説明

包装シート

【課題】内、外両フィルムの間にシート状食品を収容した包装シートにおいて、外フィルムに分断可能部を設けることなく、シート状食品を包装飯塊に巻き付け可能とする。
【解決手段】内フィルム3は、第1、第2の長方形のフィルム片31、32を互いの内端を重ねて形成され、第1フィルム片31は外フィルム2の一端側を余して外フィルム2に被さり、第2フィルム片32は第1フィルム片31が被せ余した外フィルム2の端部に被さっており、シート状食品4は、外フィルム2と第1フィルム31の間に収容されて第1フィルム片の内端から臨出しており、内フィルム3の第1フィルム片31と第2フィルム片32の重なり部30が開く様に包装シート1を曲げるだけでシート状食品4の第1フィルム片32からの臨出端部4aが包装シート外へ露出可能となる様に、内フィルム3の第1フィルム片31と第2フィルム片32の重なり部30が開放可能な範囲で、外フィルム2と内フィルム3が溶着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外フィルムと内フィルムとの間にシート状食品を収容した包装シート、該包装シートによって包装した横長の包装飯塊、及び該包装飯塊の包装を解いてシート状食品を飯塊に巻き付ける方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図11は、従来のこの種包装飯塊用の包装シート(1)と飯塊(6)を示している。図12は該包装シート(1)の分解図である。
包装シート(1)の外フィルム(2)は長方形の一枚もののフィルムである。内フィルム(3)は、第1フィルム片(34)と第2フィルム片(35)の内端どうしを重ね合わせて外フィルム(2)と同じ大きさに形成されている。第1フィルム片(34)より長い第2フィルム片(35)の上に、外フィルム(2)の長手方向に直交して長方形の補助フィルム(36)が重ねられている。補助フィルム(36)は両端が第1フィルム片(34)から大きくはみ出している。
外フィルム(2)には、内フィルム(3)の第1フィルム片(34)側の外端寄りに、カットテープ(71)による分断可能部(7)を有している。
外フィルム(2)、内フィルム(3)及び補助フィルム(36)は、外フィルム(2)と内フィルム(3)間に収容したシート状食品(4)に干渉しない様に溶着されて繋がっている。
【0003】
図11に示す如く、補助フィルム(36)の上に横長の棒状飯塊(6)を載せ、該補助フィルム(36)の両端はみ出し部(37)(37)を棒状飯塊(6)の端面に被せてから、棒状飯塊(6)の周面に包装シート(1)を巻き付け、巻付け端をラベル(図示せず)で止着する。
【0004】
棒状飯塊(6)を食するには、外フィルム(2)のカットテープ(7)を外して外フィルム(2)を分断してからラベルを剥がして、図11、図13の如く、包装シート(1)を展開する。
次に図14に示す如く、包装シート(1)の外フィルム分断側の端部を引っ張って、外フィルム(2)の一部と内フィルム(3)の第1フィルム片(34)を分離する。
外フィルム(2)と第2フィルム片(35)の間から、シート状食品(4)を引き出して棒状飯塊(6)に周面に巻き付ける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の包装シート(1)は、外フィルム(2)に分断可能部(7)を設けなければならず、その分だけ包装シート製作の工程が増える。包装を解く工程も増えて、手間が掛かる。
又、包装を解いてから、シート状食品(4)の露出端を手で引っ張り出して棒状飯塊(6)に巻き付けなければならず、これを展開した包装シート上で行うのは難しく、棒状飯塊(6)を包装シート上から落下させてしまうことがある。
又、分断可能部(7)を分断する前にラベルを剥がして包装シートを展開してしまうと、包装シートの分断可能部(7)側がフリーとなるから、手の上に包装シートと棒状飯塊(6)を載せたままた分断可能部(7)を分断することはできない。このため、シート状食品(4)の取り出しと棒状飯塊(6)への巻き付けが手間の掛かる作業となり、手の上から棒状飯塊(6)を落下させる虞れが高まる。
更に、内フィルム(3)の第2フィルム片(35)の上に補助フィルム(36)を被せているから、この部分では棒状飯塊(6)とシート状食品(4)との間はフィルムが二重となり、無駄であり、フィルムの使用量が増える。しかも、包装シートの製造工程上、外フィルム(2)と第2フィルム片(35)の溶着と、該第2フィルム片(35)と補助フィルム(36)の溶着は別工程で行なわねばならず、包装シート製造工程が複雑となる。
【0006】
