説明

包装ケース

【課題】段ボール紙等の一枚板から組み立てられ、被梱包物の移動や破損を効果的に防止可能な緩衝構造を備えた包装ケースを提供する。
【解決手段】蓋フラップ11に連設された支柱形成片17を折り線に沿って角筒状に折り曲げて第1支柱部25を形成する。そして、第1支柱部25の下端部から蓋フラップ11に平行に突出する差し込み片27を蓋フラップ11に形成された差し込み孔29に挿入することにより、第1支柱部25の折り曲げ状態が保持される。さらに、蓋フラップ11に対し略垂直となるように第1支柱部25を起立させるとともに、差し込み片27を蓋フラップ11に沿って折り曲げ、蓋フラップ11を側板2の内面に沿って折り曲げる。これにより、第1支柱部25が箱体23の内側に突出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品等を梱包する包装ケースに関し、特に、段ボール紙等の一枚板から組み立てられる包装ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電機製品や精密機器本体、或いは交換部品等の被梱包物を梱包する際、製品と包装ケースの間に緩衝材を配置することにより、運搬又は保管する途中で、落下時等において外部から加わる衝撃を緩衝して製品を保護することが一般的である。このような緩衝材としては、例えば段ボールを折畳んだものや発泡スチロール、パルプモールド成型品、或いはそれらを組合せたもの等が用いられている。
【0003】
ところで、発泡スチロール製の緩衝材は、その廃棄処分の為に費用がかかるだけでなく、公害や環境汚染の原因になるという問題がある。また、段ボールやパルプモールド製の緩衝材を用いる場合でも、包装ケース内の所定の位置に配置する必要があり、梱包時の作業性が低下するとともに部材点数も増加するという問題点があった。
【0004】
そこで、緩衝構造を一体に備えた包装ケースが種々提案されており、例えば特許文献1には、対向する一対の底フラップ及び蓋フラップを断面コ字状に折り曲げて柱形状の緩衝部とした梱包箱が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−249127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の方法では被梱包物が柱形状の側面に当接するため、落下等による衝撃で緩衝部が潰れやすいという問題点があった。
【0007】
また、特許文献1のようにシート材を柱状に折り曲げて緩衝部を形成する場合、従来はシート材の重なり合う部分に切り込みと係合片を設け、係合片を切り込みに挿入することで折り曲げ固定し、柱形状を維持していた。しかし、係合片と切り込みとの係合は落下等による衝撃で外れ易く、柱形状の維持が困難であった。さらに、柱形状の緩衝部側面に切り込みを形成するため、緩衝部の強度が不足するという問題もあった。
【0008】
本発明は、上述の問題点に鑑み、段ボール紙等の一枚板から組み立てられ、被梱包物の移動や破損を効果的に防止可能な緩衝構造を備えた包装ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも一面が開口した箱体と、該箱体の開口縁の一辺に延設される開閉可能な蓋部と、該蓋部に隣接する前記箱体の開口縁の対向する二辺に延設される一対の蓋フラップと、を有する、一枚のシート材から組み立てられる包装ケースにおいて、前記蓋フラップに折り線を介して延設された支柱形成片を角筒状に折り曲げて形成される第1支柱部と、該第1支柱部の前記蓋フラップに近接する側の端部に延設される差し込み片と、を有し、前記差し込み片を前記蓋フラップに形成された差し込み孔に挿入することにより、前記第1支柱部を前記蓋フラップに対し略垂直に起立した状態で保持することを特徴としている。
【0010】
また本発明は、上記構成の包装ケースにおいて、前記第1支柱部が前記蓋フラップのいずれか一方に形成され、前記蓋フラップの他方は箱体の開口縁と平行に角筒状に折り曲げられて前記箱体の内寸と略等しい第2支柱部を形成することを特徴としている。
【0011】
また本発明は、上記構成の包装ケースにおいて、前記第2支柱部を形成する前記蓋フラップには、前記第2支柱部の折り曲げ形状を保持するための折曲保持片と、該折曲保持片が挿入される切り込み穴とが設けられており、前記切り込み穴を介して前記第2支柱部の表面に突出する前記折曲保持片が被梱包物の位置決め機構を兼ねていることを特徴としている。
【0012】
また本発明は、上記構成の包装ケースにおいて、前記箱体は、折り線を介して直列に連設される4枚の側板と、該側板のうち対向する一対の側板の下辺に延設される底板と、他の一対の側板の下辺に延設される底フラップとを有し、前記側板の両端を接合して筒状にするとともに、前記底板と前記底フラップとを重ね合わせて係合することで底面が形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の構成によれば、蓋フラップの一部を角筒状に折り曲げて第1支柱部を形成することにより、別部材を用いることなく緩衝材を一体形成することができる。また、蓋フラップを箱体の内面に沿って折り曲げることで第1支柱部は箱体の内側に略垂直に突出し、角筒形状の先端が被梱包物に接触するため、第1支柱部を下向きにして落下したときに十分な緩衝効果を得ることができる。
