説明

利用可能サービス検索システム、利用可能サービス検索方法、アクセス端末およびプログラム

【課題】 利用者の個人情報のセキュリティ管理を保証して、当該利用者が利用可能なサービスの情報を提供する。
【解決手段】 個人情報管理サーバ10は、IDと個人情報とを紐付けして個人情報データベース131に格納し、アクセス端末30から送信された利用者のIDに紐付けされている個人情報を読み出してアクセス端末30に送信する。提供サービス制御サーバ20は、提供可能サービス種別と提供可能サービス内容との組合せを提供サービスデータベース231に格納し、アクセス端末30から送信された提供可能サービス種別に対応する提供可能サービス内容を読み出してアクセス端末30に送信する。アクセス端末30は、個人情報管理サーバ10から送信された個人情報と提供サービス制御サーバ20から送信されたサービス内容とを照合して利用者が利用可能なサービス内容を抽出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住所や年齢等の個人情報に対応して利用可能となるサービスを検索する、利用可能サービス検索システム、利用可能サービス検索方法、アクセス端末およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者が受けたいサービスを受ける権利が自身にあるか否かを確認するための検索システムが特許文献1に記載されている。この検索システムでは、サービス提供者(自治体)は、利用者の個人情報を検索キー情報としてサービス内容データベースの検索を行い、利用者の利用可能なサービスを抽出する。サービス提供者は、利用者が端末から入力した個人情報、あるいは、サービス提供者側の情報検索システム内の個人情報データベースの情報を用いる。
【0003】
【特許文献1】特開2004−094426号公報(4−5頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の利用可能サービス検索システムでは、サービス提供者が利用者の個人情報をキーとして利用可能サービスを検索するため、サービス提供者が利用者の個人情報の扱いについてセキュリティに配慮しなければならないという問題点があった。
【0005】
また、利用者は利用可能サービスを利用するか否かの判断をする前に自身の個人情報をサービス提供者に提供する必要があるため、結果としてサービス提供者にとって不要になる可能性があるにもかかわらず、利用者が個人情報を開示しなければならないというセキュリティ上の問題点があった。
【0006】
本発明の目的は、利用者の個人情報のセキュリティ管理を保証して、当該利用者が利用可能なサービスの情報を提供することができる利用可能サービス検索システム、利用可能サービス検索方法、アクセス端末およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の利用可能サービス検索システムは、個人情報管理サーバと提供サービス制御サーバとアクセス端末とを備え、前記個人情報管理サーバは、識別子と個人情報とを関連づけて格納する個人情報記憶手段と、前記アクセス端末から送信された識別子に対応する個人情報を前記個人情報記憶手段から読み出して前記アクセス端末に送信する手段とを有し、前記提供サービス制御サーバは、提供可能サービス種別と提供可能サービス内容との組合せを格納する提供サービス記憶手段と、前記アクセス端末から送信された提供可能サービス種別に対応する提供可能サービス内容を前記提供サービス記憶手段から読み出して前記アクセス端末に送信する手段とを有し、前記アクセス端末は、前記個人情報管理サーバから送信された前記個人情報と前記提供サービス制御サーバから送信された前記提供可能サービス内容とを照合して利用可能サービス内容を抽出する手段を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の利用可能サービス検索システムは、第1の利用可能サービス検索システムにおいて、前記提供サービス制御サーバが、前記アクセス端末から送信された前記利用可能サービス内容に係るサービスを当該アクセス端末に提供することを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の利用可能サービス検索システムは、第1または第2の利用可能サービス検索システムにおいて、前記提供可能サービス内容が、前記個人情報に含まれる属性情報の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする。
【0010】
