説明

化粧品容器の化粧品吐出構造

【課題】化粧品容器の化粧品吐出構造に関するものである。
【解決手段】内側胴体10を押して上昇させると同時に収容部11が圧縮されて上記収容部11に収容された化粧品が瞬間的に開閉孔28を通じて円錐形弾性部24を形成する内側空間部24aに移動する。内側胴体が最後まで上昇するようことにつれて垂直棒27が上昇して内側孔22が開放されながら内側空間部24aに移動された化粧品が上記内側孔22を経って溶液吐出口42を通じてブラシ43側に吐出される。内側胴体10に加えた力を解除すると、上記中間部材20を形成する円錐形弾性部24の膨張力とスプリング41の弾発力によって内側胴体10が下降して復帰し、垂直棒が下降して内側孔22を密閉すると同時に閉鎖されていた開閉孔28が開放されて収容部11に収容された化粧品がブラシ43側に吐出されないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧品容器の化粧品吐出構造に関するもので、内側胴体を押して上昇させると同時に収容部が圧縮されて上記収容部に収容された化粧品が瞬間的に開閉孔を通じて円錐形弾性部を形成する内側空間部に移動する様になり、内側胴体が最後まで上昇するようになることにつれて垂直棒が上昇する様になり内側孔が開放されながら内側空間部に移動された化粧品が上記内側孔を経って吐出誘導口を通じてブラシ側に吐出され、内側胴体に加えた力を解除することによって、上記中間部材を形成する円錐形弾性部の膨張力とスプリングの弾発力によって内側胴体が下降して復帰することによって、垂直棒が下降して内側孔を密閉する様になると同時に閉鎖されていた開閉孔が開放されて収容部に収容された化粧品がブラシ側に吐出されない様にすることで、上記内側胴体の押えと解除によって内側孔と開閉孔が開閉されると同時に上記中間部材に形成された円錐形弾性部とスプリングが圧縮及び、弾発して化粧品の吐出及び遮断を自由に調節することができるようにしたもので、溶液移送口、円錐形弾性部、結合部材、開閉バルブで構成される中間部材は一体で形成されたもので、金型製作がやさしくて容易であるばかりでなく、本発明の化粧品容器の組立工程を減らして製作単価を節減させる非常に経済的なものである。
また、内側胴体と結合部材の組立解体が容易で内側胴体に収容された化粧品の消尽時に内側胴体を分離して開けて化粧品を補充して再充填使用が可能なようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来の化粧品容器はチューブ形容器の上部に開口部を形成して単純に化粧用ブラシを固定させて構成したもので、チューブ形容器を加圧及び解除することでチューブ形容器の内部に貯蔵された化粧品が直接化粧ブラシに吐出含浸されて化粧をすることができるようにしているが、上記のような化粧品容器は不注意にチューブ形容器が押さえられて不必要に化粧品が漏出される場合が頻繁で携帯、保管が容易でない欠点があった。
【0003】
また、上記のような欠点を解消しようと化粧品を貯蔵する容器を硬いハード形材質の容器として、内・外側胴体で構成して上記内側胴体の上部に吐出誘導口を内設し、外側胴体の上部に化粧用ブラシを具備しており、内側胴体の押えによって化粧用ブラシ側に内側胴体に貯蔵された化粧品が吐出される構造の化粧品容器が使用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の様に構成された従来の化粧品容器は粉末形態や液状形態の化粧品を吐出させる動作を繰り返して使用していると、内・外側胴体の加圧及び解除によって加圧されて、圧縮された内・外側胴体が元来状態に自然的に復元されることができなく、不注意に保管する場合には化粧品が漏れ出て周辺を汚染させたり毀損させる欠点があったのである。
【0005】
