説明

写真シール作成装置

【課題】メールアドレスの入力ミスを少なくすることができる写真シール作成装置を提供する。
【解決手段】メールアドレスの入力を受付ける第1の受付手段と、メールアドレスの入力時に、所定時間が経過したことを判定する判定手段と、メールアドレスの入力を確定させるためのユーザ操作を受付ける第2の受付手段とを備え、第2の受付手段でユーザ操作を受付ける前に、判定手段で所定時間が経過したことが判定されると、第1の受付手段で受付けられたメールアドレスを利用しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、写真シール作成装置に関し、特に通信手段を備えて、ネットワークを介してデータのやりとりを行なうことができる写真シール作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ゲームセンター等の遊戯を提供する店舗において、写真を撮影してシールプリント等にする写真シール作成装置が数多く設置されている。このような写真シール作成装置には、一般に、被写体である利用者を写真シール作成装置に付属のカメラで撮影した画像を、タブレットディスプレイなどに表示して付属のタッチペンで文字や図形などを入力する、いわゆる落書きやお絵描きといわれている編集機能があるものが一般的になっている。そして、このような編集入力された画像は撮影画像と合成され、その合成画像がプリンタで印刷されて利用者に提供される。
【0003】
また、最近では、写真シール作成装置に通信手段を備えて、写真シール作成装置で作成した撮影画像または合成画像を、ネットワークを介して外部のサーバに送信して蓄積し、ユーザの携帯電話に配信することができるようにした画像配信システムが登場している。
【0004】
このような画像を携帯端末に配信する技術に関して、下記特許文献1には、画像合成装置で撮影され、合成出力された画像を通信回線を介して任意の携帯電話機、PHS、PDA等に送信して表示可能にする技術が開示されている。
【0005】
また、下記特許文献2には、上述のような画像を携帯端末に配信する技術に関して、複数のユーザからなるグループにより画像印刷装置が利用されている場合、それぞれのユーザにより選択された画像を、それぞれのユーザにより入力されたメールアドレスにより指定される携帯電話機に配信することができる画像印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−245290号公報
【特許文献2】特開2003−333573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ゲームセンターなどの店舗には、写真シール作成装置が1つだけ配備されるというものではないので、店舗内で装置を自由に配置できるようにする必要がある。したがって、ネットワークケーブルなどを用いて装置を有線によってネットワーク接続すると、取り回しに自由度がなくなってしまうという問題がある。このため、通信手段はPHS(PersonalHandy phone System)カードなどを用いて、無線によるネットワーク接続を行なうことが多い。
【0008】
しかし、上記のようなPHSカード等を用いて無線でネットワーク接続をすることを採用した場合に、無線は、電波の強度が変わりやすく一定ではないという問題がある。これは、時間帯に応じてトラフィック状態などが変わりやすいからであり、時間帯によっては、通信不可能な程度に電波が弱くなってしまうことがある。
【0009】
このように通信不可能な場合にも、携帯電話への画像転送を行なう機能を利用可能とすると、ユーザに画像を提供できなくなることがあるという問題があった。また、ユーザは携帯電話へ画像転送を行なう機能を利用したのにも関わらず、画像が取得できないと不満に思うという問題があった。
【0010】
また、手動によってテストモードなどで通信機能を無効化することもできるが、一日中同じ電波強度であるとは限らないため、時間帯別に通信機能の有効/無効を変更したりすることは手間がかかり、実質的に不可能であるという問題があった。
【0011】
さらに、ユーザにより選択された画像を、入力されたメールアドレスにより指定される端末に配信する場合には、メールアドレスの入力ミスが発生しやすいという問題があった。
【0012】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、メールアドレスの入力ミスを少なくすることができる写真シール作成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明のある局面に従うと写真シール作成装置は、メールアドレスの入力を受付ける第1の受付手段と、メールアドレスの入力時に、所定時間が経過したことを判定する判定手段と、メールアドレスの入力を確定させるためのユーザ操作を受付ける第2の受付手段とを備え、第2の受付手段でユーザ操作を受付ける前に、判定手段で所定時間が経過したことが判定されると、第1の受付手段で受付けられたメールアドレスを利用しないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
メールアドレスの入力時に所定時間が経過したことを判定し、メールアドレスの入力を確定させるためのユーザ操作を受付ける前に所定時間が経過したことが判定されると、メールアドレスを利用しないことで、入力途中のメールアドレスが利用されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける写真撮影装置の外観の具体例を示す斜視図である。
【図2】写真撮影装置を横から見た図である。
【図3】写真撮影装置を上から見た図である。
【図4】撮影空間2の後方に配置されるカーテンユニットなどを示す図である。
【図5】写真撮影装置の外観を示す図である。
【図6】写真撮影装置の機能構成の具体例を示す図である。
【図7】写真撮影装置のネットワーク接続例を示す図である。
【図8】第1コンピュータ装置100aで実行される撮影処理の動作を示すフローチャートである。
【図9】図8に続くフローチャートである。
【図10】電波状態を示すアイコン55a,55bを示す図である。
【図11】第2コンピュータ装置100bで実行される編集・印刷処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】図11に続くフローチャートである。
【図13】図12に続くフローチャートである。
【図14】ステップS81で編集操作用ディスプレイ31に表示される機能選択画面の具体例を示す図である。
【図15】携帯送信用画像選択画面を示す図である。
【図16】転送先アドレス入力画面の具体例を示す図である。
【図17】第1コンピュータ装置100aで実行される通信チェック処理の動作を示すフローチャートである。
【図18】第1コンピュータ装置100aで実行される印刷処理の動作を示すフローチャートである。
【図19】第1コンピュータ装置100aで実行される画像送信処理を示すフローチャートである。
【図20】写真シール作成装置の要請に対して、画像IDを発行し写真シール作成装置に送信する、画像提供サーバ201の処理を示すフローチャートである。
【図21】写真シール作成装置で作成した画像を受信して、データベース203に登録する画像提供サーバ201の処理を示すフローチャートである。
【図22】実際にユーザの携帯電話に画像を送信する画像提供サーバ201の処理を示すフローチャートである。
【図23】ステップS233の処理により携帯電話に表示される画面を示す図である。
【図24】ステップS239の処理により携帯電話に表示される画面を示す図である。
【図25】ステップS241の処理により携帯電話に表示される画面を示す図である。
【図26】図8のステップS25でのテストモードでの処理を示すフローチャートである。
【図27】図26に続くフローチャートである。
【図28】ステップS301において表示されるメインメニュー画面の具体例を示す図である。
【図29】通信設定画面の具体例を示す図である。
【図30】ステップS317において表示される画面の具体例を示す図である。
【図31】図8のフローチャート(第1コンピュータ装置の処理(1))の変形例を示すフローチャートである。
【図32】図31に続くフローチャートである。
【図33】図11のフローチャート(第2コンピュータ装置の処理)の変形例を示すフローチャートである。
【図34】図33に続くフローチャートである。
【図35】図34に続くフローチャートである。
【図36】図18のフローチャート(第1コンピュータ装置の処理(3))の変形例を示すフローチャートである。
【図37】図21のフローチャート(画像提供サーバの処理(2))の変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[写真シール作成装置の外観]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール作成装置の外観の具体例を示す斜視図であり、図2は横から見た図であり、図3は上から見た図である。
【0017】
