説明

加湿ガス供給装置

【課題】 バブラー内に充填されている水の温度低下を防止すると共に装置自体の大きさを抑えた加湿ガス供給装置を実現する。
【解決手段】 水蒸気と混合して加湿ガスを生成する加湿ガス供給装置において、下部に気体導入口を有し、上部に加湿ガスが排出される加湿ガス出口を有し、内部に水が充填されるバブラーと、バブラーの外周に取り付けられ、バブラーに充填された水を温めるバブラーヒータと、バブラーヒータの外周に取り付けられ、余熱槽に充填された水を余熱する第1の余熱槽ヒータと、第1の余熱槽ヒータの外周に取り付けられ、バブラーに余熱した水を供給する余熱槽と、余熱槽の外周に取り付けられ、余熱槽に充填された水を余熱する第2の余熱槽ヒータと、余熱槽に与える熱量をあらかじめ計算し、計算で得られた結果を元に、余熱槽ヒータ及びバブラーへの給水を制御する演算制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池システム内の改質装置や燃料電池スタックに水蒸気と混合して加湿ガスを生成する加湿ガス供給装置に関し、特にバブラーへの給水によりバブラー内に充填されている水温の低下を防止すると共に小型化が可能な加湿ガス供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の燃料電池システム内の改質装置や燃料電池スタックに水蒸気と混合して加湿ガスを生成する加湿ガス供給装置に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
【0003】
【特許文献1】特公平6−90118号公報
【0004】
図6はこのような従来の加湿ガス供給装置の一例を示す構成断面図である。図6において1は加湿ガスを排出する加湿ガス出口、2は気体を加湿するバブラー、3はバブラー2で気体が入ってくる気体導入口、4はバブラー2に入る気体の流量を調節するバルブである。
【0005】
加湿ガス出口1はバブラー2の上部に設けられ、気体導入口3はバブラー2の下部に設けられ、バルブ4の一端は気体導入口3に接続され、バルブ4の他端には気体が供給される。
【0006】
ここで、図6に示す従来例の動作を説明する。バルブ4が開くとバブラー2の下部に設けられた気体導入口3を通過した気体は、細かい気泡となって、バブラー2内の加熱された水の中を通る。そして、加湿ガスとなってバブラー2内の上部気相空間に至り、加湿ガス出口1より排出される。
【0007】
この結果、バブラー2内の水の温度を一定にすることにより、生成される加湿ガスに含まれる水分量を一定にすることが可能となる。すなわち、水温を高くすれば、水分量が多い加湿ガスを生成することが可能で、水温を低くすれば、水分量が少ない加湿ガスを生成することが可能となる。
【0008】
図7は凝縮管を使用した加湿ガス供給装置の他の一例を示す構成断面図である。図7において5は気体を加湿するバブラー、6は加湿ガスを通す凝縮管、7は凝縮管6を通ってきた加湿ガスを排出する加湿ガス出口、8はバブラー5で加湿される気体が入ってくる気体導入口、9はバブラー5に入る気体の流量を調節するバルブ、10は凝縮管6を通ってきた加湿ガスが凝縮されて生じた水の水排出口である。
【0009】
凝縮管6はバブラー5内に設けられ、凝縮前の加湿ガスの導入端と、凝縮後の加湿ガスの排出端と、加湿ガスが凝縮されて生じた水の排出端とを備えており、凝縮前の加湿ガスの導入端はバブラー5内の加熱された水の水面よりも上に位置し、凝縮後の加湿ガスの排出端はバブラー5内の加熱された水の水面よりも下に位置し、加湿ガスが凝縮されて生じた水の排出端は凝縮後の加湿ガスの排出端よりも下に位置している。
【0010】
さらに1つの導入端と2つの排出端に分岐する分岐点は、凝縮後の加湿ガスの排出端よりも下に位置し、加湿ガスが凝縮されて生じた水の排出端よりも少し上に位置する。
【0011】
加湿ガス出口7は凝縮管6の凝縮後の加湿ガスの排出端に接続され、水排出口10は凝縮管6の加湿ガスが凝縮されて生じた水の排出端に接続され、気体導入口8はバブラー5の下部に設けられ、バルブ9の一端は気体導入口8に接続され、バルブ9の他端には気体が供給される。
【0012】
