説明

出席チェック方法

【課題】学生の代返行為を見抜くチェック方法を提供する。
【解決手段】講義に出席している学生に用紙を配布し、該用紙に名前及び学生識別情報を記入させて回収することにより、当該講義における各学生の出席状況を調べる出席チェック方法であって、回収された用紙の画像データを取得するステップ、画像データから学生識別情報が記入された第1の領域を特定するステップ、第1の領域を画像処理することにより、学生識別情報を文字列データに変換して取得するステップ、画像データから学生の名前が記入された第2の領域を特定するステップ、第2の領域の画像を自署画像データとして取得するステップ、及び文字列データと自署画像データとを関連付けて記憶手段に記憶するステップを含むデータ蓄積処理が行われるとともに、任意の前記文字列データの照会があったときに、該文字列データと関連付けされている自署画像データを並べて表示手段に表示させる筆跡確認ステップS74を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば大学等の講義において、学生の出席状況をチェックすることができる出席チェック方法に関し、詳しくは学生の筆跡を確認することで代筆等の不正行為を見抜くのに役立つ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の教育機関、例えば多くの大学にあっては、学生に単位を与えるか否かの判定に、講義への出席率を考慮することが行われている。そのため、各講義において、学生の出欠を調べることが必要になる。従来、講義への学生の出欠を調べる方法として、口頭で各学生の名前を呼んで返事させる方法、各学生に予め配布しておいた出席カードを提出させる方法又は講義時間中に出席確認用紙を回覧してそれに各自の名前を記入させる方法などが知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、口頭による出欠確認では、いわゆる「代返」が行われることが多く、出欠の適否を正確に把握することが難しい。また、出席カードの提出や出席確認用紙の回覧等にあっても、欠席者の友人がカードを提出し又は代筆することがある。従って、従来の方法では、学生のごまかしを見抜き難く、ひいては出欠の有無を正確に判定することは困難であった。
【0004】
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、学生が記入した名前の自署画像データと学生識別情報の文字列データとを関連づけて記憶させるとともに、任意の文字列データの照会があったときに、該文字列データと関連付けされている自署画像データを並べて表示手段に表示させる筆跡確認ステップを行うことを基本として、学生の筆跡を比べて代筆等を容易に見抜くことが可能な出欠チェック方法を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のうち請求項1記載の発明は、講義に出席している個々の学生に所定の用紙を配布し、該用紙に各学生に予め与えられた固有の学生識別情報と手書き文字による名前とを少なくとも記入させて回収することにより、当該講義における各学生の出席状況を調べる出席チェック方法であって、回収された用紙の画像データを取得するステップ、前記画像データから前記学生識別情報が記入された第1の領域を特定するステップ、少なくとも前記第1の領域を画像処理することにより、前記学生識別情報を文字列データに変換して取得するステップ、前記画像データから学生の名前が記入された第2の領域を特定するステップ、前記第2の領域の画像を当該学生の自署画像データとして取得するステップ、及び前記文字列データと前記自署画像データとを関連付けて記憶手段に記憶するステップを含むデータ蓄積処理がコンピュータを用いてかつ一定の期間に開催された講義について行われるとともに、任意の前記文字列データの照会があったときに、該文字列データと関連付けされている自署画像データを並べて表示手段に表示させる筆跡確認ステップを行うことを特徴とする。
【0006】
また請求項2記載の発明は、前記用紙は、出欠だけをとるための出欠確認用紙又は問題が記載されたテストプリントである請求項1記載の出席チェック方法である。
【0007】
