説明

利用者端末が、WLANインターワーキングネットワークにおいてアクセスするべき移動通信ネットワークを高速に選択するための相互接続方法

本発明はWLANのUEがアクセスするべき移動通信ネットワークを高速に選択するための相互接続方法を開示する。WLANのUEは、WLANのANとのワイヤレス接続が確立されたら、記憶されたWLANのID情報にWLANのANのID情報が存在するかを判断する。もしANのID情報が存在する場合、記憶されたID情報に対応するネットワーク選択情報がWLANのANに送信され、他の場合、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークがネットワーク選択情報としてWLANのANに送信される。WLANのANは、伝送されたネットワーク選択情報に従ってアクセスするべき移動通信ネットワークを識別し、WLANのUEを選択されたネットワークに接続する。この方法は、WLANのUEが複数の移動通信ネットワークに接続されたWLANからアクセスする場合に、該UEにアクセスするべき移動通信ネットワークを素早く選択させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークアクセス技術に関すると共に、特に利用者端末(UE:User Equipment)が、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)インターワーキングネットワークにおいて最適な移動通信ネットワークを高速にアクセスするための相互接続方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
利用者の無線アクセスレートに関する増加需要に伴って、WLANは、それが比較的小さな領域内で速いワイヤレスデータアクセスを提供し得るので、時間の要求として出現する。WLANは、様々な種類の技術を包含すると共に、その最も広く使用された技術標準のうちの1つは、11[Mbps]までのデータ転送速度を備えて、その周波数帯域が2.4[GHz]の“IEEE 802.11b”である。同じ周波数帯域を使用する他の技術標準は、“IEEE 802.11g”、及び“Bluetooth”を含み、“IEEE 802.11g”のデータ転送速度は、54[Mbps]に達する。“IEEE 802.11a”、及び“ETSI BRAN Hiperlan2”のようなWLANの他の新しい標準は、同様に、54[Mbps]までの通信速度を備えて、5[GHz]の周波数帯域を使用する。
【0003】
WLANは様々な種類のワイヤレスアクセス技術を包含するが、大部分のWLAN技術は、データ伝送のためにIPデータパケットを利用する。特定のWLANアクセス技術は、一般的にUEの無線アクセスのためのアクセスポイント(AP:Access Points)が組み込まれていると共に、IPデータ伝送のための制御及び接続装置によって構成される、ワイヤレスIPネットワークにおける上位IPレベルに対して、通常は透過的である。
【0004】
WLANの出現、及び発展と共に、GSM、符合分割多元接続(CDMA)、広帯域符合分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、時分割同期符合分割多元接続(TD−SCDMA:Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access)、及びCDMA2000のような様々な移動通信ネットワークを有するWLANの相互接続が研究の焦点になった。3GPP(3rd Generation Partner Project)の標準に従い、UEは、WLANのアクセスネットワーク(AN)を経由して、インターネットまたはイントラネットばかりでなく、ホームネットワークまたは訪問先ネットワーク(visited network)に、接続することができる。更に明確に、そして、WALNのUEが移動する場合、それは、WLANのANを経由して3GPP訪問先ネットワークに接続されることになる。例えば、図1に示されるように、3GPP訪問先ネットワーク内の認証、承認、課金(AAA:Authentication、Authorization and Accounting)エージェントが、3GPPホームネットワーク内のAAAサーバと相互接続し、3GPP訪問先ネットワーク内のWLANアクセスゲートウェイ(WAG:WLAN Access Gateway)が、3GPPホームネットワーク内のパケットデータゲートウェイ(PDG:Packet Data Gateway)と相互接続する等、3GPP訪問先ネットワークの構成要素の一部は、それぞれ対応する3GPPホームネットワークの構成要素と相互接続する。WLANのUEがローミングしない状態でアクセスする場合、それは、図2において示されるように、WLANのANを経由して3GPPホームネットワークに接続されることになる。図1は、ローミングする場合のWLANシステム及び3GPPシステムのネットワークに関する構造を例証する構成図であり、一方、図2は、ローミングしない場合のWLANシステム及び3GPPシステムのネットワークに関する構造を例証する構成図である。
【0005】
図1、及び図2において示されるように、3GPPシステムは、ホーム購読者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)/ホーム位置レジスタ(HLR:Home Location Register)、3GPPAAAサーバ/プロキシ、WAG、PDG、課金ゲートウェイ(CGW:Charging Gateway)/課金情報収集機能部(CCF:Charging information Collecting Function)、及びオンライン課金システム(OCS:Online Charging System)を主として含む。WLANのUE、WLANのAN、及び3GPPシステムの全ての構成要素は、WLANサービスシステムとして使用され得る3GPP−WLANインターワーキングネットワークを一緒に構成する。このサービスシステムにおいて、3GPPのAAAサーバは、WLANのANから送信される課金情報を集めると共に、課金情報を課金システムに対して転送することで、WLANのUEに関する認証、承認、課金を担当し、PDGは、WLANのANから3GPPネットワーク、または他のパケット交換ネットワークに対して利用者のデータを伝送する責任を引き受け、課金システムは、ネットワークから転送された利用者の課金情報を受け取って、記録することを担当している。ここで、OCSは、オンラインチャージされた利用者の費用に従って、定期的にオンライン課金情報を送信するようにネットワークに指示すると共に、一方では統計を作成すると共に、それを制御する。
【0006】
WLANのUEがインターネット/イントラネットに直接アクセスすることを要求する場合、ローミングする場合を除いて、それはAAAサーバ(AS)によってアクセス認証処理を完了した後で、WLANのANを経由してインターネット/イントラネットに対してアクセスすることができる。もしWLANのUEが、同様に、3GPPのPSドメインのサービスにアクセスすることを要求する場合、それは、更に3GPPホームネットワークが提供するシナリオ(Scenario)3のサービスを要求するべきであり、それは、以下のとおりである。WLANのUEは、3GPPホームネットワークのASに対するサービス認証要求(Service Authentication Request)を開始し、ASは、アクセス許可メッセージ(Access Permission Message)を送信すると共に、その要求が受け入れられる場合、対応するPDGをWLANのUEに割り当て、WLANのUEと割り当てられたPDGとの間のトンネルが設置された後で、WLANのUEは、3GPPのPSドメインのサービスに対するアクセスを獲得する。それと同時に、CGw/CCF、及びOCSは、WLANのUEのネットワーク使用に従って会計情報を記録する。ローミングする状況下で、WLANのUEがインターネット/イントラネットに直接アクセスすることを要求する場合、それは、3GPPホームネットワークに、3GPP訪問先ネットワークを経由してインターネット/イントラネットにアクセスすることを要求し得る。もしWLANのUEが、3GPPのPSドメインにアクセスすることを要求すると共に、同様にシナリオ3のサービスを要求する場合、それは、3GPP訪問先ネットワークを経由して、3GPPホームネットワークに対するサービス認証手続きを開始する必要がある。同様に、この手続きは、WLANのUEと3GPPホームネットワークのASとの間で実行されることになる。認証の後で、ASは、対応するホームのPDGをWLANのUEに割り当てると共に、3GPP訪問先ネットワーク内のWAGを経由して、WLANのUEと割り当てられたPDGとの間のトンネルが設置された後で、WLANのUEは、3GPPのPSドメインのサービスに対するアクセスを獲得する。
【0007】
図3において示されるように、3GPP−WLANインターワーキングネットワークにおいて、もしWLANが複数の3GPP訪問先ネットワーク、すなわち同時に複数の移動通信ネットワークに接続される場合、ここで、3GPP訪問先ネットワークは、訪問先公衆陸上移動ネットワーク(VPLMN:Visited Public Land Mobile Network)のことを指しており、WLANにアクセスした後で、WLANのUEは、アクセスするためにVPLMNを選択する必要がある。中国における例を示すと、WLANのANは、同時に“China Mobile”と“China Unicom”の2つのVPLMN動作ネットワーク(VPLMN Operation Network)に接続し、その場合、“China Unicom”の利用者がWLANにアクセスした後で、“China Unicom”のVPLMN動作ネットワークにアクセスする必要があると、WLANのANに指示する必要がある。
