説明

制御可能なアダプタ出力を備えたバッテリ管理システム

【課題】制御可能なアダプタ出力を備えたバッテリ管理システム
【解決手段】バッテリ管理システムは、制御回路及びアダプタを含む。制御回路は、バッテリパック内の複数の電池の各電池の状態に従って制御信号を生成するのに使用されることができる。アダプタは、制御信号を受信して、バッテリパックを充電する。アダプタの出力電力は、制御信号に従って調節される。制御回路は、バッテリパックに統合される。バッテリ管理システムは、各電池を監視するように、及び状態を示す各電池に対する監視信号を生成するように動作可能な監視回路をさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2007年3月7日に出願された米国仮特許出願番号60/905679に基づく優先権を主張し、本明細書中では、その全体を参考のために示す。
【0002】
本発明は、バッテリ管理システムに関し、具体的には、制御可能なアダプタ出力を備えたバッテリ管理システムに関する。
【背景技術】
【0003】
図1は、従来のバッテリ充電回路100のブロック図を示す。図1に示す通り、バッテリ充電回路100は、アダプタ102、パルス幅変調制御器108、充電制御器110及びバッテリパック104内のバッテリ保護回路(図示せず)によって実行される。アダプタ102は、固定電圧を出力し、充電器106(パルス幅変調制御器108及び充電制御器110で示す)は、ブロック112内の電力スイッチ及び降圧変換器を制御することによってアダプタ102の出力電圧を下げる。結果として、従来のバッテリ充電回路は、比較的大きくコストがかかることになる。
【0004】
図2は、もう一つの従来の充電回路200のブロック図を示す。充電回路200は、制御可能なアダプタ202と充電制御器210で示す外部制御チップとを含む。外部制御チップ(充電制御器210)は、バッテリパック204の電流/電圧に従って制御可能なアダプタ202の出力電力を制御する。また、図2に示す通り、充電回路200は、バッテリパック204の充電電流を制御するために外部スイッチ212を必要とする。結果として、当該バッテリ充電回路も、比較的大きくコストがかかる。
【0005】
また、従来の充電回路において、不平衡問題(例えば、バッテリパック内の電池が異なる電圧/容量を有することがある)に起因して、いくつかの電池は、たとえ他の電池が完全に充電されていなくても、過電圧状況に到達することがある。電池平衡回路は、当該不平衡問題から電池を救済するのに使用可能だが、電池の平衡は、バッテリがほぼ完全に充電される時のみ通常有効にされて過度の発熱を回避する。限定的な平衡時間の結果として、電池平衡回路は、非効率な可能性がある。即ち、充電過程は、全ての電池に対して十分正確ではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
バッテリ管理システムは、制御回路及びアダプタを具備する。制御回路は、バッテリパックにおける複数の電池の各電池の状態に従って制御信号を生成するように使用されることができる。アダプタは、制御信号を受信し、バッテリパックを充電する。アダプタの出力電力は、制御信号に従って調節される。
【0007】
特許請求の範囲に記載された発明の要旨に関する実施形態の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に従って、及び図面を参照して明らかとなり、同一参照番号は、同一の部分を表す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態に対して詳細に言及する。本発明がこれらの実施形態に関連して説明されるが、それは、これらの実施形態に限定することを目的としないことが分かる。一方、本発明は、代替、改良及び均等に及び、それは、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲の中に含まれることができる。
【0009】
また、本発明の実施形態に対する以下の説明において、多数の特定の詳細は、本発明の十分な理解を提供するために説明される。しかし、当業者であれば、本発明がこれらの特定の詳細がなくても実施可能であることが分かる。他の例において、周知の方法、手段、要素及び回路は、本発明の実施形態を不必要に曖昧にしないように詳細に説明されない。
【0010】
一つの実施形態において、本発明は、制御可能なアダプタ出力を備えたバッテリ管理システムを提供する。当該実施形態において、バッテリ管理システムは、バッテリパックに統合された制御回路によって個々の電池状態(例えば、電池電圧、電池電流、電池温度及び電池容量)に従ってアダプタ出力(例えば、アダプタ出力電力、アダプタ出力電圧及びアダプタ出力電流)を調節することができ、スペースを節約しコストを低減する。結果として、本発明のバッテリ管理システムは、個々の電池状態に従って多数の充電モード(例えば、標準定電流充電モード、軽定電流充電モード、標準定電圧充電モード、軽定電圧充電モード)を有効にすることができる。一つの実施形態において、バッテリ充電は、全ての電池が完全に充電される時に終了するので、任意の好ましくない状況(例えば、過電圧、過充電、過電流)が回避できる。
【0011】
図3は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システム300のブロック図を示す。バッテリ管理システム300は、複数の電池310_1、310_2、・・・、310_nを有するバッテリパック304を充電するためのアダプタ302(例えば、制御可能なアダプタ)を含む。
【0012】
一つの実施形態において、制御回路320は、バッテリパック304を監視して制御信号350を生成するのに使用されることができ、制御信号は、アダプタ302の出力電力を制御して多数の充電モードを有効にする。特に、制御回路320は、バッテリパック304内の複数の電池310_1〜310_nの各電池に関する状態(例えば、電池電圧、電池電流、電池温度及び電池容量)に従って制御信号350を生成するのに使用されることができる。一つの実施形態において、制御回路320に接続されたアダプタ302は、バッテリパック304を充電する。有利なことに、アダプタ302の出力340における出力電力は、制御信号350に従って調節される。
