と、該中空回転筒(1)に挿入される内装体(2)とを、備えた円筒型遠心分離機に於て、
上記内装体(2)は、下円錐面(20a)と中間円周面(20b)と上円錐面(20c)から成る細円筒部(20)と、該細円筒部(20)の上記下円錐面(20a)から上記中間円周面(20b)に突設された3枚〜6枚の縦フィン(21)と、該縦フィン(21)の突出高さ(H)よりも小さい突出高さ(h)であって上記中間円周面(20b)に突設された円環状の複数枚の横フィン(23)と、を有することを特徴とする円筒型遠心分離機。






























【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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