説明

冷媒循環用ポンプ、冷凍装置用タンクおよび冷凍装置

【課題】ブラインとの熱交換を抑制できる冷媒循環用ポンプ、冷凍装置用タンクおよび冷凍装置を提供する。
【解決手段】冷媒循環用ポンプは、モーター61と、モーター61から下方に延設されたシャフト63と、シャフト63の下端側に支持された羽根車と、シャフト63および羽根車を収容し、冷媒が流入する流入口68および冷媒が流出する流出口66を有するケーシング67と、基端部が流出口66につながり、ケーシング67から外部に延設されてケーシング67と離隔して配置され、上方に向かって冷媒を送る流路を有する吐出配管69と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば半導体製造装置などの冷却対象に恒温の冷媒を供給して冷却対象の温度を調節する冷凍装置に用いられる冷媒循環用ポンプ、これを備えた冷凍装置用タンクおよび冷凍装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば半導体の製造装置などの冷却対象の温度を調節するための冷凍装置が知られている。この冷凍装置は、一次冷媒が循環する冷凍回路と、二次冷媒としての冷媒液(ブライン)が循環する冷媒回路とを備えている。冷凍回路は、圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とを有し、これらがこの順に配管で接続されている。冷媒回路は、冷凍回路の蒸発器から冷却対象へブラインを送る供給側通路と冷却対象から蒸発器へブラインを送る戻り側通路とブラインを一時的に貯留するとともにブラインを送液するためのタンクとを有している。
【0003】
このタンクは、ブラインを貯留するタンク本体と、タンク本体内のブラインの温度を調節するヒーターと、タンク本体内のブラインをタンク本体の外部に吐出してブラインを冷媒回路内で循環させるポンプとを備えている。
【0004】
特許文献1には、液中に浸漬して使用する浸漬型ポンプが開示されている。このポンプは、モーターと、このモーターから下方に延設されたシャフトと、シャフトの下端側に支持された羽根車と、シャフトおよび羽根車を収容するケーシングとを備えている。このポンプでは、液体は、ケーシングの下部に設けられた吸込口からケーシング内に流入し、吐出流路を通り、吐出口から吐出される。
【特許文献1】特開平1−247793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のポンプでは、吸込口からケーシング内に流入した液体が吐出口から吐出されるまでの過程において、ポンプと液体との間で熱交換が生じやすい。このように液体(ブライン)とポンプとの間で熱交換が生じると、以下のような問題がある。
【0006】
まず、熱交換によりブラインがポンプの熱の影響を受けると液体の温度が変動しやすい。例えば冷凍装置の冷却対象が半導体製造装置である場合には、ブラインの温度を例えば±1℃以内という非常に高い精度で調節する必要があるので、特許文献1に記載のポンプを用いると温度制御の精度が低下する原因となる。
【0007】
また、冷却対象が半導体製造装置である場合には、ブラインの設定温度範囲が例えば−30℃〜100℃程度の広範囲となることもある。ブラインの設定温度が高温であるときには、ポンプのモーターの温度よりもブラインの温度の方が高くなるので、モーター、軸受けなどのポンプを構成する部品がブラインの熱により加熱されることによって部品の寿命が短縮されてしまい、信頼性が低下する原因となることがある。特に、軸受の寿命はブラインによる加熱の影響を受けやすい。一方、ブラインの設定温度が低温であるときには、ブラインがポンプの熱を吸収する分、冷凍装置の冷却能力を余分に使用することになるので、ランニングコストが増加するという観点および省エネルギーの観点で問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブラインとの熱交換を抑制できる冷媒循環用ポンプ、冷凍装置用タンクおよび冷凍装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の冷媒循環用ポンプは、モーター(61)と、前記モーター(61)から下方に延設されたシャフト(63)と、前記シャフト(63)の下端側に支持された羽根車と、前記シャフト(63)および前記羽根車を収容し、冷媒が流入する流入口(68)および前記冷媒が流出する流出口(66)を有するケーシング(67)と、基端部(69a)が前記流出口(66)につながり、前記ケーシング(67)から外部に延設されて前記ケーシング(67)と離隔して配置され、上方に向かって前記冷媒を送る流路を有する吐出配管(69)と、を備えている。
