説明

制御装置、記憶装置およびシステム情報保存方法

【課題】ホスト側からみて原因不明のタイムアウトが発生することを防止することを課題とする。
【解決手段】磁気ディスク装置10は、システム情報を保存する前に、試験的にライトを実施し、各ヘッドの状態を検査する。そして、磁気ディスク装置10は、検査の結果をRAM12の試験ライト結果テーブル12aに記憶する。そして、磁気ディスク装置10は、異常なヘッドの数が規定数以上であるか否かを判定する。その結果、磁気ディスク装置10は、異常なヘッドの数が規定数以上である場合には、システム情報の保存処理を中止する。また、磁気ディスク装置10は、異常なヘッドの数が規定数以上でない場合には、試験ライト結果テーブル12aに記憶された試験ライト結果を参照し、正常と記憶されているヘッドのみライトを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドを用いて記憶媒体にシステム情報を保存する制御装置、記憶装置およびシステム情報保存方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、記憶装置では、装置の動作をコントロールする制御データ(ディフェクトデータやモードパラメタ等)や、過去に動作したログデータ(リード/ライト数やエラー内容の統計情報)等のシステム情報をある特定領域に保存する(特許文献1参照)。システム情報を保存するタイミングは、さまざまであるが、一例としてログデータのようにある事象(エラーやReset受領等)が発生した場合に、保存を行う。
【0003】
例えば、ホストからAコマンドが発行された場合に、磁気ディスク装置は、内容を解析する。そして、解析の結果、磁気ディスク装置は、Aコマンド内にエラーを検出した場合には、ホストへエラーを報告した後、エラーの内容をシステム情報として媒体にライトし、データを保存する(図8参照)。
【0004】
ここで、磁気ディスク装置は、システム情報の保存時に、ライトエラーが発生しやすい状態(例えば、磁気ディスクが振動している状態)である場合には、リトライを駆使し、ライトを試みるので、通常の状態よりも時間がかかることになる。
【0005】
また、特にシステム情報は、装置の動作に影響するデータであり、非常に大切なデータである。そのため、磁気ディスク装置は、信頼性向上のため、同一のデータを数箇所(例えば、全ヘッド)にシステム情報を多重保存しており、多重数分の時間の遅延が発生することが考えられる。
【0006】
【特許文献1】特開2006−48789号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、従来の技術では、システム情報の保存時に、ライトエラーが発生しやすい状態(例えば、磁気ディスクが振動している状態)である場合には、リトライを駆使し、ライトを試みるので、通常の状態よりも時間がかかることになる。
【0008】
その結果、ホストがコマンドを発行しても、磁気ディスク装置がコマンドを実行できず、ホストがタイムアウトを検出する(図9参照)。つまり、ホスト側からみて原因不明のタイムアウトが発生してしまうという課題があった。
【0009】
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ホスト側からみて原因不明のタイムアウトが発生することを防止することができる制御装置、記憶装置およびシステム情報保存方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この装置は、記憶媒体にシステム情報を保存する前に、ヘッドの状態が異常であるか否かを検査する。そして、ヘッドの状態が検査された結果から、ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存することを要件とする。
【発明の効果】
【0011】
開示の装置は、システム情報の保存処理時間の大幅な遅延を抑止し、ホスト側からみて原因不明のタイムアウトが発生することを防止することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る制御装置、記憶装置およびシステム情報保存方法の実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
以下の実施例では、実施例1に係る磁気ディスク装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。なお、以下においては、記憶装置として磁気ディスク装置を例に挙げながら説明する。ただし、本発明は、磁気ディスク装置以外にも例えば光磁気ディスク装置などの記憶装置にも適用することが可能である。
【0014】
[磁気ディスク装置の構成]
次に、図1を用いて、磁気ディスク装置10の構成を説明する。図1は、実施例1に係る磁気ディスク装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、磁気ディスク装置10は、プリント基板100、ディスク18、ヘッド19を備え、ホスト20と接続される。以下にこれらの各部の処理を説明する。