本発明は、外フィルムに分断可能部を設ける必要をなくして、包装シートの製造工程の簡素化、包装を解く手順の簡素化を実現でき、しかも包装を解いた包装シート上でシート状食品を容易に棒状飯塊に巻き付けできる包装シート、該包装シートで包装した包装飯塊、及び飯塊にシート状食品を巻き付ける方法を明らかにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の包装シート(1)は、外フィルム(2)と内フィルム(3)との間にシート状食品を収容した包装シートにおいて、外フィルム(2)は1枚ものであって分断を予定しての分断可能部は存在しておらず、内フィルム(3)は、第1、第2の長方形のフィルム片(31)(32)を互いの内端を重ねて形成され、第1フィルム片(31)は外フィルム(2)の一端側を余して外フィルム(2)に被さり、第2フィルム片(32)は第1フィルム片(31)が被せ余した外フィルム(2)の端部に被さっており、シート状食品(4)は、外フィルム(2)と第1フィルム(31)の間に収容されて第1フィルム片の内端から臨出しており、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が開く様に包装シート(1)を曲げるだけでシート状食品(4)の第1フィルム片(32)からの臨出端部(4a)が包装シート外へ露出可能となる様に、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が開放可能な範囲で、外フィルム(2)と内フィルム(3)が溶着されている。
【0008】
請求項2は請求項1の包装シート(1)において、第2フィルム片(32)は、外フィルム(2)の長手方向の両側縁からはみ出して包装すべき棒状飯塊の端面を覆うことが可能なはみ出し部(33)(33)を有している。
【0009】
請求項3は請求項1の包装シートにおいて、第2フィルム片(32)上に、第1フィルム片(31)及び外フィルム(2)の夫々とT字状を成す様に補助フィルム(36)が被さり、補助フィルム(36)の外フィルム(2)の長手方向に沿う両側縁からはみ出しているはみ出し部(37)(37)は、包装すべき棒状飯(6)の端面を余裕のある状態に覆うことのできる大きさである。
【0010】
請求項4の包装飯塊は、請求項2又は3の包装シート(1)の外フィルム(2)からのはみ出し部(33)(33)、(37)(37)を棒状飯塊(6)の両端面に被せ、棒状飯塊(6)の周面に包装シート(1)を巻き付けている。
【0011】
請求項5の棒状飯塊へのシート状食品の巻き付け方法は、請求項1乃至3の何れかに記載の包装飯塊の包装シートを巻き付け端から展開し、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が開く様に、該重なり部(30)の近傍にて外フィルム(2)を曲げて、第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)との間の開き部からシート状食品(4)の第1フィルム片(31)からの臨出端部(4a)を包装シートの外に露出させ、外フィルム(2)をフラットな状態に戻すことによってシート状食品(4)の前記臨出端部(4a)を包装シートの外側に位置させ、第2フィルム片(32)上の棒状飯塊(6)をシート状食品(4)の臨出端部(4a)上に移動させて該臨出端部(4a)を棒状飯塊(6)の周面に付着させ、その状態で棒状飯塊(6)を回転させて、外フィルム(2)と第1フィルム片(31)との間からシート状食品(4)を引き出しながら、棒状飯塊(6)の周面にシート状食品(4)を巻き付ける。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の包装シートは、1枚ものの外フィルム(2)に分断可能部を設ける必要はないので、包装シートの製造コストを低減できる。包装飯塊の包装を解くに際しても、外フィルム(2)を分断する手間が掛からない。
外フィルム(2)に分断可能部が存在しないから、包装飯塊の包装を解くに際して、従前の様に、分断可能部を分断する前に、包装シート(1)の巻付け端をフリーにしてしまう失敗はない。
【0013】
請求項2の包装シートも請求項1の包装フィルムと同様の効果を有する。
又、第2フィルム片(32)の両端はみ出し部(33)(33)によって、棒状飯塊(6)の両端面も包み込むことができるので、衛生的であり、異物混入を防ぐことができる。
又、内フィルム(3)の両端を延長してはみ出し部(33)(33)を形成できるので、前記従来例の様に、第2フィルム片の上に棒状飯塊(6)の両端を被せるための補助フィルム(36)を重ねる必要がない。このため、フィルムの使用量を少なくできる。
