再生装置
【課題】連続して再生されるコンテンツどうしの繋がりを意識した再生順序を容易に作成することができるコンテンツ再生装置20を提供する。
【解決手段】複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部27と、複数のコンテンツの再生順序を規定する再生情報を記憶する再生情報記憶部23と、再生情報で規定される再生順序で、対応するコンテンツを順次再生するコンテンツ再生部21と、コンテンツを特定するコンテンツ特定部25と、特定されたコンテンツを含む複数のコンテンツの再生順序を変更し、変更後の再生順序を規定する再生情報を、再生情報記憶部23に記憶させる再生順序変更部24と、再生順序が変更された場合に、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツおよび後に再生されるコンテンツの、少なくともいずれか一方を再生する部分再生部22とを備える。
【解決手段】複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部27と、複数のコンテンツの再生順序を規定する再生情報を記憶する再生情報記憶部23と、再生情報で規定される再生順序で、対応するコンテンツを順次再生するコンテンツ再生部21と、コンテンツを特定するコンテンツ特定部25と、特定されたコンテンツを含む複数のコンテンツの再生順序を変更し、変更後の再生順序を規定する再生情報を、再生情報記憶部23に記憶させる再生順序変更部24と、再生順序が変更された場合に、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツおよび後に再生されるコンテンツの、少なくともいずれか一方を再生する部分再生部22とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定められた再生順序に従って複数のコンテンツを再生する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、曲の再生順番を規定する再生リストにおいて、再生中の曲およびその前後の曲の属性情報を表示する電子機器が開示されている。再生リスト内の曲の順番は、ユーザの操作により変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−323941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザによっては、再生される曲等のコンテンツどうしの繋がりを意識して再生リストを作成する場合がある。しかし、近年の再生装置の記憶容量の増大に伴って、再生装置に格納されるコンテンツの数が膨大になる場合があり、ユーザは、コンテンツの名称や演奏者等のコンテンツの属性を見ても、そのコンテンツがどのような内容であったかを思い出せない場合がある。
【0005】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、連続して再生されるコンテンツどうしの繋がりを意識した再生リストの作成を容易にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、コンテンツを再生する再生装置であって、
複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
複数のコンテンツの再生順序を規定する再生情報を記憶する再生情報記憶部と、
前記再生情報で規定される再生順序で、対応するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出して順次再生するコンテンツ再生部と、
ユーザからの指示に応じてコンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記コンテンツ特定部によって特定されたコンテンツを含む複数のコンテンツの再生順序を変更し、変更後の再生順序を規定する再生情報を、前記再生情報記憶部に記憶させる再生順序変更部と、
前記再生情報で規定される再生順序が変更された場合に、当該再生順序において、前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツおよび後に再生されるコンテンツの、少なくともいずれか一方を再生する部分再生部と
を備えることを特徴とする再生装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の再生装置によれば、連続して再生されるコンテンツどうしの繋がりを意識した再生順序を容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係る再生システム10の構成を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ記憶部27が記憶するデータの構造の一例を示す図である。
【図3】再生情報記憶部23が記憶する再生情報230のデータ構造の一例を示す図である。
【図4】コンテンツ再生装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】画像30の構成の一例を示す概念図である。
【図6】再生リスト31にコンテンツが追加される過程を説明するための概念図である。
【図7】再生リスト31にコンテンツが追加される過程を説明するための概念図である。
【図8】再生リスト31にコンテンツが追加される過程を説明するための概念図である。
【図9】再生リスト31にコンテンツが追加される過程を説明するための概念図である。
【図10】再生リスト31の中で再生順序が変更される過程を説明するための概念図である。
【図11】再生リスト31の中で再生順序が変更される過程を説明するための概念図である。
【図12】再生リスト31の中で再生順序が変更される過程を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る再生システム10の構成を示すブロック図である。再生システム10は、スピーカ11、表示装置12、入力装置13、およびコンテンツ再生装置20を備える。コンテンツ再生装置20は、コンテンツ再生部21、部分再生部22、再生情報記憶部23、再生順序変更部24、コンテンツ特定部25、再生順序表示指示部26、およびコンテンツ記憶部27を有する。
【0011】
コンテンツ記憶部27は、例えば図2に示すように、それぞれのコンテンツを識別するコンテンツ識別子270毎に、対応するコンテンツのコンテンツ本体271、および、対応するコンテンツに関する情報である属性情報272等を記憶している。本実施形態において、コンテンツは例えば楽曲であり、コンテンツ識別子は例えば曲名である。また、属性情報272には、例えば歌手名、演奏者名、収録されているアルバムの名称、および曲の長さ等の情報が含まれる。なお、コンテンツ識別子は、それぞれのコンテンツを識別可能な情報であれば、記号や数値等であってもよい。
