説明

分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システム及びその方法

本発明は、端末におけるグループ通信方法において、セッション情報及び接続管理サーバ情報を受信するステップと、自身のネットワーク上で前記セッション情報に相応するセッションに既に接続している接続端末が存在するかを確認する接続端末確認ステップと、前記確認の結果、存在すれば、前記既接続端末が接続しているメディアサーバに接続するステップと、前記確認の結果、存在しなければ、前記受信した接続管理サーバ情報を利用して当該接続管理サーバに接続し、メディアサーバリストを受信するステップと、前記受信したメディアサーバリストからメディアサーバを選択して接続するステップと、同一のセッション上で当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を行うグループ通信実行ステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システム及びその方法、並びに前記方法を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、より詳細には、地域的に分散した大規模な接続端末が同一のセッション上で品質を損なうことなくリアルタイムでサービスを受けられるように、複数の分散したメディアサーバがセッションの同期化を維持しつつ、大規模に分散した接続端末を処理できるようにし、大規模に分散した接続端末の多数が同一のネットワーク上に存在する場合、当該ネットワーク上のルータにおけるネットワークトラフィックの発生が最小限になるように、双方向マルチキャスト/ユニキャスト(multicasting/unicasting)変換によりグループ通信及び双方向放送を可能にするための、分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システム及びその方法、並びに前記方法を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、インターネット上において、グループ通信のためのパケットデータ伝送方式は、伝送に参加する送信者と受信者の観点からすると、ユニキャスト(unicasting)伝送方式、ブロードキャスト(broadcasting)伝送方式、及びマルチキャスト(multicasting)伝送方式に分けられる。
【0003】
これをより詳細に説明すると、まず、ユニキャスト伝送方式は、一送信者(サーバまたは端末)が他の一受信者(サーバまたは端末)にデータパケットを伝送する1対1の伝送方式であり、データパケットを安定して伝送できるという利点がある。しかし、サーバが複数の受信者に同一のデータを伝送する場合、受信しようとする複数の受信者にいちいち伝送しなければならないため、サーバに過度のロードがかかり、ネットワークの伝送効率が低下するという欠点がある。このとき、受信者の数が増加するほど、この問題はさらに深刻になる。
【0004】
次に、ブロードキャスト伝送方式は、一送信者が同じサブネットワーク上のすべての受信者にデータを伝送する方式であり、一度に複数の受信者に同一のデータを伝送できるという利点がある。しかし、データの受信を望まない受信者もデータを受信するしかないという欠点がある。
【0005】
最後に、マルチキャスト伝送方式は、1対多または多対多のデータパケット伝送方式であり、同じネットワークセグメント(segment)上でデータを必要とする端末にデータパケットを同時に伝送するため、非常に優れたデータ伝送方式であってグループ通信に非常に適した方式である。
【0006】
ここで、マルチキャスト伝送方式と、ユニキャスト伝送方式とにより伝送されるパケットの相違点について説明すると、一般的に、ユニキャスト伝送方式のために、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)上のインターネット応用プログラムは、データの送信者が、これを受信する受信者のインターネット(IP)アドレスを伝送パケットのヘッダに表示してパケットを伝送する。しかし、マルチキャスト伝送のためには、ヘッダに受信者のアドレスの代わりに、受信者らが参加しているグループアドレスを表示してデータパケットを伝送する。このとき、マルチキャスト伝送のためのグループアドレスは、Dクラス(D−Class)のIPアドレス(224.0.0.0〜239.255.255.255)であって、全世界において個々のインターネットホストを示すA、B、CクラスのIPアドレスとは異なり、実際のホストを示すアドレスではない。したがって、グループアドレスを有するマルチキャストパケットを受信した受信者は、自分がパケットのグループに属しているか否かを判断することにより、パケットを受け入れるかどうかを決定する。
【0007】
現在、インターネット上のルータは、そのほとんどがマルチキャスト方式を支援しないため、インターネット上でマルチキャストパケットを伝送するためには、マルチキャストルータ間でトンネリング(tunneling)という手法を用いてカプセル化(encapsulation)したパケットを伝送する。すなわち、マルチキャストアドレスを有するデータパケットのヘッダの前に、マルチキャストルータ間で設定されたトンネル両端のIPアドレスを付け加えることにより、マルチキャスト方式を支援しない一般ルータを通過するとき、一般ルータにより、ユニキャストデータパケット伝送方式でルーチングされ、最終的にトンネルの終着地に伝送することができる。しかし、これは、一方向への支援のみであるため、リアルタイムでの双方向通信のためのシステムには適していない。
従来のインターネット上において、マルチキャスト方式を用いたグループ通信方法には、ユニキャスト方式を用いたグループ通信方法があるが、これは、前述したように、少数のユーザに対してのみ同時サービスが可能であり、データパケットを受信しようとする受信者にデータパケットをいちいち伝送しなければならないため、このとき発生するネットワークトラフィックによって複数の受信者に高品質のグループ通信サービスが提供できないという問題があった。