又、外フィルム(2)に第2フィルム片(32)と第1フィルム片(31)を溶着すればよく、従来の様に補助フィルム(36)を別工程で溶着する必要もなく、包装シート(1)の製造工程を簡素化できる。
【0014】
請求項3の包装シートも請求項1の包装シートと同様の効果を有する。
【0015】
請求項4の包装飯塊は、包装シート(1)の巻き付け端をフリーにして、包装シート(1)を展開し、第2フィルム片(32)上に棒状飯塊(6)を載せたまま第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)の近傍で外フィルム(2)を曲げてからフラットな状態に戻すと、シート状食品(4)の第1フィルム片(31)から臨出していた臨出端部(4a)が包装シート(1)の外部に露出して第2フィルム片(32)上に載る。包装シート(1)上の棒状飯塊(6)をシート状食品(4)の前記臨出端部(4a)側に移動させ、棒状飯塊(6)にシート状食品(4)の臨出端部(4a)が付着した時点で、棒状飯塊(6)をその場で回転させると、外フィルム(2)と第1フィルム片(31)との間からシート状食品(4)を引き出しながら、棒状飯塊(6)の周面にシート状食品(4)を巻き付けることができる。
【0016】
上記工程において、外フィルム(2)を曲げるには、展開した包装シート(1)の第2シート片(32)側と棒状飯塊(6)を片手で掴み、包装シートの他端側を開放すれば、外フィルム(2)の第1フィルム片(31)側は自重で垂下し、即ち、外フィルム(2)は、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が開く様に自然に曲がる。このため、シート状食品(4)の第1フィルム片(31)からの臨出端部(4a)を包装シート(1)の外側に露出する作業は片手で行うことができる。
【0017】
請求項5の棒状飯塊へのシート状食品の巻き付け方法の効果は、請求項4の効果で説明済みである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】包装シートの斜視図である。
【図2】A−A線に沿う断面図である。
【図3】包装シートの分解斜視図である。
【図4】展開状態の包装シートの第2フィルム片上に棒状飯塊を載せた状態の斜視図である。
【図5】包装飯塊の斜視図である。
【図6】包装を解いて展開した包装シートを曲げてシート状食品の一端を露出させた状態の断面図である。
【図7】包装シートの外部に露出したシート状食品の一端に棒状飯塊の周面を付着させた状態の断面図である。
【図8】包装シート上で棒状飯塊を回転させて、シート状食品を巻き付ける途上の断面図である。
【図9】シート状食品を巻き付けた棒状飯塊の斜視図である。
【図10】他の実施例の包装シートの斜視図である。
【図11】従来例の包装シートの斜視図である。
【図12】同上の包装シートの分解斜視図である。
【図13】従来例の包装飯塊の包装を敷いて包装シートを展開した状態の断面図である。
【図14】同上の包装シートを分断した状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1乃至図3に示す如く、包装シート(1)は、外フィルム(2)と内フィルム(3)との間にシート状食品(4)を挟み、外フィルム(2)の外周部において外フィルム(2)と内フィルム(3)を溶着(11)(11)(12)(13)(13)(14)して形成されている。
【0020】
長方形の外フィルム(2)は1枚ものであり、且つ分断を予定しての、カットデープ、断続的な切込み、方向性フィルムを用いてフィルム端に易切断のための切込みを施す等の手段による、分断可能部は存在していない。
【0021】
内フィルム(3)は第1、第2の2枚の長方形のフィルム片(31)(32)を互いの内端を重ねて形成され、第1フィルム片(31)は外フィルム(2)の一端側を余して外フィルム(2)に被さっている。第2フィルム片(32)は外フィルム(2)の前記第1フィルム片(31)の被せ余し他端部(第1フィルム片(31)の被さっていない側の端部)に被さっている。
第2フィルム片(32)は外フィルム(2)の長手方向に沿う両側縁からはみ出るはみ出し部(33)(33)を一体に形成している。該はみ出し部(33)(33)は、包装すべき棒状飯塊(6)の端面に被さって余りある大きさである。
内フィルム(3)は、第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)とによってT字状を成している。
【0022】
棒状飯塊(6)は、直径約3.5cm、長さ約10cmである。
外フィルム(2)は、長さ約21cm、幅長さ約12.5cmである。
