説明

包装容器

【課題】包み紙を携帯していることを確実に把握することができる包装容器を提供する。
【解決手段】下面板、左右の側面板、上面板4、背面板および正面板を備え、正面板を開放して内部に収容されたガムを取り出すようにした包装容器1において、上面板4との間に一定の空間をおいて中仕切板7が配設される。また、係止板10および正面板を回動操作して上面板4の正面板側端部を切り裂き目に沿って、左右の側面板の糊代側端部を傾斜切り裂き目に沿ってそれぞれ切り離した際に、上面板4と中仕切板7との間に収容された包み紙100の上端部が切り裂き目に沿って切り離された正面板側端部によって形成される取出切欠部4xから露出される。これにより、上面板4と中仕切板7との間に形成された空間に収容された包み紙100を取出切欠部4xを露出させることができ、包み紙100の存在を把握することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、下面板、左右の側面板、上面板、背面板および正面板を備え、内部にタブレット状のガムを収容してなる包装容器が知られている。このような包装容器においては、必要に応じて正面板を開放操作し、内部に収容されたガムを正面板側開口部を通して取り出すようにしている。
【0003】
ところで、包装容器にガムを収容する際、ガムを個別に包装することなく収容する場合がある。このため、ガムの噛みかすを廃棄する場合、ガムの包装紙が存在しないため、手持ちのティッシュペーパーを取り出して包み込む必要があり、取り扱いが煩雑になるという欠点があった。この場合、ガムの噛みかすが路上にポイ捨てされると、周囲の美観を損ねて見苦しいばかりでなく、路面に付着したガムの噛みかすを除去するため、多くの時間と費用を必要とするものとなる。
【0004】
このような状況に対して、出願人は、包装容器にガムの包み紙を収容するための空間を形成し、その空間に包み紙を予め収容しておき、ガムの噛みかすを廃棄する際に、包装容器に収容された包み紙を取り出し、ガムの噛みかすを包み紙にて包み込んで廃棄することを提案している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−21821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した包装容器においては、ガムの包み紙は、下面板と、該下面板に近接して配設された内面板とによって形成された空間に収容されている。したがって、購入したガムを取り出すため、正面板を開放操作した場合、収容されたガムが包み紙の上に積み重なって覆っており、予め包み紙が収容されている事実を把握することができないものであった。このため、包み紙が収容されていることを把握することができないことから、ガムの噛みかすをティッシュペーパーに包み込んで廃棄するという煩わしい作業が必要になっていた。また、ガムの噛みかすが路上にポイ捨てされることも発生していた。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、包装容器にガムの包み紙を携帯していることを確実に把握することのできる包装容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下面板、左右の側面板、上面板、背面板および正面板を備え、正面板によって開閉自在な正面板側開口部を通して内部に収容されたガムを取り出すようにした包装容器において、下面板の側端縁に折り目を介して第1糊代、中仕切板および第2糊代が順に連設される一方、正面板の端縁に折り目を介して係止板が連設され、また、左右の側面板の正面板側端縁に折り目を介して糊代が連設され、さらに、上面板の正面板側端部に係止板の長さに対応して正面板側端と平行に切り裂き目が形成されるとともに、該切り裂き目の各終端に連続して左右の側面板に該左右の側面板と各糊代との折り目の外端に向かう傾斜切り裂き目がそれぞれ形成され、また、中仕切板にその左右各側端縁を始点として、上面板の切り裂き目の延長線を上下から挟む一対の横切れ目と、側面板と第1糊代の幅の差に相当する幅の縦切れ目からなる略コ字状の切れ目が左右対称に形成されてなり、第1糊代および第2糊代が左右の側面板にそれぞれ貼着されて上面板との間に一定の空間をおいて中仕切板が配設され、また、各糊代が正面板に貼着されるとともに、上面板の側端縁部がコ字状の切れ目に沿って立ち上げられた支持片に支持されて上面板の正面板側端部が係止板に貼着され、一方、係止板および正面板を回動操作して上面板の正面板側端部を切り裂き目に沿って、左右の側面板の糊代側端部を傾斜切り裂き目に沿ってそれぞれ切り離した際に、上面板と中仕切板との間に収容された包み紙の上端部が切り裂き目に沿って切り離された正面板側端部によって形成される取出切欠部から露出されることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、コートボールを展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むこととともに、所定部分を貼着して包装容器が組み立てられる。