【0012】
再生情報記憶部23は、再生情報230を記憶している。再生情報230には、例えば図3に示すように、それぞれのコンテンツの再生順序を示す番号231毎に、当該番号に対応する順番において再生されるべきコンテンツのコンテンツ識別子232が格納される。なお、再生情報230には、番号231毎に、当該番号に対応する順番において再生されるべきコンテンツへのアクセス先を示す情報が格納されていてもよい。また、再生情報は、複数のコンテンツの再生順序を規定する情報であればよく、番号によってそれぞれのコンテンツの再生順序を規定する他に、データ構造におけるそれぞれのコンテンツを特定する情報の並び順によって、それぞれのコンテンツの再生順序を規定するようにしてもよい。
【0013】
コンテンツ再生部21は、再生情報記憶部23内の再生情報230で規定される再生順序に従って、再生すべきコンテンツのコンテンツ識別子を特定し、特定したコンテンツ識別子に対応するコンテンツ本体をコンテンツ記憶部27から抽出する。そして、コンテンツ再生部21は、抽出したコンテンツを、スピーカ11を介して再生する。
【0014】
再生順序表示指示部26は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、読み出した再生情報を再生リストとして表示装置12に表示させる。なお、再生情報が、番号毎に、当該番号に対応する順番において再生されるべきコンテンツへのアクセス先を示す情報が対応付けられた情報である場合、再生順序表示指示部26は、それぞれのコンテンツのアクセス先からコンテンツの識別子を取得し、番号毎に、当該番号に対応する順番において再生されるべきコンテンツの識別子を対応付けて再生リストを作成して表示装置12に表示させる。また、再生リストは、複数のコンテンツの再生順序を規定する情報であればよく、番号によってそれぞれのコンテンツの再生順序を規定する他に、コンテンツ識別子の配列によって、それぞれのコンテンツの再生順序を規定するようにしてもよい。
【0015】
コンテンツ特定部25は、コンテンツ記憶部27を参照して、コンテンツ記憶部27内に記憶されているコンテンツについて、コンテンツ識別子毎に属性情報が対応付けられたコンテンツリストを作成し、作成したコンテンツリストを表示装置12に表示させる。
【0016】
そして、コンテンツ特定部25は、後述する方法で、作成したコンテンツリスト内において再生情報に加えるコンテンツのコンテンツ識別子、または、再生順序表示指示部26が表示装置12に表示させた再生リスト内において再生順序を変更するコンテンツのコンテンツ識別子を、ユーザからの指示に従って特定し、特定したコンテンツ識別子を再生順序変更部24へ送る。なお、再生リスト内で特定したコンテンツ識別子に対応するコンテンツについては、コンテンツ特定部25は、当該コンテンツの再生リスト内の再生順序を示す番号も再生順序変更部24へ送る。
【0017】
再生順序変更部24は、再生順序表示指示部26によって表示装置12に表示された再生リスト内において、後述する方法で、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツの前に再生されるべき第1のコンテンツの識別子、および、後に再生されるべき第2のコンテンツの識別子を特定する。
【0018】
そして、再生順序変更部24は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツが、第1のコンテンツの次に再生され、かつ、第2のコンテンツの前に再生されるように、読み出した再生情報を変更する。そして、再生順序変更部24は、変更した再生情報で、再生情報記憶部23内の再生情報を更新し、第1のコンテンツの識別子および第2のコンテンツの識別子の少なくともいずれか一方を部分再生部22へ送る。
【0019】
なお、コンテンツ識別子と共に、再生リスト内の再生順序を示す番号をコンテンツ特定部25から受け取った場合、再生順序変更部24は、当該コンテンツ識別子に対応するコンテンツが、第1のコンテンツの次に再生され、かつ、第2のコンテンツの前に再生されるように、再生情報を変更すると共に、コンテンツ特定部25から受け取った番号の前の番号で再生されるべきコンテンツの次に、コンテンツ特定部25から受け取った番号の後の番号で再生されるべきコンテンツが再生されるように、再生情報を変更する。
【0020】
部分再生部22は、第1のコンテンツの識別子および第2のコンテンツの識別子の少なくともいずれか一方を再生順序変更部24から受け取った場合に、受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツ本体をコンテンツ記憶部27から抽出し、抽出したコンテンツ本体を、スピーカ11を介して再生する。
【0021】
なお、部分再生部22は、抽出したそれぞれのコンテンツについて、例えば、冒頭から所定時間までの部分(冒頭部分)、末尾より所定時間前から末尾までの部分(末尾部分)、または特徴的な所定時間の部分(いわゆるサビの部分)等を再生することが好ましい。上記所定時間とは、例えば数秒間である。なお、部分再生部22は、抽出したそれぞれのコンテンツを、冒頭から末尾まで再生してもよい。
【0022】
また、部分再生部22は、変更後の再生リストにおいて、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの前に再生されるべきコンテンツの末尾部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの冒頭部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの末尾部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの後に再生されるべきコンテンツの冒頭部分、の順にコンテンツを再生してもよい。
【0023】
また、部分再生部22は、変更後の再生リストにおいて、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの前に再生されるべきコンテンツのサビの部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツのサビの部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの後に再生されるべきコンテンツのサビの部分、の順にコンテンツを再生するようにしてもよい。
【0024】