【0013】
一つの実施形態において、制御回路320は、バッテリパック304に統合される。そのように、バッテリパック304は、個々の電池状態に従って直接、制御可能なアダプタ302の出力340を制御することができる。故に、外部制御チップ(例えば、充電制御器)及び外部電力スイッチは、除去されることができる。
【0014】
一つの実施形態において、制御回路320は、標準定電流充電モードCC(n=0)、軽定電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max、ここでmaxは、所定の最大数nであり、異なる軽定電流充電モードの数を示す)、標準定電圧充電モードCV(m=0)、軽定電圧充電モードCV(m=1、2、・・・、max´、ここでmax´は、所定の最大数mであり、異なる軽定電圧モードの数を示す)及び充電終了モードに限定しないが、これらを有効にする。一つの実施形態において、軽定電流充電モード又は軽定電圧充電モードは、不平衡状況が発生する時に有効にされることができる。一つの実施形態において、充電終了モードは、任意の好ましくない/誤り状況が発生する時、又は全ての電池が完全に充電される時に有効にされることができる。
【0015】
有利なことに、一つの実施形態において、標準定電流充電モードCCは、制御信号350がアダプタ302を制御する時に有効にされて出力340で定充電電流Iを提供する。そのように、バッテリパック304は、定充電電流Iによって充電される。一つの実施形態において、軽定電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max)は、制御信号350がアダプタ302を制御する時に有効にされて出力340で定軽充電電流I(n=1、2、・・・、max)を提供する。そのように、バッテリパック304は、定軽充電電流I(n=1、2、・・・、max)によって充電される。一つの実施形態において、I>I>I>・・・>Imaxである。
【0016】
同様に、一つの実施形態において、標準定電圧充電モードCVは、制御信号350がアダプタ302を制御する時に有効にされて出力340で定充電電圧Vを提供する。そのように、バッテリパック304は、定充電電圧Vによって充電される。一つの実施形態において、軽定電圧充電モードCV(m=1、2、・・・、max´)は、制御信号350がアダプタ302を制御する時に有効にされて出力340で定軽充電電圧V(m=1、2、・・・、max´)を提供する。そのように、バッテリパック304は、定軽充電電圧V(m=1、2、・・・、max´)によって充電される。一つの実施形態において、V>V>V>・・・>Vmax´である。
【0017】
有利なことに、個々の電池状態に従って異なる充電モード(CC、CC、・・・、CCmax及びCV、CV、・・・、CVmax´)を有効にすることによって、全ての電池は、完全に充電されることができ、任意の好ましくない状況が回避できるので、バッテリ寿命を延ばす。
【0018】
上記の通り、一つの実施形態において、制御回路320は、個々の電池状態を監視し、アダプタ302の出力電力を制御して多数の充電モード(CC、CC、・・・、CCmax及びCV、CV、・・・、CVmax´)を有効にする。もう一つの実施形態において、制御回路はまた、バッテリパック304の外で実行されることができ、バッテリパック304(例えば、バッテリパック電圧及びバッテリパック電流)を監視し、制御信号を生成して多数の充電モード(CC、CC、・・・、CCmax及びCV、CV、・・・、CVmax´)を有効にする。
【0019】
図4は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システム400のもう一つのブロック図を示す。図3と同一に表示された要素は、同様な機能を有し、簡潔性及び明確性のために本明細書で繰返し説明されない。図4の例において、バッテリパック304は、3つの電池310_1、310_2及び310_3を含む。
【0020】
図4において、監視回路424(例えば、ガス計量回路)は、それぞれ個々の電池310_1〜310_3に対する電池状態(例えば、電池電圧、電池電流、電池温度及び電池容量)を監視するように、及び任意の好ましくない状況(例えば、過電圧、過電流、過温度及び過充電)から各電池310_1〜310_3を保護するように設定される。一つの実施形態において、監視回路424は、各電池310_1〜310_3を監視し、電池状態を示す監視信号を電池310_1〜310_3毎に生成する。
【0021】
例えば、監視回路424は、電池310_1〜310_3の電圧を監視し、電池310_1〜310_3の電圧をそれぞれ示す監視信号490_1〜490_3を生成する。一つの実施形態において、全ての電池310_1〜310_3が同一の電流を有するので、監視回路424は、検出レジスタ470を介してバッテリ電流を監視し、バッテリ電流を示す監視信号492を生成する。一つの実施形態において、監視回路424はまた、温度センサ472を介してバッテリ温度を監視し、バッテリ温度を示す監視信号494を生成する。一つの実施形態において、監視回路はまた、電池310_1〜310_3の容量を監視することができ、電池310_1〜310_3の容量をそれぞれ示す監視信号(図示せず)を生成する。
【0022】
有利なことに、一つの実施形態において、監視回路424に接続されたコマンド変換器426は、監視信号490_1〜490_3、492及び494に従って制御信号350を生成する。特に、バッテリパック304に統合されたコマンド変換器426は、個々の電池状態に基づきアダプタ302の出力電力を制御するための制御信号350を生成するのに使用されることができる。従って、一つの実施形態において、異なる充電モードは、個々の電池状態に従って有効にされることができる。一つの実施形態において、コマンド変換器426は、バッテリパック304の外で実行される。当該実施形態において、コマンド変換器426は、コマンド変換器426とバッテリパック304との間に接続されたシリアルバス、例えば1ワイヤバス又は2ワイヤバス(例えば、SMBusバス及びI2Cバス等)を介して監視信号490_1〜490_3、492及び494を受信することができる。
【0023】