本発明の第4の利用可能サービス検索システムは、第1乃至第3のいずれかの利用可能サービス検索システムにおいて、前記アクセス端末が、記憶媒体から少なくとも前記識別子を読み取る装置を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の第1の利用可能サービス検索方法は、個人情報管理サーバが、アクセス端末から送信された識別子に対応する個人情報を、識別子と個人情報とを関連づけて格納する個人情報記憶手段から読み出して前記アクセス端末に送信するステップと、提供サービス制御サーバが、アクセス端末から送信された提供可能サービス種別に対応する提供可能サービス内容を、提供可能サービス種別と提供可能サービス内容との組合せを格納する提供サービス記憶手段から読み出して前記アクセス端末に送信するステップと、アクセス端末が、前記個人情報管理サーバから送信された前記個人情報と前記提供サービス制御サーバから送信された前記提供可能サービス内容とを照合して利用可能サービス内容を抽出するステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の利用可能サービス検索方法は、第1の利用可能サービス検索方法において、前記提供サービス制御サーバが、前記アクセス端末から送信された前記利用可能サービス内容に係るサービスを当該アクセス端末に提供するステップを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の利用可能サービス検索方法は、第1または第2の利用可能サービス検索方法において、前記提供可能サービス内容が、前記個人情報に含まれる属性情報の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする。
【0014】
本発明の第1のアクセス端末は、個人情報管理サーバに識別子を送信する手段と、前記識別子に関連づけられている個人情報を前記個人情報管理サーバから受信して記憶装置に格納する手段と、提供サービス制御サーバに提供希望サービス種別を送信する手段と、前記提供希望サービス種別に対応する提供可能サービス内容を前記提供サービス制御サーバから受信して記憶装置に格納する手段と、前記個人情報と前記提供可能サービス内容とをそれぞれ記憶装置から読み出して照合し、利用可能サービス内容を抽出する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の第1のプログラムは、個人情報管理サーバに識別子を送信する処理と、前記識別子に関連づけられている個人情報を前記個人情報管理サーバから受信して記憶装置に格納する処理と、提供サービス制御サーバに提供希望サービス種別を送信する処理と、前記提供希望サービス種別に対応する提供可能サービス内容を前記提供サービス制御サーバから受信して記憶装置に格納する処理と、前記個人情報と前記提供可能サービス内容とをそれぞれ記憶装置から読み出して照合し、利用可能サービス内容を抽出する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、利用者の個人情報のセキュリティ管理を保証して、当該利用者が利用可能なサービスの情報を提供することができるという効果を有している。その理由は、利用者の個人情報管理をサービス提供者とは異なる機関のサーバが行うことにより、サービス提供者が個人情報を管理する必要がなくなり、また、結果としてサービス提供者にとって不要になる可能性のある個人情報を利用者が開示する必要がなくなるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の構成を示すブロック図である。
【0018】
図1を参照すると、本発明の実施の形態は、個人情報管理サーバ10、提供サービス制御サーバ20、アクセス端末30、および、これらのサーバと端末とを接続するネットワークとを含む。ネットワークはインターネット100であるとする。
【0019】
個人情報サーバ管理10は、個人情報管理者1が使用してインターネット100経由でウェブサービスを提供する、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置である。個人情報管理サーバ10は、内部または外部に記憶装置13を有し、記憶装置13は、個人情報データベース131を格納する。個人情報データベース131は、個人を識別するための識別子であるID(identification)、およびIDと関連づけられたパスワード、個人情報(住所、性別、年齢、職業・身分、家族構成等)を有する。個人情報管理サーバ10は、個人情報データベース131より抽出した個人情報をアクセス端末30に提供する機能を有する。
【0020】
提供サービス制御サーバ20は、サービス提供者2が使用してインターネット100経由でウェブサービスを提供する、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置である。提供サービス制御サーバ20は、内部または外部に記憶装置23を有し、記憶装置23は、提供サービスデータベース231を格納する。提供サービスデータベース231は、提供可能サービス種別および提供可能サービス種別に対応した提供可能サービス内容一覧を有する。提供可能サービス内容のそれぞれは、個人情報に含まれる住所、性別、年齢、職業・身分、家族構成等の属性情報の少なくとも一つを含んでいる。提供サービス制御サーバ20は、アクセス端末30から選択されたサービス種別に対応したサービス内容を提供サービスデータベース231より抽出してアクセス端末30に提供する機能を有する。
【0021】
