説明

化粧道具洗い具および筆洗い具,筆干し具,並びに筆洗い干し具

【課題】化粧道具を良好に洗うことができる化粧道具洗い具を提供する。
【解決手段】化粧道具2を挟む第1,第2の押し付け体10,20をヒンジ部30で連結し,少なくとも一方に通水口11(21)を設ける。第1,第2の押し付け体10,20の間に化粧道具2を入れ,必要に応じて通水口11から化粧道具2へ水等を供給しながら,第1,第2の押し付け体10,20をヒンジ部30回りに複数回回動させて両押し付け体10,20で化粧道具2をその弾性力に抗して挟むようにして化粧道具2を好適に押し洗いすることができる。筆洗い干し具は,液体を入れることが可能な容器本体の底面に一体に複数個設けられていて,筆の毛部を捌く半球状の突起を備えた筆洗い具と,容器本体に対して着脱可能に取付可能で,容器本体への装着時に,容器本体の少なくとも外側において,筆の柄部を,柄の軸方向が上下方向を向くように保持する保持部を有する筆干し具とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,化粧道具洗い具に関する。より詳しくは,化粧用スポンジ,パフ等,弾性を有する化粧道具(一部に弾性部材を有する化粧道具を含む)を挟んで押し洗いするための化粧道具洗い具に関するものである。
【0002】
また本発明は,化粧用筆,刷毛,ブラシ等,柄部と毛部とを有する筆(主として化粧道具としての筆)の毛部を洗うための化粧道具洗い具に関するものである。
【背景技術】
【0003】
従来,例えば特許文献1に見られるような化粧用スポンジを干すためのネットは知られている。
また,化粧用の筆やブラシ等も広く知られている(例えば特許文献2)。
しかし,これら化粧道具を洗うための道具は未だ提案されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平07−294号公報
【特許文献2】特開2010−136780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は,化粧道具や筆を良好に洗うことができる化粧道具洗い具および筆洗い具,筆干し具,並びに筆洗い干し具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために,本発明の化粧道具洗い具は,弾性を有する化粧道具を挟んで押し洗いするための化粧道具洗い具であって,
前記化粧道具を挟む第1,第2の押し付け体と,これら第1,第2の押し付け体を回動可能に連結するヒンジ部と,前記第1,第2の押し付け体のうちの少なくとも一方に設けられた,前記化粧道具に対する流体の流入/流出口(以下単に「通水口」ともいう)と,を備えたことを特徴とする。
この化粧道具洗い具によれば,第1,第2の押し付け体の間に化粧道具を入れ,必要に応じて通水口から化粧道具へ水等を供給しながら,第1,第2の押し付け体をヒンジ部回りに複数回回動させて両押し付け体で化粧道具をその弾性力に抗して挟むようにして化粧道具を好適に押し洗いすることができる。
望ましくは,前記第1,第2の押し付け体の少なくとも一方の押し付け体は,前記化粧道具を押圧する板部と,この板部と一体に該板部の少なくとも両側部に設けられた側壁部とを有し,他方の押し付け体は,少なくともその一部が前記一方の押し付け体における側壁部の間に入り込む構成とする。
このようにすると,第1,第2の押し付け体の間に化粧道具を入れて第1,第2の押し付け体をヒンジ部回りに複数回回動させて化粧道具を洗う際,化粧道具の移動が前記側壁部によって規制されるので,化粧道具をより良好に洗うことができるようになる。
また望ましくは,前記第1,第2の押し付け体のうちの一方の押し付け体は,前記化粧道具を受ける凹部を有し,他方の押し付け体は,前記凹部に向けて前記化粧道具を押圧する凸部を有している構成とする。
このようにすると,第1,第2の押し付け体の間に入れられた化粧道具の移動が前記凹部によって規制されるとともに,前記凸部によって化粧道具が押圧されので,化粧道具をより良好に洗うことができるようになる。
