説明

包装機の充填装置

【課題】簡易な構造で被包装物の充填時間を長くとることができ、被包装物の充填を円滑に施すことができる包装機の充填装置を提供すること。
【解決手段】第1駆動手段31により昇降自在に設けられた昇降軸11に固定されたアームに、充填漏斗21が取り付けられたレバーを水平方向に揺動回転可能に設け、昇降軸11に遊挿された縦軸25を第2駆動手段41により回転自在に設けると共に当該縦軸の一部にリンク機構を介してレバーを連結するように設け、包装機のグリップ対gに支持された包装袋aが充填工程の手前に移送されたときに充填漏斗を第1駆動手段により下降させて包装袋内への挿入を開始し、充填漏斗の挿入動作に合わせて同充填漏斗を第2駆動手段により包装袋の移動に同期させて包装袋の移送軌道kに沿うように所定距離を移動させ、その移動途中の充填工程にて被包装物を充填漏斗21に放出させて充填を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品や穀物等の固形物、粒状物等の袋詰めを行なう包装機の充填装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の包装機として、ロータリー方式又は直線移動部と両端の半円形移動部からなる直線移動方式の包装機が一般的に知られている。ロータリー方式の包装機は、多数のグリップ対を放射方向に設けた回転体を複数の工程毎に間欠停止して移動させ、給袋装置から供給される包装袋を各グリップ対により袋口を上にして吊り下げ状に支持し、充填工程にて所定量の被包装物を1工程の停止時間内に1個の充填漏斗を用いて充填を行ない、後工程で袋口のシール(密封)を施して袋詰めした物品を排出するように構成されている。
【0003】
他方、直線移動方式の包装機は、単数又は複数のグリップ対が設けられた移動体を複数のステーション毎に間欠停止して移動させ、グリップ対により袋口を上にして吊り下げ状に支持した包装袋に充填ステーションにて被包装物を充填し、トップシールステーションにて袋口のシールを施してから包装袋を排出するように構成されている。
【0004】
特許文献1には、ロータリー方式の包装機において、充填工程の1箇所で充填漏斗を包装袋内に臨ませて被包装物を投入する充填装置が開示されている。
また、特許文献2には、ロータリー方式の包装機に付設するロータリー式充填装置が開示されている。その充填装置では、1箇所に設置された単独の上部漏斗に対応させて複数の下部漏斗を回転及び半径方向に移動可能に設け、充填途中にある被包装物が収められた下部漏斗を包装袋の回転移動に合わせて一緒に移動させることにより、充填時間を多く稼いで充填動作を円滑に行なうという技術事項が記載されている。
【0005】
最近の包装機では、包装処理の高速化が要望されている。ところが、特許文献1に見られるような昇降動作のみで包装袋の回転移動に追随させるように構成されていない単独の充填漏斗で充填を施す充填装置では、計量装置から充填漏斗内に放出された被包装物がゆっくり落下すると充填時間が多くかかるので、回転テーブルの僅かな停止時間の間に被包装物の投入を完了することは難しい。
特許文献2の充填装置は、下部漏斗を包装袋の回転移動に合わせて一緒に移動させることにより充填時間を長くとれるように構成されているが、装置が複雑化し製造コストが高くつくものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実公昭62―21521号公報
【特許文献2】特開平10−119901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、簡易な構造で被包装物の充填時間を長くとることができ、被包装物の充填を円滑に施すことができる包装機の充填装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明の包装機の充填装置は、グリップ対が設けられた移動体を複数の工程毎に間欠停止して移動させ、グリップ対により袋口を上にして吊り下げ状に支持された包装袋に所定量の被包装物を充填工程にて充填するようにした包装機において、
機台上に立設されたスタンドに支持された昇降軸を第1駆動手段により昇降自在に設け、その昇降軸に固定されたアームに、充填漏斗が取り付けられたレバーを水平方向に揺動回転可能に設け、その昇降軸に遊挿された縦軸を第2駆動手段により回転自在に設けると共に当該縦軸の一部にリンク機構を介して前記レバーを連結するように設け、