なお、図1に示したコンテンツ再生装置20は、例えば、演算装置(CPU)と、ROMまたはRAM等のメモリと、ハードディスク等の外部記憶装置と、タッチパネルやリモコン等の入力装置やモニタ等の出力装置との間でデータの送受信を行うインターフェイスとを備えるコンピュータにより実現することができる。
【0025】
そして、コンテンツ再生装置20が有する、コンテンツ再生部21、部分再生部22、再生順序変更部24、コンテンツ特定部25、および再生順序表示指示部26の各機能は、メモリ上にロードされた所定のプログラムをCPUが実行することにより実現される。また、再生情報記憶部23およびコンテンツ記憶部27は、コンテンツ再生装置20を実現するコンピュータが備える、書換可能な不揮発性メモリ、あるいは、ハードディスク等の外部記憶装置によって実現される。
【0026】
図4は、コンテンツ再生装置20の動作の一例を示すフローチャートである。入力装置13を介して、再生リストへのコンテンツの追加をユーザから指示された場合に、コンテンツ再生装置20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0027】
まず、再生順序表示指示部26は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、読み出した再生情報を再生リストとして表示装置12に表示させる。また、コンテンツ特定部25は、コンテンツ記憶部27内に記憶されているコンテンツについて、コンテンツ識別子毎に属性情報が対応付けられたコンテンツリストを作成し、作成したコンテンツリストを表示装置12に表示させる(S100)。
【0028】
ステップS100の実行後、表示装置12には、例えば図5に示すような画像30が表示される。画像30には、番号310毎にコンテンツ識別子311が対応付けられた再生リスト31と、コンテンツ識別子320毎に属性情報321が対応付けられたコンテンツリスト32とが表示される。
【0029】
次に、コンテンツ特定部25は、入力装置13からの入力を監視して、コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子が選択されたか否かを判定する(S101)。例えば、図6に示すように、タッチパネルの入力装置13を介して、コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子の領域322にユーザが触れた場合に、コンテンツ特定部25は、当該領域322に表示されているコンテンツ識別子が選択されたと判定する。
【0030】
コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子が選択された場合(S101:Yes)、コンテンツ特定部25は、選択されたコンテンツ識別子を表示装置12に反転表示させると共に、選択されたコンテンツ識別子を再生順序変更部24へ送る。
【0031】
次に、再生順序変更部24は、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツの前に再生されるべき第1のコンテンツの識別子、および、後に再生されるべき第2のコンテンツの識別子を特定できたか否かを判定する(S102)。
【0032】
例えば図7に示すように、ユーザは、コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子を選択した後に、指をタッチパネルから離さずにタッチパネル上をなぞることにより、再生リストに加えるコンテンツを示すオブジェクト323を再生リスト31上に移動させる。
【0033】
そして、図8に示すように、追加するコンテンツを示すオブジェクト323が、再生リスト31内の隣り合う2つのコンテンツ識別子の領域に接触した場合に、再生順序変更部24は、当該2つのコンテンツ識別子のそれぞれに対応するコンテンツについて、再生リスト31において先に再生されるべきコンテンツを第1のコンテンツ、後に再生されるべきコンテンツを第2のコンテンツとしてそれぞれ特定する。
【0034】
そして、再生順序変更部24は、再生リスト31において、特定した第1のコンテンツの識別子、および、第2のコンテンツの識別子を、例えば反転表示する。図8に示した例では、識別子が「ccccc」のコンテンツが第1のコンテンツであり、識別子が「ddddd」のコンテンツが第2のコンテンツである。
【0035】
次に、再生順序変更部24は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツが、第1のコンテンツの次に再生され、かつ、第2のコンテンツの前に再生されるように、読み出した再生情報を変更する(S103)。
【0036】
次に、再生順序変更部24は、変更した再生情報で、再生情報記憶部23内の再生情報を更新し(S104)、第1のコンテンツの識別子および第2のコンテンツの識別子の少なくともいずれか一方を部分再生部22へ送る。再生順序表示指示部26は、変更された再生情報を再生情報記憶部23から読み出して再生リストを作成し、作成した再生リストを表示装置12に表示させる。コンテンツリスト32内からコンテンツが加えられた後の再生リスト31は、例えば図9のようになる。
【0037】
次に、部分再生部22は、再生順序変更部24から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツの本体をコンテンツ記憶部27から抽出する。そして部分再生部22は、抽出したコンテンツの本体を、スピーカ11を介して再生し(S105)、コンテンツ再生装置20は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0038】
ステップS101において、コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子が選択されていない場合(S101:No)、コンテンツ特定部25は、再生リスト31内のコンテンツ識別子が選択されたか否かを判定する(S106)。再生リスト31内のコンテンツ識別子が選択されていない場合(S106:No)、コンテンツ特定部25は、再びステップS101に示した処理を実行する。
【0039】
例えば、図10に示すように、タッチパネルの入力装置13を介して、再生リスト31内のコンテンツ識別子の領域324にユーザが触れた場合に、コンテンツ特定部25は、当該領域324に表示されているコンテンツ識別子が選択されたと判定する。
【0040】
再生リスト31内のコンテンツ識別子が選択された場合(S106:Yes)、コンテンツ特定部25は、選択されたコンテンツ識別子を表示装置12に反転表示させると共に、選択されたコンテンツ識別子と共に、当該識別子に対応するコンテンツの再生順序を示す番号を再生順序変更部24へ送る。
