説明

制御プログラム及び出力指示装置

【課題】複数種のデバイスを有するシステムにおいて、簡便かつ適切に出力先や出力条件を設定することができる制御プログラム及び出力指示装置の提供。
【解決手段】複数種のデバイスに出力を指示する装置で動作する制御プログラムであって、前記装置を、出力ファイルを出力する出力先のデバイスを選択させる第1の選択画面を表示部に表示させる際に、予め記憶した履歴情報を参照して、前記出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断し、前記出力済みファイルが存在する場合は、当該出力済みファイルを出力した出力先のデバイスを、デフォルトで選択された状態にして表示する制御部として機能させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御プログラム及び出力指示装置に関し、特に、画像形成装置を含む複数種のデバイスに出力を指示する制御プログラム及び当該制御プログラムを動作させる出力指示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子ペーパーや電子ブック等の薄型の表示端末が開発されており、資料や書籍などのコンテンツを閲覧するユーザが増えている。この種の表示端末(以下、コンテンツ表示端末と呼ぶ。)は、有線や無線でネットワークに接続して、コンピュータ装置などからコンテンツデータを取得できることから、様々な用途への応用が提案されている。
【0003】
その一形態として、会社等において、クライアントのコンピュータ装置と、プリンタやデジタル複合機などの印刷装置(以下、画像形成装置と呼ぶ。)と、コンテンツ表示端末とをネットワークに接続し、会議等の資料を、画像形成装置から出力又はコンテンツ表示端末に表示させるといった使われ方が行われている。
【0004】
その際、会議等のメンバーの中にコンテンツ表示端末を持っていないユーザがいる場合は、画像形成装置で資料を印刷する必要がある。また、コンテンツ表示端末を持っていてもネットワークに接続されていない等の理由で表示できない場合も、画像形成装置で資料を印刷する必要がある。そこで、これらの装置に出力を指示する出力指示装置では、画像形成装置に資料を印刷させるための設定と、コンテンツ表示端末に資料を表示させるための設定とを行っている。
【0005】
このような複数の異なる出力形態のデバイス(以下、複数種のデバイスと言う。)に対する制御に関連する技術として、例えば、下記特許文献1には、プリンタドライバからペーパーライクディスプレイ装置への出力又は印刷装置への出力、あるいはその両方への出力を行うことができるデータ処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−22551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
複数種のデバイスにデータを配布するためには、デバイス毎に出力先や出力条件を設定する必要がある。また、一度出力した後にその内容を修正・更新して出力する場合も、やはりデバイス毎に出力先や出力条件を設定する必要がある。そのため、デバイスの種類が多くなると、出力先や出力条件の設定操作が煩雑になると共に設定ミスも増え、誤配信や無駄な出力、印刷をしてしまうという問題があった。
【0008】
上記出力条件の設定に関して、特許文献1では、プリンタドライバの設定画面で、画像形成装置及びコンテンツ表示端末の双方に対して、同じ出力条件(カラーモードや解像度)が設定できるようにして、設定操作を簡便にしている。
【0009】
しかしながら、複数種のデバイスには各々デバイス固有の出力条件があり、データの修正内容や修正時期によって出力先や利用期限などが異なる場合があるため、上記方法では画像形成装置及びコンテンツ表示端末の双方に対して、適切に出力先や出力条件を設定することができない。例えば、表示データの有効期限が過ぎた後に前回の設定のままコンテンツ表示端末に配布してしまうと、出力先は正しくても有効期限が過ぎているため、コンテンツ表示端末で閲覧ができないといった問題が生じる。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、複数種のデバイスを有するシステムにおいて、簡便かつ適切に出力先や出力条件を設定することができる制御プログラム及び出力指示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は、複数種のデバイスに出力を指示する装置で動作する制御プログラムであって、前記装置を、出力ファイルを出力する出力先のデバイスを選択させる第1の選択画面を表示部に表示させる際に、予め記憶した履歴情報を参照して、前記出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断し、前記出力済みファイルが存在する場合は、当該出力済みファイルを出力した出力先のデバイスを、デフォルトで選択された状態にして表示する制御部として機能させるものである。
【0012】
また、本発明は、表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備え、複数種のデバイスに出力を指示する出力指示装置において、前記制御部は、出力ファイルを出力する出力先のデバイスを選択させる第1の選択画面を前記表示部に表示させる際に、前記記憶部に予め記憶した履歴情報を参照して、前記出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断し、前記出力済みファイルが存在する場合は、当該出力済みファイルを出力した出力先のデバイスを、デフォルトで選択された状態にして表示するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の制御プログラム及び出力指示装置によれば、複数種のデバイスを有するシステムにおいて、簡便かつ適切に出力先や出力条件を設定することができる。