アクセス端末30は、インターネット100に接続されており、例えばウェブブラウザを実装したパーソナルコンピュータ等である。本実施の形態では、アクセス端末30は、自治体3等、利用者がサービス提供を受けられる窓口に設置された窓口端末である例を説明する。アクセス端末30は、データを入力するためのキーボードやマウス等の入力装置と、データを表示するためのCRT(cathode-ray tube)やLCD(liquid crystal device)等の表示装置と、データを一時記憶するための記憶装置33を有する。アクセス端末30は、さらに、データを印刷するためのプリンタを有してもよい。アクセス端末30は、個人情報管理サーバ10および提供サービス制御サーバ20より提供された情報を比較し、その情報に含まれる個人情報を有している者が受けられるサービスを抽出して表示する機能を有する。
【0022】
なお、本発明の実施の形態の個人情報管理サーバ10、提供サービス制御サーバ20、アクセス端末30の動作はコンピュータ・プログラム制御により行わせることが可能である。すなわち、記録媒体に記録したプログラムをこれらのサーバ、端末に読み込ませるか、あるいは、ネットワークからプログラムをこれらのサーバ、端末に読み込ませて、以下に説明する動作を実行する。
【0023】
次に、本発明の実施の形態の動作を説明する。図2は本実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0024】
利用者は、あらかじめアクセス端末30または他の端末を使用して、個人情報管理サーバ10との間でIDとパスワードとを設定し、さらに個人情報を個人情報管理サーバ10に送信しておく(ステップS1)。個人情報管理サーバ10は、利用者との間で設定したIDとパスワードとを関連づけて、ID・パスワード対応表(図示せず)として記憶装置13に格納する。個人情報管理サーバ10は、さらに、アクセス端末30から送信された個人情報をIDと関連づけて、個人情報データベース131として記憶装置13に格納する(ステップS2)。図3は個人情報データベース131の一例を示す図である。
【0025】
また、利用者は、提供サービス制御サーバ20との間でも、あらかじめアクセス端末30または他の端末を使用して、IDとパスワードとを設定しておく(ステップS3)。提供サービス制御サーバ20は、利用者との間で設定したIDとパスワードとを関連づけて、ID・パスワード対応表(図示せず)として記憶装置23に格納する(ステップS4)。ステップS1とステップS3の順序は上記と逆でも良い。ステップS1で設定するID、パスワードとステップS3で設定するID、パスワードとは共通でも良いが、異なるものとした方が安全である。
【0026】
利用者は、利用できるサービスを抽出したい場合、まず、アクセス端末30を使って、個人情報管理サーバ10へID(たとえば、「1234567」)とパスワード(たとえば、「canada」)を送信する(ステップS5)。
【0027】
個人情報管理サーバ10は、送信されたIDとパスワードとをID・パスワード対応表に基づいて確認し、正しければログインが成功したことをアクセス端末30へ送信する(ステップS6)。
【0028】
ログイン成功を受信した利用者は、アクセス端末30を使って、登録されている自身の個人情報を送信するよう個人情報管理サーバ10に依頼する(ステップS7)。
【0029】
個人情報管理サーバ10は、個人情報データベース131からIDを一つずつ読み出してアクセス端末30から送信されたIDと照合し、一致した場合は、そのIDに紐付けられた個人情報(氏名、住所、性別、年齢、職業・身分、家族構成)を抽出する。個人情報管理サーバ10は、抽出した個人情報をアクセス端末30へ送信する(ステップS8)。
【0030】
アクセス端末30は、個人情報管理サーバ10から個人情報を受信して、記憶装置33に格納する(ステップS9)。
【0031】
次に、利用者は、アクセス端末30を使って、提供サービス制御サーバ20へID(たとえば、「2345678」)とパスワード(たとえば、「german」)を送信する(ステップS10)。
【0032】
提供サービス制御サーバ20は、送信されたIDとパスワードとをID・パスワード対応表に基づいて確認し、正しければログインが成功したことをアクセス端末30へ送信する(ステップS11)。
【0033】
ログイン成功を受信した利用者は、アクセス端末30を使って、提供可能なサービス種別の送信を提供サービス制御サーバ20に依頼する(ステップ12)。
【0034】
提供サービス制御サーバ20は、提供可能なサービス種別をアクセス端末30に送信し(ステップS13)、アクセス端末30はこれを表示部32に表示する。
【0035】
利用者は、アクセス端末30の表示部32に表示された提供可能なサービス種別の中から、提供を希望するサービス種別に入力部31を使用してチェックし、提供サービス制御サーバ20へ送信する(ステップS14)。図4はステップS14で提供を希望するサービス種別にチェックを入れた画面例を示す図である。「港区在住者が受けられる割引」、「港区在住者が受けられる税控除」、「港区在住者への補助金支給」が選択されている。選択完了後「OK」を押下することにより、選択されたサービス種別がインターネット100経由で提供サービス制御サーバ20へ送信される。
