包装用緩衝材
【課題】 不要となったときに燃やすことができ、且つ燃やしても公害問題が起こらない。また接着剤を用いないで済み、且つ簡単に組み立てられ、型抜きで簡単に製作できる。
【解決手段】 大型の段ボールを打ち抜いて製造するものであり、上部に収容すべき物品の収納部10を構成した板材41、42、43・・を上記物品の収納部10、10をそれぞれ対向させて薄肉のヒンジ部92を介して連設し、この板材41,42、43・・を連設片61,62、63・・を介して横方向に連設した下部連続体3と、同様の形状からなる上部連続体4を構成し、この下部連続体3と上部連続体4を連設片65を介して連設してなる。
【解決手段】 大型の段ボールを打ち抜いて製造するものであり、上部に収容すべき物品の収納部10を構成した板材41、42、43・・を上記物品の収納部10、10をそれぞれ対向させて薄肉のヒンジ部92を介して連設し、この板材41,42、43・・を連設片61,62、63・・を介して横方向に連設した下部連続体3と、同様の形状からなる上部連続体4を構成し、この下部連続体3と上部連続体4を連設片65を介して連設してなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一定の大きさ,形状の段ボールを複数枚連設して構成したもので、これらの段ボールを一定の順序によって組み立てることによって密着して重合される包装用緩衝材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、瓶等の破損し易いものや、パソコン等の精密機器類を運搬するときに、発泡スチロールを緩衝材として使用していた。しかし、発泡スチロールの場合には、不要となったときに簡単に燃やすことができず、また燃やした場合には公害問題を生ずるおそれがある。そのため特許文献1で示すような段ボールを用いた包装用緩衝材が提案されていた。
【特許文献1】実用新案登録第3080557号
【0003】
この考案によれば、大型の段ボールを一度に効率よく打ち抜き重合して効率的な包装用緩衝材が得られた。しかしながら、段ボールを打ち抜く機械は大きさに制限があり、連設する段ボールを横方向に伸ばしていくことには限界がある。そのため、この考案では上板と底板を連設した構成が一列だけであり、上板と底板の数に限界があり5枚重ねのものしか得られず、それより多くの数枚を重ねて製作することはできなかった。
そのため包装用緩衝材の肉厚が要求されたり緩衝力が要求される品物、あるいは重量物や大型機材等の運搬時に使用するための包装用緩衝材として使用することができないという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、段ボールを打ち抜く機械の大きさを最大限利用して段ボールを効率よく打ち抜いて製作し、不要となったときにリサイクルができ、また接着剤を使用することなく簡単迅速に組み立てることができ、しかも機械による一度の型抜き工程で簡単に製作することができ、重量物や大型機財投の運搬時にも使用できる衝撃吸収能力に優れた包装用緩衝材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は、段ボールからなり、上板と底板を横方向に構成した下部連続体と上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を薄肉のヒンジ部を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0006】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、2枚の上板と4枚の底板を横方向に構成した下部連続体と1枚の上板と5枚の底板を横方向に構成した上部連続体からなり、この下部連続体と上部連続体を薄肉のヒンジ部を介して連設した包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に設けた第3上板の左縁に切欠部を構成すると共に、上縁に薄肉のヒンジ部を介して第1底板を連設し、この第1底板の右縁に第1連設片を介して第1上板を連設し、上記第1上板の下縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁に切欠部を設けた第2上板を連設し、上記第1、第2,第3上板には物品の収納部を構成し、上記第1上板の右縁に第2連設片を介して第3底板を連設し、この第3底板の右縁に切欠部を構成すると共に、下縁に薄肉のヒンジ部を介して第2底板を連設し、上記第2底板は左縁に切欠部を構成すると共に右縁に第3連設片を介して右縁に切欠部を構成した第5底板を連設し、この第5底板の上縁に薄肉のヒンジ部を介して第4底板を連設し、上記第4底板は左縁に切欠部を構成すると共に右縁に第4連設片を介して第9底板を連設し、上記第9底板の下縁に、薄肉のヒンジ部を介して左右両縁に切欠部を構成した第8底板を連設すると共に、右縁に第5連設片を介して第6底板を連設し、この第6底板は右縁に切欠部を構成すると共に下縁に薄肉のヒンジ部を介して第7底板を連設し、この第7底板の右縁に切欠部を構成してなり、
上記各上板と各底板を所定の順序で組み立て、上部に第1乃至第3上板が配置されその下部に第1乃至7底板が重合して配置される包装用緩衝材にある。
【0007】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この板材を連設片を介して横方向に連設した下部連続体と上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0008】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この板材を連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設した板材と、物品の収納部を構成せずに薄肉のヒンジ部を介して連設した板材とを連設片を介して横方向に連設した上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0009】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この2枚の板材を連設片を介して横方向に3個連設してなる下部連続体と同形状の上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設してなる包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に、上縁に薄肉のヒンジ部を構成し、かつ下部両側部の間に物品の収納部を形成した第1板材を構成し、上記第1板材の両側部の下縁に薄肉のヒンジ部を介して、右縁と下縁に切欠部を構成した第2板材を連設し、
上記第1板材の右縁に第1連設片を介して上縁に切欠部を有する第6板材を連設し、この第6板材の下縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁と下縁に切欠部を有する第5板材を連設すると共に、右縁に第2連設片を介して上縁に切欠部を有する第3板材を連設し、上記第3板材の下縁に、薄肉のヒンジ部を介して左縁と下縁に切欠部を有する第4板材を連設してなり、
一方、上記上部連続体の左端に、上縁と右縁に切欠部を設け下部両側部の間に物品の収納部を形成した第11板材を構成し、上記第11板材の両側部の下縁に薄肉のヒンジ部を介して、下縁に薄肉のヒンジ部を構成した第12板材を連設し、上記第12板材の右縁に第3連設片を介して下縁に切欠部を有する第7板材を連設し、この第7板材の上縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁と上縁に切欠部を有する第8板材を連設すると共に、右縁に第4連設片を介して下縁に切欠部を有する第10板材を連設し、上記第10板材の上縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と左縁に切欠部を有する第9板材を連設してなり、上記下部連続体の第1板材と上部連続体の第12板材を第5連設片で連設してなり、
上記各上板を所定の順序で組み立て、上部から第1乃至第12板材が重合して配置される包装用緩衝材にある。
【0010】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、複数の上板と複数の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、複数の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した中部連続体と、複数の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した上部連続体とを構成し、この下部連続体と中部連続体及び上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0011】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、複数の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した連続体を構成し、この連続体を2個又は3個連設片を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0012】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、3枚の底板と3枚の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、6枚の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した中部連続体と、6枚の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した上部連続体とを構成し、この中部連続体の上と下にそれぞれ下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設してなる包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第2底板を構成し、上記第2底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第1底板を連設し、上記第1底板の右縁に第1連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第3底板を連設し、この第3底板の右縁に第2連設片を介して下縁に切欠部を有する第7上板を連設し、上記第7上板の右縁に第3連設片を介して上縁と下縁と右縁に切欠部を有する第9上板を連設し、上記第9上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第8上板を構成し、これら上板の中央には物品の収納部を構成し、
一方、上記中部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第5底板を構成し、上記第5底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第6底板を連設し、上記第6底板の右縁に第4連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第4底板を連設し、この第4底板の右縁に第5連設片を介して第9底板を連設し、上記第9底板の右縁に第6連設片を介して上縁と下縁及び右縁に切欠部を有する第7底板を連設し、上記第7底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁と左右両縁に切欠部を有する第8底板を連設し、
一方、上記上部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を有する第5上板を構成し、上記第5上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第4上板を連設し、上記第4上板の右縁に第7連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第6上板を連設し、この第6上板の右縁に第8連設片を介して上縁に切欠部を有する第1上板を連設し、上記第1上板の右縁に第9連設片を介して上縁と下縁と右縁に切欠部を有する第3上板を連設し、上記第3上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を有する第2上板を連設してなり、
上記各上板と底板を所定の順序で組み立て、上部から第1乃至第9上板、下部に第1乃至第9底板が重合して配置される包装用緩衝材にある。
【発明の効果】
【0013】
請求項1乃至請求項8の発明についての共通の効果は、段ボールで製造されているため不要となったときにリサイクルでき、また接着剤を使用することなく一定順序に従って段ボールを密着した状態で組み立てることができるため、組み立てに際しては、熟練を有することなく誰でもが簡単迅速かつ正確に組み立てることができることである。
しかも段ボールを打ち抜く機械の大きさを最大限利用して段ボールを効率よく打ち抜いて製造でき、かつ機械による一度の型抜き工程で簡単に製造できるため、材料の使用に無駄がなく、製造コストの削減、製造時間の短縮が可能となった。さらに組み立てられた包装用緩衝材は、小さな物品や軽い精密機械等は勿論のこと、重量物や大型機材等の運搬時にも使用できる衝撃吸収能力に優れた丈夫で耐久性に優れたものとなっているのである。
【0014】
請求項1の発明は、上記共通の効果に加えて、2列の段ボールを薄肉のヒンジ部で連接した構成であるため、製造が容易である。
【0015】
請求項2の発明は、上記共通の効果及び請求項1の効果に加え、12枚の段ボールを重合して構成し、さらに上板に物品の収納部を構成して物品を安定して保持できるため、物品の安全な運搬作業が行なえるという効果がある。
【0016】
請求項3の発明は、上記共通の効果に加えて、2列の段ボールを組み立てたときに、板材に物品の収納部が構成されるため、物品をこの収納部へ上方から収納できるうえに強固な支持力を発揮できるのである。
【0017】
