説明

切削ツール用のパルス発生装置及びインパルス機械

本発明は、推進装置(14)からのエネルギーを切削ツール(12)におけるインパルスに変換するように構成した切削ツール(12)用のインパルス発生装置(2)におけるパルス発生装置(18)に関し、パルス発生装置(18)は、少なくとも一つのピストンシリンダ(30、86、88、90、92、94、96、98)を備えた回転可能なシリンダドラム(28)を有し、ピストンシリンダ(30、86、88、90、92、94、96、98)には少なくとも一つのピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)が設けられ、ピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)はシリンダドラム(28)の回転中に流体(29)を圧縮するように構成され、シリンダドラム(28)は、切削ツール(12)においてインパルスを発生するために、ピストンシリンダ(30、86、88、90、92、94、96、98)内に開放した少なくとも一つの開口(31、72、74、76、78、80、82、84)を介してピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)の放出位置で推進チャンバ(6)へ流体(29)を放出するように構成される。本発明はまた、インパルス発生装置(2)を有するインパルス機械に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切削例えば岩盤破砕ツール用のインパルス発生装置におけるパルス発生装置、並びに該パルス発生装置を有するインパルス機械に関する。
【背景技術】
【0002】
打撃機構を備えた典型的な機械では、推進チャンバ内で空力的又は流体力的に前後に動かされるピストンが用いられており、ピストンは、穿孔ビットを介して岩盤に当たる穿孔鋼の端部に対して直接或いは例えば穿孔鋼シャンクを介して間接に打撃する。応力パルスは岩盤破砕を行う岩盤に接触して力を加える。
【0003】
打撃機構を備えた典型的な機械と対照的に、インパクト周波数を増大する可能性をもたらす衝撃力の変換のために、推進チャンバで前後に大きくは動かないピストンを備える岩盤破砕機械で努力がなされてきた。
【0004】
WO2005/002801には、削岩機のような打撃装置が示されており、応力パルスは、打撃装置によってツールで発生され、圧力流体は打撃装置へ供給され、かつ打撃装置から取り除かれる。打撃装置に供給される圧力流体は、打撃装置における作動チャンバに律動的に送られる。
【0005】
上述の形式の装置において、ツールにおいて発生される応力パルスのエネルギーを、岩盤に作用させるのに必要なエネルギーに適合させたい場合には、打撃装置に供給される圧力のレベルを変えることができる。しかし、ポンプ及びホースは圧力を変更できる範囲に制限がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
供給パルスにおけるエネルギーを適合させる課題は、本発明によれば、岩盤破砕ツール用のインパルス発生装置にパルス発生装置を設けることによって解決され、該パルス発生装置は推進装置からのエネルギーをツールにおいてインパルスに変換する用に構成され、該パルス発生装置は、少なくとも一つのピストンシリンダを備えた回転可能なシリンダドラムを有し、ピストンシリンダには少なくとも一つのピストンが設けられ、ピストンはシリンダドラムの回転中に流体を圧縮するように構成され、シリンダドラムは、ツールにおいてインパルスを発生するために、ピストンシリンダ内に開放した少なくとも一つの開口を介してピストンの放出位置で推進チャンバへ流体を放出するように構成される。
【発明の効果】
【0007】
パルス発生装置が請求項1に記載の特徴を備えていることにより、ツール供給パルスに対するエネルギーが比較的簡単に適合され得るというインパルス発生装置をもたらす利点が達成される。
【0008】
以下添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1には、インパルス発生装置2の第1実施形態を概略縦断面図で示し、インパルス発生装置2はハウジング4を備え、ハウジング4内には、加圧可能な流体容量8を受ける推進チャンバ6が設けられ、推進チャンバ6内には、インパルスピストン10が受けられ、インパルスピストン10は、流体容量8の圧力ピークをツール12におけるインパルスに直接又は間接に変換するように設けられている。インパルスピストン10がツール12に隣接して設けられる場合には、インパルスは直接伝達されるが、しかしインパルスは例えば中間アダプタ16を介して間接的に伝達されてもよい。図面において、推進チャンバ6は、推進チャンバ6内の流体容積8の圧力が、インパルスピストン10を静止位置に位置させるように低い位置(状態)に示されている。この静止位置へのインパルスピストン10の戻り運動は、推進チャンバ6の側と反対のインパルスピストン10の側のチャンバ9を空気又は流体で或いはこの空間に設けられるバネ(図示していない)によって、もしくは装着されたインパルス発生装置2を備えた掘削リグ全体を岩盤に向って動かすことによって行われ、後者による場合には、静止位置を調節するダンパー26が設けられ得る。