また、化粧品を吐出させる吐出誘導口が多数の部品で結合構成されて多くの金型製作工程が必要で複雑なのはもちろん組立製作時にも多数の工程によって製作単価が上昇することになる非経済的な欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記のような従来の欠点を解決しようとしたもので、化粧品容器を構成する内側胴体の下部を繰り返し的に加圧することによって中間部材に形成された内側孔と開閉孔の開放及び閉鎖されると同時に円錐形弾性部及びスプリングが圧縮及び弾発して上記開閉孔と内側孔を通じて 吐出誘導口を通じてブラシ側に吐出されるようにして化粧品の吐出及び遮断を自由に調節し、溶液移送込口、円錐形弾性部、結合部材、開閉バルブで構成される中間部材を一体で形成して金型製作がやさしくて容易であるばかりでなく、化粧品容器の組立工程を減らして製作単価を節減させる非常に経済的で、かつ内側胴体と結合部材の組立解体が容易で内側胴体に収容された化粧品の消尽時に内側胴体を分離して開けて化粧品を補充して再充填使用が可能なようにした化粧品容器の化粧品吐出口を提供しようとするものである。
【発明の効果】
【0007】
以上のように本発明は化粧品容器を構成している内側胴体の下部を繰り返し的に加圧することによって中間部材に形成された内側孔と開閉孔が開放及び閉鎖されると同時に円錐形弾性部及びスプリングが圧縮及び弾発して上記開閉孔と内側孔を通じて吐出誘導口を通じてブラシ側に吐出される様にして化粧品の吐出及び遮断を自由に調節し、溶液移送口、円錐形弾性部、結合部材、開閉バルブで構成される中間部材を一体で形成して金型製作がやさしくて容易であるばかりでなく、化粧品容器の組立工程を減らして製作単価を節減させる非常に経済的で、内側胴体と結合部材の組立解体が容易で内側胴体に収容された化粧品の消尽時に内側胴体を分離して開けて化粧品を補充して再充填使用が可能なようにしたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は本発明による第1実施例の蓋を開いて見せた斜視図、図2は本発明による第1実施例の分離斜視図、図3は本発明による第1実施例の結合断面図、図4は本発明による第1実施例の内側胴体を押し上げた状態の断面図を示したもので、内側胴体(10)の外部に蓋(50)が結合される外側胴体(30)が嵌込み結合されて構成された化粧品容器(1)の化粧品吐出構造において、化粧品を収容する収容部(11)を形成して圧縮リング(13)を内設した内側胴体(10)と、上記内側胴体(10)の上部にねじ結合されるが、上部に内側孔(22)を持つ溶液移送口(21)が形成され上記内側孔(22)の一側下部に開閉バルブ(23)が形成されて周囲部に円錐形弾性部(24)によって連設形成された結合部材(25)が形成され上記溶液移送口(21)の内側に嵌込められる垂直棒(27)が形成され上記開閉バルブ(23)が挿入設置される開閉孔(28)が形成されて結合部材(25)の内側に嵌込まれて結合される垂直棒胴体(26)を具備した中間部材(20)と、上記内側胴体(10)の外部に結合されるが、上記中間部材(20)の上部から嵌込み結合される蓋嵌込み部(32)を具備した外側胴体(30)と、上記外側胴体(30)及び中間部材(20)の上部に嵌込み結合されるが、上記中間部材(20)の周囲部にスプリング(41)が設置され上部に溶液吐出口(42)が形成されてブラシ(43)が具備され、下部に上記中間部材(20)に形成された溶液移送口(21)に嵌込められる内側嵌込み部(44)と上記外側胴体(30)の上部に形成された蓋嵌込み部(32)の内側に嵌込まれる外側嵌込み部(45)が形成された上部胴体(40)と、上記上部胴体(40)に嵌込み結合された外側胴体(30)の蓋嵌込み部(32)に蓋(50)が結合構成されたことを特徴とする。
【0009】
上記の様に構成された化粧品容器(1)は内側胴体(10)を押して上昇させると同時に収容部(11)が圧縮されて上記収容部(11)に収容された化粧品が瞬間的に開閉孔(28)を通じて円錐形弾性部(24)を形成する内側空間部(24a)に移動する様になり、内側胴体(10)が最後まで上昇するようになるにつれて垂直棒(27)が上昇することになり内側孔(22)が開放されながら内側空間部(24a)に移動された化粧品が上記内側孔(22)を経って溶液吐出口(42)を通じてブラシ(43)側に吐出される。また、内側胴体(10)に加えた力を解除することによって、上記中間部材(20)を形成する円錐形弾性部(24)の膨張力とスプリング(41)の弾発力に起因して内側胴体(10)が下降して復帰する。そして、垂直棒(27)が下降して内側孔(22)を密閉する様になると同時に閉鎖されていた開閉孔(28)が開放されて収容部(11)に収容された化粧品がブラシ(43)側に吐出されない様になるので、上記内側胴体(10)の押えと解除によって内側孔(22)と開閉孔(28)が開閉されると同時に上記中間部材(20)に形成された円錐形弾性部(24)とスプリング(41)が圧縮及び弾発して化粧品の吐出及び遮断を自由に調節することができるようにしたものである。
