説明

力覚付与型多方向入力装置

【課題】電気配線を複雑化せずにスライド操作と押下操作とを行えると共に、非操作時に懸念される操作ノブやスライダのガタつきを防止した力覚付与型多方向入力装置の提供。
【解決手段】力覚付与型多方向入力装置50は、基台1のスライダ用収納空間1aにスライド移動可能に支持されたスライダ3と、基台1の前面側に露出する操作ノブ2とが一体化されており、スライド操作時にはスライダ3と力覚付与ユニット4の駆動体14〜16とが連動するため、スライド位置に基づく力覚が操作ノブ2に付与可能である。また、スライダ3は付勢ユニット5のプランジャ19aによって収納空間1aの天井面へ向けて弾性付勢されており、押下操作時には操作ノブ2が付勢ユニット5の付勢力に抗してスライダ3を収納空間1aの内底面へ向けて押し下げるため、プランジャ19aが下動して、基台1(底板8)に設置されたプッシュスイッチ6が作動突起19bに押圧駆動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手動操作される操作ノブに電気制御された力覚を付与する力覚付与型多方向入力装置に係り、特に、横方向への操作に加えて押下操作(プッシュ操作)が行える力覚付与型多方向入力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、エアコンやオーディオあるいはナビゲーション等の車載用制御機器の操作ノブを手動操作して機能調整等を行う際に、この操作ノブの操作量や操作方向に応じた抵抗力や推力等の外力(力覚)を付与することにより、操作フィーリングを良好にして所望の操作が確実に行えるようにしたフォースフィードバック機能付きの力覚付与型多方向入力装置が種々提案されている。一例として、レバー部やギヤ部を有する駆動部材と、レバー部に冠着されて駆動部材を傾倒させる揺動操作可能な操作ノブと、駆動軸が駆動部材のギヤ部と連動して回転する回転モータと、駆動部材の傾倒を検出可能な検出手段とを備え、検出手段の出力信号に基づいて回転モータの駆動軸を駆動制御することによって、この回転モータが駆動部材を介して操作ノブに力覚を付与するように構成された揺動操作方式の力覚付与型多方向入力装置が知られている。
【0003】
また、特許文献1には、揺動操作だけでなく押下操作(プッシュ操作)も可能な力覚付与型多方向入力装置が開示されている。このものは、操作ノブと駆動部材のレバー部との間にプッシュスイッチが組み込まれており、ユーザが操作ノブを押し込んで下動させると、その下動によってプッシュスイッチがオン動作するようになっている。したがって、例えば操作ノブを揺動操作してメニュー選択を行った後、連続的に操作ノブの押下操作を行って選択内容を決定する等の使い方が可能となり、力覚付与型多方向入力装置の実用的価値を高めることができるようになっている。
【0004】
このほか、特許文献2には、操作ノブをスライダのステムに冠着させて一体化し、このスライダを横方向へスライド移動できるように基台のガイド壁にて支持すると共に、スライダのスライド移動によって駆動される駆動部材が伝達ギヤ等を介して回転モータの駆動軸と連動するようになし、この駆動部材の位置変化を検出手段にて検出するようにしたスライド操作方式の力覚付与型多方向入力装置が開示されている。このものは、入力装置が装着される化粧パネルの前面に沿って操作ノブをスライド操作することができるため、化粧パネルからの操作ノブの突出量を大幅に抑えることが可能となり、また、揺動操作方式のものに比べて操作ノブの操作方向や操作量をユーザが把握しやすくなる。それゆえ、この種のスライド操作方式の力覚付与型多方向入力装置に押下操作用のプッシュスイッチを付設すれば、実用的価値が大幅に高まるものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−217359号公報
【特許文献2】特開2003−31074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された力覚付与型多方向入力装置ように、揺動可能な操作ノブと駆動部材のレバー部との間にプッシュスイッチが組み込まれていると、このプッシュスイッチの電気配線を操作ノブの揺動に追従できるように引き回さねばならないため、配線構造が複雑になってしまい、過大な操作力が作用した場合などに断線事故が起こりやすくなるという問題があった。また、操作ノブに対する揺動操作と押下操作を連続的に円滑に行うことは必ずしも容易でないため、操作性という点でも改善の余地がある。
【0007】