一つの実施形態において、コマンド変換器426は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)又は状態機械によって実行されることができる。一つの実施形態において、コマンド変換器426は、標準定電流充電モードCC(n=0)、軽定電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max)、標準定電圧充電モードCV(m=0)、軽定電圧充電モードCV(m=1、2、・・・、max´)及び充電終了モードに限定されないが、これらを有効にする。
【0024】
一つの実施形態において、制御信号350は、アナログ制御信号である。アナログ制御信号350は、パルス幅変調信号生成器480によって生成されたパルス幅変調信号のデューティサイクルを制御するのに使用されることができる。一つの実施形態において、パルス幅変調信号生成器480は、アダプタ302内にある。パルス幅変調信号のデューティサイクルを調節することによって、出力340におけるアダプタ302の出力電力は、それ相応に調節されることができる。即ち、一つの実施形態において、異なる充電モードは、アダプタ302でパルス幅変調信号のデューティサイクルを制御することによって有効にされることができる。例えば、標準定電流充電モード(CC)が個々の電池状態に従って有効にされることが必要な場合、アナログ制御信号は、アダプタ302が定電流Iを出力するようにパルス幅変調信号のデューティサイクルを調節する。
【0025】
一つの実施形態において、制御信号350は、デジタル制御信号である。一つの実施形態において、デコーダは、デジタル制御信号350をアナログ制御信号に変換してアダプタ302でパルス幅変調信号のデューティサイクルを制御するようにアダプタ302内で実行されることができる。
【0026】
さらに、一つの実施形態において、コマンド変換器426はまた、バッテリパック304内で充電スイッチ430及び放電スイッチ432を制御する。一つの実施形態において、バッテリ充電は、充電スイッチ430がスイッチオフされる時に終了する。一つの実施形態において、放電スイッチ432は、バッテリパック304がシステム負荷(図示せず)に電力を提供する時にスイッチオンされる。
【0027】
一つの実施形態において、電池310_1〜310_3を平衡にするための電池平衡回路428は、バッテリパック304に含まれて電池310_1〜310_3の性能を向上する。電池平衡回路428は、監視回路424の外、又は監視回路424の中で実行されることができる。一つの実施形態において、ブリーディング電流(バイパス電流)は、不平衡な電池に対して電池平衡回路428によって有効にされて不平衡な電池を介して流れる電流を低減することができる。電池平衡回路428に示す通り、電池310_1のブリーディング電流は、スイッチ410_1がスイッチオンされる時に有効にされる。電池310_2のブリーディング電流は、スイッチ410_2がスイッチオンされる時に有効にされる。電池310_3のブリーディング電流は、スイッチ410_3がスイッチオンされる時に有効にされる。スイッチ410_1〜410_3は、監視回路424又はコマンド変換器426によって制御されることができる。そのように、電池平衡回路428は、監視回路424又はコマンド変換器426によって制御されることができる。
【0028】
電池不平衡状況は、以下の状況を含むことがあるがそれに限定されない。一つの実施形態において、電池は、電池が任意の他の電池に対して電圧差を有する時にその電位差が所定の電圧差ΔVを超える場合、不平衡になる。もう一つの実施形態において、電池は、電池が所定のしきい電圧Vbalanceを超える電圧を有する時に不平衡になる。さらにもう一つの実施形態において、電池は、電池が所定のしきい値(dv/dt)thを超えるdV/dt(充電時間の微分に対する電池電圧の微分)を有する時に不平衡になる。さらにもう一つの実施形態において、電池は、電池が任意の他の電池に対して容量差を有する時にその容量差が所定の容量差ΔCを超える場合、不平衡になる。
【0029】
代わりに、上記の通り、アダプタ304は、不平衡状況が発生する時、比較的小さい充電電流(軽定電流充電モード)でバッテリパック304を充電する。故に、電池平衡回路428は、全ての電池を完全に充電するために、(ブリーディング電流を有効にすることによって)電池平衡を達成する比較的長い時間を有する。
【0030】
図5は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムによって実行される動作のフローチャート500を示す。一つの実施形態において、コマンド変換器426は、図4のバッテリ管理システムがフローチャート500に示す方法で動作するように設定されることができる。特に、一つの実施形態において、フローチャート500は、異なる電池状態に従ってコマンド変換器426によってどの充電モードが有効にされるのかを示す。図5は、図3及び4とともに説明される。
【0031】
図5の例で、先ず、バッテリ管理システムは、一つの実施形態において、標準定電流充電モードCCでバッテリパック304を充電する。一つの実施形態において、バッテリ管理システムは、任意の不平衡状況が発生する場合、軽定電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max)でバッテリパック304を充電する。一つの実施形態において、バッテリパック304の最大電池電圧(例えば、電池310_1が3.80Vの電圧を有し、電池310_2が3.90Vの電圧を有し、電池310_3が4.05Vの電圧を有する場合、その時最大電池電圧は、4.05Vに等しくなる)がプリセット電圧V1(例えば、リチウムイオン電池に対して3.9V)よりも大きい場合、バッテリ管理システムは、任意の不平衡状況があるかを確認する不平衡チェックを実行する。一つの実施形態において、不平衡状況がある時、バッテリ管理システムは、電池平衡回路428によって任意の不平衡電池に対するブリーディング電流を有効にするだけでなく、バッテリパック304の充電電流を調節(例えば、低減)する。一つの実施形態において、バッテリパック304の平均電池電圧がプリセット電圧レベルV2(例えば、リチウムイオン電池に対して4.2V)よりも大きい場合、バッテリ管理システムは、定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)でバッテリパック304を充電する。また、一つの実施形態において、バッテリ管理システムは、保護チェックを実行する。