請求項4の発明は、上記共通の効果に加え、一部の上板には物品の収納部が構成されていないため、物品の端部にこの包装用緩衝材を使用することにより、上記物品の収納部が構成されていない部分が、物品の端部に密着して横方向の移動を規制するため物品を安定して保持できるという効果がある。
【0018】
請求項5の発明は、上記共通の効果及び請求項3の発明の効果に加え、18枚の段ボールを重合して構成したため、長尺の物品も安定して保持できるという効果がある。
【0019】
請求項6の発明は、上記共通の効果に加えて、3列の段ボールを、物品の収納部を構成した複数の上板と、物品の収納部を構成していない底板から構成したため、物品の端部を上板の収納部と底板で確実に保持することができる。
【0020】
請求項7の発明は、上記共通の効果に加えて、2列又は3列の段ボールを、物品の収納部を構成した複数の板材から構成したため、上記収納部に物品の中間部を貫通して保持することができる。
【0021】
請求項8の発明は、上記共通の効果及び請求項6の発明の効果に加え、18枚の段ボールを重合して構成したため、特に重量物等を安定して保持できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は実施形態1の包装用緩衝材を型抜きした状態の裏面の展開平面図、図2乃至図5は組み立て工程の説明図、図6は組み立て完了状態の斜視図及び図7は使用態様図である。
【0023】
本実施形態は1枚の大型の段ボールを一度に型抜きして製作するものである。製造に際しては、平面が約160cm×130cmの打抜機の上に、大きな段ボール1枚をのせて一度に成型するのである。
また、実際に組み立てる際には裏返しにして、すなわちヒンジ部を上にして用いるため、以下の説明は、裏面の展開図である図1に基づいて行う。以下に説明する上板と底板は同じ大きさで同様の外形をしている。また、各切欠部の長さと幅は同一であり、かつ各連設片の長さは同一である。
【0024】
図1において、左側下部に第3上板13を配置する。この第3上板13は、図中左縁の中央に、後記第1連設片31の長さL1と同一の長さで、段ボール1枚分の厚さに相当する幅の切欠部131を設け、右縁の中央には同様の切欠部133を構成し、更に4個の物品の収納部101を穿設してなる。
【0025】
第3上板13の上縁には第1底板21を、段ボールの一面の紙1枚を残して切り込みを入れることによって形成した薄肉のヒンジ部91を介して連設している。この第1底板21の左縁には切欠部211を構成する。
【0026】
符号11は第1上板である。この第1上板11は、前記第1底板21の右縁に、第1連設片31によって連設している。そして上記物品の収納部101を4個穿設してなる。
【0027】
上記第1連設片31は、段ボール約2枚分の厚さに相当する幅を有していて、長さはL1であり、前記第1底板21の右縁212から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部213を介して、その左縁を第1底板21と連設している。そして第1上板11の左縁111から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部112を介して、その右縁を第1上板11と連設している。
【0028】
符号12は第2上板である。この第2上板12は、上記第1上板11の下縁に薄肉のヒンジ部91を介して連設して、左右両縁にはそれぞれ切欠部121,122を構成していて、表面に4個の物品の収納部101を穿設してなる。
【0029】
符号23は第3底板である。この第3底板23は、前記第1上板11の右縁に第2連設片32を介して連設する。そして、右縁の中央に段ボール1枚分の厚さに相当する幅の切欠部233を構成している。
【0030】
上記第2連設片32は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第1上板11の右縁113から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部114を介して、その左縁を第1上板11と連設している。そして、第3底板32の左縁231から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部232を介して、その右縁を第3底板23と連設している。
【0031】
符号22は第2底板である。この第2底板22は、前記第3底板23の下縁に薄肉のヒンジ部91を介して連設する。そして、左縁の中央には、切欠部221を構成している。
【0032】
符号25は第5底板である。この第5底板25は、前記第2底板22の右縁に第3連設片33を介して連設する。そして右縁の中央に切欠部253を設ける。
【0033】
上記第3連設片33は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第2底板22の右縁222から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部223を介して、その左縁を第2底板22と連設している。そして、第5底板25の左縁251から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部252を介して、その右縁を第5底板25と連設している。
【0034】
第5底板25の上縁には第4底板24を、薄肉のヒンジ部91を介して連設している。この第4底板24の左縁には切欠部241が設けてある。
【0035】
符号29は第9底板である。この第9底板29は、前記第4底板24の右縁に第4連設片34を介して連設する。そして、右縁の中央に第5連設片35を設ける。
【0036】
上記第4連設片34は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第4底板24の右縁242から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部243を介して、その左縁を第4底板24と連設している。そして、第9底板29の左縁291から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部292を介して、その右縁を第9底板29と連設している。
【0037】
符号28は第8底板である。この第8底板28は、上記第9底板29の下縁に薄肉のヒンジ部91を介して連設していて、左縁の中央に切欠部281を設け、右縁の中央に同様の切欠部282を設ける。
【0038】
符号26は第6底板である。この第6底板26は、前記第9底板29の右縁に第5連設片35を介して連設し、右縁の中央に切欠部263を設ける。
【0039】
上記第5連設片35は、段ボール約2枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第9底板29の右縁293から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部294を介して、その左縁を第9底板29と連設しいる。そして、第6底板26の左縁261から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部262を介して、その右縁を第6底板26と連設している。
【0040】
符号27は第7底板である。この第7底板27は、前記第6底板26の下縁に薄肉のヒンジ部91を介して連設する。そして、左縁の中央には切欠部271を設け、右縁の中央に切欠部272を設ける。
【0041】
次に、上記実施形態1の包装用緩衝材を折り重ねて組み立てる工程を図2乃至図6を参照しつつ説明する。
図1に示した状態から、まず図2に示す如く下部連続体1を構成する第3上板13、第2上板12、第2底板22、第5底板25、第8底板28及び第7底板27を、上方すなわち矢印A方向に折り返して、それぞれ上部連続体2を構成する第1底板21、第1上板11、第3底板23、第4底板24、第9底板29及び第6底板26の上に重合する。
【0042】
次に図3に示す如く、左縁の第1底板21と第3上板13を矢印B方向に、すなわち第2上板12上に折り返して重合させ、右縁の第6底板26と第7底板27を矢印C方向に、すなわち第8底板28上に折り返して重合させる。
【0043】
次に図4に示す如く、第1底板21、第3上板13、第1上板11及び第2上板12を重合した状態で、これらを第2底板22上に、すなわち矢印D方向に折り返して重合する。次いで、第6底板26、第7底板27、第9底板29及び第8底板28を重合した状態で、これらを第5底板25上に、すなわち矢印E方向に折り返して重合する。
【0044】
そして最後に図5に示す如く、図4の右側の第9底板29等を第1上板11等の下側に、矢印F方向に折り返して重合するのである。これによって、上記各上板と底板が所定の順序で重合して組み立てられ、上部から第1乃至第3上板、その下部に第1乃至第9底板材が密着して重ね合わせて配置されるのである。
【0045】
そして、図6に示すように組み立てられた本実施形態の包装用緩衝材K1は、例えば第1上板11、第2上板21、第3上板31に穿設した物品の収納部101、101・・に瓶P,P・・の底を嵌め込む。そして図示はしない収容箱に入れて搬送するのである。本実施形態によれば、瓶Pが物品の収納部101に収納されて固定されると共に、3枚の上板と9枚の底板が密着して重合した状態で瓶Pを固定するため、瓶Pが確実に保持すると共に、クッション効果にも優れ運送中の衝撃等に対しても破損することなどがない。
【0046】
次に、本発明の実施形態2について図8乃至図14を参照して説明する。
本実施形態は板材を4列に並列して組み合わせてなるもので、上記実施形態1と同様に段ボールを型抜きして製作するものであり、裏面の展開図である図8に基づいて説明する。
以下に説明する各板材は同じ大きさで同様の外形をしている。また、各切欠部の長さと幅は同一であり、かつ各連設片の長さは同一である。
【0047】
まず、下部連続体3について説明する。
図8において、左側の下部に第2板材42を配置する。この第2板材42は、図中下縁の中央に長さL2で、段ボール1枚分の厚さに相当する幅の切欠部421を設けると共に右縁の中央に長さL2の切欠部422を設けてなる。そして、上部に方形の物品の収納部10を形成し、この収納部10の両側の側部423,424の上縁を、段ボール一面の紙1枚分の薄肉のヒンジ部92を介して、後述の第1板材41と連設してなる。
【0048】
上記第1板材41は、前記第2板材42の上縁に、上記薄肉のヒンジ部92によって連設している。そして、右縁に形成した第1連設片61によって第6板材46と連設している。さらに上縁に設けた第5連設片65によって第12板材52と連設している。
【0049】
上記第1連設片61は、長さは上記切欠部422と同じL2であり、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第1板材41の右縁411から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部412を介して、その左縁を第1板材41と連設している。そして、第6板材46の左縁461から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部462を介して、その右縁を第6板材46と連設している。
【0050】
上記第6板材46の右縁は第2連設片62によって第3板材43と連設している。また、上縁中央には切欠部464を構成してなる。
【0051】
符号45は第5板材である。この第5板材45は、上記第6板材46の下縁に薄肉のヒンジ部92を介して連設しており、下縁中央と両縁中央にそれぞれ、切欠部451,452,453を構成してなる。
【0052】
符号43は第3板材である。この第3板材43は、前記第6板材46の右縁に第2連設片62を介して連設する。そして上縁の中央に切欠部438を設ける。
【0053】
上記第2連設片62は、段ボール約2枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第6板材46の右縁465から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部463を介して、その左縁を第6板材46と連設している。そして第3板材43の左縁431から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部432を介して、その右縁を第3板材43と連設している。
【0054】
符号44は第4板材である。この第4板材44は、前記第3板材43の下縁に薄肉のヒンジ部92を介して連設する。そして、下縁の中央に切欠部441、左縁には切欠部442を構成している。
【0055】
上記の第2板材42,第5板材45,第4板材44,第1板材41,第6板材46及び第3板材43等で下部連続体3を構成している。
【0056】
次に上部連続体4について説明する。
左側の上部に第12板材52を配置する。この第12板材52は、上部に方形の物品の収納部10を形成し、この収納部10の両側の側部524,525の上縁を薄肉のヒンジ部92を介して、後述の第11板材51と連設してなる。そして、右縁に形成した第3連設片63によって第7板材47と連設している。
【0057】
上記第11板材51は、前記第12板材52の上縁に薄肉のヒンジ部92によって連設している。上縁の中央に長さL2の切欠部511を設けると共に、右縁の中央に長さL2の切欠部512を設けてなる。
【0058】
上記第3連設片63は、長さはL2で、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第12板材52の右縁521から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部522を介して、その左縁を第2板材52と連設している。そして後記第7板材47の左縁471から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部472を介して、その右縁を第7板材47と連設している。
【0059】
上記第7板材47の右縁は第4連設片64によって第10板材50と連設している。また、下縁中央には切欠部474を構成してある。
【0060】