【0010】
従来のポンプでは吐出流路がケーシング内に設けられているので、ブラインが吐出流路を通過する過程でポンプとの間で熱交換が生じやすく、しかも、吐出流路がモーターの近傍まで延設されているので、ブラインがモーターの熱の影響を受けやすい構造となっている。
【0011】
一方、本構成では、ケーシング(67)とは離隔して配置され、上方に向かって冷媒を送る流路を有する吐出配管(69)を備えているので、ブラインとポンプとの間の熱交換を効果的に抑制することができる。これにより、ブラインの温度制御の精度を高めることができるとともに、ポンプの信頼性の低下を抑制でき、しかも余分な冷却能力の使用を抑制できるのでランニングコストの増加を抑制でき、省エネルギーの観点でも有効である。
【0012】
本発明の冷凍装置用タンクは、天板(42)を有するタンク本体(41)と、上記の冷媒循環用ポンプ(47)と、を備え、少なくとも前記流入口(68)および前記流出口(66)が前記タンク本体(41)の内部に配置され、前記吐出配管(69)の先端部(69b)が前記天板(42)よりも上方まで延設されている。
【0013】
この冷凍装置用タンクでは、前記天板(42)は、前記冷媒循環用ポンプ(47)を前記タンク本体(41)外から前記タンク本体(41)内に挿入可能な開口部(42b)を有し、前記冷媒循環用ポンプ(47)は、前記ケーシング(67)の上端部から側方に延設されて前記吐出配管(69)の前記先端部(69b)を支持するとともに前記開口部(42b)を塞ぐ支持部材(47c)をさらに有しているのが好ましい。
【0014】
この構成では、ポンプ(47)をタンク本体(41)の天板(42)に設けられた開口部(42b)から挿入することができるとともに、ポンプ(47)に設けられた支持部材(47c)によりタンク本体(41)の開口部(42b)を塞ぐことができるので、ポンプ(47)を簡単にタンク本体(41)に装着でき、しかもタンク本体(41)の開口部(42d)を塞いでタンクを密閉することができる。
【0015】
本発明の冷凍装置は、圧縮機(23)と凝縮器(25)と減圧機構(27)と蒸発器(29)とを有する冷凍回路(21)と、前記蒸発器(29)から冷却対象へ前記冷媒を送る供給側通路(32)と前記冷却対象から前記蒸発器(29)へ前記冷媒を送る戻り側通路(34)と前記供給側通路(32)および前記戻り側通路(34)のいずれかに配設された請求項2または3に記載の冷凍装置用タンク(33)とを有する冷媒回路(31)と、を備えている。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、ブラインとポンプとの間の熱交換を効果的に抑制することができるので、ブラインの温度制御の精度を高めることができるとともに、ポンプの信頼性の低下を抑制でき、しかも余分な冷却能力の使用を抑制できるのでランニングコストの増加を抑制でき、省エネルギーの観点でも有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態にかかる冷媒循環用ポンプ、冷凍装置用タンクおよびこれを備えた冷凍装置について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態にかかる冷凍装置11は、一次冷媒が循環する冷凍回路21と、二次冷媒としての冷媒液(以下、ブラインという。)が循環する冷媒回路31とを備えている。この冷凍装置11は、温度調節されたブラインを冷却対象に供給してこの冷却対象の温度調節を行うためのものである。本実施形態では、冷却対象が半導体製造装置である場合を例に挙げて説明する。
【0019】
冷凍回路21は、圧縮機23と凝縮器25と膨張弁27と蒸発器29とを有し、これらがこの順に配管により接続されている。一次冷媒は、この冷凍回路21内において相変化しながら循環する。
【0020】
蒸発器29は、冷凍回路21を循環する一次冷媒が流れる流路と、冷媒回路31を循環するブラインが流れる流路とが区画されている。この蒸発器29は、一次冷媒とブラインとの間で熱交換してブラインの温度調節を行う熱交換器である。