【0008】
これを解決するための別の従来の技術として、本出願人によって提案され、2006年5月26日付で登録された「マルチキャスト/ユニキャスト変換を用いたグループ通信方法(出願人:Haedenbridge Co.,Ltd.、発明者:南宮▲皖▼植、登録番号:10−0586025)」がある。
【0009】
前記登録特許は、マルチキャストパケット通信が支援されないインターネット上において、双方向マルチキャスト/ユニキャスト変換を用いてネットワークのトラフィックを増加させることなく、グループに属する複数の端末間におけるリアルタイムなグループ通信を可能にするための、マルチキャスト/ユニキャスト変換を用いたグループ通信方法と、前記方法を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する技術であって、より詳細には、グループ通信システムにおけるグループ通信方法において、グループ通信のために接続した一端末のネットワーク情報を収集する第1ステップと、前記収集したネットワーク情報と同一のネットワーク情報を有する既接続の他の端末が存在するかを確認する第2ステップと、前記確認の結果、存在しない場合、前記一端末に、マルチキャストパケットデータをユニキャストパケットデータに、またはユニキャストパケットデータをマルチキャストパケットデータに相互変換できる権限を与え、存在する場合は、前記権限を与えない第3ステップと、前記権限が与えられた一ネットワーク上の端末から受信したユニキャストパケットデータを他のネットワーク上の前記権限が与えられた端末に伝送する第4ステップとを含む。
【0010】
また、端末におけるグループ通信方法において、一端末がグループ通信システムにログインする第1ステップと、前記グループ通信システムにログインした前記一端末と同一のネットワーク情報を有する他の端末が存在しないことにより、前記一端末に、マルチキャストパケットデータをユニキャストパケットデータに、またはユニキャストパケットデータをマルチキャストパケットデータに相互変換できる権限を与える第2ステップと、前記一端末が自身の属するネットワークで発生したマルチキャストパケットデータをリアルタイムでユニキャストパケットデータに変換して前記グループ通信システムに伝送したり、前記グループ通信システムから受信したユニキャストパケットデータをリアルタイムでマルチキャストパケットデータに変換して前記自身の属するネットワーク上の他の端末に伝送する第3ステップとを含む。
【0011】
一方、IP(Internet Protocol)ネットワーク上の同一のセッションで大規模な分散端末に双方向グループ通信または双方向放送を提供するためには、同一のセッションを同期化するための分散した複数のメディアサーバ間の通信方式と、最適なサービスを受けられるように、大規模な分散端末を任意のメディアサーバに接続するための接続管理運営策が必要となり、また、分散端末が同一のネットワーク上にある場合は、ネットワークトラフィックを最小限に抑えるための特別なデータ伝送方式が必要となる。
【0012】
従来のメディアサーバの分散配置技術は、主に、一方向メディアストリーミングにおいて、ネットワーク負荷の分散とメディアサーバの接続端末処理を制御する中央処理装置(CPU)の過負荷を分散するために、分散したメディアサーバでメディアコンテンツを配布するコンテンツ配信ネットワーク(CDN:Contents Delivery Network)分野に集中されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】大韓民国特許登録番号10−0586025号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
そこで、上記のような従来の技術は、リアルタイムでの双方向性を維持しつつ、大規模な接続者及びネットワークトラフィックを処理することが不可能という問題があり、この問題を解決することを本発明の課題とする。
【0015】
そのため、本発明は、地域的に分散した大規模な接続端末が同一のセッション上で品質を損なうことなくリアルタイムでサービスを受けられるように、複数の分散したメディアサーバがセッションの同期化を維持しつつ、大規模に分散した接続端末を処理できるようにし、大規模に分散した接続端末の多数が同一のネットワーク上に存在する場合、当該ネットワーク上のルータにおけるネットワークトラフィックの発生が最小限になるように、双方向マルチキャスト/ユニキャスト変換によりグループ通信及び双方向放送を可能にするための、分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システム及びその方法、並びに前記方法を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0016】
本発明の目的は以上に述べた目的に限らず、それ以外の本発明の他の目的及び利点は下記の説明によって理解可能であり、本発明の実施形態によりさらに明確になるはずである。また、本発明の目的及び利点は、特許請求の範囲に示す手段及びその組合せによって実現可能であることが容易に分かるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的を達成するための本発明の方法は、端末におけるグループ通信方法において、セッション情報及び接続管理サーバ情報を受信するステップと、自身のネットワーク上で前記セッション情報に相応するセッションに既に接続している接続端末が存在するかを確認する接続端末確認ステップと、前記確認の結果、存在すれば、前記既接続端末が接続しているメディアサーバに接続するステップと、前記確認の結果、存在しなければ、前記受信した接続管理サーバ情報を利用して当該接続管理サーバに接続し、メディアサーバリストを受信するステップと、前記受信したメディアサーバリストからメディアサーバを選択して接続するステップと、同一のセッション上で当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を行うグループ通信実行ステップとを含む。
【0018】