図を参照して、写真シール作成装置は、撮影筐体10と編集筐体11a,11bとを備え、フレーム材(構造材)やパネル(壁面)やカーテン12a,12bなどで外部と区分された空間を備える。さらに、写真シール作成装置の上述の空間は、撮影筐体10の前方に存在する主に撮影操作を行なう撮影空間2と、編集筐体11a,11bの付近に存在する主に編集操作を行なう複数の編集空間3a,3bとに分かれる。
【0018】
撮影筐体10は、撮影空間2内の被写体である装置利用者を撮影するためのカメラ21と、カメラ21により得られた映像をリアルタイムに表示する撮影操作用ディスプレイ23と、蛍光灯やフラッシュを内蔵する照明装置24と、プリント物を出力するプリント提供部8とを備えている。
【0019】
また、撮影空間2の天井部にはPHSカード42を差込可能なPHSユニット41が配備される。これらは写真シール作成装置の送信部40として機能する。これら送信部40は電波状態のよいところに設置することが好ましく、装置の様々な箇所に取り付け可能にしておくとよい。また、周囲をパネルなどで囲まれていない所で、ユーザの目につきにくい所に配備するのがより好ましい。
【0020】
また、撮影空間2内には、撮影を行なう被写体が登ったりつかまったりすることで体の位置を支えるための補助部材93,95が備えられている。
【0021】
図4は、撮影空間2の後方に配置されるカーテンユニットなどを示す図である。
図に示されるように、撮影空間2の後方にはカーテンユニット115が備えられる。カーテンユニット115は、モータ、巻取装置、さまざまな色や柄の背景ロールカーテンなどを含み、背景ロールカーテンによって撮影時の被写体の背景を形成する。背景ロールカーテンとしては、プレイ時の利用者の選択によって利用者が所望するものがセットされたり、予め所定の背景ロールカーテンが配置されたり、各々の撮影コースに対応した方法で決定された背景ロールカーテンが配置されたりする。
【0022】
また、撮影空間2には上述したとおり補助部材93,95が備えられ、撮影時の被写体である利用者の体位の形成(ポーズ取り)を補助する。
【0023】
さらに、撮影空間2には所定の位置に複数の遠隔撮影ボタン97a,97bが設けられており、これを押下することで撮影の指示が与えられる。
【0024】
編集筐体11aは、撮影空間で撮影した画像を表示して、スタンプ画像などの入力を受付ける編集操作用ディスプレイ31と、スタンプ画像などを入力する複数のタッチペン33を備えている。編集筐体12aは、編集筐体11aと同様の構成であるため詳細な説明を繰り返さない。このように、本写真シール作成装置は、編集を行なうための複数の編集空間3a,3bとを備えている。
【0025】
図5は、写真シール作成装置の外観を示す図である。
図に示されるように、写真シール作成装置の外観において、第1の編集空間3a、第2の編集空間3bおよび撮影空間2を取囲むようにしてカーテン12a,12bが設置される。また、装置の上部には撮影中であるか否か、および通信設定の有効/無効を外部に提示するための利用状況表示装置50が備えられる。
【0026】
撮影により得られた画像に対してスタンプ画像などを合成した合成画像は、印刷データとしてレイアウトされ、シールシートにされ、プリント提供部8のプリント取出し口に排出される。
【0027】
[写真シール作成装置の機能構成]
図6は、写真シール作成装置の機能構成の具体例を示す図である。
【0028】
図6を参照して、本実施の形態にかかる写真シール作成装置は、各機能や処理動作のための演算、制御の中心部となり、主に撮影側で行なわれるプレイの処理動作と、印刷を実行する第1コンピュータ装置100aと、主に編集側で行なわれるプレイの処理動作を実行する第2コンピュータ装置100bと(説明の便宜上区別する必要がない場合は、これらをまとめてコンピュータ装置100という。)、基板から構成され、コンピュータ装置100からの指示を受けて、接続してある各種装置を制御、駆動する制御部110とを備える。第1コンピュータ装置100aと第2コンピュータ装置100bとは、互いに接続され、画像データや情報データなどの授受をピアツーピアで行なう。これらは写真シール作成装置の制御手段として機能する。
【0029】
写真シール作成装置は、電源を必要とする蛍光灯27、ストロボ26、制御部110などの電源系統を制御する電源制御部108を備え、外部からそれらの装置に対する電源の電圧を安定させるよう制御する。図示はしていないが、電源制御部108はストロボ26などの他にも電源を必要とする機器に接続し、同様の制御を行なう。さらに、そのような電源の投入および切断は、電源スイッチ107を押すことで行なわれる。しかし、電源切断によりコンピュータ装置100で動作しているプログラムを強制的に終了させることは、動作を不安定にさせる原因となる。そのため、電源が落とされても、しばらくはUPS(Uninterrupted Power Supply)109が電源をバックアップし、コンピュータ装置100に停電信号を送信する。その間に、コンピュータ装置100はプログラムの終了の手続を行ない、プログラムを正常に終了させる。一方、コンピュータ装置100を正規の手順で終了した場合は、その旨の信号がUPS109に送信される。
【0030】
第1コンピュータ装置100aは、第1コンピュータ装置100aの中心部として演算処理を行なう演算装置であるCPU(Central Processing Unit)101aと、装置を動作させるためのプログラムおよびプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像や撮影画像に対して入力した編集画像その他の各種画像などを記憶する記憶部102aと、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリ103aと、カメラ、各種モニタ、プリンタなどの周辺機器を制御するためのソフトウェアであるドライバ(不図示)と、必要に応じて磁気ディスクや光ディスクや光磁気ディスク、またはPHSユニット41を装着する入出力インターフェイス(不図示)とを備える。なお、本実施の形態において、第1コンピュータ装置100aは画像提供サーバ201とネットワークを介して通信するために、PHSカード42を差込可能なPHSユニット41と接続している。
【0031】
第2コンピュータ装置100bは、第1コンピュータ装置100aと異なり、PHSユニット41を接続していないが、その他の構成は第1コンピュータ装置100aと同様であるため、詳細な説明は繰り返さない。
【0032】
コンピュータ装置100は、電源の投入及び切断を制御する電源スイッチ107が押され、本装置に電源プラグより電源が投入されると、プログラムが起動されて動作を開始する。第1コンピュータ装置100aは、接続されるカメラ21のシャッタタイミングや、撮影操作用ディスプレイ23での表示や、プリンタ85での出力を制御する。第2コンピュータ装置100bは、接続される編集操作用ディスプレイ31での表示を制御する。
【0033】
第1コンピュータ装置100aのCPU101aは、カメラ21が撮像する映像(ライブ映像)と、記憶部102aに記憶されている撮影動作に関する指示や操作画面とを撮影操作用ディスプレイ23に表示する。撮影操作用ディスプレイ23への表示は、プログラムに応じてライブ映像のみを表示したり、操作画面を表示したり、ライブ映像と操作画面とを合成して表示したり、別の画面を表示したりする。
【0034】
ライブ映像と撮影動作に関する情報や操作画面との合成は第1コンピュータ装置100aの記憶部102aに記憶されているソフトウェアで行なってもよいし、このような合成をするための専用の制御装置(基板)を撮影操作用ディスプレイ23に接続するなどハードウェアで行なってもよい。
【0035】
また、第1コンピュータ装置100aは、上記プログラムの実行や、撮影操作用ディスプレイ23に含まれるタッチパネルから受信した、利用者の指などでタッチされる入力操作にしたがった指示信号に基づいて、制御部110に対して制御信号を送信する。第2コンピュータ装置100bは、編集操作用ディスプレイ31に含まれるタッチパネルから受信した、タッチペン33でタッチされる入力操作にしたがった指示信号に基づいて、制御部110に対して制御信号を送信する。
【0036】
タッチパネルは、モニタ(ディスプレイ)の上に積層されている。タッチパネルは、利用者の指などが触れられることによる入力を検出する。
【0037】
撮影操作用ディスプレイ23には、第1コンピュータ装置100aから送信されるデータが表示される。第1コンピュータ装置100aから送信されるデータとは、カメラ21から撮像される映像や撮影指示や選択肢などであり、これらを適宜画面に表示することによって、撮影時の映像の視覚確認や各種誘導案内などを行なう。
【0038】
編集操作用ディスプレイ31は、タッチペン33からの入力を検出する。タッチペン33での入力操作によって編集操作用ディスプレイ31により検出されたデータ信号は、第2コンピュータ装置100bに送信される。編集操作用ディスプレイ31には、第2コンピュータ装置100bから送信されるデータが表示される。したがって、利用者が落書きなどを入力している最中は、落書きなどが施された撮影画像が、編集操作用ディスプレイ31に表示される。すなわち、利用者は編集操作用ディスプレイ31に表示された撮影画像に対して、タッチペン33を使用して、その上に編集入力処理を行なうことができる。