【0014】
その理由は、出力指示装置(制御プログラム)は、出力先を選択する画面や出力条件を設定する画面を表示する際に、履歴情報に基づいて、出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断し、出力済みファイルが存在する場合は、その出力済みファイルに対応する出力先や出力条件をデフォルトで選択又は設定された状態にして表示する制御を行うからである。
【0015】
また、出力済みファイルが存在しない場合は、出力済みファイルやグループを選択させる画面を表示させ、再度、出力先を選択する画面を表示する際に、当該画面で選択された出力済みファイルやグループに対応する出力先を、選択された状態にして表示する制御を行うからである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施例に係る出力制御システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る出力制御システムの各装置の機能を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係るクライアントの表示部に表示させる画面(表示端末登録画面)の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係るクライアントの表示部に表示させる画面(出力先選択画面)の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係るクライアントの表示部に表示させる画面(出力先一括選択画面)の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係るクライアントの表示部に表示させる画面(グループ登録画面)の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係るクライアントの表示部に表示させる画面(自動更新詳細画面)の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施例に係るクライアントの表示部に表示させる画面(出力設定画面)の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施例に係るクライアントに格納される履歴データの一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施例に係るクライアントに格納される出力設定XMLデータの一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施例に係る出力デバイス管理サーバに格納される装置データの一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施例に係るクライアントにおける出力先選択画面の初期表示の動作を示すフローチャート図である。
【図13】本発明の一実施例に係るクライアントにおける自動更新ONに設定された場合の動作を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
背景技術で示したように、複数種のデバイスにデータを出力する場合や、一度出力した後にその内容を修正・更新して再度出力する場合には、デバイス毎に出力先や出力条件を設定しなければならず、設定操作が煩雑になると共に設定ミスも増える。また、出力条件の設定に関して、プリンタドライバから、複数種のデバイスに同じ出力条件を設定することもできるが、複数種のデバイスには各々デバイス固有の出力条件があるため、この方法では各々のデバイスに対して、適切に出力先や出力条件を設定することができない。
【0018】
そこで、本発明の一実施の形態では、画像形成装置及びコンテンツ表示端末等の複数種のデバイスと複数種のデバイスに出力を指示する出力指示装置とを含むシステムにおいて、出力指示装置(又は出力指示装置で動作するプリンタドライバ等の制御プログラム)は、出力先選択画面や出力設定画面を表示する際に、履歴情報に基づいて、出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断し、出力済みファイルが存在する場合は、その出力済みファイルに対応する出力先や出力設定をデフォルト(初期表示)で選択又は設定された状態にして表示し、出力済みファイルが存在しない場合は、他の出力済みファイルや登録グループを選択させる出力先一括選択画面を表示させ、再度、出力先選択画面を表示する際に、出力先一括選択画面で選択された出力済みファイルや登録グループに対応する出力先を、選択された状態にして表示する。
【実施例】
【0019】