【0041】
次に、再生順序変更部24は、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツの前に再生されるべき第1のコンテンツの識別子、および、後に再生されるべき第2のコンテンツの識別子を特定できたか否かを判定する(S107)。例えば図11に示すように、ユーザは、再生リスト31内のコンテンツ識別子を選択した後に、指をタッチパネルから離さずにタッチパネル上をなぞることにより、再生順序を変更するコンテンツを示すオブジェクト325を再生リスト31上で移動させる。
【0042】
そして、図10に示すように、オブジェクト325が再生リスト31内の隣り合う2つのコンテンツ識別子の領域に接触した場合に、再生順序変更部24は、当該2つのコンテンツ識別子のそれぞれに対応するコンテンツについて、再生リスト31において先に再生されるべきコンテンツを第1のコンテンツ、後に再生されるべきコンテンツを第2のコンテンツとして特定する。
【0043】
そして、再生順序変更部24は、再生リスト31において、特定した第1のコンテンツの識別子、および、第2のコンテンツの識別子を、例えば反転表示する。図11に示した例では、識別子が「ddddd」のコンテンツが第1のコンテンツであり、識別子が「eeeee」のコンテンツが第2のコンテンツである。
【0044】
次に、再生順序変更部24は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツが、第1のコンテンツの次に再生され、かつ、第2のコンテンツの前に再生されるように、読み出した再生情報を変更し、さらに、コンテンツ特定部25から受け取った番号の前の番号で再生されるべきコンテンツの次に、コンテンツ特定部25から受け取った番号の後の番号で再生されるべきコンテンツが再生されるように、再生情報を変更する(S108)。そして、再生順序変更部24は、ステップS104に示した処理を実行する。
【0045】
図11に示した例では、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子が「bbbbb」であり、コンテンツ特定部25から受け取った番号の前の番号で再生されるべきコンテンツの識別子が「ddddd」であり、コンテンツ特定部25から受け取った番号の後の番号で再生されるべきコンテンツの識別子が「eeeee」である。再生順序が変更された後の再生リスト31は、例えば図12のようになる。
【0046】
このように、コンテンツ再生装置20は、コンテンツリストからコンテンツが追加された場合には、変更後の再生順序において、追加されたコンテンツの前に再生されるべきコンテンツおよび後に再生されるべきコンテンツの、少なくともいずれか一方のコンテンツを再生し、再生リスト内においてコンテンツの再生順序が変更された場合には、変更後の再生順序において、ユーザに指定されたコンテンツの前に再生されるべきコンテンツおよび後に再生されるべきコンテンツの、少なくともいずれか一方のコンテンツを再生する。そのため、コンテンツ再生装置20は、コンテンツの繋がりを意識した再生順序を容易にかつ効率的に作成することができる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0048】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0049】
例えば、上記した実施形態においてコンテンツとは例えば楽曲であるが、本発明はこれに限られず、映像、音声、文字、またはこれらと楽曲との組み合せ等であってもよい。
【0050】
また、上記した実施形態において、コンテンツ再生装置20は、既にある再生リストにおいて、コンテンツ識別子とコンテンツ識別子の間に、新たに追加するコンテンツの識別子を挿入することにより、再生リスト内に追加されるコンテンツの再生順序を特定するが、本発明はこれに限られず、再生リストの先頭や末尾に、新たにコンテンツ識別子を追加することも可能である。ただし、再生リストの先頭にコンテンツ識別子を新たに追加する場合には、部分再生部22は、追加対象のコンテンツの次に再生されるべきコンテンツを再生する。また、再生リストの末尾にコンテンツ識別子を新たに追加する場合には、部分再生部22は、追加対象の前に再生されるべきコンテンツを再生する。
【0051】
また、上記した実施形態において、コンテンツ再生装置20は、再生リストに追加されるべきコンテンツの識別子が選択された後に、再生リスト内に追加するコンテンツの再生順序を特定するが、本発明はこれに限られず、再生リスト内における再生順序を特定した後に、追加されるべきコンテンツを特定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0052】
10・・・再生システム、11・・・スピーカ、12・・・表示装置、13・・・入力装置、20・・・コンテンツ再生装置、21・・・コンテンツ再生部、22・・・部分再生部、23・・・再生情報記憶部、230・・・再生情報、24・・・再生順序特定部、25・・・コンテンツ特定部、26・・・再生順序表示指示部、27・・・コンテンツ記憶部、30・・・画像、31・・・再生リスト、32・・・コンテンツリスト
【技術分野】
【0001】
本発明は、定められた再生順序に従って複数のコンテンツを再生する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、曲の再生順番を規定する再生リストにおいて、再生中の曲およびその前後の曲の属性情報を表示する電子機器が開示されている。再生リスト内の曲の順番は、ユーザの操作により変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−323941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザによっては、再生される曲等のコンテンツどうしの繋がりを意識して再生リストを作成する場合がある。しかし、近年の再生装置の記憶容量の増大に伴って、再生装置に格納されるコンテンツの数が膨大になる場合があり、ユーザは、コンテンツの名称や演奏者等のコンテンツの属性を見ても、そのコンテンツがどのような内容であったかを思い出せない場合がある。
【0005】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、連続して再生されるコンテンツどうしの繋がりを意識した再生リストの作成を容易にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、コンテンツを再生する再生装置であって、