【0039】
プリンタ85は、撮影された画像を紙やシールや金属やプラスチックなどの印刷媒体に印刷するためのプリンタであって、昇華型プリンタやサーモオートクローム方式(光定着型直接感熱記録方式)等のプリンタが一般的に用いられる。なお、写真シール作成装置は、プリンタ85でシールが印刷されるものとして説明を行なうが、印刷媒体はシールに限定されず、他の印刷媒体であっても同様の処理が実行される。
【0040】
プリンタ85は、上述の用紙切れなどの状態を第1コンピュータ装置100aに通知する。第1コンピュータ装置100aは、その状態に応じて制御部110に制御信号を送信する。
【0041】
なお、コンピュータ装置100に各々接続される構成要素はこのような形態に限定されず、機能ごとに分かれていたり、位置ごとに分かれていたりしてもよい。さらに、コンピュータ装置100は本実施形態のような2台で構成されていなくてもよく、1台でもよいし、2台以上で構成されていてもよい。
【0042】
制御部110は、第1コンピュータ装置100a、第2コンピュータ装置100bおよび電源制御部108の他に、コイン制御部113、ストロボ制御部114、撮影用スピーカ28、カーテンユニット115、編集用スピーカ37、印刷中LED81、印刷エラーLED82、サービスパネル116、および遠隔撮影ボタン97に接続される。
【0043】
コイン制御部113は、コイン投入口に投入されたコインの正当性を検出し、制御部110にコインが投入されたことを示す検出信号を送信する。
【0044】
制御部110は、コンピュータ装置100から受信した制御信号にしたがって、コイン制御部113に対して制御信号を送信する。コイン制御部113は、該制御信号にしたがって、コインが投入されないようにコイン投入口をブロックするか、コイン投入口に投入されたコインをコイン排出口から排出することができる。コイン制御部113は、前者の場合はコインブロッカとして機能し、後者の場合はコインキャンセラとして機能する。このことで、プレイ中にコイン投入を禁止することができる。
【0045】
また、上記コイン投入口をブロックしているとき、制御部110は、利用状況表示装置50を点灯する。コイン投入口が受付状態、すなわちプレイの待機状態である場合は、利用状況表示装置50を消灯する。このようにすることによって、現在の装置の利用状況を外部の人にわかりやすいように提示することができる。また、利用状況だけでなく、通信設定が無効であるか有効であるかがわかるようにしてもよい。すなわち通信設定の状況を判定して、通信設定が有効であれば点灯し、無効であれば消灯する。このようにすることによって、現在装置から画像を送信できるか否かを利用者にわかりやすいように提示することができる。
【0046】
ストロボ制御部114はカメラ21に接続されて、カメラ21におけるシャッタタイミングに応じた同期信号を取得する。そして、カメラ21のシャッタタイミングに同期させて、ストロボ26を発光させるように制御する。なお、ストロボ制御部114は制御部110と接続され、発光させるストロボ26などの閃光照明装置の選定や、ストロボ26の発光度の設定がなされる。蛍光灯27などの常灯照明装置も同様に制御部110と接続され、その照明度合いなどの設定がなされるようにしてもよい。
【0047】
制御部110は、第1コンピュータ装置100aから受信した制御信号(指示コマンドなど)にしたがって、撮影用スピーカ28に対して指示信号を送信し、写真シール作成装置の撮影プレイにおける操作などの案内やBGM(Back Ground Music)などを出力する。同様に制御部110は、第2コンピュータ装置100bから受信した制御信号にしたがって、編集用スピーカ37に指示信号を送信し、写真シール作成装置の編集プレイにおける操作などの案内やBGMなどを出力する。なお、撮影用スピーカ28または編集用スピーカ37の音声のボリュームを調整する音量調整つまみは、サービスパネル116に備えられる。
【0048】
また、制御部110は、第1コンピュータ装置100aから、撮影操作用ディスプレイ23によって利用者が所望の背景を選択する入力操作にしたがった指示信号を受信し、該指示信号にしたがってカーテンユニット115を制御することにより、背景ロールカーテンの巻取りや繰り出しを制御する。このようにカーテンユニット115で、モータの動作を制御することによって、利用者が選択した背景画像に対応した背景ロールカーテンを巻取装置から繰り出しセットする。また、第1コンピュータ装置100aから受信した制御信号(指示コマンドなど)によって自動的に背景画像に対応した背景ロールカーテンのセットがなされてもよい。
【0049】
サービスパネル116は、投入されたコインの枚数をカウントするコインカウンタ、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、撮影用スピーカ28または編集用スピーカ37から出力する音声のボリュームを調整する音量調整つまみ、テストモードを行なうためのテストボタン、コインを投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタン等を備えるパネルであって、写真シール作成装置の設置者が各種設定やメンテナンスの操作を行なう際に用いる。サービスパネル116は、サービスボタンの操作などの制御操作が行なわれると、その操作にしたがった制御信号を制御部110に対して送信する。
【0050】
制御部110は、コンピュータ装置100から受信した制御信号にしたがって、サービスパネル116に対して制御信号を送信する。サービスパネル116は、該制御信号に従って、コインカウンタやプリントカウンタを動作させる(例えばカウンタを1インクリメントする)。
【0051】
さらに、制御部110は、第2コンピュータ装置100bから、プリンタ85の状態に応じた制御信号を受信し、該制御信号にしたがって、印刷中LED81及び印刷エラーLED82を制御する。かかる制御信号によって、印刷中LED81、および印刷エラーLED82が点灯または点滅する。
【0052】
PHSユニット41は、PHSカード42を差込むことによって送信部40として機能する。本写真シール作成装置は、PHSカード42によって、第1コンピュータ装置100aの記憶部102aに記憶された画像データなどを外部に送信する。この点については、後に詳細を説明する。
【0053】
なお、言うまでもなく、写真シール作成装置の形態は図1〜図6に示される具体例に限定されるものではない。すなわち、図1〜図6に記載されない他の機能が備えられていてもよいし、図1〜図6に記載されている機能の必ずしも全てが備えられていなくても構わない。
【0054】
[写真シール作成装置の接続例]
図7は、上述の写真シール作成装置のネットワーク接続例を示す図である。
【0055】
様々な店舗に設置される複数の写真シール作成装置1a〜1cは、インターネットなどのネットワークNに接続されている。上述のとおり、写真シール作成装置1a〜1cには、撮影や画像入力(編集操作)により得られた画像データなどを記憶する記憶部102aと、記憶部102aに記憶された画像データなどを外部に送信するための送信部40が備えられている。本実施の形態における送信部40は、PHSカード42を差込可能なPHSユニット41である。
【0056】
また、ネットワークNには、データベース203を備えた画像提供サーバ201が、LAN回線などの通信部によってルータに接続し、ルータを介して接続されている。ネットワークNには複数の利用者の携帯電話205a〜205cが接続される。
【0057】
写真シール作成装置1a〜1cで得られた画像データは記憶部102aの送信フォルダに記憶され、PHSカード42を介してネットワークNに接続された画像提供サーバ201へ送信される。画像提供サーバ201は、得られた画像データをデータベース203に記憶する。
【0058】
また、携帯電話205a〜205cにより、画像提供サーバ201およびネットワークNを介してデータベース203に蓄積された画像データをユーザは受信することができ、これにより画像データを携帯電話205a〜205cなどの待受け画面などに利用することが可能となる。
【0059】
[撮影処理/第1コンピュータ装置の処理(1)]
図8および図9を用いて、第1コンピュータ装置100aで実行される撮影処理の動作を説明する。撮影処理は撮影空間2で行なわれる。まず、写真シール作成装置の電源スイッチ107を押下し、電源を投入すると、第1コンピュータ装置100aのCPU101aは初期化処理を実行する(S1)。ついで、後述するテストモードなどにより強制的通信無効設定になっているか否かを判定し(S3)、強制的通信無効設定になっていれば(S3でYES)、通信テストを行なわず、ステップS13へ移行して、タイトルデモ画面を表示する。強制的通信無効設定になっていなければ(S3でNO)、通信テストを行なう(S5)。
【0060】