前記グリップ対に支持された包装袋が充填工程の手前に移送されたときに前記充填漏斗を第1駆動手段により下降させて包装袋内への挿入を開始し、充填漏斗の挿入動作に合わせて同充填漏斗を第2駆動手段により前記移動体の移動に同期させて当該包装袋の移送軌道に沿うように所定距離を移動させ、その移動途中の充填工程にて被包装物を充填漏斗に放出させて充填を行ない、その所定距離を移動後に充填漏斗を第1駆動手段の作動により上昇させて当該包装袋の袋口から脱出させ、ついで、充填漏斗を第2駆動手段の作動により元の始動位置に復帰させるように構成したことを特徴とする。
【0009】
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明の包装機の充填装置は、グリップ対が設けられた移動体を複数の工程毎に間欠停止して移動させ、グリップ対により袋口を上にして吊り下げ状に支持された包装袋に所定量の被包装物を充填工程にて充填するようにした包装機において、
機台上に立設されたスタンドに支持された昇降軸を第1駆動手段により昇降自在に設け、その昇降軸の上部に前記包装袋の移送軌道に沿うようにガイドレールを水平に設け、そのガイドレールに装着されると共に充填漏斗が取り付けられたスライダを第2駆動手段により往復自在に設け、
前記グリップ対に支持された包装袋が充填工程に移送されたときに、前記充填漏斗を第1駆動手段により下降させて包装袋内へ挿入すると共に被包装物を充填漏斗に放出させ、ついで、同充填漏斗を第2駆動手段により前記移動体の移動に同期させて所定距離を移動させ、その所定距離を移動後に充填漏斗を第1駆動手段の作動により上昇させて当該包装袋の袋口から脱出させた後に、充填漏斗を第2駆動手段の作動により元の始動位置に復帰させるように構成したことを特徴とする。
【0010】
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明の包装機の充填装置は、グリップ対が設けられた移動体を複数の工程毎に間欠停止して移動させ、グリップ対により袋口を上にして吊り下げ状に支持された包装袋に所定量の被包装物を充填工程にて充填するようにした包装機において、
機台上に立設されたスタンドに支持された昇降軸を第1駆動手段により昇降自在に設け、その昇降軸の上部に前記包装袋の移送軌道に沿うようにガイドレールを水平に設け、そのガイドレールに装着されると共に充填漏斗が取り付けられたスライダを第2駆動手段により往復自在に設け、
前記グリップ対に支持された包装袋が充填工程の手前に移送されたときに前記充填漏斗を第1駆動手段により下降させて包装袋内への挿入を開始し、充填漏斗の挿入動作に合わせて同充填漏斗を第2駆動手段により前記移動体の移動に同期させて所定距離を移動させ、その移動途中の充填工程にて被包装物を充填漏斗に放出させて充填を行ない、その所定距離を移動後に充填漏斗を第1駆動手段の作動により上昇させて当該包装袋の袋口から脱出させ、ついで、充填漏斗を第2駆動手段の作動により元の始動位置に復帰させるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
(請求項1から請求項3の発明)
この包装機の充填装置は、包装機の移動体の移動に同期させて充填漏斗を包装袋の移送軌道に沿うように移動させる構造とすることにより、充填時間を多く稼いで充填動作を円滑に施すことができ、包装能力の向上に寄与する。加えて、簡易な構造で製造コストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を適用した包装機の平面図
【図2】第1実施形態の充填装置の側面図
【図3】同、充填装置の平面図
【図4】同、充填装置の駆動手段の正面図
【図5】同、充填装置の駆動手段の側面図
【図6】包装袋に対する充填漏斗の挿入・脱出動作を示す説明図
【図7】第1実施形態の充填装置におけるタイミング線図
【図8】第2実施形態の充填装置の平面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の最良の形態例を図面に基づいて説明する。
【0014】
本発明の充填装置を適用したロータリー方式の包装機Pを図1に示す。この包装機Pは、給袋工程(1)、チャックの開口・印字工程(2)、袋底の膨らまし・印字検査工程(3)、袋の開口工程(4)、充填工程(5)、袋底の振動工程(5)〜(7)、アイドル工程(8)、袋口のシール・袋内の空気抜き工程(9)、シール部の冷却・製品排出工程(10)の10工程からなり、包装能力は毎分15〜65袋程度である。
【0015】