【0008】
別の例に関して、フランスの利用者が中国のWLANに移動し、もしそのホームネットワークが、同時に“China Mobile”と“China Unicom”の両方に関するローミングプロトコル(roaming protocol)を備えていると共に、WLANのANが“China Mobile”と“China Unicom”の両方に接続する場合、フランスの利用者がWLANにアクセスした後で、アクセスすべきVLPMNが選択される必要がある。その場合に、WLANのUEはどのようにアクセスされるべきネットワークを選択するか、それはどのようにWLANのANにネットワーク選択情報を提供するか、そして、3GPP−WLANインターワーキングネットワークは、ネットワーク選択情報に従ってどのように対話型処理を実現するかという問題がある。上述の問題の全ては、以下の方式によって解決される。WLANのUEは、認証要求メッセージを通じて、ネットワーク選択情報をWLANのANに対して送信する。WLANのANは、伝送されたネットワーク選択情報に従って、WLANのUEがアクセスすることを要求する移動通信ネットワークを識別すると共に、認証及び次の動作を実行するために、現在のWLANのUEを選択されたネットワークに接続する。
【0009】
しかしながら、もしWLANのUEが、いつもそれがアクセスするネットワーク選択を実行する場合、ネットワーク資源は、非常に消費されることになる。例えば、利用者が他の場所に移動する場合、利用者のホーム移動通信ネットワークは、WLANのUEが現在属するWLANのANに直接接続されない。利用者がWLANにアクセスするたびに、もしWLANのUEが、そのホームネットワークを最初に選択されたネットワークとしてWLANのANに伝える場合、ネットワーク選択手続きが誘発されることになる。この手続きにおいて、WLANネットワークは、判定すると共に選択した後でネットワークにアクセスすることになるWLANのUEに対して、ネットワーク選択情報を送信し、それはネットワーク資源を消費すると共に、アクセスを遅延させることになる。しかしながら、新しいWLANネットワークにアクセスしたWLANのUEに関して、単純に以前に選択された移動通信ネットワークを採用することは、現在の選択されたネットワークが最高のPLMN(Public Land Mobile Network)ネットワークであることを保証しない可能性がある。言い換えると、WLANのUEが新しいWLANネットワークに切り替わる場合、それがアクセスするデフォルトの移動通信ネットワーク、または以前に選択された移動通信ネットワークが恐らく使用される。というのは、上述の移動通信ネットワークとWLANのUEのホームネットワークとの間にローミング関係があるからである。しかし、WLANのUEの新しいWLANネットワークは、恐らくはホーム公衆陸上移動ネットワーク(HPLMN:Home Public Land Mobile Network)、または他の更に良いVPLMNとの直接的な接続を有している。しかしながら、経路指定するべきデフォルトの移動通信ネットワーク、または選択された移動通信ネットワークがあったので、新しいネットワーク選択はもはや実行できず、それは、現在のWLANにおいて、WLANのUEが、HPLMNのような最高のPLMNネットワークを選択することを保証され得ないということを意味する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
WLANにおいて複数の移動通信ネットワークと接続されたWLANのUEが、UEの属するWLANがいつ変更されても、アクセスするべき適切な移動通信ネットワークを選択することを、どのように保証するかについて、最後の成功的なアクセスの移動通信ネットワーク情報をネットワーク選択情報として利用すると共に、現在のWLANのUEにアクセスするべき最適な移動通信ネットワークを選択させる1つの方式が提案される。しかし、上述の方式が最新のネットワーク選択結果を利用することによって実行されるので、もしAPのID(identity)の認識に基づいて現在のWLANが変わるかどうかの判定が実行される場合、すなわち、APのIDが変わるかどうかの判定が実行される場合、APの間で頻繁に利用者が切り替わる状況の下では、高速アクセスの目的は得ることができない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の説明を考慮した結果、本発明の目的は、WLANのUEがアクセスするべき移動通信ネットワークを高速に選択するための相互接続方法を提供することであり、WLANのUEに、それが複数の移動通信ネットワークに接続されたWLANからアクセスするときに、高速にアクセスするべき移動通信ネットワークを選択させる。
【0012】
上述の目的を得るために、本発明は、WLANのUEが、WLANにおいてアクセスするべき最適な移動通信ネットワークを高速にアクセスするための相互接続方法を提供し、それらは以下の、WLANのUEがWLANのANとのワイヤレス接続を確立した後で、WLANのANまたはWLANのUEは認証手続きを開始し、WLANのANが利用者ID(User Identity)要求メッセージをWLANのUEに対して送信するステップと、利用者ID要求メッセージを受信すると、WLANのUEが、WLANのUEを担当するWLANの情報、及び/またはWLANのUEに記憶されたWLANの情報に基づいて、伝送されるべきネットワーク選択情報を決定すると共に、決定されたネットワーク選択情報を伝送するメッセージをWLANのANに対して返信するステップと、WLANのANが、受信されたメッセージ内のネットワーク選択情報は、WLANのANが認証要求メッセージを送信することができる移動通信ネットワークを示すかどうかを決定するステップと、もし前記ネットワーク選択情報が、認証要求メッセージを送信することができる移動通信ネットワークを示す場合には、WLANのUEの認証要求メッセージが、ネットワーク選択情報で示された移動通信ネットワークに対して送信されることになり、他の場合には、ネットワークが通知信号をWLANのUEに対して送信すると共に、WLANのUEが、通知信号に従って次の動作を実行するステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
方法は、前記WLANのUEによってアクセスされるべき最優先順位を有する移動通信ネットワークを事前に設定するステップを更に含む。
【0014】
前記WLANの情報が、WLANのID(identity)情報のことを指していると共に、ネットワーク選択情報を決定する前記ステップが、現在のWLANのID情報を獲得するステップと、獲得されたWLANのID情報と、WLANのUEに記憶されたWLANのID情報とを照合するステップと、もし現在のWLANのID情報、及び対応するネットワーク選択情報が前記WLANのUEに記憶される場合には、現在のWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を、伝送されるべきネットワーク選択情報と見なし、他の場合には、前記最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークがネットワーク選択情報として伝送されるステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
上述の方式において、前記事前に設定された移動通信ネットワークは、ホームネットワークである。
【0016】
前記WLANのID情報は、アクセスポイントID(APID:Access Point Identity)のことを指していると共に、APIDは、APのメディアアクセスコントロール(MAC:Media Access Control)アドレスである。
【0017】
上述の方式において、方法は、WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を記憶した後で、規定時間を超過した場合に記憶された内容を無効の状態にする、記憶されたネットワーク選択情報に関する有効な生存時間を設定するステップを更に含む。そして、現在のWLANのID情報が記憶されたWLANのID情報と適合する場合、WLANのID情報に対応する記憶されたネットワーク選択情報が有効な生存時間を超過しているかどうかを判定するステップと、もし記憶されたネットワーク選択情報が有効な生存時間を超過している場合には、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークを、伝送されるべきネットワーク選択情報と見なし、他の場合には、前記ネットワーク選択情報を伝送されるべきネットワーク選択情報と見なすと共に、有効な生存時間が継続して消費されるステップとを更に含むことを特徴とする。
【0018】