また、上記の目的を達成するための本発明の他の方法は、メディアサーバにおけるグループ通信方法において、端末から要請されたセッションオブジェクトが存在することにより、前記セッションオブジェクトに相応する端末リストに前記端末を登録した後、接続管理サーバに通知するステップと、前記端末から要請されたセッションオブジェクトが存在しないことにより、前記接続管理サーバを介して他のメディアサーバに前記セッションオブジェクトが存在するかを確認するステップと、前記確認の結果、存在すれば、前記他のメディアサーバに接続した後、前記接続管理サーバに通知するステップと、前記確認の結果、存在しなければ、セッションオブジェクトを生成し、当該端末リストに前記端末を登録した後、前記接続管理サーバに通知するステップと、同一のセッションに接続した端末に当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を提供するグループ通信提供ステップとを含む。
【0019】
一方、上記の目的を達成するための本発明のシステムは、グループ通信システムにおいて、セッション情報及び接続管理サーバ情報を格納している格納手段と、端末から要請されたセッションに相応するセッション情報及び接続管理サーバ情報を提供するための情報提供手段と、各メディアサーバのセッションリスト、各メディアサーバの各セッションオブジェクトに相応する端末リスト、及びメディアサーバリストを更新するための接続管理手段と、セッションオブジェクトを生成/除去し、各セッションオブジェクトに相応する前記端末リスト及び前記メディアサーバリストを更新し、同一のセッションに接続した端末に当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を提供するための少なくとも1つのメディアサーバとを備える。
【0020】
他方、上記の目的を達成するための本発明は、プロセッサを備えた端末に、セッション情報及び接続管理サーバ情報を受信する機能と、自身のネットワーク上で前記セッション情報に相応するセッションに既に接続している接続端末が存在するかを確認する機能と、前記確認の結果、存在すれば、前記既接続端末が接続しているメディアサーバに接続する機能と、前記確認の結果、存在しなければ、前記受信した接続管理サーバ情報を利用して当該接続管理サーバに接続し、メディアサーバリストを受信する機能と、前記受信したメディアサーバリストからメディアサーバを選択して接続する機能と、同一のセッション上で当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を行う機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0021】
また、上記の目的を達成するための本発明は、グループ通信を提供するためのメディアサーバに、端末から要請されたセッションオブジェクトが存在することにより、前記セッションオブジェクトに相応する端末リストに前記端末を登録した後、接続管理サーバに通知する機能と、前記端末から要請されたセッションオブジェクトが存在しないことにより、前記接続管理サーバを介して他のメディアサーバに前記セッションオブジェクトが存在するかを確認する機能と、前記確認の結果、存在すれば、前記他のメディアサーバに接続した後、前記接続管理サーバに通知する機能と、前記確認の結果、存在しなければ、セッションオブジェクトを生成し、当該端末リストに前記端末を登録した後、前記接続管理サーバに通知する機能と、同一のセッションに接続した端末に当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を提供する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0022】
上記のような本発明は、地域的に分散した大規模な接続端末が同一のセッション上で品質を損なうことなくリアルタイムでサービスを受けられるように、複数の分散したメディアサーバがセッションの同期化を維持しつつ、大規模に分散した接続端末を処理できるようにし、大規模に分散した接続端末の多数が同一のネットワーク上に存在する場合、当該ネットワーク上のルータにおけるネットワークトラフィックの発生が最小限になるように、双方向マルチキャスト/ユニキャスト変換によりグループ通信及び双方向放送を可能にするという効果がある。
【0023】
また、本発明は、多様なネットワークに分散したメディアサーバのクラスタリング(clustering:連動)やマルチキャスト/ユニキャスト変換を用いて大規模なグループ通信または双方向放送を実現することにより、高品質及び経済性の高度化を維持しつつ、VSAT(Very Small Aperture Terminal)などの双方向衛星通信及び放送システムを代替することができ、大規模なリアルタイムでの双方向遠隔教育、双方向イベント行事の中継が必要なエンタテインメント、双方向セミナー中継、災害災難対応の公共分野、及び双方向ホームショッピングなどにおいて、ネットワークトラフィックの発生を最小化しつつ、同一のセッションへの大規模な接続者処理を可能にするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係る分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システムの構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法に関するフローチャートである。
【図3】本発明に係る接続管理サーバ及びメディアサーバでそれぞれ管理するセッションリスト、各オブジェクトに相応するメディアサーバリスト、及び端末リスト内の情報間の構造の関係性に関する例を示す図である。
【図4】本発明に係る接続管理サーバ及びメディアサーバでそれぞれ管理するセッションリスト、各オブジェクトに相応するメディアサーバリスト、及び端末リスト内の情報間の構造の関係性に関する例を示す図である。
【図5】本発明に係る各メディアサーバ内のセッションオブジェクトの構造に関する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