【0014】
また、第1支柱部の蓋フラップに近接する側の端部に、蓋フラップに形成された差し込み孔に挿入される差し込み片を延設することにより、第1支柱部の側面に角筒形状を維持するための切り込みを形成する必要がなく、第1支柱部の強度が低下しない。さらに、差し込み孔に挿入された差し込み片が側板と蓋フラップとで挟持されるため、被梱包物を載置した状態では差し込み片が差し込み孔から外れるおそれがなく、第1支柱部の形状及び蓋フラップに対する起立姿勢を確実に維持することができる。
【0015】
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の包装ケースにおいて、第1支柱部を蓋フラップのいずれか一方に形成し、蓋フラップの他方は箱体の開口縁と平行に角筒状に折り曲げられて箱体の内寸と略等しい第2支柱部を形成することにより、別部材を用いることなく箱体の圧縮強度を向上させることができる。
【0016】
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の包装ケースにおいて、第2支柱部を形成する蓋フラップに、第2支柱部の折り曲げ形状を保持するための折曲保持片と、該折曲保持片が挿入される切り込み穴とを設け、切り込み穴を介して第2支柱部の表面に突出する折曲保持片を被梱包物の位置決め機構として用いることにより、被梱包物を箱体内へ容易にセットすることができ、被梱包物のがたつきも抑えることができる。
【0017】
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2又は第3の構成の包装ケースにおいて、折り線を介して直列に連設される4枚の側板の両端を接合して筒状にするとともに、対向する一対の側板の下辺に延設される底板と、他の一対の側板の下辺に延設される底フラップとを重ね合わせて係合することで底面が形成される箱体を用いることにより、圧縮荷重が加えられたとき底板と底フラップの係合が内側に倒れ込むことによる箱体の潰れを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の包装ケースの展開図
【図2】本発明の包装ケースの組み立て途中を示す斜視図であり、側板の端部を連結して箱体側面を形成した状態を示す斜視図
【図3】本発明の包装ケースの組み立て途中を示す斜視図であり、一方の蓋フラップに連設された支柱形成片を折り曲げて第1支柱部を形成した状態を示す斜視図
【図4】本発明の包装ケースの組み立て途中を示す斜視図であり、第1支柱部の差し込み片を蓋フラップの差し込み孔に挿入した状態を示す斜視図
【図5】本発明の包装ケースの組み立て途中を示す斜視図であり、第1支柱部を垂直に起立させるとともに蓋フラップを側板に沿って折り曲げた状態を示す斜視図
【図6】本発明の包装ケースの組み立て途中を示す斜視図であり、他方の蓋フラップを折り曲げた状態を示す斜視図
【図7】蓋フラップを折り曲げて形成した第2支柱部を示す斜視図
【図8】箱体内部にトナーコンテナを載置した状態を示す平面図
【図9】箱体内部に廃トナーボトル及び取扱説明書を載置した状態を示す平面図
【図10】本発明の包装ケースが組み立てられた状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の包装ケースの展開図である。なお、図1においては、山折り線を一点鎖線で、谷折り線を破線で表示する。また、図1の縦方向(包装ケースの水平方向)をX軸方向、横方向(包装ケースの上下方向)をY軸方向と称する。
【0020】
包装ケース100は、段ボール紙等の一枚のシート材から形成されており、折り線を介して直列に連なる4枚の側板1、2、3、4と、側板1、3の下辺に折り線を介して連なる底板5、6と、側板2、4の下辺に折り線を介して連なる底フラップ7、8と、側板1の上辺に折り線を介して連なる蓋板9と、側板3の上辺に折り線を介して連なる仕切板10と、側板2、4の上辺に折り線を介して連なる蓋フラップ11、12とで構成されている。側板1と3、及び側板2と4は、X軸方向の長さが互いに同等となるように形成されている。また、側板1の端縁には接着片1aが折り線を介して連設されている。
【0021】
蓋板9のX軸方向の長さは側板1、3のX軸方向の長さと略同一に、Y軸方向の長さは側板2、4のX軸方向の長さと略同一に形成されている。更に、この蓋板9の側板1に対向する辺には挿入片9aが折り線を介して連設されており、挿入片9aには蓋板9との間の折り線に沿ってX軸方向略中央部にスリット13が穿設されている。また、側板3と仕切板10との境界付近には挿入片9aが挿入されるスリット3aと、蓋板9を固定するための蓋板固定片15が設けられている。なお、スリット13のX軸方向の長さは、蓋板固定片15を挿入できるように、蓋板固定片15のX軸方向の長さよりも若干長く形成されている。