この際、第1糊代および第2糊代がそれぞれ左側面板および右側面板に貼着されると、第1糊代および第2糊代の高さが左右の側面板の高さよりも小さく設定されているため、中仕切板が上面板との間に左右の側面板の高さと第1糊代、第2糊代の高さとの差に相当する間隔をおいて配設され、上面板と中仕切板との空間にガムの包み紙を収容することができる。また、上面板の正面板側端部は、中仕切板を介して包み紙に支持されるとともに、その切り裂き目の各端縁部は、コ字状の切れ目に対応する部分が立ち上げられて形成された支持片に支持されることから、上面板の正面板側端部に係止板を確実に貼着することができる。そして、最初にガムを取り出すとき、係止板および正面板を回動操作すれば、上面板の正面板側端部が係止板に貼着され、かつ、糊代が正面板に貼着されているため、正面板の正面板側端部が切り裂き目に沿って、左右の側面板の各糊代側端部が傾斜切り裂き目に沿ってそれぞれ切り離される。これにより、上面板と中仕切板との間に収容された包み紙の上端部が切り裂き目に沿って切り離された正面板側端部によって形成される取出切欠部から露出される。
【0009】
この結果、上面板に切り裂き目に沿って形成された取出切欠部を通して上端部が露出した状態で上面板と中仕切板との空間にガムの包み紙を収容して携帯することができることから、包装容器に包み紙を携帯していることを確実に把握することができる。しかも、包み紙を取出切欠部を通して簡単に取り出すことができ、ティッシュペーパーなどを取り出す煩わしさを解消してガムの噛みかすを包み紙によって包み込んで廃棄することができる。したがって、ガムの噛みかすの廃棄時に包み紙の存在を意識することができ、ガムの噛みかすが路上にポイ捨てされることを防止することができる。
【0010】
本発明において、前記上面板の正面板側端縁部に台形状の切欠部が形成されるとともに、中仕切板の正面板側端縁に、上面板に形成された切欠部の端縁と係脱自在な被係止片が折り目を介して連設され、正面板によって正面板側開口部を閉鎖するとき、切欠部の端縁が被係止片と係止されて正面板の開き出しが規制されることが好ましい。
【0011】
これにより、切り裂き目に沿って切り離されて係止板に貼着された上面板の正面板側端部の切欠部の端縁が被係止片と係止されるときには、係止板に連設された正面板の意図しない開き出しが規制されるため、ガムの脱落を防止できるとともに、取出切欠部を通して露出している包み紙の上端部を係止板によって汚れないように覆うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、包装容器にガムの包み紙を携帯していることを確実に把握することができ、収容された包み紙によってガムの噛みかすを包み込んで廃棄することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1乃至図3には、本発明の包装容器1の一実施形態が示されている。
【0015】
この包装容器1は、タブレット状のガムを収容するものであり、コートボールを図4に示す展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むこととともに、所定部分を貼着して組み立てられる。そして、包装容器1にガムを収容して適宜包装した後、出荷される。
【0016】
この包装容器1は、図4の展開図において、下面板2の左端縁に、左側面板3、上面板4および右側面板5が折り目a,b,cを介して順に連設されるとともに、下面板2の右端縁に、第1糊代6、中仕切板7および第2糊代8が折り目d,e,fを介して順に連設される一方、下面板2の上端縁に正面板9および係止板10が折り目g,hを介して順に連設されるとともに、下面板2の下端縁に糊代11が折り目iを介して連設され、また、左側面板3および右側面板5の各上端縁にそれぞれ糊代12が折り目jを介して連設されるとともに、左側面板3および右側面板5の各下端縁にそれぞれフラップ13が折り目kを介して連設され、さらに、中仕切板7の上端縁に被係止片14が折り目mを介して連設される一方、上面板4の下端縁に背面板15が折り目nを介して連設されて構成されている。
【0017】
そして、上面板4の上端縁部には、前述した被係止片14に対応して台形状の切欠部4aが形成されている。すなわち、台形状の切欠部4aの深さ(上面板4の上端縁および切欠部4aの下端縁間の距離)は、被係止片14の高さ(折り目mおよび被係止片14の上端縁間の距離)に略一致している。また、上面板4の上端部には、係止板10の高さ(折り目hと係止板10の上端縁間の距離)に対応して上面板4の上端縁と平行に切り裂き目pが形成されている。すなわち、上面板4の上端縁と切り裂き目pとの間隔は、係止板10の高さよりもわずかに小さく設定されている。また、左側面板3の上端部および右側面板5の上端部にも、上面板4に形成された切り裂き目pの各端縁に連続する傾斜切り裂き目qが形成されている。具体的には、左側面板3の上端部には、該左側面板3と糊代12との折り目jおよび左側面板3と下面板2との折り目aの交点である折り目jの外端と、切り裂き目pの右終端を結んで傾斜切り裂き目qが形成され、右側面板5の上端部には、該右側面板5と糊代12との折り目jの外端と、切り裂き目pの左終端を結んで傾斜切り裂き目qが形成されている。
【0018】