ここで、図7に示す従来例の動作を説明する。バルブ9が開くとバブラー5の下部に設けられた気体導入口8を通過した気体は、細かい気泡となって、バブラー5内の加熱された水の中を通り、加湿ガスとなってバブラー5内の上部気相空間に至る。
【0013】
バブラー5内の上部気相空間に溜まった加湿ガスは凝縮管6を通って加湿ガス出口7より外部に排出される。この時、凝縮管6の水中部分を加湿ガスが通過する際に、加湿ガスが水の温度により凝縮され、その時凝縮された水が水排出口10より外部に排出される。
【0014】
この結果、加湿ガスが凝縮管6を通過する際に水温により凝縮されてから排出されるため、加湿ガスの露点温度とバブラー5内の水の温度は一致する。そのため、加湿ガスの露点温度を測定することなく、バブラー5の水の温度を計測することにより、加湿ガス中の水分量を知ることが可能になる。
【0015】
すなわち、バブラー5内の水の温度により、生成される加湿ガスの水分量を調節することが可能になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかし、図6及び図7に示す従来例では、バブラー2及び5に入ってくる気体流量が増大するとバブラー2及び5内の水の消費量も大きくなり、バブラー内の水位が設定した水位以下になると水が供給される。この時、供給された水の温度がほぼ室温のため、バブラー2及び5内の水の温度が急激に低下してしまうと言った問題点があった。
【0017】
ここで、水蒸気とメタンの混合比であるS/C比(スチームカーボン比:以下、単にS/C比と呼ぶ。)について、図8を用いて説明する。図8はバブラーの水の温度とS/C比の関係を示す特性曲線図である。図8中”CH01”に示すようにバブラーの水の温度が高くなるにつれ、S/C比も高くなる。
【0018】
気体がメタンガスの場合の水蒸気改質装置では、S/C比は図8の”SC01”に示すように、一般に”2.5〜3.0”に設定するが、給水によりバブラー内の水温が低下すると、S/C比も一時的ではあるが劇的に低下する。このため、水素の発生効率が低下するばかりでなく、改質装置内部に使用されている触媒表面に炭素が析出するなどの悪影響を与えると言った問題点があった。
【0019】
従って本発明が解決しようとする課題は、バブラーへの給水によりバブラー内に充填されている水の温度低下を防ぐと共に装置自体の大きさを抑えた加湿ガス供給装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
水蒸気と混合して加湿ガスを生成する加湿ガス供給装置において、
下部に気体導入口を有し、上部に加湿ガスが排出される加湿ガス出口を有し、内部に水が充填されるバブラーと、前記バブラーの外周に取り付けられ、前記バブラーに充填された水を温めるバブラーヒータと、前記バブラーヒータの外周に取り付けられ、前記余熱槽に充填された水を余熱する第1の余熱槽ヒータと、前記第1の余熱槽ヒータの外周に取り付けられ、前記バブラーに余熱した水を供給する余熱槽と、前記余熱槽の外周に取り付けられ、前記余熱槽に充填された水を余熱する第2の余熱槽ヒータと、前記余熱槽に与える熱量をあらかじめ計算し、前記計算で得られた結果に基づき、前記余熱槽ヒータ及び前記バブラーへの給水を制御する演算制御手段とを備えたことにより、前記バブラーへの給水により前記バブラー内に充填されている水の温度低下を防止することが可能になる。
【0021】
請求項2記載の発明は、
水蒸気と混合して加湿ガスを生成する加湿ガス供給装置において、
下部に気体導入口を有し、上部に加湿ガスが排出される加湿ガス出口を有し、内部に水が充填されるバブラーと、前記バブラーに余熱した水を供給する余熱槽と、前記バブラーと前記余熱槽の間に取り付けられ、前記バブラー及び前記余熱槽に充填された水を温める共通ヒータと、前記余熱槽の外周に取り付けられ、前記余熱槽に充填された水を余熱する余熱槽ヒータと、前記余熱槽に与える熱量をあらかじめ計算し、前記計算で得られた結果に基づき、前記余熱槽ヒータ及び前記バブラーへの給水を制御する演算制御手段とを備えたことにより、加湿ガス供給装置自体の大きさを抑えることが可能になる。
【0022】
請求項3記載の発明は、
請求項1もしくは請求項2記載の発明である加湿ガス供給装置において、