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る制御プログラム及び出力指示装置について、図1乃至図13を参照して説明する。図1は、本実施例の出力制御システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、各装置の機能を示すブロック図である。また、図3乃至図8は、クライアントの表示部に表示される画面の構成例を示す図であり、図9及び図10は、クライアントに格納されるデータの一例を示す図である。また、図11は、出力デバイス管理サーバに格納されるデータの一例を示す図であり、図12及び図13は、本実施例のクライアントの動作を示すフローチャート図である。なお、以下の説明において、出力ファイルとは、画像形成装置に送信する印刷ジョブやコンテンツ表示端末に送信する文書ファイル又は当該文書ファイルを変換した文書画像データなどであり、出力済みファイルとは、過去に出力したことのある出力ファイルである。
【0020】
図1に示すように、本実施例の出力制御システムは、プリンタやデジタル複合機等の画像形成装置20と、電子ペーパーや電子ブック等のコンテンツ表示端末30、40と、画像形成装置20及びコンテンツ表示端末30、40等(本実施例では出力デバイスと呼ぶ。)を管理する出力デバイス管理サーバ50と、これら複数種の出力デバイスに出力を指示する装置であるクライアント10などで構成される。クライアント10と画像形成装置20と出力デバイス管理サーバ50とは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク60を介して接続されている。また、ネットワーク機能を持つタイプのコンテンツ表示端末30は、無線LAN61等によりネットワーク60に接続される。また、ネットワーク機能を持たないタイプのコンテンツ表示端末40は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394などの規格によってデータ転送を行うデータケーブル70や、メモリーカードなどの記憶媒体80を利用してクライアント10から表示データを受け取ることができる。以下、図2を参照して各装置の具体的構成について説明する。
【0021】
[クライアント]
クライアント10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、表示部14と、操作部15と、必要に応じてケーブルI/F部16や媒体I/F部17などで構成される。
【0022】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)などで構成される。記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などで構成され、データ記憶部12aとプログラム記憶部12bを備える。データ記憶部12aは、履歴情報記憶部、印刷ジョブ記憶部、更新情報記憶部などを備える。履歴情報記憶部は、出力済みファイルと出力先と出力条件とを対応付けた履歴情報を格納する。印刷ジョブ記憶部は、印刷ジョブ等を格納する。更新情報記憶部は、自動更新に関する設定情報を格納する。プログラム記憶部12bは、ROMやHDDの不揮発性記憶部に設けられ、各種機能を実現するプログラムを格納する。各種機能としては、表示制御機能、文書ファイル送信機能、印刷ジョブ作成機能、端末登録機能、出力状況表示機能、出力制御機能等が含まれる。表示制御機能は、後述する出力先選択画面や出力設定画面を表示部14に表示させると共に、上記履歴情報に基づいて、出力先や出力条件の初期表示を制御する。文書ファイル送信機能は、文書作成アプリケーションで作成した文書ファイルを出力デバイス管理サーバ50に送信する。印刷ジョブ作成機能は、文書ファイルをページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたデータ、PDF(Portable Document Format)データなどに変換して印刷ジョブを作成する。端末登録機能は、画像形成装置20及びコンテンツ表示端末30、40の情報を出力デバイス管理サーバ50に登録する。出力状況表示機能は、画像形成装置20及びコンテンツ表示端末30、40への出力状況を表示する。出力制御機能は、出力ファイルを選択された出力先に出力する指示を行うと共に、自動更新に関する設定情報に基づいて出力ファイルを自動的に出力する指示を行う。そして、ROMやHDDに記憶された当該プログラムはRAMに展開され、CPUで実行される。
【0023】
なお、上記表示制御機能や印刷ジョブ作成機能、出力制御機能はプリンタドライバの一機能とすることができる。
【0024】
通信部13は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、画像形成装置20や出力デバイス管理サーバ50、他のクライアント10等との通信を可能とする。
【0025】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、後述する表示端末登録画面や出力先選択画面、出力設定画面などを表示する。操作部15は、キーボードやマウスなどで構成され、出力先の選択、出力設定画面の各項目の設定や移動、画面の切り替えなどの操作を可能にする。
【0026】
ケーブルI/F部16は、各種ケーブル70を装着するコネクタなどで構成され、媒体I/F部17は、各種記憶媒体80を装填するスロットなどで構成され、ネットワーク機能を持たないタイプのコンテンツ表示端末40に文書画像データを提供可能にする。
【0027】
[画像形成装置]
画像形成装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、表示部24と、操作部25と、描画処理部26と、印刷部27などで構成される。
【0028】