【0010】
また、上記の様に溶液移送口(21)、円錐形弾性部(24)、結合部材(25)、開閉バルブ(23)で構成される中間部材(20)は一体で形成されたもので、金型製作がやさしく容易であるばかりでなく、本発明の化粧品容器(1)の組立工程を減らして製作単価を節減させる非常に経済的なものである。
【0011】
また、内側胴体(10)と結合部材(24)の組立解体が容易で内側胴体(10)に収容された化粧品の消尽時に内側胴体(10)を分離し開けて化粧品を補充して再充填使用が可能なようにしたものである。
【0012】
以下、添付された図面を参考してもう少し詳しく説明すれば次のようである。図1は本発明による第1実施例の蓋を開いて見せた斜視図、図2は本発明による第1実施例の分離斜視図、図3は本発明による第1実施例の結合断面図、図4は本発明による第1実施例の内側胴体を押し上げた状態の断面図を示したものである。
【0013】
本発明は図1乃至図3に示した様に、内側胴体(10)の内部には溶液を収容する収容部(11)が形成されて圧縮リング(13)が内設され、上部内側周囲部には内側ねじ部(12)が形成される。
【0014】
上記の様に形成された内側胴体(10)の上部に形成された内側ねじ部(12)には溶液移送口(21)と円錐形弾性部(24)及び垂直棒胴体(26)が嵌込み結合された結合部材(25)で構成された中間部材(20)がねじ結合される。
【0015】
上記の様に内側胴体(10)の上部にねじ結合される中間部材(20)は上部に化粧品が移動する溶液移送口(21)が形成されて内側下端部に内側孔(22)が形成され、上記内側孔(22)の一側下部に開放突起(23a)を持つ開閉バルブ(23)が下向突出されて形成される。
【0016】
また、上記の溶液移送口(21)の下端周囲部に円錐形弾性部(24)によって連設形成された外側ねじ部(25a)を持つ結合部材(25)が形成され、上記結合部材(25)の内側に垂直棒(27)が垂直形成され、開閉孔(28)が形成された垂直棒胴体(26)が嵌込み結合される。
【0017】
このように結合部材(25)の内側に嵌込み結合される垂直棒胴体(26)の垂直棒(27)が内側孔(22)に挿入されて嵌込められると同時に上記開閉バルブ(23)が開閉孔(28)に挿入設置されて構成される。
【0018】
上記の様に結合された内側胴体(10)と中間部材(20)の上部から外側胴体(30)が嵌込み結合される。
【0019】
上記の様に結合された内側胴体(10)と中間部材(20)及び外側胴体(30)の上部に上部胴体(40)が結合されるもので、上記中間部材(20)の上部にスプリング(41)が設置されて溶液吐出口(42)が形成されてブラシ(43)が具備され、下部に上記中間部材(20)に形成された溶液移送口(21)に嵌込まれる内側嵌込み部(44)と上記外側胴体(30)の上部に形成された蓋嵌込み部(32)の内側に嵌込まれる外側嵌込み部(45)が形成された上部胴体(40)が嵌込み結合される。
【0020】
上記の様に嵌込み結合された外側胴体(30)の上部に蓋(50)が嵌込められることで、本発明のような化粧品容器(1)の組立が完了するのである。
【0021】
図5は本発明による第2実施例の結合断面図、図6は本発明による第2実施例の噴射胴体を押した状態の要部拡大断面図を示したもので、内側に圧縮リング(13)を具備した内側胴体(10)の上部に中間部材(20)と上部外側胴体(30)及び蓋(50)で結合構成される化粧品容器(1a)において、上記中間部材(20)の上部には噴射孔(41a)を具備した噴射胴体(40a)が嵌込み結合構成されたことを特徴とする。
【0022】
