説明

化学反応装置

【課題】あるチャンネルにおいて抵抗値(配管抵抗値)が変化しても、他のチャンネルに流れる流体の流量を一定に保つ化学反応装置を実現すること。
【解決手段】マイクロリアクタを含み流体を供給する送液部と並列に接続される複数のチャンネルを有し、これらのマイクロリアクタで流体に化学反応を生じさせる化学反応装置において、前記送液部とバイパス流路を介して接続され、このバイパス流路の圧力を一定に保つ圧力制御部とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の化学反応を行わせる微小流路を有する化学反応装置に関し、特に、チャンネルの抵抗値が変化しても流体の流量を一定に制御する化学反応装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、化学反応や生化学反応などの分野では、化学合成、分解反応、DNA分析などの微量分析を行うために、微小流路を有するマイクロリアクタを利用した化学反応装置(たとえば、触媒スクリ−ング装置、化学合成装置など)が用いられている。また、複数のマイクロリアクタを並列に接続することにより、並列運転できるようにした化学反応装置も用いられている。
【0003】
このような化学反応装置を利用して化学反応を行わせるのにあたり、たとえば分析中に各微小流路に流れる流体の流量(単位時間当たりの体積流量)が変化すると化学反応に影響を与えて分析結果に偏差(ばらつき)を与えてしまうことがある。これを防ぐため、化学反応条件に合わせて微小流路を流れる流体の流量を制御することが求められており、また複数のマイクロリアクタを並列に接続した構成の化学反応装置では、各微小流路を流れる流体の流量を等しく制御することが求められている。このような化学反応装置に関連する先行技術文献としては、次のようなものがある。
【0004】
【特許文献1】特開2006−263546号公報
【特許文献2】特開2006−272230号公報
【0005】
特許文献1、2には従来の化学反応装置における流体制御に関する技術が記載されている。図2は従来の化学反応装置の一例を示す構成図である。図2において、従来の化学反応装置は、ポンプ、マスフローコントローラなどから構成され流体を供給する送液部1、送液部1からの流体が流れる配管内の圧力を測定する圧力計2、長さ、内径がそれぞれ同一のキャピラリーチューブなどから構成されチャンネルの抵抗値を調整するための固定抵抗部31〜3n、流体の化学反応を行わせる微小流路を有するマイクロリアクタ41〜4n、マイクロリアクタ41〜4nの各微小流路内に塗布・固着された触媒51〜5n、マイクロリアクタ41〜4nから流出した各流体が流れる配管内の圧力を測定する圧力計61〜6nから構成されている。
【0006】
そして、固定抵抗部31、マイクロリアクタ41、触媒51、圧力計61はチャンネル#1を構成し、固定抵抗部32、マイクロリアクタ42、触媒52、圧力計62はチャンネル#2を、固定抵抗部33、マイクロリアクタ43、触媒53、圧力計63はチャンネル#3を、固定抵抗部3n、マイクロリアクタ4n、触媒5n、圧力計6nはチャンネル#nを構成している。
【0007】
なお各チャンネルのマイクロリアクタの微小流路は同一形状・同一特性のものであり、また各微小流路に塗布される触媒は同一のものであっても異なる種類・量のものであってもよい。
【0008】
送液部1は所定の流量で流体を供給する。この流体は、配管を介して途中で分岐されてチャンネル#1〜#nの固定抵抗部31〜3nの流入口に入力され、固定抵抗部31〜3n内をそれぞれ流れる。このとき圧力計2は、送液部1からの流体が流れる配管内の圧力P1を測定する。
【0009】
この流体は、固定抵抗部31〜3nの流出口から出力されてマイクロリアクタ41〜4nの微小流路の流入口に入力される。
【0010】
そして、流体は、各マイクロリアクタ41〜4nの各微小流路を流れ、流路内に塗布された触媒51〜5nと化学反応して各微小流路の流出口から出力される。
【0011】
また圧力計61〜6nは、微小流路の流出口から流出された流体が流れる配管内の圧力P2(出口圧力)を測定する。
【0012】
ここで、流体の流量は、圧力P1、出口圧力P2、チャンネルの抵抗値(配管抵抗)に基づいて流体の流量が決定されるが、各マイクロリアクタの微小流路や配管などの各固体における寸法などの誤差により各チャンネル#1〜#nの抵抗値にばらつきがあり、流体の流量にばらつきが生じることがある。このような流体の流量のばらつきは、化学反応に影響を与えて分析結果に偏差を与えてしまうことがあり、好ましくない。
【0013】
これに対して従来の化学反応装置は、固定抵抗部31〜3nの抵抗値の偏差はマイクロリアクタ41〜4nの抵抗値の偏差に比べて小さくすることが容易なことから、キャピタリーチューブの長さ、内径を調節して固定抵抗部31〜3nの抵抗値を調整し、固定抵抗部31〜3nの抵抗値をマイクロリアクタやその他配管の抵抗値よりも十分に大きいものとすることにより、チャンネル全体の抵抗値の偏差を少なくできる。
【0014】