【0032】
ブロック502で、バッテリ管理システムは、バッテリパック304の充電を開始し、n(異なる定電流充電モードを示す)は、0に初期化される。ブロック504で、定電流充電モードCCは、制御信号350によって有効にされる。例えば、nが0に設定される時、標準電流充電モードCCは、有効にされる。nが1とmaxとの間にある時、軽電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max)は、有効にされる。ブロック506で、保護チェックが実行される。例えば、一つの実施形態において、コマンド変換器426は、監視回路424から監視信号を受信し、任意の好ましくない状況(例えば、過電圧、過電流及び過温度)が発生したかが判断される。任意の好ましくない状況がある場合、フローチャートは、ブロック530に進んでバッテリ充電を終了する(充電終了モード)。そのように、コマンド変換器426は、充電スイッチ430をスイッチオフしてバッテリ充電を終了する。好ましくない状況がない場合、フローチャートは、ブロック508に進む。
【0033】
ブロック508で、バッテリパック304の平均電池電圧は、例えばコマンド変換器426によってプリセット電圧レベルV2(例えば、リチウムイオン電池に対して4.2V)と比較されて定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)が有効にできるか否かが判断される。一つの実施形態において、バッテリパック304の平均電池電圧がプリセット電圧レベルV2よりも大きく、バッテリパック304が定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)で充電できることを示す場合、フローチャートは、ブロック524に進む。
【0034】
ブロック524で、定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)は、制御信号350によって有効にされる。ブロック526で、保護チェック(ブロック506と同様)が実行される。任意の好ましくない状況がある場合、フローチャートは、ブロック530に進んでバッテリ充電を終了する(充電終了モード)。そうでなければ、フローチャートは、ブロック528に進む。
【0035】
ブロック528で、バッテリパック304の全ての電池が完全に充電される場合、フローチャートは、ブロック530に進んで充電を終了する(充電終了モード)。そうでなければ、フローチャートは、ブロック524に戻り、バッテリパック304は、ブロック524に示す通り定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)下で充電され続ける。一つの実施形態において、コマンド変換器426は、監視回路424から電圧監視信号を受信して、全ての電池が完全に充電されているかが判断される。
【0036】
ブロック508に戻り、バッテリパックの平均電池電圧が所定の電圧レベルV2未満で、バッテリパック304が標準/軽定電流充電モードで充電できることを示す場合、フローチャートは、ブロック510に進む。
【0037】
ブロック510で、最大電池電圧は、例えばコマンド変換器426によってプリセット電圧V1(例えば、リチウムイオン電池に対して3.9V)と比較される。プリセット電圧V1は、不平衡チェックを実行するかを判断するのに使用される。一つの実施形態において、最大電池電圧がプリセット電圧V1よりも大きい場合、不平衡チェックが実行され、フローチャートは、ブロック512に進む。最大電池電圧がプリセット電圧V1未満の場合、フローチャートは、ブロック504に戻る。上記ブロック504に続く説明の繰返しは、明確性及び簡潔性のために本明細書では省略される。
【0038】
ブロック512で、不平衡チェックは、実行される。不平衡状況がない場合、フローチャートは、ブロック504に戻る。任意の不平衡状況がある場合、ブリーディング電流は、任意の不平衡電池に対して有効にされ(フローチャート500で示されないステップ)、フローチャートは、ブロック514に進む。
【0039】
ブロック514で、タイマーが開始する。ブロック516で、バッテリパック304の平均電池電圧は、例えばコマンド変換器426によってプリセット電圧レベルV2(ブロック508と同様)と比較されて、定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)が有効にできるか否かが判断される。一つの実施形態において、バッテリパック304の平均電池電圧がプリセット電圧レベルV2よりも大きく、バッテリパック304が定電圧充電モード(例えば、標準定電圧モードCV)で充電できることを示す場合、フローチャートは、ブロック524に進む。上記ブロック524に続く説明の繰返しは、明確性及び簡潔性のために本明細書中では省略される。
【0040】
ブロック516に戻り、バッテリパック304の平均電池電圧がプリセット電圧レベルV2未満で、バッテリパック304が標準/軽定電流充電モードで充電できることを示す場合、フローチャートは、ブロック518に進む。ブロック518で、タイマーが終了する(例えば、タイマーが所定時間に達する)場合、フローチャートは、ブロック520に進む。タイマーが終了しない場合、フローチャートは、ブロック516に戻る。
【0041】
ブロック520で、nは、例えばコマンド変換器426によって所定の最大数maxと比較される。nが所定の最大数maxと等しい場合、フローチャートは、ブロック504に戻り軽定電流モードCCmaxを続ける。そうでなければ、フローチャートは、ブロック522に進む。ブロック522で、nは、1だけ増やされ、フローチャートは、ブロック504に戻る。上記ブロック504に続く説明の繰返しは、明確性及び簡潔性のために本明細書中では省略される。
【0042】
