説明

分注装置

【課題】装置の小型化を図りつつ、試料の分注量を一定にすることができる分注装置、および当該分注装置を用いた分注システムを提供する。
【解決手段】本実施形態に係る分注装置は、試料室11を備える第1部材1と、第1部材1を取り囲む回転可能な部材であって、試料室11に連通可能な第1流路12を備える第2部材2と、第2部材2を取り囲み、定量室22に連通可能な複数の反応室32を備える第3部材3とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体試料の一定量を抽出して、試薬等と反応させるための分注装置に関する。
【背景技術】
【0002】
臨床検査等において、通常、多くの患者から得た異なる多数の検体、例えば、尿、血清、血漿、血球などについて、種々の検査が連続的に行なわれる。各検体について、種々の検査を連続的に行なうため、各検体を一定量だけ分注して、所定の試薬と反応させる必要がある。試料を分注する機構を備える種々の装置が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【特許文献1】特許第3704425号
【特許文献2】特開2005−83510号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1では、多数の検体や試薬を分注する機構を備えた自動分析装置が開示されているが、大型で高価であるという不利益がある。近年、診察室や病室で短時間に行なえるPOC(Point of care)検査への要望が高まっており、小型化が可能な機構が好ましい。
【0004】
特許文献2では、隣接した3つの部材のそれぞれに流路を設け、その真ん中の部材をシフトさせることにより、試料の流れを制御するマイクロチップが開示されている。このマイクロチップは特許文献1に比べて小型化に適した構成ではあるが、直線的に部材をシフトさせて流路間を接続するため、チップの周囲に部材がシフトするためのスペースを確保する必要が生じる。また、特許文献2の技術では、一定量の試料を複数の反応室に分配しようとすると、部材の操作が複雑になるという欠点がある。
【0005】
本発明の目的は、操作性および小型化に優れた分注装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の分注装置は、液状の試料が導入される試料室と、前記試料室の周囲を周回可能に構成され、所定の位置において前記試料室に連通して前記試料の一定量を充填可能な定量室と、前記所定の位置とは異なる位置にある前記定量室に連通し、前記定量室から送られた前記試料に対して所定の操作が行なわれる複数の反応室と、を有する。
【0007】
これによれば、所定の位置において、試料室と定量室とを連通させることにより、試料室から定量室へ一定量の試料が導入される。そして、所定の位置とは異なる位置において、定量室と反応室とを連通させることにより、一定量の試料が反応室へ送られて、反応室内において所望の反応、分析等の操作が行なわれる。
【0008】
本発明の分注装置は、液状の試料が導入される試料室を備える第1部材と、前記第1部材を取り囲む回転可能な部材であって、所定の回転位置において前記試料室に連通可能な定量室を備える第2部材と、前記第2部材を取り囲む部材であって、前記所定の回転位置とは異なる回転位置にある前記定量室に連通可能な複数の反応室を備える第3の部材と、を有する。
【0009】
これによれば、所定の回転位置において、試料室と定量室が連通することにより、試料室から定量室へ一定量の試料が導入される。そして、所定の回転位置とは異なる回転位置において、定量室と反応室が連通することにより、一定量の試料が反応室へ送られて、反応室内において所望の反応、分析等の操作が行なわれる。第2部材を回転させるのみで分注操作が行なわれるため、操作が簡単となる。また、回転移動を採用しているため、装置の外側に部材の移動のためのスペースを確保する必要がない。
【0010】
前記第3部材は、前記所定の回転位置にある前記定量室に連通するように配置された吸引用流路をさらに備える。この吸引用流路を通じて吸引することにより、液状の試料を流動させることができる。
【0011】
前記吸引用流路のいずれかの位置に、気液分離材が設けられている。これにより、気液分離材よりも下流側に試料が流動することを防止できるため、使用されずに廃棄される試料の量(デッドボリューム)を抑制することができる。
【0012】