また請求項3記載の発明は、前記学生識別情報は、マークシート方式で記入される請求項1又は2記載の出席チェック方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、各学生の手書き文字を含む自署画像データと学生識別情報に対応する文字列データとが関連づけて記憶手段に記憶される。そして、任意の学生識別情報に対応する文字列データの照会があったときに、該文字列データと関連付けされている自署画像データを並べて表示手段に表示させる筆跡確認ステップが行われる。これにより、教員等は、表示手段に並べて表示された各自署画像データの筆跡を見比べるとことで、迅速かつ容易に代筆を見抜くことが可能になる。即ち、複数の自署画像データを並べて表示手段に表示させることにより、明らかに筆跡が異なるものを容易にピックアップでき、それらを代筆されたもの又はその可能性が高いものとして判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
本実施形態の出席チェック方法は、大学や専門学校、その他の教育機関等において、学生の講義への出席状況を調べるために用いられ、とりわけ代返ないし代筆と称される不正な行為(出席していないにもかかわらず出席したようにごまかす行為)を見抜くために好適に用いられる。このような出席チェック方法を含む出欠チェックの全体フロー図は、図1に示される。
【0010】
図1に示されるように、本実施形態においては、先ず、講義に出席している個々の学生に所定の用紙が配布される(ステップS1)。該用紙は、学生による持ち帰り等を防ぐために、講義に出席している人数分だけを配布することが望ましい。
【0011】
図2には、学生に配布される用紙2の一例が示される。該用紙2は、本実施形態ではほぼ矩形状であって、学生毎に固有に割り当てられた学生識別情報としての学生番号がマークシートにより記入されるマークシート欄2aと、氏名が文字によって記入される氏名記入欄2bとを少なくとも含む。
【0012】
前記マークシート欄2aは、本実施形態では9桁の情報を記録でき、各桁毎に0〜9の数字を記録できる。学生は、自らの学生番号に相当する数字を黒く塗りつぶすことにより、自らの学生番号をマークシート方式にて記入できる。
【0013】
本実施形態の前記用紙2には、前記以外にも、講義の年月日が手書き文字にて記入される年月日記入欄2c、講義の科目名が手書き文字にて記入される科目名記入欄2d、前記学生番号が手書き文字にて記入される学生番号記入欄2e及び必要に応じて適宜の情報が手書き文字にて記入される備考記入欄2fが含まれている。
【0014】
さらに、用紙2には、遅刻、早退又は公欠の別をマークしうる第2のマーク欄2gが設けられる。例えば講義に遅刻した学生に対しては、予め遅刻のマークを塗りつぶしてこの用紙2を配布することが望ましい。同様に、早退や公欠する学生についても同様に処理できる。なお、用紙2に含まれる各記入欄は状況に応じて適宜増減させても良いのは言うまでもない。
【0015】
また、本実施形態の前記用紙2は、実質的に学生の出欠だけをとるための出欠確認用紙2Aとして作られているが、例えば前記各項目に合わせて1ないし複数の問題等を掲載しておくことでテストプリント(図示省略)として作ることもできる。
【0016】
さらに、本実施形態では、前記用紙2に、位置合わせ用のマーク3が設けられる。該マーク3は、本実施形態では黒塗りされた正方形のマークからなり、前記マークシート欄3aを矩形状で囲む第1の領域A1の対角上に設けられた第1及び第2のマーク3a及び3bと、前記第1の領域A1の左側の縦辺に沿って隔設された第3及び第4のマーク3c及び3dとを含んでいる。
【0017】
本実施形態の用紙2は、マークシート欄3aと氏名記入欄2bとが同じ面に設けられているが、これらを表面及び裏面に分けて設けることもできる、このような態様では、用紙2を例えば名刺サイズのように小型化でき、コストを削減することができる点で好ましい。
【0018】
次に、講義に出席している学生に、用紙2の中の必要事項を全て記入させる(ステップS2)。図3には、学生によって記入された用紙2の一例が示される。この実施形態では、以下の例を示しており、学生番号についてはマークシート方式及び手書き文字の双方で記入され、それ以外は手書き文字で記入される。
学生番号:000123456
学生の氏名:○山一郎
講義年月日:2006年3月1日
講義科目名:経済学
【0019】
次に、学生によって記入された用紙2が回収され(ステップS3)、それらは、コンピュータCを用いてスキャニングされる(ステップS4)。
【0020】
図4にブロック略図として示されるように、コンピュータCは、入力手段5、CPU、作業用メモリ、磁気ディスク等の記憶手段及び入力手段6を含む。前記入力手段5は、例えばキーボード5a、マウス5b及びイメージスキャナ5cを含んで構成される。また、前記出力手段6は、モニタ6a及びプリンタ6bを含んで構成される。なお、前記記憶手段には、本発明の処理手順などが記述されたプログラムが予めインストールされている。