一方、特許文献2に開示された力覚付与型多方向入力装置では、スライダをスライド移動可能に支持する基台のガイド壁と該スライダとの間にクリアランスが不可欠であり、スライダによって駆動される駆動部材と該スライダとの間にもクリアランスが不可欠であり、これらクリアランスが非操作時にスライダや操作ノブのガタつき要因となりやすいため、車両走行中などに耳障りな異音(ラットルノイズ)を発生する虞がある。また、かかるスライド操作方式の力覚付与型多方向入力装置の場合も、操作ノブとスライダのステムとの間にプッシュスイッチを組み込んで押下操作が行えるようにすると、プッシュスイッチの電気配線がかなり複雑になってしまい断線事故が起こりやすくなる。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、電気配線を複雑化せずにスライド操作と押下操作とを行えると共に、非操作時に懸念される操作ノブやスライダのガタつきを防止した力覚付与型多方向入力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、基台と、この基台に支持されて平面に沿ってスライド移動可能なスライダと、このスライダに一体化されて前記基台の前面側に露出する操作ノブと、前記スライダと係合する駆動力伝達手段を有して前記基台に設置されていると共に、該スライダのスライド位置に基づく力覚を前記操作ノブに付与可能な力覚付与ユニットと、前記操作ノブが押下操作(プッシュ操作)されたことを検出するための押動検出手段とを備えた力覚付与型多方向入力装置において、前記基台は前記スライダの平面方向と押圧方向への移動を許容する収納空間を有しており、前記スライダの天面と裏面が前記収納空間の天井面と内底面に対向していると共に、前記押動検出手段は前記基台に設置されており、かつ、前記スライダを前記収納空間の天井面へ向けて付勢する付勢手段を備え、前記操作ノブが前記付勢手段の付勢力に抗して押下操作されたとき、この押下操作に伴う前記スライダの押動によって前記押動検出手段の検出動作が行われると共に、このスライダの押動方向の移動量が前記収納空間の内底面で規制されるように構成した。
【0010】
このように操作ノブに対する押下操作をスライダの押し込み動作に基づいて検出する押動検出手段が基台に設置してあると、この押動検出手段の電気配線を複雑化しなくても、スライド操作と押下操作とを選択的に行える力覚付与型多方向入力装置が容易に実現できる。また、基台に形成された収納空間内にスライダを配置し、このスライダが付勢手段によって収納空間の天井面へ向けて付勢されているため、収納空間の天井面側と内底面側でスライダに所要の摩擦力を生じさせ、非操作時に懸念されるスライダのガタつきを防止することができる。また、付勢手段の付勢力でスライダを収納空間の内底面から離隔させることができるため、押下操作された操作ノブがスライダを押し下げるだけの間隔を収納空間に無理なく確保できる。
【0011】
上記の構成において、スライダの裏面と収納空間の内底面のいずれか一方から突出するように固定設置されて他方に点接触する一対の支持部材を備え、操作ノブが押下操作されたときに、スライダは一対の支持部材の接触点を中心として傾動するように構成すると、押下操作時にスライダが支持部材を支点として傾動しながら付勢手段のばね部材を圧縮させていくことができるため、押下操作に伴うスライダの動作が安定させやすくなる。すなわち、押下操作時にスライダが不動の傾動支点を持たない場合、スライダはシーソーのように揺動しながら操作ノブに押し下げられて不快な操作感触を生じてしまう虞があるが、押下操作時に必ず支持部材を支点としてスライダが傾動しながら操作ノブに押し下げられるようにしてあれば、スライダの動作が安定して不快なシーソー動作が起こらなくなる。
【0012】
この場合において、基台に、収納空間の天井面から突出してスライダの天面に点接触する可動押さえ部材と、この可動押さえ部材をスライダの天面に向けて弾性付勢するばね部品とが支持されており、可動押さえ部材が一対の支持部材と協働してスライダを挟持している構成にすると、スライダの複数箇所を支持部材と可動押さえ部材とによってバランス良く挟持できるため好ましい。
【0013】
また、上記の構成において、付勢手段が、ばね部材と、基台に上下動可能に支持さればね部材に弾性付勢されてスライダの裏面に点接触する可動部材とを有すると共に、基台が収納空間の天井面から突出して他方に点接触する突起部材を有していると、非操作時にスライダのガタつきを防止する可動部材および突起部材がスライダの円滑なスライド移動を阻害する虞がなくなるため好ましい。
【0014】
この場合において、付勢手段の可動部材が収納空間の内底面を貫通してスライダの裏面に弾接していると共に、この付勢手段が可動部材に一体化されて押動検出手段を動作させる作動部を有していると、押下操作時にスライダが可動部材を介して作動部を押し下げるため、押下操作を確実に検出できる簡素な構造が実現できる。なお、かかる構成において、付勢手段が可動部材を複数有していると、スライダのスライド位置に拘らず、押下操作に伴う作動部の動作を安定させることが容易となるため好ましい。
【0015】