この結果、各マイクロリアクタに流れる流体流量の偏差を改善でき、分析結果の均一性を高めることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、従来の化学反応装置では、たとえば触媒反応において生じる炭素析出によるマイクロリアクタ41〜4nの閉塞、流体中の微粉末によるキャピラリーチューブ、マイクロリアクタ41〜4nの詰りなどにより、いずれかのチャンネルにおける抵抗値(配管抵抗値)が突然変化し、各チャンネルに流れる流体の流量が変化してしまうという問題点があった。
【0016】
具体的には、送液部1から供給される流体の流量が一定(固定値制御)の場合には、あるチャンネル(たとえばチャンネル#1)の抵抗値が上昇すると、そのチャンネル(チャンネル#1)内の圧力が上昇し、さらに圧力P1の値も上昇してしまうことにより、抵抗値が変化していない他の正常なチャンネル(たとえばチャンネル#2〜#n)において、それまでよりも多くの流体が流れてしまうという問題点があった。
【0017】
本発明は上述の問題点を解決するものであり、その目的は、あるチャンネルにおける抵抗値が変化しても、他のチャンネルに流れる流体の流量を一定に保つ化学反応装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
マイクロリアクタを含み流体を供給する送液部と並列に接続される複数のチャンネルを有し、これらのマイクロリアクタで流体に化学反応を生じさせる化学反応装置において、
前記送液部とバイパス流路を介して接続され、このバイパス流路の圧力を一定に保つ圧力制御部とを備えることを特徴とする化学反応装置である。
【0019】
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の化学反応装置において
前記圧力制御部は、
前記複数チャンネルにおける圧力が正常状態の場合には圧力制御弁を制御してバイパス流路を閉じ、前記複数チャンネルのうち少なくともいずれか一つのチャンネルにおける圧力が上昇する場合には圧力制御弁を制御し弁開度を調整してバイパス流路を開き、前記バイパス流路の圧力を正常状態における圧力に保つように制御することを特徴とする。
【0020】
請求項3記載の発明は、
請求項2記載の化学反応装置において、
前記圧力制御部は、
前記送液部からバイパスされる前記バイパス流路と、
前記バイパス流路の圧力を測定する圧力計と、
弁開度が調整可能であり、前記圧力計で測定された圧力に基づき前記バイパス流路の圧力を正常状態における圧力に保つように弁開度を調整してバイパス流路の開閉を制御する圧力制御弁とを備えることを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の発明は、
請求項3記載の化学反応装置において、
前記圧力制御弁は、
前記圧力計で得られた圧力値が正常状態の圧力値またはあらかじめ定められた閾値よりも大きい場合には、弁開度を調整して前記バイパス流路を開くことを特徴とする。
【0022】
請求項5記載の発明は、
請求項1〜請求項4いずれかに記載の化学反応装置において、
前記各チャンネルは、
前記マイクロリアクタの抵抗値よりも十分に大きい抵抗値を有し、前記各チャンネルに流れる流体流量の偏差を改善させるための固定抵抗部を含むことを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の発明は、
請求項5記載の化学反応装置において、
前記固定抵抗部は、
前記チャンネルごとに同じ抵抗値を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る化学反応装置によれば、あるチャンネルにおいて抵抗値が変化しても、他のチャンネルに流れる流体の流量を一定に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1は本発明に係る化学反応装置の一実施例を示す構成図であり、図2と共通する部分には同一の符号を付けて適宜説明を省略する。図1と図2との相違点は、図1では、送液部1から供給される流体の一部をバイパスさせて圧力を制御する圧力制御部10を設けたことである。圧力制御部10は、送液部1から供給される流体の一部をバイパスさせるバイパス流路11と、バイパス流路11の圧力を測定する圧力計12と、バイパス流路11を開閉し弁開度が調整可能な圧力制御弁13で構成されている。
【0026】
図1において、本発明の化学反応装置の固定抵抗部31〜3nは、長さ、内径が等しいキャピラリーチューブなどで構成される。
【0027】
マイクロリアクタ51〜5nは、たとえば耐腐食性の高いガラスなどで形成され流入口および流出口を有する第1の基板と、耐腐食性の高いガラスなどで形成され第1の基板と接着や熱圧着などで貼り合わされて被測定流体が流れる微小流路を構成する溝を有する第2の基板とで構成される。
【0028】
この微小流路は、第2の基板に形成された溝の両端に第1の基板に形成された流入口および流出口が位置するように第1の基板と第2の基板を接着や熱圧着などで貼り合わせ、第2の基板に形成された溝を第1の基板で覆うことにより構成される。