任意ではあるが、推進チャンバ6に肩部(図示していない)が止め部材として設けられ得るが、しかしこれは、大きな反動を得ようとする場合には困難であり得る。別の考えられ得る解決手段は、反動を減衰するシステムの一部として及び/又は静止位置回復用のシステムの一部としてインパルスピストン10を用いることにある。さらに、パルス発生装置18が示され、このパルス発生装置18は、推進機構20を介して推進装置14によって駆動され、推進機構20は好ましくは駆動軸である。推進装置14はインパルス発生装置2の外部に設けられ得るが、しかし好ましくはインパルス発生装置2の内部に設けられ、インパルス発生装置2は例えば穿孔機械であり得る。推進装置14は例えば電気的又は流体力的に駆動され得、すなわち推進装置は、例えば電動機又は流体力モーターであり得る。削岩の場合、インパルス発生装置2は、例えばインパルス発生装置2のハウジング4内の通路又はインパルス発生装置2の外側に設けたホースなど(図示していない)を介して流体力流体又は穿孔水によって冷却され得る。さらに、推進装置14内に通じる通路22及び推進装置14から出ていく通路24が示されており、これら通路は、推進装置14が流体力で駆動される場合に用いられる。推進装置14から出ていく通路24は低圧側25(低い側)に接続されている。推進装置14が電気的に駆動される場合には、これらの通路22、24は、代わりに、電気配線で置き換えられ、これらの電気配線は通路22、24内に配置され得る。推進装置14が機械的に駆動される場合、すなわち推進装置が例えば歯車駆動装置のような機械的な歯車である場合には、これら通路22、24に代えて駆動軸(図示していない)が設けられる。
【0010】
パルス発生装置18が流体力で駆動される場合には、パルス発生装置18の低圧側25は図示したように、流体力推進装置14の低圧側25及び推進チャンバ6の側と反対のインパルスピストン10の側に位置するチャンバ9に接続されている。
【0011】
図2には、図1に示すインパルス発生装置2におけるパルス発生装置18の第1実施形態を概略縦断面図で示し、パルス発生装置18は、少なくとも一つのピストンシリンダ30、好ましくは一つ以上のピストンシリンダ30及び少なくとも一つのピストン32、好ましくは一つ以上のピストン32を備えた回転シリンダドラム28を有する。パルス発生装置18は、さらに、バルブディスク34及び好ましくは傾斜ディスク38として設けられた角度を成した平面部材を有している。従って図示したパルス発生装置はバルブディスク34と角度を成した平面部材38との間にのびている。ピストンシリンダ30の数は任意であるが、しかし少なくとも一つである必要がある。しかし、パルスの発生はいかに例示するように、ただ一つのピストンシリンダ30と一つのピストン32を用いて始まり、ピストンシリンダ30及びピストン32は好ましくは横断面が円形であるが、しかしそうでなくてもよい。従って図2に示す好ましくは流体力パルス発生装置18を備えた図1のインパルス発生装置2は、ピストン32による圧縮で少なくとも一つのピストンシリンダ30に局部圧力レベルを形成する。各圧力ピークにおけるエネルギは、ピストンシリンダ30における圧縮の程度によって決まる。インパルス発生装置2のハウジング4に対して固定されたバルブディスク34は、そこに設けた一つ以上の開口36を介して、推進チャンバ6とシリンダドラム28におけるピストンシリンダ30に対して設けた接続開口31との間の一つ以上の通路を、推進チャンバ6と低圧側25との間の一つ以上の通路と共に調整する(さらに以下参照)。ピストンシリンダ30が、ピストンシリンダ30内に規定された容積に対してピストン32の動きで圧縮されると、ピストンシリンダ30内の流体は推進チャンバ6及び従ってインパルスピストン10へ向かって急速に放出され、インパルスピストン10は圧力パルスを受ける。放出後、推進チャンバ6は低圧側25に接続される(さらに以下参照)。ピストンシリンダ30におけるピストン32がピストンシリンダ30の容積を減少する限り、バルブディスク34により多くの開口36を導入することによって、推進チャンバ6内により多くの圧力パルスを発生させることができる。各放出に関連して、推進チャンバ6と低圧側25との間の単数/複数の通路は閉じる(さらに以下参照)。ピストン32がピストンシリンダ30内の容積を増大させると、ピストンシリンダ30から低圧側25への接続は、パルスがインパルスピストン10へ放出される際の短い期間を除いて、推進チャンバ6に対するバルブディスク34における単数/複数の開口36、及び推進チャンバ6と低圧側25との間の単数/複数の開口を介して開放される。
【0012】