また、上記の構成において、押動検出手段がプッシュスイッチであると、構造を一層簡素化できて信頼性も確保しやすいため好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の力覚付与型多方向入力装置は、操作ノブに対する押下操作(プッシュ操作)をスライダの押し込み動作に基づいて検出するプッシュスイッチ等の押動検出手段が基台に設置してあるため、この押動検出手段の電気配線を複雑化しなくても、スライド操作と押下操作とを選択的に行える実用的価値の高い製品が実現できる。また、基台に形成された収納空間内にスライダを配置し、このスライダが付勢手段によって収納空間の天井面に向けて付勢されているため、収納空間の天井面側と内底面側でスライダに所要の摩擦力を生じさせることができる。それゆえ、非操作時にスライダや操作ノブがガタつかなくなってラットルノイズを防止できる。しかも、かかる力覚付与型多方向入力装置が装着される化粧パネルの前面に沿って操作ノブをスライド操作することができるため、化粧パネルからの操作ノブの突出量を大幅に抑えることができると共に、スライド操作および押下操作の連続操作が円滑に行えるようになって良好な操作性が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置の全体斜視図である。
【図2】図1に示す入力装置の分解斜視図である。
【図3】図1に示す入力装置の平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】図3のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図3のD−D線に沿う断面図である。
【図8】図1に示す入力装置をスライダの横断面から平面視した説明図である。
【図9】図1に示す入力装置に組み込まれている力覚付与ユニットの斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態例を図面を参照しつつ説明する。まず、第1実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置について説明すると、この力覚付与型多方向入力装置50は図1に示すような外観を呈しており、図2に示すような各部材によって構成されている。
【0019】
すなわち、この力覚付与型多方向入力装置50は、基台1と、操作ノブ2と、スライダ3と、力覚付与ユニット4と、付勢ユニット5と、プッシュスイッチ6とによって主に構成されており、操作ノブ2は基台1の天板7に沿って任意方向へスライド操作可能であると共に、天板7の板厚方向へ押下操作(プッシュ操作)可能である。まず、概略構成について説明すると、基台1は、天板7と底板8との間に第1の支持板9および第2の支持板10を配設してなる構造体であり、これら4枚の部材7,8,9,10はスペーサ11,12や支柱13等を用いて互いに平行に連結されている。操作ノブ2はスライダ3のステム3aに冠着されて該スライダ3に一体化されており、基台1の前面側に操作ノブ2が露出している。力覚付与ユニット4は、スライダ3に係合する第1乃至第3の駆動体14,15,16と、一対の回転モータ17,18と、操作ノブ2に対するスライド操作を検出するための図示せぬスライド検出手段とを備えている。付勢ユニット5は、一対のプランジャ19a(可動部材)を連結して中央下部に作動突起19bを垂設したアクチュエータ19と、各プランジャ19aをスライダ3の裏面に向けて弾性付勢する一対のコイルばね20とからなる。プッシュスイッチ6は、操作ノブ2に対する押下操作を検出するための押動検出手段であり、操作ノブ2の押下操作時にアクチュエータ19の作動突起19bによって押圧駆動されるようになっている。
【0020】
この力覚付与型多方向入力装置50の各部の構成について詳しく説明すると、基台1の天板7と第1の支持板9は、4本の筒状のスペーサ11を上下方向からねじ22,23で固定することによって連結されており、両者7,9は所定間隔のスライダ用収納空間1aを介して平行に対向している。天板7の外形は正方形状であり、その中央部に矩形状の開口7aが開設されている。この開口7aはスライダ3のステム3aを貫通させるためのものであり、ステム3aに冠着された操作ノブ2は天板7よりも前方に配置される。そして、操作ノブ2が任意方向へスライド操作されてもステム3aが開口7aの周壁と干渉しないように、開口7aの大きさが設定されている。天板7の四隅には図示せぬ筐体に取り付けるための取付孔7bが形成されており、各取付孔7bの近傍にはスペーサ11用のねじ22を挿通して締結させるための連結孔7cが形成されている。また、この天板7には開口7aの周囲の4箇所に小孔7dが形成されており、開口7aの一方の長辺側に位置する2つの小孔7dに裏面側から固定押えピン24が圧入されていると共に、開口7aの他方の長辺側に位置する残り2つの小孔7dに裏面側から可動押えピン25と短寸なコイルばね26とが挿入されている。この可動押えピン25は天板7の板厚方向への移動が許容されており、コイルばね26は可動押えピン25を下方へ弾性付勢している。固定押えピン24と可動押えピン25はいずれも頭部が丸みを帯びた形状に形成されており、これら各ピン24,25の頭部はスライダ用収納空間1a内に突出してスライダ3の天面3bに当接する。つまり、操作ノブ2が押下操作されていないときには、図5に示すように、各ピン24,25の頭部がスライダ3の天面3bに点接触して該スライダ3の上動を規制している。また、操作ノブ2が押下操作された場合は、スライダ3が傾動して固定押えピン24から離れるが、可動押えピン25はスライダ3が傾動しても天面3bに弾接したままである。