通信テストでは通信状況のチェックを行なう。通信状況のチェックでは、PHSカード42の受信電波の強度チェックと、画像提供サーバ201の稼動状況のチェックとを行なう。
【0061】
受信電波の強度チェックでは、電波測定手段による受信電波の強度の測定を行なうことによって電波の強さを測定する。また、タイマで設定された時間の測定を同時に行なうことによって、通信状況に継続性があるかを判断することもできる。このように、電波の強さと状態の継続性で通信状況の安定性を総合的に判断することが好ましい。
【0062】
画像提供サーバ201の稼動状況のチェックでは、画像提供サーバ201にネットワークを介して信号を送信し、その返答具合によって、画像提供サーバ201が稼動しているかを判断する。
【0063】
送信部40が通信可能な程度に電波状態が良好であり、画像提供サーバ201が稼動していると判定された場合、すなわち通信状態が正常である場合は(S7でYES)、通信機能が有効である通信有効設定にする(S9)。送信部40の電波状態が悪く通信不可能であるか、画像提供サーバ201が稼動していないと判定された場合、すなわち通信状態が正常でない場合は(S7でNO)、通信機能が無効である通信無効設定にする(S11)。
【0064】
ついで、CPU101aは、タイトルデモ画面を表示する(S13)。このとき、通信が無効設定になっているか否かを判定する(S15)、通信有効設定になっている場合は(S15でNO)、図10(A)が示すような電波状態を示すアイコン55aをタイトルデモ画面上に表示する(S17)。アイコン55aはアンテナを模式的に示した画像であるが、このようなアイコン55aに限定するものではなく、通信状況が正常であり通信を利用した機能が有効であることがわかるような表示であればよい。なお、電波の強度によって、アイコン55aが示すアンテナの本数を変更してもよい。
【0065】
一方、強制的通信無効設定になっているか、通信無効設定になっている場合は(S15でYES)、図10(B)が示すような通信設定が無効であることを示すアイコン55bを表示する(S19)。
【0066】
ついで、CPU101aは、所定の対価(コイン)が投入されたかを判定する(S21)。所定の対価(コイン)が投入されていない場合は(S21でNO)、サービスパネル116に配備されるテストボタンが押下されたかを判定する(S23)。テストボタンが押下された場合は(S23でYES)、テストモード処理を行なう(S25)。テストモード処理は後に詳細を説明する。
【0067】
テストボタンが押下されていない場合は(S23でNO)、所定の通信テストを行なう時間か否かを判定し(S27)、所定の通信テストを行なう時間である場合は(S27でYES)、ステップS3に戻り所定の通信テストを行なう。所定の通信テストを行なう時間でない場合は(S27でNO)、そのままステップS21へ戻り、対価の投入を監視する。このように、装置が利用されていない待機状態の時に、所定の間隔で通信テストを行なうことによって、より現在の通信状況を反映したタイトルデモ画面の表示や通信設定を行なうことができる。
【0068】
所定の対価(コイン)が投入された場合は(S21でYES)、撮影プレイを開始する。撮影プレイでは、まず、撮影時の背景、明るさなどを選定する撮影設定を行なう(S29)。ついで、撮影のカウントダウンが行なわれる。これは、ポーズの表示を継続したまま、画面内に、3、2、1と順に表示するとともに音声によりガイダンスを行ない、撮影タイミングをユーザに知らせるものである。そして、撮影タイミングになると撮影(シャッタ動作)が行なわれる(S30)。撮影(シャッタ動作)の後に、撮影した画像を確認するためのプレビュー画面が表示されてもよい。
【0069】
ステップS31において所定回数の撮影(例えばここでは10回の撮影)が終了したかを判定し、YESであればステップS33へ進む。
【0070】
また、ステップS31でNOであれば、ステップS29に戻り、撮影設定を行なう。
また、ステップS31でYESであれば、編集入力処理で編集を行ないたい撮影画像(編集対象画像)を選択させる処理を行なう(S33)。これは、編集の対象となる画像をたとえば4枚選択させるものである。なお、ここで選択されなかった撮影画像も、おまけ画像として編集の対象として編集可能にすることが好ましい。
【0071】
そして、選択が終了したら、ステップS35で編集空間(落書きコーナー)の準備が完了したかを判定する。これは、編集空間が使用中またはエラーなどの何らかの原因で使用できないときには待機する旨の案内を行なうものである。
【0072】
移動可能な場合または上述の原因が解消されれば、ステップS35でYESと判断して、選択された撮影画像及び必要なデータを第2コンピュータ装置100bへ転送する(S37)。第2コンピュータ装置100bは、ここで転送されたデータを、図11の編集・印刷処理のステップS53で受け取る。
【0073】
[編集・印刷処理/第2コンピュータ装置の処理]
図11〜図13を用いて、第2コンピュータ装置100bで実行される編集・印刷処理の動作を説明する。編集・印刷処理は編集空間3a,3bのいずれか一方で行なわれる。第2コンピュータ装置100bのCPU101bは、ステップS51において編集操作用ディスプレイ31に待機画面を表示する。待機画面表示中は、編集操作用ディスプレイ31にタイトル画面(商品名、撮影から開始する旨の案内)を表示しながら、撮影画像が第1コンピュータ装置100aから送られてくるかを監視する。
【0074】
ステップS53において転送完了の待機状態となる。これは、図9のステップS37で、画像の転送が開始されたら、編集操作用ディスプレイ31に「転送中」の案内画面を表示し、すべての撮影画像の転送完了を監視するものである。また、画像転送が完了した後、編集準備のための撮影画像の加工を行なうことも考えられる。
【0075】
ステップS55において編集入力処理が行なわれる。編集入力処理では、編集操作用ディスプレイ31に編集画面を表示し、ユーザからスタンプ画像やペン画像などの編集用画像の入力を受付ける。
【0076】
編集入力処理が終了すると(S57でYES)、後述するテストモードなどにより強制的通信無効設定になっているか否かを判定し(S59)、強制的通信無効設定になっていれば(S59でYES)、ステップS63へ移行して、印刷レイアウト選択画面を表示する。強制的通信無効設定になっていなければ(S59でNO)、第1コンピュータ装置100aに、通信テストを行ない、画像提供サーバ201に接続して、画像IDを取得開始するよう指示する信号を送信する(S61)。このとき、第1コンピュータ装置100aで実行される通信チェック処理は後述する。
【0077】
画像IDは、ユーザがインターネットなどのネットワークを介して画像データを取得することができるIDである。これは、ユーザが撮影画像と合成画像(落書き後の画像)とのいずれかを画像提供サーバ201から取得するためのIDである。画像IDは、具体的には画像提供サーバ201に記録された画像にアクセスするためのURLとパスワードから構成される。
【0078】
ここで設定された画像IDは、プリントされるシートに印刷される。画像IDを用いて、ユーザが携帯電話200a〜200cなどにより画像提供サーバ201にアクセスすることで、ユーザは画像を取得することができる。
【0079】
ついで、CPU101bは、編集操作用ディスプレイ31に印刷レイアウト選択画面を表示する(S63)。ここでは、印刷レイアウトの選択が行なわれる。これは、複数の落書き画像を1枚のシートにどのように印刷するか(大きさ、枚数など)を選択するための処理である。印刷レイアウトの選択が終了したら(S65でYES)、強制的通信無効設定になっていれば(S67でYES)、ステップS77へ移る。
【0080】
強制的通信無効設定になっていなければ(S67でNO)、通信テストの結果が第1コンピュータ装置100aから送信されてきているか否かを判定する(S69)。このとき、通信テストの結果が第1コンピュータ装置100aから送信されてきていなければ(S69でNO)、時間が経過しすぎているので通信状況が良好でないと判断し、通信無効設定にする(S75)。通信テストの結果が第1コンピュータ装置100aから送信されていれば(S69でYES)、通信結果が正常であり、画像IDが取得できているかどうかを判定する(S71)。通信結果が正常で、画像IDも取得できている場合(S71でYES)、通信有効設定にして(S73)、通信結果が正常でないか、画像IDも取得できていない場合(S71でNO)、通信無効設定にする(S75)。そしてステップS77へ移る。
【0081】
ステップS77では、第2コンピュータ装置100bから、第1コンピュータ装置100aへ印刷に必要なデータが転送される。このとき、第1コンピュータ装置100aで実行される印刷処理は後述する。データの転送が完了したら、プリンタ85によって印刷が開始される。
【0082】