上述した目的、特徴及び利点は、添付図面を参照して詳細な説明によりさらに明確になり、それにより、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施できるはずである。また、本発明の説明において、本発明に係る公知の技術に関する具体的な説明が本発明の要旨を不透明にする可能性があると判断された場合は、その詳細な説明を省略する。以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0026】
本発明において、グループ通信とは、遠隔会議、遠隔教育ソリューション、双方向マルチメディア放送、パネル画像会議中継、大規模なリアルタイム双方向教育、ホームショッピング、商取引(ホームショッピング、競売)、及びエンタテイメントなどを含む。また、グループとは、地域的に異なるかまたは同じネットワークに属する端末がIP(Internet Protocol)ネットワーク上でリアルタイムに相互通信できるネットワーク接続状態をいう。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システムの構成図である。
【0028】
図1に示すように、本発明に係る分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システムは、セッション情報及び接続管理サーバ情報を格納しているデータベース40と、端末から要請されたセッションに相応するセッション情報及び接続管理サーバ情報を提供するためのウェブサーバ30と、メディアサーバリストを管理し、各メディアサーバのセッションリスト、各メディアサーバの各セッションオブジェクトに相応する端末リスト、及びメディアサーバリストを更新するための接続管理サーバ20と、セッションオブジェクトを生成/除去し、各セッションオブジェクトに相応する端末リスト及びメディアサーバリストを更新し、当該セッションオブジェクトを介して同一のセッションに接続した端末にグループ通信を提供するための少なくとも1つのメディアサーバ10とを備える。
【0029】
ここで、各ネットワークは、代表端末(active client)1、3、5、6、8と、各代表端末とグループを形成する複数の一般端末(passive client)2、4、7、9とを備える。このとき、グループの数が増加すると、それに伴い、代表端末の数も増加する。また、各ネットワーク上において、非接続端末は、接続端末と区分するために別途明示する。
【0030】
以下、前記各構成要素についてより詳細に説明する。
【0031】
まず、ウェブサーバ30は、端末が最初に接続するサーバであって、ユーザ認証のためのログイン処理、セッション毎のマルチキャストグループアドレス/ポートのセットアップ、及びユーザアカウントや各種セットアップデータを含むデータベース40との接続処理を行う。
【0032】
接続管理サーバ20は、セッションに接続されるすべての端末の接続を管理するサーバであって、接続形態によって異なって反応する。ここで、接続形態は、ユーザクラスに応じて、一般ユーザ端末が接続する場合、管理者端末が接続する場合、メディアサーバが接続する場合などがある。
【0033】
接続管理サーバ20の主な役割は、大規模に分散している端末にデータ伝送サービスを提供するメディアサーバリストを提供し、接続形態に相応する情報を提供して保持管理することである。
【0034】
メディアサーバ10は、セッション上で発生するすべてのデータを、当該メディアサーバに接続されている端末と、同一のセッションに接続されている他のメディアサーバとに伝達する役割を果たす。
【0035】
以下、図3〜図5を参照して、接続管理サーバ及びメディアサーバでそれぞれ管理するセッションリスト、各オブジェクトに相応するメディアサーバリスト、及び端末リスト内の情報間の構造の関係性について説明する。このとき、図3〜図5に関しては、図1の接続関係を考慮せずに説明することとする。
【0036】
例えば、2つのセッション(セッション1、セッション2)が3つのメディアサーバ(第1メディアサーバ、第2メディアサーバ、第3メディアサーバ)によりサービスされており、各メディアサーバに直接接続してサービスを受けている端末の状態は、下記の[表1]のとおりである。
【0037】
【表1】

【0038】
すなわち、セッション1は、第1メディアサーバ、第2メディアサーバ、第3メディアサーバにより支援されており、第1メディアサーバには端末1及び端末2が接続され、第2メディアサーバには端末3及び端末4が接続され、第3メディアサーバには端末5が接続されることにより、サービスが行われている。
【0039】
また、セッション2は、第1メディアサーバ、第3メディアサーバにより支援されており、第1メディアサーバには端末6及び端末7が接続され、第3メディアサーバには端末8及び端末9が接続されることにより、サービスが行われている。
【0040】
この状態において、接続管理サーバ20は、図3に示すように、セッション1オブジェクト及びセッション2オブジェクトを含むセッションリスト31と、第1メディアサーバ、第2メディアサーバ、及び第3メディアサーバを含むメディアサーバリスト32と、端末1〜端末9を含む端末リスト33とを保持する。
【0041】
このとき、セッションリスト31、メディアサーバリスト32、及び端末リスト33内の構成要素間の関係性は、図4に示すように、セッションオブジェクトの構造体として示されている。
【0042】
図5は、この状態において、各メディアサーバ内のセッションオブジェクトの構造を説明している。すなわち、各メディアサーバに直接接続された端末に関する情報を有する端末リスト、同一のセッションオブジェクトを保持している他のメディアサーバに関する情報を有するメディアサーバリスト、並びに各メディアサーバに直接接続された端末中の当該ネットワーク情報及びその他の付随的なセッション関連情報を追加で保持している。
【0043】
図5に示すように、第1メディアサーバは、セッション1オブジェクト51及びセッション2オブジェクト52を保持しており、第2メディアサーバは、セッション1オブジェクト52を保持しており、第3メディアサーバは、セッション1オブジェクト51及びセッション2オブジェクト52を保持している。