【0021】
第1の支持板9の外形は矩形状であり、その四隅にスペーサ11用のねじ23を挿通して締結させるための連結孔9aが形成されていると共に、隣り合う連結孔7cどうしの中間位置にそれぞれ別の連結孔9bが形成されている。この連結孔9bはスペーサ12をねじ止めするためのものであり、第1の支持板9と第2の支持板10とが4本の筒状のスペーサ12によって連結されている。第1の支持板9には、第1乃至第3の駆動体14,15,16の支軸14a,15a,16a用の上部軸受27,28,29が個別に嵌着される軸受孔9c,9d,9eと、第1乃至第3の駆動体14,15,16の係合ピン14b,15b,16bが個別に遊挿されるスリット9f,9g,9hと、プランジャ19a用のガイド筒30が挿通される一対の位置決め孔9iと、回転モータ17,18の駆動軸17a,18aとの干渉を回避するための一対の逃げ孔9j,9kとが、それぞれ所定位置に形成されている。また、この第1の支持板9にはスリット9fの近傍に固定設置された一対の支持ピン21が突設されている。これら支持ピン21は丸みを帯びた上端面をスライダ3の裏面に当接させて該スライダを下方から支持しており、操作ノブ2が押下操作されると、スライダ3は支持ピン21を支点として傾動するようになっている。なお、支持ピン21と前記可動押えピン25はスライダ用収納空間1aを介して略対向する位置に配設されている。
【0022】
第2の支持板10の外形は第1の支持板9と同等の大きさの矩形状であり、第2の支持板10の外周部には前記連結孔9bと対応する位置に、スペーサ12用のねじ36(図6参照)を挿通して締結させるための連結孔10aが形成されている。第1の支持板9と第2の支持板10は4本のスペーサ12を上下方向からねじ止めすることによって連結されており、両者9,10は所定間隔の駆動体用収納空間1bを介して平行に対向している。また、第2の支持板10の一側部には、支柱13の上端部をねじ止めするための連結孔10bが4箇所に形成されている。この第2の支持板10には、第1乃至第3の駆動体14,15,16の支軸14a,15a,16a用の下部軸受31,32,33が個別に嵌着される軸受孔10c,10d,10eと、回転モータ17,18の駆動軸17a,18aが個別に挿通される逃げ孔10f,10gと、回転モータ17,18をねじ止めするためのモータ取付孔10h,10iとが、それぞれ所定位置に形成されている。さらに、プランジャ19aを挿通させる一対のガイド筒30が第2の支持板10に立設されており、図5に示すように、これらガイド筒30が第1の支持板9を貫通してスライダ用収納空間1a内まで延びている。
【0023】
基台1の底板8には4本の支柱13が立設されており、これら支柱13を介して底板8と第2の支持板10が平行に対向している。この底板8上にはプッシュスイッチ6が設置されていると共に、各プランジャ19aの下端部に外挿された一対のコイルばね20が搭載されている。
【0024】
操作ノブ2は天板7の開口7aを覆う位置に配置されており、操作ノブ2の平面視の大きさが開口7aに比して十分に大きく設定されているため、操作ノブ2がどの方向へスライド操作されても開口7aが露出することはない。この操作ノブ2の天面側には、ユーザが手指を置いて操作しやすいように一対の凹部2aが形成されている。また、図6に示すように、操作ノブ2は裏面側にステム3aを圧入などで固着させることによってスライダ3と一体化されている。
【0025】
図4に示すように、スライダ3の中央部にはステム3aがねじ止めによって固定されており、このステム3aの上端部に操作ノブ2が冠着されている。また、図8に示すように、スライダ3の裏面には、第1の支持板9の長辺に沿って延びる一対の係合溝3c,3dと、ステム3aの真下で第1の支持板9の短辺に沿って延びる係合溝3eとが形成されている。係合溝3cには第1の駆動体14の係合ピン14bが摺動自在に挿入され、係合溝3dには第2の駆動体15の係合ピン15bが摺動自在に挿入され、係合溝3eには第3の駆動体16の係合ピン16bが摺動自在に挿入される。このスライダ3は、スライダ用収納空間1a内において、一対のプランジャ19aおよび一対の支持ピン21と一対の固定押えピン24および一対の可動押えピン25との間に挟持されている。
【0026】