複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
複数のコンテンツの再生順序を規定する再生情報を記憶する再生情報記憶部と、
前記再生情報で規定される再生順序で、対応するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出して順次再生するコンテンツ再生部と、
ユーザからの指示に応じてコンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記コンテンツ特定部によって特定されたコンテンツを含む複数のコンテンツの再生順序を変更し、変更後の再生順序を規定する再生情報を、前記再生情報記憶部に記憶させる再生順序変更部と、
前記再生情報で規定される再生順序が変更された場合に、当該再生順序において、前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツおよび後に再生されるコンテンツの、少なくともいずれか一方を再生する部分再生部と
を備えることを特徴とする再生装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の再生装置によれば、連続して再生されるコンテンツどうしの繋がりを意識した再生順序を容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係る再生システム10の構成を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ記憶部27が記憶するデータの構造の一例を示す図である。
【図3】再生情報記憶部23が記憶する再生情報230のデータ構造の一例を示す図である。
【図4】コンテンツ再生装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】画像30の構成の一例を示す概念図である。
【図6】再生リスト31にコンテンツが追加される過程を説明するための概念図である。
【図7】再生リスト31にコンテンツが追加される過程を説明するための概念図である。
【図8】再生リスト31にコンテンツが追加される過程を説明するための概念図である。
【図9】再生リスト31にコンテンツが追加される過程を説明するための概念図である。
【図10】再生リスト31の中で再生順序が変更される過程を説明するための概念図である。
【図11】再生リスト31の中で再生順序が変更される過程を説明するための概念図である。
【図12】再生リスト31の中で再生順序が変更される過程を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る再生システム10の構成を示すブロック図である。再生システム10は、スピーカ11、表示装置12、入力装置13、およびコンテンツ再生装置20を備える。コンテンツ再生装置20は、コンテンツ再生部21、部分再生部22、再生情報記憶部23、再生順序変更部24、コンテンツ特定部25、再生順序表示指示部26、およびコンテンツ記憶部27を有する。
【0011】
コンテンツ記憶部27は、例えば図2に示すように、それぞれのコンテンツを識別するコンテンツ識別子270毎に、対応するコンテンツのコンテンツ本体271、および、対応するコンテンツに関する情報である属性情報272等を記憶している。本実施形態において、コンテンツは例えば楽曲であり、コンテンツ識別子は例えば曲名である。また、属性情報272には、例えば歌手名、演奏者名、収録されているアルバムの名称、および曲の長さ等の情報が含まれる。なお、コンテンツ識別子は、それぞれのコンテンツを識別可能な情報であれば、記号や数値等であってもよい。
【0012】
再生情報記憶部23は、再生情報230を記憶している。再生情報230には、例えば図3に示すように、それぞれのコンテンツの再生順序を示す番号231毎に、当該番号に対応する順番において再生されるべきコンテンツのコンテンツ識別子232が格納される。なお、再生情報230には、番号231毎に、当該番号に対応する順番において再生されるべきコンテンツへのアクセス先を示す情報が格納されていてもよい。また、再生情報は、複数のコンテンツの再生順序を規定する情報であればよく、番号によってそれぞれのコンテンツの再生順序を規定する他に、データ構造におけるそれぞれのコンテンツを特定する情報の並び順によって、それぞれのコンテンツの再生順序を規定するようにしてもよい。
【0013】
コンテンツ再生部21は、再生情報記憶部23内の再生情報230で規定される再生順序に従って、再生すべきコンテンツのコンテンツ識別子を特定し、特定したコンテンツ識別子に対応するコンテンツ本体をコンテンツ記憶部27から抽出する。そして、コンテンツ再生部21は、抽出したコンテンツを、スピーカ11を介して再生する。
【0014】
再生順序表示指示部26は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、読み出した再生情報を再生リストとして表示装置12に表示させる。なお、再生情報が、番号毎に、当該番号に対応する順番において再生されるべきコンテンツへのアクセス先を示す情報が対応付けられた情報である場合、再生順序表示指示部26は、それぞれのコンテンツのアクセス先からコンテンツの識別子を取得し、番号毎に、当該番号に対応する順番において再生されるべきコンテンツの識別子を対応付けて再生リストを作成して表示装置12に表示させる。また、再生リストは、複数のコンテンツの再生順序を規定する情報であればよく、番号によってそれぞれのコンテンツの再生順序を規定する他に、コンテンツ識別子の配列によって、それぞれのコンテンツの再生順序を規定するようにしてもよい。
【0015】
コンテンツ特定部25は、コンテンツ記憶部27を参照して、コンテンツ記憶部27内に記憶されているコンテンツについて、コンテンツ識別子毎に属性情報が対応付けられたコンテンツリストを作成し、作成したコンテンツリストを表示装置12に表示させる。
【0016】
そして、コンテンツ特定部25は、後述する方法で、作成したコンテンツリスト内において再生情報に加えるコンテンツのコンテンツ識別子、または、再生順序表示指示部26が表示装置12に表示させた再生リスト内において再生順序を変更するコンテンツのコンテンツ識別子を、ユーザからの指示に従って特定し、特定したコンテンツ識別子を再生順序変更部24へ送る。なお、再生リスト内で特定したコンテンツ識別子に対応するコンテンツについては、コンテンツ特定部25は、当該コンテンツの再生リスト内の再生順序を示す番号も再生順序変更部24へ送る。
【0017】