更に、方法は、WLANのUEがネットワーク選択情報で示された移動通信ネットワークに成功的にアクセスした場合、WLANのUEが、現在成功的にアクセスされる移動通信ネットワークの情報を記憶したかどうかを判定するステップと、もし記憶されたそのような移動通信ネットワークの情報がない場合には、WLANのID情報を、前記情報と一緒に、現在のWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報として記憶すると共に、現在記憶されたネットワーク選択情報の有効な生存時間をリセットし、他の場合には、WLANのUEが、アクセスするために前記WLANのUEにより記憶されたWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を採用したかどうかを判定するステップと、もしWLANのUEが、記憶されたWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を採用した場合には、継続してネットワーク選択情報の有効な生存時間を消費すると共に、他の場合には、ネットワーク選択情報の前記有効な生存時間をリセットするステップとを更に含むことを特徴とする。
【0019】
上述の方式において、方法は、WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を記憶した後で、記憶されたネットワーク選択情報に関する有効な使用時間を設定するステップを更に含むことを特徴とする。
【0020】
そして、方法は、WLANのID情報と記憶されたWLANのID情報とが適合する場合、現在のWLANのID情報に対応する記憶されたネットワーク選択情報の有効な使用時間が消費されるかどうかを判定するステップと、もしネットワーク選択情報の有効な使用時間が消費される場合には、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークを、伝送されるべきネットワーク選択情報と見なし、他の場合には、継続して前記ネットワーク選択情報を伝送されるべきネットワーク選択情報と見なすと共に、継続してネットワーク選択情報の有効な使用時間が消費されるステップとを更に含むことを特徴とする。
【0021】
更に、方法は、WLANのUEがネットワーク選択情報によって識別された移動通信ネットワークに成功的にアクセスした後で、WLANのUEが現在成功的にアクセスする移動通信ネットワークを記憶したかどうかを判定するステップと、もし記憶されたそのような移動通信ネットワークの情報がない場合には、現在成功的にアクセスする移動通信ネットワークを、WLANのID情報と一緒に、現在のWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報として記憶すると共に、現在記憶されたネットワーク選択情報の有効な使用時間をリセットし、他の場合には、アクセスするためにWLANのUEが記憶した現在のWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を採用したかどうかを判定するステップと、もしWLANのUEが、記憶したWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を採用した場合には、継続してネットワーク選択情報の有効な使用時間を消費すると共に、他の場合には、ネットワーク選択情報の有効な使用時間をリセットするステップとを更に含むことを特徴とする。
【0022】
上述の方式において、方法は、ネットワーク選択情報に対応する有効な生存時間が超過するか、またはネットワーク選択情報に対応する有効な使用時間が消費される場合、WLANのUEによって記憶されたWLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を削除するステップを更に含むことを特徴とする。
【0023】
上述の方式において、方法は、WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を記憶する前に、WLANのUE内に記憶されることを許可される情報数に関するしきい値を設定するステップと、WLANのUEが、記憶されることを許可される情報数のしきい値を、現在のWLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報の数が越えるかどうかを判定するステップと、もし現在のWLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報の数が、情報数のしきい値を越える場合には、古いかもしくは最初に選択された情報を削除して、WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を記憶し、他の場合には、WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を直接記憶するステップとを更に含むことを特徴とする。
【0024】
上述の方式において、前記ネットワーク選択情報は、ネットワークアクセスID(NAI:Network Access Identity)フォーマットによって定義された利用者IDフィールドに含まれる。
【0025】
WLANが、WLANのUEに対して移動通信ネットワーク情報を含む通知信号を送信するステップは、移動通信ネットワークを再度選択すると共に、通知信号に従って選択された移動通信ネットワークに対応するネットワーク情報を取得するステップと、新しいネットワークの選択情報を伝送するメッセージをWLANのANに対して送信するステップとを更に含むことを特徴とする。
【0026】
そして、方法は、一定時間の間、WLANのUEからの応答メッセージを待つステップと、もしネットワークが、通知信号を送信した後で、何の応答メッセージも受信しなかった場合には、ネットワークが、選択結果要求メッセージを、自発的に前記WLANのUEに対して送信するステップとを更に含むことを特徴とする。
【0027】
または、方法は、ネットワークが、通知信号を送信した後で、及び移動通信ネットワークを再度選択した後で、認証処理を終了するステップと、前記WLANのUEが、WLANのANに対するアクセス認証手続きを再度開始すると共に、新しいネットワーク選択情報を伝送するアクセス認証情報を送信するステップとを更に含むことを特徴とする。
【0028】
ネットワークが前記WLANのUEに対して通知信号を送信するステップは、WLANのUEに、現在の選択されたネットワークは無効であると共に、移動通信ネットワーク情報をダウンロードする必要があることを示すステップと、前記WLANのUEが、移動通信ネットワーク情報をダウンロードするかどうか決定するステップと、もし移動通信ネットワーク情報をダウンロードする場合には、前記WLANのUEが、ネットワーク情報をダウンロードする必要があることを示す応答メッセージを返信するステップと、応答メッセージを受信した後で、ネットワークが前記WLANのUEに対して移動通信ネットワーク情報を送信するステップと、移動通信ネットワーク情報を受信した後で、前記WLANのUEが、移動通信ネットワークを再度選択すると共に、WLANのANに対して新しいネットワーク選択情報を伝送するアクセス認証要求メッセージを再度送信するステップと、他の場合には、何も実行しないか、もしくは何もダウンロードする必要がないことを示す応答メッセージを返信するステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
そして、方法は、通知信号を送信した後で、一定時間の間、WLANのUEからの応答メッセージを待つステップと、もしネットワークが応答メッセージを全く受信しない場合には、ネットワークが、移動通信ネットワーク情報を自発的に前記WLANのUEに対して送信するステップとを更に含むことを特徴とする。
【0030】
または、方法は、前記WLANのUEがネットワーク情報をダウンロードする必要がある場合、通知信号を送信した後で、ネットワークが現在の処理フローを終了するステップと、WLANのUEが、自発的にネットワーク情報をダウンロードするフローを開始するステップとを更に含むことを特徴とする。
【0031】
上述の方式において、前記WLANのUEは、ネットワークによって送信された移動通信ネットワーク情報を、あらかじめ設定されたパラメータに従って自動的に選択する。
【発明の効果】
【0032】
本発明が提供する、WLANのUEが、WLANにおいて最適な移動通信ネットワークを高速にアクセスするための相互接続方法によれば、WLANのUEが、ネットワーク選択情報を伝送する認証要求メッセージをWLANのANに対して送信する場合、ローミングの利用者が時間内にアクセスするべき移動通信ネットワークを選択できることを保証し得ると共に、WLANのUEがアクセスするたびに実行されるWLANのANの反復選択が回避され得ることを保証し得るように、WLANのUEは、最初に、現在のWLANのID情報を、WLANのUEに記憶されたID情報と比較し、もし両者が適合する場合には、WLANのUEに記憶されたID情報に対応するネットワーク選択情報が、WLANのANに対して送信されることになると共に、他の場合には、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークがネットワーク選択情報としてWLANのANに対して送信されることになる。従って、WLANのUEは、アクセスするべき移動通信ネットワークを、その要求に従って高速に選択し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