【0029】
また第2の基板の中央部分には、たとえば、超音波加工、レーザ加工、サンドブラスト加工、ウエットエッチングなどによって長手方向に沿うように長方形の溝が形成される。
【0030】
バイパス流路11は、送液部1と各チャンネル#1〜#nを接続している配管から分岐されている。圧力計12はバイパス流路11の上流部に設けられ、バイパス流路11の圧力を測定する。
【0031】
圧力制御弁13は、圧力計12で測定された圧力値に基づき、バイパス流路11の圧力が所定値になるように弁開度を制御する。
【0032】
このように構成された本発明の化学反応装置の動作について、微小流路や配管における閉塞が無い場合と発生した場合に分けて説明する。
【0033】
まず送液部1から所定の流量で流体が供給される。この流体は、配管を介して途中で分岐されてチャンネル#1〜#nの固定抵抗部31〜3nの流入口に入力され、固定抵抗部31〜3n内をそれぞれ流れる。
【0034】
固定抵抗部31〜3nを流れる流体は、固定抵抗部31〜3nの流出口から出力されてマイクロリアクタ41〜4nの微小流路の流入口に入力される。
【0035】
さらに、この流体はマイクロリアクタ41〜4nの各微小流路を流れ、流路内に塗布された触媒51〜5nと化学反応して各微小流路の流出口から流出される。
【0036】
送液部1からの流体は、配管を介してバイパス流路11にも流れる。圧力計12はバイパス流路11における圧力を測定する。
【0037】
このような状態において、圧力計12で測定されるバイパス流路11における圧力をたとえば「Pn」とし、これを微小流路や配管などが閉塞していない正常状態における圧力とする。このとき、圧力制御弁13の弁部は閉じている。
【0038】
マイクロリアクタ41〜4nにおける微小流路の形態に個体差があるものの、上述のように固定抵抗部31〜3nの抵抗値が他のチャンネルの構成要素(たとえばマイクロリアクタ41〜4n)の抵抗値よりも十分に大きく構成され各チャンネルにおける流体の流量が同量になるように調整されているため、微小流路や配管などが閉塞しないかぎり、各チャンネル#1〜#nには同量の流体が流れることになる。
【0039】
次に、微小流路や配管などが閉塞した場合の動作について説明する。たとえばチャンネル#1において、流体中の微粉末によりマイクロリアクタ41の微小流路が閉塞すると、チャンネル#1の抵抗値が変化し、固定抵抗部31、マイクロリアクタ41またはこれらと接続している配管の圧力は上昇する。
【0040】
すると、圧力計2で測定される送液部1と各チャンネルとに接続している配管における圧力も上昇し、圧力計12で測定されるバイパス流路11における圧力もまた上昇する。
【0041】
圧力計12は測定結果を圧力制御弁13に出力し、圧力制御弁13は圧力計12からの測定結果(圧力)に基づいて、バイパス流路11の圧力を正常状態の圧力Pnに保つように圧力制御弁13の弁開度を制御する。
【0042】
これにより、圧力計2における圧力も正常状態の圧力Pnとなり、チャンネル#1のマイクロリアクタの微小流路が閉塞する以前と同じ圧力となる。これによりチャンネル#2〜#nに流れる流体は、チャンネル#1のマイクロリアクタの微小流路が閉塞する以前の流量と同量となる。
【0043】
つまり、チャンネル#1のマイクロリアクタ41の微小流路が閉塞しても、10がバイパス流路11の圧力を正常状態の圧力Pnに保つように弁部を制御することにより、チャンネル#1の圧力変化の影響を受けずにチャンネル#2〜#nを流れる流体の流量を一定に保つことができる。
【0044】
この結果、本発明に係る化学反応装置では、あるチャンネルにおいて抵抗値が変化しても、他のチャンネルに流れる流体の流量を一定に保つことができる。
【0045】
また本発明に係る化学反応装置は、チャンネル#1、#2の抵抗値が変化するというような複数チャンネルの抵抗値が変化してしまう場合であっても、10がバイパス流路11の圧力を正常状態の圧力Pnに保つように圧力制御弁13の弁開度を制御することにより、抵抗値が変化していない他のチャンネル(たとえば#3〜#n)を流れる流体の流量を一定に保つことができる。
【0046】
また、上述の実施形態において、各マイクロリアクタの各微小流路には触媒51〜5nが塗布されるものと説明したが、これらの触媒は同種かつ同量のものであってもよいし、同種で量が異なっても、異種で同量でも、異種で量が異なるものであっても構わない。
【0047】
また、上述の実施形態において、圧力制御部10の圧力制御弁13は圧力計12の測定結果に基づいて弁部の弁開度を調整すると説明したが、特にこれに限定されるものではなく、実質的に圧力制御部10と同様の機能を有するような構成であればどのような構成でもよく、たとえば圧力制御部の代わりに弁と弁駆動部が設けられ、この弁駆動部が圧力計12からの測定値に基づきバイパス流路11の圧力を正常状態の圧力Pnに保つように弁の弁開度を制御するものでもよい。
【0048】