再生順序変更部24は、再生順序表示指示部26によって表示装置12に表示された再生リスト内において、後述する方法で、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツの前に再生されるべき第1のコンテンツの識別子、および、後に再生されるべき第2のコンテンツの識別子を特定する。
【0018】
そして、再生順序変更部24は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツが、第1のコンテンツの次に再生され、かつ、第2のコンテンツの前に再生されるように、読み出した再生情報を変更する。そして、再生順序変更部24は、変更した再生情報で、再生情報記憶部23内の再生情報を更新し、第1のコンテンツの識別子および第2のコンテンツの識別子の少なくともいずれか一方を部分再生部22へ送る。
【0019】
なお、コンテンツ識別子と共に、再生リスト内の再生順序を示す番号をコンテンツ特定部25から受け取った場合、再生順序変更部24は、当該コンテンツ識別子に対応するコンテンツが、第1のコンテンツの次に再生され、かつ、第2のコンテンツの前に再生されるように、再生情報を変更すると共に、コンテンツ特定部25から受け取った番号の前の番号で再生されるべきコンテンツの次に、コンテンツ特定部25から受け取った番号の後の番号で再生されるべきコンテンツが再生されるように、再生情報を変更する。
【0020】
部分再生部22は、第1のコンテンツの識別子および第2のコンテンツの識別子の少なくともいずれか一方を再生順序変更部24から受け取った場合に、受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツ本体をコンテンツ記憶部27から抽出し、抽出したコンテンツ本体を、スピーカ11を介して再生する。
【0021】
なお、部分再生部22は、抽出したそれぞれのコンテンツについて、例えば、冒頭から所定時間までの部分(冒頭部分)、末尾より所定時間前から末尾までの部分(末尾部分)、または特徴的な所定時間の部分(いわゆるサビの部分)等を再生することが好ましい。上記所定時間とは、例えば数秒間である。なお、部分再生部22は、抽出したそれぞれのコンテンツを、冒頭から末尾まで再生してもよい。
【0022】
また、部分再生部22は、変更後の再生リストにおいて、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの前に再生されるべきコンテンツの末尾部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの冒頭部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの末尾部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの後に再生されるべきコンテンツの冒頭部分、の順にコンテンツを再生してもよい。
【0023】
また、部分再生部22は、変更後の再生リストにおいて、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの前に再生されるべきコンテンツのサビの部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツのサビの部分、コンテンツ特定部25によって特定されたコンテンツの後に再生されるべきコンテンツのサビの部分、の順にコンテンツを再生するようにしてもよい。
【0024】
なお、図1に示したコンテンツ再生装置20は、例えば、演算装置(CPU)と、ROMまたはRAM等のメモリと、ハードディスク等の外部記憶装置と、タッチパネルやリモコン等の入力装置やモニタ等の出力装置との間でデータの送受信を行うインターフェイスとを備えるコンピュータにより実現することができる。
【0025】
そして、コンテンツ再生装置20が有する、コンテンツ再生部21、部分再生部22、再生順序変更部24、コンテンツ特定部25、および再生順序表示指示部26の各機能は、メモリ上にロードされた所定のプログラムをCPUが実行することにより実現される。また、再生情報記憶部23およびコンテンツ記憶部27は、コンテンツ再生装置20を実現するコンピュータが備える、書換可能な不揮発性メモリ、あるいは、ハードディスク等の外部記憶装置によって実現される。
【0026】
図4は、コンテンツ再生装置20の動作の一例を示すフローチャートである。入力装置13を介して、再生リストへのコンテンツの追加をユーザから指示された場合に、コンテンツ再生装置20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0027】
まず、再生順序表示指示部26は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、読み出した再生情報を再生リストとして表示装置12に表示させる。また、コンテンツ特定部25は、コンテンツ記憶部27内に記憶されているコンテンツについて、コンテンツ識別子毎に属性情報が対応付けられたコンテンツリストを作成し、作成したコンテンツリストを表示装置12に表示させる(S100)。
【0028】
ステップS100の実行後、表示装置12には、例えば図5に示すような画像30が表示される。画像30には、番号310毎にコンテンツ識別子311が対応付けられた再生リスト31と、コンテンツ識別子320毎に属性情報321が対応付けられたコンテンツリスト32とが表示される。
【0029】
次に、コンテンツ特定部25は、入力装置13からの入力を監視して、コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子が選択されたか否かを判定する(S101)。例えば、図6に示すように、タッチパネルの入力装置13を介して、コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子の領域322にユーザが触れた場合に、コンテンツ特定部25は、当該領域322に表示されているコンテンツ識別子が選択されたと判定する。
【0030】
コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子が選択された場合(S101:Yes)、コンテンツ特定部25は、選択されたコンテンツ識別子を表示装置12に反転表示させると共に、選択されたコンテンツ識別子を再生順序変更部24へ送る。
【0031】
次に、再生順序変更部24は、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツの前に再生されるべき第1のコンテンツの識別子、および、後に再生されるべき第2のコンテンツの識別子を特定できたか否かを判定する(S102)。
【0032】