【0015】
ディスク18は、各種のデータや位置制御情報を記録する複数の磁気ディスクである。また、ディスク18では、所定の領域がテスト専用シリンダとして設定されている。そして、ディスク18は、後述するヘッド検査部17aによって試験ライトがテスト専用シリンダに対して実施され、各ヘッダが検査される。
【0016】
ヘッド19は、読み出し素子と書き込み素子とで構成された電磁変換素子が搭載されており、ディスク18に対する各種のデータや位置制御情報の読み出しや書き込み動作を行なう。
【0017】
プリント基板100は、ホストインタフェース11、RAM12、FlashROM13、バッファメモリ14、ディスクコントローラ15、R/W制御回路16、MPU(コマンド処理部)17を有する。
【0018】
ホストインタフェース11は、接続されるホスト20との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する。具体的には、ホストインタフェース11は、ホスト20から取得コマンドを受信し、また、処理結果やエラー報告をホスト20に送信する。
【0019】
RAM12は、試験ライト結果テーブル12aを記憶する。試験ライト結果テーブル12aは、後述するヘッド検査部17aによって行われた検査の結果を記憶する。具体的には、図2に例示するように、各ヘッドを一意に識別する「ヘッド番号」と、試験ライトの結果である「試験ライト結果」とを対応付けて記憶する。
【0020】
FlashROM13は、MPU17による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するが、特にプログラムコード13aを記憶する。プログラムコード13aは、各種処理に必要なプログラムのコードであり、後述するMPU17によって読み出される。バッファメモリ14は、ホスト20とディスク18との間でリードまたはライトされるデータを一時的に格納するキャッシュである。
【0021】
ディスクコントローラ15は、ホスト20から通知されたコマンドに基づいて、リード/ライト制御信号をR/W制御回路16に通知する。また、ディスクコントローラ15は、ディスク18からリードされた記録情報をバッファメモリ14に格納し、ホストインタフェース11を介してホスト20に送信する。R/W制御回路16は、ディスクコントローラ15から通知されたリード/ライト制御信号に基づいて、リード/ライト処理をディスク18に対して行う。
【0022】
MPU(コマンド処理部)17は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特にヘッド検査部17aおよびシステム情報保存部17bを有する。
【0023】
ヘッド検査部17aは、システム情報を保存する前に、ヘッドの状態が異常であるか否かを検査する。具体的には、ヘッド検査部17aは、システム情報の保存処理を開始する事象(例えば、エラーやReset受領等)が発生すると、システム情報を保存する前に、テスト専用シリンダに対して試験的にライトを実施し、各ヘッドの状態を検査する。そして、ヘッド検査部17aは、検査の結果をRAM12の試験ライト結果テーブル12aに記憶する。
【0024】
また、試験ライト自身にも時間をかける訳にはいかないので、タイムアウト防止策としてタイマーによる時間監視を行い、ある一定時間が超過した場合に試験ライトを中断する機能も設ける。なお、試験的な意味からリトライ回数の条件も通常の設定より少なくし、厳しくする。
【0025】
システム情報保存部17bは、試験ライト結果テーブル12aに記憶された試験ライト結果から、当該ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存する。具体的には、システム情報保存部17bは、保存するシステム情報が重要なデータ(例えば、ディフェクトデータ)であるか否か判定する。
【0026】
ここで、ディフェクトデータとは、セクタデータをリードする際に使用するための制御情報である。なお、ディフェクトデータを保存(更新)しなければ、誤ったセクタをリードすることになり、正しくリードを行うことが出来なくなるため、必ず保存しなければならない重要なシステム情報である。
【0027】
そして、システム情報保存部17bは、判断の結果、保存するシステム情報がディフェクトデータで無い場合には、異常なヘッドの数が規定数以上であるか否かを判断する。そして、システム情報保存部17bは、判断の結果、異常なヘッドの数が規定数以上である場合には、システム情報の保存処理を中止する。
【0028】
例えば、システム情報保存部17bは、図3に示すように、試験ライト結果テーブル12aに記憶された試験ライト結果から、異常なヘッド(試験ライト結果が「NGのヘッド)の割合が50%以上であるか判定(つまり、図3の例では、異常なヘッドの数が4つ以上であるか判定)し、異常なヘッドの割合が50%以上である場合には、システム情報のライトを実施しない。
【0029】