図6は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムによって実行される動作のもう一つのフローチャート600を示す。一つの実施形態において、コマンド変換器426は、図4のバッテリ管理システムがフローチャート600に示す方法で動作するように設定されることができる。図6は、図3及び4とともに説明される。
【0043】
図6の例で、先ず、バッテリ管理システムは、一つの実施形態において、標準定電流充電モードCCでバッテリパック304を充電する。一つの実施形態において、バッテリ管理システムは、任意の不平衡状況が発生する場合、軽定電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max)でバッテリパック304を充電する。一つの実施形態において、バッテリパック304の平均電池電圧がプリセット電圧レベルV2(例えば、リチウムイオン電池に対して4.2V)よりも大きい場合、バッテリ管理システムは、定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)でバッテリパック304を充電する。一つの実施形態において、バッテリパック304の最大電池電圧がプリセット電圧V3(例えば、リチウムイオン電池に対して4.3V)よりも大きく平均電池電圧がプリセット電圧V2未満の場合、バッテリ管理システムは、CCからCCn+1に定電流充電モードを変更するので、充電電流を低減して過電圧保護を有効にする。また、一つの実施形態において、バッテリ管理システムは、保護チェックを実行する。
【0044】
ブロック602で、バッテリ管理システムは、バッテリパック304の充電を開始し、n(異なる定充電電流モードを示す)は、0に初期化される。ブロック604で、定電流充電モードCCは、制御信号350によって有効にされる。例えば、nが0に設定される時、標準電流充電モードCCは、有効にされる。nが1とmaxとの間にある時、軽電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max)は、有効にされる。ブロック606で、保護チェックが実行される。例えば、一つの実施形態において、コマンド変換器426は、監視回路424から監視信号を受信し、任意の好ましくない状況(例えば、過電圧、過電流及び過温度)が発生したかが判断される。任意の好ましくない状況がある場合、フローチャートは、ブロック636に進んでバッテリ充電を終了する(充電終了モード)。そのようにコマンド変換器426は、充電スイッチ430をスイッチオフしてバッテリ充電を終了する。好ましくない状況がない場合、フローチャートは、ブロック608に進む。
【0045】
ブロック608で、最大電池電圧は、例えばコマンド変換器426によってプリセット電圧V3と比較されて任意の過電圧状況があるかがチェックされる。最大電池電圧がプリセット電圧V3よりも大きい(過電圧状況があることを示す)場合、フローチャートは、ブロック614に進む。ブロック614で、nは、1だけ増やされる。フローチャートは、ブロック624に進んで定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)が有効にできるか否かがチェックされる。最大電池電圧がプリセット電圧V3未満である(過電圧状況がないことを示す)場合、フローチャートは、ブロック610に進む。
【0046】
ブロック610で、不平衡チェックが実行される。不平衡状況がない場合、フローチャートは、624に進み定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)が有効にできるか否かがチェックされる。任意の不平衡状況がある場合、ブリーディング電流は、任意の不平衡電池に対して有効にされ(フローチャート600に示されないステップ)、フローチャートは、ブロック615に進む。
【0047】
ブロック615で、タイマーが開始する。ブロック616で、タイマーが終了する時、フローチャートは、ブロック618に進み、nは、1だけ増やされる。フローチャートは、ブロック624に進み定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)が有効にできるか否かがチェックされる。
【0048】
ブロック624で、平均電池電圧は、例えばコマンド変換器426によってプリセット電圧V2と比較され定電圧充電モードが有効にできるか否かが判断される。平均電池電圧がプリセット電圧V2未満の場合、フローチャートは、ブロック604に戻る。上記ブロック604に続く説明の繰返しは、明確性及び簡潔性のために本明細書では省略される。
【0049】
平均電圧がプリセット電圧V2よりも大きい場合、フローチャートは、ブロック626に進み定電圧充電モード(例えば、標準定電圧モードCV)を有効にする。
【0050】
ブロック616に戻り、タイマーが終了しない場合、フローチャートは、ブロック622(ブロック624と同様)に進み定電圧モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)が有効にできるか否かがチェックされる。ブロック622で、平均電池電圧は、例えばコマンド変換器426によってプリセット電圧V2と比較される。平均電池電圧がプリセット電圧V2未満の場合、フローチャートは、ブロック616に戻る。上記ブロック616に続く説明の繰返しは、明確性及び簡潔性のために本明細書では省略される。平均電池電圧がプリセット電圧V2よりも大きい場合、フローチャートは、ブロック626に進み定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)を有効にする。
【0051】
ブロック628で、保護チェックが実行される(ブロック606と同様)。任意の好ましくない状況がある場合、フローチャートは、ブロック636に進みバッテリ充電を終了する(充電終了モード)。好ましくない状況がない場合、フローチャートは、ブロック630に進む。ブロック630で、最大電池電圧は、例えばコマンド変換器426によってプリセット電圧V3(ブロック608と同様)と比較されて任意の過電圧状況があるかチェックされる。最大電池電圧がプリセット電圧V3よりも大きい(過電圧状況があることを示す)場合、フローチャートは、ブロック634に進む。ブロック634で、nは、所定の最大値maxに設定され、フローチャートは、ブロック604に戻る。そのように、最小充電電流Imax(I>I>I>・・・・>Imax)は、有効にされる。最大電池電圧がプリセット電圧V1未満である(過電圧状況がないことを示す)場合、フローチャートは、ブロック632に進む。ブロック632で、全ての電池が完全に充電される場合、フローチャートは、ブロック636に進み充電を終了する。そうでなければ、フローチャートは、ブロック626に戻り定電圧充電モードを続ける。上記ブロック626に続く説明の繰返しは、明確性及び簡潔性のために本明細書では省略される。