例えば図7に示すように、ユーザは、コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子を選択した後に、指をタッチパネルから離さずにタッチパネル上をなぞることにより、再生リストに加えるコンテンツを示すオブジェクト323を再生リスト31上に移動させる。
【0033】
そして、図8に示すように、追加するコンテンツを示すオブジェクト323が、再生リスト31内の隣り合う2つのコンテンツ識別子の領域に接触した場合に、再生順序変更部24は、当該2つのコンテンツ識別子のそれぞれに対応するコンテンツについて、再生リスト31において先に再生されるべきコンテンツを第1のコンテンツ、後に再生されるべきコンテンツを第2のコンテンツとしてそれぞれ特定する。
【0034】
そして、再生順序変更部24は、再生リスト31において、特定した第1のコンテンツの識別子、および、第2のコンテンツの識別子を、例えば反転表示する。図8に示した例では、識別子が「ccccc」のコンテンツが第1のコンテンツであり、識別子が「ddddd」のコンテンツが第2のコンテンツである。
【0035】
次に、再生順序変更部24は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツが、第1のコンテンツの次に再生され、かつ、第2のコンテンツの前に再生されるように、読み出した再生情報を変更する(S103)。
【0036】
次に、再生順序変更部24は、変更した再生情報で、再生情報記憶部23内の再生情報を更新し(S104)、第1のコンテンツの識別子および第2のコンテンツの識別子の少なくともいずれか一方を部分再生部22へ送る。再生順序表示指示部26は、変更された再生情報を再生情報記憶部23から読み出して再生リストを作成し、作成した再生リストを表示装置12に表示させる。コンテンツリスト32内からコンテンツが加えられた後の再生リスト31は、例えば図9のようになる。
【0037】
次に、部分再生部22は、再生順序変更部24から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツの本体をコンテンツ記憶部27から抽出する。そして部分再生部22は、抽出したコンテンツの本体を、スピーカ11を介して再生し(S105)、コンテンツ再生装置20は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0038】
ステップS101において、コンテンツリスト32内のコンテンツ識別子が選択されていない場合(S101:No)、コンテンツ特定部25は、再生リスト31内のコンテンツ識別子が選択されたか否かを判定する(S106)。再生リスト31内のコンテンツ識別子が選択されていない場合(S106:No)、コンテンツ特定部25は、再びステップS101に示した処理を実行する。
【0039】
例えば、図10に示すように、タッチパネルの入力装置13を介して、再生リスト31内のコンテンツ識別子の領域324にユーザが触れた場合に、コンテンツ特定部25は、当該領域324に表示されているコンテンツ識別子が選択されたと判定する。
【0040】
再生リスト31内のコンテンツ識別子が選択された場合(S106:Yes)、コンテンツ特定部25は、選択されたコンテンツ識別子を表示装置12に反転表示させると共に、選択されたコンテンツ識別子と共に、当該識別子に対応するコンテンツの再生順序を示す番号を再生順序変更部24へ送る。
【0041】
次に、再生順序変更部24は、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツの前に再生されるべき第1のコンテンツの識別子、および、後に再生されるべき第2のコンテンツの識別子を特定できたか否かを判定する(S107)。例えば図11に示すように、ユーザは、再生リスト31内のコンテンツ識別子を選択した後に、指をタッチパネルから離さずにタッチパネル上をなぞることにより、再生順序を変更するコンテンツを示すオブジェクト325を再生リスト31上で移動させる。
【0042】
そして、図10に示すように、オブジェクト325が再生リスト31内の隣り合う2つのコンテンツ識別子の領域に接触した場合に、再生順序変更部24は、当該2つのコンテンツ識別子のそれぞれに対応するコンテンツについて、再生リスト31において先に再生されるべきコンテンツを第1のコンテンツ、後に再生されるべきコンテンツを第2のコンテンツとして特定する。
【0043】
そして、再生順序変更部24は、再生リスト31において、特定した第1のコンテンツの識別子、および、第2のコンテンツの識別子を、例えば反転表示する。図11に示した例では、識別子が「ddddd」のコンテンツが第1のコンテンツであり、識別子が「eeeee」のコンテンツが第2のコンテンツである。
【0044】
次に、再生順序変更部24は、再生情報記憶部23から再生情報を読み出し、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子に対応するコンテンツが、第1のコンテンツの次に再生され、かつ、第2のコンテンツの前に再生されるように、読み出した再生情報を変更し、さらに、コンテンツ特定部25から受け取った番号の前の番号で再生されるべきコンテンツの次に、コンテンツ特定部25から受け取った番号の後の番号で再生されるべきコンテンツが再生されるように、再生情報を変更する(S108)。そして、再生順序変更部24は、ステップS104に示した処理を実行する。
【0045】
図11に示した例では、コンテンツ特定部25から受け取ったコンテンツ識別子が「bbbbb」であり、コンテンツ特定部25から受け取った番号の前の番号で再生されるべきコンテンツの識別子が「ddddd」であり、コンテンツ特定部25から受け取った番号の後の番号で再生されるべきコンテンツの識別子が「eeeee」である。再生順序が変更された後の再生リスト31は、例えば図12のようになる。
【0046】
このように、コンテンツ再生装置20は、コンテンツリストからコンテンツが追加された場合には、変更後の再生順序において、追加されたコンテンツの前に再生されるべきコンテンツおよび後に再生されるべきコンテンツの、少なくともいずれか一方のコンテンツを再生し、再生リスト内においてコンテンツの再生順序が変更された場合には、変更後の再生順序において、ユーザに指定されたコンテンツの前に再生されるべきコンテンツおよび後に再生されるべきコンテンツの、少なくともいずれか一方のコンテンツを再生する。そのため、コンテンツ再生装置20は、コンテンツの繋がりを意識した再生順序を容易にかつ効率的に作成することができる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0048】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0049】