つまり、異常なヘッドの数が規定数以上である場合には、磁気ディスク装置自身がなんらかの異常状態となっている可能性が高く、このような状態でシステム情報のライトを実行しても失敗する可能性が高い。このことから、試験ライト結果を基に、異常なヘッドの数が規定数を超えていた場合はシステム情報を保存しないようにする。
【0030】
また、システム情報保存部17bは、異常なヘッドの数が規定数以上でない場合には、図4に示すように、試験ライト結果テーブル12aに記憶された試験ライト結果を参照し、正常(OK)と記憶されているヘッドのみライトを行う。そして、システム情報保存部17bは、異常(NG)と記憶されたヘッドについては、スキップしてライトを実施しないようにする。
【0031】
つまり、システム情報は装置の動作に影響するデータであり、非常に大切なデータとの理由から、信頼性向上のため、同一のデータを数箇所(全ヘッド)に多重保存している。従って、多少の多重ライトをスキップし、多重度を落とすことは可能である。このことから、その試験ライトの結果を参照し、正常(OK)と記録されているヘッドのみライトを行い、異常(NG)と記録されたヘッドはスキップし、ライトを実施しないようにする。
【0032】
一方、システム情報保存部17bは、判断の結果、保存するシステム情報がディフェクトデータである場合には、ヘッドが全て正常であるか否かを判断する。そして、システム情報保存部17bは、図5に示すように、ヘッドが全て正常でない場合には、システム情報を保存(更新)しないようにする。
【0033】
また、システム情報保存部17bは、図6に示すように、ヘッドが全て正常である場合には、全ての正常なヘッドでシステム情報を保存(更新)する。つまり、ディフェクトデータとは、セクタデータをリードする際に使用するための制御情報であり、誤って更新されて元のデータが壊れてしまった場合には、正しくリードを行うことが出来なくなるため、必ず適切に保存しなければいけないシステム情報である。このようなシステム情報に関しては、正常(OK)と記録されているヘッドのみライトしても全てライトエラーしてしまうような最悪のケースを考慮し、処理自体をスキップする。
【0034】
[磁気ディスク装置による処理]
次に、図7を用いて、実施例1に係る磁気ディスク装置10による処理を説明する。図7は、実施例1に係る磁気ディスク装置10の処理動作を示すフローチャートである。
【0035】
同図に示すように、磁気ディスク装置10は、システム情報の保存処理を開始する事象が発生すると(ステップS101肯定)、システム情報を保存する前に、試験ライトを実施し、各ヘッドの状態を検査する(ステップS102)。そして、磁気ディスク装置10は、検査の結果をRAM12の試験ライト結果テーブル12aに記憶する(ステップS103)。
【0036】
そして、磁気ディスク装置10は、保存するシステム情報が重要なデータ(例えば、ディフェクトデータ)であるか否か判断する(ステップS104)。そして、磁気ディスク装置10は、判断の結果、保存するシステム情報がディフェクトデータで無い場合には(ステップS104否定)、異常なヘッドの数が規定数以上であるか否かを判定する(ステップS106)。
【0037】
その結果、磁気ディスク装置10は、異常なヘッドの数が規定数以上である場合には(ステップS106肯定)、システム情報の保存処理を中止する(ステップS108)。また、磁気ディスク装置10は、異常なヘッドの数が規定数以上でない場合には(ステップS106否定)、試験ライト結果テーブル12aに記憶された試験ライト結果を参照し、正常(OK)と記憶されているヘッドのみライトを行う(ステップS107)。
【0038】
一方、磁気ディスク装置10は、ステップS104の判断の結果、保存するシステム情報がディフェクトデータである場合には(ステップS104肯定)、ヘッドが全て正常であるか否かを判断する(ステップS105)。
【0039】
そして、磁気ディスク装置10は、ヘッドが全て正常でない場合には(ステップS105否定)、システム情報を保存(更新)しないように中止する(ステップS108)。また、磁気ディスク装置10は、ヘッドが全て正常である場合には(ステップS105肯定)、全ての正常なヘッドでシステム情報を保存(更新)する(ステップS107)。
【0040】
[実施例1の効果]
上述してきたように、磁気ディスク装置10は、ディスク18にシステム情報を保存する前に、ヘッド19の状態が異常であるか否かを検査する。そして、ヘッド19の状態が検査された結果から、ヘッド19の状態が正常であると判断されたヘッド19を用いてシステム情報を保存する。そのため、試験ライト結果の良い正常なヘッドのみでシステム情報の保存を行う結果、システム情報の保存処理時間の大幅な遅延を抑止し、ホスト20側からみて原因不明のタイムアウトが発生することを防止する。
【0041】
また、実施例1によれば、磁気ディスク装置10は、システム情報の保存処理を開始する事象が発生した直後に、ヘッド19の状態が異常であるか否かを検査するので、ヘッド19のライト可否状態が精度高く得られることが可能である。