その後、第2コンピュータ装置100bの処理は図13のステップS79に移る。ここでは、印刷の完了を待つ間に、ユーザは携帯電話で撮影した画像を取得することができる「携帯へ画像を転送」機能か、らくがきやポーズの見本となるような画像を閲覧できる「らくがき見本」機能のいずれかの機能を実行させることができる。ここで「機能」とは、印刷中のユーザ待機時間を有効に活用するために実行する処理をいう。それぞれの機能を実行する制限時間は、印刷が完了すると想定される時間(たとえば90秒)に予め設定されている。用紙切れなど何らかの原因で印刷完了までに想定される時間が長くなるような場合は、これら機能の制限時間は延長される。また、プリンタ85の印刷完了信号によって印刷が完了したと判定される時間まで、上述の機能を実行可能にしてもよい。
【0083】
ステップS79において、第2コンピュータ装置100bは、現在の通信設定が無効設定になっているか否かを判定する。現在の通信設定が無効設定になっていれば(S79でYES)、通信を利用した機能を選択できないようにする。すなわち、後述の「携帯へ画像を転送」という機能が使用できなくなる。ここでは、無効設定であれば、見本画像閲覧画面を表示し「らくがき見本」機能が使用できるようになっているが(S85)、その他の機能(通信機能を用いないゲームなど)が選択できるようになっていてもよい。
【0084】
現在の通信設定が有効になっていれば(S79でNO)、図14が図示する機能を選択するための画面が編集操作用ディスプレイ31に表示される(S81)。
【0085】
図14は、ステップS81で編集操作用ディスプレイ31に表示される機能選択画面の具体例を示す図である。この画面においては、「らくがき見本」と「携帯へ画像を転送」の2つの選択肢が表示され、ユーザにどちらの機能を選択するかの入力を促す。
【0086】
「らくがき見本」が選択されたら(S83でNO)、編集操作用ディスプレイ31に見本画像閲覧画面を表示する(S85)。ここでは、見本画像を閲覧したり、自己の撮影画像または合成画像(編集後の画像)を見本画像として登録したりすることができる。
【0087】
「携帯へ画像を転送」が選択されたら(S83でYES)、ステップS87において携帯送信用画像を選択する画面が表示される(S87)。
【0088】
図15は、携帯送信用画像選択画面を示す図である。
図に示されるように、ユーザは撮影された画像および落書きされた画像の中から転送する画像を1枚選択することができる。ここで選択の対象は、図9のステップS33で選択された4枚の撮影画像とそれらに対して落書きが行なわれた合成画像4枚(計8枚)であるものとする。
【0089】
ステップS89において送信先アドレスを入力する画面が表示される。
図16は、転送先アドレス入力画面の具体例を示す図である。
【0090】
図に示されるように、1つの画面に2つのアドレス入力画面が表示され、左右でそれぞれ別の利用者のアドレスを入力することができる。
【0091】
アドレスの入力が終了したら(S91でYES)、第1コンピュータ装置100aに必要なデータを転送する(S93)。
【0092】
ステップS93において、転送されたデータは第1コンピュータ装置100aによって画像提供サーバ201へ送信される。このとき、第1コンピュータ装置100aで実行される画像送信処理は後述する。
【0093】
ここで送信されるデータは、画像4枚と、画像IDと、メールアドレスである。4枚の画像は携帯送信用画像選択画面で選択された画像と、無作為に抽出された画像3枚であり、撮影画像2枚と合成画像(落書き後の画像)2枚が送信される。例えば、有料のサービスに加入した場合、転送された全ての画像が取得できるようにするなどのサービスを行なうと、サービスの集客力が高まる。
【0094】
また、携帯電話転送機能が選択されていないときには、サーバに画像を送信しないようにしてもよい。この場合は、画像IDがシートに印刷されない。
【0095】
ステップS95において印刷終了画面を表示する。これは、「シールは横から出てくるよ」などシール取出口への移動の案内をユーザに対し行ない、一連のプレイの終了を告知するものである。
【0096】
なお、図11のステップS61に示す第2コンピュータ装置100bから第1コンピュータ装置100aへの指示、または図12のステップS69に示す第1コンピュータ装置100aによる結果の受信は、第1コンピュータ装置100aまたは第2コンピュータ装置100bのいずれかの記憶部102に記憶されるテキストファイルへ書きこまれた内容を、双方が監視して行なうようにすればよい。
【0097】
[通信チェック処理/第1コンピュータ装置の処理(2)]
図17を用いて、第1コンピュータ装置100aで実行される通信チェック処理の動作を説明する。
【0098】
これは編集終了後に、第2コンピュータ装置100bの要請をうけて、通信テストと画像IDの取得を行う処理である。
【0099】
ステップS101において、第2コンピュータ装置100bから通信テスト、および画像IDの取得の指示を受付けるまで待機する。これは、図11のステップS61における第2コンピュータ装置100bからの指示を受付けるものである。
【0100】
受付けたのであれば、ステップS103において通信テストを行なう。これは具体的には送信部40を用いて画像提供サーバ201へ接続を試み、画像IDが画像提供サーバ201から取得できたかに基づいて、通信ができたか否かを判定するものである。なお、画像提供サーバ201のデータベース203の特定のフォルダのファイルにアクセスできるか否かに基づいて判定することとしてもよい。
【0101】
ステップS105において通信が正常に行なえるかを判定し、YESであれば、ステップS107において、取得された画像IDを保持する。ステップS111において、通信が正常に行なえたという結果を保持する。ステップS113において、画像IDと保持された結果とを第2コンピュータ装置100bへ送信する。その後、ステップS101へ戻る。
【0102】
また、ステップS105でNOであれば、ステップS109で通信結果が異常であることを保持し、ステップS113へ進む。
【0103】
[印刷処理/第1コンピュータ装置の処理(3)]
図18を用いて、第1コンピュータ装置100aで実行される印刷処理の動作を説明する。これは、シールシートなどに画像を印刷する処理である。
【0104】
ステップS121において、第2コンピュータ装置100bからデータが転送されてきたかを判定する。これは、図12のステップS77における第2コンピュータ装置100bからの印刷画像のデータを受信するものである。ステップS123において、プリンタ85を用いて印刷が可能であるかを判定し、YESとなるまで待機する。印刷可能となれば、ステップS125において印刷を開始し、ステップS121へ戻る。
【0105】
[画像送信処理/第1コンピュータ装置の処理(4)]
図19を用いて、第1コンピュータ装置100aで実行される画像送信処理を説明する。これは、画像提供サーバ201に、選択された携帯送信用画像を送信する処理である。
【0106】
ステップS131において、送信フォルダに未送信のデータがあるかを判定する。NOであれば、ステップS133において第2コンピュータ装置100bからデータが転送されてくるまで待機する。転送されてくるとステップS135において、それを送信フォルダに格納する。
【0107】
ステップS137において、送信フォルダ内のデータを画像提供サーバ201へ送信する処理を行なう。ステップS139において、送信が成功したかを判定し、YESであればステップS131へ戻る。
【0108】
ステップS139で送信が失敗したのであれば、ステップS141において、所定回数失敗したかを判定する。ここでNOであれば、ステップS137へ戻り、YESであればステップS143において、通信無効の設定を行ない、ステップS145においてエラーから復帰するまで待機する。復帰したのであれば、ステップS147において通信を有効と設定し、ステップS131へ戻る。
【0109】
また、ステップS131でYESであれば、ステップS137へ進む。
このように、未送信のデータがあれば、それらを順次サーバへ送信するよう処理し、未送信のデータがなければ新たなデータをサーバへ送信するよう処理が行なわれる。これにより、利用者の利用順に画像を送信する事が可能となる。
【0110】
また、この例のように、送信を所定回数繰り返しても送信が成功しない場合において、通信を無効と設定するときは、後述のテストモードによる強制的な通信無効が設定された状態と同様な状態としてもよい。具体的には、図8のステップS3、図11のステップS59、および図12のステップS67においてYESに進むように制御するものである。
【0111】
なお、第1コンピュータ装置100aによる撮影処理(図8、図9)、通信チェック処理(図17)、印刷処理(図18)、および画像送信処理(図19)は、独立して並行に動作するよう構成されている。
【0112】
[画像ID発行処理/画像提供サーバの処理(1)]
図20を用いて、写真シール作成装置の要請に対して、画像IDを発行し写真シール作成装置に送信する、画像提供サーバ201の処理を説明する。
【0113】
ステップS201において、写真シール作成装置からの画像ID発行要求があるまで待機する。画像ID発行要求があれば、ステップS203において画像を特定することができる画像IDを作成する。ステップS205において、画像ID発行要求を出力した写真シール作成装置に対して、画像IDを送信する。
【0114】