制御部21は、CPUなどで構成される。記憶部22は、ROMやRAMなどのメモリ、HDDなどで構成され、データ記憶部22aとプログラム記憶部22bを備える。データ記憶部22aは、クライアント10から送信された印刷ジョブに基づいて生成された印刷データを格納する印刷データ記憶部を備える。プログラム記憶部22bは、ROMやHDDの不揮発性記憶部に設けられ、印刷部27に印刷を実行させる印刷機能等のプログラムを格納する。そして、ROMやHDDに記憶された当該プログラムはRAMに展開され、CPUで実行される。
【0029】
通信部23は、NICやモデムなどで構成され、クライアント10等との通信を可能とする。表示部24は、LCDなどで構成され、操作画面などを表示する。操作部25は、タッチパネルなどで構成され、画像形成装置20の各種操作を可能にする。
【0030】
描画処理部26は、クライアント10から受信した印刷ジョブを解析し、各ページのデータをラスタライズして印刷データを作成する。
【0031】
印刷部27は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成のために必要な要素、すなわち、帯電装置、感光体ドラム、露光装置、転写ローラ、転写ベルト、定着装置などで構成される。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置から印刷データに応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を一次転写ローラ、二次転写ベルトを介して紙媒体に転写して定着装置で定着させる処理を行う。
【0032】
[コンテンツ表示端末30]
ネットワーク機能を備えるコンテンツ表示端末30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、操作部35などで構成される。
【0033】
制御部31は、CPUなどで構成される。記憶部32は、ROMやRAMなどのメモリ、HDDなどで構成され、データ記憶部32aとプログラム記憶部32bを備える。データ記憶部32aは、出力デバイス管理サーバ50から送信される文書画像データ等を格納する文書画像データ記憶部を備える。プログラム記憶部32bは、ROMやHDDの不揮発性記憶部に設けられ、出力デバイス管理サーバ50から文書画像データを受信する文書画像データ受信機能、文書画像データを表示部34に表示させる文書画像表示機能等のプログラムを格納する。そして、ROMやHDDに記憶された当該プログラムはRAMに展開され、CPUで実行される。
【0034】
通信部33は、無線LAN機能を備えるNICやモデムなどで構成され、出力デバイス管理サーバ50等との通信を可能とする。表示部34は、LCDなどで構成され、文書画像データなどを表示する。操作部35は、タッチパネルなどで構成され、コンテンツ表示端末30の各種操作を可能にする。
【0035】
[コンテンツ表示端末40]
ネットワーク機能を備えていないコンテンツ表示端末40は、制御部41と、記憶部42と、表示部43と、操作部44と、ケーブルI/F部45あるいは媒体I/F部46などで構成される。
【0036】
制御部41は、CPUなどで構成される。記憶部42は、ROMやRAMなどのメモリ、HDDなどで構成され、データ記憶部42aとプログラム記憶部42bを備える。データ記憶部42aは、ケーブル70を介してクライアント10から受信もしくは記憶媒体80から読み出した文書画像データ等を格納する文書画像データ記憶部を備える。プログラム記憶部42bは、ROMやHDDの不揮発性記憶部に設けられ、クライアント10もしくは記憶媒体80から文書画像データを取得する文書画像データ取得機能、文書画像データを表示部43に表示させる文書画像表示機能等のプログラムを格納する。そして、ROMやHDDに記憶された当該プログラムはRAMに展開され、CPUで実行される。
【0037】
表示部43は、LCDなどで構成され、文書画像データなどを表示する。操作部44は、タッチパネルなどで構成され、コンテンツ表示端末40の各種操作を可能にする。
【0038】
ケーブルI/F部45は、各種ケーブル70を装着するコネクタなどで構成され、媒体I/F部46は、各種記憶媒体80を装填するスロットなどで構成され、クライアント10から文書画像データを取得可能にする。
【0039】
なお、本実施例のコンテンツ表示端末30、40は、コンテンツのページを表示するための装置(例えば、電子ペーパーや電子ブック、電子手帳)としてもよいし、他の機能を備える装置(例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、コンピュータ端末)とし、当該装置に同様の機能を持たせてもよい。
【0040】
[出力デバイス管理サーバ50]
出力デバイス管理サーバ50は、制御部51と、記憶部52と、通信部53と、必要に応じて表示部54や操作部55などで構成される。
【0041】
制御部51は、CPUなどで構成される。記憶部52は、ROMやRAMなどのメモリ、HDDなどで構成され、データ記憶部52aとプログラム記憶部52bを備える。データ記憶部52aは、画像形成装置20及びコンテンツ表示端末30、40の情報を格納する端末管理データ記憶部、文書ファイルを画像に変換した文書画像データを格納する文書画像データ記憶部などを備える。プログラム記憶部52bは、ROMやHDDの不揮発性記憶部に設けられ、各種機能を実現するプログラムを格納する。各種機能としては、端末管理機能、文書ファイル受信機能、文書画像変換機能、出力状況管理機能、Webサーバ機能等が含まれる。端末管理機能は、画像形成装置20及びコンテンツ表示端末30、40の情報を管理する。文書ファイル受信機能は、クライアント10から文書ファイルを受信する。文書画像変換機能は、受信した文書ファイルをコンテンツ表示端末の表示に適した形式の文書画像データに変換する。出力状況管理機能は、画像形成装置20及びコンテンツ表示端末30、40への出力状況を管理する。Webサーバ機能は、端末管理機能や文書ファイル受信機能等がWebサービスをクライアント10に提供する為に使用する。そして、ROMやHDDに記憶された当該プログラムはRAMに展開され、CPUで実行される。