【0042】
また、実施例1によれば、磁気ディスク装置10は、異常であると判断されたヘッドの数が所定の数以上であるか否かを判定し、異常であると判断されたヘッドの数が所定の数以上である場合には、システム情報を保存する処理を中止する。つまり、磁気ディスク装置10は、異常なヘッドの数が規定数を超えていた場合には、磁気ディスク装置10自身がなんらかの異常状態となっている可能性が高く、このような状態でシステム情報のライトを実行しても失敗する可能性が高い。そのため、システム情報を保存しないようにして、ライトエラーを防止することが可能である。
【0043】
また、実施例1によれば、磁気ディスク装置10は、保存するシステム情報が重要な情報である場合には、ヘッド19の状態が検査された結果から、ヘッド19が全て正常でなければ、システム情報を保存する処理を中止する。この結果、重要なシステム情報をライトエラーしてしまうような最悪のケースを防止することが可能である。
【実施例2】
【0044】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0045】
(1)検査タイミング
上記の実施例1では、システム情報の保存処理を開始する事象(例えば、エラーやReset受領等)が発生すると、試験的にライトを実施する場合を説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、一定時間ごと定期的に、試験的にライトを実施し、各ヘッドの状態を検査してもよい。具体的には、磁気ディスク装置は、コマンド処理の合間に1ヘッドずつ試験ライトをパトロール的に実施する。そして、磁気ディスク装置は、システム情報を保存する場合には、直前の試験ライト結果から、ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存する。
【0046】
このように、一定時間ごとに、ヘッドの状態が異常であるか否かを検査するので、コマンド処理の合間に1ヘッドずつ試験ライトを実施する結果、試験情報ライトによるオーバーヘッドを最小限に抑えることが可能である。
【0047】
(2)システム構成等
また、図示した磁気ディスク装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、MCU(もしくは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの制御装置)および当該MCU(もしくは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの制御装置)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0048】
以上の実施例1〜2を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0049】
(付記1)記憶装置の記憶媒体にシステム情報が保存される前に、当該記憶装置におけるヘッドの状態が異常であるか否かを検査するヘッド検査部と、
前記ヘッド検査部によって前記ヘッドの状態が検査された結果から、当該ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存するシステム情報保存部と、
を備えたことを特徴とする制御装置。
【0050】
(付記2)前記ヘッド検査部は、システム情報の保存処理を開始する事象が発生した直後であって、前記システム情報が保存される前に、前記ヘッドの状態が異常であるか否かを検査することを特徴とする付記1に記載の制御装置。
【0051】
(付記3)前記ヘッド検査部は、一定時間ごとに、前記ヘッドの状態が異常であるか否かを検査し、
前記システム情報保存部は、前記ヘッド検査部によって検査された直前の結果から、前記ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存することを特徴とする付記1に記載の制御装置。
【0052】
(付記4)前記システム情報保存部は、前記ヘッドの状態が検査された結果から、異常であると判断されたヘッドの数が所定の数以上であるか否かを判定し、当該異常であると判断されたヘッドの数が所定の数以上である場合には、前記システム情報を保存する処理を中止することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の制御装置。
【0053】
(付記5)前記システム情報保存部は、保存する前記システム情報が重要な情報であって、かつ、ヘッドが全て正常でない場合には、システム情報を保存する処理を中止することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の制御装置。
【0054】
(付記6)記憶媒体にシステム情報が保存される前に、ヘッドの状態が異常であるか否かを検査するヘッド検査部と、
前記ヘッド検査部によって前記ヘッドの状態が検査された結果から、当該ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存するシステム情報保存部と、