ステップS207において送信が成功したかを判定し、YESであればステップS201へ戻り、NOであればステップS209でエラーの処理を行なった後、ステップS201へ戻る。
【0115】
[画像登録処理/画像提供サーバの処理(2)]
図21を用いて、写真シール作成装置で作成した画像を受信して、データベース203に登録する画像提供サーバ201の処理を説明する。
【0116】
ステップS221において、写真シール作成装置からの携帯電話送信用画像の受信があるまで待機する。受信があれば、ステップS223において受信された画像をデータベース203に格納する。
【0117】
ステップS225において、受信された画像を対応するメールアドレスに送信する。
ステップS227において送信が成功したかを判定し、YESであればステップS221へ戻り、NOであればステップS229でエラーの処理を行なった後、ステップS221へ戻る。
[画像提供処理/画像提供サーバの処理(3)]
図22を用いて、実際にユーザの携帯電話に画像を送信する画像提供サーバ201の処理を説明する。
【0118】
ステップS231において、携帯電話からの携帯電話送信用画像の送信要求があるまで待機する。要求があれば、ステップS233においてその携帯電話に表示する画像IDの入力画面を送信する。
【0119】
図23は、ステップS233の処理により携帯電話に表示される画面を示す図である。
図に示される画面を介して、ユーザは画像を取得するためのIDを入力する。
【0120】
ステップS235において画像提供サーバ201は、ユーザにより入力されたIDが既に発行した画像IDと同じものであるかを判定する。ステップS237において判定結果がOKであれば、ステップS239において入力されたIDに対応する携帯送信用画像を表示する画面を携帯電話に送信する。
【0121】
図24は、ステップS239の処理により携帯電話に表示される画面を示す図である。
図に示される画面により、ユーザは画像を取得することができる。また、画面中の「サイズ変更」を操作することでサイズの異なる画像を取得することができる。
【0122】
ステップS239での処理の後、ステップS231へ戻る。また、ステップS237において判定結果がNGであればステップS241でエラーの表示処理を行なった後、ステップS231へ戻る。
【0123】
図25は、ステップS241の処理により携帯電話に表示される画面を示す図である。
図に示される画面により、ユーザはIDが間違っていることを知ることができる。
【0124】
[テストモード処理]
次に図26および図27を用いて、図8のステップS25のテストモードでの処理を説明する。
【0125】
ステップS301において、メインメニュー画面を表示する。
図28は、ステップS301において表示されるメインメニュー画面の具体例を示す図である。
【0126】
図を参照してメインメニューにおいてユーザは、各種機器のテスト、データの処理、設定などを行なうことができる。ここでは、メインメニューから「通信設定」が選ばれたときの処理について説明する。
【0127】
図26のステップS303において、メインメニューから「通信設定」が選ばれたときには、ステップS305において通信設定の画面を表示する。
【0128】
図29は、通信設定画面の具体例を示す図である。
図に示されるように、ユーザは通信設定画面において、強制的通信無効のON/OFFを設定することができる。強制的通信無効がONであれば、電波の状態が良くても通信を行なわないよう制御が行なわれ、OFFであれば電波の状態に応じて通信の有効/無効を設定するよう制御が行なわれる。
【0129】
また、ユーザは通信テストを行なうことができ、通信速度を選択することができる。
図26のステップS307において、強制的通信無効がONとされたかが判定される。YESであれば、ステップS308で強制的通信無効を設定し、ステップS307へ戻る。
【0130】
ステップS307でNOであれば、ステップS330において、強制的通信無効がOFFとされたかが判定される。YESであれば、ステップS331で強制的通信無効の設定を解除し、ステップS307へ戻る。
【0131】
ステップS330でNOであれば、ステップS309において通信テスト開始が選択されたかが判定される。YESであれば、ステップS310で通信テストが行なわれる。ステップS311で通信が正常に行なわれるかが判定され、YESであればステップS313で通信を有効と設定し、ステップS317において通信状況によって最適な通信速度を設定し、それをユーザに表示する。
【0132】
図30は、ステップS317において表示される画面の具体例を示す図である。
図に示されるように通信テストの結果の最適な通信速度がユーザに表示され、またその通信速度が設定される。
【0133】
図26のステップS317での処理の後、ステップS307へ戻る。
また、ステップS311でNOであればステップS315で通信無効を設定し、ステップS307へ戻る。
【0134】
また、ステップS309でNOであれば、図27のステップS319で通信速度の設定がなされたかを判定する。YESであれば、ステップS321において選択された通信速度に設定を行ない、ステップS307へ戻る。
【0135】
ステップS319でNOであれば、ステップS323において「メインメニューへ戻る」のボタンが押されたかを判定し、YESであれば現在の通信設定を保存し、ステップS301へ戻る。ステップS323でNOであれば、ステップS307へ戻る。
【0136】
このようにして、テストモードにおいては強制的に通信設定を無効にするモードを選択することができる。また、通信状況に応じて通信速度を設定することができる。
【0137】
なお、ステップS313で通信が有効に設定された場合、強制的通信無効の設定を自動的にOFFにするようにしてもよい。
【0138】
同様に、ステップS315で通信が無効に設定された場合、強制的通信無効の設定を自動的にONにするようにしてもよい。また、ステップS315で通信が無効に設定された場合、テストモードによる強制的通信無効の設定はそのままで、画像送信処理で説明したように、図8のステップS3、図11のステップS59、および図12のステップS67においてYESに進むように制御してもよい。
【0139】
[実施の形態における効果]
以上のように本実施の形態によると、電波の状態や画像提供サーバ201の状況(通信状況)をプレイ毎にチェックすることができ、通信状況に応じた最適な設定を行なうことができる。すなわち、通信テストを行ない、通信状況にあわせて設定(モード)を自動的に変更することができるという効果がある。また、通信状況にあわせて設定が自動的に行なわれるので、時間帯毎の電波状況の差や、画像提供サーバの稼動状況を気にしなくても装置を最適な状態で常に使用することができるという効果がある。
【0140】
また、タイトルデモ画面(図10)に通信状況を模式的に示す案内(アイコン)を表示することで、外部のユーザに現在の通信状況をわかり易く表示できるという効果がある。
【0141】
さらに、通信を行なうことができない時には、通信を使うプレイができないようにすることで(図13のステップS79でYES)、通信を行なえないのに、使えない機能が選択されるということがなくなる。
【0142】
また、強制的通信無効を設定することもできるため、通信を使いたくない店舗などにとっても装置を有効に使用できるという効果がある。
【0143】
[その他]
なお上記の実施の形態では、利用者がコインを投入する前の通信テスト(図8のステップS5)の結果が正常で、通信が有効な旨の案内を確認して利用者が装置の利用を開始したものの、その後の通信テスト(図11のステップS61の指示による通信テスト)の結果が異常となり、通信機能がプレイできなくなる場合が考えられる。このような場合に、利用者は不満を抱く事となる。
【0144】
このような事情を考慮し、図8に示す第1のコンピュータ装置の処理では、ステップS5〜S11の通信テスト及び判定を行なわず、強制的な通信無効設定のみを判定し(S3)、その結果をアイコン表示に反映させるように制御してもよい。
【0145】
また、図8のステップS17で通信有効と表示した利用者に対しては、その後の通信状態に拠らず、図13のステップS79でNO、つまり携帯送信機能を選択できるように制御してもよい。この場合、電波状態が良くなるのを待って、画像が画像提供サーバに送信されることとなる。
【0146】
また、本発明は通信機能を有する装置であれば、ゲーム機やコンピュータ装置に適用することも可能である。
【0147】
また、送信部40は、第2コンピュータ装置100bに接続するように構成してもよいが、編集処理などの高負荷がかかる処理を行う第2コンピュータ装置100bよりも、第1コンピュータ装置100aに接続することが、両コンピュータ装置の負荷の分配の観点から望ましい。
【0148】
さらに、図8のステップS27はなくてもよく、待機時に常に通信テストを繰返すようにしても良い。
【0149】
また、上述の写真シール作成装置のコンピュータ装置100の制御方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、電気通信回線や衛星通信回線などのネットワークを通じて、プログラムを提供することもできる。