前記演算制御手段が、
前記バブラーに入るガスの流量と、前記余熱槽へ供給される水の温度とから計算することにより、前記バブラーへの給水により前記バブラー内に充填されている水の温度低下を防止することが可能になる。
【0023】
請求項4記載の発明は、
請求項1記載の発明である加湿ガス供給装置において、
前記演算制御手段が、
前記第1の余熱槽ヒータ及び前記第2の余熱槽ヒータにより前記余熱槽の水の温度を前記バブラーに充填されている水の温度と同じになるように制御することにより、前記バブラーへの給水により前記バブラー内に充填されている水の温度低下を防止することが可能になる。
【0024】
請求項5記載の発明は、
請求項2記載の発明である加湿ガス供給装置において、
前記演算制御手段が、
前記余熱槽ヒータにより前記余熱槽の水の温度を前記バブラーに充填されている水の温度と同じになるように制御することにより、前記バブラーへの給水により前記バブラー内に充填されている水の温度低下を防止することが可能になる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば次のような効果がある。
請求項1,3,4及び請求項5の発明によれば、
バブラーに供給する水を余熱槽から供給し、さらに供給する水の温度をバブラーに入るガスの流量及び余熱槽に供給された水の温度から計算し、その計算から得られた熱量を余熱槽に与えることにより、バブラーに充填されている水の温度と同じになるので、バブラー内に充填されている水の温度低下を防止することが可能になる。
【0026】
また、請求項2の発明によれば、バブラーのヒータとバブラーに供給する水が充填されている余熱槽のヒータを共通に利用することで、加湿ガス供給装置自体の大きさを抑えることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る加湿ガス供給装置の一実施例を示す構成断面図である。
【0028】
図1において11は加湿ガスを排出する加湿ガス出口,12は気体を加湿するバブラー、13はバブラー12に水を供給する水が充填されている余熱槽、14は余熱槽13に水を供給する給水バルブ、15は余熱槽を温める余熱槽ヒータ、16は余熱槽を温める余熱槽ヒータ、17はバブラーを温めるバブラーヒータ、18はバブラー12に余熱槽13の水を供給する給水バルブ、19はバブラー12で加湿される気体が入ってくる気体導入口、20はバブラー12に入る気体の流量を調節するバルブである。
【0029】
加湿ガス出口11はバブラー12の上部に設けられ、気体導入口19はバブラー12の下部に設けられ、バルブ20の一端は気体導入口19に接続され、バルブ20の他端には気体が供給される。
【0030】
バブラー12の側面を巻くようにバブラーヒータ17が取り付けられ、バブラーヒータ17の外周を囲うように余熱槽ヒータ16が取り付けられ、余熱槽ヒータ16の外周を囲うように余熱槽13が取り付けられ、さらに余熱槽13の外周を囲うように余熱槽ヒータ15が取り付けられる。
【0031】
また、給水バルブ18の一端はバブラー12に接続され、給水バルブ18の他端は余熱槽13に接続される。給水バルブ14の一端は余熱槽13に接続され、給水バルブ14の他端には水が給水される。
【0032】
ここで、図1に示す実施例の動作を図2、図3、図4及び図5を用いて説明する。図2は本実施例の制御ブロック図、図3はバブラーへの水を給水する時の給水バルブ18の制御を説明するフロー図、図4は余熱槽への水を給水する時の給水バルブ14の制御を説明するフロー図、図5は余熱槽13に与える熱量を計算し、余熱槽ヒータ15及び余熱槽ヒータ16を制御する時の手順を説明するフロー図である。
【0033】
図2において12,13,14,15,16,17及び18は図1と同一符号を付してあり、21は加湿ガス供給装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)等の演算制御手段である。
【0034】
