説明

制御弁

【課題】被取付部に固定するために用いられるプレートと、プレートに溶接されるハウジングの受け部との線膨張係数が異なることに起因してプレートに反りが生じるのを防止して、ハウジングで挟持されるダイアフラムの周縁を水平に保つことにより、制御特性の安定化を図った制御弁を提供する。
【解決手段】プレート140における受け部134が溶接される面と反対の面を、受け部134の線膨張係数と等しい線膨張係数を有するスペーサ160を介して弁本体110に溶接する。スペーサとプレートの溶接面積は、受け部とプレートの溶接面積と等しくされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、車両の排気廃熱を冷媒によってエンジン冷却装置の冷却水に回収する廃熱回収器等に用いられる制御弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の排気廃熱を冷媒(純水)によりエンジン冷却装置の冷却水に回収して車両の暖房に用いるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のシステムでは、車両の排気廃熱を常にエンジン冷却装置の冷却水に回収するとラジエータの負担が増加してしまうため、冷媒による廃熱の回収量を制御する制御弁が用いられている。
【0003】
かかる廃熱回収システムにおいては、車両の排気ガスの温度は約1000℃にも至る高温であり、排気管内に1次回収系の熱回収管を通し冷媒(純水)を循環させて熱を回収する。1次回収系の冷媒は蒸発するが、熱交換器において2次回収系であるエンジン冷却システムの冷却水と熱交換することで凝縮して元の液体状態に戻る。1次回収系に設けられている弁を開弁しておくと、1次回収系の冷却水は次々と循環するので、2次回収系においても熱を回収し続けることができる。1次回収系に配設されている弁を閉じると、冷媒の循環が停止され、2次回収系の熱回収系も停止する。2次回収系において検出した水温に基づいて1次回収系の弁の開閉(及びそのタイミング)を制御することにより、2次回収系への熱の回収量を制御することができる。
【0004】
このような制御弁として、図4に示すようなダイアフラムを用いた制御弁が提案されている(特許文献2参照)。制御弁1は、弁体10と、弁本体20と、ダイアフラム30と、コイルばね40と、ハウジング50と、プレート53とを備えている。弁体10は、例えばステンレス鋼のプレス成形により一端が閉じられた筒状に形成されている。閉じられている一端側はダイアフラム30の一方の面、即ち図の下側の面に当接し、ダイアフラム30から離間した他端側は開放されている。
【0005】
弁体10の弁ステム部11は、その上部の外径が弁本体20の内径より小さくなるように形成され、そのほぼ中央部で拡径されている。また、弁ステム部11の上部は、その外周面が六角形状などの多角形状に形成されており、弁本体20の内周面との間に断面積が大きい隙間流路を確保している。弁体10の拡径された中央部から下部の外周面と、弁本体20の下部の拡径された部分の内周面との間には、下端の出口に向けて冷媒が流通する冷媒通路70が形成されている。
【0006】
弁本体20の拡径された部分の下端には弁座22が形成されている。弁体10の下部には、弁本体20の拡径された部分の内径より大きい径を有するフランジ14が設けられている。フランジ14は、弁体10の軸方向に沿った移動に応じて、弁座22に接離して冷媒通路70を開閉する。弁体10の下方には、弁体10を軸方向上方に付勢するコイルばね12が配置されている。コイルばね12は、一端が弁体10の拡径された部分の上端に当接し、他端が弁本体20の下端の内周面に固定されているばね受け13に当接する。
【0007】
弁本体20において、拡径された部分の外周面に冷媒通路70と弁室80とを連通する孔21が形成されている。この孔21を介して、弁室80から冷媒通路70に冷媒が流入する。弁本体20の中央部よりさらに拡径されている下端の上方に周方向に形成された溝23内に配置されたO−リング24により、補助暖房システムのケース103との気密性が確保されている。弁本体20は、補助暖房システムのケース103に圧入され、その外周面に配置された圧入部材25により、ケース103にダイアフラム30と同軸となるように固定されている。
【0008】