ピストン32の動きは正確であり、好ましくは正弦波形のものとして知られている(以下の更なる説明参照)。バルブディスク34における開口36の位置及びピストンシリンダ30におけるピストン32のピストンストロークは、ピストンシリンダ30において達成され得る圧縮を決める。ピストン32のピストンストロークは、例えばピストンシリンダ30における圧縮の程度を変える傾斜ディスク38を用いて変えられ得、それによりパルスエネルギを制御できる。パルス周波数は、推進装置14で制御されるシリンダドラム28の回転速度で決まる。従って、パルスエネルギとパルス周波数との間には関連性はない。パルス発生装置18がパルス発生装置18と同じ軸42に設けた流体力モーターの形態の推進装置14で駆動される場合には、回転速度は、流体力モーターにおける流れによって決めることができる。用いられる送り流体力モーターの大きさ(変位)は、モーターにいかなる圧力及び流れを送る必要があるかを決める。モーターは、例えば切削リグにおける利用できる圧力及び流量レベルに適合され得る。モーターが可変である場合には、代わりに、掘削リグにおける圧力及び流量レベルに関して順応性のあるインパルス発生装置2、すなわち穿孔機械を得ることができる。
【0013】
図2には、好ましくは傾斜ディスクとして設けた角度を成した平面部材38が示され、この平面部材38に対して摺動支持体40を介してピストン32が支持されている。ピストンの作用する位置に傾斜ディスクに対して摺動支持体を保持する装置39は小さくてよい。ピストン32は、シリンダドラム28及びそれによりピストンシリンダ30がシリンダドラム28の回転軸42のまわりを回転する際に、正弦波形の動きをする。半回転において、ピストン32は左方へ動き、規定された流体を圧縮し、すなわち推進チャンバ6へ流れパルス(脈動流)を供給する。次の半回転では、ピストン32は右方へ動き、従って推進チャンバ6を介して低圧側25(低い側)に接続される(推進チャンバ6にパルスが発生際の短い期間を除いて。さらに以下の説明参照)。
【0014】
図3〜図8には、インパルス発生装置2のハウジング4に固定したバルブディスク34の実施形態を示している。
【0015】
図3には、七つの開口36、41、43、45、42、48、50を備えたバルブディスク34が示されており、これらの開口は、シリンダドラム28と推進チャンバ6との間の通路を形成している。
【0016】
図4にはシリンダドラム28が示され、この実施形態では、八つの低圧接続部54、56、58、60、62、64、66、68及び八つの開口31、72、74、76、78、80、82、84が設けられ、これらの開口31、72、74、76、78、80、82、84は各々シリンダドラム28における別々のピストンシリンダ30、86、88、90、92、94、96、98内へ連通している。ピストン32、87、89、91、93、95、97、99は各々別々のピストンシリンダ30、86、88、90、92、94、96、98内に設けられている。
【0017】
図5〜図8には、バルブディスク34を示し、図5〜図8の背後においてバルブディスク34にシリンダドラム28が支持されている。図面においてシリンダドラム28は左方へ回転し、一方、バルブディスク34は図示位置に取外し可能に固定されている。シリンダドラム28の回転中、上述のように、バルブディスク34の左半分で圧縮が行われ、バルブディスク34の右半分で膨張が行われる。図5〜図8に示す実施形態では、別々のピストンシリンダ86、88、90、92に設けた四つのピストン87、89、91、93が共動する。複数のピストンが同時放出によって共動することによって、発生したパルスに比較的多くのエネルギが得られる。任意ではあるが、ピストンシリンダは一度に一つずつ放出されて発生パルスにおいて比較的少ないエネルギが得られ、しかも比較的高いパルス周波数が得られるようにすることもできる。
【0018】
図5には、圧縮を受けた後に四つの共動するピストン87、89、91、93に対するピストンシリンダ86、88、90、92が推進チャンバ6へ放出して、推進チャンバ6内に圧力パルスを発生する状態におけるバルブディスク34及びシリンダドラム28を示している。見られ得るように、シリンダドラム28の低圧チャンネル54、56、58、60、62、64、66、68に向う八つの開口は、バルブディスク34とシリンダドラム28との間で開放して、推進チャンバ6を低圧側25に接続させている。
【0019】
図6には、バルブディスク34における三つの開口41、43、45がシリンダドラム28の壁でブロックされることにより閉じられる状態におけるバルブディスク34及びシリンダドラム28を示し、バルブディスク34の左半分の背後に位置したピストンシリンダ30、86、88、90内の流体は、流体の膨張しているピストンシリンダがシリンダドラム28における低圧チャンネル54、56、58、60、62、64、66、68、推進チャンバ6及びそれらのそれぞれの開口78、80、82、84を介して低圧側25に接続されると同時に、圧縮される。
【0020】
図7には、図6に示される同様な圧力状態下におけるバルブディスク34及びシリンダドラム28を示すが、シリンダドラム28は図6の場合より図7の方がさらに幾分回転されている点で異なっている。
【0021】