また、101は給水バルブ14の開閉信号、102は余熱槽13内の水の温度を表す温度センサ信号、103は余熱槽13内の水の水位低下を示す信号、104は余熱槽ヒータ15及び余熱槽ヒータ16への制御信号、105は給水バルブ18の開閉信号、106はバブラー12に入ってくるガスの流量を表す流量センサ信号、107はバブラー12内の水の水位低下を示す信号、108はバブラーヒータ17への制御信号である。
【0035】
バルブ20が開くとバブラー12の下部に設けられた気体導入口19を通過した気体は、細かい気泡となって、バブラー12内の加熱された水の中を通り、加湿ガスとなってバブラー12内の上部気相空間に至り、加湿ガス出口11より排出される。
【0036】
この時、図3中”S001”において演算制御手段21は、バブラー12からの水位低下信号107を受信したか否かを判断し、もし、水位低下信号107を受信した場合には、図3中”S002”において演算制御手段21は、開閉信号105により給水バルブ18を開き、バブラー12に水を供給する。
【0037】
一方、図4中”S101”において演算制御手段21は、余熱槽13からの水位低下信号103を受信したか否かを判断し、もし、水位低下信号103を受信した場合には、図4中”S102”において演算制御手段21は、開閉信号101により給水バルブ14を開き、余熱槽13に水を供給する。
【0038】
さらに、図4中”S103”において演算制御手段21は、余熱槽ヒータ15及び余熱槽ヒータ16への制御信号104により温度制御を開始する。図4中”S104”において演算制御手段21は、余熱槽13からの温度センサ信号102により余熱槽13の水の温度が設定温度に到達したか否かを判断し、もし、水の温度が設定温度に到達していた場合には、演算制御手段21は、余熱槽ヒータ15及び余熱槽ヒータ16への温度制御を停止する。
【0039】
一方、図5中”S201”において演算制御手段21は、バブラー12に入ってくる気体の流量を流量センサ信号106により取得し、図5中”S202”において演算制御手段21は、余熱槽13の水の温度を温度センサ信号102により取得する。
【0040】
図5中”S203”において演算制御手段21は、余熱槽13に与える熱量Qを計算する。具体的には以下のような計算が行われる。
【0041】
バブラー12に入ってくる気体がメタンの場合、S/C比が”2.5”となるように仮定すると、図8よりバブラー12の水温は92℃に維持しなければならない。メタンガスが25℃でバブラー12に供給される場合、バブラー12の水温とメタンの温度の差”ΔT1”は
ΔT1=92℃−25℃=67℃ (1)
となる。
【0042】
従って、メタンを25℃から92℃に熱する際の顕熱”Qch4”は、メタンの質量流量を”Wch4”、メタンの比熱を”Cch4”、バブラー12の1回の給水に要する時間を”ts”とすると、
Qch4=ΔT1×Wch4×Cch4×ts (2)
で求められる。
【0043】
また、余熱槽13に給水される水の温度を25℃と仮定すると、バブラー12の水温と余熱槽13に給水される水の温度の差”ΔT2”は
ΔT2=92℃−25℃=67℃ (3)
となる。
【0044】
1回あたりの給水で余熱槽13内の水に与える熱量”Qw”は、余熱槽13内の水の質量を”Ww”、水の比熱を”Cw”とすると、
Qw=ΔT2×Ww×Cw (4)
で求められる。
【0045】
また、水の92℃における気化熱”Qs”は、水の気化熱を”L”とすると、
Qs=Ww×L (5)
で求められる。
【0046】
式(2)、式(4)、式(5)より、余熱槽13の水に与えられる熱量”Q”は、
Q=Qch4+Qw+Qs (6)
となる。
【0047】
図5中”S204”において演算制御手段21は、余熱槽13に与える上述の熱量”Q”を元に余熱槽ヒータ15及び余熱槽ヒータ16を制御する。
【0048】
この結果、余熱槽13からバブラー12へ給水される水の温度は、バブラー12に充填されている水の温度と同じに調節されているので、余熱槽13からバブラー12へ水が給水されてもバブラー12の水の温度の低下を防止することが可能になる。
【0049】
なお、余熱槽ヒータ16とバブラーヒータ17を1つにまとめて共通ヒータとすることにより、加湿ガス供給装置を小型化することが可能になる。
【0050】