ハウジング50は、円筒形状に形成された蓋部51と受け部52とから構成されていて、且つ弁体10及びダイアフラム30と同軸に配置されている。蓋部51のフランジ511の外周部は、受け部52の外周部とともに、ダイアフラム30の周縁を挟持する鍔部を構成しており、これら三部材の外縁が溶接されている。コイルばね40の一端が調節ねじ42に当接し、他端がばね受け41の上面に当接している。コイルばね40は、ばね受け41を介して、ダイアフラム30を軸方向下方に、即ち弁体10の開弁方向に付勢している。ダイアフラム30の変位に応じて、その下面に当接する弁体10が軸方向に移動する。
【0009】
受け部52の中央部には、中心の開口を含み、ハウジング50の軸方向上方に突出する突出部521が形成されている。突出部521のダイアフラム30との当接面に、ダイアフラム30の外周側及び内周側の空間を連通して両空間の均圧を向上する圧力逃がし溝522が形成されている。受け部52をダイアフラム30の下面と微小隙間を介して対向させることで、冬季等のように外気温が低い場合に、弁ステム部11とダイアフラム30との間に流入している冷媒が凍結する際の体積膨張による圧力増加を緩和し、ダイアフラム30の損傷を防止している。制御弁1の閉弁圧力は、ハウジング50の蓋部51の突出部512の位置を変更することにより調整可能である。
【0010】
受け部52の平坦部には、複数の均圧穴523が形成されている。均圧穴523は、プレート53の貫通孔54を介して弁室80と連通する。これにより、冷媒圧力の応答性が向上するとともに、冷媒が凍結した場合に凍結による体積膨張を逃がすことができるので、ダイアフラム30の損傷をさらに確実に防止することができる。
【0011】
受け部52とプレート53は、その中心の嵌合孔が弁本体20に嵌合した状態で重ね合わされるとともに、その状態で弁本体20と受け部52とプレート53が互いにロウ付けされる。プレート53はフェライト系ステンレスで形成され、受け部52はオーステナイト系ステンレスで形成されており、フェライト系ステンレスの線膨張係数は、オーステナイト系ステンレスの線膨張係数よりも小さい。そのため、ロウ付けの際に加熱され、その後、ロウ材が凝固して冷却するときに、受け部52の収縮量がプレート53の収縮量よりも大きくなる。ロウ付けによって受け部52と一体化したプレート53は、受け部52の大きな収縮によって受け部52側に引っ張られて上向きの反りが発生する。
【0012】
受け部52及びプレート53にこのような反りが発生すると、受け部52の周縁部で挟み込まれるダイアフラム30の周縁が水平でなくなるため、ダイアフラム30の特性、即ち制御特性が変化してしまうという問題がある。
また、冷媒温度の変化によって受け部52の反り量が変化するので、それによって制御特性が変化するという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】実開平04−51808号公報
【特許文献2】特開2008−169976号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ダイアフラムの周縁を挟持する受け部の反りを少なくして制御特性の安定化を図った制御弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決するため、この発明による制御弁は、冷媒の流量を制御する制御弁であって、前記冷媒が流れる冷媒通路が形成されている弁本体と、前記弁本体に移動可能に収容されていて前記冷媒通路を開閉する弁体と、一方の面が前記弁体に対向するように配置され、前記一方の面に作用する力と他方の面に作用する力との差に応じて変位することにより前記弁体を移動させるダイアフラムと、前記ダイアフラムを収容し且つ前記ダイアフラムの周縁を挟み込んで固定する蓋部及び受け部を備えたハウジングと、制御弁を被取付部に固定するために用いられ、一方の面が前記受け部に溶接されるとともに他方の面が前記弁本体に固定されるプレートとを備え、前記プレートの他方の面が、前記受け部の線膨張係数と等しい線膨張係数を有するスペーサを介して前記弁本体に固定され、前記スペーサと前記プレートは、前記受け部と前記プレートの溶接面積と等しい溶接面積で溶接されていることを特徴としている。
【0016】
この制御弁によれば、プレート、受け部及び弁本体が高温で溶接されても、冷却されるときにはスペーサ側と受け部側で同じ収縮量となる。したがって、プレートに反りを生じさせようとする力が相殺される。