また、上述の実施形態において、化学反応装置を構成するチャンネルのいずれかにおける抵抗値が変化してしまう例としてチャンネル#1のマイクロリアクタ41が閉塞する例をあげて説明したが、特にこれに限定されるものではなく、固定抵抗部3aで流体中の微粉末が詰まりチャンネル#1の抵抗値が変化するものであってもよいし、チャンネルの抵抗値が変化してしまうものであればどのような現象が原因となるものであってもよい。
【0049】
また、上述の実施形態において、各チャンネルを構成する固定抵抗部31〜3nは本発明に係る化学反応装置の必須の構成要素ではない。この場合においては、たとえば各チャンネルを構成する各マイクロリアクタおよび各配管の抵抗値がほぼ同一であって、正常状態(微小流路が閉塞しない状態)における各チャンネルに流れる流量が均一であれば、あるチャンネルにおいて抵抗値が変化しても、他のチャンネルに流れる流体の流量を一定に保つという本発明に係る効果を奏することができる。
【0050】
また、上述の実施形態において、圧力制御部10の圧力制御弁13は圧力計12の測定結果に基づいてバイパス流路11の圧力を正常状態の圧力Pnに保つように弁部の弁開度を調整すると説明したが、圧力制御部10はあらかじめ定められた閾値に基づいてバイパス流路11の圧力があらかじめ定められた閾値の示す圧力になるように弁部の弁開度を調整するものであってもよい。
【0051】
また、本発明に係る化学反応装置は、同一基板内に送液部1、圧力制御部10、圧力計2と、それぞれ並列に接続される複数の固定抵抗部31〜3nと複数のマイクロリアクタ41〜4nと圧力計61〜6nとが、実装されるものであってもよく、これによって、小型かつ多機能な化学反応装置の実現が可能となる。
【0052】
以上に説明したように、本発明に係る化学反応装置は、あるチャンネルにおいて抵抗値が変化しても、他のチャンネルに流れる流体の流量を一定に保ち、抵抗値の変化が生じていない他のチャンネルにおける化学反応およびその分析を引き続き行うことができることにより、化学や生化学における化学合成、分解反応の分析やDNA分析などの微量分析への貢献が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る化学反応装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】従来の化学反応装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0054】
1 送液部
2、12 圧力計
10 圧力制御部
11 バイパス流路
13 圧力制御弁
31〜3n 固定抵抗部
41〜4n マイクロリアクタ
51〜5n 触媒
61〜6n 圧力計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロリアクタを含み流体を供給する送液部と並列に接続される複数のチャンネルを有し、これらのマイクロリアクタで流体に化学反応を生じさせる化学反応装置において、
前記送液部とバイパス流路を介して接続され、このバイパス流路の圧力を一定に保つ圧力制御部とを備えることを特徴とする化学反応装置。
【請求項2】
前記圧力制御部は、
前記複数チャンネルにおける圧力が正常状態の場合には圧力制御弁を制御してバイパス流路を閉じ、前記複数チャンネルのうち少なくともいずれか一つのチャンネルにおける圧力が上昇する場合には圧力制御弁を制御し弁開度を調整してバイパス流路を開き、前記バイパス流路の圧力を正常状態における圧力に保つように制御することを特徴とする
請求項1記載の化学反応装置。
【請求項3】
前記圧力制御部は、
前記送液部からバイパスされる前記バイパス流路と、
前記バイパス流路の圧力を測定する圧力計と、
弁開度が調整可能であり、前記圧力計で測定された圧力に基づき前記バイパス流路の圧力を正常状態における圧力に保つように弁開度を調整してバイパス流路の開閉を制御する圧力制御弁とを備えることを特徴とする
請求項2記載の化学反応装置。
【請求項4】
前記圧力制御弁は、
前記圧力計で得られた圧力値が正常状態の圧力値またはあらかじめ定められた閾値よりも大きい場合には、弁開度を調整して前記バイパス流路を開くことを特徴とする
請求項3記載の化学反応装置。
【請求項5】
前記各チャンネルは、
前記マイクロリアクタの抵抗値よりも十分に大きい抵抗値を有し、前記各チャンネルに流れる流体流量の偏差を改善させるための固定抵抗部を含むことを特徴とする
請求項1〜請求項4いずれかに記載の化学反応装置。
【請求項6】
前記固定抵抗部は、
前記チャンネルごとに同じ抵抗値を有することを特徴とする
請求項5記載の化学反応装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−297607(P2009−297607A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−152381(P2008−152381)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】