を備えたことを特徴とする記憶装置。
【0055】
(付記7)記憶媒体にシステム情報が保存される前に、ヘッドの状態が異常であるか否かを検査するヘッド検査ステップと、
前記ヘッド検査ステップによって前記ヘッドの状態が検査された結果から、当該ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存するシステム情報保存ステップと、
を含んだことを特徴とするシステム情報保存方法。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】実施例1に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】試験ライト結果テーブルを説明するための図である。
【図3】システム情報保存処理を説明するための図である。
【図4】システム情報保存処理を説明するための図である。
【図5】ディフェクトデータ更新処理を説明するための図である。
【図6】ディフェクトデータ更新処理を説明するための図である。
【図7】実施例1に係る磁気ディスク装置のシステム情報保存処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図8】従来技術を説明するための図である。
【図9】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
【0057】
10 磁気ディスク装置
11 ホストインタフェース
12 RAM
13 FlashROM
14 バッファメモリ
15 ディスクコントローラ
16 R/W制御回路
17 MPU
17a ヘッド検査部
17b システム情報保存部
18 ディスク
19 ヘッド
20 ホスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶装置の記憶媒体にシステム情報が保存される前に、当該記憶装置におけるヘッドの状態が異常であるか否かを検査するヘッド検査部と、
前記ヘッド検査部によって前記ヘッドの状態が検査された結果から、当該ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存するシステム情報保存部と、
を備えたことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記ヘッド検査部は、システム情報の保存処理を開始する事象が発生した直後であって、前記システム情報が保存される前に、前記ヘッドの状態が異常であるか否かを検査することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記ヘッド検査部は、一定時間ごとに、前記ヘッドの状態が異常であるか否かを検査し、
前記システム情報保存部は、前記ヘッド検査部によって検査された直前の結果から、前記ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記システム情報保存部は、前記ヘッドの状態が検査された結果から、異常であると判断されたヘッドの数が所定の数以上であるか否かを判定し、当該異常であると判断されたヘッドの数が所定の数以上である場合には、前記システム情報を保存する処理を中止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の制御装置。
【請求項5】
前記システム情報保存部は、保存する前記システム情報が重要な情報であって、かつ、ヘッドが全て正常でない場合には、システム情報を保存する処理を中止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の制御装置。
【請求項6】
記憶媒体にシステム情報が保存される前に、ヘッドの状態が異常であるか否かを検査するヘッド検査部と、
前記ヘッド検査部によって前記ヘッドの状態が検査された結果から、当該ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存するシステム情報保存部と、
を備えたことを特徴とする記憶装置。
【請求項7】
記憶媒体にシステム情報が保存される前に、ヘッドの状態が異常であるか否かを検査するヘッド検査ステップと、
前記ヘッド検査ステップによって前記ヘッドの状態が検査された結果から、当該ヘッドの状態が正常であると判断されたヘッドを用いてシステム情報を保存するシステム情報保存ステップと、
を含んだことを特徴とするシステム情報保存方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−289327(P2009−289327A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−140043(P2008−140043)
【出願日】平成20年5月28日(2008.5.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】