本発明の好ましい実施例によれば、WLANのUEは、認証手続きの間に、現在のWLANのAPのID情報が記憶されるか否かを判定すると共に、もし認証手続きの間に、現在のWLANのAPのID情報が記憶される場合には、WLANのUEは、現在のWLANのAPのID情報に対応するネットワーク選択情報を、WLANのANに対して送信し、他の場合には、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークに対応するネットワーク選択情報を、WLANのANに対して送信する。一方、WLANのANは、認証要求メッセージにより伝送されたネットワーク選択情報に従って、現在のWLANのUEがアクセスすることを要求する移動通信ネットワークを識別すると共に、認証、及び次の動作を実行するために、WLANのUEを選択されたネットワークに接続し、従って、WLANのUEが、アクセスするべき最も適切な移動通信ネットワークを高速に選択することを保証する。
【0034】
ここで、ネットワーク選択情報は、WLANのANと接続されると共に、WLANのUEによって現在アクセスされるべき移動通信ネットワークの情報のことを指している。ネットワーク選択情報は、WLANのUEによってあらかじめ設定されるか、もしくは移動通信ネットワークの通知された情報に従って、WLANのUEによって選択されるかのいずれかであり得る。ネットワーク選択情報は、特に設定されたフィールド、または認証要求メッセージ内のNAIフォーマットによって定義された利用者IDフィールドのいずれかで構成され得る。
【0035】
通常、もしWLANのUEがその位置を変更すると共に、新しいWLANのANに切り替わる場合、対応するSSID、またはAPIDは変わることになる。一般的に、1つのSSIDは、少なくとも1つのWLANインターネットサービスプロバイダー(WISP)に対応すると共に、各WISPに関して、それとローミング関係を有する接続されたPLMNは、基本的に一定であり、従って、アクセス要求は、SSIDに従って、アクセスするべき最適な移動通信ネットワークを選択することによって満たされるであろう。しかし、いくつかの状況下において、どの移動通信ネットワークにアクセスするべきかは利用者によるパラメータ構成によって決まるべきであると判定するために、同じSSIDによってWLANに接続するPLMNは、SSID、またはAPID、または他の検出パラメータを採用することに関して、異なる地理的な位置のために異なる場合がある。他の位置にローミングした後、SSIDは恐らく同じであると共に、SSIDは現在のグローバルな基準として初期化されなかったので、最適なネットワーク検索モードを選択することで、利用者は、人為的な設定によってネットワークの最適選択を実行するかどうかを定期的に指示され得る。
【0036】
どの移動通信ネットワークにアクセスするべきかの判定は、APのMACアドレスが全世界的に固有であるので、特定のプロバイダ間のローミング関係がそれらの位置によって変化するという事実を回避するために、APアドレスだけに基づいて実行され得る。例えば、北京において、全てのプロバイダはWLANのXと直接接続されており、その場合に、各プロバイダに対応する移動通信ネットワークは、WLANのXとのローミング関係がないが、一方、上海では、1つのプロバイダだけが、WLANのXとの直接的な接続関係があり、その場合に、他のプロバイダの利用者は、WLANのXにアクセスするために、ローミングする必要がある。
【0037】
図3において示されたネットワーク構造を基盤として、WLANのUEが、アクセスするべき最適な移動通信ネットワークを高速に選択するための、本発明の実施例に従った相互接続処理が、図4において示され、それは以下のステップを含む。
【0038】
ステップ401:WLANのUEが、WLANのANを通じて3GPP−WLANインターワーキングネットワークにアクセスする場合、WLANのUE、またはネットワークは認証手続きを開始するが、ここで、一例として、認証手続きを開始するのはWLANのUEであるとすると、その場合、WLANのUEは、最初に認証要求メッセージをWLANのANに対して送信する。
【0039】
ステップ402〜403:認証要求メッセージを受信すると、WLANのANは、WLANのUEとの認証手続き、すなわち拡張性認証プロトコル(EAP:Expandable Authentication Protocol)手続きを開始する。具体的には、WLANのANは、現在のWLANのUEの利用者IDを要求する利用者ID要求メッセージをWLANのUEに対して送信する。利用者ID要求メッセージを受信すると、WLANのUEは、WLANのUEを担当するWLANの情報、及び/またはWLANのUEに記憶されたWLANの情報に基づいて、たとえば、現在のWLANのAPのIDと、それ自身に記憶されたWLANのAPのIDとの検出された照合結果に従って、ネットワーク選択情報を決定すると共に、図5のステップ502〜503により示されるように、ネットワーク選択情報を含む応答UID(User Identity:利用者ID)メッセージをWLANのANに対して送信する。
【0040】
ネットワーク選択情報は、NAIフォーマットによって定義されたUIDフィールド内に構成され得る。一例として、ネットワーク選択情報がUIDフィールド内に構成されるとすると、UIDフィールドは、利用者IDとレルム(Realm)の2つの部分を含んでいる。ここで、WLANのANのID情報は、WLANのANにおける、WLANのAPのMACアドレスであり得る。照合するということは、実際には、現在のWLANのAPのID情報に関して、WLANのUEがそれ自身に記憶したWLANのAPのID情報を調べるということを指す。WLANのUEが移動通信ネットワークに成功的にアクセスするたびに、WLANのAPのID情報が記憶される。もし現在のWLANのAPのID情報が発見される場合には、それは、WLANのUEが、以前にそのAPに成功的にアクセスしたことを意味し、従って、1度成功的に使用されたネットワーク選択情報は、別の時に使用され得る。他の場合には、それは、WLANのUEが、以前にそのAPに成功的にアクセスしなかったことを意味し、従って、WLANのUEは、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークにアクセスしようとするべきである。
【0041】
現在のWLANのAPのID情報を、WLANのUEに記憶されたWLANのAPのID情報内に発見する状況下において、記憶されたネットワーク選択情報の各々に関して、有効な生存時間が設定され得る。もし有効な生存時間が満了しない場合には、対応する記憶されたネットワーク選択情報が、まだ使用され得る。他の場合には、WLANのUEは、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークにアクセスしようとする。現在のWLANのAPのID情報、及び対応するネットワーク選択情報のID情報は、即座に削除され得るか、もしくは利用者の要求に従って適切な時に削除され得る。
【0042】
有効な生存時間は、WLANのUEがネットワーク選択情報を記憶するたびにリセットされるべきであると共に、もしWLANのUEがネットワーク選択情報を記憶しない場合、有効な生存時間は、常に消費されることになる。いわゆる消費するということは、時間を減少させる様式か、または時間を増加させる様式を採用し得る。更に、もし現在のWLANのUEの成功的なアクセスが、ネットワークによって通知された情報を利用するネットワーク再選択の手続きを経験する場合、たとえ現在の成功的なアクセスのネットワーク情報が、WLANのUEに記憶されたネットワーク選択情報と同じであると共に、ネットワーク選択情報が再度記憶されないとしても、有効な生存時間は、リセットされる必要がある。
【0043】
有効な生存時間の値は、利用者によって変更され得る。例えば、ANの状態が毎日変わらないこと、または利用者の位置が明らかに変更されないことを知っている利用者がローミングする国に約5日留まる必要がある場合、彼は、以前のネットワーク選択情報を記憶する有効な生存時間を1日に設定することができる。そして、更に、もし利用者が作業を行うために毎日比較的固定した位置でネットワークにアクセスする場合、彼は、アクセスタイム遅延を有するネットワーク選択を、1日に1度だけ実行する。有効な生存時間は、同様に、利用者がローミングする国に到着したときに初めてネットワークを選択した後、直接的に5日と設定され得ると共に、ANが変わるときを除いて、彼は基本的にネットワーク選択を必要とせず、このように、アクセス手続きは、非常に最適化され得る。
【0044】
同じ方法で、有効な生存時間は、記憶された対応するネットワーク選択情報がまだ採用され得る有効な使用時間として変更され得る。もし有効な使用時間が消費される場合、アクセスしようとするべき最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークが採用され得る。現在のWLANのAPのID情報、及び対応するネットワーク選択情報は、即座に削除され得るか、または利用者の要求に基づいた適切な時に削除され得る。更に、有効な使用時間の利用法と更新のいずれも、有効な生存時間の利用法と更新と類似している。
【0045】