【0042】
通信部53は、NICやモデムなどで構成され、クライアント10やネットワーク機能を備えるコンテンツ表示端末30等との通信を可能とする。表示部54は、LCDなどで構成され、各種画面を表示する。操作部55は、キーボードやマウスなどで構成され、各種操作を可能とする。
【0043】
なお、図1及び図2は、本実施例の一例であり適宜変更可能である。例えば、出力デバイス管理サーバ50は、クライアント10や画像形成装置20に組み込まれていてもよい。また、ここでは、文書ファイルを文書画像データに変換して送信しているが、コンテンツ表示端末30、40に文書ファイルを表示する機能があれば文書画像データに変換しなくてもよい。また、Webサーバ機能も、出力デバイス管理サーバ50とクライアント10間での通信を実現できれば他の手段でも構わない。更に、印刷ジョブ作成機能は出力デバイス管理サーバ50上に存在してもよいし、文書画像変換機能はクライアント10上に存在していてもよい。
【0044】
次に、クライアント10の表示部14に表示される画面について説明する。
【0045】
図3は、各ユーザあるいは管理者がコンテンツ表示端末の登録を行うための表示端末登録画面90の一例である。この表示端末登録画面90では、端末名と、機種名や階調/カラー、解像度、画面数、表示ファイル種別、接続方式、ホスト名又はIPアドレス、ポート番号などの端末情報と、ユーザ名やユーザID、パスワード、メールアドレスなどのユーザ情報が設定可能であり、設定後に「OK」ボタンを押下すると、制御部11(端末登録機能)によってコンテンツ表示端末が登録され、後述する図4の出力先選択画面のコンテンツ表示端末リストに表示される。また、登録内容が出力デバイス管理サーバ50に送信され、当該サーバの端末管理機能によって図11に示すようにコンテンツ表示端末が登録される。また、画像形成装置に関しても、同様の登録画面で、装置名と、機種名やIPアドレス、ポート番号などの端末情報を登録すると、その登録内容が出力デバイス管理サーバ50に送信され、当該サーバの端末管理機能によって図11に示すように画像形成装置が登録される。
【0046】
図4は、出力先選択画面91の一例である。この出力先選択画面91は、クライアント上で文書作成アプリケーションの印刷画面等から出力先プリンタとして本システムを選択し、印刷を開始するときに、制御部11(プリンタドライバの表示制御機能)によって表示される。この画面には、出力制御システム上に登録されているコンテンツ表示端末及び画像形成装置(又は、登録された端末のうち、現在ネットワークに接続されている等で利用可能な端末)が一覧表示されており、その中から出力先となるコンテンツ表示端末及び/又は画像形成装置が選択可能になっている。また、この画面を表示する際に、データ記憶部12a(履歴情報記憶部)に記憶された履歴情報(後述する図10のデータ)を参照して、出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断し、出力済みファイルが存在する場合は、その出力済みファイルに対応する出力先及び出力条件を特定し、特定した出力先のコンテンツ表示端末や画像形成装置をデフォルトで選択された状態(図では網掛け)にして表示する。そして、デフォルトで選択された状態、若しくは、更に個別に選択又は選択を解除した状態で出力開始ボタンを押下すると、選択されたコンテンツ表示端末及び/又は画像形成装置への出力が開始される。
【0047】
また、出力先選択画面91には、各種遷移ボタンが設けられている。例えば、「出力先を一括選択する」ボタンを押下すると、図5に示す出力先一括選択画面に遷移する。また、「現在の出力先をグループ登録する」ボタンを押下すると、図6に示すグループ登録画面に遷移する。また、出力オプション欄の「詳細」ボタンを押下すると、図7に示す自動更新詳細画面に遷移する。また、「出力設定変更」ボタンを押下すると、図8に示す出力設定画面に遷移する。
【0048】
図5は、出力先一括選択画面92の一例であり、制御部11(プリンタドライバの表示制御機能)によって表示される。この出力先一括選択画面92は、図4の出力先選択画面91で、コンテンツ表示端末及び/又は画像形成装置がデフォルトで選択されていない場合(すなわち、出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在しない場合)やデフォルトの選択を変更する場合に「出力先を一括選択する」ボタンの押下によって表示される画面であり、条件に合致する出力先を一括して選択する画面である。この画面には、出力先となるコンテンツ表示端末及び/又は画像形成装置を総部数や設定モード、有効期限などの出力履歴から選択する欄と、登録グループから選択する欄とが設けられている。そして、選択条件を設定後、OKボタンを押下すると、データ記憶部12a(履歴情報記憶部)に記憶された履歴情報(後述する図10のデータ)を参照して、選択条件を満たす出力先及び出力条件を特定し、図4の出力先選択画面91の一覧表示欄に特定した出力先を選択された状態にして表示する。
【0049】
