説明

冗長化粒子線治療装置

【課題】粒子線治療装置を構成するいずれかの装置が故障しても、照射室を使用可能とする冗長化粒子線治療装置を得る。
【解決手段】 粒子線を発生させる入射器を制御する入射器制御装置1には、粒子線を加速させる加速器を制御する加速器制御装置2が接続され、加速器制御装置2には患者へ粒子線を照射する照射室を制御する複数の照射室制御装置3、4、5が接続され、さらに複数の照射室制御装置3、4、5には、それぞれ照射室制御装置を制御する制御PC6、7、8が接続され、いずれかの制御PCが故障したとき、その制御PCが接続されていた照射室制御装置は他の制御PCに接続されるように、各制御PCは、接続先の照射室制御装置を切替える指示を行う切替スイッチと、全ての照射室制御装置への接続パラメータとを有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、粒子線治療装置の構成機器の故障に対処するために冗長化した冗長化粒子線治療装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
粒子線治療装置は、一般に粒子ビームを発生させる入射器を制御する入射制御装置、粒子ビームを必要な速度まで加速させる加速器を制御する加速器制御装置、加速させた粒子ビームを患者に照射するためにビームの照射位置を調整するための制御装置がある照射室から構成される。また、ビームの照射位置を調整するための制御装置を制御する制御PCが照射室毎に存在する。一般に照射室は複数設けられ、患者の病巣の位置などによって使い分けられる。また、加速器から照射室へ粒子ビームを通す経路を切り替えることにより、各照射室へ粒子ビームを導入するようになっている。
【0003】
従来の技術においては、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4に記載されているように、複数の照射室に対して正しく粒子ビームの経路を制御することに関するものや、特許文献5に記載されているように、加速器の効率的な使用方法に関するもの、特許文献6に記載されているように、粒子ビームの経路を制御するために使用する電磁石電源という構成機器を減らす方法に関するものがある。
しかしながら、特許文献1〜特許文献6は、いずれも粒子線治療装置の構成機器の故障に対する冗長化についてのものはなかった。
【0004】
【特許文献1】特開2005−353587号公報(第6〜15頁、図1)
【特許文献2】特開2007−83035号公報(第8〜12頁、図1)
【特許文献3】特開2007−83036号公報(第9〜13頁、図1)
【特許文献4】特開2007−83037号公報(第8〜12頁、図1)
【特許文献5】特開2007−95553号公報(第5〜12頁、図1)
【特許文献6】特開2007−105256号公報(第7〜19頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の粒子線治療装置では、各照射室制御装置に対応する制御PCが繋がっており、各照射室制御装置は、制御PCによる制御で動作するようになっている。
粒子線治療装置では、例えば、一つの照射室を使用して治療を行う場合、入射器制御装置、加速器制御装置により制御された粒子ビームが照射室制御装置に届き、この照射室制御装置に接続された制御PCからの操作により、照射室制御装置を制御して、患者に粒子ビームが照射される。
粒子線治療装置を構成する各制御装置は、異常停止装置とハードワイヤで接続されており、異常停止装置は、故障を検出すると各制御装置に対してハードワイヤ経由で停止信号を出力し、停止信号を受けた各制御装置は、強制停止するようになっている。
【0006】
従来の粒子線治療装置では、制御PCの故障時には、異常停止装置からの停止信号により、その時に使用されていた各制御装置は強制停止する。強制停止した各制御装置では、各々のリセットスイッチを人がリセット操作を行うことにより、リセット処理が実行される。
リセット操作後は、各制御装置自身は、リセット処理が行われ、それぞれ接続要求信号待ちの状態となる。入射器制御装置や加速器制御装置は、正常な制御PC、照射室制御装置からの接続要求信号により、再度使用可能となるが、制御PCが故障しているため、この故障した制御PCに対応する照射室制御装置は、接続要求信号待ちの状態のままとなる。そのため、この照射室制御装置は、使用不可のままとなる。
【0007】
このように、従来の粒子線治療装置の制御PCは、各照射室制御装置と一対一で繋がっているため、いずれかの制御PCが故障した場合、これに繋がっている照射室制御装置が正常であったとしても、その制御PCのハードウェア交換を行うなどして、故障を直さない限り、対応する照射室が使用不可となる問題があった。
これは、粒子線治療装置では、照射室毎に粒子ビームが照射可能な方向が異なることが多いため、該当の照射室が使用不可となると、患者の病巣の位置によって特定の照射室でしかビーム照射による治療ができないような場合に、治療の継続が困難になるという危険性があった。
また、入射器や加速器は、それぞれ1つずつであることが多く、いずれかが故障すると全ての照射室が使用不可となるという問題があった。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、粒子線治療装置を構成するいずれかの装置が故障しても、照射室を使用可能とする冗長化粒子線治療装置を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係わる冗長化粒子線治療装置においては、粒子線を発生させる入射器を制御する入射器制御装置、入射器により発生された粒子線を加速させる加速器を制御する加速器制御装置、加速器により加速された粒子線を患者に照射する複数の照射室をそれぞれ制御する複数の照射室制御装置、複数の照射室制御装置に選択自在にかつ各別に接続され、照射室制御装置に指示を行う複数の制御計算機、及び各制御計算機に格納され、複数の照射室制御装置に対応する複数の接続パラメータを格納した接続パラメータテーブルを備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明は、以上説明したように、粒子線を発生させる入射器を制御する入射器制御装置、入射器により発生された粒子線を加速させる加速器を制御する加速器制御装置、加速器により加速された粒子線を患者に照射する複数の照射室をそれぞれ制御する複数の照射室制御装置、複数の照射室制御装置に選択自在にかつ各別に接続され、照射室制御装置に指示を行う複数の制御計算機、及び各制御計算機に格納され、複数の照射室制御装置に対応する複数の接続パラメータを格納した接続パラメータテーブルを備えたので、制御計算機が故障しても、代わりの制御計算機により、その照射室による治療を継続することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
図1において、入射器制御装置1は、粒子ビームを発生させる入射器を制御する。加速器制御装置2は、粒子ビームを必要な速度まで加速させる加速器を制御する。照射室A制御装置3は、例えば水平方向へのビーム照射が可能な照射室Aを制御する。照射室B制御装置4は、例えば垂直方向へのビーム照射が可能な照射室Bを制御する。照射室C制御装置5は、例えば回転ガントリにより任意の方向へビーム照射が可能な照射室Cを制御する。制御PCA6(制御計算機)は、主に照射室1制御装置を制御する。制御PCB7(制御計算機)は、主に照射室2制御装置を制御する。制御PCC8(制御計算機)は、主に照射室3制御装置を制御する。
ネットワーク9は、入射器制御装置1と加速器制御装置2を接続する。ネットワーク10は、加速器制御装置2と各照射室制御装置を接続する。ネットワーク11は、各照射室制御装置と各制御PCを接続する。リセットスイッチ12は、入射器制御装置1と加速器制御装置2と各照射室制御装置にそれぞれ設けられ、各制御装置のリセット処理をそれぞれ実行する。切替スイッチ13は、制御PCが接続され、制御する照射室制御装置を切り替えるスイッチである。
なお、それぞれの装置は、故障を検出すると各装置に対してハードワイヤ経由で停止信号を出力する異常停止装置と接続され、この停止信号を受けた各装置は、強制停止するようになっているが、異常停止装置は、図示を省略した。
【0012】
図2は、この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
図2において、1〜13は図1におけるものと同一のものである。制御PCC8の故障により、入射器制御装置1と加速器制御装置2と照射室C制御装置5が強制停止される。
【0013】
図3は、この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
図3において、1〜13は図1におけるものと同一のものである。入射器制御装置1と加速器制御装置2と照射室C制御装置5がリセットされ、制御PCC8のみが故障のままである。
【0014】
図4は、この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
図4において、6〜8、13は図1におけるものと同一のものである。切替受付処理部501は、切替スイッチ13からの切替信号を受け付ける。接続パラメータ切替処理部502は、切替受付処理部501からの通知に従い、全照射室接続パラメータテーブル503から該当する照射室制御装置用の接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル505にセットする。全照射室接続パラメータテーブル503には、それぞれの照射室制御装置用の接続パラメータが格納されている。接続処理部504は、接続パラメータテーブル505から接続パラメータを読み出し、照射室制御装置506に接続処理を行う。