【発明の効果】
【0017】
この発明による制御弁は、受け部とプレートとの線膨張係数の差に起因するプレートの反りが生じるのを防止することができるので、受け部で挟持されるダイアフラムの周縁を水平に保つことができ、制御特性、即ち、ダイアフラムの動作に基づく弁体の開弁特性が設計値に対して変動するのを防ぐことができる。また、冷媒温度の変化による受け部の反り量の変化を低減することもできるので、制御特性にばらつきが少なくなり、制御特性が安定する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による制御弁の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す制御弁のロウ付け部を拡大して示す断面図である。
【図3】従来の制御弁の問題点の説明図である。
【図4】従来の制御弁の縦断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付した図面に基づいて、この発明による制御弁の実施例を説明する。
【0020】
図1に示すように、制御弁100は、縦置きタイプの制御弁であり、弁本体110と、弁本体110内に配置されている弁軸120と、弁軸120によって押圧駆動されることにより冷媒の流量を制御する弁体121と、弁軸120を作動させる作動機構部130と、弁本体110を排熱回収器等の被取付部に取り付けるためのプレート140とを備えている。
【0021】
弁本体110は、概して縦長の柱状ブロックからなり、その中心には縦孔111が形成されている。弁本体110の下部の内部には弁室112が形成されており、弁室112には、弁本体110の径方向に形成されて弁本体110の外周面に開口する複数の連通孔113,113…が連通している。弁軸120は、上端が作動機構部130のダイアフラム131(後述)に当接し、縦孔111を貫通して下端が弁室112にまで延びており、作動機構部130で駆動されて縦孔111内を上下方向に摺動する。
【0022】
弁本体110の下端部には、弁室112に連通する弁体収容室114が設けられている。弁体収容室114は、弁室112よりも径が拡大して弁本体110の下端に開口しており、弁体収容室114と弁室112の間には段差部分115が形成されている。弁体収容室114には弁体121が収容されており、弁体121は弁軸120の下端部に当接している。弁体収容室114には圧縮ばね122が収容されており、圧縮ばね122は弁体121を段差部分115に形成されている弁座116に当接する方向(閉弁方向)に付勢している。弁体121は、弁軸120によって下方に押圧される力と圧縮ばね122によって上方に付勢される力とのバランスにより弁座116に対して接離することで、連通孔113から弁室112を通って弁体収容室114に至る冷媒通路を開閉して、当該冷媒通路を通る冷媒の流量を制御する。
【0023】
作動機構部130は、ダイアフラム131と、ダイアフラム131を収容するハウジング132とを備えている。ダイアフラム131は、弁軸120を駆動する部材であって、下面に弁軸120の上端が当接しており、この下面に作用する力と上面に作用する力との差によって変位することにより弁軸120を移動させる。ハウジング132は、ダイアフラム131を収容し、且つダイアフラム131の周縁を挟み込んで固定する蓋部133と受け部134とを備えている。
【0024】
また、作動機構部130は、ダイアフラム131の上面に当接するばね受けプレート135と、蓋部133の上端側に形成された筒状部の内周面に螺着されたキャップ136と、このキャップ136とばね受けプレート135との間に介在された圧縮ばね137とを備えている。キャップ136の外側はキャップ136に着脱可能なカバー138で覆われていて、誤操作によるキャップ136の回転が防止されている。
【0025】
ダイアフラム131の作動特性を変更するには、カバー138をキャップ136から取り外してキャップ136を回転させる。キャップ136のねじ込み量が変化すると圧縮ばね137の付勢力が変化するので、ばね受けプレート135がダイアフラム131を上方から押圧する力が変化する。これによって、ダイアフラム131の立ち上がり特性(タイミング特性)を変更することができる。