力覚付与ユニット4について説明すると、第1および第2の駆動体14,15はスライダ3と回転モータ17との間に介在する駆動力伝達手段であり、第3の駆動体16はスライダ3と回転モータ18との間に介在する駆動力伝達手段である。この力覚付与ユニット4は図9に示すような外観を呈する。
【0027】
第1の駆動体14には支軸14aと係合ピン14bとギヤ部14cとが設けられており、支軸14aを回動軸として第1の駆動体14は駆動体用収納空間1b内で回動可能である。図4に示すように、支軸14aは、第1の支持板9の軸受孔9cに嵌着された上部軸受27と、第2の支持板10の軸受孔10cに嵌着された下部軸受31とによって軸支されている。係合ピン14bは、第1の支持板9の円弧状のスリット9fを貫通してスライダ3の係合溝3cに摺動自在に挿入されており、操作ノブ2のスライド操作時にスライダ3が係合溝3cの内壁を介して係合ピン14bを駆動する向きにスライド移動すると、係合ピン14bがスリット9f内を移動しながら第1の駆動体14が回転するようになっている。また、ギヤ部14cは回転モータ17の駆動軸17aと噛合しているため、第1の駆動体14がスライダ3によって回転駆動されると、第1の駆動体14に連動して駆動軸17aが回転し、それとは逆に、回転モータ17が駆動軸17aを回転駆動すると、第1の駆動体14が連動してスライダ3に外力を付与できるようになっている。なお、図9に示すように、ギヤ部14cは第2の駆動体15のギヤ部15cとも噛合している。
【0028】
第2の駆動体15には支軸15aと係合ピン15bとギヤ部15cとが設けられており、支軸15aを回動軸として第2の駆動体15は駆動体用収納空間1b内で回動可能である。図4に示すように、第2の駆動体15は第1の駆動体14とほぼ対称な位置関係に組み付けられており、ギヤ部14c,15cどうしが噛合している箇所は支軸14aと支軸15aの中間点に位置し、係合ピン14bの回転半径と係合ピン15bの回転半径も同等である。支軸15aは、第1の支持板9の軸受孔9dに嵌着された上部軸受28と、第2の支持板10の軸受孔10dに嵌着された下部軸受32とによって軸支されている。係合ピン15bは、第1の支持板9の円弧状のスリット9gを貫通してスライダ3の係合溝3dに摺動自在に挿入されており、操作ノブ2のスライド操作時にスライダ3が係合溝3dの内壁を介して係合ピン15bを駆動する向きにスライド移動すると、係合ピン15bがスリット9g内を移動しながら第2の駆動体15が回転するようになっている。ただし、この第2の駆動体15は常に第1の駆動体14と同期して回転し、回転モータ17の駆動力は第1の駆動体14を介して第2の駆動体15に伝達される。
【0029】
第3の駆動体16には支軸16aと係合ピン16bとギヤ部16cとが設けられており、支軸16aを回動軸として第3の駆動体16は駆動体用収納空間1b内で回動可能である。支軸16aは、第1の支持板9の軸受孔9eに嵌着された上部軸受29と、第2の支持板10の軸受孔10eに嵌着された下部軸受33とによって軸支されている。係合ピン16bは、第1の支持板9のスリット9hを貫通してスライダ3の係合溝3eに摺動自在に挿入されており、操作ノブ2のスライド操作時にスライダ3が係合溝3eの内壁を介して係合ピン16bを駆動する向きにスライド移動すると、係合ピン16bがスリット9h内を移動しながら第3の駆動体16が回転するようになっている。また、ギヤ部16cは回転モータ18の駆動軸18aと噛合しているため、第3の駆動体16がスライダ3によって回転駆動されると、第3の駆動体16に連動して駆動軸18aが回転し、それとは逆に、回転モータ18が駆動軸18aを回転駆動すると、第3の駆動体16が連動してスライダ3に外力を付与できるようになっている。
【0030】
なお、力覚付与ユニット4の図示せぬスライド検出手段は、例えば駆動軸17a,18aの回転方向と回転角度を個別に検出するロータリエンコーダなどからなり、このスライド検出手段は押動検出手段であるプッシュスイッチ6と共に図示せぬ制御部に接続されている。
【0031】
アクチュエータ19に設けられた一対のプランジャ19aはスライダ用収納空間1aを介して天板7側の固定押えピン24と略対向している。このアクチュエータ19と一対のコイルばね20とからなる付勢ユニット5は、スライダ3をスライダ用収納区間1aの天井面へ向けて弾性付勢している。すなわち、アクチュエータ19はコイルばね20を圧縮させた状態でスライダ3と底板8との間に挟み込まれており、各プランジャ19aの丸みを帯びた上端面がスライダ3の裏面に当接しているため、各プランジャ19aがスライダ3を下方から弾性付勢して該スライダ3の天面3bを固定押えピン24の頭部に押し付けている(図7参照)。これにより、非操作時におけるスライダ用収納区間1a内での各プランジャ19aの高さ位置を規定することができ、本実施形態例では、各プランジャ19aの高さ位置を支持ピン21の上端位置と同じ高さに設定している。