【0015】
図5は、この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の切替スイッチを示す図である。
図5において、切替スイッチ13は、接続先の照射室A、B、Cのボタンを有している。
【0016】
図6は、この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の接続パラメータ情報を示す図である。
図6において、ホスト名と、IPアドレスと、ポート番号が示されている。
【0017】
図7は、この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の全照射室接続パラメータテーブルを示す図である。
図7において、ホスト名と、IPアドレスと、ポート番号が、照射室制御装置ごとに示されている。
【0018】
次に動作について図1を用いて説明する。
例えば、照射室Cを使用して治療を行う場合、入射器制御装置1、加速器制御装置2により制御された粒子ビームが照射室C制御装置5に届き、制御PCC8からの操作により照射室C制御装置5を制御して、患者に粒子ビームが照射される。
制御PCC8が故障すると、図2で示すように、入射器制御装置1、加速器制御装置2、照射室C制御装置5が強制停止する。再度使用可能にするために、入射器制御装置1、加速器制御装置2、照射室C制御装置5の各々に対応するリセットスイッチ12を用いて、人がリセット操作を行うことにより、入射器制御装置1、加速器制御装置2は、正常復帰する。照射室C制御装置5は、人のリセット操作により、制御PCC8からの接続要求信号待ち状態となる。
【0019】
次に、制御PCの動作について、図4を用いて説明する。
例えば、制御PCB7に設置された図5で示されるような切替スイッチ13で、人が照射室Cへの切替を入力操作することにより、照射室C制御装置5への接続先切替信号を切替受付処理部501が受け付けると、接続パラメータ切替処理部502へ切替信号を通知する。切替信号を受けた接続パラメータ切替処理部502は、例えば図7のような構成の全照射室接続パラメータテーブル503から照射室C制御装置用接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル505へ接続パラメータを格納後、接続処理部504へ切替信号を通知する。切替信号を受けた接続処理部504は、接続パラメータテーブル505のパラメータを読み出し、照射室C制御装置5へ接続処理を行う。
これによって、制御PCB7が、照射室C制御装置5と接続される。
【0020】
実施の形態1によれば、各制御PCに切替スイッチ13を設け、各制御PCが接続する照射室制御装置を切替可能としたので、或る制御PCが故障しても、人が切替操作を行うことで、代わりの制御PCによりその照射室にて治療が継続できるという効果が得られる。
【0021】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2について、図8〜図15に基づいて説明する。
図8は、この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
図8において、1〜5、9〜11は図1におけるものと同一のものである。各制御PC56、57、58は、それぞれ接続された照射室制御装置を制御する。リセット出力装置51は、入射器制御装置1、加速器制御装置2、照射室制御装置3〜5にそれぞれ設けられ、制御PC56〜58からのリモートリセット信号を受信し、各々の制御装置に対してリセット信号を出力する。リモートリセット切替スイッチ52は、それぞれ制御PC56〜58に設けられ、各制御装置のリセット出力装置51に対して、人が操作することによりリモートリセット信号を出力通知し、制御PC56〜58に対して切替信号を出力する。ネットワーク53は、リモートリセット切替スイッチ52から各リセット出力装置51へのリモートリセット信号を通知するためのネットワークである。ネットワーク53は、各制御PC56〜58から全ての制御装置に繋がっている。
【0022】
図9は、この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
図9において、1〜5、9〜11、51〜53、56〜58は図8におけるものと同一のものである。制御PCC58の故障時には、入射器制御装置1と加速器制御装置2と照射室C制御装置5が強制停止される。
【0023】
図10は、この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
図10において、1〜5、9〜11、51〜53、56〜58は図8におけるものと同一のものである。入射器制御装置1と加速器制御装置2と照射室C制御装置5はリセットされ、制御PCC58が故障のままである。
【0024】
図11は、この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
図11において、501〜506は図4におけるものと、52、53、56〜58は図8におけるものとそれぞれ同一のものである。
【0025】
図12は、この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置のリセット出力装置を示すブロック図である。
図12において、51、53は図8におけるものと同一のものである。リセット要求信号受付処理部611は、リモートリセット切替スイッチからネットワーク経由でリセット要求信号を受信する。リセット信号出力処理部612は、接続されている各制御装置にリセット信号を出力する。
【0026】
図13は、この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置のリモートリセット切替スイッチを示すブロック図である。
図13において、52、53は図8におけるものと同一のものである。切替スイッチ621は、図4の切替スイッチ13と同じ動作を行う。リモートリセットスイッチ622は、例えば、図14に示されるような、リセット要求を通知する先の制御装置を指示する。リモートリセット受付処理部623は、リモートリセットスイッチ622からのリセット要求を受け付ける。リセット要求信号生成処理部624は、リモートリセット受付処理部623からの通知により、リセット要求信号を生成する。リセット要求信号出力処理部625は、生成されたリセット要求信号を各リセット出力装置へ送信する。全通知パラメータテーブル626には、例えば、図15に示されるような、各制御装置への通知パラメータが格納されている。
【0027】
図14は、この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置のリモートリセットスイッチを示す図である。
図14において、リモートリセットスイッチ622は、リセット先の入射器、加速器、照射室A、B、Cのボタンを有している。
【0028】
図15は、この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置の全通知パラメータテーブルを示す図である。
図15において、各制御装置のIPアドレスが格納されている。
【0029】
次に、動作について図9を用いて説明する。
例えば、照射室Cを使用している状態で、制御PCC58が故障すると、入射器制御装置1、加速器制御装置2、照射室C制御装置5が強制停止する。
再度、使用可能とするために、例えば、制御PCB57のリモートリセット切替スイッチ52を人が操作する。例えば、図14に示すようなリモートリセットスイッチ622にて、人が入射器を選択すると、図13のリモートリセット受付処理部623に入射器に対するリモートリセット信号が通知される。通知されたリモートリセット受付処理部623は、さらにリセット要求信号生成処理部624へ通知する。通知されたリセット要求信号生成処理部624は、例えば、図15に示されるような全通知パラメータテーブル626から入射器に該当する通知パラメータを読み出し、リセット要求信号を生成し、リセット要求信号出力処理部625へ通知する。通知されたリセット要求信号出力処理部625は、リセット要求信号を入射器制御装置1のリセット出力装置51へ送信する。
【0030】
リセット要求信号を受けた入射器制御装置1のリセット出力装置51のリセット要求信号受付処理部611は、リセット信号出力処理部612へ通知し、入射器制御装置1へリセット信号を出力する。リセット信号を受信した入射器制御装置1のリセット処理部は、リセットを行い、加速器制御装置からの接続要求信号待ちとなる。
同様に、制御PCB57のリモートリセット切替スイッチ52から加速器、照射室Cを選択することにより、加速器制御装置2、照射室C制御装置5のリセット出力装置51にリセット要求信号が通知され、リセット要求信号を受信した各リセット出力装置51は、各制御装置へリセット信号を出力し、加速器制御装置2、照射室C制御装置5は、接続要求信号待ちとなる。
【0031】
次に、図13の切替スイッチ621から接続すべき照射室制御装置の切替操作を行うことにより、制御PCB57は、照射室C制御装置5と接続されると共に、照射室C制御装置5は、加速器制御装置2と接続され、また、加速器制御装置2は入射器制御装置1と接続される。