また、説明の簡単のために、図1に示す実施例に際しては余熱槽13からバブラー12へ給水される水の温度はバブラー12に充填されている水の温度と同じに調節されているとしているが、余熱槽13からバブラー12へ給水される水の温度にバブラー12に導入される気体の流量も考慮し、気体がバブラー12内の水を通過する時に水から奪っていく熱量を加えても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る加湿ガス供給装置の一実施例を示す構成断面図である。
【図2】実施例の制御ブロック図である。
【図3】バブラーへの水を給水する時の給水バルブの制御を説明するフロー図である。
【図4】余熱槽への水を給水する時の給水バルブの制御を説明するフロー図である。
【図5】余熱槽に与える熱量を計算し、余熱槽ヒータを制御する時の手順を説明するフロー図である。
【図6】従来の加湿ガス供給装置の一例を示す構成断面図である。
【図7】従来の加湿ガス供給装置の他の一例を示す構成断面図である。
【図8】バブラーの水の温度とS/C比の関係を示す特性曲線図である。
【符号の説明】
【0052】
1,7,11 加湿ガス出口
2,5,12 バブラー
3,8,19 気体導入口
4,9,20 バルブ
6 凝縮管
10 水排出口
13 余熱槽
14,18 給水バルブ
15 余熱槽ヒータ
16 余熱槽ヒータ
17 バブラーヒータ
21 演算制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水蒸気と混合して加湿ガスを生成する加湿ガス供給装置において、
下部に気体導入口を有し、上部に加湿ガスが排出される加湿ガス出口を有し、内部に水が充填されるバブラーと、
前記バブラーの外周に取り付けられ、前記バブラーに充填された水を温めるバブラーヒータと、
前記バブラーヒータの外周に取り付けられ、前記余熱槽に充填された水を余熱する第1の余熱槽ヒータと、
前記第1の余熱槽ヒータの外周に取り付けられ、前記バブラーに余熱した水を供給する余熱槽と、
前記余熱槽の外周に取り付けられ、前記余熱槽に充填された水を余熱する第2の余熱槽ヒータと、
前記余熱槽に与える熱量をあらかじめ計算し、前記計算で得られた結果に基づき、前記余熱槽ヒータ及び前記バブラーへの給水を制御する演算制御手段とを備えたことを特徴とする加湿ガス供給装置。
【請求項2】
水蒸気と混合して加湿ガスを生成する加湿ガス供給装置において、
下部に気体導入口を有し、上部に加湿ガスが排出される加湿ガス出口を有し、内部に水が充填されるバブラーと、
前記バブラーに余熱した水を供給する余熱槽と、
前記バブラーと前記余熱槽の間に取り付けられ、前記バブラー及び前記余熱槽に充填された水を温める共通ヒータと、
前記余熱槽の外周に取り付けられ、前記余熱槽に充填された水を余熱する余熱槽ヒータと、
前記余熱槽に与える熱量をあらかじめ計算し、前記計算で得られた結果に基づき、前記余熱槽ヒータ及び前記バブラーへの給水を制御する演算制御手段とを備えたことを特徴とする加湿ガス供給装置。
【請求項3】
前記演算制御手段が、
前記バブラーに入るガスの流量と、前記余熱槽へ供給される水の温度とから前記熱量を計算することを特徴とする
請求項1もしくは請求項2記載の加湿ガス供給装置。
【請求項4】
前記演算制御手段が、
前記第1の余熱槽ヒータ及び前記第2の余熱槽ヒータにより前記余熱槽の水が前記バブラーに供給された時点で前記バブラーに充填されている水の温度と同じになるように制御することを特徴とする
請求項1記載の加湿ガス供給装置。
【請求項5】
前記演算制御手段が、
前記余熱槽ヒータにより前記余熱槽の水が前記バブラーに供給された時点で前記バブラーに充填されている水の温度と同じになるように制御することを特徴とする
請求項2記載の加湿ガス供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−793(P2007−793A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−184744(P2005−184744)
【出願日】平成17年6月24日(2005.6.24)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】