【0044】
このため、セッション1で発生するメディアデータは、第1メディアサーバと、第2メディアサーバと、第3メディアサーバとのクラスタリングにより各メディアサーバの当該セッションに接続した端末間で送受信が行われ、セッション2で発生するメディアデータは、第1メディアサーバと第3メディアサーバとのクラスタリングにより各メディアサーバの当該セッションに接続した端末間で送受信が行われる。
【0045】
図2は、本発明の一実施形態に係る分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法に関するフローチャートである。
【0046】
まず、大規模なグループ通信のための接続管理サーバ20と、接続端末に接続管理サーバ20への接続に必要な接続情報を提供するためのウェブサーバ30と、前記接続情報を格納しているデータベース40とを駆動させることにより、準備状態にする。
【0047】
また、地域的に分散しているユーザ端末グループ間の円滑なメディア伝送のための少なくとも1つのメディアサーバ10が接続管理サーバ20に登録され、サービス準備状態で待機する。
【0048】
次に、グループ通信に参加するために端末がウェブサーバ30にログインすると、ウェブサーバ30が認証手続きを行う。
【0049】
その後、前記端末がウェブサーバ30にセッションを要請し、当該セッションに関する情報(ネットワークアドレス、マルチキャストグループアドレス、及びポート番号)及び接続管理サーバ情報を受信する(S201)。例えば、前記端末がウェブサーバ30の提供するウェブページ上で所望の通信グループまたは所望の動画提供ルームを選択すると、ウェブサーバ30は、当該通信グループまたは動画提供ルームに相応するセッション情報を前記端末に提供する。
【0050】
その後、前記端末は、受信したセッション情報によってエコー(Echo)を伝送した後、応答メッセージの分析結果に基づいて自身のネットワーク上で前記要請したセッションに既に接続している接続端末が存在するかを確認する(S202)。このとき、応答メッセージは、エコーに応答する端末が接続しているメディアサーバ情報を含む。
【0051】
前記確認の結果(S202)、接続端末が存在すれば、前記接続端末が接続しているメディアサーバ10に接続した後、「S206」の過程に進む(S203)。
【0052】
一方、前記確認の結果(S202)、接続端末が存在しなければ、前記受信した接続管理サーバ情報を利用して当該接続管理サーバ20に接続し、メディアサーバリストを受信する(S204)。
【0053】
このとき、メディアサーバリストは、最短経路上にあるメディアサーバ情報、利用可能帯域幅が最も大きいメディアサーバ情報、接続端末の数が最も少ないメディアサーバ情報、ユーザから設定されたメディアサーバ情報などを含む。
【0054】
その後、前記受信したメディアサーバリストから最適なメディアサーバを選択して当該メディアサーバに接続する(S205)。
【0055】
このとき、最適なメディアサーバの選択方式は、最短経路上にあるメディアサーバを選択するか、利用可能帯域幅が最も大きいメディアサーバを選択するか、接続端末の数が最も少ないメディアサーバを選択するか、ユーザから設定されたメディアサーバを選択する。また、前記端末は、自身のネットワークで当該セッションに最初に接続した端末であるため、マルチキャスト/ユニキャスト変換の役割を果たす当該ネットワークの代表端末となる。
【0056】
前記代表端末の機能は、本出願人によって提案され、2006年5月26日付で登録された「マルチキャスト/ユニキャスト変換を用いたグループ通信方法(出願人:Haedenbridge Co.,Ltd.、発明者:南宮▲皖▼植、登録番号:10−0586025)」に詳細に記載されているため、ここでは簡単に言及する。
【0057】
代表端末は、メディアサーバ10から受信したユニキャスト映像/音声/データパケットをマルチキャストパケットに変換して自身の接続したネットワークで当該セッションに接続された他の端末に伝送する役割をしたり、自身のネットワークで当該セッションに伝送するマルチキャスト映像/音声/データパケットをユニキャストパケットデータに変換して前記メディアサーバ10に伝送する。このため、大規模なグループ通信または双方向放送で発生するネットワークトラフィックを顕著に減少させる。
【0058】
このような代表端末の概念がなければ、一ネットワークで当該セッションに接続されたすべての端末がメディアサーバ10からユニキャスト方式でパケットを受信しなければならないため、メディアサーバ10の過負荷を誘発し、当該ネットワークとルータとの間に発生するネットワークトラフィックを増加させる。
【0059】
次に、前記メディアサーバ10は、端末から要請されたセッションに対するオブジェクトが存在するかを確認する(S206)。このとき、セッションオブジェクトは、メディアサーバ内の当該セッションで発生する各種データを中継する役割を果たす。
【0060】
前記確認の結果(S206)、当該セッションオブジェクトが存在すれば、前記セッションオブジェクトに相応する端末リストに登録し、接続管理サーバ20に通知した後、「S211」の過程に進む(S207)。
【0061】
一方、前記確認の結果(S206)、当該セッションオブジェクトが存在しなければ、接続管理サーバ20を介して他のメディアサーバに前記セッションオブジェクトが存在するかを確認する(S208)。
【0062】
前記確認の結果(S208)、他のメディアサーバに当該セッションオブジェクトが存在すれば、前記メディアサーバ10は、接続管理サーバ20からの他のメディアサーバ情報を利用して他のメディアサーバに接続した後、「S211」の過程に進む(S209)。すると、他のメディアサーバは、当該セッションオブジェクトに相応するメディアサーバリストに前記メディアサーバ10を登録し、接続管理サーバ20に通知する。このとき、接続管理サーバ20は、他のメディアサーバが前記メディアサーバ10に接続するように指示することもできる。
【0063】