【0032】
実施の形態2によれば、各制御PCにリモートリセット切替スイッチを設け、各制御装置にリセット出力装置を設け、各制御PCからの人の操作により、各制御装置のリセット及び照射室制御装置の接続を切り替えられるようにしたので、故障時に各制御装置を人がリセットしなくてよいという効果が得られる。
【0033】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図16〜図28に基づいて説明する。
図16は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
図16において、1、2、9〜11、51、53は図8におけるものと同一のものである。図16では、加速器制御装置がA、Bと二つ設けられている。照射室制御装置103、104、105には、接続する加速器制御装置2a、2bを切替えられるような機能を付加している。制御PC106、107、108には、加速器制御装置2a、2bの切替要求を出力できるような機能を付加している。リセット切替出力装置111には、制御PC106、107、108から加速器制御装置切替要求を受信し、照射室制御装置103〜105に対して切替信号出力を行う機能を付加している。リモートリセット切替スイッチ112は、各制御装置のリセット出力装置やリセット切替出力装置111に対してリモートリセット信号や切替要求を通知し、各制御PC106〜108に照射室制御装置103〜105の切替信号を通知する。
【0034】
図17は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
図17において、1、2、9〜11、51、53、103〜108、111、112は図16におけるものと同一のものである。加速器A制御装置2aが故障したら、入射器制御装置1と照射室C制御装置105が強制停止される。
【0035】
図18は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
図18において、1、2、9〜11、51、53、103〜108、111、112は図16におけるものと同一のものである。入射器制御装置1と照射室C制御装置105がリセットされ、加速器A制御装置2aが故障のままである。このとき、照射室C制御装置105は、加速器B制御装置2bと接続される。
【0036】
図19は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
図19において、53、106〜108、112は図16におけるもの同一のものである。切替受付処理部701は、リモートリセット切替スイッチ112からの照射室制御装置の切替信号を受け付ける。接続パラメータ通知処理部702は、切替受付処理部701からの通知により接続すべき加速器制御装置の接続パラメータを読み出し、通知用電文を作成して、リモートリセット切替スイッチ112へ通知する。接続処理部703は、接続パラメータ切替処理部704からの通知により、接続パラメータテーブル705から接続パラメータを読み出し、照射室制御装置と接続を行う。接続パラメータ切替処理部704は、システム全体接続パラメータテーブル706から接続すべき照射室制御装置の接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル705へ格納する。接続パラメータテーブル705には、接続すべき照射室制御装置の接続パラメータが格納されている。システム全体接続パラメータテーブル706には、各照射室制御装置、各加速器制御装置の接続パラメータが格納されている。照射室制御装置707は、接続処理部703によって接続される照射室制御装置である。
【0037】
図20は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の照射室制御装置を示すブロック図である。
図20において、103〜105、111は図16におけるものと同一のものである。リセット処理部711は、リセット切替出力装置111からのリセット要求を受けてリセット処理を行う。切替受付処理部712は、リセット切替出力装置111からの加速器制御装置切替要求を受けて切替処理を行う。接続応答処理部713は、制御PC717からの接続要求を受けて応答を返す。接続処理部714は、切替受付処理部712からの通知を受けて加速器制御装置との接続処理を行う。接続パラメータテーブル715には、接続すべき加速器制御装置716の接続パラメータが格納されている。
【0038】
図21は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の制御PC内システム全体接続パラメータテーブル例を示す図である。
図21において、各装置のホスト名と、IPアドレスと、ポート番号が含まれる。
【0039】
図22は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の制御PCからネットワーク経由で各制御装置に通知される接続切替パラメータ例を示す図である。
図22において、接続切替パラメータには、制御PCCと照射室C制御装置と加速器B制御装置について、それぞれホスト名とIPアドレスとポート番号が含まれている。
【0040】
図23は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の照射室制御装置用リセット切替出力装置を示すブロック図である。
図23において、53、111は図16におけるものと同一のものである。要求信号受付処理部721は、リモートリセット切替スイッチ112からネットワーク経由でリセット要求信号、加速器切替信号を受信する。要求信号解析処理部722は、受信した信号を解析し、リセット要求信号と加速器切替信号に分別する処理を行う。リセット信号出力処理部723は、接続されている各照射室制御装置にリセット信号を出力する。加速器切替要求出力処理部724は、加速器切替要求信号を受けて照射室制御装置に加速器切替信号を通知する。
【0041】
図24は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置のリモートリセット切替スイッチを示すブロック図である。
図24において、621〜624、626は図13におけるものと同一のものである。信号出力処理部731は、リセット要求信号と接続すべき加速器制御装置を通知する信号をネットワークへ出力する。通知信号生成処理部732は、接続すべき加速器制御装置を通知する信号を生成する。接続パラメータ通知受信処理部733は、制御PCから通知される接続すべき加速器制御装置の接続パラメータを受信する。
【0042】
図25は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の接続先切替スイッチを示す図である。
図25において、接続先切替スイッチ621は、接続先の加速器A、B、照射室A、B、Cのボタンを有し、照射室が選択されれば、制御PCと選択された照射室制御装置が接続され、加速器のいずれかを選択すれば、照射室制御装置と選択された加速器制御装置が接続される。
【0043】
図26は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置のリモートリセットスイッチを示す図である。
図26において、リモートリセットスイッチ622は、リセット先の入射器、加速器A、B、照射室A、B、Cのボタンを有し、操作されれば、その制御装置がリセットされる。
【0044】
図27は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の制御PCからリモートリセット切替スイッチへ通知するデータ例を示す図である。
図27において、照射室C制御装置へ通知するデータには、加速器B制御装置のホスト名と、加速器B制御装置のIPアドレスと、加速器B制御装置のポート番号とが含まれている。
【0045】
図28は、この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置のリモートリセット切替スイッチ内で生成されるデータ例を示す図である。
図28において、通知する照射室C制御装置のIPアドレスと、通知内容としての加速器B制御装置のホスト名と、加速器B制御装置のIPアドレスと、加速器B制御装置のポート番号とが含まれている。
【0046】
次に、動作について図16〜図28を用いて説明する。
例えば、加速器A制御装置2aを使用して、照射室Cにて治療を行っている状態で、加速器A制御装置2aが故障した場合、入射器制御装置1、加速器A制御装置2a、照射室C制御装置105が強制停止する。
治療を継続するために、図17の制御PCC108のリモートリセット切替スイッチ112を人が操作する。例えば、図26で示されるような、リモートリセットスイッチ622にて人が入射器、照射室Cを選択することにより、それぞれの制御装置に対するリセット要求信号がリモートリセット受付処理部623に通知され、リセット要求信号生成処理部624を経由して信号出力処理部731へ通知される。
通知された信号出力処理部731は、ネットワーク53により入射器制御装置1、照射室C制御装置105へリモートリセット要求信号を通知する。
【0047】
リモートリセット要求信号を受信した入射器制御装置1のリセット出力装置51は、入射器制御装置1へリセット出力し、入射器制御装置1は、加速器制御装置からの接続要求信号待ちとなる。