さらに、中仕切板7の上端部には、第1糊代6との折り目eおよび第2糊代との折り目fをそれぞれ始端とする略コ字状の切れ目rが左右対称に形成されている。具体的には、前述した切り裂き目pの延長線を上下から挟む一対の横切れ目r1が各糊代との折り目e,fをそれぞれ始端として形成されるとともに、後述する第1糊代6の幅(折り目d,e間の距離)と左右の側面板3,5の幅(折り目a,b間の距離)の差に相当する幅を各糊代との折り目e,fとの間に有するように、横切れ目r1の終端を結んで縦切れ目r2が形成されている。
【0019】
なお、中仕切板7と第1糊代6との折り目eおよび第2糊代との折り目fは、コ字状の切れ目rの横切れ目r1,r1間を除いて形成されている。
【0020】
ここで、第1糊代6の幅(折り目d,e間の距離)は、第2糊代8の幅(折り目fおよび第2糊代8の側端縁間の距離)よりも若干大きく、左右の側面板3,5の幅(折り目a,b間の距離)よりも若干小さく設定されている。
【0021】
次に、このように構成された包装容器1の組み立て手順について説明する。
【0022】
まず、図4の展開図にしたがってコートボールを打ち抜くとともに、裏面が上面を向くように反転させた後、第2糊代8を中仕切板7に対して折り目fに沿って谷折りし、その表面に接着剤を塗布した後(図5参照)、第1糊代6を中仕切板7および第2糊代8とともに下面板2に対して折り目dに沿って谷折りし、第2糊代8を左側面板3の裏面に貼着する(図6参照)。次いで、第1糊代6の表面に接着剤を塗布した後、上面板4を右側面板5とともに左側面板3に対して折り目bに沿って谷折りすれば、右側面板5の裏面が第1糊代6の表面に貼着される(図7参照)。
【0023】
この後、左側面板3を下面板2に対して折り目aに沿って起立させることにより、長手方向の両端が開口された包装容器1が形成される。この際、左右の側面板3,5が起立することに伴って、左右の側面板3,5に貼着された第1糊代6および第2糊代8に連続して中仕切板7に形成された左右のコ字状の切れ目rによって区画された部分も起立し、支持片71(図2参照)として上面板4における切り裂き目pの左右端縁部を支持する。
【0024】
次いで、包み紙100を上面板4に形成された切欠部4aを通して上面板4と中仕切板7との間に形成された空間に差し込んで収容する。この場合、包み紙100の長さは、上面板4の下端縁から切り裂き目pまでの長さよりも大きく、上面板4の上端縁と下端縁間の距離よりも小さく設定されている。つまり、上面板4に形成された切欠部4aを通して上面板4と中仕切板7との間に形成された空間に収容された包み紙100は、その上端部が切り裂き目pを越えて突出するようになっている。
【0025】
包み紙100が収容されたならば、被係止片14を中仕切板7に対して折り目mに沿って谷折りし、その先端縁を上面板4に形成された切欠部4aの下端縁に略当接させる。次いで、各糊代12を折り目jに沿ってそれぞれ谷折りした後、糊代12の表面に接着剤を塗布するとともに、正面板9を下面板2に対して折り目gに沿って谷折りし、その裏面を糊代12に貼着する(図8参照)。次いで、上面板4の上端部(切り裂き目pよりも上方部分)に接着剤を塗布するとともに、係止板10を正面板9に対して折り目hに沿って谷折りし、その裏面を上面板4の上端部に貼着する。
【0026】
この場合、上面板4の上端部は、中仕切板7に載置された包み紙100によって支持されるとともに、その左右各端縁部がコ字状の切れ目r部分が起立して形成された支持片71によって支持されていることから、上面板4が撓むことはなく、係止板10を上面板4の上端部に確実に貼着することができる。
【0027】
その後、正面板9が下方に位置するように倒立させ、背面板15側開口部を通して設定個数のガムを供給した後、各フラップ13を左右の側面板3,5に対して折り目kに沿って谷折りするとともに、糊代11を下面板2に対して折り目iに沿って谷折りする。さらに、糊代11の表面に接着剤を塗布して、背面板15を上面板4に対して折り目nに沿って谷折りすれば、内部にガムが収容された包装容器1が形成される。この後、詳細には図示しないが、包装容器1はフィルムで包装されて、出荷される。
【0028】
一方、店頭にてガムを購入した消費者はフィルムを剥離した後、係止板10を引き下げることにより、係止板10と一体の正面板9を回動させて、正面板9側開口部を開放させることができ、正面板9側開口部を通してガムを取り出すことができる。
【0029】
すなわち、正面板9を係止板10とともに引き下げる方向に回動操作すると、係止板10に貼着された上面板4の上端部が切り裂き目pに沿って切り裂かれて上面板4から切り離されるとともに、該切り裂き目pに連続して、正面板9に貼着された糊代12を連設する左右の側面板3,5の上端部がそれぞれ傾斜切り裂き目qに沿って切り裂かれて左右の側面板3,5から切り離される。合わせて、係止板10の裏面に貼着された上面板4の上端部に形成された切欠部4aの下端縁が被係止片14の先端縁に係止して、該被係止片14を立ち上げつつ弾性変形させて乗り越える。このように、係止板10および該係止板10に連設された正面板9を回動させることにより、正面板9側開口部を開放させることができる。
【0030】