加えて、記憶されることを許可される情報数のしきい値は、WLANのUEに記憶される情報量を制御するために、各WLANのUEに関して設定されるべきであり、情報を記憶する前に、WLANのUEは、その情報が記憶され得るかどうかを判定する。もしその情報が記憶され得る場合には、その通りに正しく記憶し、他の場合には、古いかもしくは最初に選択された情報を削除して、次に情報を記憶する。ここで、古い情報は、等しい有効な生存時間、または有効な使用時間を有する記憶された情報に関して、長い間使用されなかった情報か、または期限を過ぎた情報か、または使用時間を超えるが即座に削除されなかった情報か、または期限を過ぎようとしている情報または使用時間を超えようとしている情報、すなわち、有効な生存時間または有効な使用時間にほとんど達している情報であり得る。WLANのUEは、削除されるべき早くに記憶された情報を選択するか、または利用者の要求に従って選択された情報を削除し得る。
【0046】
ステップ404〜405:ネットワーク選択情報を伝送する応答メッセージを受信した後で、WLANのANは、応答メッセージのUIDフィールドを分析する。UIDフィールドにより伝送されるネットワーク選択情報が、WLANのANがそれに対して認証要求メッセージを送信することができる移動通信ネットワークを示すかどうかを判定すると共に、もしUIDフィールドにより伝送されるネットワーク選択情報が、WLANのANが認証要求メッセージを送信することができる移動通信ネットワークを示す場合には、ステップ406に進み、他の場合には、WLANのANは、ネットワーク選択情報により伝送された移動通信ネットワークを確認し得ないと共に、ステップ407に進む。
【0047】
ステップ406:UIDフィールドのNAIフォーマットのネットワーク選択情報に従って、現在のWLANのUEがまさにアクセスするべき移動通信ネットワークを決定し、認証を実行するために、WLANのANは、ネットワーク選択情報で示された移動通信ネットワークに対して、現在のWLANのUEの認証要求メッセージを送信する。
【0048】
図5のステップ506に示されるように、ここで、もし、UIDフィールドで伝送されたネットワーク選択情報に従って、訪問先ネットワーク情報がUIDフィールドに含まれるということを、WLANのANが発見する場合には、UIDフィールド内の訪問先ネットワーク情報に従って、WLANのANは、認証要求メッセージを、WLANのUEを担当する訪問先ネットワーク内のAAAプロキシ(AAA Proxy)に対して送信すると共に、AAAプロキシは、認証を実行するために、認証要求メッセージをWLANのUEのホームネットワーク内の3GPPのAAAサーバ(AAA Server)に対して転送する。他の場合には、図5のステップ506に示されるように、WLANのANは、認証を実行するために、認証要求メッセージをWLANのUEのホームネットワーク内のAAAサーバに対して送信する。この場合、WLANのUEの認証要求メッセージを受信した後で、訪問先ネットワーク内のAAAプロキシは、UIDフィールドに含まれる訪問先ネットワーク情報が現在のネットワークの情報であると判定し、その場合に、UIDフィールドのレルム(Realm)部分は、ホームネットワークのみのドメインネームに修正されると共に、修正された認証要求メッセージは、WLANのUEのホームネットワークに対して送信されることになる。
【0049】
もしWLANのUEの現在のWLANネットワークが、WLANのUEのホームネットワークと直接接続されていると共に、WLANのUEが、ローミングIDを採用することによって認証要求を開始する、すなわち、伝送されたネットワーク選択情報が、訪問先ネットワーク情報を含む場合、現在のネットワークは、利用者IDフィールドのNAIフォーマットによる訪問先ネットワーク情報を、ホームネットワーク情報に直接修正し得るか、または現在のネットワークは、利用者を担当するネットワークが利用者のホームネットワークであることをWLANのUEに指示するために、通知メッセージを送信することができる。もしWLANのUEが再びホームネットワーク情報を通じて認証要求を開始する場合、現在のネットワークは、認証手続きを直接完了するが、しかし、もしWLANのUEが、ローミングネットワークを選択することをまだ主張する場合、現在のネットワークは、認証を実行すると共に、ローミングネットワークを通じて、WLANのUEに次のサービスを提供する。
【0050】
ステップ407〜408:ネットワーク側は、通知信号を現在のWLANのUEに対して送信すると共に、現在のWLANのUEは、通知信号の内容に従って次の動作を続ける。ここで、通知信号は、WLANプロトコルのEAP要求/通知(EAP-Request/Notification)の通知メッセージ、または特に設定された通知信号を採用し得る。ネットワークが通知信号をWLANのUEに対して送信することは、2つの場合に分けられ得る。一方は、WLANのUE、または利用者が移動通信ネットワークを直接選択し得るように、ネットワークによって通知された移動通信ネットワーク情報が、通知信号に直接含まれるということであり、他方は、通知信号が単に、現在の選択された移動通信ネットワーク情報が無効であることを現在のWLANのUEに通知すると共に、移動通信ネットワーク情報をダウンロードすることをWLANのUEに指示する信号であるということである。
【0051】
第1の場合に、通知信号が現在のWLANが接続する移動通信ネットワークの情報を含むので、情報を受信した後で、WLANのUEは、再度移動通信ネットワークを選択すると共に、通知信号内のネットワーク情報に従って、選択された移動通信ネットワークに対応するネットワーク情報を獲得し得る。そして、WLANのUEは、選択された移動通信ネットワークの情報を応答メッセージの利用者IDフィールドのNAIフォーマットに挿入すると共に、判定するためにそれをWLANのANに対して送信し、ステップ403に戻る。ここで、ネットワークは、通知信号を送信した後で、WLANのUEの選択応答メッセージを待つことができると共に、一定時間を待った後で、もしネットワークが応答メッセージを全く受信しない場合、ネットワークは、自発的に選択結果要求メッセージをWLANのUEに対して送信する。ネットワークは、同様に、通知信号を送信した後で、WLANのUEの選択応答メッセージを待たずに現在の処理フローを終了することができると共に、第2の認証処理が、WLANのUEによって再度自発的に開始される。
【0052】
第2の場合に、WLANのUEが通知信号を受信した後、移動通信ネットワーク情報をダウンロードするかどうかが、WLANのUEによって自動的に、もしくは利用者によって、選択され得る。WLANのUEが自動的に選択するということは、WLANのUEが自動的に、利用者が事前に設定したパラメータに従って、ネットワークによって送信された情報を処理することができると共に、自動的に適切な移動通信ネットワークを選択し得るということを指す。情報は、同様に、移動通信ネットワークを選択するために、必要なとき、例えば利用者が適切なネットワークを選択するためにメニューがポップアップすると共に、その情報が利用者に示されるときに、利用者に対して示されることができ、WLANのUEは、利用者のホームネットワークとのローミング関係を有する情報を示すことができる。もし移動通信ネットワーク情報をダウンロードすることが必要とされる場合、WLANのUEは、ネットワークに対して、ネットワーク情報のダウンロードが必要であることに対する応答メッセージを返信すると共に、応答メッセージを受信した後、ネットワークは、移動通信ネットワーク情報をWLANのUEに対して送信する。移動通信ネットワーク情報を獲得した後で、WLANのUEは、移動通信ネットワークを再度選択すると共に、新しいネットワーク選択情報を伝送する認証要求を再度開始し、ステップ403に戻る。もし移動通信ネットワーク情報をダウンロードすることが必要とされない場合、WLANのUEは、何もしないか、もしくはダウンロードすることが必要とされないことを表示する応答メッセージを返信する。ここで、ネットワークは、通知信号を送信した後で、WLANのUEの選択応答メッセージを待つことができると共に、一定時間を待った後で、もしネットワークが応答メッセージを全く受信しない場合、ネットワークは、自発的に選択結果要求メッセージをWLANのUEに対して送信する。ネットワークは、同様に、通知信号を送信した後で、WLANのUEの選択応答メッセージを待たずに、現在の処理フローを終了することができると共に、第2の認証プロセスは、WLANのUEによって再度自発的に開始される。
【0053】
上述の2つの状況下において、移動通信ネットワークを選択するために、ネットワークによってWLANのUEに提供された移動通信ネットワーク情報は、特別ネットワーク情報記憶ユニットに記憶されると共に、それは、一般的に以下に示すネットワーク名、ネットワークベアラ容量、QOS、帯域幅、サービス容量、提供されたWLANシナリオ、レート、サービスタイプ等のパラメータを含む。ネットワークが現在のWLAN接続の移動通信ネットワーク情報を通知する場合、ネットワークは、通知されるべき現在のWLANのUEのホームネットワークとのローミング関係を有する訪問先ネットワークの情報を選択し得る。もしそのような訪問先ネットワーク情報がない場合、ネットワークは、情報を送信しないことになるか、またはローミング関係が存在しないことを利用者に通知する。
【0054】
現在のアクセスが成功した後で、現在のWLANのUEは、現在のAPのMACアドレス情報を記憶すると共に、現在の成功的にアクセスされた移動通信ネットワークを、MACアドレスと共に記憶されることになる現在のAPのMACアドレス情報に対応するネットワーク選択情報と見なすことになる。もちろん、現在のWLANのUEがその中に記憶したネットワーク選択情報を、もし現在のアクセスが採用する場合、移動通信ネットワーク情報は、もはや記憶される必要がない。