照射室C制御装置105のリセット切替出力装置111内の要求信号受付処理部721は、リモートリセット要求信号を受信すると要求信号解析処理部722へ通知する。通知された要求信号解析処理部722は、通知された内容を解析し、リセット要求信号であれば、リセット信号出力処理部723へ通知し、リセット信号出力処理部723は、照射室C制御装置105へリセット信号を出力する。リセット信号を受信した図20のリセット処理部711は、リセット処理を行い、制御PC717からの接続要求信号待ちとなる。
【0048】
次に、制御PCC108のリモートリセット切替スイッチ112を人が操作する。例えば、図25に示されるような切替スイッチを操作することにより、照射室Cへの切替信号を図19で示される制御PC内の切替受付処理部701に通知する。切替受付処理部701は、切替信号を受信すると、接続パラメータ切替処理部704へ照射室切替信号を通知する。
切替受付処理部701から通知を受けた接続パラメータ切替処理部704は、システム全体接続パラメータテーブル706から照射室C制御装置用の接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル705に格納し、接続処理部703へ通知する。
接続処理部703は、接続パラメータテーブル705から接続パラメータを読み出し、照射室C制御装置に接続を行う。
【0049】
次に、制御PCC108のリモートリセット切替スイッチ112を人が操作し、加速器Bへの切替信号を制御PC内の切替受付処理部701に通知する。切替受付処理部701は、切替信号を受信すると、照射室制御装置以外の制御装置であるため、接続パラメータ通知処理部702へ通知する。
通知を受けた接続パラメータ通知処理部702は、システム全体接続パラメータテーブル706から加速器B制御装置用の接続パラメータを読み出し、例えば、図27に示すような通知信号を生成し、生成した通知信号をリモートリセット切替スイッチ112内の接続パラメータ通知受信処理部733へ通知する。
接続パラメータ通知受信処理部733は、通知信号生成処理部732へ通知する。通知を受けた通知信号生成処理部732は、システム全通知パラメータテーブル626より照射室C制御装置に対応する通知パラメータを読み出し、例えば図28に示すような通知信号を生成し、信号出力処理部731へ通知する。信号出力処理部731は、通知信号をネットワーク53経由で照射室C制御装置105のリセット切替出力装置111へ通知する。
【0050】
制御PCC108から通知電文を受けた照射室C制御装置105のリセット切替出力装置111内の図23で示される要求信号受付処理部721は、要求信号解析処理部722へ通知電文を通知する。通知された要求信号解析処理部722は、通知された内容を解析し、加速器切替要求信号であれば、切替要求信号を加速器切替要求出力処理部724へ通知する。通知された加速器切替要求出力処理部724は、加速器Bへの切替信号を照射室C制御装置105内の図20で示される切替受付処理部712へ通知する。
【0051】
図20で示される照射室C制御装置105内の切替受付処理部712は、加速器Bへの切替信号を受信すると、接続パラメータテーブル715に加速器B制御装置2bの接続パラメータを格納し、加速器制御装置接続処理部714に通知する。通知を受けた加速器制御装置接続処理部714は、接続パラメータテーブル715から加速器B制御装置2bの接続パラメータを読み出し、加速器B制御装置2bへの接続処理を行う。
【0052】
照射室C制御装置105からの接続要求信号を受けた加速器B制御装置2bは、照射室C制御装置へ接続応答を返した後、入射器制御装置1への接続処理を行う。
加速器B制御装置2bからの接続要求信号を受けた入射器制御装置1は、加速器B制御装置2bへ接続応答を返す。
【0053】
実施の形態3によれば、加速器制御装置を複数設け、制御PCからの操作により切替えられるようにしたので、加速器制御装置故障時に治療が継続できるという効果が得られる。
【0054】
なお、上述の実施の形態3では、加速器制御装置が2つの場合を挙げたが、3つ以上の場合でも同様な動作により実現できる。
【0055】
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を図29〜図38に基づいて説明する。
図29は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
図29において、1、9〜11、51、53、103〜105、111は図16におけるものと同一のものである。図29では、入射器制御装置がA、Bと二つ設けられるとともに、加速器制御装置もA、Bと二つ設けられている。加速器制御装置151、152は、入射器制御装置の接続を切替えられるような機能が付加されている。制御PC156〜158は、入射器制御装置の切替を通知する機能が付加されている。リセット切替出力装置159は、照射室制御装置から入射器制御装置切替要求を受信し、加速器制御装置に対して切替信号出力を行う機能を付加されている。リモートリセット切替スイッチ161は、各制御装置のリセット出力装置やリセット切替出力装置に対して、リモートリセット信号や切替要求を通知し、各制御PCに照射室制御装置の切替信号を通知する。
【0056】
図30は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
図30において、1、9〜11、51、53、103〜105、111、151、152、156〜159,161は図29におけるものと同一のものである。入射器A制御装置1aが故障したとき、加速器A制御装置151と照射室C制御装置105が強制停止される。
【0057】
図31は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
図31において、1、9〜11、51、53、103〜105、111、151、152、156〜159,161は図29におけるものと同一のものである。加速器A制御装置151と照射室C制御装置105がリセットされるものの、入射器A制御装置1aは故障したままである。
【0058】
図32は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
図32において、53、156〜158、161は図29におけるものと同一のものである。
切替受付処理部801は、リモートリセット切替スイッチ161からのリセット信号、切替信号を受け付ける。接続パラメータ通知処理部802は、切替受付処理部801からの通知により、接続すべき加速器制御装置、入射器制御装置の接続パラメータを読み出し、通知用電文を作成して、リモートリセット切替スイッチ161へ通知する。接続処理部803は、接続パラメータ切替処理部804からの通知により、接続パラメータテーブル805から接続パラメータを読み出し、照射室制御装置と接続を行う。
接続パラメータ切替処理部804は、システム全体接続パラメータテーブル806から接続すべき照射室制御装置の接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル805へ格納する。接続パラメータテーブル805は、接続すべき照射室制御装置807の接続パラメータが格納されている。システム全体接続パラメータテーブル806は、各照射室制御装置、各加速器制御装置、各入射器制御装置の接続パラメータが格納されている。
【0059】
図33は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の加速器制御装置を示すブロック図である。
図33において、151、152、159は図29におけるものと同一のものである。
リセット処理部811は、リセット切替出力装置159からのリセット要求を受けて、リセット処理を行う。切替受付処理部812は、リセット切替出力装置159からの入射器制御装置切替要求を受けて切替処理を行う。接続応答処理部813は、照射室制御装置817からの接続要求を受けて応答を返す。接続処理部814は、切替受付処理部812からの通知を受けて入射器制御装置816との接続処理を行う。接続パラメータテーブル815は、接続すべき入射器制御装置の接続パラメータが格納されている。
【0060】
図34は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の制御PC内システム全体接続パラメータテーブル例を示す図である。
図34において、照射室制御装置A、B、C、加速器制御装置A、B、入射器制御装置A、Bごとにホスト名、IPアドレス、ポート番号が格納されている。
【0061】
図35は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の制御PCからネットワーク経由で各制御装置に通知される接続切替パラメータ例を示す図である。
図35において、加速器A制御装置に通知される接続切替パラメータには、加速器A制御装置のIPアドレス、入射器B制御装置のホスト名、IPアドレス、ポート番号が含まれる。
【0062】
図36は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の加速器制御装置用リセット切替出力装置を示すブロック図である。
図36において、53、159は図29におけるものと同一のものである。