符号48は第8板材である。この第8板材48は、上記第7板材47の上縁に薄肉のヒンジ部92を介して連設しており、上縁中央と両縁中央にそれぞれ、切欠部481,482,483を構成してなるものである。
【0061】
符号50は第10板材である。この第10板材50は前記第7板材47の右縁に第4連設片64を介して連設し、下縁に切欠部503を構成してある。
【0062】
上記第4連設片64は、段ボール約2枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第7板材47の右縁475から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部473を介して、その左縁を第7板材47と連設している。そして、第10板材50の左縁501から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部502を介して、その右縁を第10板材50と連設している。
【0063】
符号49は第9板材である。この第9板材49は前記第10板材50の上縁に薄肉のヒンジ部92を介して連設し、上縁には切欠部491、左縁に切欠部492が設けられている。上記の第12板材52,第7板材47,第10板材50,第11板材51,第8板材48及び第9板材49等で上部連続体4を構成している。
【0064】
また上記第1板材41と第12板材52は、第5連設片65によって連設している。
上記第5連設片65は、段ボール約10枚分の厚さに相当する長さを有していて、前記第1板材47の上縁413から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部414を介して、その下縁を第1板材41と連設している。そして、第12板材52の下縁526から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部523を介して、その上縁を第12板材52と連設している。
【0065】
次に、上記実施形態2の包装用緩衝材を折り重ねて組み立てる工程を図9乃至図13を参照しつつ説明する。
図8に示した状態から、まず図9に示す如く下部連続体3の下側の第2板材42、第5板材45、第4板材44を矢印G方向に折り返して、それぞれ第1板材41、第6板材46及び第3板材43の上に重合する。
続いて、上部連続体4の上側の第11板材51、第8板材48、第9板材49を矢印H方向に折り返して、それぞれ第12板材52、第7板材47及び第10板材50の上に重合する。
【0066】
次に図10に示す如く、図9の右側下部の第4板材44と第3板材43を矢印I方向に、すなわち第5板材45上に折り返して重合させ、右側上部の第9板材49と第10板材50を矢印J方向に、すなわち第8板材48上に折り返して重合させる。
【0067】
次に図11に示す如く、第3板材43、第4板材44、第5板材45及び第6板材46を重合した状態で、これらを第2板材42上に、すなわち矢印K方向に折り返して重合する。次いで、第10板材50、第9板材49、第8板材48及び第7板材47を重合した状態で、これらを第11板材51上に、すなわち矢印M方向に折り返して重合する。
【0068】
そして最後に図12に示す如く、図11の下側の第6板材46等を第7板材47等の上側に折り返して重合するのである。
【0069】
そして、図13に示すように組み立てた本実施形態の包装用緩衝材K2は、第1板材41から第12板材52に構成された物品の収納部10に、例えば図14に示すようにパイプQ1を載置して収容箱等に入れて搬送するのである。この場合収納部10に構成される包装用緩衝材K2の受部10aにパイプQ1の重量がかかるが、この受部10aは上からの押圧力に強いため十分な耐久性を発揮できるのである。
【0070】
次に上記実施形態2の他例を、図15に基づいて説明する。
この例では、図8における第9板材49、第10板材50、第11板材51及び第12板材52の物品の収納部10を構成せずに、第9A板材49aと第10A板材50a、第11A板材51aと第12A板材52aをそれぞれ薄肉のヒンジ部92によって連設してなる。その他の構成は実施形態2と同様であるため説明を省略する。また組み立て方法も上記包装用緩衝材K2と同様である。
従って、本例の包装用緩衝材K5を組み立てた場合には、図16に示すように、第9A板材49a乃至第12A板材52aが包装用緩衝材K5の端部をふさぐように構成される。
【0071】
長い物品Q2を収納する場合は、図17に示すように、適宜数の包装用緩衝材K2の両端に包装用緩衝材K5を配置した容器910を構成し、この容器910の中に物品Q2を収納した後、容器910と同形状の蓋部920をかぶせるのである。これにより、物品Q2は長手方向の側部を包装用緩衝材K2によって固定され、両端部は包装用緩衝材K5によって固定されるため、安定した梱包状態となる。
【0072】
次に、本発明の実施形態3について図18乃至図24を参照して説明する。
本実施形態は、上板と底板を3列に並列して組み合わせたもので、上記実施形態1、2と同様に段ボールを型抜きして製作するものであり、以下の説明は裏面の展開図である図18に基づいて行う。
また、以下に説明する上板と底板は同じ大きさで同様の外形をしている。また、各切欠部の長さと幅は同一であり、かつ各連設片の長さは同一である。
【0073】
まず、下部連続体5について説明する。
図18において、最下列の左側に第2底板82を配置する。この第2底板82は、上縁の中央に長さL3で段ボール1枚分の厚さに相当する幅の切欠部821を構成すると共に、左縁の中央には切欠部822を、下縁の中央には切欠部823を、右縁の中央には切欠部824を構成している。
【0074】
上記第2底板82の右縁には、段ボールの一面の紙1枚を残して切り込みを入れることによって形成した薄肉のヒンジ部95を介して第1底板81を連設している。
【0075】
符号83は第3底板である。この第3底板83は、前記第1底板81の右縁に、第1連設片819によって連設している。
【0076】
上記第1連設片819は、長さはL3で段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第1底板81の右縁811から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部812を介して、その左縁を第1底板81と連設している。そして第3底板83の左縁831から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部832を介して、その右縁を第3底板83と連設している。
【0077】
符号77は第7上板である。この第7上板77は、前記第3底板83の右縁に、第2連設片839によって連設している。そして中央部に物品を収容するための菱形の物品の収納部105を穿設している。
なお、この上板の構成は後述の第8上板78で詳細に説明する。
【0078】
上記第2連設片839は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第3底板83の右縁833から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部834を介して、その左縁を第3底板83と連設している。そして第7上板77の左縁771から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部772を介して、その右縁を第7上板77と連設している。
【0079】
符号79は第9上板である。この第9上板79は、前記第7上板77の右縁に、第3連設片799によって連設している。
【0080】
上記第3連設片799は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第7上板77の右縁773から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部774を介して、その左縁を第7上板77と連設している。そして第9上板79の左縁791から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部792を介して、その右縁を第7上板79と連設している。
【0081】
上記第9上板79の右縁には第8上板78を薄肉のヒンジ部95を介して連設している。
この第8上板78には、上縁の中央に長さL3の切欠部781を、左縁の中央に長さL3の切欠部784を、下縁の中央に長さL3の切欠部783を、右縁の中央に長さL3の切欠部782を設け、そして中央部に菱形の物品の収納部105を穿設している。この構成は他の上板も同様であるので、他の上板については説明を省略する。なお、この物品の収納部105の形状は、収容する物品の形状等に合わせて任意に変更できる。
【0082】
次に図18の、中部連続体6について説明する。
まず、左縁に第5底板85を配置する。前述の通り、この第5底板85は、上記第2底板82と同様の形状である。上記第5底板85の右縁には第6底板86を薄肉のヒンジ部95を介して連設している。
さらに、上記第6底板86の右縁に第4底板84を、第4連設片849によって連設している。
【0083】
上記第4連設片849は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第6底板86の右縁861から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部862を介して、その左縁を第6底板86と連設している。そして第4底板84の左縁841から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部842を介して、その右縁を第4底板84と連設している。
【0084】
符号89は第9底板である。この第9底板89は、前記第4底板84の右縁に、第5連設片899によって連設している。
【0085】
上記第5連設片899は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第4底板84の右縁843から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部844を介して、その左縁を第4底板84と連設している。そして第9底板89の左縁891から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部892を介して、その右縁を第9底板89と連設している。
【0086】
符号87は第7底板である。この第7上板87は、前記第9底板89の右縁に、第6連設片879によって連設している。
【0087】
上記第6連設片879は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第9底板89の右縁893から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部894を介して、その左縁を第9底板89と連設している。そして第7底板87の左縁871から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部872を介して、その右縁を第9底板87と連設している。
【0088】
上記第7底板87の右縁には第8底板88を薄肉のヒンジ部95を介して連設している。
【0089】
そして、上記第9底板89は、上記第7上板77と第10連設片96によって連設している。この第10連設片96は段ボール10枚分の長さを有している。この連設方法は上記各連設片と同様であり、第10連設片96の上端部を第9底板の下縁の薄肉のヒンジ部896に連設し、下端部を第7上板77の上縁の薄肉のヒンジ部776に連設している。
【0090】
次に上部連続体7について説明する。
左縁に第5上板75を配置する。前述の通り、この第5上板75は、上記第8上板78と同様の形状である。
【0091】
上記第5上板75の右縁には第4上板74を薄肉のヒンジ部95を介して連設していて、上記第4上板74の右縁に、第6上板76を第7連設片769によって連設している。
【0092】
上記第7連設片769は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第4上板74の右縁741から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部742を介して、その左縁を第4上板74と連設している。そして第6上板76の左縁761から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部762を介して、その右縁を第6上板76と連設している。
【0093】
符号71は第1上板である。この第1上板71は、前記第6上板76の右縁に、第8連設片719によって連設している。
【0094】
上記第8連設片719は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第6上板76の右縁763から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部764を介して、その左縁を第6上板76と連設している。そして第1上板71の左縁711から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部712を介して、その右縁を第1上板71と連設している。
【0095】
符号73は第3上板である。この第3上板73は、前記第1上板71の右縁に、第9連設片739によって連設している。
【0096】
上記第9連設片739は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第1上板71の右縁713から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部714を介して、その左縁を第1上板71と連設している。そして第3上板73の左縁731から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部732を介して、その右縁を第3上板73と連設している。
【0097】
上記第3上板73の右縁には第2上板72を、上述の薄肉のヒンジ部95を介して連設している。
【0098】