【0021】
冷媒回路31は、蒸発器29から冷却対象へブラインを送る供給側通路32と、冷却対象から蒸発器29へブラインを送る戻り側通路34と、戻り側通路34に配設された冷凍装置用タンク33とを有している。戻り側通路34は、第1の戻り側通路34aと第2の戻り側通路34bとからなり、これらの間にタンク33が配置されている。蒸発器29において温度調節されたブラインは、供給側通路32を通じて冷却対象へ送られて、冷却対象の温度を調節する。
【0022】
図1および図2に示すように、タンク33は、ブラインが貯留されたタンク本体41と、このタンク本体41内にブラインを供給する供給配管43と、タンク本体41内のブラインの温度を調節するヒーター45と、タンク本体41内のブラインを吸い込み、このブラインをタンク本体41の外部に吐出して蒸発器29に送液するポンプ47とを備えている。タンク本体41は、略直方体の形状を有しており、上部には天板42が配設されて密閉されている。
【0023】
供給配管43は、タンク本体41の側部の外側面からタンク本体41内に挿通されており、さらにタンク本体41の内側面に沿って下方に延設されている。ブラインは、供給配管43からタンク本体41内に供給される。供給配管43の上流側の端部43bには、冷却対象につながる第1の戻り側通路34aが接続される。
【0024】
タンク本体41の天板42には2つの開口部42a,42bが形成されている。一方の開口部42aにはヒーター45が挿通され、他方の開口部42bにはポンプ47が挿通される。
【0025】
ヒーター45は、電気ヒーターであり、通電により発熱するコイル状の図略の加熱部と、この加熱部からタンク本体41の天板42よりも上部まで延設された電力供給用の配管45bとを備えている。配管45bの上部には、この配管45bを支持するとともにタンク本体41の開口部42aを塞ぐフランジ部45cが設けられている。
【0026】
加熱部は、ヒーター45の下端側に位置し、タンク本体41内の底面48近傍に配置されてブライン中に浸漬されている。この加熱部によりブラインが所定の温度に調節される。
【0027】
フランジ部45cは、開口部42aよりも少し大きな寸法に設計されており、開口部42aを塞ぐようにタンク本体41の天板42の上面にパッキン81を介して配置される。フランジ部45cの四隅には挿通口が形成されている。これらの挿通口には、開口部42aの四隅に立設されたボルト83がそれぞれ挿通され、これらのボルト83に図略のナットがそれぞれ螺合される。これにより、ヒーター45がタンク本体41に固定される。
【0028】
図3に示すように、ポンプ47は、モーター61と、このモーター61から下方に延設されたケーシング67と、このケーシング67の内部に収容されたシャフト63および図略の羽根車とを備えている。シャフト63は、モーター61に接続され、モーター61の駆動により回転する。このシャフト63の下端側には上記した羽根車が支持されている。
【0029】
ケーシング67は、シャフト63の下端側と羽根車を収容する羽根車収容部671と、この羽根車収容部671とモーター61との間に位置するシャフト63の上端側を収容するシャフト収容部672とからなる。羽根車収容部671とシャフト収容部672は、連通しておらず区画されている。羽根車収容部671は、タンク本体41内のブラインを羽根車収容部671内に吸い込む流入口68と、羽根車収容部671の下端部に設けられてブラインの出口となる流出口66とを有し、ブライン中に浸漬されている。羽根車収容部671の流出口66には、吐出配管69が接続されている。
【0030】
吐出配管69は、ケーシング67とは離隔して配設されており、その基端部69aが羽根車収容部671の流出口66につながり、先端部69bがタンク本体41の天板42よりも上部に配置されている。吐出配管69の先端部69bは、図略の管状継手を介して第2の戻り側通路34bに接続される。
【0031】
モーター61の下部には、吐出配管69を支持するとともにタンク本体41の開口部42bを塞ぐフランジ部47cが設けられている。フランジ部47cは、開口部42bよりも少し大きな寸法に設計されており、開口部42bを塞ぐようにタンク本体41の天板42の上面にパッキン82を介して配置される。フランジ部47cの周囲には複数の挿通口が形成されている。これらの挿通口には、開口部42bの周囲に立設された複数のボルト84がそれぞれ挿通され、これらのボルト84に図略のナットがそれぞれ螺合される。これにより、ポンプ47がタンク本体41に固定される。