一方、前記確認の結果(S208)、他のメディアサーバに当該セッションオブジェクトが存在しなければ、前記メディアサーバ10は、当該セッションオブジェクトを生成し、これに相応する端末リストに当該端末を登録した後、接続管理サーバ20に通知する(S210)。
【0064】
このような過程により接続処理手続きが完了する。
【0065】
次に、同一のセッションに接続した端末が当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を行う(S211)。
【0066】
このとき、当該ネットワークの代表端末は、メディアサーバ10から受信したユニキャストパケットを、自身のネットワークで当該セッションに接続された接続端末にマルチキャストパケットに変換して伝送し、自身のネットワーク内の接続端末からのマルチキャストパケットをユニキャストパケットに変換してメディアサーバ10に伝送する。
【0067】
また、代表端末は、自身が伝送しようとするデータを、自身のネットワークで当該セッションに接続された接続端末にマルチキャストパケットに変換して伝送し、ユニキャストパケットに変換してメディアサーバ10に伝送する。このとき、代表端末は、自身のネットワークで当該セッションに接続された接続端末が存在しないときは、マルチキャスト方式で伝送することなく、当該メディアサーバ10にユニキャスト方式で変換して伝送する。
【0068】
すると、メディアサーバ10は、受信したユニキャストパケットを、当該セッションオブジェクトの端末リストに登録された各ネットワークの代表端末と、当該セッションオブジェクトのメディアサーバリストに登録された他のメディアサーバとにユニキャスト伝送方式で伝送する。
【0069】
すると、他のメディアサーバは、当該セッションオブジェクトの端末リストに登録された端末のうち、各ネットワークの代表端末に当該ユニキャストパケットを伝送する。このとき、他のメディアサーバは、当該セッションオブジェクトのメディアサーバリストに登録されたメディアサーバにはユニキャストパケットを伝送しない。
【0070】
すなわち、メディアサーバがパケットを中継伝送するとき、直接接続した端末から受信したパケットを、当該セッションオブジェクトの端末リストに登録された端末と、メディアサーバリストに登録された他のメディアサーバとにすべて中継伝送するが、当該セッションオブジェクトのメディアサーバリストに登録された他のメディアサーバから受信したパケットは、当該端末リストに登録された端末にのみ伝送する。これは、パケット伝送の無限循環または繰り返し伝送を防止するためである。
【0071】
次に、前記セッションオブジェクトに相応する端末リストに登録されたすべての端末と、前記セッションオブジェクトに相応するメディアサーバリストに登録されている他のメディアサーバとがすべて接続を解除すると、当該セッションオブジェクトを除去し、接続管理サーバ20に通知する(S212)。すると、接続管理サーバ20は、この情報を反映して更新する。
【0072】
本発明において、接続管理サーバが、メディアサーバの有するすべての情報を統合的に保持する理由は、進行状況をモニタするとき、総合的に情報を提供し、サービスしているメディアサーバのうちの一部が意図しない原因により当該サービスを中断したとき、接続管理サーバ20が、サービスを受けている端末へのサービスを中断することなく、他の適正なメディアサーバから引き続きサービスを受けられるようにするのに必要な情報を保持する役割を果たすようにするためである。
【0073】
本発明は、大規模に分散した複数の端末間における大規模なグループ通信または双方向放送を可能にするために、サービスを提供するメディアサーバ間の同一セッションの同期化を維持しつつ、大規模な接続端末処理によって発生するネットワークトラフィックを最小化する。
【0074】
また、本発明は、サーバのクラスタリングによる大規模な接続者処理及びネットワーク分散方法と、マルチキャスト/ユニキャスト変換を用いたネットワークトラフィックの減少による大規模な双方向グループ通信及び双方向インターネット放送の実現方法を提供する。
【0075】
さらに、本発明は、同一のセッションオブジェクトを有する分散したメディアサーバが同期化をなし、リアルタイムでのグループ通信を提供する。
【0076】
また、本発明は、マルチキャストパケット通信が支援されないインターネット上で双方向マルチキャスト/ユニキャスト変換を用いることにより、単純なユニキャストより相対的にネットワークのトラフィックを増加させることなく、グループに属する複数の端末間でのリアルタイムなグループ通信を可能にし、このようなグループが地域的に大規模に分散している場合にも、難なくグループ通信を可能にする。
【0077】
さらに、本発明は、大規模なグループ通信システム及び大規模なグループ通信のための端末、インターネット放送システム、画像会議システムなどに利用可能である。
【0078】
一方、上述したような本発明の方法は、コンピュータプログラムで作成可能である。また、前記プログラムを構成するコード及びコードセグメントは、当該分野におけるコンピュータプログラマーによって容易に推論可能である。さらに、前記作成されたプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(情報格納媒体)に格納され、コンピュータによって読み取られ実行されることにより、本発明の方法を実現する。なお、前記記録媒体は、コンピュータ読み取り可能なすべての形態の記録媒体を含む。
【0079】
以上で説明した本発明は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるため、上述した実施形態及び添付図面により限定されるものではない。
【符号の説明】
【0080】
1 代表端末1
2 一般端末2
3 代表端末3
4 一般端末4
5 代表端末5
6 代表端末6
7 一般端末7
8 代表端末8
9 一般端末9
10 メディアサーバ
11 第一メディアサーバ
12 第二メディアサーバ
13 第三メディアサーバ
20 接続管理サーバ
30 ウェブサーバ
40 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末におけるグループ通信方法において、