なお、ここではロータリー方式の包装機を採り上げているが、冒頭に述べた直線移動方式の包装機にも本発明に係る充填装置を適用可能である。また、この包装機に用いる包装袋については、チャック付スタンド袋であるが、本発明はこれに限定されることなく、チャック付平袋やチャックなしの平袋にも適用することができる。
【0016】
この包装機Pの機台1の中央部には、縦向きの間欠回転軸2がスタンド(図示せず)により回転自由に支持されている。その間欠回転軸2に取り付けられた円盤状の回転体(直線移動方式の包装機における移動体に相当)3には、給袋工程(1)にて給袋装置5から一枚ずつ供給される包装袋aを掴着又は釈放するための(工程数と同数の)10個のグリップ対gを等角度間隔で放射方向に突出するように設けている。7は袋口のシール及び袋内の空気抜き装置、8はシール部の冷却装置である。
【0017】
(実施形態例1)
本発明に係る第1実施形態の充填装置Fは、図2に示すように、前記包装機Pの機台1の上に立設されたスタンド10に支持された昇降軸11を第1駆動手段31により昇降自在に設けている。その昇降軸11の上端部に固定されたアーム12には、充填漏斗21が取り付けられたレバー13の一端部を軸14により支持して水平方向に揺動回転可能に設けている。レバー13の中央上部に固定されたブロック15には、充填漏斗21に水平方向に突設された支持片21aを取り付けたベース16が常には複数の皿バネ17により付勢されて当該ベース16を水平に保持するように設けられ、かつ、当該レバー13上でシーソー状に上下方向に傾動可能に設けられている。18はレバー13の上に取り付けられた近接センサーであり、このセンサー18の上方には、レバー13に設けた被検出物19が近接して配置されている。
【0018】
しかして、充填漏斗21に放出された被包装物が詰まって当該充填漏斗21が前下がり状態となった場合に、そのベース16(支持片21a)の傾動状態を近接センサー18によって検出し、その検出信号を包装機Pの制御部に出力して被包装物の詰まり現象の有無をチェックすることができるように設けられている。
【0019】
前記昇降軸11内に同心状に遊挿された縦軸25は、第2駆動手段41により回転自在に設けられている。縦軸25の上部(一部)に固体されたアーム26にロッド27に備えた自在継ぎ手部27aを取り付け、そのロッド27の他端部27bを前記レバー13と連結するように設けている。なお、それらアーム26とロッド27による作動機構は,リンク機構の一例である。
【0020】
図4、図5において、28は昇降軸11の機台1の下方に延びる下端部に固定されたスライドブロックである。29はスライドブロック28のガイドであり、同スライドブロック28の回り止めを兼用している。このスライドブロック28は、前記第1駆動手段31によって昇降自在に設けられている。即ち、第1駆動手段31のL字形従動レバー32が上下方向に揺動可能に設けられ、一方のレバー部32aとスライドブロック28とがロッド33により連動可能に連結されている。34は従動レバー32を下方へ付勢するためにレバー部32aと機台1との間に懸架された引っ張りバネである。37は包装機Pの駆動制御装置に連係して回転作動する円形カム36に一方のレバー部37aの先端に取り付けたローラ38を接触させて上下方向に揺動可能に設けられた駆動レバーである。駆動レバー37の他方のレバー部37bと従動レバー32の他方のレバー部32bとは、ロッド39により連動可能に連結されている。
【0021】
また、昇降軸11の下端部から下方に延びる縦軸25には、前記第1駆動手段31に準じた構造とされた第2駆動手段41のアーム42が固定されている。アーム42に連結されたロッド43の他端は、図示しない円形カムの回転により上下方向に揺動可能に設けられた図示しない駆動レバーの一端部に連結されている。そして、駆動レバーの他端部は、図示しない円形カムに接触するように設けられている。
【0022】
しかして、図6に示すように、包装機Pのグリップ対gに支持された包装袋aが充填工程(5)の手前に移送されたときに充填漏斗21を第1駆動手段31により下降させて包装袋a内への挿入を開始し、充填漏斗21の挿入動作に合わせて同充填漏斗を第2駆動手段41により包装機Pの回転体3の回転移動に同期させて当該包装袋aの移送軌道kに沿うように所定距離を移動させ、その移動途中の充填工程(5)にて被包装物を充填漏斗21に放出させて充填を行ない、その所定距離を移動後に充填漏斗21を第1駆動手段31の作動により上昇させて当該包装袋aの袋口bから脱出させ、ついで、充填漏斗21を第2駆動手段41の作動により元の始動位置に復帰させる第1実施形態の充填装置Fが構成される。なお、この実施形態例1は、本発明の請求項1に対応している。