【0032】
吐出配管がケーシングと一体化した構造である従来のポンプは、鋳型に材料を流し込んで製造する鋳物であるので、材料の使用量が多くなり、製品の重量が重くなるとともに、コストアップにつながりやすい。一方、本実施形態にかかるポンプ47は、鋳物として製造する必要はなく、ケーシング67と吐出配管69とを別体で成型した後、連結させればよいので、コストアップを抑制できる。
【0033】
次に、本実施形態にかかる冷凍装置11の運転動作について説明する。冷凍回路21において圧縮機23を運転すると、圧縮されたガス状の一次冷媒が圧縮機23から吐出される。この一次冷媒は、配管を通って凝縮器25に導入される。凝縮器25では、導入された一次冷媒が冷却水に放熱して凝縮する。凝縮した一次冷媒は、凝縮器25から排出される。排出された一次冷媒は、膨張弁27で減圧された後に、蒸発器29に導入される。
【0034】
蒸発器29は、上述したように冷媒回路31のブラインの温度調節を行う。蒸発器29では、一次冷媒が流れる流路と、冷媒回路31を循環するブラインが流れる流路とが区画されており、この蒸発器29内において一次冷媒がブラインから熱を奪って蒸気になり、ブラインが冷却される。蒸発器29でガス状になった一次冷媒は、再び圧縮機23に送られて圧縮される。
【0035】
一方、冷媒回路31においてポンプ47を駆動すると、タンク31内で温度調節されたブラインがタンク31から吐出されて第2の戻り側通路34bを通じて蒸発器29に送られる。この蒸発器29においてブラインの温度が所定の設定温度に調節される。その後、蒸発器29を通過したブラインは、供給側通路32を通じて冷却対象に送られる。
【0036】
冷却対象に送られたブラインは、冷却対象を冷却して温度調節する。本実施形態では、冷却対象が半導体製造装置であり、例えば−30℃〜100℃程度の幅広い温度域で冷却対象を温度調節することが要求される。また、半導体製造装置においては、負荷が短い周期で変動しても設定温度からの誤差が例えば±1℃を超えてしまうと製造工程に不具合が生じるという場合もあるので、それ以上の温度調節精度が要求されることもある。このように冷却対象が半導体製造装置の場合には、空調などの場合と違って高い精度の温度調節が要求されるので、ポンプ47とブラインとの間での熱交換を抑制してブラインの温度調節精度を向上させることは重要である。
【0037】
冷却対象の温度を調節したブラインは、第1の戻り側通路34aを通じて再びタンク33に送られ、供給配管43を通じてタンク本体41に供給される。タンク本体41内に供給されたブラインは、必要に応じてヒーター45により加熱されて温度調節される。
【0038】
ヒーター45を通過したブラインは、ポンプ47の流入口68から羽根車収容部671内に吸い込まれる。吸い込まれたブラインは、モーター61の駆動によりシャフト63とともに回転する羽根車によって羽根車収容部671内を下方に移動する。ついで、ブラインは、羽根車収容部671の流出口66から延設された吐出配管69を通じて上方に送られ、第2の戻り側通路34bを通じて蒸発器29に送られる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態にかかる冷媒循環用ポンプ47は、モーター61と、モーター61から下方に延設されたシャフト63と、シャフト63の下端側に支持された羽根車と、シャフト63および羽根車を収容し、冷媒が流入する流入口68および冷媒が流出する流出口66を有するケーシング67と、基端部69aが流出口66につながり、ケーシング67から外部に延設されてケーシング67と離隔して配置され、上方に向かって前記冷媒を送る流路を有する吐出配管69と、を備えているので、ブラインとポンプとの間の熱交換を効果的に抑制することができる。これにより、ブラインの温度制御の精度を高めることができるとともに、ポンプの信頼性の低下を抑制でき、しかも余分な冷却能力の使用を抑制できるのでコストアップを抑制できる。
【0040】