内フィルム(3)の第1フィルム片(31)は、長さ約14.5cm、幅長さ約12.5cm、第2フィルム片(32)は、長さ21.5cm、幅長さ約8cmである。
第1フィルム片(31)は略1.5cm幅で第2フィルム片(32)に重なっている。
上記数値は、一例であって本発明を限定するものではない。
【0023】
シート状食品(4)は、実施例ではシート状海苔であり、長さは棒状飯塊(6)の周面を1周強巻け付け可能な長さであり、実施例では約14cmである。シート状食品(4)の幅長さは、棒状飯塊(6)の長さに対応している。
シート状食品(4)は、外フィルム(2)と前記第1フィルム(31)の間に収容されて第1フィルム片(31)の内端(31)から1cm程度臨出している。
【0024】
図1に示し、前記の如く、外フィルム(2)の外周部において、外フィルム(2)と内フィルム(3)は溶着(11)(11)(12)(13)(13)(14)によって繋がっており、シート状食品(4)が抜け落ちることを防止している。
外フィルム(2)と内フィルム(3)の溶着において、外フィルム(2)の長手方向に沿う溶着(11)(11)(13)(13)の範囲については、次の条件がある。
図6に示す如く、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)近傍にて、該重なり部が開く様に、包装シート(1)を曲げることが可能な範囲、具体的には外フィルム(2)を曲げることに支障のない範囲で、外フィルム(2)と第1フィルム片(31)、外フィルム(2)と第2フィルム片(32)は溶着されている。
【0025】
従って、図1に示す如く、外フィルム(2)と第1フィルム片(31)の長手方向の両側縁の溶着(11)(11)の第2フィルム片(32)側の終端(11a)(11a)は第2フィルム片(32)に達しておらず、第2フィルム片(32)の内側の側縁(32a)から距離α1(実施例では1〜2cm)離れている。
外フィルム(2)と第2フィルム片(32)の溶着(13)(13)の第1フィルム片(31)側の終端(13a)(13a)は、シート状食品(4)の臨出端縁の延長線Lに達しておらず、延長線Lから距離α2(実施例では0.5〜1cm)離れている。
【0026】
然して、包装シート(1)によって、棒状の飯塊(6)を包装するには、図4に示す如く、内フィルム(3)を上側にして展開状態の包装シート(1)の第2フィルム片(32)上に、外フィルム(2)の長手方向と直交する様に棒状飯塊(6)を載せる。次に第2フィルム片(32)の両端のはみ出し部(33)(33)を棒状飯塊(6)の両端面に被せてから、包装シート(1)を棒状飯塊(6)の周面に巻き付ける。シート状食品(4)の巻き付け端を、裏面に粘着剤層(51)を有するラベル(5)を貼着して止着し、図5に示す包装飯塊を完成する。
【0027】
包装飯塊の包装を解いて、シート状食品(4)を棒状飯塊(6)に巻き付けるには下記手順による。
ラベル(5)を剥がして、包装シート(1)を展開する。このとき図4に示す如く、第2フィルム片(32)上に棒状飯塊(6)を載せたままにする。
次に、図6に示す如く、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が開く様に、該重なり部(30)の近傍にて外フィルム(2)を曲げて、第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)との間の開き部から、シート状食品(4)の第1フィルム片(31)からの臨出端部(4a)を包装シートの外に露出させる。
【0028】
棒状飯塊(6)と包装シートの棒状飯塊(6)を片手で一緒に保持し、包装シート(1)の他端側をフリー状態とすれば、外フィルム(2)は自重によって下方に曲がり、第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が自然に開く。
他方の手で、包装シート(1)の垂下側を持ち上げてフラットな状態に戻すと、図7に示す如く、シート状食品(4)の前記臨出端部(4a)が包装シート(1)の外に露出して第2フィルム片(32)に重なる。
【0029】
第2フィルム片(32)上の棒状飯塊(6)を、露出しているシート状食品(4)の臨出端部(4a)に向けて転がして移動させ、棒状飯塊(6)の周面をシート状食品(4)の露出部に付着させ、その状態で棒状飯塊(6)を回転させると、外フィルム(2)と第1フィルム片(31)との間からシート状食品(4)を引き出しながら、棒状飯塊(6)の周面にシート状食品(4)を巻き付けることができる。
【0030】