上記の様に構成された化粧品容器(1)は噴射胴体(40a)を繰り返し的に押してやることによって噴射胴体(40a)が上、下昇降しながら内側胴体(10)の内部に空気圧を加圧及び解除することで中間部材(20)を構成する円錐形弾性部(24)が圧縮されると同時に開閉バルブ(23)及び内側孔(22)を開放及び閉鎖されて化粧品が噴射孔(41a)を通じて噴射される様にしたものである。
【産業上の利用可能性】
【0023】
上記の様に構成される本発明の第1、2実施例に使われる化粧品はファウンデイションや液状化粧品を収容して使用することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による第1実施例の蓋を開いて見せた斜視図である。
【図2】本発明による第1実施例の分離斜視図である。
【図3】本発明による第1実施例の結合断面図である。
【図4】本発明による第1実施例の内側胴体を押し上げた状態の断面図である。
【図5】本発明による第2実施例の結合断面図である。
【図6】本発明による第2実施例の噴射胴体を押した状態の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1・1a…化粧品容器、10…内側胴体、11…収容部、12…内側ねじ部、13…圧縮リング、20…中間部材、21… 溶液移送口、22…内側孔、23…開閉バルブ、23a…開放突起、24…円錐形弾性部、24a…内側空間部、25…結合部材、25a…外側ねじ部、26…垂直棒胴体、27…垂直棒、28…開閉孔、30…外側胴体、32…蓋嵌込み部、40…上部胴体、40a…噴射胴体、41…スプリング、41a…噴射孔、42…溶液吐出口、43…ブラシ、44…内側嵌込み部、45…外側嵌込み部、50…蓋。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側胴体(10)の外部に蓋(50)が結合される外側胴体(30)を嵌込み結合させた化粧品容器の化粧品吐出構造において、
内側胴体(10)は、化粧品を収容する収容部(11)を有するとともに圧縮リング(13)を内設してあり、
中間部材(20)は、内側胴体(10)の上部にねじ結合されており、その上部に内側孔(22)を持つ溶液移送口(21)を形成するとともに、上記内側孔(22)の一側下部に開閉バルブ(23)を形成し、前記溶液移送口(21)と結合部材(25)とを円錐形弾性部(24)によって連設し、この係合部材(25)の内側に垂直棒胴体(26)を嵌込み結合し、この垂直棒胴体(26)に上記溶液移送口(21)の内側に嵌込まれる垂直棒(27)を形成するとともに、上記開閉バルブ(23)が挿入される開閉孔(28)を形成してあり、
外側胴体(30)は、前記内側胴体(10)に外側から被付けるように構成されていて、前記中間部材(10)の上部から嵌込み結合される蓋嵌込み部(32)を有しており、
上部胴体(40)は、上記外側胴体(30)及び中間部材(20)の上部に嵌込み結合され、上記中間部材(20)を取り囲む状態にスプリング(41)が設置され、その上部に溶液吐出口(42)が形成されてブラシ(43)が配設されるとともに、下部に前記中間部材(20)に形成された溶液移送口(21)に嵌込まれる内側嵌込み部(44)と前記外側胴体(30)の上部に形成された蓋嵌込み部(32)の内側に嵌込まれる外側嵌込み部(45)とが形成してあり、
上記上部胴体(40)が嵌込み結合された外側胴体(30)の蓋嵌込み部(32)に蓋(50)が結合構成されたことを特徴とする化粧品容器の化粧品吐出構造。
【請求項2】
上記中間部材(20)の上部には噴射孔(41a)を具備した噴射胴体(40a)が嵌込み結合構成されたのを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器の化粧品吐出構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−80087(P2008−80087A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312326(P2006−312326)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(503465203)
【Fターム(参考)】