要求信号受付処理部831は、リモートリセット切替スイッチからネットワーク経由でリセット要求信号、入射器切替信号を受信する。要求信号解析処理部832は、受信した信号を解析し、リセット要求信号と入射器切替信号に分別する処理を行う。リセット信号出力処理部833は、接続されている各加速器制御装置にリセット信号を出力する。入射器切替要求出力処理部834は、入射器切替要求信号を受けて加速器制御装置に入射器切替信号を通知する。
【0063】
図37は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の接続先切替スイッチを示す図である。
図37において、接続先切替スイッチ621は、接続先の入射器A、B、加速器A、B、照射室A、B、Cのボタンを有している。
【0064】
図38は、この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置のリモートリセットスイッチを示す図である。
図38において、リモートリセットスイッチ622は、リセット先の入射器A、B、加速器A、B、照射室A、B、Cのボタンを有している。
【0065】
次に、動作について、図29〜38を用いて説明する。
例えば、入射器A制御装置1a、加速器A制御装置151を使用して、照射室Cにて治療を行っている状態で、入射器A制御装置1aが故障した場合、入射器制御装置1a、加速器A制御装置151、照射室C制御装置105が強制停止する。
治療を継続するために、例えば、図38で示されるようなリモートリセットスイッチ622にて人が加速器A、照射室Cを選択することにより、選択された制御装置に対するリモートリセット信号が、ネットワーク53により加速器A制御装置151、照射室C制御装置105へ通知される。
【0066】
加速器A制御装置151のリセット切替出力装置159内の要求信号受付処理部831は、リモートリセット要求信号を受信すると、要求信号解析処理部832へ通知する。通知された要求信号解析処理部832は、通知された内容を解析し、リセット要求信号であれば、リセット信号出力処理部833へ通知し、リセット信号出力処理部833は、該当する制御装置へリセット信号を出力する。リセット信号を受信した図33のリセット処理部811は、リセット処理を行い、照射室制御装置817からの接続要求信号待ちとなる。
同様にリモートリセット要求信号を受信した照射室C制御装置105は、実施の形態3と同様な動作を行い、制御PCからの接続要求信号待ちとなる。
【0067】
次に、制御PCC158のリモートリセット切替スイッチ161を人が操作する。例えば、図37に示されるような切替スイッチ621を操作すると、照射室Cへの切替信号を制御PC内の図32で示される切替受付処理部801に通知する。切替受付処理部801は、切替信号を受信すると、接続パラメータ切替処理部804へ照射室切替信号を通知する。
切替受付処理部801から通知を受けた接続パラメータ切替処理部804は、システム全体接続パラメータテーブル806から照射室C制御装置用の接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル805に格納し、接続処理部803へ通知する。接続処理部803は、接続パラメータテーブル805から接続パラメータを読み出し、照射室C制御装置に接続を行う。
【0068】
次に、制御PCC158のリモートリセット切替スイッチ161を人が操作し、加速器Aへの切替信号を制御PC内の図32で示される切替受付処理部801に通知する。切替受付処理部801は、切替信号を受信すると、照射室制御装置以外の制御装置であるため、接続パラメータ通知処理部802へ通知する。
通知を受けた接続パラメータ通知処理部802は、システム全体接続パラメータテーブル806から加速器A制御装置用の接続パラメータを読み出し、通知信号を生成し、生成した通知信号をリモートリセット切替スイッチ112へ通知する。通知されたリモートリセット切替スイッチ112は、ネットワーク53経由で照射室C制御装置105のリセット切替出力装置111へ通知する。
制御PCC158から通知電文を受けた照射室C制御装置105のリセット切替出力装置111は、照射室C制御装置へ通知し、照射室C制御装置は、加速器A制御装置に接続を行う。
【0069】
次に、制御PCC158のリモートリセット切替スイッチ161を人が操作し、入射器Bへの切替信号を制御PC内の図32で示される切替受付処理部801に通知する。切替受付処理部801は、切替信号を受信すると、照射室制御装置以外の制御装置であるため、接続パラメータ通知処理部802へ通知する。
通知を受けた接続パラメータ通知処理部802は、システム全体接続パラメータテーブル806から入射器B制御装置用の接続パラメータを読み出し、通知信号を生成し、生成した通知信号をリモートリセット切替スイッチ112へ通知する。通知されたリモートリセット切替スイッチ112は、例えば図35に示すような通知信号を生成し、ネットワーク53経由で加速器A制御装置151のリセット切替出力装置159へ通知する。
通知を受けた加速器A制御装置151のリセット切替出力装置159内の図36で示される要求信号受付処理部831は、要求信号解析処理部832へ通知電文を通知する。通知された要求信号解析処理部832は、通知された内容を解析し、入射器切替要求信号であれば、切替要求信号を入射器切替要求出力処理部834へ通知する。通知された入射器切替要求出力処理部834は、入射器Bへの切替信号を加速器A制御装置151の切替受付処理部812へ通知する。
【0070】
加速器A制御装置151内の図33で示される切替受付処理部812は、入射器B制御装置への切替信号を受信すると、接続パラメータテーブル815に入射器B制御装置1bの接続パラメータを格納し、入射器制御装置接続処理部814に通知する。通知を受けた入射器制御装置接続処理部814は、接続パラメータテーブル815から入射器B制御装置1bの接続パラメータを読み出し、入射器B制御装置1bへの接続処理を行う。
加速器A制御装置151からの接続要求信号を受けた入射器制御装置1bは、加速器B制御装置151へ接続応答を返す。
【0071】
実施の形態4によれば、入射器制御装置を複数設け、切り替えられるようにしたので、入射器制御装置故障時に治療が継続できるという効果が得られる。
【0072】
なお、上述の実施の形態4では、入射器制御装置が2つの場合について記述したが、3つ以上の場合でも同様な動作により実現できる。
【0073】
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5を図39〜図48に基づいて説明する。
図39は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
図39において、1、9〜11、51、53は図29におけるものと同一のものである。
加速器制御装置201、202は、自動的に接続する入射器制御装置を切替える機能を付加されている。照射室制御装置203〜205は、自動的に接続する加速器制御装置を切替える機能を付加されている。制御PC206〜208は、自動的に接続する照射室制御装置を切替える機能を付加されている。リセット自動切替出力装置209は、加速器制御装置に対して自動切替信号を出力する。リセット自動切替出力装置210は、照射室制御装置に対して自動切替信号を出力する。リモートリセット自動切替スイッチ211は、自動切替要求信号を出力する機能を付加されている。
【0074】
図40は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
図40において、1、9〜11、51、53、201、202、203〜211は図39におけるものと同一のものである。入射器A制御装置1aが故障したら、加速器A制御す値201と照射室C制御装置205が強制停止される。
【0075】
図41は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
図41において、1、9〜11、51、53、201、202、203〜211は図39におけるものと同一のものである。加速器A制御装置201と照射室C制御装置205がリセットされても、入射器A制御装置1aは故障したままである。
【0076】
図42は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
図42において、53、206〜208、211は図39におけるものと同一のものである。
自動切替受付処理部901は、リモートリセット自動切替スイッチ211からの自動切替信号を受付ける。接続処理部902は、接続パラメータテーブル904から接続すべき照射室制御装置909の接続パラメータを読み出し、正常判定パラメータテーブル905に従い、接続処理を行う。接続パラメータ切替処理部903は、自動切替受付処理部901からの自動切替信号を受けて接続中接続先テーブル906やシステム全体接続パラメータテーブル907から接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル904に設定する。
接続パラメータテーブル904は、接続すべき照射制御装置の接続パラメータが格納されている。正常判定パラメータテーブル905は、接続処理の正常判定を行うための条件が格納されている。接続中接続先テーブル906は、接続中である照射室制御装置の接続パラメータを格納している。システム全体接続パラメータテーブル907は、各照射室制御装置、各加速器制御装置、各入射器制御装置の接続パラメータが格納されている。正常判定優先度テーブル908は、自動的に接続処理を行う接続先の優先度が格納されている。