【0023】
この実施形態において、充填漏斗21が回転体3(換言すれば、包装袋a)の回転移動に同期する全距離は、約63mmである。さらに詳しくは、縦軸25を回転駆動させる前記カムの回転角度:−20°から0°までの同期距離が11.78mm、0°から40°までの同期距離が51.45mmであり、合計約63mmとなる。0°は被包装物の充填位置である。
【0024】
なお、仮にカムが毎秒1回転する場合において、第1実施形態の充填装置Fを前記回転体3の回転移動に同期させることにより充填時間は約0.684秒となる。因みに、回転体3の回転移動に同期させない従来の充填装置における充填時間は、約0.48秒であった。したがって、この充填装置Fによれば、従来装置に比べて充填時間が43%増加することになる。
【0025】
図2、図3において、二点鎖線で表す同調爪9は、包装袋aの袋口bが充填漏斗21の挿入前に閉じてしまわないようにするために通常のロータリー式包装機に付設されるものであり、袋の開口工程(4)と充填工程(5)との間において四角形軌跡運動を行なう。
なお、同調爪9を作動させる機構については、実公昭53―24853号等により開示されて公知であるので、詳しい説明を省く。
【0026】
第1実施形態の充填装置におけるタイミング線図を図7に示す。この線図において、横軸はカムの回転角度、縦軸にカムの高低差を表している。
【0027】
第1実施形態の充填装置Fの作用については、各構成要素における説明内容にて理解されると思われるので、説明を省略する。
【0028】
(実施形態例2)
本発明に係る第2実施形態の充填装置Fは、図8に示すように、機台上に立設したスタンド(図示せず)に支持された昇降軸(図示せず)を前記実施形態例1の第1駆動手段31と同様の構成になる第1駆動手段により昇降自在に設けている。その昇降軸の上部に固定したベース(図示せず)には、包装機Pの回転体3を中心とする円弧状のガイドレール51を水平に設けると共に第2駆動手段としての空圧シリンダ55を横向きに取り付けている。そのガイドレール51には、ブロック形のスライダ52が摺動自由に装着されている。
【0029】
スライダ52に固定された長方形の平板53には、所定ストロークの空圧シリンダ55のロッド55aの先端部に固定されたロッド56が連結されており、空圧シリンダ55の作動によりスライダ52を往復自在に設けている。また、平板53には、充填漏斗60から水平に突設された支持片60aが取り付けられている。
【0030】
しかして、グリップ対gに支持された包装袋aが充填工程(5)に移送されたときに、充填漏斗60を第1駆動手段により下降させて包装袋内へ挿入すると共に被包装物を充填漏斗60に放出させ、ついで、同充填漏斗を空圧シリンダ55のロッド56の後退により包装機Pの回転体3の回転移動に同期させて当該包装袋の移送軌道kに沿うように所定距離(約50mm)を移動させ、その所定距離を移動後に充填漏斗60を第1駆動手段の作動により上昇させて当該包装袋aの袋口bから脱出させ、その後に充填漏斗60を空圧シリンダ55のロッド56の前進により元の始動位置に復帰させる第2実施形態の充填装置Fが構成される。なお、この実施形態例2は、本発明の請求項2に対応している。
【0031】
上記構成以外の包装機Pその他の構成については、第1実施形態の充填装置Fの項で述べた内容に準ずるので改めて説明をしない。
【0032】
前述した第2実施形態の充填装置Fでは、第2駆動手段を空圧シリンダとしていることからストロークの途中の充填工程(5)でスライダ52を停止させることができないので、スライダ52の移動開始位置を充填工程(5)の位置とする構成としている。そこで、第2駆動手段を空圧シリンダに代えてカムとレバーによる揺動機構にすることにより、実施形態例1のように充填工程の手前から充填漏斗を袋に同期させて移動する構成とすることも可能である(本発明の請求項3に対応)。上記カムとレバーによる揺動機構については、周知の機構であるので説明を省略する。
【0033】
以上のとおり、本発明に係る包装機の充填装置によれば、包装機の回転体の回転移動に同期させて充填漏斗を包装袋の移送軌道に沿うように移動させる構造とすることにより、充填時間を多く稼いで充填動作を円滑に施すことができて包装能力が著しく向上する。
【符号の説明】
【0034】
P・・・ロータリー式包装機(包装機)
g・・・グリップ対