前記第1部材は、前記反応室と連通している状態にある前記定量室と連通するように配置された複数の通気路を備える。これにより、液状の試料の流動が可能となる。
【0013】
本発明の分注装置は、試料室と、前記試料室を中心として放射状に延在する複数の第1流路と、複数の通気路とを備える円盤状の第1部材と、前記第1部材を取り囲んで回転可能に構成された環状の部材であって、前記第1流路または前記通気路に選択的に連通し得る複数の第2流路と、各前記第2流路の途中に設けられた定量室とを備える第2部材と、前記第2部材を取り囲む環状の部材であって、前記第2流路に対して連通可能な複数の第3流路と、各前記第3流路の途中に設けられた反応室と、前記第2流路に対して連通可能な複数の吸引用流路とを備える第3部材と、を有する。
【0014】
これによれば、第2部材を回転させて、第1部材の第1流路と第2流路とを連通させることにより、試料室と定量室が連通される。定量室に吸引用流路を連通して吸引することにより、試料室の試料の一定量が、定量室へ充填される。
次に、第2部材を回転させて、第1部材の通気路および第3部材の第3流路に対して、第2流路を連通させる。これにより、定量室と反応室が連通される。そして、第3流路を吸引することにより、定量室の試料が反応室へ流動し、反応室において所望の操作がなされる。
【0015】
例えば、前記第1部材の前記通気路および前記第1流路は、円盤の外周に沿って交互に配置されている。これにより、所定の回転位置において、全ての第2流路を第1流路に連通させることができ、また、当該回転位置とは異なる回転位置において、全ての第2流路を通気路に連通させることが可能となる。
【0016】
前記第3部材の前記吸引用流路は、前記第1部材の前記第1流路の延長線上に配置されている。これにより、第1流路と第2流路の一端が連通している状態において、第2流路の他端と吸引用流路が連通する。
【0017】
前記第1部材の前記通気路は、前記第3部材の前記第3流路の延長線上に配置されている。これにより、通気路と第2流路の一端が連通している状態において、第2流路の他端と第3流路が連通する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る分注装置100の平面図である。
図1に示す分注装置100は、分注される試料が充填される第1部材1と、試料を一定量だけ抽出する第2部材2と、抽出した一定量の試料を試薬と反応させる第3部材3とを有する。各部材1〜3は、同心円状に配置されている。
【0019】
第1部材1は、円盤状の部材であり、その中心に試料室11を備える。試料室11には、液状の試料が導入される。本実施形態では、第1部材1には、1つの試料室11が設けられている。第1部材1は、さらに試料室11を中心として放射状に延在する複数の第1流路12と、複数の第1流路12間に配置された通気路13とを備える。
【0020】
第2部材2は、第1部材1を取り囲む環状の部材であり、回転可能に構成されている。第2部材2は、複数の第2流路21と、各第2流路21の途中に設けられた定量室22とを備える。定量室22は、試料室11から一定量の試料を抽出するために設けられており、その容積は分注装置100の用途に応じて定められる。本実施形態では、第2流路21は、第1流路12と同じ数だけ設けられており、かつ、全ての第2流路21が全ての第1流路12に同時に連通可能に配置されている。
【0021】
第3部材3は、第2部材2を取り囲む環状の部材であり、定量室22に連通可能な複数の第3流路31と、各第3流路31の途中に設けられた反応室32と、複数の吸引用流路33とを有する。第3流路31の延長線上に、通気路13が配置されている。吸引用流路33は、第1流路12の延長線上に配置されている。例えば、第3流路31および吸引用流路33は、交互に配置されている。反応室32には、定量室22から試料が送り込まれる。反応室32において所定の試薬と試料との反応が行なわれる。
【0022】
図1では、第1部材1の試料室11と、第2部材2の定量室22が連通している状態を示している。より詳細には、第1部材1の第1流路12と、第2部材2の第2流路21と、第3部材3の吸引用流路33が連通しており、各流路12、21、33を通じて、試料室11と定量室22が連通する。
【0023】
図2は、第2部材2を回転させた状態を示す平面図である。図2では、第2部材2の定量室22と、第3部材3の反応室32とを連通している状態を示している。より詳細には、第2部材2の第2流路21と、第3部材3の第3流路31とが連通しており、各流路21、31を通じて、定量室22と、反応室32とが連通する。このとき、第2流路21は、第1部材1の通気路13と連通している状態にある。