【0052】
図7は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムによって実行される動作のもう一つのフローチャート700を示す。一つの実施形態において、リン酸リチウムイオンバッテリ電池に関して、電池の電圧は、電池がある電圧しきい値に到達した後、急激に増加する(“電圧ジャンプ”と呼ばれる)。そのように、一つの実施形態において、フローチャート700は、“電圧ジャンプ”が発生する時、充電電流を低減することによってリン酸リチウムイオンバッテリ電池を充電するように実行されることができる。一つの実施形態において、コマンド変換器426は、図4のバッテリ管理システムがフローチャート700で示す方法で動作するように設定されることができる。図7は、図3及び4をとともに説明される。
【0053】
図7の例で、先ず、バッテリ管理システムは、一つの実施形態において、標準定電流充電モードCCでバッテリパック304を充電する。一つの実施形態において、バッテリ管理システムは、任意の過電圧状況が発生する場合、軽定電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max)でバッテリパック304を充電する。一つの実施形態において、過電圧状況は、バッテリパック304の最大電池電圧がプリセット電圧V3(例えば、リチウムイオン電池に対して4.3V)よりも大きい場合に発生する。一つの実施形態において、“電圧ジャンプ”がある場合、バッテリ管理システムは、軽定電流充電モード(例えば、最小充電電流Imax(I>I>I>・・・>Imax)のCCmax)でバッテリパック304を充電する。一つの実施形態において、“電圧ジャンプ”は、時間周期ΔV/Δt上の電圧(例えば、個々の電池電圧又は平均電池電圧)の増加がしきいレベルΔthよりも大きい時に検出される。一つの実施形態において、バッテリパック304の平均電池電圧がプリセット電圧レベルV2(例えば、リチウムイオン電池に対して4.2V)よりも大きい場合、バッテリ管理システムは、定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)でバッテリパック304を充電する。また、一つの実施形態において、バッテリ管理システムは、保護チェックを実行する。
【0054】
ブロック702で、バッテリ管理システムは、バッテリパック304の充電を開始し、n(異なる定充電電流モードを示す)は、0に初期化される。ブロック704で、定電流充電モードCCは、制御信号350によって有効にされる。例えば、nが0に設定される時、標準電流充電モードCCは、有効にされる。nが1とmaxとの間にある時、軽電流充電モードCC(n=1、2、・・・、max)は、有効にされる。保護チェックは、ブロック706で実行される。例えば、一つの実施形態において、コマンド変換器426は、監視回路424から監視信号を受信し、任意の好ましくない状況(例えば、過電圧、過電流及び過温度)が発生したかを判断する。任意の好ましくない状況がある場合、フローチャートは、ブロック728に進みバッテリ充電を終了する(充電終了モード)。そのように、コマンド変換器426は、充電スイッチ430をスイッチオフしてバッテリ充電を終了する。好ましくない状況がない場合、フローチャートは、ブロック708に進む。
【0055】
ブロック708で、最大電池電圧は、例えばコマンド変換器426によってプリセット電圧V3と比較され任意の過電圧状況があるかが判断される。最大電池電圧がプリセット電圧V3よりも大きい(過電圧状況があることを示す)場合、フローチャートは、ブロック710に進む。ブロック710で、nが1だけ増やされる。その後フローチャートは、ブロック712に進み“電圧ジャンプ”チェックを実行する。最大電池電圧がプリセット電圧V3未満である(過電圧状況がないことを示す)場合、フローチャートは、直接ブロック712に進む。
【0056】
ブロック714で、時間周期ΔV/Δt上の電圧(例えば、個々の電池電圧又は平均電池電圧)の増加がしきいレベルΔth未満である場合、フローチャートは、ブロック704に戻る。上記ブロック704に続く説明の繰返しは、明確性及び簡潔性のために本明細書では省略される。
【0057】
ブロック716で、時間周期ΔV/Δt上の電圧(例えば、個々の電池電圧又は平均電池電圧)の増加がしきいレベルΔthよりも大きい場合、バッテリパック304は、軽定電流充電モード(例えば、CCmax)下で充電される。一つの実施形態において、制御信号350は、アダプタ302を制御して定充電電流(Imax)を出力してバッテリ304を充電する。
【0058】
ブロック720で、定電圧充電モード(CV)チェックが実行される。具体的に、バッテリパック304の平均電圧は、プリセット電圧レベルV2と比較されて定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)が有効にできるかが判断される。ブロック720で、バッテリパック304の平均電圧がプリセット電圧レベルV2未満で、バッテリパック304が軽定電流モードで充電できることを示す場合、フローチャートは、ブロック716に戻る。
【0059】
ブロック720で、バッテリパック304の平均電圧がプリセット電圧レベルV2よりも大きい場合、バッテリパック304は、ブロック722で定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)下で充電される。フローチャートは、ブロック724に進み全ての電池が完全に充電されているかが判断される。
【0060】
ブロック724で、全ての電池が完全に充電される場合、充電過程は、ブロック728で終了する(充電終了モード)。そうでなければ、フローチャートは、ブロック722に戻り定電圧充電モード下でバッテリパック102の充電を続ける。