a・・・包装袋
b・・・袋口
k・・・包装袋の移送軌道
1・・・機台
3・・・回転体(移動体)
・・・本発明に係る第1実施形態の充填装置
10・・・スタンド
11・・・昇降軸
13・・・レバー
21・・・充填漏斗
25・・・縦軸
31・・・第1駆動手段
41・・・第2駆動手段
・・・本発明に係る第2実施形態の充填装置
51・・・ガイドレール
52・・・スライダ
60・・・充填漏斗
55・・・空圧シリンダ(第2駆動手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップ対が設けられた移動体を複数の工程毎に間欠停止して移動させ、グリップ対により袋口を上にして吊り下げ状に支持された包装袋に所定量の被包装物が充填工程にて充填されるようにした包装機において、
機台上に立設されたスタンドに支持された昇降軸を第1駆動手段により昇降自在に設け、その昇降軸に固定されたアームに、充填漏斗が取り付けられたレバーを水平方向に揺動回転可能に設け、その昇降軸に遊挿された縦軸を第2駆動手段により回転自在に設けると共に当該縦軸の一部にリンク機構を介して前記レバーを連結するように設け、
前記グリップ対に支持された包装袋が充填工程の手前に移送されたときに前記充填漏斗を第1駆動手段により下降させて包装袋内への挿入を開始し、充填漏斗の挿入動作に合わせて同充填漏斗を第2駆動手段により前記移動体の移動に同期させて当該包装袋の移送軌道に沿うように所定距離を移動させ、その移動途中の充填工程にて被包装物を充填漏斗に放出させて充填を行ない、その所定距離を移動後に充填漏斗を第1駆動手段の作動により上昇させて当該包装袋の袋口から脱出させ、ついで、充填漏斗を第2駆動手段の作動により元の始動位置に復帰させるように構成したことを特徴とする包装機の充填装置。
【請求項2】
グリップ対が設けられた移動体を複数の工程毎に間欠停止して移動させ、グリップ対により袋口を上にして吊り下げ状に支持された包装袋に所定量の被包装物が充填工程にて充填されるようにした包装機において、
機台上に立設されたスタンドに支持された昇降軸を第1駆動手段により昇降自在に設け、その昇降軸の上部に前記包装袋の移送軌道に沿うようにガイドレールを水平に設け、そのガイドレールに装着されると共に充填漏斗が取り付けられたスライダを第2駆動手段により往復自在に設け、
前記グリップ対に支持された包装袋が充填工程に移送されたときに、前記充填漏斗を第1駆動手段により下降させて包装袋内へ挿入すると共に被包装物を充填漏斗に放出させ、ついで、同充填漏斗を第2駆動手段により前記移動体の移動に同期させて所定距離を移動させ、その所定距離を移動後に充填漏斗を第1駆動手段の作動により上昇させて当該包装袋の袋口から脱出させた後に、充填漏斗を第2駆動手段の作動により元の始動位置に復帰させるように構成したことを特徴とする包装機の充填装置。
【請求項3】
グリップ対が設けられた移動体を複数の工程毎に間欠停止して移動させ、グリップ対により袋口を上にして吊り下げ状に支持された包装袋に所定量の被包装物が充填工程にて充填されるようにした包装機において、
機台上に立設されたスタンドに支持された昇降軸を第1駆動手段により昇降自在に設け、その昇降軸の上部に前記包装袋の移送軌道に沿うようにガイドレールを水平に設け、そのガイドレールに装着されると共に充填漏斗が取り付けられたスライダを第2駆動手段により往復自在に設け、
前記グリップ対に支持された包装袋が充填工程の手前に移送されたときに前記充填漏斗を第1駆動手段により下降させて包装袋内への挿入を開始し、充填漏斗の挿入動作に合わせて同充填漏斗を第2駆動手段により前記移動体の移動に同期させて所定距離を移動させ、その移動途中の充填工程にて被包装物を充填漏斗に放出させて充填を行ない、その所定距離を移動後に充填漏斗を第1駆動手段の作動により上昇させて当該包装袋の袋口から脱出させ、ついで、充填漏斗を第2駆動手段の作動により元の始動位置に復帰させるように構成したことを特徴とする包装機の充填装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−274934(P2010−274934A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−126755(P2009−126755)
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【出願人】(000108281)ゼネラルパッカー株式会社 (65)
【Fターム(参考)】