そして、上記第1上板71は、上記第9底板89と第11連設片97によって連設している。この第11連設片97は段ボール16枚分の長さを有している。この連設方法は上記各連設片と同様であり、連設片97の上端部を第1上板71の下縁の薄肉のヒンジ部716に連設し、下端部を第9底板89の上縁の薄肉のヒンジ部897に連設している。
【0099】
次に、上記実施形態3を折り重ねて組み立てる工程を図19乃至図22を参照して説明する。
図18に示した状態から、まず図19に示す如く左側の第2底板82、第5底板85、第5上板75を、矢印S方向に折り返して、それぞれ第1底板81、第6底板86、第4上板74の上に重合する。
次に右側の第8上板78、第8底板88、第2上板72を、矢印T方向に折り返して、それぞれ第9上板79、第7底板87、第3上板73の上に重合する。
【0100】
次に図20に示す如く、左側の第2底板82と第1底板81、第5底板85と第6底板86、第5上板75と第4上板74を重合した状態で、これらをそれぞれ、第3底板83、第4底板84、第6上板76上に、すなわち矢印W方向に折り返して重合する。
同時に、右側の第8上板78と第9上板79、第8底板88と第7底板87、第2上板72と第3上板73を重合した状態で、これらをそれぞれ、第7上板77、第9底板89、第1上板71上に、すなわち矢印V方向に折り返して重合する。
【0101】
次に図21に示す如く、左側の重合した第2底板82,第3底板83,第1底板81と、第5底板85,第6底板86,第4底板84と、第5上板75,第4上板74,第6上板76をそれぞれ、第9上板79、第7底板87、第3上板73上に、すなわち矢印X方向に折り返して重合する。
その後、下端の第3底板83等をY方向に折り返して、第4底板84の上に重合し、次いで上端の第6上板76等をZ方向に折り返して第7上板77の上に重合して第22図の状態とする。
【0102】
そして、図23に示すように組み立てた本実施形態の包装用緩衝材K3は、例えば第1上板71乃至第9上板79に穿設した物品の収納部105、105・・に花瓶R1の底を嵌め込む。そして図示はしない収容箱に入れて搬送するのである。
【0103】
また、図24に示すように、パイプQ1のような重量物の搬送には、上記の包装用緩衝材K2と包装用緩衝材K3を利用して用いることもできる。このようにすれば、パイプQ1の左右方向の移動も規制できるため、より完全な作業を行なうことができる。
【0104】
上記実施形態3の他例を図25に示す。
この例では、上記包装用緩衝材K3を用いて物品の収容を行なう場合、上下に二つの包装用緩衝材K3を合わせて物品R2を確実に保持するものである。この際、物品R2が長尺である場合には、適宜、包装用緩衝材K4を加えて、全体として適正なサイズにすればよい。また、物品の収納部106の形状を物品R2に合致した形状とした。
【0105】
また、上記包装用緩衝材K4は、上記包装用緩衝材K3と同様の方法で作成する。すなわち図18においてすべての底板に物品の収納部を構成して、上板と同じように構成すれば良い。また、包装用緩衝材K4の高さについては、図18の中部連続体6のみを使用したり、あるいは中部連続体6と下部連続体5を組み合わせることにより高さを変更できるのである。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の実施形態1を型抜きした状態の裏面の展開平面図
【図2】本発明の実施形態1の組み立て工程の説明図
【図3】本発明の実施形態1の組み立て工程の説明図
【図4】本発明の実施形態1の組み立て工程の説明図
【図5】本発明の実施形態1の組み立て工程の説明図
【図6】本発明の実施形態1の組み立て完了状態の斜視図
【図7】本発明の実施形態1の使用態様図
【図8】本発明の実施形態2を型抜きした状態の裏面の展開平面図
【図9】本発明の実施形態2の組み立て工程の説明図
【図10】本発明の実施形態2の組み立て工程の説明図
【図11】本発明の実施形態2の組み立て工程の説明図
【図12】本発明の実施形態2の組み立て工程の説明図
【図13】本発明の実施形態2の組み立て完了状態の斜視図
【図14】本発明の実施形態2の使用態様図
【図15】本発明の実施形態2の他例を型抜きした状態の裏面の展開平面図
【図16】本発明の実施形態2の他例の組み立て完了状態の斜視図
【図17】本発明の実施形態2とその他例の使用態様図
【図18】本発明の実施形態3を型抜きした状態の裏面の展開平面図
【図19】本発明の実施形態3の組み立て工程の説明図
【図20】本発明の実施形態3の組み立て工程の説明図
【図21】本発明の実施形態3の組み立て工程の説明図
【図22】本発明の実施形態3の組み立て工程の説明図
【図23】本発明の実施形態3の使用態様図
【図24】本発明の実施形態2及び実施形態3の使用態様図
【図25】本発明の実施形態3の他例の使用態様図
【符号の説明】
【0107】
1 上部連続体
2 下部連続体
3 上部連続体
4 下部連続体
5 上部連続体
6 中部連続体
7 下部連続体
10 物品の収納部
11 第1上板
21 第1底板
31 第1連設片
41 第1板材
61 第1連設片
71 第1上板
81 第1底板
819 第1連設片
91、92、95 薄肉のヒンジ部
101、105 物品の収納部
K1、K2、K3、K4、K5 包装用緩衝材
【技術分野】
【0001】
本発明は、一定の大きさ,形状の段ボールを複数枚連設して構成したもので、これらの段ボールを一定の順序によって組み立てることによって密着して重合される包装用緩衝材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、瓶等の破損し易いものや、パソコン等の精密機器類を運搬するときに、発泡スチロールを緩衝材として使用していた。しかし、発泡スチロールの場合には、不要となったときに簡単に燃やすことができず、また燃やした場合には公害問題を生ずるおそれがある。そのため特許文献1で示すような段ボールを用いた包装用緩衝材が提案されていた。
【特許文献1】実用新案登録第3080557号
【0003】
この考案によれば、大型の段ボールを一度に効率よく打ち抜き重合して効率的な包装用緩衝材が得られた。しかしながら、段ボールを打ち抜く機械は大きさに制限があり、連設する段ボールを横方向に伸ばしていくことには限界がある。そのため、この考案では上板と底板を連設した構成が一列だけであり、上板と底板の数に限界があり5枚重ねのものしか得られず、それより多くの数枚を重ねて製作することはできなかった。
そのため包装用緩衝材の肉厚が要求されたり緩衝力が要求される品物、あるいは重量物や大型機材等の運搬時に使用するための包装用緩衝材として使用することができないという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、段ボールを打ち抜く機械の大きさを最大限利用して段ボールを効率よく打ち抜いて製作し、不要となったときにリサイクルができ、また接着剤を使用することなく簡単迅速に組み立てることができ、しかも機械による一度の型抜き工程で簡単に製作することができ、重量物や大型機財投の運搬時にも使用できる衝撃吸収能力に優れた包装用緩衝材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は、段ボールからなり、上板と底板を横方向に構成した下部連続体と上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を薄肉のヒンジ部を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0006】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、2枚の上板と4枚の底板を横方向に構成した下部連続体と1枚の上板と5枚の底板を横方向に構成した上部連続体からなり、この下部連続体と上部連続体を薄肉のヒンジ部を介して連設した包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に設けた第3上板の左縁に切欠部を構成すると共に、上縁に薄肉のヒンジ部を介して第1底板を連設し、この第1底板の右縁に第1連設片を介して第1上板を連設し、上記第1上板の下縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁に切欠部を設けた第2上板を連設し、上記第1、第2,第3上板には物品の収納部を構成し、上記第1上板の右縁に第2連設片を介して第3底板を連設し、この第3底板の右縁に切欠部を構成すると共に、下縁に薄肉のヒンジ部を介して第2底板を連設し、上記第2底板は左縁に切欠部を構成すると共に右縁に第3連設片を介して右縁に切欠部を構成した第5底板を連設し、この第5底板の上縁に薄肉のヒンジ部を介して第4底板を連設し、上記第4底板は左縁に切欠部を構成すると共に右縁に第4連設片を介して第9底板を連設し、上記第9底板の下縁に、薄肉のヒンジ部を介して左右両縁に切欠部を構成した第8底板を連設すると共に、右縁に第5連設片を介して第6底板を連設し、この第6底板は右縁に切欠部を構成すると共に下縁に薄肉のヒンジ部を介して第7底板を連設し、この第7底板の右縁に切欠部を構成してなり、
上記各上板と各底板を所定の順序で組み立て、上部に第1乃至第3上板が配置されその下部に第1乃至7底板が重合して配置される包装用緩衝材にある。
【0007】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この板材を連設片を介して横方向に連設した下部連続体と上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0008】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この板材を連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設した板材と、物品の収納部を構成せずに薄肉のヒンジ部を介して連設した板材とを連設片を介して横方向に連設した上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0009】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この2枚の板材を連設片を介して横方向に3個連設してなる下部連続体と同形状の上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設してなる包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に、上縁に薄肉のヒンジ部を構成し、かつ下部両側部の間に物品の収納部を形成した第1板材を構成し、上記第1板材の両側部の下縁に薄肉のヒンジ部を介して、右縁と下縁に切欠部を構成した第2板材を連設し、
上記第1板材の右縁に第1連設片を介して上縁に切欠部を有する第6板材を連設し、この第6板材の下縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁と下縁に切欠部を有する第5板材を連設すると共に、右縁に第2連設片を介して上縁に切欠部を有する第3板材を連設し、上記第3板材の下縁に、薄肉のヒンジ部を介して左縁と下縁に切欠部を有する第4板材を連設してなり、
一方、上記上部連続体の左端に、上縁と右縁に切欠部を設け下部両側部の間に物品の収納部を形成した第11板材を構成し、上記第11板材の両側部の下縁に薄肉のヒンジ部を介して、下縁に薄肉のヒンジ部を構成した第12板材を連設し、上記第12板材の右縁に第3連設片を介して下縁に切欠部を有する第7板材を連設し、この第7板材の上縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁と上縁に切欠部を有する第8板材を連設すると共に、右縁に第4連設片を介して下縁に切欠部を有する第10板材を連設し、上記第10板材の上縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と左縁に切欠部を有する第9板材を連設してなり、上記下部連続体の第1板材と上部連続体の第12板材を第5連設片で連設してなり、
上記各上板を所定の順序で組み立て、上部から第1乃至第12板材が重合して配置される包装用緩衝材にある。
【0010】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、複数の上板と複数の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、複数の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した中部連続体と、複数の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した上部連続体とを構成し、この下部連続体と中部連続体及び上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0011】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、複数の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した連続体を構成し、この連続体を2個又は3個連設片を介して連設した包装用緩衝材にある。
【0012】
また、本発明の要旨は、段ボールからなり、3枚の底板と3枚の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、6枚の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した中部連続体と、6枚の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した上部連続体とを構成し、この中部連続体の上と下にそれぞれ下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設してなる包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第2底板を構成し、上記第2底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第1底板を連設し、上記第1底板の右縁に第1連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第3底板を連設し、この第3底板の右縁に第2連設片を介して下縁に切欠部を有する第7上板を連設し、上記第7上板の右縁に第3連設片を介して上縁と下縁と右縁に切欠部を有する第9上板を連設し、上記第9上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第8上板を構成し、これら上板の中央には物品の収納部を構成し、