【0021】
前記スキャニングは、イメージスキャナ5cに全ての用紙2を通すことにより行われる。本実施形態では、イメージスキャナ5cは、用紙2の全領域を読み取り、それらを画像データ(例えば、ビットマップ又はjpeg等)として記憶手段に記憶させる。なお、本実施形態において、用紙2は、イメージスキャナ5cのオートシートフィーダにて連続的に読み取られ、逐次、各用紙毎に1つの画像ファイルとして、記憶手段の講義日毎に分けられた所定のフォルダの中に記憶される。
【0022】
次に、データ蓄積処理が行われる(ステップS5)。データ蓄積処理の一例は、図5に具体的に示される。
【0023】
データ蓄積処理では、必要なデバイスや初期値が設定された後、前記スキャニングによって得られた一つの画像データ(一つの画像ファイル)がコンピュータCの作業用メモリに読み込まれる(ステップS51)。なお初期値として、例えば処理を行う用紙2で出欠が取られた講義の日付等が入力される。
【0024】
次に、作業用メモリに読み込まれた画像データから学生の学生番号がマークシート方式で記入されたマークシート欄2aを包む第1の領域A1を特定する処理が行われる(ステップS52)。この第1の領域A1は、読み込まれた画像データの中から黒塗りされた前記位置合わせ用のマーク3aないし3dを見つけることで容易に特定される。これにより、スキャニング時に用紙が傾いていても正確に第1の領域A1を認識することができる。
【0025】
次に、前記第1の領域A1を画像処理することにより、マークシートによって記入された前記学生番号を文字列データに変換して取得する処理が行われる(ステップS53)。このような処理は、前記第1の領域A1を1桁目から9桁目まで順番に走査し、各桁毎に黒塗りされたマークの座標(例えば重心座標)を得た後、各座標値を予め記憶手段に記憶させた座標−数値の変換テーブルと照合することにより、各桁毎に文字列データを得ることができる。
【0026】
即ち、図3に示された例では、「000123456」の9桁の文字列データを得ることができる。これは、学生番号を表す。ここで、文字列データは、コンピュータ上では、これらの文字列に相当するキャラクターコード等によって扱われるのは言うまでもない。このようにして得られた学生番号の文字列データは、作業用メモリに一次記憶される。なお、第2のマーク欄2gについても同様の画像処理がなされ、遅刻、早退又は公欠がある場合にはその情報が作業用メモリに併せて記憶される。
【0027】
次に、読み込んだ画像データから学生の手書き文字による名前が記入された第2の領域A2を特定する処理が行われる(ステップS54)。本実施形態の第2の領域A2は、図2ないし3に示されるように、学生の名前と学生番号とを含む矩形領域として定められる。そして、この第2の領域A2の4つのコーナ座標P1ないしP4は、例えば、予め前記第1の領域A1の第1のマーク3aを原点OとしたX−Y座標上で定義できる。従って、読み込まれた画像データから容易に第2の領域A2を特定できる。なお、第2の領域A2にも、予め位置特定用のマーク等を設けることもできる。
【0028】
次に、前記のステップで特定された第2の領域A2の画像を当該学生の自署画像データとして取得する処理が行われる(ステップS55)。具体的には、画像データから前記の処理で特定された第2の領域A2の画像だけを切り出し、これに所定のファイル名を付けて作業用メモリ等に一次的に記憶させることで行われる。このように、必要な領域だけを切り出して自署画像データとして記憶させることにより、ファイルサイズを小型化するのに役立つ。
【0029】
次に、前記文字列データと前記自署画像データとを互いに関連付けて記憶手段に記憶する処理が行われる(ステップS56)。即ち、これまでの処理によって作業用メモリに記憶された特定の学生に関する文字列データと自署画像データとを対にして、記憶手段に予め定義されたデータベースファイルに記憶させる。
【0030】
図6には、前記データベースファイルDB1の構造を視覚化して示す。本実施形態のデータベースDBは、一つのレコード(1行)に、「講義日」、「学生番号」、「自署画像データ名」及び「その他」の項目を含んで構成されている。
【0031】