【0026】
プレート140は、制御弁100を廃熱回収器等の被取付部に固定するためのものであって、弁本体110と作動機構部130との間に挟まれた状態で溶接にて固定されている。詳細には、図2に示すように、プレート140は、弁本体110との嵌合孔141の周囲の領域142が、上側においては、作動機構部130を構成する受け部134における弁本体110との嵌合孔151の周囲の領域152と溶接され、下側においては、後述するスペーサ160を介して、弁本体110の段差部117に溶接される。なお、溶接方法としては、異種金属間の溶接であるのでロウ付けを採用するのが好ましい。
【0027】
廃熱回収器側の筐体の材質は、高温の排気ガスからの熱が伝わってくることを考慮して、従来のオーステナイト系のステンレスから、水に接する環境にあって耐蝕性の観点でより熱に強いフェライト系の材質に変更される傾向があり、それに合わせてプレート140もフェライト系の材質が用いられるようになった。一方、ダイアフラム131に要求される温度条件は、蒸気が凝縮した水の温度に耐えうるものという比較的低い条件にあることもあり、ダイアフラム131の材料にはオーステナイト系のものが使用されている。また、ダイアフラム131のばね特性を確保するには、ダイアフラム131を支持して固定する受け部134の材料も、同じオーステナイト系の材料を用いるのが好ましい。
【0028】
ロウ付けは、例えば銅ロウを使用する場合には、ロウ材を溶かすために1000℃以上に加熱する必要があるが、受け部134やプレート140も同様の高温にまで加熱される。図3に示す如く、受け部134とプレート140が直接ロウ付けされる場合には、両者の線膨張係数に差があると、常温にまで冷却されるときに、両者の熱収縮量の差によりプレート140と受け部134に反りが生じ、ダイアフラム131の特性が変化してしまう。即ち、ロウ材(ハッチングで示す)が凝固して冷却するときに、受け部134の収縮量がプレート140の収縮量よりも大きくなるので、ロウ付けによって受け部134と一体化したプレート140は、受け部134の大きな収縮によって受け部134側に引っ張られて上向きの反りが発生する。これによって、受け部134によって挟持されているダイアフラム131の周縁131a(図1参照)が水平でなくなるため、ダイアフラム131の特性が変化する。なお、図2において、実線は反りが発生した状態を示し、破線は反りが発生する前の状態を示す。
【0029】
そこで、図2に示す如く、プレート140における受け部134が溶接される側と反対側(下側)において、受け部134の線膨張係数と等しい線膨張係数を有するスペーサ160を配置して、このスペーサ160を受け部134と一緒にロウ付けした。受け部134の環状の溶接面積Sと同じ環状の溶接面積(同じ形状の溶接領域)を持っているスペーサ160は、プレート140に対しては接触面積Sの領域で、また弁本体110の段差部117に対しては、環状の棚部分118と、嵌合孔161に対向する周面部分119とに対して溶接される。なお、図1に示すように、受け部134、プレート140及びスペーサ160には、嵌合孔141,151,161の周囲に貫通孔143,153,163が重なり合うように形成されており、これらの貫通孔143,153,163を通してダイアフラム131の下側面への循環系内の圧力が作用する。
【0030】
これによって、プレート140は、両面に作用する線膨張係数の差に基づく引っ張り力が同じ大きさの力となり、これらの力が相殺されるので、反りを生じなくすることができる。したがって、プレート140にロウ付けされる受け部134の反りも生じることがなく、ダイアフラム30の周縁の傾きが生じることもなく、ダイアフラム30の特性が設計値から大きく外れてしまうことがない。また、冷媒温度の変化による受け部134の反り量の変化を低減することもできるので、使用時における制御特性にばらつきが少なくなり、制御特性が安定する。
【0031】
ロウ材は基本的に細い隙間に入っていくもので、ロウ付けの面積を定めることが容易である。ロウ付けする前に、弁本体110の段差部117にプレート140と受け部134とを嵌合させた状態で弁本体110を塑性変形させ、弁本体110の周面119を径方向外側にせり出させることで、プレート140と受け部134の弁本体110への嵌合強度を向上させることが好ましい。170は、そのような塑性加工の一例であるかしめ加工部である。そのような加工を行うことで、プレート140と受け部134の相対位置や姿勢を固定することができるので、ロウ付けの作業性が向上する。