例えば、上記した実施形態においてコンテンツとは例えば楽曲であるが、本発明はこれに限られず、映像、音声、文字、またはこれらと楽曲との組み合せ等であってもよい。
【0050】
また、上記した実施形態において、コンテンツ再生装置20は、既にある再生リストにおいて、コンテンツ識別子とコンテンツ識別子の間に、新たに追加するコンテンツの識別子を挿入することにより、再生リスト内に追加されるコンテンツの再生順序を特定するが、本発明はこれに限られず、再生リストの先頭や末尾に、新たにコンテンツ識別子を追加することも可能である。ただし、再生リストの先頭にコンテンツ識別子を新たに追加する場合には、部分再生部22は、追加対象のコンテンツの次に再生されるべきコンテンツを再生する。また、再生リストの末尾にコンテンツ識別子を新たに追加する場合には、部分再生部22は、追加対象の前に再生されるべきコンテンツを再生する。
【0051】
また、上記した実施形態において、コンテンツ再生装置20は、再生リストに追加されるべきコンテンツの識別子が選択された後に、再生リスト内に追加するコンテンツの再生順序を特定するが、本発明はこれに限られず、再生リスト内における再生順序を特定した後に、追加されるべきコンテンツを特定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0052】
10・・・再生システム、11・・・スピーカ、12・・・表示装置、13・・・入力装置、20・・・コンテンツ再生装置、21・・・コンテンツ再生部、22・・・部分再生部、23・・・再生情報記憶部、230・・・再生情報、24・・・再生順序特定部、25・・・コンテンツ特定部、26・・・再生順序表示指示部、27・・・コンテンツ記憶部、30・・・画像、31・・・再生リスト、32・・・コンテンツリスト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生する再生装置であって、
複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
複数のコンテンツの再生順序を規定する再生情報を記憶する再生情報記憶部と、
前記再生情報で規定される再生順序で、対応するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出して順次再生するコンテンツ再生部と、
ユーザからの指示に応じてコンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記コンテンツ特定部によって特定されたコンテンツを含む複数のコンテンツの再生順序を変更し、変更後の再生順序を規定する再生情報を、前記再生情報記憶部に記憶させる再生順序変更部と、
前記再生情報で規定される再生順序が変更された場合に、当該再生順序において、前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツおよび後に再生されるコンテンツの、少なくともいずれか一方を再生する部分再生部と
を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の再生装置であって、
前記部分再生部は、
前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツおよび後に再生されるコンテンツについて、
コンテンツの冒頭、コンテンツの末尾、またはコンテンツの特徴的な部分を再生することを特徴とする再生装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の再生装置であって、
前記部分再生部は、
前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツについては末尾を、前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの後に再生されるコンテンツについては冒頭を、それぞれ再生することを特徴とする再生装置。
【請求項1】
コンテンツを再生する再生装置であって、
複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
複数のコンテンツの再生順序を規定する再生情報を記憶する再生情報記憶部と、
前記再生情報で規定される再生順序で、対応するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出して順次再生するコンテンツ再生部と、
ユーザからの指示に応じてコンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記コンテンツ特定部によって特定されたコンテンツを含む複数のコンテンツの再生順序を変更し、変更後の再生順序を規定する再生情報を、前記再生情報記憶部に記憶させる再生順序変更部と、
前記再生情報で規定される再生順序が変更された場合に、当該再生順序において、前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツおよび後に再生されるコンテンツの、少なくともいずれか一方を再生する部分再生部と
を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の再生装置であって、
前記部分再生部は、
前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツおよび後に再生されるコンテンツについて、
コンテンツの冒頭、コンテンツの末尾、またはコンテンツの特徴的な部分を再生することを特徴とする再生装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の再生装置であって、
前記部分再生部は、
前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの前に再生されるコンテンツについては末尾を、前記コンテンツ特定部によって、前記ユーザからの指示に応じて特定されたコンテンツの後に再生されるコンテンツについては冒頭を、それぞれ再生することを特徴とする再生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−233182(P2011−233182A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99639(P2010−99639)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
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