【0055】
上述の方式においては、ローミングする利用者に関して、もしローミングするWLANのUEを担当するWLANのAPが変わる場合、WLANのUEは、素早く時間通りにアクセスするべき最適な移動通信ネットワークを選択することになると共に、そして、現在のWLANのAPのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報は、それぞれの成功的なアクセスの後で記憶されることになる。
【0056】
上述の方式において、ステップ405におけるネットワーク選択情報の判定、及びステップ407における通知情報の伝送は、ネットワーク情報判定及び通知伝送ユニットと呼ばれ得る同じネットワーク構成要素によって実行され得ると共に、ネットワーク情報判定及び通知伝送ユニットは、アクセス制御(AC:Access Control)装置のように、WLANのAN内に構成され得る。また、AAAサーバのように2つ以上のWLANのANを対象として機能するために、それは、同様に、現在のWLANのANの外部であると共に、現在のWLANのANと接続された特定の移動通信ネットワーク内に構成され得る。デフォルトのAAAプロキシは、同様に、ネットワーク情報判定及び通知伝送ユニットとしてあらかじめ構成され得る。
【0057】
上述の方式において、もしWLANのUEによって認証のフローが開始される場合、WLANのUEは、それが認証を実行するときに選択されるべき移動通信ネットワークを決定することができない。WLANのUEは、認証要求メッセージを送信する処理の間か、または認証手続きの間に、ネットワークに対して、認証要求メッセージを送信する前に、現在のWLANのANと接続された移動通信ネットワークの情報のダウンロードを要求する要求メッセージを送信することができる。すなわち、WLANのUEは、移動通信情報を獲得すると共にネットワークを選択した後で、認証手続きを開始し得るか、または情報のダウンロード手続き及び認証手続きは、同時に実行される。ここで、WLANのUEは、ネットワークに対して、ネットワーク情報のダウンロードを要求する要求メッセージを送信するために、EAP信号伝達、またはポータル対話方式を採用し得る。WLANのUEは、WLANのANから送信された利用者ID要求メッセージを受信した後で、同様に、ネットワークに対して、現在のWLANのANと接続された移動通信ネットワークの情報のダウンロードを要求する要求メッセージを送信することができる。要求メッセージは、独立した信号として送信され得ると共に、要求メッセージのIDは、利用者ID応答メッセージに同様に設定され得る。例えば、利用者ID応答メッセージは空で、あらかじめ設定されるダウンロード要求フィールドが構成されるか、または応答メッセージ内の利用者IDはネットワーク情報のダウンロードが必要とされることを表示する“0xFFFF”であると直接指定する。
【0058】
図6は、WLANのUEが、アクセスするべき最適な移動通信ネットワークを高速に選択するための、本発明の一実施例に従った相互接続処理を例証する信号の流れ図である。本実施例を実行する前提条件は、以下のようになる。まず、3GPP−WLANインターワーキングネットワークにおいて、現在のWLANのUEは、特定のAPを通じて、移動通信ネットワークA、B、Cに成功的にアクセスした。そして、WLANのUEは、APのMACアドレス情報、及び各成功的にアクセスした移動通信ネットワークA、B、Cのネットワーク情報を記憶する。この実施例において、WLANのUEが記憶するAPのMACアドレスは、現在のAPのMACアドレスと適合していると共に、APが変わるかどうか、及び対応するネットワーク選択情報が使用され得るかどうかの判定が実行される。図6において示されるように、一例として、移動通信ネットワークAが現在のAPのMACアドレスに適合するとすると、WLANのUEがアクセスするべき移動通信ネットワークを高速に選択する相互接続処理は、以下のステップを含む。
【0059】
ステップ601〜602:WLANのUEとWLANのAPとの間の移動通信接続を確立した後で、WLANのUEは、認証要求メッセージをWLANのANに対して送信する。要求メッセージを受信した後で、WLANのANは、EAP−[ID]要求メッセージ(EAP-Request [Identity])をWLANのUEに対して送信する。
【0060】
ステップ603〜604:EAP−[ID]要求メッセージ(EAP-Request [Identity])を受信した後で、WLANのUEは、それ自身を担当する現在のWLANのAPのMACアドレスを検出すると共に、それをWLANのUEに記憶されたAPのMACアドレスと比較する。WLANのUEが現在のAPのMACアドレスを記憶したので、現在の検出されたAPのMACアドレスが、記憶されたAPのMACアドレスと適合する場合、WLANとUEは、適合するAPのMACアドレスに対応する移動通信ネットワークAのネットワーク情報が伝送されるべきネットワーク選択情報であると決定する。
【0061】
その場合に、WLANのUEは、NAIフォーマットの利用者IDフィールドを伝送するEAP−[ID]応答メッセージ(EAP-Response [Identity])を、WLANのANに対して送信すると共に、移動通信ネットワークAのネットワーク情報が、利用者IDフィールドによって伝送される。
【0062】
ステップ605〜606:WLANのANは、受信したメッセージ内の利用者IDフィールドに従って、移動通信ネットワークAをWLANのUEによりアクセスされるべきネットワークと決定すると共に、認証処理を実行するために、認証要求メッセージ情報を、移動通信ネットワークAにおけるAAAプロキシ、及びASに対して直接送信する。
【0063】
この時、成功的にアクセスした後で、現在のWLANのUEは、それが記憶する特定のネットワーク選択情報を採用するので、それは、WLANのUEが現在記憶するAPのMACアドレス、及び対応するWLANのネットワーク選択情報を加える必要がない。更に、もし有効な生存時間、または有効な使用時間が記憶されたネットワーク選択情報に関して設定されていた場合、有効な生存時間、または有効な使用時間は、連続して消費されることになる。
【0064】
図7は、WLANのUEが、アクセスするべき最適な移動通信ネットワークを高速に選択するための、本発明の他の実施例に従った相互接続処理を例証する信号の流れ図である。本実施例を実行する前提条件は、以下のようになる。まず、3GPP−WLANインターワーキングネットワークにおいて、現在のWLANのUEは、特定のAPを通じて、移動通信ネットワークA、B、Cに成功的にアクセスした。そして、WLANのUEは、APのMACアドレス情報、及び各成功的にアクセスした移動通信ネットワークA、B、Cのネットワーク情報を記憶する。また、デフォルトの最適なネットワーク選択情報が設定された。WLANのUEは、この前のWLANのAPから移動すると共に、新しいWLANのAPに入った。本実施例において、APのMACアドレスに従って、APが変わるかどうか、及び対応するネットワーク選択情報が使用され得るかどうかの判定が実行される。図7において示されるように、WLANのUEがアクセスするべき移動通信ネットワークを選択する相互接続処理は、以下のステップを含む。
【0065】
ステップ701〜702:WLANのUEとWLANのAPとの間の移動通信接続を確立した後で、WLANのUEは、認証要求メッセージをWLANのANに対して送信する。要求メッセージを受信した後で、WLANのANは、EAP−[ID]要求メッセージ(EAP-Request [Identity])をWLANのUEに対して送信する。
【0066】
ステップ703〜704:EAP−[ID]要求メッセージ(EAP-Request [Identity])を受信した後で、WLANのUEは、それ自身を担当する現在のWLANのAPのMACアドレスを検出すると共に、それをWLANのUEに記憶されたAPのMACアドレスと比較する。WLANのUEにおけるWLANのAPが変わり、現在検出されたAPのMACアドレスは、WLANのUEが記憶するAPのMACアドレスと適合しないので、従って、WLANのUEは、デフォルトの最適なネットワーク選択情報を、伝送されるべきネットワーク選択情報と見なす。
【0067】
その場合に、WLANのUEは、NAIフォーマットの利用者IDフィールドを伝送するEAP−[ID]応答メッセージ(EAP-Response [Identity])を、WLANのANに対して送信すると共に、デフォルトの最適なネットワーク選択情報が、利用者IDフィールドによって伝送される。
【0068】
ステップ705〜706:WLANのANは、受信したメッセージ内の利用者IDフィールドに従って、WLANのUEの認証要求メッセージの送信経路を決定するが、しかし、WLANのANは、利用者IDフィールドが識別され得ない、すなわち、利用者IDフィールドは、WLANと接続された移動通信ネットワークのうちの1つに属さないことを発見すると共に、その場合に、認証要求メッセージは、デフォルトのAAAプロキシに対して送信されることになる。
【0069】