また望ましくは,前記ヒンジ部は前記第1,第2の押し付け体の一端側に設け,前記第1,第2の押し付け体の他端側には前記化粧道具を押圧するための握り部をそれぞれ設け,第1,第2の押し付け体の間には,これら押し付け体同士を開方向へ付勢する付勢部材を設けた構成とする。
このようにすると,前記握り部を握ると前記第1,第2の押し付け体で化粧道具が押圧され,握り部への力を開放するか弱めると,第1,第2の押し付け体による化粧道具への押圧が開放されるか弱まり,付勢部材によって第1,第2の押し付け体が開くので,握り部の握り/開放操作を繰り返すことにより,容易に化粧道具を洗うことができる。
【0007】
また,上記課題を解決するために,本発明の筆洗い具は,柄部と毛部とを有する筆の毛部を洗うための筆洗い具であって,
液体を入れることが可能な容器本体と,この容器本体の底面に一体に複数個設けられていて,前記筆の毛部を捌く半球状の突起とを備えていることを特徴とする。
この筆洗い具によれば,容器本体に洗剤,洗浄液,水等を入れ,その中に筆(例えば化粧用筆)の毛部を入れ,その毛部で容器本体底部に設けられている複数個の半球状突起を撫でる(擦る)と,該毛部が複数個の半球状突起によって柔らかに捌かれるようにして良好に洗われることとなる。
【0008】
また,上記課題を解決するために,本発明の筆干し具は,柄部と毛部とを有する筆を干すための筆干し具であって,
自立性を有する脚部と,
この脚部の上部に設けられていて,前記筆の柄部を,当該柄の軸方向が上下方向を向くように保持する保持部と,
を備えていることを特徴とする。
この筆干し具によれば,洗った筆(例えば化粧用筆)を,その柄部を保持部に保持させて干すことができる。保持部は,筆の柄部を,当該柄の軸方向が上下方向を向くように保持するから,筆を良好に干すことができる。なお,本願明細書において,「上下方向」とは,鉛直方向およびそれに近い状態のみを意味するものではなく,筆を良好に干すことができる範囲内において筆の柄部を保持できる傾斜状態を含む。
また,上記課題を解決するために,本発明の筆洗い干し具は,柄部と毛部とを有する筆の毛部を洗って干すことができる筆洗い干し具であって,
液体を入れることが可能な容器本体と,この容器本体の底面に一体に複数個設けられていて,前記筆の毛部を捌く半球状の突起とを備えた筆洗い具と,
前記容器本体に対して着脱可能に取付可能な筆干し具であって,前記容器本体への装着時に,容器本体の少なくとも外側において,前記筆の柄部を,当該柄の軸方向が上下方向を向くように保持する保持部を有する筆干し具と,
を備えていることを特徴とする。
この筆洗い干し具によれば,容器本体に洗剤,洗浄液,水等を入れ,その中に筆(例えば化粧用筆)の毛部を入れ,その毛部で容器本体底部に設けられている複数個の半球状突起を撫でる(擦る)と,該毛部が複数個の半球状突起によって柔らかに捌かれるようにして良好に洗われることとなる。
そして,洗浄した筆は,筆干し具の保持部に柄部を保持させて干すことができる。
筆干し具は,前記容器本体に対して着脱可能に取付可能であり,保持部は筆干し具を容器本体へ装着した時に,容器本体の少なくとも外側において,筆の柄部を,当該柄の軸方向が上下方向を向くように保持可能であるから,筆干し具を容器本体に取り付けた状態で,いわば容器本体と筆干し具とを一体化した状態で,容器本体の外側において筆を良好に干すことができる。
すなわち,この筆洗い干し具によれば,筆(例えば化粧用筆)を良好に洗って良好に干すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る化粧道具洗い具の一実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図,(d)は図(a)におけるd−d断面図。
【図2】(a)〜(g)は化粧道具洗い具1の使用例を示す説明図。
【図3】(a)〜(e)は化粧道具洗い具の変形例を示す図。
【図4】(a)〜(d)は他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図,(d)は図(a)におけるd−d断面図,(e)(f)(g)はそれぞれ変形例を示す図。
【図5】(a)〜(d)は上記実施の形態のの使用例を示す説明図。。