【0077】
図43は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の照射室制御装置を示すブロック図である。
図43において、203〜205、210は図39におけるものと同一のものである。
リセット処理部911は、リセット自動切替出力装置210からのリセット信号を受けてリセット処理を行う。接続応答処理部912は、制御PC921からの接続要求信号を受けて接続応答を返す。加速器制御装置接続処理部913は、自動切替受付処理部915からの通知を受けて、加速器制御装置920との接続処理を行う。
加速器制御装置接続中接続先テーブル914は、接続中の加速器制御装置の接続パラメータを格納している。自動切替受付処理部915は、リセット自動切替出力装置210からの自動切替信号を受けて、加速器制御装置接続処理部913へ接続要求する。接続パラメータテーブル916は、接続処理を行う接続パラメータが格納されている。システム全体接続パラメータテーブル917は、各照射室制御装置、各加速器制御装置、各入射器制御装置の接続パラメータが格納されている。正常判定優先度テーブル918は、自動的に接続処理を行う接続先の優先度が格納されている。正常判定パラメータテーブル919は、接続処理の正常判定を行うための条件が格納されている。
【0078】
図44は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の加速器制御装置を示すブロック図である。
図44において、201、202、209は図39におけるものと同一のものである。
リセット処理部931は、リセット自動切替出力装置209からのリセット信を受けてリセット処理を行う。接続応答処理部932は、照射室制御装置941からの接続要求信号を受けて接続応答を返す。入射器制御装置接続処理部933は、自動切替受付処理部935からの通知を受けて、入射器制御装置940との接続処理を行う。
入射器制御装置接続中接続先テーブル934は、接続中の入射器制御装置の接続パラメータを格納している。自動切替受付処理部935は、リセット自動切替出力装置209からの自動切替信号を受けて、入射器制御装置接続処理部933へ接続要求する。接続パラメータテーブル936は、接続処理を行う接続パラメータが格納されている。システム全体接続パラメータテーブル937は、各照射室制御装置、各加速器制御装置、各入射器制御装置の接続パラメータが格納されている。正常判定優先度テーブル938は、自動的に接続処理を行う接続先の優先度が格納されている。正常判定パラメータテーブル939は、接続処理の正常判定を行うための条件が格納されている。
【0079】
図45は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置のリモートリセット自動切替スイッチを示すブロック図である。
図45において、53、211は図39におけるものと、622〜624、626は図24におけるものとそれぞれ同一のものである。
自動切替開始スイッチ951は、例えば図48に示されるような自動切替信号を制御PCへ通知する。自動切替信号分割処理部952は、自動切替信号を分割する。信号出力処理部953は、リモートリセット要求信号や自動切替信号を各制御装置へ通知出力する。通知信号生成処理部954は、通知信号を生成する。
【0080】
図46は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の正常判定パラメータテーブルを示す図である。
図46において、照射室制御装置と加速器制御装置と入射器制御装置との接続タイムアウト時間及び接続リトライ回数が定義されている。
【0081】
図47は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の正常判定優先度パラメータテーブルを示す図である。
図47において、照射室制御装置と加速器制御装置と入射器制御装置について、優先度順に上から配置されている。
【0082】
図48は、この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の接続先自動切替スイッチを示す図である。
図48において、自動切替開始スイッチ951の操作により、各制御装置が接続先を自動で切替える。
【0083】
次に、制御PCの動作について、図39、図42を用いて説明する。
例えば、図39において、制御PCC208が照射室C制御装置205との接続を行う場合、制御PCC208内の図42に示す接続処理部902が、接続処理を行い、接続が成功すると、接続成功の通知を接続パラメータ切替処理部903へ通知する。接続成功の通知を受けた接続パラメータ切替処理部903は、接続した照射室C制御装置205の接続パラメータが格納されている接続パラメータテーブル904の内容を接続中接続先テーブル906に格納する。
【0084】
次に、照射室制御装置の動作について、図39、図43を用いて説明する。
例えば、図39において、照射室C制御装置205が加速器A制御装置201との接続を行う場合、照射室C制御装置205内の図43に示す接続処理部913が、加速器A制御装置201との接続が成功すると、接続成功の通知を自動切替受付処理部915へ通知する。接続成功の通知を受けた自動切替受付処理部915は、接続した加速器A制御装置201の接続パラメータが格納された接続パラメータテーブル916の内容を接続中接続先テーブル914に格納する。
【0085】
次に、加速器制御装置の動作について、図39、図44を用いて説明する。
例えば、図39において、加速器A制御装置201が入射器A制御装置1aとの接続を行う場合、加速器A制御装置201内の図44に示す接続処理部933が、入射器A制御装置1aとの接続が成功すると、接続成功の通知を自動切替受付処理部935へ通知する。接続成功の通知を受けた自動切替受付処理部935は、接続した入射器A制御装置1aの接続パラメータが格納された接続パラメータテーブル936の内容を接続中接続先テーブル934に格納する。
【0086】
次に故障発生時の動作について、図40〜48を用いて説明する。
例えば、入射器A制御装置1a、加速器A制御装置201を使用して、照射室Cにて治療を行っている状態で、入射器A制御装置1aが故障した場合、入射器A制御装置1a、加速器A制御装置201、照射室C制御装置205が強制停止する。
治療を継続するために、例えば、制御PCC208に設置されたリモートリセット自動切替スイッチ211内の図38で示されるリモートリセットスイッチ622にて、人が加速器A、照射室Cを選択することにより、それぞれの選択された制御装置に対するリモートリセット要求信号がネットワーク53により加速器A制御装置201、照射室C制御装置205へ通知され、通知された加速器A制御装置201、照射室C制御装置205は、実施の形態4と同様の動作を行い、接続要求信号待ちとなる。
【0087】
次に、制御PCC208に設置されたリモートリセット自動切替スイッチ211内の図45の自動切替開始スイッチ951を人が操作する。図48に示される自動切替開始スイッチ951を操作することにより、自動切替信号が自動切替信号分割処理部952に通知される。自動切替信号を通知された自動切替信号分割処理部952は、自動切替信号を制御PC内の自動切替受付処理部901に通知すると共に、通信信号生成処理部954にも通知する。
通信信号生成処理部954は、自動切替信号を受信すると各制御装置へ通知するための自動切替信号を生成し、信号出力処理部953へ通知する。信号出力処理部953は、ネットワーク53経由で自動切替信号を各制御装置へ通知する。
【0088】
自動切替信号を受信した制御PC内の図42で示される自動切替受付処理部901は、接続パラメータ切替処理部904へ照射室切替信号を通知する。自動切替受付処理部901から通知を受けた接続パラメータ切替処理部904は、接続中接続先テーブル906から故障発生時に接続していた照射室制御装置の接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル904へ格納し、接続処理部902へ通知する。
通知を受けた制御PC内の図42で示される接続処理部902は、接続パラメータテーブル904から接続パラメータを読み出し、対応する照射室制御装置に接続処理を行う。この接続処理は、例えば図46に示されるような正常判定パラメータテーブル905に従った判定条件で行われ、判定条件内で接続処理が成功すれば、成功の通知を接続パラメータ切替処理部903へ通知し、接続パラメータ切替処理部903は、接続パラメータテーブル904の内容を接続中接続先テーブル906に格納する。
判定条件内で接続処理が成功しなければ、失敗の通知を接続パラメータ切替処理部903へ通知する。失敗の通知を受けた接続パラメータ切替処理部903は、例えば、図47のような構成の正常判定優先度テーブル908で上から順番に記載されている照射室制御装置を読み出し、システム全体接続パラメータテーブル907から対応する接続パラメータを読み出し、接続パラメータテーブル904へ格納し、接続処理部902へ通知する。
通知を受けた制御PC内の接続処理部902は、接続パラメータテーブル904から接続パラメータを読み出し、正常判定パラメータテーブル905に従った判定条件で接続処理を行う。これを接続処理が成功するまで繰り返す。
【0089】