【0022】
蓋フラップ11の側板2に対向する辺には、後述する第1支柱部25を形成する支柱形成片17が折り線を介して連設されている。また、蓋フラップ12には折曲保持片20、切り込み穴21、及びX軸方向の5本の折り線が所定の位置に形成されている。
【0023】
以下、本発明の包装ケース100の組み立て手順について説明する。先ず、図2に示すように、側板1〜4間の折り線を折り曲げた後、接着片1aを側板4の内側に接着して箱体23の胴部を形成する。そして、図2の状態から側板1〜4の下辺に連設された底板5、6と底フラップ7、8とを内側に折り曲げて係合させ、箱体23の底面を形成する。
【0024】
次に、図3に示すように、蓋フラップ11に連設された支柱形成片17を折り線に沿って角筒状に折り曲げて第1支柱部25を形成する。このとき、図1及び図2に示すように支柱形成片17は略L字形状であるため、第1支柱部25の下端部から蓋フラップ11に平行に突出する差し込み片27が形成される。
【0025】
そして、図4に示すように、差し込み片27を蓋フラップ11に形成された差し込み孔29に挿入するとともに、蓋フラップ11に対し略垂直となるように第1支柱部25を起立させる。さらに、差し込み片27を蓋フラップ11に沿って折り曲げた後、図5に示すように、蓋フラップ11を側板2の内面に沿って折り曲げて、第1支柱部25を側板2に対し略垂直に起立した状態で箱体23の内側に突出させる。なお、図5では説明の便宜のため側板1及び蓋板9の記載を省略している。
【0026】
一方、図6に示すように、蓋フラップ12を折り線に沿って箱体23の開口縁と平行に角筒状に折り曲げていく。そして、折曲保持片20を切り込み穴21に挿入することにより折り曲げ状態が保持され、側板4の上端に図7に示すような第2支柱部30が形成される。なお、図7では説明の便宜のため側板4及び第2支柱部30のみを図示し、側板1、3、蓋板9及び仕切板10の記載を省略している。
【0027】
次に、図8に示すように、箱体23内に被梱包物(ここではトナーコンテナ31)を載置する。トナーコンテナ31の端面(図8では右側)には画像形成装置本体へ装着する際のガイドとなる突起31aが突出しているが、第1支柱部25がトナーコンテナ31の端面に当接して緩衝材の役割を果たすため、外部からの衝撃による突起31aの破損を効果的に防止することができる。また、トナーコンテナ31の反対側(図8では左側)の端面には第2支柱部30が当接して緩衝材の役割を果たし、第2支柱部30の表面から突出する折曲固定片20がトナーコンテナ31の位置決め部材として機能するため、箱体23内におけるトナーコンテナ31のがたつきを抑制することができる。
【0028】
次に、図8の状態から仕切板10を折り線に沿って断面L字状に折り曲げ、仕切板10の先端に連設された舌片10aを起立させる。そして、箱体23内に載置されたトナーコンテナ31を覆うように仕切板10を箱体23の内側へ折り曲げていく。これにより、図9に示すように箱体23の内部は仕切板10によって長手方向に平行な2つの空間に仕切られ、その一方にトナーコンテナ31が収納されることになる。また、仕切板10を隔ててトナーコンテナ31と反対側(図9の下側)の空間には廃トナーボトル33と取扱説明書35が収納される。廃トナーボトル33と取扱説明書35との間には仕切板10から起立する舌片10aが介在するため、箱体23内における廃トナーボトル33及び取扱説明書35の移動が規制される。
【0029】
その後、図10に示すように、蓋板9を箱体23の内側へ折り曲げて、挿入片9aを側板3に設けられたスリット3aに挿入する。そして、挿入片9aに設けられたスリット13に外側から蓋板固定片15を挿入することにより包装ケース100の組み立てが完了する。
【0030】
本発明の包装ケース100によれば、トナーコンテナ31の緩衝材として機能する第1支柱部25、第2支柱部30を一体形成できるため、部材点数を削減することができる。また、第1支柱部25は箱体23の内側に略垂直に突出し、角筒形状の先端がトナーコンテナ31に接触しているため、側板3を下向きにして落下したときに十分な緩衝効果を得ることができる。
【0031】
また、差し込み孔29への差し込み片27の挿入により第1支柱部25の折り曲げ状態(角筒形状)が保持されるため、第1支柱部25の側面に角筒形状を維持するための切り込みを形成する必要がなく第1支柱部25の強度が低下しない。そして、第1支柱部25の側面に負荷が加えられた場合にも第1支柱部25が断面平行四辺形状に変形し難くなっている。つまり、第1支柱部25の縦方向及び横方向の強度を共に向上させることができる。
【0032】
さらに、差し込み孔29に挿入された差し込み片27が蓋フラップ11の裏側に折り曲げられ、側板3と蓋フラップ11とで挟持されるため、トナーコンテナ31を載置した状態では差し込み片27が差し込み孔29から外れるおそれがない。従って、粘着テープ等の固定部材を用いることなく第1支柱部25の形状及び蓋フラップ11に対し略垂直に起立した状態を確実に維持することができる。
【0033】