そのため、スライダ3は非操作時に傾きのない安定した姿勢でスライダ用収納区間1a内に保持されることになり、可動押えピン25は固定押えピン24と同等の高さ位置でスライダ3の天面3bに弾接する(図5参照)。また、スライダ3には付勢ユニット5の付勢力が作用しているため、プランジャ19aと固定押えピン24はスライダ3に所要の圧接力で当接しており、それゆえ非操作時のスライダ3はガタを生じる虞のない挟持状態になっている。なお、スライダ3を保持している各部材、つまりプランジャ19aと支持ピン21と固定押えピン24と可動押えピン25は、すべてスライダ3に点接触しているため、操作ノブ2のスライド操作時にこれら各部材とスライダ3との間に不所望に大きな摩擦力が発生する虞はない。また、図7に示すように、アクチュエータ19の作動突起19bはプッシュスイッチ6の真上に配置されており、スライダ3がアクチュエータ19を所定量押し下げると、作動突起19bによってプッシュスイッチ6が押圧駆動されるようになっている。
【0032】
次に、このように構成された力覚付与型多方向入力装置50の動作について説明する。
【0033】
力覚付与型多方向入力装置50のシステムを起動(電源オン)させると、前述した制御部(図示せず)が回転モータ17や回転モータ18を制御してスライダ3を中立位置に自動復帰させるため、スライダ3および操作ノブ2は図1〜図8に示す位置に配置される。この状態でユーザが操作ノブ2を任意方向へスライド操作すると、操作ノブ2と一体的にスライド移動するスライダ3が係合ピン14b,15bや係合ピン16bを駆動して、第1および第2の駆動体14,15や第3の駆動体16を回転させるため、回転モータ17の駆動軸17aや回転モータ18の駆動軸18aが連動して回転する。その結果、力覚付与ユニット4の前記スライド検出手段がスライダ3のスライド移動を検出し、その検出信号を前記制御部に出力するため、該制御部が操作ノブ2(スライダ3)のスライド移動方向とスライド移動量を演算して、その演算結果に基づく制御信号を回転モータ17や回転モータ18に出力する。すなわち、操作ノブ2が所定方向へ所定量だけスライド操作されたときに、回転モータ17や回転モータ18が駆動制御され、スライド操作を阻害する抵抗力やスライド操作を助長する推力あるいは振動等の外力が第1乃至第3の駆動体14,15,16を介してスライダ3に付与されるようになっている。したがって、操作ノブ2をスライド操作しているユーザの手指に、抵抗力や推力あるいは振動等の外力(力覚)が適宜選択されてフィードバックされる。
【0034】
また、操作ノブ2をスライド操作した状態で、ユーザが付勢ユニット5(アクチュエータ19およびコイルばね20)の付勢力に抗して操作ノブ2を所定ストローク押し込むという押下操作を行うと、スライダ3が支持ピン21を支点として傾くため、アクチュエータ19がスライダ3に押し下げられて作動突起19bがプッシュスイッチ6を押圧駆動する。その結果、プッシュスイッチ6から前記制御部に押動検出信号が出力されて、操作ノブ2に対する押下操作が検出されるため、例えば、操作ノブ2に対するスライド操作でメニュー選択等を行った後に、操作ノブ2に対する押下操作で選択内容を決定するという使い方が可能である。
【0035】
なお、かかる操作ノブ2の押下操作時にプッシュスイッチ6がクリック感を生起するため、このクリック感によってユーザは押下操作が確実に行われたことを手指で感得することができる。また、ユーザが操作ノブ2に対する押下操作力を取り除くと、コイルばね20がアクチュエータ19を元の高さ位置まで押し上げるため、スライダ3および操作ノブ2は押下操作前の状態に自動復帰する。
【0036】
以上説明したように、本実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置50では、操作ノブ2に対する押下操作をプッシュスイッチ6がスライダ3の傾動に伴うアクチュエータ19の下動によって検出するようにし、このプッシュスイッチ6が基台1の底板8上に設置してあるため、プッシュスイッチ6の電気配線を複雑化しなくても、操作ノブ2のスライド操作と押下操作とを選択的に行えるようにして製品の実用的価値を高めることができる。また、この入力装置50では、スライダ3が付勢ユニット5によってスライダ用収納空間1aの天井面へ向けて弾性付勢されており、プランジャ19aと固定押えピン24がスライダ3に圧接して該スライダ3を挟持しているため、スライダ用収納空間1aの天井面側と内底面側でスライダ3に所要の摩擦力を生じさせることができる。それゆえ、非操作時にスライダ3や操作ノブ2がガタつかなくなり、耳障りな異音(ラットルノイズ)を防止できる。しかも、この入力装置50が装着される化粧パネル(図示せず)の前面に沿って操作ノブ2をスライド操作することができるため、該化粧パネルからの操作ノブ2の突出量を大幅に抑えることができると共に、操作ノブ2のスライド操作および押下操作の連続操作が円滑に行えるようになって良好な操作性を期待できる。
【0037】