【0024】
図3は、図1のA−A’線における断面図であり、図4は、図2のA−A’線における断面図である。図3、4では、各部材1、2、3の構成を明確にするため、各部材1,2,3を分離して配置しているが、実際には各部材1,2,3は接触している。
【0025】
図3、4に示すように、第1部材1は、試料室11の上部に開口部11aを備える。この開口部11aから試料が試料室11に導入される。図3に示すように、第1流路12の一端は試料室11に連通しており、第1流路12の他端は第1部材1の側面に到達している。図4に示すように、通気路13の一端は、第1部材1の側面に到達しており、通気路13の他端は第1部材1の上面に到達している。
【0026】
第2部材2は、その内部に定量室22を備える。本実施形態では、定量室22よりも上流側と下流側とで第2流路21の高さが異なる例を示しているが、同じ高さに設けられていても良い。第2流路21の一端は、第1流路12および通気路13の端部と同じ高さに設定され、第2流路21の他端は、第3流路31および吸引用流路33と同じ高さに設定される。
【0027】
第3部材3は、2つの環状部材3a、3bにより構成されている。内側の環状部材3aには、第3流路31、反応室32、吸引用流路33が設けられ、第3部材3bには第3流路31および吸引用流路33が設けられている。本実施形態では、第3部材3の側面および第3部材3の内部に気液分離材5が設けられている。具体的には、吸引用流路33の手前に気液分離材5が配置され(図3参照)、反応室32の直後に気液分離材5が配置されている(図4参照)。気液分離材5は、例えば平均孔径3μm程度の微小な孔をもつPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる。気液分離材5を配置することにより、気液分離材5よりも下流には液体は浸入しないため、デッドボリュームを抑制することができる。また、第3部材3を2つの環状部材3a、3bに分割することにより、反応室32の直後に気液分離材5を設けることができ、デッドボリュームをさらに抑制することができる。
【0028】
各部材1、2、3a、3b同士の流路12、13、21、31、33の連通位置には、それぞれシール材4が設けられている。これにより、連通位置における液漏れを防止している。
【0029】
上記の部材1〜2の材質や製法は、特に限定されないが、部材3は透明材料を使うのが望ましい。例えば、部材1〜3の材質としては、石英等のガラス材料やポリジメチルシロキサン(PDMS)等のシリコンゴムあるいはポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル樹脂等が使用可能である。さらにガラスエポキシ樹脂、ポリプロピレン(PP)でも構わない。また、部材1〜2については、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂、シリコン等の半導体材料、金属等でも構わない。さらに、部材1〜3への流路の形成方法としては、凹凸の熱転写技術、エッチング技術、レーザ加工技術などを使用して作製することができる。
【0030】
上記の第3部材3の側壁には、吸引手段101が取り付けられる。吸引手段101は、例えば、第3部材3の第3流路31と吸引用流路33の一端に取り付けられる吸引キャップと、吸引キャップに連通するチューブポンプとを有する。
【0031】
図示はしないが、上記の分注装置は、例えば第2部材2に対応する環状領域が回転するテーブル上に搭載されて使用される。テーブルの回転可能な環状領域に対して、治具等を用いて第2部材2を固定することにより、第2部材2の回転量を制御できる。なお、第2部材2の回転を手動で行なってもよい。
【0032】
次に、図5を参照して、上記の分注装置を用いた分注方法について説明する。
図5(a)に示すように、第2部材2の定量室22を、第1部材1の試料室11および第3部材3の吸引用流路33に連通させて、試料室11に試料10を供給する。このときの平面図は、図1のようになる。このとき、吸引用流路33は、第3部材3の側面において吸引手段101に接続されている。なお、試料室11に試料10を供給した後に、第2部材2を回転させて、図1に示す配置にしてもよい。
【0033】
次に、図5(b)に示すように、吸引手段101を動作させて、吸引用流路33内を吸引する。これにより、試料室11内の試料10が第1流路12、第2流路21、定量室22へと流れ込み、気液分離材5で止まる。