一方、上記中部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第5底板を構成し、上記第5底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第6底板を連設し、上記第6底板の右縁に第4連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第4底板を連設し、この第4底板の右縁に第5連設片を介して第9底板を連設し、上記第9底板の右縁に第6連設片を介して上縁と下縁及び右縁に切欠部を有する第7底板を連設し、上記第7底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁と左右両縁に切欠部を有する第8底板を連設し、
一方、上記上部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を有する第5上板を構成し、上記第5上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第4上板を連設し、上記第4上板の右縁に第7連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第6上板を連設し、この第6上板の右縁に第8連設片を介して上縁に切欠部を有する第1上板を連設し、上記第1上板の右縁に第9連設片を介して上縁と下縁と右縁に切欠部を有する第3上板を連設し、上記第3上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を有する第2上板を連設してなり、
上記各上板と底板を所定の順序で組み立て、上部から第1乃至第9上板、下部に第1乃至第9底板が重合して配置される包装用緩衝材にある。
【発明の効果】
【0013】
請求項1乃至請求項8の発明についての共通の効果は、段ボールで製造されているため不要となったときにリサイクルでき、また接着剤を使用することなく一定順序に従って段ボールを密着した状態で組み立てることができるため、組み立てに際しては、熟練を有することなく誰でもが簡単迅速かつ正確に組み立てることができることである。
しかも段ボールを打ち抜く機械の大きさを最大限利用して段ボールを効率よく打ち抜いて製造でき、かつ機械による一度の型抜き工程で簡単に製造できるため、材料の使用に無駄がなく、製造コストの削減、製造時間の短縮が可能となった。さらに組み立てられた包装用緩衝材は、小さな物品や軽い精密機械等は勿論のこと、重量物や大型機材等の運搬時にも使用できる衝撃吸収能力に優れた丈夫で耐久性に優れたものとなっているのである。
【0014】
請求項1の発明は、上記共通の効果に加えて、2列の段ボールを薄肉のヒンジ部で連接した構成であるため、製造が容易である。
【0015】
請求項2の発明は、上記共通の効果及び請求項1の効果に加え、12枚の段ボールを重合して構成し、さらに上板に物品の収納部を構成して物品を安定して保持できるため、物品の安全な運搬作業が行なえるという効果がある。
【0016】
請求項3の発明は、上記共通の効果に加えて、2列の段ボールを組み立てたときに、板材に物品の収納部が構成されるため、物品をこの収納部へ上方から収納できるうえに強固な支持力を発揮できるのである。
【0017】
請求項4の発明は、上記共通の効果に加え、一部の上板には物品の収納部が構成されていないため、物品の端部にこの包装用緩衝材を使用することにより、上記物品の収納部が構成されていない部分が、物品の端部に密着して横方向の移動を規制するため物品を安定して保持できるという効果がある。
【0018】
請求項5の発明は、上記共通の効果及び請求項3の発明の効果に加え、18枚の段ボールを重合して構成したため、長尺の物品も安定して保持できるという効果がある。
【0019】
請求項6の発明は、上記共通の効果に加えて、3列の段ボールを、物品の収納部を構成した複数の上板と、物品の収納部を構成していない底板から構成したため、物品の端部を上板の収納部と底板で確実に保持することができる。
【0020】
請求項7の発明は、上記共通の効果に加えて、2列又は3列の段ボールを、物品の収納部を構成した複数の板材から構成したため、上記収納部に物品の中間部を貫通して保持することができる。
【0021】
請求項8の発明は、上記共通の効果及び請求項6の発明の効果に加え、18枚の段ボールを重合して構成したため、特に重量物等を安定して保持できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は実施形態1の包装用緩衝材を型抜きした状態の裏面の展開平面図、図2乃至図5は組み立て工程の説明図、図6は組み立て完了状態の斜視図及び図7は使用態様図である。
【0023】
本実施形態は1枚の大型の段ボールを一度に型抜きして製作するものである。製造に際しては、平面が約160cm×130cmの打抜機の上に、大きな段ボール1枚をのせて一度に成型するのである。
また、実際に組み立てる際には裏返しにして、すなわちヒンジ部を上にして用いるため、以下の説明は、裏面の展開図である図1に基づいて行う。以下に説明する上板と底板は同じ大きさで同様の外形をしている。また、各切欠部の長さと幅は同一であり、かつ各連設片の長さは同一である。
【0024】
図1において、左側下部に第3上板13を配置する。この第3上板13は、図中左縁の中央に、後記第1連設片31の長さL1と同一の長さで、段ボール1枚分の厚さに相当する幅の切欠部131を設け、右縁の中央には同様の切欠部133を構成し、更に4個の物品の収納部101を穿設してなる。
【0025】
第3上板13の上縁には第1底板21を、段ボールの一面の紙1枚を残して切り込みを入れることによって形成した薄肉のヒンジ部91を介して連設している。この第1底板21の左縁には切欠部211を構成する。
【0026】
符号11は第1上板である。この第1上板11は、前記第1底板21の右縁に、第1連設片31によって連設している。そして上記物品の収納部101を4個穿設してなる。
【0027】
上記第1連設片31は、段ボール約2枚分の厚さに相当する幅を有していて、長さはL1であり、前記第1底板21の右縁212から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部213を介して、その左縁を第1底板21と連設している。そして第1上板11の左縁111から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部112を介して、その右縁を第1上板11と連設している。
【0028】
符号12は第2上板である。この第2上板12は、上記第1上板11の下縁に薄肉のヒンジ部91を介して連設して、左右両縁にはそれぞれ切欠部121,122を構成していて、表面に4個の物品の収納部101を穿設してなる。
【0029】
符号23は第3底板である。この第3底板23は、前記第1上板11の右縁に第2連設片32を介して連設する。そして、右縁の中央に段ボール1枚分の厚さに相当する幅の切欠部233を構成している。
【0030】
上記第2連設片32は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第1上板11の右縁113から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部114を介して、その左縁を第1上板11と連設している。そして、第3底板32の左縁231から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部232を介して、その右縁を第3底板23と連設している。
【0031】
符号22は第2底板である。この第2底板22は、前記第3底板23の下縁に薄肉のヒンジ部91を介して連設する。そして、左縁の中央には、切欠部221を構成している。
【0032】
符号25は第5底板である。この第5底板25は、前記第2底板22の右縁に第3連設片33を介して連設する。そして右縁の中央に切欠部253を設ける。
【0033】
上記第3連設片33は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第2底板22の右縁222から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部223を介して、その左縁を第2底板22と連設している。そして、第5底板25の左縁251から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部252を介して、その右縁を第5底板25と連設している。
【0034】
第5底板25の上縁には第4底板24を、薄肉のヒンジ部91を介して連設している。この第4底板24の左縁には切欠部241が設けてある。
【0035】
符号29は第9底板である。この第9底板29は、前記第4底板24の右縁に第4連設片34を介して連設する。そして、右縁の中央に第5連設片35を設ける。
【0036】
上記第4連設片34は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第4底板24の右縁242から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部243を介して、その左縁を第4底板24と連設している。そして、第9底板29の左縁291から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部292を介して、その右縁を第9底板29と連設している。
【0037】
符号28は第8底板である。この第8底板28は、上記第9底板29の下縁に薄肉のヒンジ部91を介して連設していて、左縁の中央に切欠部281を設け、右縁の中央に同様の切欠部282を設ける。
【0038】
符号26は第6底板である。この第6底板26は、前記第9底板29の右縁に第5連設片35を介して連設し、右縁の中央に切欠部263を設ける。
【0039】
上記第5連設片35は、段ボール約2枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第9底板29の右縁293から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部294を介して、その左縁を第9底板29と連設しいる。そして、第6底板26の左縁261から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部262を介して、その右縁を第6底板26と連設している。
【0040】
符号27は第7底板である。この第7底板27は、前記第6底板26の下縁に薄肉のヒンジ部91を介して連設する。そして、左縁の中央には切欠部271を設け、右縁の中央に切欠部272を設ける。
【0041】
次に、上記実施形態1の包装用緩衝材を折り重ねて組み立てる工程を図2乃至図6を参照しつつ説明する。
図1に示した状態から、まず図2に示す如く下部連続体1を構成する第3上板13、第2上板12、第2底板22、第5底板25、第8底板28及び第7底板27を、上方すなわち矢印A方向に折り返して、それぞれ上部連続体2を構成する第1底板21、第1上板11、第3底板23、第4底板24、第9底板29及び第6底板26の上に重合する。
【0042】
次に図3に示す如く、左縁の第1底板21と第3上板13を矢印B方向に、すなわち第2上板12上に折り返して重合させ、右縁の第6底板26と第7底板27を矢印C方向に、すなわち第8底板28上に折り返して重合させる。
【0043】
次に図4に示す如く、第1底板21、第3上板13、第1上板11及び第2上板12を重合した状態で、これらを第2底板22上に、すなわち矢印D方向に折り返して重合する。次いで、第6底板26、第7底板27、第9底板29及び第8底板28を重合した状態で、これらを第5底板25上に、すなわち矢印E方向に折り返して重合する。
【0044】
そして最後に図5に示す如く、図4の右側の第9底板29等を第1上板11等の下側に、矢印F方向に折り返して重合するのである。これによって、上記各上板と底板が所定の順序で重合して組み立てられ、上部から第1乃至第3上板、その下部に第1乃至第9底板材が密着して重ね合わせて配置されるのである。
【0045】
そして、図6に示すように組み立てられた本実施形態の包装用緩衝材K1は、例えば第1上板11、第2上板21、第3上板31に穿設した物品の収納部101、101・・に瓶P,P・・の底を嵌め込む。そして図示はしない収容箱に入れて搬送するのである。本実施形態によれば、瓶Pが物品の収納部101に収納されて固定されると共に、3枚の上板と9枚の底板が密着して重合した状態で瓶Pを固定するため、瓶Pが確実に保持すると共に、クッション効果にも優れ運送中の衝撃等に対しても破損することなどがない。
【0046】
次に、本発明の実施形態2について図8乃至図14を参照して説明する。
本実施形態は板材を4列に並列して組み合わせてなるもので、上記実施形態1と同様に段ボールを型抜きして製作するものであり、裏面の展開図である図8に基づいて説明する。
以下に説明する各板材は同じ大きさで同様の外形をしている。また、各切欠部の長さと幅は同一であり、かつ各連設片の長さは同一である。
【0047】
まず、下部連続体3について説明する。
図8において、左側の下部に第2板材42を配置する。この第2板材42は、図中下縁の中央に長さL2で、段ボール1枚分の厚さに相当する幅の切欠部421を設けると共に右縁の中央に長さL2の切欠部422を設けてなる。そして、上部に方形の物品の収納部10を形成し、この収納部10の両側の側部423,424の上縁を、段ボール一面の紙1枚分の薄肉のヒンジ部92を介して、後述の第1板材41と連設してなる。