セッション情報及び接続管理サーバ情報を受信するステップと、
自身のネットワーク上で前記セッション情報に相応するセッションに既に接続している接続端末が存在するかを確認する接続端末確認ステップと、
前記確認の結果、存在すれば、前記既接続端末が接続しているメディアサーバに接続するステップと、
前記確認の結果、存在しなければ、前記受信した接続管理サーバ情報を利用して当該接続管理サーバに接続し、メディアサーバリストを受信するステップと、
前記受信したメディアサーバリストからメディアサーバを選択して接続するステップと、
同一のセッション上で当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を行うグループ通信実行ステップとを含むことを特徴とする、端末における分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項2】
前記グループ通信実行ステップは、
代表端末が前記接続されたメディアサーバから受信したユニキャストパケットをマルチキャストパケットに変換して自身のネットワークで当該セッションに接続された接続端末に伝送する第1伝送ステップと、
前記代表端末が前記自身のネットワーク内の接続端末からのマルチキャストパケットをユニキャストパケットに変換して前記接続されたメディアサーバに伝送する第2伝送ステップと、
前記代表端末が伝送しようとするデータをマルチキャストパケットに変換して前記自身のネットワークで当該セッションに接続された接続端末に伝送し、ユニキャストパケットに変換して前記接続されたメディアサーバに伝送する第3伝送ステップとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の端末における分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項3】
前記第3伝送ステップは、
前記代表端末が前記自身のネットワークで当該セッションに接続された接続端末が存在しない場合、マルチキャスト方式で伝送することなく、伝送しようとするデータをユニキャストパケットに変換して前記接続されたメディアサーバに伝送することを特徴とする、請求項2に記載の端末における分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項4】
前記接続端末確認ステップは、
前記受信したセッション情報によってエコー(Echo)を伝送した後、前記エコーの伝送に伴う応答メッセージに含まれているメディアサーバ情報を利用して前記自身のネットワーク上で当該セッションに既に接続している接続端末が存在するかを確認することを特徴とする、請求項1に記載の端末における分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項5】
前記セッション情報は、
ネットワークアドレス、マルチキャストグループアドレス、及びポート番号を含むことを特徴とする、請求項4に記載の端末における分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項6】
前記メディアサーバの選択過程は、
最短経路上にあるメディアサーバを選択することを特徴とする、請求項5に記載の端末における分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項7】
前記メディアサーバの選択過程は、
利用可能帯域幅が最も大きいメディアサーバを選択することを特徴とする、請求項5に記載の端末における分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項8】
前記メディアサーバの選択過程は、
接続端末の数が最も少ないメディアサーバを選択することを特徴とする、請求項5に記載の端末における分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項9】
メディアサーバにおけるグループ通信方法において、
端末から要請されたセッションオブジェクトが存在することにより、前記セッションオブジェクトに相応する端末リストに前記端末を登録した後、接続管理サーバに通知するステップと、
前記端末から要請されたセッションオブジェクトが存在しないことにより、前記接続管理サーバを介して他のメディアサーバに前記セッションオブジェクトが存在するかを確認するステップと、
前記確認の結果、存在すれば、前記他のメディアサーバに接続した後、前記接続管理サーバに通知するステップと、
前記確認の結果、存在しなければ、セッションオブジェクトを生成し、当該端末リストに前記端末を登録した後、前記接続管理サーバに通知するステップと、
同一のセッションに接続した端末に当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を提供するグループ通信提供ステップとを含むことを特徴とする、メディアサーバにおける分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項10】
前記当該セッションオブジェクトに相応する端末リストに登録された端末と、前記当該セッションオブジェクトに相応するメディアサーバリストに登録されている他のメディアサーバとが接続を解除すると、前記当該セッションオブジェクトを除去し、前記接続管理サーバに通知するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のメディアサーバにおける分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項11】
前記グループ通信提供ステップは、
前記端末からのユニキャストパケットを、前記当該セッションオブジェクトの端末リストに登録された各ネットワークの代表端末と、前記当該セッションオブジェクトのメディアサーバリストに登録された他のメディアサーバとにユニキャスト伝送方式で伝送することを特徴とする、請求項9に記載のメディアサーバにおける分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項12】