【0061】
図5〜7に関して説明した通り、一つの実施形態において、バッテリパック304は、多数の定電流充電モード(例えば、標準定電流充電モードCC、軽定電流充電モードCC〜CCmax)及び定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV)下で充電される。他の充電モードは、コマンド変換器426を設定/プログラムすることによって実行されることができる。例えば、一つの実施形態において、バッテリパック304は、定電流充電モード(例えば、標準定電流充電モードCC)及び多数の定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV、軽定電圧充電モードCV〜CVmax)下で充電されることができる。また、一つの実施形態において、バッテリパック304は、多数の定電流充電モード(例えば、標準定電流充電モードCC、軽定電流充電モードCC〜CCmax)及び多数の定電圧充電モード(例えば、標準定電圧充電モードCV、軽定電圧充電モードCV〜CVmax)下で充電されることができる。
【0062】
図8は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムによって実行される動作のフローチャート800を示す。図8は、図3及び4とともに説明される。
【0063】
図8に示す通り、ブロック802で、バッテリ管理システムは、バッテリパック304における複数の電池の各電池を監視する。例えば、監視回路424は、電池電圧、電流及び温度等を監視し、各電池の状態を示す各電池に対する監視信号を生成する。
【0064】
ブロック804で、バッテリ管理システムは、バッテリパック304における複数の電池の各電池の状態に従って制御信号350を生成する。例えば、制御信号350は、図4に示す通り監視信号490_1〜490_3、492及び494に従って生成される。
【0065】
ブロック806で、バッテリ管理システムは、制御信号350に従ってアダプタ302の出力電力を調節する。例えば、バッテリ管理システムは、アダプタ302でパルス幅変調信号のデューティサイクルを制御することによってアダプタ302の出力電力を調節する。
【0066】
従って、バッテリ管理システムが提供される。当該実施形態において、バッテリパックは、バッテリパックに統合された制御回路によって直接アダプタの出力電力を調節することができる。有利なことに、アダプタの出力電力は、個々の電池状態に従って調節される。故に、一つの実施形態において、多数の充電モードは、個々の電池状態に従って有効にされることができる。そのように、一つの実施形態において、バッテリ充電は、全ての電池が完全に充電される時に終了することができ、任意の好ましくない状況が回避されうる。
【0067】
また、一つの実施形態において、多数の充電モードは、バッテリパックの状態に従って有効にされることができる。例えば、標準定電流充電モードは、充電の開始時に有効にされることができる。一つの実施形態において、軽定電流充電モードは、バッテリパック電圧が第1のしきい値よりも大きい時に有効にされることができる。また、軽定電流充電モードは、時間周期上のバッテリ電圧の増加が第2のしきい値よりも大きい時に有効にされることができる。一つの実施形態において、定電圧充電モードは、バッテリパック電圧が第3のしきい値よりも大きい時に有効にされることができる。
【0068】
上記説明及び図面は、本発明の実施形態を示す一方、添付の特許請求の範囲で定義された本発明の原理の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変更及び置換が本明細書において可能であることが分かる。当業者であれば、多様な形式、構造、配置、比率、材料、要素及び成分で本発明が使用可能であり、それ以外に本発明の原理から逸脱することなく特定の環境及び具体的な要求に対して特に適合される本発明の実施に使用可能であることが分かる。故に、ここで開示された実施形態は、限定的ではなく例示的なものとして、すべての点で考慮されるべきであり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその法的均等物で示され、上記説明に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】図1は、従来のバッテリ充電回路のブロック図を示す。
【図2】図2は、従来の充電回路のブロック図を示す。
【図3】図3は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムのブロック図を示す。
【図4】図4は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムのもう一つのブロック図を示す。
【図5】図5は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムによって実行される動作のフローチャートを示す。
【図6】図6は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムによって実行される動作のもう一つのフローチャートを示す。
【図7】図7は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムによって実行される動作のもう一つのフローチャートを示す。
【図8】図8は、本発明の一つの実施形態による、バッテリ管理システムによって実行される動作のフローチャートを示す。
【符号の説明】
【0070】
300 バッテリ管理システム
302 アダプタ
304 バッテリパック
340 出力
350 制御信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリパックに統合され、前記バッテリパックにおける複数の電池の各電池の状態に従って制御信号を生成するように動作可能な制御回路と、
前記制御信号を受信するように、及び前記バッテリパックを充電するように動作可能な前記制御回路に接続されるアダプタとを具備し、
前記制御信号は、前記複数の電池の各電池の前記状態に従って多数の充電モードを有効にするように前記アダプタの出力電力を制御し、