【0048】
上記第1板材41は、前記第2板材42の上縁に、上記薄肉のヒンジ部92によって連設している。そして、右縁に形成した第1連設片61によって第6板材46と連設している。さらに上縁に設けた第5連設片65によって第12板材52と連設している。
【0049】
上記第1連設片61は、長さは上記切欠部422と同じL2であり、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第1板材41の右縁411から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部412を介して、その左縁を第1板材41と連設している。そして、第6板材46の左縁461から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部462を介して、その右縁を第6板材46と連設している。
【0050】
上記第6板材46の右縁は第2連設片62によって第3板材43と連設している。また、上縁中央には切欠部464を構成してなる。
【0051】
符号45は第5板材である。この第5板材45は、上記第6板材46の下縁に薄肉のヒンジ部92を介して連設しており、下縁中央と両縁中央にそれぞれ、切欠部451,452,453を構成してなる。
【0052】
符号43は第3板材である。この第3板材43は、前記第6板材46の右縁に第2連設片62を介して連設する。そして上縁の中央に切欠部438を設ける。
【0053】
上記第2連設片62は、段ボール約2枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第6板材46の右縁465から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部463を介して、その左縁を第6板材46と連設している。そして第3板材43の左縁431から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部432を介して、その右縁を第3板材43と連設している。
【0054】
符号44は第4板材である。この第4板材44は、前記第3板材43の下縁に薄肉のヒンジ部92を介して連設する。そして、下縁の中央に切欠部441、左縁には切欠部442を構成している。
【0055】
上記の第2板材42,第5板材45,第4板材44,第1板材41,第6板材46及び第3板材43等で下部連続体3を構成している。
【0056】
次に上部連続体4について説明する。
左側の上部に第12板材52を配置する。この第12板材52は、上部に方形の物品の収納部10を形成し、この収納部10の両側の側部524,525の上縁を薄肉のヒンジ部92を介して、後述の第11板材51と連設してなる。そして、右縁に形成した第3連設片63によって第7板材47と連設している。
【0057】
上記第11板材51は、前記第12板材52の上縁に薄肉のヒンジ部92によって連設している。上縁の中央に長さL2の切欠部511を設けると共に、右縁の中央に長さL2の切欠部512を設けてなる。
【0058】
上記第3連設片63は、長さはL2で、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第12板材52の右縁521から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部522を介して、その左縁を第2板材52と連設している。そして後記第7板材47の左縁471から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部472を介して、その右縁を第7板材47と連設している。
【0059】
上記第7板材47の右縁は第4連設片64によって第10板材50と連設している。また、下縁中央には切欠部474を構成してある。
【0060】
符号48は第8板材である。この第8板材48は、上記第7板材47の上縁に薄肉のヒンジ部92を介して連設しており、上縁中央と両縁中央にそれぞれ、切欠部481,482,483を構成してなるものである。
【0061】
符号50は第10板材である。この第10板材50は前記第7板材47の右縁に第4連設片64を介して連設し、下縁に切欠部503を構成してある。
【0062】
上記第4連設片64は、段ボール約2枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第7板材47の右縁475から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部473を介して、その左縁を第7板材47と連設している。そして、第10板材50の左縁501から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部502を介して、その右縁を第10板材50と連設している。
【0063】
符号49は第9板材である。この第9板材49は前記第10板材50の上縁に薄肉のヒンジ部92を介して連設し、上縁には切欠部491、左縁に切欠部492が設けられている。上記の第12板材52,第7板材47,第10板材50,第11板材51,第8板材48及び第9板材49等で上部連続体4を構成している。
【0064】
また上記第1板材41と第12板材52は、第5連設片65によって連設している。
上記第5連設片65は、段ボール約10枚分の厚さに相当する長さを有していて、前記第1板材47の上縁413から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部414を介して、その下縁を第1板材41と連設している。そして、第12板材52の下縁526から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部523を介して、その上縁を第12板材52と連設している。
【0065】
次に、上記実施形態2の包装用緩衝材を折り重ねて組み立てる工程を図9乃至図13を参照しつつ説明する。
図8に示した状態から、まず図9に示す如く下部連続体3の下側の第2板材42、第5板材45、第4板材44を矢印G方向に折り返して、それぞれ第1板材41、第6板材46及び第3板材43の上に重合する。
続いて、上部連続体4の上側の第11板材51、第8板材48、第9板材49を矢印H方向に折り返して、それぞれ第12板材52、第7板材47及び第10板材50の上に重合する。
【0066】
次に図10に示す如く、図9の右側下部の第4板材44と第3板材43を矢印I方向に、すなわち第5板材45上に折り返して重合させ、右側上部の第9板材49と第10板材50を矢印J方向に、すなわち第8板材48上に折り返して重合させる。
【0067】
次に図11に示す如く、第3板材43、第4板材44、第5板材45及び第6板材46を重合した状態で、これらを第2板材42上に、すなわち矢印K方向に折り返して重合する。次いで、第10板材50、第9板材49、第8板材48及び第7板材47を重合した状態で、これらを第11板材51上に、すなわち矢印M方向に折り返して重合する。
【0068】
そして最後に図12に示す如く、図11の下側の第6板材46等を第7板材47等の上側に折り返して重合するのである。
【0069】
そして、図13に示すように組み立てた本実施形態の包装用緩衝材K2は、第1板材41から第12板材52に構成された物品の収納部10に、例えば図14に示すようにパイプQ1を載置して収容箱等に入れて搬送するのである。この場合収納部10に構成される包装用緩衝材K2の受部10aにパイプQ1の重量がかかるが、この受部10aは上からの押圧力に強いため十分な耐久性を発揮できるのである。
【0070】
次に上記実施形態2の他例を、図15に基づいて説明する。
この例では、図8における第9板材49、第10板材50、第11板材51及び第12板材52の物品の収納部10を構成せずに、第9A板材49aと第10A板材50a、第11A板材51aと第12A板材52aをそれぞれ薄肉のヒンジ部92によって連設してなる。その他の構成は実施形態2と同様であるため説明を省略する。また組み立て方法も上記包装用緩衝材K2と同様である。
従って、本例の包装用緩衝材K5を組み立てた場合には、図16に示すように、第9A板材49a乃至第12A板材52aが包装用緩衝材K5の端部をふさぐように構成される。
【0071】
長い物品Q2を収納する場合は、図17に示すように、適宜数の包装用緩衝材K2の両端に包装用緩衝材K5を配置した容器910を構成し、この容器910の中に物品Q2を収納した後、容器910と同形状の蓋部920をかぶせるのである。これにより、物品Q2は長手方向の側部を包装用緩衝材K2によって固定され、両端部は包装用緩衝材K5によって固定されるため、安定した梱包状態となる。
【0072】
次に、本発明の実施形態3について図18乃至図24を参照して説明する。
本実施形態は、上板と底板を3列に並列して組み合わせたもので、上記実施形態1、2と同様に段ボールを型抜きして製作するものであり、以下の説明は裏面の展開図である図18に基づいて行う。
また、以下に説明する上板と底板は同じ大きさで同様の外形をしている。また、各切欠部の長さと幅は同一であり、かつ各連設片の長さは同一である。
【0073】
まず、下部連続体5について説明する。
図18において、最下列の左側に第2底板82を配置する。この第2底板82は、上縁の中央に長さL3で段ボール1枚分の厚さに相当する幅の切欠部821を構成すると共に、左縁の中央には切欠部822を、下縁の中央には切欠部823を、右縁の中央には切欠部824を構成している。
【0074】
上記第2底板82の右縁には、段ボールの一面の紙1枚を残して切り込みを入れることによって形成した薄肉のヒンジ部95を介して第1底板81を連設している。
【0075】
符号83は第3底板である。この第3底板83は、前記第1底板81の右縁に、第1連設片819によって連設している。
【0076】
上記第1連設片819は、長さはL3で段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第1底板81の右縁811から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部812を介して、その左縁を第1底板81と連設している。そして第3底板83の左縁831から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部832を介して、その右縁を第3底板83と連設している。
【0077】
符号77は第7上板である。この第7上板77は、前記第3底板83の右縁に、第2連設片839によって連設している。そして中央部に物品を収容するための菱形の物品の収納部105を穿設している。
なお、この上板の構成は後述の第8上板78で詳細に説明する。
【0078】
上記第2連設片839は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第3底板83の右縁833から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部834を介して、その左縁を第3底板83と連設している。そして第7上板77の左縁771から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部772を介して、その右縁を第7上板77と連設している。
【0079】
符号79は第9上板である。この第9上板79は、前記第7上板77の右縁に、第3連設片799によって連設している。
【0080】
上記第3連設片799は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第7上板77の右縁773から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部774を介して、その左縁を第7上板77と連設している。そして第9上板79の左縁791から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部792を介して、その右縁を第7上板79と連設している。
【0081】
上記第9上板79の右縁には第8上板78を薄肉のヒンジ部95を介して連設している。
この第8上板78には、上縁の中央に長さL3の切欠部781を、左縁の中央に長さL3の切欠部784を、下縁の中央に長さL3の切欠部783を、右縁の中央に長さL3の切欠部782を設け、そして中央部に菱形の物品の収納部105を穿設している。この構成は他の上板も同様であるので、他の上板については説明を省略する。なお、この物品の収納部105の形状は、収容する物品の形状等に合わせて任意に変更できる。
【0082】
次に図18の、中部連続体6について説明する。
まず、左縁に第5底板85を配置する。前述の通り、この第5底板85は、上記第2底板82と同様の形状である。上記第5底板85の右縁には第6底板86を薄肉のヒンジ部95を介して連設している。
さらに、上記第6底板86の右縁に第4底板84を、第4連設片849によって連設している。
【0083】
上記第4連設片849は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第6底板86の右縁861から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部862を介して、その左縁を第6底板86と連設している。そして第4底板84の左縁841から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部842を介して、その右縁を第4底板84と連設している。
【0084】
符号89は第9底板である。この第9底板89は、前記第4底板84の右縁に、第5連設片899によって連設している。
【0085】
上記第5連設片899は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第4底板84の右縁843から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部844を介して、その左縁を第4底板84と連設している。そして第9底板89の左縁891から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部892を介して、その右縁を第9底板89と連設している。