また、出力履歴から選択する欄では、設定した条件に合致する出力済みファイルが一覧表示され、各々の出力済みファイルには有効期限が対応付けて表示される。この有効期限を表示することにより、適切な出力済みファイルを選択することができる。
【0050】
図6は、グループ登録画面93の一例であり、制御部11(プリンタドライバの表示制御機能)によって表示される。この画面には、登録グループ名を入力する欄が設けられており、グループ名を入力してOKボタンを押下すると、当該グループに属するコンテンツ表示端末及び/又は画像形成装置を選択する画面(図示せず)に遷移する。そして、コンテンツ表示端末及び/又は画像形成装置の選択が終了すると、そのグループ情報が図10のグループリストに登録され、図5の出力先一括選択画面92の登録グループの一覧に追加される。
【0051】
図7は、自動更新詳細画面94の一例であり、制御部11(プリンタドライバの表示制御機能)によって表示される。この画面には、更新間隔や更新時刻、プリンタへの出力、出力設定変更時の自動更新などを設定する欄が設けられており、更新条件を選択して設定ボタンを押下すると、その設定内容が図10の自動更新リストに登録されると共に、その設定内容に従って、制御部11(プリンタドライバの出力制御機能)により出力ファイルが自動的に出力される。
【0052】
図8は、出力設定画面95の一例であり、制御部(プリンタドライバの表示制御機能)によって表示される。この出力設定画面95には、スピード優先・エコ優先、カスタム設定といった設定モードを選択する欄と、複数種のデバイスに対して共通に設定可能な項目(共通項目と呼ぶ。)のみが表示される共通設定欄と、個々のデバイス種に対して設定可能な項目(個別項目と呼ぶ。)が表示される個別設定欄(ここでは電子ペーパー設定欄及びプリンタ設定欄の2つ)と、が表示される。また、図4の出力先選択画面91からこの画面に遷移する際に、出力済みファイルに対応する出力先及び出力条件が特定されている場合は、その出力条件をデフォルトで設定した状態で表示する。そして、制御部11(プリンタドライバの出力制御機能)は、共通設定欄の各共通項目の設定内容を選択された全てのデバイス種に適用し、個別設定欄の各個別項目の設定内容をその欄に対応するデバイス種のみに適用して、出力を制御する。
【0053】
次に、上記各画面を表示する際に参照されるデータについて、図9及び図10を参照して説明する。
【0054】
図9は、クライアント10のデータ記憶部12a(履歴情報記憶部)に格納されるデータの一例であり、出力履歴リスト、グループリスト、一括出力リスト、出力先電子ペーパーリスト、出力先プリンタリスト、自動更新リストなどのテーブルで構成される。これらのテーブルと上記出力先選択画面91及び出力先一括選択画面92との関係について以下に例示する。
【0055】
例えば、文書作成アプリケーションでファイル名が「FFFFFF.doc」の文書を作成して、図4の出力先選択画面91を表示する場合は、出力履歴リストから「FFFFFF.doc」の文書に対応する一括出力IDが「1」であり、出力先電子ペーパーリストから一括出力ID「1」に対応する電子ペーパー端末名が「KM次郎の電子ペーパー端末1」、「KM四郎の電子ペーパー端末」、「KM五郎の電子ペーパー端末」、出力先プリンタリストから一括出力ID「1」に対応するプリンタが「プリンタ2(大阪)」、「プリンタ5(東京)」であることから、出力先選択画面91の一覧表示欄には、図4に示すように、それらが選択された状態で表示される。
【0056】
また、図5の出力先一括選択画面92で「出力履歴から選択」欄の「EEEEEE.doc」を選択した場合は、出力履歴リストから「EEEEEE.doc」の文書に対応する一括出力IDが「8」であり、出力先電子ペーパーリストから一括出力ID「8」に対応する電子ペーパー端末名が「KM七郎の電子ペーパー端末」であることから、出力先選択画面91の一覧表示欄には、その端末が選択された状態で表示される。
【0057】
また、図5の出力先一括選択画面92で「登録グループから選択」欄の「勉強会」を選択した場合は、グループリストから「勉強会」に対応する一括出力IDが「5」であり、出力先電子ペーパーリストから一括出力ID「5」に対応する電子ペーパー端末名が「KM六郎の電子ペーパー端末」、「KM八郎の電子ペーパー端末」、「KM十郎の電子ペーパー端末」であることから、出力先選択画面91の一覧表示欄には、それらの端末が選択された状態で表示される。
【0058】
また、図10は、クライアント10のデータ記憶部12a(履歴情報記憶部)に格納される出力設定データの一例である。このデータには、現在の設定モードと、設定モード単位の、共通設定及び個別設定の項目及びその設定値が格納されている。なお、ここでは出力設定データをXML(Extensible Markup Language)形式で表現したが、関連データベースやシーケンシャルファイルなどで実現しても構わない。この出力設定データと上記出力設定画面95との関係について以下に例示する。
【0059】
例えば、図10の出力設定データが「1.xml」であるとすると、文書作成アプリケーションでファイル名が「FFFFFF.doc」の文書を作成して、図4の出力先選択画面91から図8の出力設定画面95を表示する場合は、出力履歴リストから「FFFFFF.doc」の文書に対応する一括出力IDが「1」であり、一括出力リストから一括出力ID「1」に対応する出力設定ファイルが「1.xml」であることから、図10の出力設定データを参照して、図8に示すように、設定モードに「カスタム設定」が表示され、共通設定欄、電子ペーパー設定欄、プリンタ設定欄の各々に、出力設定データで規定された情報が設定された状態で表示される。