【0032】
次に、制御弁の動作について説明する。制御弁100は、冷媒である水が循環している環境下に置かれており、冷媒の温度によって循環系の内部の圧力が変化する。冷媒温度が上昇して圧力が上昇し、ダイアフラム131が持ち上がると、弁体121が圧縮ばね122でダイアフラム131側に付勢されて弁座116に当接し、閉弁する。冷媒である水が遮断されて、水蒸気が凝結して凝結水が溜まってくると、熱を回収することがなくなるので、結果的に温度が低下し、内圧が下がってくる。内圧が下がってきて、ダイアフラム131が大気圧によって下方に押圧されると、弁体121が弁座116から離れて開弁して、再び熱を回収し始める。このように、制御弁100は、循環系の冷媒温度が上がりすぎないように、動作している。
【0033】
本発明による制御弁は、好適には、循環する冷媒の流量を制御する制御弁であって、特にエンジンの排気ガスに含まれる廃熱を回収して暖房用のエネルギーとして用いることを可能にする廃熱回収システムに用いることができるが、通過する冷媒の流量を制御する制御弁であれば、これに限られることはない。
【符号の説明】
【0034】
100 制御弁
110 弁本体
112 弁室
116 弁座
121 弁体
131 ダイアフラム
132 ハウジング
133 蓋部
134 受け部
140 プレート
160 スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒の流量を制御する制御弁であって、
前記冷媒が流れる冷媒通路が形成されている弁本体と、
前記弁本体に移動可能に収容されていて前記冷媒通路を開閉する弁体と、
一方の面が前記弁体に対向するように配置され、前記一方の面に作用する力と他方の面に作用する力との差に応じて変位することにより前記弁体を移動させるダイアフラムと、
前記ダイアフラムを収容し且つ前記ダイアフラムの周縁を挟み込んで固定する蓋部及び受け部を備えたハウジングと、
制御弁を被取付部に固定するために用いられ、一方の面が前記受け部に溶接されるとともに他方の面が前記弁本体に固定されるプレートとを備え、
前記プレートの他方の面が、前記受け部の線膨張係数と等しい線膨張係数を有するスペーサを介して前記弁本体に固定され、前記スペーサと前記プレートは、前記受け部と前記プレートの溶接面積と同じ溶接面積で溶接されていることを特徴とする制御弁。
【請求項2】
前記受け部及び前記ダイアフラムがオーステナイト系ステンレス材で形成され、前記プレート及び前記被取り付け部がフェライト系ステンレス材で形成されていることを特徴とする請求項1記載の制御弁。
【請求項3】
前記受け部、前記プレート及び前記スペーサは、それぞれ前記弁本体に嵌合するように形成され、前記弁本体は、前記受け部、前記プレート及び前記スペーサの前記弁本体に対する嵌合強度を向上させるべく塑性変形可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の制御弁。
【請求項4】
前記弁本体には、前記受け部、前記プレート及び前記スペーサが重ね合わされた状態で嵌合するとともにこれらを受け止め支持する段差部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の制御弁。
【請求項5】
前記溶接は、ロウ付けであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の制御弁。
【請求項6】
循環する水により廃熱を回収する廃熱回収器に用いられる制御弁であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の制御弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−241725(P2012−241725A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−109144(P2011−109144)
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【出願人】(391002166)株式会社不二工機 (451)
【Fターム(参考)】