【0086】
符号87は第7底板である。この第7上板87は、前記第9底板89の右縁に、第6連設片879によって連設している。
【0087】
上記第6連設片879は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第9底板89の右縁893から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部894を介して、その左縁を第9底板89と連設している。そして第7底板87の左縁871から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部872を介して、その右縁を第9底板87と連設している。
【0088】
上記第7底板87の右縁には第8底板88を薄肉のヒンジ部95を介して連設している。
【0089】
そして、上記第9底板89は、上記第7上板77と第10連設片96によって連設している。この第10連設片96は段ボール10枚分の長さを有している。この連設方法は上記各連設片と同様であり、第10連設片96の上端部を第9底板の下縁の薄肉のヒンジ部896に連設し、下端部を第7上板77の上縁の薄肉のヒンジ部776に連設している。
【0090】
次に上部連続体7について説明する。
左縁に第5上板75を配置する。前述の通り、この第5上板75は、上記第8上板78と同様の形状である。
【0091】
上記第5上板75の右縁には第4上板74を薄肉のヒンジ部95を介して連設していて、上記第4上板74の右縁に、第6上板76を第7連設片769によって連設している。
【0092】
上記第7連設片769は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第4上板74の右縁741から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部742を介して、その左縁を第4上板74と連設している。そして第6上板76の左縁761から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部762を介して、その右縁を第6上板76と連設している。
【0093】
符号71は第1上板である。この第1上板71は、前記第6上板76の右縁に、第8連設片719によって連設している。
【0094】
上記第8連設片719は、段ボール約4枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第6上板76の右縁763から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部764を介して、その左縁を第6上板76と連設している。そして第1上板71の左縁711から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部712を介して、その右縁を第1上板71と連設している。
【0095】
符号73は第3上板である。この第3上板73は、前記第1上板71の右縁に、第9連設片739によって連設している。
【0096】
上記第9連設片739は、段ボール約1枚分の厚さに相当する幅を有していて、前記第1上板71の右縁713から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部714を介して、その左縁を第1上板71と連設している。そして第3上板73の左縁731から段ボール1枚分の厚さに相当する内側位置に形成した薄肉のヒンジ部732を介して、その右縁を第3上板73と連設している。
【0097】
上記第3上板73の右縁には第2上板72を、上述の薄肉のヒンジ部95を介して連設している。
【0098】
そして、上記第1上板71は、上記第9底板89と第11連設片97によって連設している。この第11連設片97は段ボール16枚分の長さを有している。この連設方法は上記各連設片と同様であり、連設片97の上端部を第1上板71の下縁の薄肉のヒンジ部716に連設し、下端部を第9底板89の上縁の薄肉のヒンジ部897に連設している。
【0099】
次に、上記実施形態3を折り重ねて組み立てる工程を図19乃至図22を参照して説明する。
図18に示した状態から、まず図19に示す如く左側の第2底板82、第5底板85、第5上板75を、矢印S方向に折り返して、それぞれ第1底板81、第6底板86、第4上板74の上に重合する。
次に右側の第8上板78、第8底板88、第2上板72を、矢印T方向に折り返して、それぞれ第9上板79、第7底板87、第3上板73の上に重合する。
【0100】
次に図20に示す如く、左側の第2底板82と第1底板81、第5底板85と第6底板86、第5上板75と第4上板74を重合した状態で、これらをそれぞれ、第3底板83、第4底板84、第6上板76上に、すなわち矢印W方向に折り返して重合する。
同時に、右側の第8上板78と第9上板79、第8底板88と第7底板87、第2上板72と第3上板73を重合した状態で、これらをそれぞれ、第7上板77、第9底板89、第1上板71上に、すなわち矢印V方向に折り返して重合する。
【0101】
次に図21に示す如く、左側の重合した第2底板82,第3底板83,第1底板81と、第5底板85,第6底板86,第4底板84と、第5上板75,第4上板74,第6上板76をそれぞれ、第9上板79、第7底板87、第3上板73上に、すなわち矢印X方向に折り返して重合する。
その後、下端の第3底板83等をY方向に折り返して、第4底板84の上に重合し、次いで上端の第6上板76等をZ方向に折り返して第7上板77の上に重合して第22図の状態とする。
【0102】
そして、図23に示すように組み立てた本実施形態の包装用緩衝材K3は、例えば第1上板71乃至第9上板79に穿設した物品の収納部105、105・・に花瓶R1の底を嵌め込む。そして図示はしない収容箱に入れて搬送するのである。
【0103】
また、図24に示すように、パイプQ1のような重量物の搬送には、上記の包装用緩衝材K2と包装用緩衝材K3を利用して用いることもできる。このようにすれば、パイプQ1の左右方向の移動も規制できるため、より完全な作業を行なうことができる。
【0104】
上記実施形態3の他例を図25に示す。
この例では、上記包装用緩衝材K3を用いて物品の収容を行なう場合、上下に二つの包装用緩衝材K3を合わせて物品R2を確実に保持するものである。この際、物品R2が長尺である場合には、適宜、包装用緩衝材K4を加えて、全体として適正なサイズにすればよい。また、物品の収納部106の形状を物品R2に合致した形状とした。
【0105】
また、上記包装用緩衝材K4は、上記包装用緩衝材K3と同様の方法で作成する。すなわち図18においてすべての底板に物品の収納部を構成して、上板と同じように構成すれば良い。また、包装用緩衝材K4の高さについては、図18の中部連続体6のみを使用したり、あるいは中部連続体6と下部連続体5を組み合わせることにより高さを変更できるのである。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の実施形態1を型抜きした状態の裏面の展開平面図
【図2】本発明の実施形態1の組み立て工程の説明図
【図3】本発明の実施形態1の組み立て工程の説明図
【図4】本発明の実施形態1の組み立て工程の説明図
【図5】本発明の実施形態1の組み立て工程の説明図
【図6】本発明の実施形態1の組み立て完了状態の斜視図
【図7】本発明の実施形態1の使用態様図
【図8】本発明の実施形態2を型抜きした状態の裏面の展開平面図
【図9】本発明の実施形態2の組み立て工程の説明図
【図10】本発明の実施形態2の組み立て工程の説明図
【図11】本発明の実施形態2の組み立て工程の説明図
【図12】本発明の実施形態2の組み立て工程の説明図
【図13】本発明の実施形態2の組み立て完了状態の斜視図
【図14】本発明の実施形態2の使用態様図
【図15】本発明の実施形態2の他例を型抜きした状態の裏面の展開平面図
【図16】本発明の実施形態2の他例の組み立て完了状態の斜視図
【図17】本発明の実施形態2とその他例の使用態様図
【図18】本発明の実施形態3を型抜きした状態の裏面の展開平面図
【図19】本発明の実施形態3の組み立て工程の説明図
【図20】本発明の実施形態3の組み立て工程の説明図
【図21】本発明の実施形態3の組み立て工程の説明図
【図22】本発明の実施形態3の組み立て工程の説明図
【図23】本発明の実施形態3の使用態様図
【図24】本発明の実施形態2及び実施形態3の使用態様図
【図25】本発明の実施形態3の他例の使用態様図
【符号の説明】
【0107】
1 上部連続体
2 下部連続体
3 上部連続体
4 下部連続体
5 上部連続体
6 中部連続体
7 下部連続体
10 物品の収納部
11 第1上板
21 第1底板
31 第1連設片
41 第1板材
61 第1連設片
71 第1上板
81 第1底板
819 第1連設片
91、92、95 薄肉のヒンジ部
101、105 物品の収納部
K1、K2、K3、K4、K5 包装用緩衝材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールからなり、上板と底板を横方向に構成した下部連続体と上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を薄肉のヒンジ部を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項2】
段ボールからなり、2枚の上板と4枚の底板を横方向に構成した下部連続体と1枚の上板と5枚の底板を横方向に構成した上部連続体からなり、この下部連続体と上部連続体を薄肉のヒンジ部を介して連設した包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に設けた第3上板の左縁に切欠部を構成すると共に、上縁に薄肉のヒンジ部を介して第1底板を連設し、この第1底板の右縁に第1連設片を介して第1上板を連設し、
上記第1上板の下縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁に切欠部を設けた第2上板を連設し、上記第1、第2,第3上板には物品の収納部を構成し、
上記第1上板の右縁に第2連設片を介して第3底板を連設し、この第3底板の右縁に切欠部を構成すると共に、下縁に薄肉のヒンジ部を介して第2底板を連設し、
上記第2底板は左縁に切欠部を構成すると共に右縁に第3連設片を介して右縁に切欠部を構成した第5底板を連設し、この第5底板の上縁に薄肉のヒンジ部を介して第4底板を連設し、
上記第4底板は左縁に切欠部を構成すると共に右縁に第4連設片を介して第9底板を連設し、
上記第9底板の下縁に、薄肉のヒンジ部を介して左右両縁に切欠部を構成した第8底板を連設すると共に、右縁に第5連設片を介して第6底板を連設し、
この第6底板は右縁に切欠部を構成すると共に下縁に薄肉のヒンジ部を介して第7底板を連設し、この第7底板の右縁に切欠部を構成してなり、
上記各上板と各底板を所定の順序で組み立て、上部に第1乃至第3上板が配置されその下部に第1乃至7底板が重合して配置されることを特徴とする包装用緩衝材。
【請求項3】
段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この板材を連設片を介して横方向に連設した下部連続体と上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項4】
段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この板材を連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、
上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設した板材と、物品の収納部を構成せずに薄肉のヒンジ部を介して連設した板材とを連設片を介して横方向に連設した上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項5】
段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この2枚の板材を連設片を介して横方向に3個連設してなる下部連続体と同形状の上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設してなる包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に、上縁に薄肉のヒンジ部を構成し、かつ下部両側部の間に物品の収納部を形成した第1板材を構成し、上記第1板材の両側部の下縁に薄肉のヒンジ部を介して、右縁と下縁に切欠部を構成した第2板材を連設し、
上記第1板材の右縁に第1連設片を介して上縁に切欠部を有する第6板材を連設し、
この第6板材の下縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁と下縁に切欠部を有する第5板材を連設すると共に、右縁に第2連設片を介して上縁に切欠部を有する第3板材を連設し、
上記第3板材の下縁に、薄肉のヒンジ部を介して左縁と下縁に切欠部を有する第4板材を連設してなり、
一方、上記上部連続体の左端に、上縁と右縁に切欠部を設け下部両側部の間に物品の収納部を形成した第11板材を構成し、上記第11板材の両側部の下縁に薄肉のヒンジ部を介して、下縁に薄肉のヒンジ部を構成した第12板材を連設し、
上記第12板材の右縁に第3連設片を介して下縁に切欠部を有する第7板材を連設し、
この第7板材の上縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁と上縁に切欠部を有する第8板材を連設すると共に、右縁に第4連設片を介して下縁に切欠部を有する第10板材を連設し、
上記第10板材の上縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と左縁に切欠部を有する第9板材を連設してなり、
上記下部連続体の第1板材と上部連続体の第12板材を第5連設片で連設してなり、
上記各上板を所定の順序で組み立て、上部から第1乃至第12板材が重合して配置されることを特徴とする包装用緩衝材。