【0060】
次に、図4の出力先選択画面91の初期表示における制御部11(プリンタドライバの表示制御機能)の動作について、図12のフローチャート図を参照して説明する。
【0061】
まず、出力対象となる出力ファイルが図9の出力履歴リストに存在するか否かを判断する(S101)。
【0062】
出力履歴リストに存在する場合は、出力履歴リストから出力ファイルに対応する出力履歴ID及び一括出力IDを取得し、出力先電子ペーパーリストから、一括出力IDに対応するコンテンツ表示端末を特定し、そのコンテンツ表示端末をデフォルトで選択状態にして表示し(S102)、続いて、出力先プリンタリストから、一括出力IDに対応する画像形成装置を特定し、その画像形成装置の印刷部数欄に出力先プリンタリストの印刷部数を表示する(S103)。
【0063】
次に、出力履歴IDが自動更新リストに存在するか否かを判断する(S104)。自動更新リストに存在する場合は、自動更新を「ON」に設定し(S105)、存在しない場合は、自動更新を「OFF」に設定する(S106)。
【0064】
一方、S101で、出力ファイルが出力履歴リストに存在しない場合は、全てのコンテンツ表示端末を未選択状態にして表示し(S107)、続いて、デフォルトで設定された画像形成装置又は1番目の画像形成装置の印刷部数欄に総部数を表示し、残りの画像形成装置の印刷部数欄にゼロを表示する(S108)。そして、自動更新を「OFF」に設定する(S109)。
【0065】
次に、自動更新がONに設定されている時の制御部11(プリンタドライバの出力制御機能)の動作について、図13のフローチャート図を参照して説明する。
【0066】
まず、自動更新処理の終了が指示されたかを判断し(S201)、終了が指示された場合は、処理を終了し、終了が指示されていなければ、図9の自動更新リストに未処理のデータがあるかを判断する(S202)。
【0067】
未処理のデータがなければ、一定時間スリーブした後(S208)、S201に戻って同様の処理を繰り返し、未処理のデータがある場合は、自動更新リストから、その未処理のデータに対応する更新間隔と更新時刻と前回更新日時を取得し、現在の日時が自動更新処理を開始する日時であるかを判断する(S203)。
【0068】
自動更新処理を開始する日時でなければ、S201に戻って同様の処理を繰り返し、自動更新処理を開始する日時であれば、出力ファイルの更新日時が出力日時以降であるかを判断する(S204)。
【0069】
出力日時以降でなければ、S201に戻って同様の処理を繰り返し、出力日時以降であれば、コンテンツ表示端末にデータを出力した後(S205)、画像形成装置への出力が必要であるかを判断する(S206)。
【0070】
画像形成装置への出力が必要でなければ、S201に戻って同様の処理を繰り返し、画像形成装置への出力が必要であれば、画像形成装置にデータを出力した後(S208)、S201に戻って同様の処理を繰り返す。
【0071】
以上説明したように、本実施例では、制御部11(プリンタドライバ)は、表示部14に出力先選択画面91や出力設定画面95を表示する際に、履歴情報を参照して、出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断する。そして、出力済みファイルが存在する場合は、その出力済みファイルに対応する出力先や出力設定を特定し、出力先選択画面91の一覧表示欄に、特定した出力先をデフォルトで選択された状態にして表示したり、出力先選択画面91から遷移する出力設定画面95の設定欄に、特定した出力条件をデフォルトで設定された状態にして表示したりする。また、出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在しない場合は、他の出力済みファイルや登録グループを選択させる出力先一括選択画面92を表示し、再度、出力先選択画面91を表示する際に、出力先一括選択画面92で選択された出力済みファイルや登録グループに対応する出力先を選択された状態にして表示する。これにより、出力先や出力条件の設定操作を簡便することができ、設定ミスも未然に防止することができる。
【0072】
なお、本発明は上記実施例の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。例えば、上記実施例では、コンテンツ表示端末及び画像形成装置の2種類のデバイスに関して説明したが、3種類以上のデバイス(例えば、コンテンツ表示端末、画像形成装置及びスマートフォン)の組み合わせとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、複数種のデバイスに対して出力を指示するプリンタドライバ等の制御プログラム及び当該制御プログラムを動作させる出力指示装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0074】
10 クライアント
11 制御部
12 記憶部
12a データ記憶部
12b プログラム記憶部
13 通信部
14 表示部
15 操作部
16 ケーブルI/F部
17 媒体I/F部
20 画像形成装置
21 制御部
22 記憶部
22a データ記憶部
22b プログラム記憶部
23 通信部
24 表示部
25 操作部
26 描画処理部
27 印刷部
30 ネットワーク機能を持つタイプのコンテンツ表示端末
31 制御部
32 記憶部
32a データ記憶部
32b プログラム記憶部
33 通信部
34 表示部
35 操作部
40 ネットワーク機能を持たないタイプのコンテンツ表示端末