【0034】
次に、図5(c)に示すように、第2部材2を回転させて、定量室22を、第1部材1の通気路13および第3部材3の反応室32に連通させる。このとき、反応室32に連通する第3流路31は、第3部材3の側面において吸引手段101に接続されている。
【0035】
次に、図5(d)に示すように、吸引手段101を動作させて、第3流路31内を吸引する。これにより、定量室22内の試料10が、第3流路31、反応室32へと流れこみ、気液分離材5で止まる。その後、吸引手段101による吸引を停止させる。
【0036】
反応容器には、予め検出試薬が固定されており、試料が流れ込むと化学反応を起こす。それらの変化を所定の波長の光を用いて検出する。検出方法に特に限定はなく、試料および試薬の種類、検査項目によって検出方法を変えることができる。
【0037】
上記の本実施形態に係る分注装置によれば、試料室11を備える第1部材1と、定量室22を備える第2部材2と、反応室32を備える第3部材3を同心円状に設けて、第2部材2の回転により試料室11および反応室32に対する定量室22の連通を制御することにより、複雑な分注機構を用いることなく、液状の試料の一定量を反応容器に導入することができる。したがって、小型の分注装置を実現することができる。
【0038】
また、第2部材2に定量室22を複数設けて、複数の定量室22を同時に試料室11または反応室32に接続できるため、試料室11内の試料を効率良く各反応室32へ分注することができる。したがって、スループットを向上させることができる。
【0039】
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る分注装置の断面図であり、図6(a)は図1のA−A’線における断面図、図6(b)は図2のA−A’線における断面図である。第2実施形態では、第3部材3を1つの部品で構成したものである。
【0040】
図6に示すように、第2実施形態では、気液分離材5は、吸引用流路33および第3流路31を塞ぐように、第3部材3と吸引手段101との間に設けられている。なお、吸引用流路33に配置される気液分離材5は、第1実施形態と同様に、第2部材2と第3部材3の間に設けてもよい。
【0041】
第2実施形態に係る分注装置によれば、第3流路31の途中に気液分離材5を設けないことから、第3部材3を1つの部材で形成することができ、構造を簡素化することができる。ただし、反応室32以外に試料10が充填される余分な流路(吸引用流路33および反応室32よりも下流側の第3流路31)が長くなることから、第1実施形態よりもデッドボリュームが増える。したがって、第2実施形態の構成を採用する場合には、デッドボリュームの増加を抑制するため、第3流路31および吸引用流路33の幅を狭くすることが好ましい。
【0042】
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係る分注装置100の平面図である。第3実施形態は、第2部材2の定量室22が、反応室32の個数以下の例を示す。図7では、1つの定量室22が設けられている例を示す。
【0043】
このように、定量室22は、反応室32の数以下であってもよい。ただし、複数の反応室32に試料10を導入するためには、図5(a)〜(d)の操作を繰り返し行なう必要があるため、第1実施形態に比べてスループットは低下する。
【0044】
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係る分注装置100の平面図である。第4実施形態は、試料室11の数が1以上で、定量室22の数は試料室11の数に対応しているが、定量室22と反応室32の数が対応していない例を示す。
【0045】
この場合には、複数の試料室11が存在するため、各試料室11に異なる試料を充填させることができる。試料室11毎に連通する定量室22が異なるため、試料の混合による汚染のおそれもない。
【0046】
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態に係る分注装置100の断面図である。図9は、図2のA−A’線における断面図に相当する。第5実施形態は、反応室32に試薬を供給するための開口部を設けた例を示す。
【0047】