【請求項6】
段ボールからなり、複数の上板と複数の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、複数の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した中部連続体と、複数の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した上部連続体とを構成し、この下部連続体と中部連続体及び上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項7】
段ボールからなり、複数の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した連続体を構成し、この連続体を2個又は3個連設片を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項8】
段ボールからなり、3枚の底板と3枚の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、6枚の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した中部連続体と、6枚の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した上部連続体とを構成し、この中部連続体の上と下にそれぞれ下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設してなる包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第2底板を構成し、上記第2底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第1底板を連設し、
上記第1底板の右縁に第1連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第3底板を連設し、この第3底板の右縁に第2連設片を介して下縁に切欠部を有する第7上板を連設し、
上記第7上板の右縁に第3連設片を介して上縁と下縁と右縁に切欠部を有する第9上板を連設し、
上記第9上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第8上板を構成し、これら上板には物品の収納部を構成し、
一方、上記中部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第5底板を構成し、上記第5底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第6底板を連設し、
上記第6底板の右縁に第4連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第4底板を連設し、この第4底板の右縁に第5連設片を介して第9底板を連設し、
上記第9底板の右縁に第6連設片を介して上縁と下縁及び右縁に切欠部を有する第7底板を連設し、
上記第7底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁と左右両縁に切欠部を有する第8底板を連設し、
一方、上記上部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を有する第5上板を構成し、上記第5上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第4上板を連設し、
上記第4上板の右縁に第7連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第6上板を連設し、この第6上板の右縁に第8連設片を介して上縁に切欠部を有する第1上板を連設し、
上記第1上板の右縁に第9連設片を介して上縁と下縁と右縁に切欠部を有する第3上板を連設し、上記第3上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を有する第2上板を連設してなり、
上記各上板と底板を所定の順序で組み立て、上部から第1乃至第9上板、下部に第1乃至第9底板が重合して配置されることを特徴とする包装用緩衝材。
【請求項1】
段ボールからなり、上板と底板を横方向に構成した下部連続体と上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を薄肉のヒンジ部を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項2】
段ボールからなり、2枚の上板と4枚の底板を横方向に構成した下部連続体と1枚の上板と5枚の底板を横方向に構成した上部連続体からなり、この下部連続体と上部連続体を薄肉のヒンジ部を介して連設した包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に設けた第3上板の左縁に切欠部を構成すると共に、上縁に薄肉のヒンジ部を介して第1底板を連設し、この第1底板の右縁に第1連設片を介して第1上板を連設し、
上記第1上板の下縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁に切欠部を設けた第2上板を連設し、上記第1、第2,第3上板には物品の収納部を構成し、
上記第1上板の右縁に第2連設片を介して第3底板を連設し、この第3底板の右縁に切欠部を構成すると共に、下縁に薄肉のヒンジ部を介して第2底板を連設し、
上記第2底板は左縁に切欠部を構成すると共に右縁に第3連設片を介して右縁に切欠部を構成した第5底板を連設し、この第5底板の上縁に薄肉のヒンジ部を介して第4底板を連設し、
上記第4底板は左縁に切欠部を構成すると共に右縁に第4連設片を介して第9底板を連設し、
上記第9底板の下縁に、薄肉のヒンジ部を介して左右両縁に切欠部を構成した第8底板を連設すると共に、右縁に第5連設片を介して第6底板を連設し、
この第6底板は右縁に切欠部を構成すると共に下縁に薄肉のヒンジ部を介して第7底板を連設し、この第7底板の右縁に切欠部を構成してなり、
上記各上板と各底板を所定の順序で組み立て、上部に第1乃至第3上板が配置されその下部に第1乃至7底板が重合して配置されることを特徴とする包装用緩衝材。
【請求項3】
段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この板材を連設片を介して横方向に連設した下部連続体と上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項4】
段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この板材を連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、
上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設した板材と、物品の収納部を構成せずに薄肉のヒンジ部を介して連設した板材とを連設片を介して横方向に連設した上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項5】
段ボールからなり、上部に物品の収納部を構成した板材を上記物品の収納部を対向させて薄肉のヒンジ部を介して連設し、この2枚の板材を連設片を介して横方向に3個連設してなる下部連続体と同形状の上部連続体を構成し、この下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設してなる包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に、上縁に薄肉のヒンジ部を構成し、かつ下部両側部の間に物品の収納部を形成した第1板材を構成し、上記第1板材の両側部の下縁に薄肉のヒンジ部を介して、右縁と下縁に切欠部を構成した第2板材を連設し、
上記第1板材の右縁に第1連設片を介して上縁に切欠部を有する第6板材を連設し、
この第6板材の下縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁と下縁に切欠部を有する第5板材を連設すると共に、右縁に第2連設片を介して上縁に切欠部を有する第3板材を連設し、
上記第3板材の下縁に、薄肉のヒンジ部を介して左縁と下縁に切欠部を有する第4板材を連設してなり、
一方、上記上部連続体の左端に、上縁と右縁に切欠部を設け下部両側部の間に物品の収納部を形成した第11板材を構成し、上記第11板材の両側部の下縁に薄肉のヒンジ部を介して、下縁に薄肉のヒンジ部を構成した第12板材を連設し、
上記第12板材の右縁に第3連設片を介して下縁に切欠部を有する第7板材を連設し、
この第7板材の上縁に薄肉のヒンジ部を介して左右両縁と上縁に切欠部を有する第8板材を連設すると共に、右縁に第4連設片を介して下縁に切欠部を有する第10板材を連設し、
上記第10板材の上縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と左縁に切欠部を有する第9板材を連設してなり、
上記下部連続体の第1板材と上部連続体の第12板材を第5連設片で連設してなり、
上記各上板を所定の順序で組み立て、上部から第1乃至第12板材が重合して配置されることを特徴とする包装用緩衝材。
【請求項6】
段ボールからなり、複数の上板と複数の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、複数の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した中部連続体と、複数の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した上部連続体とを構成し、この下部連続体と中部連続体及び上部連続体を連設片を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項7】
段ボールからなり、複数の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した連続体を構成し、この連続体を2個又は3個連設片を介して連設した包装用緩衝材。
【請求項8】
段ボールからなり、3枚の底板と3枚の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した下部連続体と、6枚の底板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した中部連続体と、6枚の上板を薄肉のヒンジ部と連設片を介して横方向に連設した上部連続体とを構成し、この中部連続体の上と下にそれぞれ下部連続体と上部連続体を連設片を介して連設してなる包装用緩衝材であり、
上記下部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第2底板を構成し、上記第2底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第1底板を連設し、
上記第1底板の右縁に第1連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第3底板を連設し、この第3底板の右縁に第2連設片を介して下縁に切欠部を有する第7上板を連設し、
上記第7上板の右縁に第3連設片を介して上縁と下縁と右縁に切欠部を有する第9上板を連設し、
上記第9上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第8上板を構成し、これら上板には物品の収納部を構成し、
一方、上記中部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を設けた第5底板を構成し、上記第5底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第6底板を連設し、
上記第6底板の右縁に第4連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第4底板を連設し、この第4底板の右縁に第5連設片を介して第9底板を連設し、
上記第9底板の右縁に第6連設片を介して上縁と下縁及び右縁に切欠部を有する第7底板を連設し、
上記第7底板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁と左右両縁に切欠部を有する第8底板を連設し、
一方、上記上部連続体の左端に、上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を有する第5上板を構成し、上記第5上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して第4上板を連設し、
上記第4上板の右縁に第7連設片を介して上縁と下縁に切欠部を有する第6上板を連設し、この第6上板の右縁に第8連設片を介して上縁に切欠部を有する第1上板を連設し、
上記第1上板の右縁に第9連設片を介して上縁と下縁と右縁に切欠部を有する第3上板を連設し、上記第3上板の右縁に薄肉のヒンジ部を介して上縁と下縁及び左右両縁に切欠部を有する第2上板を連設してなり、
上記各上板と底板を所定の順序で組み立て、上部から第1乃至第9上板、下部に第1乃至第9底板が重合して配置されることを特徴とする包装用緩衝材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2006−111321(P2006−111321A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−302145(P2004−302145)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(301017307)株式会社河野紙器 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(301017307)株式会社河野紙器 (1)
【Fターム(参考)】
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