【図6】他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図,(d)は図(a)におけるd−d断面図。
【図7】他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図,(d)は図(a)におけるd−d断面図。
【図8】他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は図(a)におけるb−b断面図。
【図9】他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は図(a)におけるb−b断面図。
【図10】他の実施の形態を示す図で,(a)は自由状態の斜視図,(b)は干し具として使用する場合の斜視図,(c)は収納状態の斜視図。
【図11】本発明に係る筆洗い具の一実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)(c)はそれぞれ正断面図。
【図12】本発明に係る筆洗い干し具の一実施の形態を示す図で,(a)は部分省略平面図,(b)は正断面図。
【図13】本発明に係る筆干し具の一実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正断面図。
【図14】本発明に係る筆洗い具の他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正断面図。
【図15】(a)(b)はそれぞれ上記筆洗い具の使用例の説明図。
【図16】本発明に係る筆干し具の他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正断面図,(c)は図(a)における部分省略c矢視図。
【図17】上記筆干し具の使用例の説明図。
【図18】本発明に係る筆洗い干し具の他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下,本発明に係る化粧道具洗い具等の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る化粧道具洗い具の一実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図,(d)は図(a)におけるd−d断面図である。
【0011】
この実施の形態の化粧道具洗い具1は,弾性を有する化粧道具2(例えば,図2に仮想線で示すスポンジやパフ、あるいは筆,ブラシ類)を挟んで押し洗いするための化粧道具洗い具であって,化粧道具2を挟む第1,第2の押し付け体10,20と,これら第1,第2の押し付け体10,20を回動可能に連結するヒンジ部30と,第1,第2の押し付け体10,20に設けられた,化粧道具2に対する流体の流入/流出口(通水口)11,21とを備えている。この実施の形態では,通水口は第1,第2の押し付け体10,20の両方に設けたが,少なくとも一方に設ければよい。
【0012】
この化粧道具洗い具1によれば,第1,第2の押し付け体10,20の間に化粧道具を入れ,必要に応じて通水口11,21から化粧道具へ水等を供給しながら,第1,第2の押し付け体10,20をヒンジ部30回りに複数回,相対的に回動させて両押し付け体10,20で化粧道具を繰り返し挟むようにして化粧道具を好適に押し洗いすることができる。
【0013】
図2(a)〜(d)はこの化粧道具洗い具1の使用例を示す説明図である。
この化粧道具洗い具1を使用するには,図2(a)に示すように第1,第2の押し付け体10,20を開いてそれらの間に化粧道具2を入れる。この際,必要に応じて化粧道具2には洗剤,洗浄液等を含ませておくことができる。
【0014】
次いで,同図(b)に示すように第1,第2の押し付け体10,20を軽く閉じ,その後,例えば第1,第2の押し付け体10,20の端部12,22を手で摘むあるいは握るようにして,同図(c)に示すように第1,第2の押し付け体10,20をヒンジ部30回りに閉じ方向(矢印P1方向)に回動させ,これによって化粧道具2を押圧する。この際,矢印W1で示すように、通水口(開口)11,12から空気や水等が外部(化粧道具2および第1,第2の押し付け体10,20の外部)へ流出し得るので,化粧道具2の収縮および第1,第2の押し付け体10,20の閉じ方向への回動操作は容易に行い得る。