ステップ707:認証要求メッセージを受信した後で、デフォルトのAAAプロキシは、ネットワーク選択情報が、WLANと接続された移動通信ネットワークと全く対応しないことを発見すると共に、EAP−要求/通知メッセージを、WLANのANに対して送信し、そして、WLANのANは、通知信号をWLANのUEに対して送信する。EAPプロトコルによれば、信号を受信した後で、WLANのAN及び利用者は、それらが信号を受信したことを示すために、即座に応答することになる。通知信号は、WLANと接続された移動通信ネットワークの情報を伝送し、1つ以上の通知信号が送信され得ると共に、相互接続を終了することが、最後のEAPメッセージ内の指示情報に従って決定される。
【0070】
ステップ708:通知信号により伝送された移動通信ネットワーク情報を受信した後で、WLANのUEは、ネットワーク選択を再度実行する。ここで、通知信号を送信した後で、AAAプロキシ、及びWLANのANは、WLANのUEの応答メッセージを待つことになる。
【0071】
ステップ709〜710:AAAプロキシは、利用者IDを要求するために、EAP−[ID]要求メッセージ(EAP-Request [Identity])信号を、現在のWLANのUEに対して送信する。要求メッセージを受信した後で、WLANのUEは、EAP−[ID]応答メッセージ(EAP-Response [Identity])を通じて、新しいネットワーク選択情報を伝送する利用者IDを返信する。
【0072】
ステップ711〜712:WLANは、現在のWLANのUEによって送信された新しいネットワーク選択情報に従って、WLANのUEによりアクセスされるべき移動通信ネットワークを決定する。ここで、移動通信ネットワークは、VPLMNネットワークのことを指すと共に、認証を実行するために、認証要求メッセージを、識別されたVPLMNネットワーク内のAAAプロキシ及びASに対して送信する。
【0073】
この時、成功的にアクセスした後で、WLANのUEは、今成功的にアクセスした移動通信ネットワークの情報が、現在のWLANのAPのMACアドレスに対応するネットワーク選択情報と同じであるかどうかを判定する。もしそれらが同一でない場合には、WLANのUEは、現在のWLANのAPのMACアドレスと、今成功的にアクセスした移動通信ネットワークの情報を記憶することになり、他の場合には、WLANのUEは、APのMACアドレスを記憶しないことになる。更に、もし記憶されたネットワーク選択情報に関して、有効な生存時間、または有効な使用時間が設定される場合、現在のWLANのAPのMACアドレス、及び今成功的にアクセスした移動通信ネットワークの情報を記憶する状況では、有効な生存時間、もしくは有効な使用時間は、リセットされる必要がある。現在のWLANのAPのMACアドレス、及び今成功的にアクセスした移動通信ネットワークの情報を記憶しないと共に、記憶されたネットワーク選択情報を利用しないで成功的にアクセスした場合も、有効な生存時間、もしくは有効な使用時間は、同様に、リセットされる必要がある。なぜなら、この時に使用されるネットワーク選択情報は再度選択されると共に、ネットワークから情報を獲得してネットワークを再度選択する手続きを経験するからである。
【0074】
上述されるのは、単に本発明のいくつかの比較的望ましい実施例であると共に、それらは、発明の保護範囲を制限することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】ローミングする場合のWLANシステム及び3GPPシステムのネットワークに関する構造を例証する構成図である。
【図2】ローミングしない場合のWLANシステム及び3GPPシステムのネットワークに関する構造を例証する構成図である。
【図3】複数の訪問先ネットワークと接続するWLANのネットワークに関する構造を例証する構成図である。
【図4】WLANのUEが、アクセスするべき最適な移動通信ネットワークを高速に選択するための、本発明の一実施例に従った相互接続処理を例証するフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例に従った認証及び承認処理を例証する信号の流れ図である。
【図6】WLANのUEが、アクセスするべき最適な移動通信ネットワークを高速に選択するための、本発明の一実施例に従った相互接続処理を例証する信号の流れ図である。
【図7】WLANのUEが、アクセスするべき最適な移動通信ネットワークを高速に選択するための、本発明の他の実施例に従った相互接続処理を例証する信号の流れ図である。
【符号の説明】
【0076】
WLAN UE:ワイヤレスローカルエリアネットワークの利用者端末
WLAN AN:ワイヤレスローカルエリアネットワークのアクセスネットワーク
HSS:ホーム購読者サーバ
HLR:ホーム位置レジスタ
3GPP AAA Server:3GPP認証、承認、課金サーバ
3GPP AAA Proxy:3GPP認証、承認、課金プロキシ
WAG:WLANアクセスゲートウェイ
PDG:パケットデータゲートウェイ
CGW/CCF:課金ゲートウェイ/課金情報収集機能部
OCS:オンライン課金システム
VPLMN:訪問先公衆陸上移動ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の利用者端末(UE)が、WLANインターワーキングネットワークにおいてアクセスするべき移動通信ネットワークを高速に選択するための相互接続方法であって、
WLANのUEとWLANのアクセスネットワーク(AN)との接続が確立された後で、認証手続きを開始するステップと、
利用者ID要求メッセージを前記WLANのUEに対して送信するステップと、
前記利用者ID要求メッセージを受信すると、WLANのUEを担当するWLANの情報、及び/またはWLANのUEに記憶されたWLANの情報に基づいて、伝送されるべきネットワーク選択情報を決定すると共に、前記ネットワーク選択情報を伝送するメッセージを前記WLANのANに対して返信するステップと、
受信されたメッセージ内の前記ネットワーク選択情報が、WLANのANが認証要求メッセージを送信することができる移動通信ネットワークを示すかどうかを決定するステップと、
もし前記ネットワーク選択情報が、認証要求メッセージを送信することができる移動通信ネットワークを示す場合には、前記WLANのUEの認証要求メッセージが、ネットワーク選択情報で示された移動通信ネットワークに対して送信されることになり、他の場合には、通知信号を前記WLANのUEに対して送信すると共に、前記WLANのUEに次の動作を実行するように命令するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記WLANのUEによってアクセスされるべき最優先順位を有する移動通信ネットワークを事前に設定するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記WLANの情報が、WLANのID情報のことを指していると共に、
ネットワーク選択情報を決定する前記ステップが、
現在のWLANのID情報を獲得するステップと、
獲得されたWLANのID情報と、WLANのUEに記憶されたWLANのID情報とを照合するステップと、
もし現在のWLANのID情報、及び対応するネットワーク選択情報が前記WLANのUEに記憶される場合には、現在のWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を、伝送されるべきネットワーク選択情報と見なし、他の場合には、前記最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークがネットワーク選択情報として伝送されるステップとを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
WLANのUEがネットワーク選択情報で示された移動通信ネットワークに成功的にアクセスしたとき、現在のWLANのID情報が前記WLANのUE内に記憶されているかどうかを判定するステップと、
もし現在のWLANのID情報が前記WLANのUE内に記憶されていない場合には、WLANのID情報を記憶すると共に、成功的にアクセスされる移動通信ネットワークの情報を、WLANのID情報に対応するネットワーク選択情報として記憶し、他の場合には、記憶することが実行されないステップと
を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークは、ホームネットワークである
ことを特徴とする請求項2、または請求項3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記WLANのID情報が、アクセスポイントID(APID)のことを指している
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記アクセスポイントID(APID)が、アクセスポイント(AP)のメディアアクセスコントロール(MAC)アドレスである
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を記憶した後で、規定時間を超過した場合に記憶された内容を無効の状態にする、記憶されたネットワーク選択情報に関する有効な生存時間を設定するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項9】
現在のWLANのID情報が記憶されたWLANのID情報と適合する場合、WLANのID情報に対応する記憶されたネットワーク選択情報が有効な生存時間を超過しているかどうかを判定するステップと、