【0036】
提供サービス制御サーバ20は、アクセス端末30から送信された提供を希望するサービス種別に対応するサービス内容を提供サービスデータベース231を検索して抽出し、アクセス端末30へ送信する(ステップS15)。
【0037】
アクセス端末30は、提供サービス制御サーバ20から受信して、記憶装置33に格納する(ステップS16)。図5はアクセス端末30の表示部32に表示された抽出サービス内容一覧の例を示す図である。図5に示す例では、「港区在住者が受けられる割引」として「施設利用30歳以上20%割引」、「港区在住者が受けられる税控除」として「65歳以上税控除」、「港区在住者への補助金支給」として「3歳以下幼児へ補助金月1万円支給のサービス」が、それぞれ抽出されている。図5の例では、提供可能サービス種別に対応する提供可能サービス内容がそれぞれ1個であるが、対応するサービス内容は複数であっても良い。たとえば、「港区在住者が受けられる割引」として「施設利用30歳以上20%割引」に加えて「施設利用6歳未満50%割引」、「施設利用65歳以上40%割引」等があっても良い。このように、サービス内容のそれぞれは、個人情報に含まれる住所、性別、年齢、職業・身分、家族構成等の属性情報の少なくとも一つを含んでいる。
【0038】
利用者は、マッチング処理を行う場合は、画面の指示(図5参照)に従い、入力部31を使用して画面上の「実行」ボタンを押下する。アクセス端末30は、個人情報管理サーバ10から提供された個人情報と提供サービス制御サーバ20から提供されたサービス内容とを比較し、個人情報が合致するものを利用可能サービス内容として抽出する(ステップS17)。ここで、利用者が図3の「ID:1234567」であるとすると、「住所:港区」、「年齢:30」等の個人情報から「施設利用30歳以上20%割引」が抽出される。図6はアクセス端末30の表示部32に表示されたマッチング結果画面例を示す図である。図6は、希望するサービス種別に合致し且つ利用者自身が享受可能なサービスとして「施設利用30歳以上20%割引」が抽出されたことを示している。
【0039】
利用者は、抽出されたサービスの利用をアクセス端末30を用いて提供サービス制御サーバ20に要求し(ステップS18)、提供サービス制御サーバ20はアクセス端末30にサービスを提供する(ステップS19)。ステップS18、S19は、アクセス端末30、提供サービス制御サーバ20を使用せず、他の手段を使用しても良い。ステップS5とステップS10の順序は上記と逆でも良い。
【0040】
上述した実施の形態では、アクセス端末30が自治体の窓口に設置された窓口端末である例を説明したが、アクセス端末30はこれに限定されない。
【0041】
例えば他の形態として、アクセス端末30はコンビニエンスストア等の店舗に設置された情報端末であっても良い。利用者は、自宅近傍の店舗で24時間、アクセスすることが可能となる。また、交通機関の駅や旅行業者店舗に設置された乗車券販売端末にアクセス端末30の機能を持たせて、たとえば利用者が学生割引定期券購入条件を満たすか否かを判定するようにしても良い。その場合、個人情報として年齢の他に通学先学校名、通学区間等を登録しておくと良い。利用者は短時間で通学定期券を購入することが可能となる。アクセス端末30は、さらに、利用者個人が所有するパーソナルコンピュータ、PDA(personal digital assistants)、携帯電話、PHS(personal handy phone system)、携帯ゲーム端末であっても良い。利用者は、自分が所有する端末からアクセスすることが可能となる。
【0042】
また、上述した実施の形態では、利用者はサーバにログインするためにアクセス端末30にIDとパスワードを入力する例を説明したが、この入力をIC(integrated circuit)カードで行うようにしても良い。ICカードリーダをアクセス端末30に接続して、一部の個人情報を格納したICカードを読み取らせることにより、利用者がログイン時にIDなどを入力する手間が省ける。このように利用できるICカードとしては住民基本台帳カードがある。
【0043】
以上により、本発明の実施の形態の動作が完了する。
【0044】
本発明の実施の形態によれば、個人情報管理サーバ10に利用者の個人情報を管理させ、提供サービス制御サーバ20が提供するサービス内容のうち、当該個人情報に適合するサービスのみをアクセス端末において利用者が利用することができるようにしたことにより、利用者はアクセス端末から提供サービス制御サーバへ個人情報を開示することなく、提供サービス制御サーバ20からサービスの提供を受けることができる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態における個人情報データベースの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における提供を希望するサービス種別にチェックを入れた画面例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるアクセス端末に表示された抽出サービス内容の例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるアクセス端末に表示されたマッチング結果の例を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