また、本実施形態にかかる冷凍装置用タンク33では、天板42は、冷媒循環用ポンプ47をタンク本体41外からタンク本体41内に挿入可能な開口面積を有する開口部42bを有し、冷媒循環用ポンプ47は、ケーシング67の上端部から側方に延設されて吐出配管69の先端部69bを支持するとともに開口部42bを塞ぐフランジ47cをさらに有しているので、ポンプ47をタンク本体41の天板42に設けられた開口部42bから挿入することができるとともに、ポンプ47に設けられたフランジ47cによりタンク本体41の開口部42bを塞ぐことができる。このようにポンプ47を簡単にタンク本体41に装着でき、しかもタンク本体41の開口部42dを塞いでタンクを密閉することができる。
【0041】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、上記実施形態では、冷凍装置用タンクが蒸発器よりも上流側で冷却対象よりも下流側に配置されている場合を例に挙げて説明したが、冷凍装置用タンクは、蒸発器よりも下流側で冷却対象よりも上流側に配置されていてもよい。
【0042】
上記実施形態では、冷却対象が半導体製造装置である場合を例に挙げて説明したが、冷却対象は半導体製造装置に限定されるものではなく、本発明の冷凍装置用タンクおよびこれを備えた冷凍装置は種々の冷却対象の温度調節に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態にかかる冷凍装置を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる冷凍装置用タンクを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる冷媒循環用ポンプを示す正面図である。
【符号の説明】
【0044】
11 冷凍装置
21 冷凍回路
23 圧縮機
25 凝縮器
27 膨張弁
29 蒸発器
31 冷媒回路
32 供給側通路
33 冷凍装置用タンク
34 戻り側通路
41 タンク本体
42 天板
42b 天板の開口部
47 ポンプ
47c フランジ(支持部材)
61 モーター
63 シャフト
66 流出口
67 ケーシング
68 流入口
69 吐出配管
69b 吐出配管の先端部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーター(61)と、
前記モーター(61)から下方に延設されたシャフト(63)と、
前記シャフト(63)の下端側に支持された羽根車と、
前記シャフト(63)および前記羽根車を収容し、冷媒が流入する流入口(68)および前記冷媒が流出する流出口(66)を有するケーシング(67)と、
基端部(69a)が前記流出口(66)につながり、前記ケーシング(67)から外部に延設されて前記ケーシング(67)と離隔して配置され、上方に向かって前記冷媒を送る流路を有する吐出配管(69)と、を備えた冷媒循環用ポンプ。
【請求項2】
天板(42)を有するタンク本体(41)と、請求項1に記載の冷媒循環用ポンプ(47)と、を備えた冷凍装置用タンクであって、
少なくとも前記流入口(68)および前記流出口(66)が前記タンク本体(41)の内部に配置され、前記吐出配管(69)の先端部(69b)が前記天板(42)よりも上方まで延設されている、冷凍装置用タンク。
【請求項3】
前記天板(42)は、前記冷媒循環用ポンプ(47)を前記タンク本体(41)外から前記タンク本体(41)内に挿入可能な開口部(42b)を有し、
前記冷媒循環用ポンプ(47)は、前記ケーシング(67)の上端部から側方に延設されて前記吐出配管(69)の前記先端部(69b)を支持するとともに前記開口部(42b)を塞ぐ支持部材(47c)をさらに有している、請求項2に記載の冷凍装置用タンク。
【請求項4】
圧縮機(23)と凝縮器(25)と減圧機構(27)と蒸発器(29)とを有する冷凍回路(21)と、
前記蒸発器(29)から冷却対象へ前記冷媒を送る供給側通路(32)と前記冷却対象から前記蒸発器(29)へ前記冷媒を送る戻り側通路(34)と前記供給側通路(32)および前記戻り側通路(34)のいずれかに配設された請求項2または3に記載の冷凍装置用タンク(33)とを有する冷媒回路(31)と、を備えた冷凍装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−116860(P2010−116860A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−291115(P2008−291115)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】