図8には、四つの共動するピストンが推進チャンバ6において圧力パルスを発生しようとする直前の状態におけるバルブディスク34及びシリンダドラム28を示している。バルブディスク34における全部で七つの開口41、43、45、42、48、50、52、及びシリンダドラム28の低圧チャンネル54、56、58、60、62、64、66、68、に向うバルブディスク34とシリンダドラム28との間の全部で八つの開口は、この状態では、バルブディスク34の右側の背後に位置するピストンの圧縮又は漏れ流れによる損失なしに推進チャンバ6における圧力パルスを最大化するために、シリンダドラム28の壁によってブロックされる。従って、バルブディスク34はこの状態では、低圧側25から推進チャンバ6の範囲を決めている。全ての漏れ流れが低圧側25に向けられる場合には、流体はパルス発生装置18には供給されず、その結果パルス発生装置18は閉回路で作動し得る。しかし、インパルス発生装置を十分に冷却するため必要であるとすれば、流体は循環され得る。推進チャンバ6の圧力が解放される際に生じる急速な流れパルスを平衡させるために、低圧側25にガス蓄積装置(図示していない)が設けられ得る。
【0022】
以上、バルブディスクを用いて本発明について説明してきた。シリンダドラムに放射状の開口を設けることも考えられ、これらの放射状の開口はチャンネルを介して推進チャンバに通じるように構成される。
【0023】
ピストンは好ましくは、冷却及び潤滑用の公知型の整合したドレーン孔及び/又はドレーンチャンネル(図示していない)を備える。流体容積すなわち液体容積には、例えば、水、シリコン油、圧媒油、鉱油、及び不燃性圧媒油の群からの流体が受けられるが、しかしまたその他の流体も考えられ得る。推進チャンバは好ましくは横断面が円形である。パルス発生装置のシリンダは好ましくは推進チャンバの横断面領域に対称的に配列されるが、しかし、任意選択ではあるが非対称的に配列することもできる。インパルス発生装置は回転駆動するように構成される。ピストンは、内方限界動き及び外方限界動きの両方に関して装置39及び傾斜ディスクによって強制的に作動される。好ましくは、傾斜ディスクの傾きは動作中に手動で又は自動で変えることができる。
【0024】
このように本発明は、岩盤破砕ツール12用のインパルス発生装置2におけるパルス発生装置18に関するものであり、該パルス発生装置18は、少なくとも一つのピストンシリンダ30、86、88、90、92、94、96、98を備えた回転可能なシリンダドラム28を有し、ピストンシリンダ30、86、88、90、92、94、96、98には、少なくとも一つのピストン32、87、89、91、93、95、97、99が設けられ、ピストン32、87、89、91、93、95、97、99は、シリンダドラム28の回転中に流体29を圧縮するように構成され、シリンダドラム28は、切削ツール(12)においてインパルスを発生するために、ピストンシリンダ内に開放した少なくとも一つの開口31、72、74、76、78、80、82、84を介してピストン32、87、89、91、93、95、97、99の放出位置で推進チャンバ6へ流体29を放出するように構成されている。
【0025】
インパルス機械は例えば削岩用の穿孔リグに設けられる。
【0026】
特許請求の範囲内なおいて上記の種々の実施形態で記載したものを組合わせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】インパルス発生装置の第1実施形態の概略縦断面図。
【図2】図1に示すインパルス発生装置におけるパルス発生装置の第1実施形態の概略縦断面図。
【図3】開口を備えたバルブディスクを示す図。
【図4】低圧チャンネル、開口及びピストンシリンダを備えたシリンダドラムを示す図。
【図5】バルブディスクとバルブディスク支持シリンダドラムとの一つの相対位置関係を示す図。
【図6】バルブディスクとバルブディスク支持シリンダドラムとの別の相対位置関係を示す図。
【図7】バルブディスクとバルブディスク支持シリンダドラムとの別の相対位置関係を示す図。
【図8】バルブディスクとバルブディスク支持シリンダドラムとのさらに別の相対位置関係を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
推進装置(14)からのエネルギーを切削ツール(12)におけるインパルスに変換するように構成した切削ツール(12)用のインパルス発生装置(2)におけるパルス発生装置(18)において、
パルス発生装置(18)が、少なくとも一つのピストンシリンダ(30、86、88、90、92、94、96、98)を備えた回転可能なシリンダドラム(28)を有し、
ピストンシリンダ(30、86、88、90、92、94、96、98)には少なくとも一つのピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)が設けられ、
ピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)がシリンダドラム(28)の回転中に流体(29)を圧縮するように構成され、
シリンダドラム(28)が、切削ツール(12)においてインパルスを発生するために、ピストンシリンダ(30、86、88、90、92、94、96、98)内に開放した少なくとも一つの開口(31、72、74、76、78、80、82、84)を介してピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)の放出位置で推進チャンバ(6)へ流体(29)を放出するように構成されていること