なお、付勢ユニット5の付勢力でスライダ3をスライダ用収納空間1aの内底面から離隔させることができるため、押下操作された操作ノブ2がスライダ3を押し下げるだけの間隔をスライダ用収納空間1aに確保することは容易である。また、本実施形態例では、操作ノブ2に対する押下操作を検出する押動検出手段としてプッシュスイッチを使用しているため、スライド操作に加えて押下操作が検出できるようにしてあるにも拘らず構造が簡素で信頼性も高い。ただし、押動検出手段としてプッシュスイッチ以外の適宜手段、例えばフォトインタラプタなどを使用することも可能である。
【0038】
また、本実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置50では、スライダ3の裏面に点接触するプランジャ19aを有するアクチュエータ19にコイルばね20を組み合わせて付勢ユニット5となしていると共に、スライダ用収納空間1aの天井面から突出してスライダ3の天面3bに点接触する固定押えピン24が基台1の天板7に固設してあるため、非操作時にスライダ3のガタつきを防止するプランジャ19a(可動部材)および固定押えピン24(突起部材)が操作ノブ2のスライド操作時にスライダ3の円滑なスライド移動を阻害する虞がない。
【0039】
また、本実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置50では、アクチュエータ19のプランジャ19aがスライダ用収納空間1aの内底面を貫通してスライダ3の裏面に弾接していると共に、このアクチュエータ19がプッシュスイッチ6をオン動作させる作動突起19bを有し、操作ノブ2の押下操作時にスライダ3がプランジャ19aを介して作動突起19bを押し下げるため、かかる押下操作を確実に検出できる簡素な構造となっている。しかも、本実施形態例では、所定間隔離れた2本のプランジャ19aがアクチュエータ19に設けられているため、スライダ3のスライド位置に拘らず、押下操作に伴う作動突起19bの動作を安定させることができる。なお、アクチュエータ19を自立できる立体形状にしたりプランジャ19aの本数を3本以上にすることも可能である。
【0040】
また、本実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置50では、基台1の第1の支持板9に支持ピン21(支持部材)を突設し、この支持ピン21をスライダ3の裏面に点接触させているため、操作ノブ2の押下操作時にスライダ3が支持ピン21を支点として傾動しながらプランジャ19aを押し下げてコイルばね20を圧縮させていくことができる。それゆえ、押下操作に伴うスライダ3の動作が安定したものとなる。すなわち、操作ノブ2の押下操作時にスライダ3が不動の傾動支点を持たないと仮定すると、このスライダ3はシーソーのように揺動しながら操作ノブ2に押し下げられて不快な操作感触を生じてしまう虞がある。しかるに、押下操作時に必ず支持ピン21を支点としてスライダ3が傾動しながら操作ノブ2に押し下げられるようにしてあれば、スライダ3の動作が安定して不快なシーソー動作が起こらなくなる。なお、本実施形態例では、スライダ3の傾動支点となる支持ピン21が第1の支持板9に設けてあるが、スライダ3に設けた突起部をスライダ用収納空間1aの内底面に点接触させて傾動支点となすことも可能である。
【0041】
また、本実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置50では、スライダ用収納空間1aの天井面から突出してスライダ3の天面3bに点接触する可動押えピン25(可動押さえ部材)と、この可動押えピン25をスライダ3の天面3bに向けて弾性付勢するコイルばね26とが、基台1の天板7に支持されており、可動押えピン25が支持ピン21と協働してスライダ3を挟持しているため、スライダ3の複数箇所をプランジャ19aおよび支持ピン21と固定押えピン24および可動押えピン25とによってバランス良く挟持することができる。
【0042】
図10は本発明の第2実施形態例に係る力覚付与型多方向入力装置51の概略構造図であり、図1〜図7と対応する部分には同一符号が付してある。
【0043】
この第2実施形態例に係る入力装置51では、非操作時に操作ノブ2およびスライダ3のガタつきを防止する機構が前述した第1実施形態例と異なっている。すなわち、この第2実施形態例においては、スライダ3にコイルばね34と該コイルばね34によってスライダ用収納空間1aの内底面に点接触する加圧体35(可動部材)とが組み込まれていると共に、スライダ3の天面3bにスライダ用収納空間1aの天井面に点接触する摺動突起部3f(突起部材)が突設されており、これら加圧体35および摺動突起部3fの圧接力によって非操作時のスライダ3のガタつきを防止できるようになっている。また、プッシュスイッチ6はスライダ用収納空間1a内へ突出した状態で基台1に設置されており、操作ノブ2の押下操作時にはスライダ3が直接プッシュスイッチ6を押圧駆動するようにしてある。