自動切替信号を受信した照射室制御装置内の図43で示される自動切替受付処理部915は、接続中接続先テーブル914の内容である接続パラメータを接続パラメータテーブル916に格納し、接続処理部913へ切替信号を通知する。通知を受けた接続処理部913は、接続パラメータテーブル916から接続パラメータを読み出し、正常判定パラメータテーブル919に従った判定条件で接続処理を行う。
判定条件で接続処理が成功しなければ、正常判定優先度テーブル918より優先度の高いものから順番に加速器制御装置に対して接続処理を行う。これを接続処理が成功するまで繰り返す。
【0090】
自動切替信号を受信した加速器制御装置も照射室制御装置と同様な動作を行い、入射器制御装置に対して接続処理を行う。これを接続処理が成功するまで繰り返す。
加速器A制御装置201からの接続要求信号を受けた入射器制御装置1bは、加速器B制御装置201へ接続応答を返す。
このようにして、各制御装置が優先順位にしたがって、接続を自動的に行い、接続できなければ次の優先順位に対して接続を試みるようにすることで、システム全体が自動的に接続される。
【0091】
実施の形態5によれば、接続処理が成功したかどうか判断するような機能を設けたので、故障発生時に自動的に制御装置を切り替え、治療を継続できる効果が得られる。
【0092】
なお、上述の実施の形態5では、入射器制御装置、加速器制御装置がそれぞれ2つの場合について記述したが、それぞれ3つ以上の場合でも同様な動作により実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の切替スイッチを示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の接続パラメータ情報を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態1による冗長化粒子線治療装置の全照射室接続パラメータテーブルを示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
【図9】この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
【図12】この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置のリセット出力装置を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置のリモートリセット切替スイッチを示すブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置のリモートリセットスイッチを示す図である。
【図15】この発明の実施の形態2による冗長化粒子線治療装置の全通知パラメータテーブルを示す図である。
【図16】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
【図17】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
【図18】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
【図19】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
【図20】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の照射室制御装置を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の制御PC内システム全体接続パラメータテーブル例を示す図である。
【図22】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の制御PCからネットワーク経由で各制御装置に通知される接続切替パラメータ例を示す図である。
【図23】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の照射室制御装置用リセット切替出力装置を示すブロック図である。
【図24】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置のリモートリセット切替スイッチを示すブロック図である。
【図25】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の接続先切替スイッチを示す図である。
【図26】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置のリモートリセットスイッチを示す図である。
【図27】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置の制御PCからリモートリセット切替スイッチへ通知するデータ例を示す図である。
【図28】この発明の実施の形態3による冗長化粒子線治療装置のリモートリセット切替スイッチ内で生成されるデータ例を示す図である。
【図29】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
【図30】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
【図31】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
【図32】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
【図33】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の加速器制御装置を示すブロック図である。
【図34】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の制御PC内システム全体接続パラメータテーブル例を示す図である。
【図35】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の制御PCからネットワーク経由で各制御装置に通知される接続切替パラメータ例を示す図である。
【図36】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の加速器制御装置用リセット切替出力装置を示すブロック図である。
【図37】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置の接続先切替スイッチを示す図である。
【図38】この発明の実施の形態4による冗長化粒子線治療装置のリモートリセットスイッチを示す図である。
【図39】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置を示す構成図である。
【図40】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の故障発生時を示す説明図である。
【図41】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置のリセット操作後を示す説明図である。
【図42】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の制御PCを示すブロック図である。
【図43】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の照射室制御装置を示すブロック図である。
【図44】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の加速器制御装置を示すブロック図である。
【図45】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置のリモートリセット自動切替スイッチを示すブロック図である。
【図46】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の正常判定パラメータテーブルを示す図である。
【図47】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の正常判定優先度パラメータテーブルを示す図である。
【図48】この発明の実施の形態5による冗長化粒子線治療装置の接続先自動切替スイッチを示す図である。
【符号の説明】
【0094】
1 入射器制御装置、2 加速器制御装置、
3 照射室A制御装置、4 照射室B制御装置、5 照射室C制御装置、
6 制御PCA、7 制御PCB、8 制御PCC、
9、10、11 ネットワーク、
12 リセットスイッチ、13 切替スイッチ、
51 リセット出力装置、52 リモートリセット切替スイッチ、
53 ネットワーク、
56 制御PCA、57 制御PCB、58 制御PCC、
103 照射室A制御装置、104 照射室B制御装置、105 照射室C制御装置、
106 制御PCA、107 制御PCB、108 制御PCC、
111 リセット切替出力装置、112 リモートリセット切替スイッチ、
151 加速器A制御装置、152 加速器B制御装置、
156 制御PCA、157 制御PCB、158 制御PCC、
159 加速器制御装置用リセット切替出力装置、
160 照射室制御装置用リセット切替出力装置、
161 リモートリセット切替スイッチ、
201 加速器A制御装置、202 加速器B制御装置、
203 照射室A制御装置、204 照射室B制御装置、205 照射室C制御装置、