41 制御部
42 記憶部
42a データ記憶部
42b プログラム記憶部
43 表示部
44 操作部
45 ケーブルI/F部
46 媒体I/F部
50 出力デバイス管理サーバ
51 制御部
52 記憶部
52a データ記憶部
52b プログラム記憶部
53 通信部
54 表示部
55 操作部
60 ネットワーク
61 無線LAN
70 データケーブル
80 記憶媒体
90 表示端末登録画面
91 出力先選択画面
92 出力先一括選択画面
93 グループ登録画面
94 自動更新詳細画面
95 出力設定画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種のデバイスに出力を指示する装置で動作する制御プログラムであって、
前記装置を、
出力ファイルを出力する出力先のデバイスを選択させる第1の選択画面を表示部に表示させる際に、予め記憶した履歴情報を参照して、前記出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断し、前記出力済みファイルが存在する場合は、当該出力済みファイルを出力した出力先のデバイスを、デフォルトで選択された状態にして表示する制御部として機能させる、ことを特徴とする制御プログラム。
【請求項2】
前記制御部は、前記出力先のデバイスの出力条件を設定する設定画面を前記表示部に表示させる際に、前記履歴情報を参照して、前記出力済みファイルを出力した出力先のデバイスに関連付けられた出力条件を、デフォルトで設定された状態にして表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記制御部は、前記出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在しない場合は、出力済みファイル又はグループを選択させる第2の選択画面を前記表示部に表示させ、再度、前記第1の選択画面を表示する際に、前記履歴情報を参照して、前記第2の画面で選択された出力済みファイルを出力した出力先のデバイス又は選択されたグループに属する出力先のデバイスを、選択された状態にして表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記出力済みファイルには有効期限が設定されており、
前記制御部は、前記第2の選択画面において、前記出力済みファイルに対応付けて前記有効期限を表示する、ことを特徴とする請求項3に記載の制御プログラム。
【請求項5】
前記複数種のデバイスは、印刷機能を備える画像形成装置と表示機能を備える表示端末とを含む、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の制御プログラム。
【請求項6】
前記制御プログラムは、前記画像形成装置に印刷を指示するプリンタドライバである、ことを特徴とする請求項5に記載の制御プログラム。
【請求項7】
表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備え、複数種のデバイスに出力を指示する出力指示装置において、
前記制御部は、出力ファイルを出力する出力先のデバイスを選択させる第1の選択画面を前記表示部に表示させる際に、前記記憶部に予め記憶した履歴情報を参照して、前記出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在するかを判断し、前記出力済みファイルが存在する場合は、当該出力済みファイルを出力した出力先のデバイスを、デフォルトで選択された状態にして表示する、ことを特徴とする出力指示装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記出力先のデバイスの出力条件を設定する設定画面を前記表示部に表示させる際に、前記履歴情報を参照して、前記出力済みファイルを出力した出力先のデバイスに関連付けられた出力条件を、デフォルトで設定された状態にして表示する、ことを特徴とする請求項7に記載の出力指示装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記出力ファイルと同じファイル名の出力済みファイルが存在しない場合は、出力済みファイル又はグループを選択させる第2の選択画面を前記表示部に表示させ、再度、前記第1の選択画面を表示する際に、前記履歴情報を参照して、前記第2の画面で選択された出力済みファイルを出力した出力先のデバイス又は選択されたグループに属する出力先のデバイスを、選択された状態にして表示する、ことを特徴とする請求項7に記載の出力指示装置。
【請求項10】
前記出力済みファイルには有効期限が設定されており、
前記制御部は、前記第2の選択画面において、前記出力済みファイルに対応付けて前記有効期限を表示する、ことを特徴とする請求項9に記載の出力指示装置。
【請求項11】
前記複数種のデバイスは、印刷機能を備える画像形成装置と、表示機能を備える表示端末と、を含むことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一に記載の出力指示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−128923(P2011−128923A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−287144(P2009−287144)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】