【0044】
なお、この第2実施形態例の場合、スライダ3に組み付けられたコイルばね34および加圧体35が付勢ユニット5に相当する。また、加圧体35の先端面と摺動突起部3fの先端面はいずれも丸みを帯びた形状に形成されている。さらに、本実施形態例では、力覚付与ユニット4が図示せぬ回転モータに連結された駆動レバー4aを備え、この駆動レバー4aがスライダ3のスライド移動に伴って揺動するようになっている。
【符号の説明】
【0045】
1 基台
1a スライダ用収納空間(収納空間)
2 操作ノブ
3 スライダ
3a ステム
3b 天面
3c,3d,3e 係合溝
3f 摺動突起部(突起部材)
4 力覚付与ユニット
4a 駆動レバー
5 付勢ユニット(付勢手段)
6 プッシュスイッチ(押動検出手段)
7 天板(基台)
7a 開口
8 底板(基台)
9 第1の支持板(基台)
10 第2の支持板(基台)
14,15,16 駆動体(駆動力伝達手段)
17,18 回転モータ
17a,18a 駆動軸
19 アクチュエータ
19a プランジャ(可動部材)
19b 作動突起(作動部)
20,34 コイルばね(ばね部材)
21 支持ピン(支持部材)
24 固定押えピン(突起部材)
25 可動押えピン(可動押さえ部材)
26 コイルばね(ばね部品)
30 ガイド筒
35 加圧体(可動部材)
50,51 力覚付与型多方向入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台と、この基台に支持されて平面に沿ってスライド移動可能なスライダと、このスライダに一体化されて前記基台の前面側に露出する操作ノブと、前記スライダと係合する駆動力伝達手段を有して前記基台に設置されていると共に、該スライダのスライド位置に基づく力覚を前記操作ノブに付与可能な力覚付与ユニットと、前記操作ノブが押下操作されたことを検出するための押動検出手段とを備えた力覚付与型多方向入力装置であって、
前記基台は前記スライダの平面方向と押圧方向への移動を許容する収納空間を有しており、前記スライダの天面と裏面が前記収納空間の天井面と内底面に対向していると共に、前記押動検出手段は前記基台に設置されており、かつ、前記スライダを前記収納空間の天井面へ向けて付勢する付勢手段を備え、
前記操作ノブが前記付勢手段の付勢力に抗して押下操作されたとき、この押下操作に伴う前記スライダの押動によって前記押動検出手段の検出動作が行われると共に、このスライダの押動方向の移動量が前記収納空間の内底面で規制されるように構成したことを特徴とする力覚付与型多方向入力装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記スライダの裏面と前記収納空間の内底面のいずれか一方から突出するように固定設置されて他方に点接触する一対の支持部材を備え、前記操作ノブが押下操作されたときに、前記スライダは前記一対の支持部材の接触点を中心として傾動することを特徴とする力覚付与型多方向入力装置。
【請求項3】
請求項2の記載において、前記基台に、前記収納空間の天井面から突出して前記スライダの天面に点接触する可動押さえ部材と、この可動押さえ部材を前記スライダの天面に向けて弾性付勢するばね部品とが支持されており、前記可動押さえ部材が前記一対の支持部材と協働して前記スライダを挟持するようにしたことを特徴とする力覚付与型多方向入力装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記付勢手段が、ばね部材と、前記基台に上下動可能に支持され前記ばね部材に弾性付勢されて前記スライダの裏面に点接触する可動部材とを有すると共に、前記基台が前記収納空間の天井面から突出して他方に点接触する突起部材を有することを特徴とする力覚付与型多方向入力装置。
【請求項5】
請求項4の記載において、前記付勢手段の前記可動部材が前記収納空間の内底面を貫通して前記スライダの裏面に弾接していると共に、この付勢手段が前記可動部材に一体化されて前記押動検出手段を動作させる作動部を有することを特徴とする力覚付与型多方向入力装置。
【請求項6】
請求項4または5の記載において、前記付勢手段が前記可動部材を複数有することを特徴とする力覚付与型多方向入力装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項の記載において、前記押動検出手段がプッシュスイッチであることを特徴とする力覚付与型多方向入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−192601(P2011−192601A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−59518(P2010−59518)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】