前記多数の充電モードは、標準定電流充電モード、軽定電流充電モード、標準定電圧充電モード及び軽定電圧充電モードを含み、
前記標準定電流充電モードの充電電流は、前記軽定電流充電モードの充電電流より大きく、
前記標準定電圧充電モードの充電電圧は、前記軽定電圧充電モードの充電電圧より大きいことを特徴とするバッテリ管理システム。
【請求項2】
前記各電池を監視するように、及び前記状態を示す前記各電池に対する監視信号を生成するように動作可能な監視回路をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。
【請求項3】
前記監視回路に接続され、前記監視信号に従って前記制御信号を生成するように動作可能なコマンド変換器をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のバッテリ管理システム。
【請求項4】
前記コマンド変換器は、プロセッサを具備することを特徴とする請求項3に記載のバッテリ管理システム。
【請求項5】
前記コマンド変換器は、状態機械を具備することを特徴とする請求項3に記載のバッテリ管理システム。
【請求項6】
パルス幅変調信号を生成するように動作可能なパルス幅変調信号生成器をさらに具備し、前記パルス幅変調信号のデューティサイクルは、前記制御信号によって制御されることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。
【請求項7】
前記制御信号は、アナログ制御信号を具備することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。
【請求項8】
前記制御信号は、デジタル制御信号を具備することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。
【請求項9】
前記複数の電池を平衡にするように動作可能な前記バッテリパックに電池平衡回路をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。
【請求項10】
前記状態は、各電池の電圧を具備することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。
【請求項11】
前記状態は、各電池の電流を具備することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。
【請求項12】
前記状態は、各電池の温度を具備することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。
【請求項13】
バッテリパックにおける複数の電池の各電池の状態に従って制御信号を生成する過程と、
前記複数の電池の各電池の前記状態に従って多数の充電モードを有効にするように前記制御信号に従ってアダプタの出力電力を調節する過程とを具備し、
前記多数の充電モードは、標準定電流充電モード、軽定電流充電モード、標準定電圧充電モード及び軽定電圧充電モードを含み、
前記標準定電流充電モードの充電電流は、前記軽定電流充電モードの充電電流より大きく、
前記標準定電圧充電モードの充電電圧は、前記軽定電圧充電モードの充電電圧より大きいことを特徴とするバッテリパック充電方法。
【請求項14】
前記状態を示す各電池に対する監視信号を生成する過程をさらに具備することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記制御信号に従ってパルス幅変調信号のデューティサイクルを制御する過程をさらに具備することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
各電池の電流を監視する過程をさらに具備することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項17】
各電池の電圧を監視する過程をさらに具備することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項18】
各電池の温度を監視する過程をさらに具備することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項19】
複数の電池と、
前記複数の電池に接続され、前記各電池の状態を示す前記複数の電池の各電池に対する監視信号を生成するように動作可能な監視回路と、
前記監視回路に接続され、前記複数の電池の各電池の前記状態に従って多数の充電モードを有効にするようにアダプタの出力電力を制御するために制御信号を生成するように動作可能なコマンド変換器とを具備し、
前記制御信号は、前記監視信号に従って生成され、
前記多数の充電モードは、標準定電流充電モード、軽定電流充電モード、標準定電圧充電モード及び軽定電圧充電モードを含み、
前記標準定電流充電モードの充電電流は、前記軽定電流充電モードの充電電流より大きく、
前記標準定電圧充電モードの充電電圧は、前記軽定電圧充電モードの充電電圧より大きいことを特徴とするバッテリパック。
【請求項20】
前記コマンド変換器は、プロセッサを具備することを特徴とする請求項19に記載のバッテリパック。
【請求項21】
前記コマンド変換器は、状態機械を具備することを特徴とする請求項19に記載のバッテリパック。
【請求項22】
前記制御信号は、アナログ制御信号を具備することを特徴とする請求項19に記載のバッテリパック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−273362(P2009−273362A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187278(P2009−187278)
【出願日】平成21年8月12日(2009.8.12)
【分割の表示】特願2007−238300(P2007−238300)の分割
【原出願日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(500521843)オーツー マイクロ, インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】