【0150】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0151】
[変形例]
以下、上記実施の形態における変形例について説明する。
【0152】
図31および32は、図8のフローチャート(第1コンピュータ装置の処理(1))の変形例を示すフローチャートである。
【0153】
まず、写真シール作成装置の電源スイッチ107を押下し、電源を投入すると、第1コンピュータ装置100aのCPU101aは初期化処理を実行する(S1)。ついで、テストモードなどにより強制的通信無効設定になっているか否かを判定し(S3)、強制的通信無効設定になっていれば(S3でYES)、通信テストを行なわず、ステップS13(図32)へ移行して、タイトルデモ画面を表示する。強制的通信無効設定になっていなければ(S3でNO)、画像IDがコンピュータ装置の記憶部に保存されているかが判定される(S501)。
【0154】
上記実施の形態では、プレイ毎に画像IDを取得することとしていたので、利用者が画像を送信しない選択をした場合などに、取得した画像IDが無駄になってしまうという問題がある。
【0155】
そこで本実施の形態においては、常に1つの画像IDを写真シール作成装置の記憶部に保持しておき、画像IDがない場合のみ、画像提供サーバに画像IDの取得指示を出す。これにより、画像IDが無駄にならず、効率利用できるという効果がある。
【0156】
また、画像IDが記憶部に保持されてないということは、通信できないということを示すので、実質的に通信チェックを行なうことができる。
【0157】
画像IDがある場合(S501でYES)、通信テストを行ない(S5)、通信状況のチェックを行なう。通信状況のチェックでは、PHSカード42の受信電波の強度チェックと、画像提供サーバ201の稼動状況のチェックとを行なう。
【0158】
受信電波の強度チェックでは、電波測定手段による受信電波の強度の測定を行なうことによって電波の強さを測定する。また、タイマで設定された時間の測定を同時に行なうことによって、通信状況に継続性があるかを判断することもできる。このように、電波の強さと状態の継続性で通信状況の安定性を総合的に判断することが好ましい。
【0159】
画像提供サーバ201の稼動状況のチェックでは、外部に設置されている画像提供サーバ201にネットワークを介して信号を送信し、その返答具合によって、画像提供サーバ201が稼動しているかを判断する。
【0160】
また、画像IDがない場合(S501でNO)、通信テストおよび画像IDの取得指示を出す(S503)。
【0161】
送信部40が通信可能な程度に電波状態が良好であり、画像提供サーバ201が稼動していると判定された場合、すなわち通信状態が正常である場合は(S7でYES)、画像IDの取得指示を出しているかを判定し(S505)、YESであればステップS507へ、NOであればステップS9へ進む。
【0162】
ステップS507においては、画像IDを取得したかを判定し、YESであればステップS509へ、NOであればステップS11へ進む。
【0163】
ステップS509においては、画像IDを記憶し、通信機能が有効である通信有効設定にする(S9)。その後、画像IDを確定した後(S511)、ステップS13へ進む。この画像IDは、後に携帯電話に画像を送信する機能が使用された場合に、該機能の処理において使用される。
【0164】
送信部40の電波状態が悪く通信不可能であるか、画像提供サーバ201が稼動していないと判定された場合、すなわち通信状態が正常でない場合(S7でNO)、または画像IDを取得できなかった場合(S507でNO)は、通信機能が無効である通信無効設定にする(S11)。その後ステップS13へ進む。
【0165】
ステップS13で、CPU101aは、タイトルデモ画面を表示する(S13)。このとき、通信が無効設定になっているか否かを判定する(S15)、通信有効設定になっている場合は(S15でNO)、図10(A)が示すような電波状態を示すアイコン55aをタイトルデモ画面上に表示する(S17)。アイコン55aはアンテナを模式的に示した画像であるが、このようなアイコン55aに限定するものではなく、通信状況が正常であり通信を利用した機能が有効であることがわかるような表示であればよい。なお、電波の強度によって、アイコン55aが示すアンテナの本数を変更してもよい
一方、強制的通信無効設定になっているか、通信無効設定になっている場合は(S15でYES)、図10(B)が示すような通信設定が無効であることを示すアイコン55bを表示する(S19)。
【0166】
ついで、CPU101aは、所定の対価(コイン)が投入されたかを判定する(S21)。所定の対価(コイン)が投入されていない場合は(S21でNO)、サービスパネル116に配備されるテストボタンが押下されたかを判定する(S23)。テストボタンが押下された場合は(S23でYES)、テストモード処理を行なう(S25)。
【0167】
テストボタンが押下されていない場合は(S23でNO)、所定の通信テストを行なう時間か否かを判定し(S27)、所定の通信テストを行なう時間である場合は(S27でYES)、ステップS3に戻り所定の通信テストを行なう。所定の通信テストを行なう時間でない場合は(S27でNO)、そのままステップS21へ戻り、対価の投入を監視する。このように、装置が利用されていない待機状態の時に、所定の間隔で通信テストを行なうことによって、より現在の通信状況を反映したタイトルデモ画面の表示や通信設定を行なうことができる。
【0168】
所定の対価(コイン)が投入された場合は(S21でYES)、撮影プレイを開始する。撮影プレイの処理であるステップS29以降の処理は、図9のそれと同じであるためここでの説明を繰返さない。
【0169】
図33〜35は、図11〜13のフローチャート(第2コンピュータ装置の処理)の変形例を示すフローチャートである。
【0170】
第2コンピュータ装置100bのCPU101bは、ステップS51において編集操作用ディスプレイ31に待機画面を表示する。待機画面表示中は、編集操作用ディスプレイ31にタイトル画面(商品名、撮影から開始する旨の案内)を表示しながら、撮影画像が第1コンピュータ装置100aから送られてくるかを監視する。
【0171】
ステップS53において転送完了の待機状態となる。これは、図9のステップS37で、画像の転送が開始されたら、編集操作用ディスプレイ31に「転送中」の案内画面を表示し、すべての撮影画像の転送完了を監視するものである。また、画像転送が完了した後、編集準備のための撮影画像の加工を行なうことも考えられる。
【0172】
ステップS55において編集入力処理が行なわれる。編集入力処理では、編集操作用ディスプレイ31に編集画面を表示し、ユーザからスタンプ画像やペン画像などの編集用画像の入力を受付ける。
【0173】
編集入力処理が終了すると(S57でYES)、CPU101bは、編集操作用ディスプレイ31に印刷レイアウト選択画面を表示する(S63)。ここでは、印刷レイアウトの選択が行なわれる。これは、複数の落書き画像を1枚のシートにどのように印刷するか(大きさ、枚数など)を選択するための処理である。印刷レイアウトの選択が終了したら(S65でYES)、ステップS77では、第2コンピュータ装置100bから、第1コンピュータ装置100aへ印刷に必要なデータが転送される。このとき、第1コンピュータ装置100aで実行される印刷処理は後述する。
【0174】
その後、第2コンピュータ装置100bの処理は図34のステップS601に移る。
ここでは、画像IDがあるかを判定し(S601)、YESであればステップS79へ進み、NOであればステップS85へ進む。ステップS85へ進むのは、第1コンピュータ装置に画像IDが記録されていなければ、携帯電話に画像を送信する機能が選択できないようにするものである。
【0175】
ステップS79においては、通信無効の設定となっているかを判定し、YESであればステップS85へ進み、NOであればステップS81へ進む。ステップS85へ進むのは、通信無効となっていれば、携帯電話に画像を送信する機能が選択できないようにするも
のである。なお、ステップS79の処理を省略し、ステップS601でYESであればすぐにステップS81に進むようにしても良い。
【0176】
現在の通信設定が有効になっていれば(S79でNO)、図14が図示する機能を選択するための画面が編集操作用ディスプレイ31に表示される(S81)。
【0177】
この画面においては、「らくがき見本」と「携帯へ画像を転送」の2つの選択肢が表示され、ユーザにどちらの機能を選択するかの入力を促す。
【0178】
「携帯へ画像を転送」が選択されたら(S83でYES)、ステップS607において、第1コンピュータ装置へ画像IDを使用する旨の指示を送る。その後、ステップS87において携帯送信用画像を選択する画面(図15)が表示される(S87)。
【0179】
ステップS89において送信先アドレスを入力する画面(図16)が表示される。