1 個人情報管理者
2 サービス提供者
3 自治体
10 個人情報管理サーバ
13 記憶装置
20 提供サービス制御サーバ
23 記憶装置
30 アクセス端末
31 入力部
32 表示部
33 記憶装置
100 インターネット
131 個人情報データベース
231 提供サービスデータベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人情報管理サーバと提供サービス制御サーバとアクセス端末とを備え、
前記個人情報管理サーバは、識別子と個人情報とを関連づけて格納する個人情報記憶手段と、前記アクセス端末から送信された識別子に対応する個人情報を前記個人情報記憶手段から読み出して前記アクセス端末に送信する手段とを有し、
前記提供サービス制御サーバは、提供可能サービス種別と提供可能サービス内容との組合せを格納する提供サービス記憶手段と、前記アクセス端末から送信された提供可能サービス種別に対応する提供可能サービス内容を前記提供サービス記憶手段から読み出して前記アクセス端末に送信する手段とを有し、
前記アクセス端末は、前記個人情報管理サーバから送信された前記個人情報と前記提供サービス制御サーバから送信された前記提供可能サービス内容とを照合して利用可能サービス内容を抽出する手段を有することを特徴とする利用可能サービス検索システム。
【請求項2】
前記提供サービス制御サーバは、前記アクセス端末から送信された前記利用可能サービス内容に係るサービスを当該アクセス端末に提供することを特徴とする請求項1記載の利用可能サービス検索システム。
【請求項3】
前記提供可能サービス内容は、前記個人情報に含まれる属性情報の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする請求項1または2記載の利用可能サービス検索システム。
【請求項4】
前記アクセス端末が、記憶媒体から少なくとも前記識別子を読み取る装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の利用可能サービス検索システム。
【請求項5】
個人情報管理サーバが、アクセス端末から送信された識別子に対応する個人情報を、識別子と個人情報とを関連づけて格納する個人情報記憶手段から読み出して前記アクセス端末に送信するステップと、
提供サービス制御サーバが、アクセス端末から送信された提供可能サービス種別に対応する提供可能サービス内容を、提供可能サービス種別と提供可能サービス内容との組合せを格納する提供サービス記憶手段から読み出して前記アクセス端末に送信するステップと、
アクセス端末が、前記個人情報管理サーバから送信された前記個人情報と前記提供サービス制御サーバから送信された前記提供可能サービス内容とを照合して利用可能サービス内容を抽出するステップと、を含むことを特徴とする利用可能サービス検索方法。
【請求項6】
前記提供サービス制御サーバが、前記アクセス端末から送信された前記利用可能サービス内容に係るサービスを当該アクセス端末に提供するステップを含むことを特徴とする請求項5記載の利用可能サービス検索方法。
【請求項7】
前記提供可能サービス内容は、前記個人情報に含まれる属性情報の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする請求項5または6記載の利用可能サービス検索方法。
【請求項8】
個人情報管理サーバに識別子を送信する手段と、
前記識別子に関連づけられている個人情報を前記個人情報管理サーバから受信して記憶装置に格納する手段と、
提供サービス制御サーバに提供希望サービス種別を送信する手段と、
前記提供希望サービス種別に対応する提供可能サービス内容を前記提供サービス制御サーバから受信して記憶装置に格納する手段と、
前記個人情報と前記提供可能サービス内容とをそれぞれ記憶装置から読み出して照合し、利用可能サービス内容を抽出する手段と、
を備えたことを特徴とするアクセス端末。
【請求項9】
個人情報管理サーバに識別子を送信する処理と、
前記識別子に関連づけられている個人情報を前記個人情報管理サーバから受信して記憶装置に格納する処理と、
提供サービス制御サーバに提供希望サービス種別を送信する処理と、
前記提供希望サービス種別に対応する提供可能サービス内容を前記提供サービス制御サーバから受信して記憶装置に格納する処理と、
前記個人情報と前記提供可能サービス内容とをそれぞれ記憶装置から読み出して照合し、利用可能サービス内容を抽出する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−27323(P2008−27323A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−201434(P2006−201434)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】