前記データベースファイルDBの項目「講義日」には、例えばデータ蓄積処理S5を開始する際にユーザによって入力された対象講義の日付が記憶される。また、前記項目「学生番号」には、マークシート欄2aから文字列に変換された学生番号に等しい文字列データが記憶される。さらに、前記項目「自署画像データ名」には、前記学生番号と対となる自署画像データのファイル名が記憶される。従って、自署画像データ自体は、データベースファイルDBとは別に記憶される。また、「その他」の項目には、先に述べたように、遅刻、早退等の別が記憶される。
【0032】
そして、ステップS56を終えると、コンピュータは全ての画像ファイルについて処理したか否かを判断し(ステップS57)、終えていなければステップS51に戻り、画像ファイルを全て処理し終えるまで前記一連の手続を繰り返す。また、全ての画像ファイルについて処理を終えれば、図1のステップS6に戻る。
【0033】
このような一連のデータ蓄積処理S5がコンピュータを用いてかつ一定の期間に開催された複数回の講義について行われる。一定の期間としては、例えば大学であれば、前期や後期といったように、成績評価を行う対象期間に設定されるのが望ましい。
【0034】
このようなデータ蓄積処理を行うことにより、例えば同じ講義日を持ったレコードの数(これは当該講義に出席した学生の合計数に等しい)を調べることができる。そして、このレコード数を当該講義を履修している学生の合計数で除すことにより、図7(A)に示されるように、講義日毎の出席率を簡単に計算でき、かつ、これをグラフ等にて視覚化して表示手段6に表示させることができる。
【0035】
また、同じ学生番号を持ったレコードの数(これは任意の期間における当該学生の講義への出席回数に等しい)を調べることができる。そして、このレコード数を当該講義回数で除すことにより、図7(B)に示されるように、学生毎の出席率を容易に計算でき、かつ、これをグラフ等にて視覚化して表示手段6に表示させることができる。
【0036】
ところで、学生は、講義に出席しないにも拘わらず、講義に出席する友人等に出欠確認用紙を代筆依頼する場合がある。そして、代筆を依頼された友人は、何らかの手段にて余分に出欠確認用紙2を受け取り、そこに依頼者の名前を記入して提出する場合があり得る。近年では、一定の出席率を単位取得の条件としているような講義が多く存在するため、このような不正行為は、本来、許されるものではない。
【0037】
そこで、本発明では、学生による出欠確認用紙の代筆などを見抜くために、筆跡確認処理(ステップS7)が行われる。この筆跡確認処理は、例えばユーザが入力手段5を用いて筆跡確認処理要求をコンピュータCに入力することにより行われる(ステップS6でY)。
【0038】
図8には、筆跡確認処理の処理手順の一例が示される。
先ず、ユーザは、コンピュータに、入力手段5を用いて筆跡確認を行う学生の照会を行う(ステップS71)。この照会は、学生番号又は学生の氏名を入力することで行い得る。学生の氏名が入力された場合、コンピュータCは、図9に示されるように、予め学生の氏名と学生番号とを対として記憶した学生データベースファイルDB2を参照し、対応する学生番号の文字列データを取得できる。つまり、「任意の文字列データの照会」とは、学生番号から直接行われる場合だけではなく、前記データベースファイルDB2等を用いることで学生の氏名からも行う態様も含むものとする。
【0039】
次に、コンピュータCは、記憶手段に記憶されたデータベースファイルDB1から、照会があった学生番号の文字列データを検索し、該学生番号を含んでいるレコードを全て選択する(ステップS72)。
【0040】
また、検索の結果、該当するレコードが存在しない場合(ステップS73でN)、コンピュータは、該当する情報が無い旨をモニタ6aに表示し(ステップS75)、処理を終える。
【0041】
検索の結果、該当するレコードが見つかった場合には、選択された全てのレコードが作業用メモリに書き込まれるとともに、コンピュータCは、これに基づいて、図10に示されるように、該当する全てのレコードの自署画像データが並べて表示手段(ここではモニタ6a)に表示させる(ステップS74)。
【0042】
図10には、モニタ6aに表示されたウインドウを示す。この例では、学生「○山一郎」(学生番号:123456)の前期経済学について、2006年3月1日から同年3月17日までの自署画像データが6件並べて表示されている。即ち、自署画像データは、横方向に3列、縦方向に2行のレイアウトで並べて表示されているが、複数の自署画像データが比較可能であれば、表示レイアウトや1ウインドウ中に表示される自署画像データ数などは任意に変え得るのは言うまでもない。なお、自署画像データの下には、講義日が合わせて表示される。
【0043】