前記他のメディアサーバは、
前記メディアサーバからのユニキャストパケットを、前記当該セッションオブジェクトの端末リストに登録された端末のうち、各ネットワークの代表端末に伝送することを特徴とする、請求項11に記載のメディアサーバにおける分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項13】
前記他のメディアサーバは、
前記メディアサーバが接続することにより、前記当該セッションオブジェクトに相応するメディアサーバリストに前記メディアサーバを登録した後、前記接続管理サーバに通知することを特徴とする、請求項12に記載のメディアサーバにおける分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信方法。
【請求項14】
グループ通信システムにおいて、
セッション情報及び接続管理サーバ情報を格納している格納手段と、
端末から要請されたセッションに相応するセッション情報及び接続管理サーバ情報を提供するための情報提供手段と、
各メディアサーバのセッションリスト、各メディアサーバの各セッションオブジェクトに相応する端末リスト、及びメディアサーバリストを更新するための接続管理手段と、
セッションオブジェクトを生成/除去し、各セッションオブジェクトに相応する前記端末リスト及び前記メディアサーバリストを更新し、同一のセッションに接続した端末に当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を提供するための少なくとも1つのメディアサーバとを備えることを特徴とする、分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システム。
【請求項15】
前記メディアサーバは、
前記端末から要請されたセッションオブジェクトが存在することにより、前記セッションオブジェクトに相応する端末リストに前記端末を登録した後、前記接続管理手段に通知し、前記端末から要請されたセッションオブジェクトが存在しないことにより、前記接続管理手段を介して他のメディアサーバに前記セッションオブジェクトが存在するかを確認し、存在すれば、前記他のメディアサーバに接続した後、前記接続管理手段に通知し、存在しなければ、セッションオブジェクトを生成し、当該端末リストに前記端末を登録した後、前記接続管理手段に通知し、同一のセッションに接続した端末に当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を提供することを特徴とする、請求項14に記載の分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システム。
【請求項16】
前記メディアサーバは、
前記端末からのユニキャストパケットを、前記当該セッションオブジェクトの端末リストに登録された各ネットワークの代表端末と、前記当該セッションオブジェクトのメディアサーバリストに登録された他のメディアサーバとにユニキャスト伝送方式で伝送することを特徴とする、請求項15に記載の分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システム。
【請求項17】
前記メディアサーバは、
前記当該セッションオブジェクトに相応する端末リストに登録された端末と、前記当該セッションオブジェクトに相応するメディアサーバリストに登録されている他のメディアサーバとが接続を解除すると、前記当該セッションオブジェクトを除去し、前記接続管理手段に通知することを特徴とする、請求項16に記載の分散構造のメディアサーバを用いたグループ通信システム。
【請求項18】
プロセッサを備えた端末に、
セッション情報及び接続管理サーバ情報を受信する機能と、
自身のネットワーク上で前記セッション情報に相応するセッションに既に接続している接続端末が存在するかを確認する機能と、
前記確認の結果、存在すれば、前記既接続端末が接続しているメディアサーバに接続する機能と、
前記確認の結果、存在しなければ、前記受信した接続管理サーバ情報を利用して当該接続管理サーバに接続し、メディアサーバリストを受信する機能と、
前記受信したメディアサーバリストからメディアサーバを選択して接続する機能と、
同一のセッション上で当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を行う機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項19】
グループ通信を提供するためのメディアサーバに、
端末から要請されたセッションオブジェクトが存在することにより、前記セッションオブジェクトに相応する端末リストに前記端末を登録した後、接続管理サーバに通知する機能と、
前記端末から要請されたセッションオブジェクトが存在しないことにより、前記接続管理サーバを介して他のメディアサーバに前記セッションオブジェクトが存在するかを確認する機能と、
前記確認の結果、存在すれば、前記他のメディアサーバに接続した後、前記接続管理サーバに通知する機能と、
前記確認の結果、存在しなければ、セッションオブジェクトを生成し、当該端末リストに前記端末を登録した後、前記接続管理サーバに通知する機能と、
同一のセッションに接続した端末に当該セッションオブジェクトを介してグループ通信を提供する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−507446(P2011−507446A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−539270(P2010−539270)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/KR2007/006700
【国際公開番号】WO2009/082041
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(510169815)ヘドンブリッジ シーオーエルティディ (1)
【出願人】(310025018)
【Fターム(参考)】