ガムを取り出して後、正面板9側開口部を閉鎖する場合は、正面板9を押し上げることにより、正面板9と一体の係止板10が、該係止板10の裏面に貼着された上面板4の上端部が被係止片13を押し倒して、被係止片13を乗り越える。このため、被係止片13の先端縁に係止板10の裏面に貼着された上面板4の上端部に形成された切欠部4aの下端縁が係止し、係止板10、すなわち、正面板9の開き出しを規制することができる。
【0031】
ところで、前述したように、係止板10を引き下げて正面板9側開口部を開放すれば、係止板10に貼着された上面板4の上端部が切り裂き目pに沿って切り裂かれて上面板4から切り離されることにより、上面板4には、切り裂き目pに沿って切り離された上端部に取出切欠部4x(図2参照)が形成される。このため、上面板4と中仕切板7との空間に収容された包み紙100は、先端部が取出切欠部4xから露出することになる。これにより、包み紙100の上端部に指先をあてがって外方に引き出せば、指先との接触摩擦によって包み紙100を取出切欠部4xより外方に簡単に引き出すことができる。
【0032】
この結果、ガムの噛みかすを廃棄する場合は、包装容器1に収容された包み紙100を意識することができる、包み紙100を取り出してガムの噛みかすを包み紙100にて包み込むことができる。したがって、ガムの噛みかすを包み紙100によって包み込んで廃棄することができ、これにより、ガムの噛みかすのポイ捨てによって周囲の景観を損ねることもない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の包装容器の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の包装容器の正面板側開口部を開放して示す斜視図である。
【図3】図1の包装容器の長手方向縦断面図である。
【図4】図1の包装容器の展開図である。
【図5】図1の包装容器の組立工程を示す説明図である。
【図6】図1の包装容器の組立工程を示す説明図である。
【図7】図1の包装容器の組立工程を示す説明図である。
【図8】図1の包装容器の組立工程を示す説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1 包装容器
2 下面板
3,5 側面板
4 上面板
4a 切欠部
4x 取出切欠
6 第1糊代
7 中仕切板
8 第2糊代
9 正面板
10 係止板
14 被係止片
15 背面板
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,m,n 折り目
p,q 切り裂き目
r 切れ目
100 包み紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下面板、左右の側面板、上面板、背面板および正面板を備え、正面板によって開閉自在な正面板側開口部を通して内部に収容されたガムを取り出すようにした包装容器において、下面板の側端縁に折り目を介して第1糊代、中仕切板および第2糊代が順に連設される一方、正面板の端縁に折り目を介して係止板が連設され、また、左右の側面板の正面板側端縁に折り目を介して糊代が連設され、さらに、上面板の正面板側端部に係止板の長さに対応して正面板側端と平行に切り裂き目が形成されるとともに、該切り裂き目の各終端に連続して左右の側面板に該左右の側面板と各糊代との折り目の外端に向かう傾斜切り裂き目がそれぞれ形成され、また、中仕切板にその左右各側端縁を始点として、上面板の切り裂き目の延長線を上下から挟む一対の横切れ目と、側面板と第1糊代の幅の差に相当する幅の縦切れ目からなる略コ字状の切れ目が左右対称に形成されてなり、第1糊代および第2糊代が左右の側面板にそれぞれ貼着されて上面板との間に一定の空間をおいて中仕切板が配設され、また、各糊代が正面板に貼着されるとともに、上面板の側端縁部がコ字状の切れ目に沿って立ち上げられた支持片に支持されて上面板の正面板側端部が係止板に貼着され、一方、係止板および正面板を回動操作して上面板の正面板側端部を切り裂き目に沿って、左右の側面板の糊代側端部を傾斜切り裂き目に沿ってそれぞれ切り離した際に、上面板と中仕切板との間に収容された包み紙の上端部が切り裂き目に沿って切り離された正面板側端部によって形成される取出切欠部から露出されることを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記上面板の正面板側端縁部に台形状の切欠部が形成されるとともに、中仕切板の正面板側端縁に、上面板に形成された切欠部の端縁と係脱自在な被係止片が折り目を介して連設され、正面板によって正面板側開口部を閉鎖するとき、切欠部の端縁が被係止片と係止されて正面板の開き出しが規制されることを特徴とする請求項1記載の包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−254795(P2008−254795A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−100843(P2007−100843)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【出願人】(000106885)シグマ紙業株式会社 (17)
【Fターム(参考)】