206 制御PCA、207 制御PCB、208 制御PCC、
209 加速器制御装置用リセット自動切替出力装置、
210 照射室制御装置用リセット自動切替出力装置、
211 リモートリセット自動切替スイッチ、
301 異常停止装置、302 ハードワイヤ、
501 制御PC内切替受付処理部、502 制御PC内接続パラメータ切替処理部、
503 制御PC内システム全体接続パラメータテーブル、
504 制御PC内接続処理部、505 制御PC内接続パラメータテーブル、
506 照射室制御装置、
611 リセット出力装置内リセット要求信号受付処理部、
612 リセット出力装置内リセット信号出力処理部、
621 リモートリセット切替スイッチ内切替スイッチ、
622 リモートリセット切替スイッチ内リモートリセットスイッチ、
623 リモートリセット切替スイッチ内リモートリセット受付処理部、
624 リモートリセット切替スイッチ内リセット要求信号生成処理部、
625 リモートリセット切替スイッチ内リセット要求信号出力処理部、
626 リモートリセット切替スイッチ内システム全体通知パラメータテーブル、
701 制御PC内切替受付処理部、702 制御PC内接続パラメータ通知処理部、
703 制御PC内接続処理部、704 制御PC内接続パラメータ切替処理部、
705 制御PC内接続パラメータテーブル、
706 制御PC内システム全体接続パラメータテーブル、
707 照射室制御装置、711 照射室制御装置のリセット処理部、
712 照射室制御装置の切替受付処理部、713 照射室制御装置の接続応答処理部、
714 照射室制御装置の接続処理部、
715 照射室制御装置の接続パラメータテーブル、716 加速器制御装置、
717 制御PC、
721 照射室制御装置用リセット切替出力装置内要求信号受付処理部、
722 照射室制御装置用リセット切替出力装置内要求信号解析処理部、
723 照射室制御装置用リセット切替出力装置内リセット信号出力処理部、
724 照射室制御装置用リセット切替出力装置内加速器切替要求出力処理部、
731 リモートリセット切替スイッチ内信号出力処理部、
731 リモートリセット切替スイッチ内通知信号生成処理部、
731 リモートリセット切替スイッチ内接続パラメータ通知受信処理部、
801 制御PC内切替受付処理部、802 制御PC内接続パラメータ通知処理部、
803 制御PC内接続処理部、804 制御PC内接続パラメータ切替処理部、
805 制御PC内接続パラメータテーブル、
806 制御PC内システム全体接続パラメータテーブル、807 照射室制御装置、
811 加速器制御装置のリセット処理部、812 加速器制御装置の切替受付処理部、
813 加速器制御装置の接続応答処理部、814 加速器制御装置の接続処理部、
815 加速器制御装置の接続パラメータテーブル、816 入射器制御装置、
817 照射室制御装置、
831 加速器制御装置用リセット切替出力装置内要求信号受付処理部、
832 加速器制御装置用リセット切替出力装置内要求信号解析処理部、
833 加速器制御装置用リセット切替出力装置内リセット信号出力処理部、
834 加速器制御装置用リセット切替出力装置内加速器切替要求出力処理部、
901 制御PC内切替受付処理部、902 制御PC内接続処理部、
903 制御PC内接続パラメータ切替処理部、
904 制御PC内接続パラメータテーブル、
905 制御PC内正常判定パラメータテーブル、
906 制御PC内接続中接続先テーブル、
907 制御PC内システム全体接続パラメータテーブル、
908 制御PC内正常判定優先度テーブル、909 照射室制御装置、
911 照射室制御装置のリセット処理部、912 照射室制御装置の接続応答処理部、
913 照射室制御装置の接続処理部、914 照射室制御装置の接続中接続先テーブル、
915 照射室制御装置の切替受付処理部、
916 照射室制御装置の接続パラメータテーブル、
917 照射室制御装置のシステム全体接続パラメータテーブル、
918 照射室制御装置の正常判定優先度テーブル、
919 照射室制御装置の正常判定パラメータテーブル、
920 加速器制御装置、921 制御PC、
931 加速器制御装置のリセット処理部、932 加速器制御装置の接続応答処理部、
933 加速器制御装置の接続処理部、934 加速器制御装置の接続中接続先テーブル、
935 加速器制御装置の自動切替受付処理部、
936 加速器制御装置の接続パラメータテーブル、
951 自動切替開始スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒子線を発生させる入射器を制御する入射器制御装置、上記入射器により発生された粒子線を加速させる加速器を制御する加速器制御装置、上記加速器により加速された粒子線を患者に照射する複数の照射室をそれぞれ制御する複数の照射室制御装置、上記複数の照射室制御装置に選択自在にかつ各別に接続され、上記照射室制御装置に指示を行う複数の制御計算機、及び上記各制御計算機に格納され、上記複数の照射室制御装置に対応する複数の接続パラメータを格納した接続パラメータテーブルを備えたことを特徴とする冗長化粒子線治療装置。
【請求項2】
上記各制御計算機は、接続先の上記照射室制御装置を切替える指示を行う切替スイッチを有し、上記切替スイッチの指示により、上記接続パラメータテーブルを参照して、接続先の上記照射室制御装置を切替られるようにしたことを特徴とする請求項1記載の冗長化粒子線治療装置。
【請求項3】
上記制御計算機は、上記入射器制御装置及び上記加速器制御装置及び上記照射室制御装置のうちの選択された上記制御装置をリセットするリセット信号を上記選択された制御装置に出力するリモートリセットスイッチを有し、
上記選択された制御装置は、上記リモートリセットスイッチからのリセット信号の受信により自身をリセットすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冗長化粒子線治療装置。
【請求項4】
それぞれ上記照射室制御装置と接続される上記加速器制御装置を複数備え、
上記切替スイッチは、上記照射室制御装置の接続先の上記加速器制御装置を切替える指示を行うよう構成され、
上記照射室制御装置は、上記切替スイッチの指示により、接続先の上記加速器制御装置を切替えられるようにしたことを特徴とする請求項2記載の冗長化粒子線治療装置。
【請求項5】
それぞれ上記加速器制御装置と接続される上記入射器制御装置を複数備え、
上記切替スイッチは、上記加速器制御装置の接続先の上記入射器制御装置を切替える指示を行うよう構成され、
上記加速器制御装置は、上記切替スイッチの指示により、接続先の上記入射器制御装置を切替えられるようにしたことを特徴とする請求項2または請求項4記載の冗長化粒子線治療装置。
【請求項6】
上記制御計算機の接続パラメータテーブルには、上記照射室制御装置及び上記加速器制御装置及び上記入射器制御装置の全ての制御装置の接続パラメータが格納され、
上記制御装置による上記接続先の切替に際しては、新たな上記接続先に対応する接続パラメータが上記制御計算機から通知されることを特徴とする請求項5記載の冗長化粒子線治療装置。
【請求項7】
上記照射室制御装置及び上記加速器制御装置の各制御装置は、上記照射室制御装置及び上記加速器制御装置及び上記入射器制御装置の全ての制御装置の接続パラメータを格納したシステム全体接続パラメータテーブルを有し、
上記各制御装置は、上記接続先の切替に際して、上記システム全体接続パラメータテーブルを参照して、予め決められた優先順序にしたがって自動的に接続先を切替えることを特徴とする請求項5記載の冗長化粒子線治療装置。

【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図2】
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【図3】
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【図9】
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【図10】
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【図17】
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【図18】
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【図30】
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【図31】
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【図40】
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【図41】
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【公開番号】特開2009−183403(P2009−183403A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−25240(P2008−25240)
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】