また、第2支柱部30の長手方向の寸法は箱体23の内寸と略等しいため、第2支柱部30が箱体23の梁の役割を果たし、箱体23の強度を高めることができる。特に、本実施形態の包装ケース100のように、側板1、4の両端を接合して筒状にするとともに、底板5、6と底フラップ7、8とを重ね合わせて係合することで底面が形成される、いわゆる角柱縦型紙器(B式組底)の場合、包装ケース100を横にして外箱(集合ケース)に梱包した状態で上から圧縮荷重が加えられると、底板5、6と底フラップ7、8の係合が内側に倒れ込み、箱体23が潰れ易いが、第2支柱部30を形成することで圧縮荷重による包装ケース100の潰れを防止することができる。
【0034】
さらに、箱体23の長手方向(図8の左右方向)においては第1支柱部25及び第2支柱部30を用いてトナーコンテナ31が所定位置に保持され、箱体23の長手方向と直交する方向(図8の上下方向)においては第2支柱部30の表面から突出する折曲固定片20を用いてトナーコンテナ31が所定位置に保持される。これにより、トナーコンテナ31が底板5、6と底フラップ7、8の係合部分を確実に押さえるため、底板5、6と底フラップ7、8の内側への倒れ込みを効果的に抑制できる。
【0035】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第1支柱部25や第2支柱部30は収容する製品等の大きさや個数に応じて折り曲げ位置や大きさを適宜変更することができる。
【0036】
また本発明は、底板5、6と底フラップ7、8を係合させて底面を形成するB式組底の包装ケースに限らず、矩形状の底板の四辺に連設された側板を上方に折り曲げる、いわゆるA式タイプの包装ケースにも適用できるのはもちろんである。この場合、B式組底に比べて箱体の圧縮強度は高いので、第2支柱部30に代えて蓋フラップ12にも第1支柱部25を形成して緩衝性能を一層高めることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、段ボール紙等の一枚板から組み立てられる包装ケースに利用することにより、組み立て作業性や梱包作業性の向上した包装ケースを提供することができ、また、収容される製品等を位置決めする位置決め片や、緩衝材の機能を有する緩衝部が本体に一体形成されているため、構成部品の削減によりコストの低減にも貢献する。
【符号の説明】
【0038】
1〜4 側板
5、6 底板
7、8 底フラップ
9 蓋板
10 仕切板
11、12 蓋フラップ
13 スリット
15 蓋板固定片
17 支柱形成片
20 折曲保持片
21 切り込み穴
23 箱体
25 第1支柱部
27 差し込み片
29 差し込み孔
30 第2支柱部
31 トナーコンテナ
33 廃トナーボトル
35 取扱説明書
100 包装ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一面が開口した箱体と、
該箱体の開口縁の一辺に延設される開閉可能な蓋部と、
該蓋部に隣接する前記箱体の開口縁の対向する二辺に延設される一対の蓋フラップと、
を有する、一枚のシート材から組み立てられる包装ケースにおいて、
前記蓋フラップに延設された支柱形成片を角筒状に折り曲げて形成される第1支柱部と、該第1支柱部の前記蓋フラップに近接する側の端部に延設される差し込み片と、を有し、前記差し込み片を前記蓋フラップに形成された差し込み孔に挿入することにより、前記第1支柱部を前記蓋フラップに対し略垂直に起立した状態で保持することを特徴とする包装ケース。
【請求項2】
前記第1支柱部が前記蓋フラップのいずれか一方に形成され、前記蓋フラップの他方は箱体の開口縁と平行に角筒状に折り曲げられて前記箱体の内寸と略等しい第2支柱部を形成することを特徴とする請求項1に記載の包装ケース。
【請求項3】
前記第2支柱部を形成する前記蓋フラップには、前記第2支柱部の折り曲げ形状を保持するための折曲保持片と、該折曲保持片が挿入される切り込み穴とが設けられており、前記切り込み穴を介して前記第2支柱部の表面に突出する前記折曲保持片が被梱包物の位置決め機構を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載の包装ケース。
【請求項4】
前記箱体は、折り線を介して直列に連設される4枚の側板と、該側板のうち対向する一対の側板の下辺に延設される底板と、他の一対の側板の下辺に延設される底フラップとを有し、前記側板の両端を接合して筒状にするとともに、前記底板と前記底フラップとを重ね合わせて係合することで底面が形成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の包装ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−57267(P2011−57267A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−210294(P2009−210294)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】