図10は、包装シート(1)の他の実施例を示している。内フィルム(3)の第2フィルム片(32)に前記実施例のはみ出し部(33)(33)は存在しない。その代わりに第2フィルム片(32)に外フィルム(2)の長手方向と直交する方向に長い長方形の補助フィルム(36)を重ね、補助フィルム(36)の両端を、外フィルム(2)の長手方向に沿う両側縁からはみ出させている。
補助フィルム(36)の各はみ出し部(37)(37)は、棒状飯塊(6)の端面に余裕のある状態に被さる大きさである。
補助フィルム(36)と第2フィルム片(32)が重なる部分のフィルムが不経済であるが、他の点は前記した実施例と同様の効果を奏する。
【0031】
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0032】
1 包装シート
2 外フィルム
3 内フィルム
31 第1フィルム片
32 第2フィルム片
33 はみ出し部
36 補助フィルム
37 はみ出し部
4 シート状食品
5 ラベル
6 飯塊

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外フィルム(2)と内フィルム(3)との間にシート状食品を収容した包装シートにおいて、 外フィルム(2)は1枚ものであって分断を予定しての分断可能部は存在しておらず、内フィルム(3)は、第1、第2のフィルム片(31)(32)を互いの内端を重ねて形成され、第1フィルム片(31)は外フィルム(2)の一端側を余して外フィルム(2)に被さり、第2フィルム片(32)は第1フィルム片(31)が被せ余した外フィルム(2)の端部に被さっており、シート状食品(4)は、外フィルム(2)と第1フィルム(31)の間に収容されて第1フィルム片の内端から臨出しており、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が開く様に包装シート(1)を曲げるだけでシート状食品(4)の第1フィルム片(32)からの臨出端部(4a)が包装シート外へ露出可能となる様に、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が開放可能な範囲で、外フィルム(2)と内フィルム(3)が溶着されている、包装シート。
【請求項2】
第2フィルム片(32)は、外フィルム(2)の長手方向の両側縁からはみ出して包装すべき棒状飯塊の端面を覆うことが可能なはみ出し部(33)を有している、請求項1に記載の包装シート。
【請求項3】
第2フィルム片(32)上に、第1フィルム片(31)及び外フィルム(2)の夫々とT字状を成す様に補助フィルム(36)が被さり、補助フィルム(36)の外フィルム(2)の長手方向に沿う両側縁からはみ出しているはみ出し部(37)(37)は、包装すべき棒状飯(6)の端面を余裕のある状態に覆うことのできる大きさである、請求項1に記載の包装シート。
【請求項4】
請求項2又は3の包装シート(1)の外フィルム(2)からのはみ出し部(33)(33)、(37)(37)を棒状飯塊(6)の両端面に被せ、棒状飯塊(6)の周面に包装シート(1)を巻き付けた、包装飯塊。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れかに記載の包装飯塊の包装シートを巻き付け端から展開し、内フィルム(3)の第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)の重なり部(30)が開く様に、該重なり部(30)の近傍にて外フィルム(2)を曲げて、第1フィルム片(31)と第2フィルム片(32)との間の開き部からシート状食品(4)の第1フィルム片(31)からの臨出端部(4a)を包装シートの外に露出させ、外フィルム(2)をフラットな状態に戻すことによってシート状食品(4)の前記臨出端部(4a)を包装シートの外側に位置させ、第2フィルム片(32)上の棒状飯塊(6)をシート状食品(4)の臨出端部(4a)上に移動させて該臨出端部(4a)を棒状飯塊(6)の周面を付着させ、その状態で棒状飯塊(6)を回転させて、外フィルム(2)と第1フィルム片(31)との間からシート状食品(4)を引き出しながら、棒状飯塊(6)の周面にシート状食品(4)を巻き付ける、棒状飯塊へのシート状食品の巻き付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−173699(P2010−173699A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−18982(P2009−18982)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(591154751)
【出願人】(598157096)
【Fターム(参考)】