このような筆跡確認ステップを行うことにより、教員等のユーザは、モニタ6aに並べて表示された各自署画像データの筆跡を、瞬時に肉眼で見比べることができる。従って、このステップでは、もし、その中に明らかに筆跡が異なるもの(例えば符号Cで示される自署画像データ)が含まれている場合には、それをユーザに容易にピックアップさせることができる。そして、コンピュータCを使用するユーザは、それらを代筆されたもの又はその可能性が高いものとして扱うといった判断を容易に行うことができる。
【0044】
また、選択されたレコードが6件以上の場合には、複数の画面ウインドウに分けて表示することができる。本実施形態では、3ページ中の1ページであることが示されている。また、ウインドウには、画面ページを移動させるためのボタンB1、B2や、照会画面に戻るためのボタンB3、さらには自署画像データを並べて印刷するボタンB4等が設けられている。
【0045】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は例示の具体的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形しうるのは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、学生番号をマークシート方式で記入させこれを画像処理する態様が示したが、例えば周知のOCRなどを用いて学生番号の文字列データを取得しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明を処理の流れを示す全体フローチャートである。
【図2】未記入の出欠確認用紙の一例を示す平面図である。
【図3】学生により記入済みの出欠確認用紙の一例を示す平面図である。
【図4】本発明を実施するためのハードウエアの一例を示すブロック図である。
【図5】本実施形態のデータ蓄積処理を示すフローチャートである。
【図6】出欠データベースの構造を視覚化して示す線図である。
【図7】(A)は講義日別の出席率を示すグラフ、(B)は学生識別情報別の出席率を示すグラフである。
【図8】本実施形態の筆跡確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】学生識別情報と学生氏名との関係を示すデータベースの構造を視覚化して示す線図である。
【図10】モニタに表示された自署画像データの一例を示す線図である。
【符号の説明】
【0047】
2 用紙
2a マークシート欄
2b 氏名記入欄
3 位置合わせ用のマーク
5 入力手段
6 出力手段
C コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
講義に出席している個々の学生に所定の用紙を配布し、該用紙に各学生に予め与えられた固有の学生識別情報と手書き文字による名前とを少なくとも記入させて回収することにより、当該講義における各学生の出席状況を調べる出席チェック方法であって、
回収された用紙の画像データを取得するステップ、
前記画像データから前記学生識別情報が記入された第1の領域を特定するステップ、
少なくとも前記第1の領域を画像処理することにより、前記学生識別情報を文字列データに変換して取得するステップ、
前記画像データから学生の名前が記入された第2の領域を特定するステップ、
前記第2の領域の画像を当該学生の自署画像データとして取得するステップ、及び
前記文字列データと前記自署画像データとを関連付けて記憶手段に記憶するステップを含むデータ蓄積処理がコンピュータを用いてかつ一定の期間に開催された講義について行われるとともに、
任意の前記文字列データの照会があったときに、該文字列データと関連付けされている自署画像データを並べて表示手段に表示させる筆跡確認ステップを行うことを特徴とする出席チェック方法。
【請求項2】
前記用紙は、出欠だけをとるための出欠確認用紙又は問題が記載されたテストプリントである請求項1記載の出席チェック方法。
【請求項3】
前記学生識別情報は、マークシート方式で記入される請求項1又は2記載の出席チェック方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−257337(P2007−257337A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−81323(P2006−81323)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(502055838)株式会社ネットシステムズ (1)
【Fターム(参考)】