その後、ステップS613においてドメインボタン(図16においては「@」以降のドメイン名を一括入力するためのボタンである、黒地で示されるボタン)が押下されているかを判定する。YESであれば、アドレスの入力が完了したことを示すので、ステップS615において決定ボタン(図16の下にあるボタン)を表示する。
【0180】
ドメインボタンによって、ユーザは携帯電話会社(キャリア)のドメインを容易に入力することが可能となる。
【0181】
ステップS617において、決定ボタンが押されたかを判定し、YESであれば、ステップS623において第1コンピュータ装置へ、画像ID情報、画像情報、メールアドレスを含むデータを転送する。
【0182】
ステップS95において印刷終了画面を表示する。これは、「シールは横から出てくるよ」などシール取出口への移動の案内をユーザに対し行ない、一連のプレイの終了を告知するものである。その後、ステップS51へ戻る。
【0183】
また、ステップS613またはS617のいずれかでNOであれば、ステップS619で所定時間が経過したかを判断することで、タイムアップとなったかを判定する。NOであれば、ステップS613へ戻り、YESであれば、ステップS621で第1コンピュータ装置へ、メールアドレスを含まない、画像ID情報、画像情報のデータを転送する。その後、ステップS95へ進む。
【0184】
メールアドレスを入力している最中に、タイムアップでアドレス入力が終了してしまうと、入力途中のメールアドレスに画像を送信してしまい、誤送信となることがあるという問題がある。
【0185】
そこで、本実施の形態においてはアドレスが入力されたとしても決定ボタン(OKボタン)が押されていない場合は、画像ID情報、画像情報のみを画像提供サーバに送信し、入力されたメールアドレス情報は送信しない。画像提供サーバは、写真シール作成装置から送信されてきた情報にメールアドレス情報が含まれていなければ、画像を送信しない。このような処理により、誤ったメールアドレスに画像が送信されることはない。
【0186】
また、ドメインボタンが押されてドメイン名が入力されていなければ、決定ボタンが表示されず、決定ボタンを押すことができないため、中途半端に入力されたメールアドレスによって誤送信されることが防止される。
【0187】
なお、メールアドレス情報が画像提供サーバに送信されなくても、画像IDと画像とは画像提供サーバに送信されるので、シールシートに印字された画像IDに基づいて、ユーザは後から画像を取得することができる。
【0188】
また、図34のステップS83においてNOであれば、ステップS603においてその他の機能(ここでは、「らくがき見本」の機能)が選択されたかを判定する。YESであれば、ステップS609において、第1コンピュータ装置へ画像IDを使用しない旨の指示を送る。
【0189】
その後、編集操作用ディスプレイ31に見本画像閲覧画面を表示する(S85)。ここでは、見本画像を閲覧したり、自己の撮影画像または合成画像(編集後の画像)を見本画像として登録したりすることができる。
【0190】
ステップS611で所定時間が経過したかを判定し、YESとなればステップS95へ進む。
【0191】
また、ステップS603でNOであれば、ステップS605で所定時間が経過したかを判定し、YESであればステップS609へ、NOであればステップS83へ進む。
【0192】
図36は、図18のフローチャート(第1コンピュータ装置の処理(3))の変形例を示すフローチャートである。
【0193】
図36を用いて、第1コンピュータ装置100aで実行される印刷処理の動作を説明する。これは、シールシートなどに画像を印刷する処理である。
【0194】
ステップS121において、第2コンピュータ装置100bからデータが転送されてきたかを判定する。NOであればそのまま待機し、YESとなればステップS701において印刷する画像データを作成する。ステップS703において、画像IDが無いか、または通信無効の設定となっているかを判定する。いずれかでYESであればステップS713へ進み、いずれともNOであればステップS705へ進む。
【0195】
ステップS705においては、第2コンピュータ装置から画像IDの取扱いの指示がなされているかを判定する。YESであれば、ステップS709において、画像IDを使用する指示であるかを判定する。
【0196】
ステップS709でYESであれば、ステップS711において、印刷画像データ中に画像IDを組込んで印刷データを作成する。ステップS715において、記憶部から使用した画像IDを消去する。ステップS123で、プリンタを用いて印刷可能かを判定し、YESであればステップS125で印刷を開始した後、ステップS121へ戻る。また、ステップS123でNOであれば、ステップS123に戻る。
【0197】
ステップS705でNOであれば、ステップS707において、所定時間が経過したかを判定し、YESであればステップS713で印刷画像データをそのまま印刷データとし、ステップS123へ進む。
【0198】
ステップS707でNOであれば、ステップS705へ戻る。
図37は、図21のフローチャート(画像提供サーバの処理(2))の変形例を示すフローチャートである。
【0199】
図37を用いて、写真シール作成装置で作成した画像を受信して、データベース203に登録する画像提供サーバ201の処理を説明する。
【0200】
ステップS221において、写真シール作成装置からの携帯電話送信用画像の受信があるまで待機する。受信があれば、ステップS223において受信された画像をデータベース203に格納する。
【0201】
受信された画像にメールアドレスが添付されている場合には、ステップS225において、受信された画像を対応するメールアドレスに送信する。
【0202】
ステップS227において送信が成功したかを判定し、YESであればステップS221へ戻り、NOであればステップS229でエラーの処理を行なった後、ステップS221へ戻る。
【0203】
なお、ステップS801でメールアドレスがない場合は、ステップS221に戻る。
[変形例における効果など]
以上のようにして本変形例によると、アドレス入力の際に、携帯電話会社(キャリア)のドメインを一発入力するドメインボタンが押されたとき、はじめて決定ボタンが表示される。このような処理により、アドレス入力の途中で決定ボタンが押されて、間違ったメールアドレスに誤送信されてしまうことを防止することができる。
【0204】
ドメインボタンが押される場合、メールアドレスのアカウント部分は正当に入力されたもの(入力済)である可能性が高い。したがって、ドメインボタンが押された後に決定ボタンを受付けることにより、メールアドレスが誤入力である可能性を低くすることができる。
【0205】
なお、上記実施の形態に加えて、アドレスが全く入力されていない場合にドメインボタンが押されたら、エラー表示をしたり、メール送信を行なわないようにしてもよい。
【0206】
また、図16のように並行して複数のアドレス入力を受付ける場合(例えば2画面のアドレス受付け画面を表示する場合)、夫々のアドレス入力毎に上述の判定を行なうようにするとよい。すなわち、ドメインボタンが押された方の画面において、決定ボタンを表示するものである。
【0207】
さらに、上述の変形例においては1つの画像IDのみをコンピュータ装置に保存することとしたが、複数の編集空間がある場合は、編集空間と同じ数のIDを保存することとしてもよい。
【0208】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0209】
1a〜1c 写真シール作成装置、40 送信部、41 PHSユニット、42 PHSカード、50 利用状況表示装置、55a,55b アイコン、100a 第1コンピュータ装置、100b 第2コンピュータ装置、102a 記憶部、201 画像提供サーバ、203 データベース、205a〜205c 携帯電話。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メールアドレスの入力を受付ける第1の受付手段と、
メールアドレスの入力時に、所定時間が経過したことを判定する判定手段と、
前記メールアドレスの入力を確定させるためのユーザ操作を受付ける第2の受付手段とを備え、
前記第2の受付手段でユーザ操作を受付ける前に、前記判定手段で所定時間が経過したことが判定されると、前記第1の受付手段で受付けられたメールアドレスを利用しないことを特徴とする、写真シール作成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate


【公開番号】特開2011−15436(P2011−15436A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209334(P2010−209334)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【分割の表示】特願2005−320921(P2005−320921)の分割
【原出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願人】(591237685)株式会社メイクソフトウェア (137)
【Fターム(参考)】