図9に示すように、反応室32の上部に開口部32aが設けられている。第3部材3の上面には、開口部32aを密閉する密閉部材34が設けられている。開口部32aの周囲において、密閉部材34と第3部材3との間にはシール材4が配置される。密閉部材34は、例えばスライド可能に構成されており、密閉部材34をスライドさせることにより、反応室32の開閉動作が可能となっている。
【0048】
このように反応室32の開閉動作を可能とすることにより、開口部32aから反応室32に試薬を供給することができ、試薬の供給が容易となる。また、反応室32へ液状の試料を充填させる動作の際には開口部32aを密閉することにより、開口部32aからの液漏れを防止することができる。
【0049】
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】第1実施形態に係る分注装置の平面図である。
【図2】第1実施形態に係る分注装置の平面図である。
【図3】図1のA−A’線における断面図である。
【図4】図2のA−A’線における断面図である。
【図5】分注装置を用いた分注方法を説明するための工程断面図である。
【図6】第2実施形態に係る分注装置の断面図である。
【図7】第3実施形態に係る分注装置の平面図である。
【図8】第4実施形態に係る分注装置の平面図である。
【図9】第5実施形態に係る分注装置の断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1…第1部材、2…第2部材、3…第3部材、3a、3b…環状部材、4…シール材、5…気液分離材、10…試料、11…試料室、11a…開口部、12…第1流路、13…通気路、21…第2流路、22…定量室、31…第3流路、32…反応室、32a…開口部、33…吸引用流路、34…密閉部材、100…分注装置、101…吸引手段、102…駆動手段、103…制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状の試料が導入される試料室と、
前記試料室の周囲を周回可能に構成され、所定の位置において前記試料室に連通して前記試料の一定量を充填可能な定量室と、
前記所定の位置とは異なる位置にある前記定量室に連通し、前記定量室から送られた前記試料に対して所定の操作が行なわれる複数の反応室と、
を有する分注装置。
【請求項2】
液状の試料が導入される試料室を備える第1部材と、
前記第1部材を取り囲む回転可能な部材であって、所定の回転位置において前記試料室に連通可能な定量室を備える第2部材と、
前記第2部材を取り囲む部材であって、前記所定の回転位置とは異なる回転位置にある前記定量室に連通可能な複数の反応室を備える第3の部材と、
を有する分注装置。
【請求項3】
前記第3部材は、前記所定の回転位置にある前記定量室に連通するように配置された吸引用流路をさらに備える、
請求項2記載の分注装置。
【請求項4】
前記吸引用流路のいずれかの位置に、気液分離材が設けられている、
請求項3記載の分注装置。
【請求項5】
前記第1部材は、前記反応室と連通している状態にある前記定量室と連通するように配置された複数の通気路を備える、
請求項2記載の分注装置。
【請求項6】
試料室と、前記試料室を中心として放射状に延在する複数の第1流路と、複数の通気路とを備える円盤状の第1部材と、
前記第1部材を取り囲んで回転可能に構成された環状の部材であって、前記第1流路または前記通気路に選択的に連通し得る複数の第2流路と、各前記第2流路の途中に設けられた定量室とを備える第2部材と、
前記第2部材を取り囲む環状の部材であって、前記第2流路に対して連通可能な複数の第3流路と、各前記第3流路の途中に設けられた反応室と、前記第2流路に対して連通可能な複数の吸引用流路とを備える第3部材と、
を有する分注装置。
【請求項7】
前記第1部材の前記通気路および前記第1流路は、円盤の外周に沿って交互に配置されている、
請求項6記載の分注装置。
【請求項8】
前記第3部材の前記吸引用流路は、前記第1部材の前記第1流路の延長線上に配置されている、
請求項6記載の分注装置。
【請求項9】
前記第1部材の前記通気路は、前記第3部材の前記第3流路の延長線上に配置されている、
請求項6記載の分注装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−149221(P2008−149221A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337361(P2006−337361)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】