もし記憶されたネットワーク選択情報が有効な生存時間を超過している場合には、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークを、伝送されるべきネットワーク選択情報と見なし、他の場合には、前記ネットワーク選択情報を伝送されるべきネットワーク選択情報と見なすと共に、有効な生存時間が継続して消費されるステップと
を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
WLANのUEがネットワーク選択情報で示された移動通信ネットワークに成功的にアクセスした場合、WLANのUEが、現在成功的にアクセスされる移動通信ネットワークの情報を記憶したかどうかを判定するステップと、
もし記憶されたそのような移動通信ネットワークの情報がない場合には、WLANのID情報を、前記情報と一緒に、現在のWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報として記憶すると共に、現在記憶されたネットワーク選択情報の有効な生存時間をリセットし、他の場合には、WLANのUEが、アクセスするために前記WLANのUEにより記憶されたWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を採用したかどうかを判定するステップと、
もしWLANのUEが、記憶されたWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を採用した場合には、継続してネットワーク選択情報の有効な生存時間を消費すると共に、他の場合には、ネットワーク選択情報の前記有効な生存時間をリセットするステップと
を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を記憶した後で、記憶されたネットワーク選択情報に関する有効な使用時間を設定するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項12】
もし現在のWLANのID情報が前記WLANのUEに記憶される場合、現在のWLANのID情報に対応する記憶されたネットワーク選択情報の有効な使用時間が消費されたかどうかを判定するステップと、
もしネットワーク選択情報の有効な使用時間が消費された場合には、最優先順位を有する事前に設定された移動通信ネットワークを、伝送されるべきネットワーク選択情報と見なし、他の場合には、前記ネットワーク選択情報を伝送されるべきネットワーク選択情報と見なすと共に、継続してネットワーク選択情報の有効な使用時間が消費されるステップと
を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
WLANのUEがネットワーク選択情報によって識別された移動通信ネットワークに成功的にアクセスした場合、WLANのUEが現在成功的にアクセスする移動通信ネットワークを記憶したかどうかを判定するステップと、
もし記憶されたそのような移動通信ネットワークの情報がない場合には、現在成功的にアクセスする移動通信ネットワークを、WLANのID情報と一緒に、現在のWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報として記憶すると共に、現在記憶されたネットワーク選択情報の有効な使用時間をリセットし、他の場合には、アクセスするために前記WLANのUEが記憶した現在のWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を採用したかどうかを判定するステップと、
もしWLANのUEが、記憶したWLANのID情報に対応するネットワーク選択情報を採用した場合には、継続してネットワーク選択情報の有効な使用時間を消費すると共に、他の場合には、ネットワーク選択情報の有効な使用時間をリセットするステップと
を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク選択情報に対応する有効な生存時間が超過するか、またはネットワーク選択情報に対応する有効な使用時間が消費される場合、WLANのUEによって記憶されたWLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を削除するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項9、または請求項12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
WLANのUE内に記憶されることを許可される情報数に関するしきい値を設定するステップと、
前記記憶されることを許可される情報数のしきい値を、現在のWLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報の数が越えるかどうかを判定するステップと、
もし現在のWLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報の数が、情報数のしきい値を越える場合には、古いかもしくは選択された情報を削除して、WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を記憶し、他の場合には、WLANのID情報、及びその対応するネットワーク選択情報を記憶するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項4、または請求項10、または請求項13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記ネットワーク選択情報は、ネットワークアクセスID(NAI)に含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記WLANのUEに対して通知信号を送信する前記ステップが、
移動通信ネットワークを再度選択すると共に、通知信号に従って選択された移動通信ネットワークに対応するネットワーク情報を取得するステップと、
新しいネットワークの選択情報を伝送するメッセージをWLANのANに対して送信するステップとを更に含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
一定時間の間、WLANのUEからの応答メッセージを待つステップと、
もし何の応答メッセージも受信されなかった場合には、選択結果要求メッセージを、前記WLANのUEに対して送信するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
現在の認証処理を終了するステップと、
移動通信ネットワークを再度選択し、WLANのANに対するアクセス認証手続きを再度開始すると共に、新しいネットワーク選択情報を伝送するアクセス認証情報を送信するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記WLANのUEに対して通知信号を送信する前記ステップが、
WLANのUEに、現在の選択されたネットワークは無効であると共に、移動通信ネットワーク情報をダウンロードする必要があることを示すステップと、
前記WLANのUEが、移動通信ネットワーク情報をダウンロードするかどうか決定するステップと、
もし移動通信ネットワーク情報をダウンロードする場合には、前記WLANのUEが、ネットワーク情報をダウンロードする必要があることを示す応答メッセージを返信するステップと、
応答メッセージを受信すると、前記WLANのUEに対して移動通信ネットワーク情報を送信するステップと、
移動通信ネットワーク情報を受信すると、移動通信ネットワークを再度選択すると共に、前記WLANのANに対して前記ネットワーク選択情報を伝送するアクセス認証要求メッセージを再度送信するステップと、
他の場合には、何も実行しないか、もしくは何もダウンロードする必要がないことを示す応答メッセージを返信するステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
通知信号を送信すると、一定時間の間、WLANのUEからの応答メッセージを待つステップと、
もし応答メッセージを全く受信しない場合には、移動通信ネットワーク情報を前記WLANのUEに対して送信するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ネットワーク情報がダウンロードされる必要がある場合、通知信号を送信すると、現在の処理フローを終了するステップと、
ネットワーク情報をダウンロードするフローを開始するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
ネットワークによって送信された移動通信ネットワーク情報を、あらかじめ設定されたパラメータに従って自動的に選択する
ことを特徴とする請求項17、または請求項20のいずれか一項に記載の方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−534210(P2007−534210A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529561(P2006−529561)
【出願日】平成16年9月13日(2004.9.13)
【国際出願番号】PCT/CN2004/001042
【国際公開番号】WO2005/032051
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】