を特徴とするパルス発生装置(18)。
【請求項2】
シリンダドラム(28)が回転可能に設けられるバルブディスク(34)における少なくとも一つの開口(41、43、45、42)が、ピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)の放出位置でピストンシリンダ内に開放する少なくとも一つの開口(31、72、74、76、78、80、82、84)に対向してシリンダドラム(28)と推進チャンバ(6)との間の通路を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のパルス発生装置(18)。
【請求項3】
ピストンシリンダに開放するシリンダドラム(28)の少なくとも一つの開口(31、72、74、76、78、80、82、84)が放射状に設けられ、そしてピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)の放出位置でシリンダドラム(28)と推進チャンバ(6)との間の通路に対向するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のパルス発生装置(18)。
【請求項4】
多数のピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)が同時に放出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のパルス発生装置。
【請求項5】
ピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)が一度に一つずつ放出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のパルス発生装置。
【請求項6】
パルス発生装置(18)がさらに角度を成した平面部材(38)を有し、この角度を成した平面部材(38)に対して、少なくとも一つのピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)がシリンダドラム(28)の回転中に支持するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のパルス発生装置。
【請求項7】
角度を成した平面部材(38)が傾斜ディスクであることを特徴とする請求項6記載のパルス発生装置。
【請求項8】
ピストンが、摺動支持体(40)を介して傾斜ディスク(38)に支持していることを特徴とする請求項7記載のパルス発生装置。
【請求項9】
傾斜ディスク(38)が調整可能に設けられ、それにより、ピストン(32、87、89、91、93、95、97、99)のピストンストロークが変更されてピストンシリンダ(30、86、88、90、92、94、96、98)における圧縮程度を変化させ、それによりパルスエネルギを制御できることをことを特徴とする請求項7又は8記載のパルス発生装置。
【請求項10】
パルス発生装置(18)が流体力で駆動され、パルス発生装置(18)の低圧側(25)が、流体力推進装置(14)の低圧側(25)に接続されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載のパルス発生装置。
【請求項11】
パルス発生装置(18)が電気的に駆動されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項記載のパルス発生装置。
【請求項12】
パルス発生装置(18)のパルス周波数がシリンダドラムの回転速度で決まることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項記載のパルス発生装置。
【請求項13】
パルス発生装置(18)及び推進装置(14)が同一の軸(42)に設けられていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項記載のパルス発生装置。
【請求項14】
流体容積において、例えば群:水、シリコン油、圧媒油、鉱油、及び不燃性圧媒油からの流体が受けられることを特徴とする請求項1〜13記載のパルス発生装置。
【請求項15】
請求項1〜14記載のパルス発生装置(18)を有することを特徴とするインパルス機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−521627(P2009−521627A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547156(P2008−547156)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【国際出願番号】PCT/SE2006/001401
【国際公開番号】WO2007/073276
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(398056193)アトラス コプコ ロツク ドリルス アクチボラグ (66)
【Fターム(参考)】