【0015】
次いで,使用者の手による第1,第2の押し付け体10,20への閉じ方向への力を開放する(または弱める)と,同図(d)に示すように第1,第2の押し付け体10,20は化粧道具2の復元力を受けて開くこととなる。この際,矢印W2で示すように、通水口(開口)11,12から空気や水等が内部(第1,第2の押し付け体10,20および化粧道具2の内部)へ流入し得るので,化粧道具2の膨張および第1,第2の押し付け体10,20の開方向への回動は容易になされ得る。
そこで,再び,同図(c)に示すように第1,第2の押し付け体10,20をヒンジ部30回りに閉じ方向(矢印P1方向)に回動させ,これによって化粧道具2を押圧する。
【0016】
このような操作すなわち,第1,第2の押し付け体10,20の端部12,22を手で摘むあるいは握るようにして化粧道具2を押圧し,次いでその押圧を開放する(弱める)という操作を繰り返し行うことにより,化粧道具2への液体(洗剤や水等)の流入・流出を促して化粧道具2を好適に押し洗いすることができる。この際,必要に応じて通水口11,21から化粧道具2へ水等を供給しながら上記操作を繰り返すことにより,化粧道具2を水洗いし,また,すすぎ洗いすることもできる。
【0017】
化粧道具2を洗った後は,第1,第2の押し付け体10,20で化粧道具2を挟圧して水等の液体を絞ることができる。
また,図(e)に示すように第1,第2の押し付け体10,20を適切な角度に保持する連結部材40と吊り部材41等を設けることで,化粧道具2を第1,第2の押し付け体10,20間に保持した状態で吊して干すこともできる。なお,連結部材40は,その一端を,第2の押し付け体20に設けた連結部24に回動可能に設け,他端を,第1の押し付け体10に設けた連結部14に対して係脱可能なフック等で構成することができる。
【0018】
この化粧道具洗い具1によれば,図2(f)(g)に示すように,筆またはブラシ等の化粧道具2’を洗うことができる。すなわち,化粧道具2’の柄の部分2bを手で保持して第1,第2の押し付け体10,20の間に化粧道具2’の毛の部分(またはスポンジ部分。以下同じ)2cを入れ,前述した化粧道具2を洗う場合と同様に,必要に応じて通水口11,21から化粧道具2’へ水等を供給しながら,第1,第2の押し付け体10,20をヒンジ部30回りに複数回,相対的に回動させて両押し付け体10,20で化粧道具2’の毛部2cを繰り返し挟むようにして化粧道具を好適に押し洗いすることができる。
【0019】
図1に示すようにヒンジ部30は,第1の押し付け体10に一体に設けたリング部13,13と,第2の押し付け体20に一体に設けられていて上記リング部13,13の間に入るリング部23と,こららリング部13,23,13に挿通された軸部31とを有している。なお,ヒンジ部30の構造は,他の公知の構造を採用し得る。例えば図10に示すように,ヒンジ部30は,第1,第2の押し付け体10,20の間においてこれら押し付け体と一体に形成した薄肉部33によって構成することもできる。
【0020】
図1の実施の形態では,ヒンジ部30は第1,第2の押し付け体10,20の一端側(図において左側)の中央部に1つだけ設けたが,一端側の両端部に一対設けてもよく(図3(a),図10参照),一端側において3個以上設けてもよい(図示せず)。
【0021】
また,上記の実施の形態では,第1,第2の押し付け体10,20における通水口11,21は平面視で同一形状としかつ一致させた位置に設けたが,図3(a)に示すようにずらして設けてもよい。また第1の押し付け体10における通水口11と第2の押し付け体20における通水口21の形状は別形状としてもよい(図示せず)。また,上記の実施の形態では,第1,第2の押し付け体10,20における通水口11,21は平面視で格子状に設けたが千鳥状に設けてもよい(図3(a)参照)。また通水口11,21は図3(b)に示すように放射状のスリットとすることもできる。
【0022】
上記の実施の形態では,第1,第2の押し付け体10,20における通水口11,21は複数個設けたが,図3(c)に示すように一個だけ設けてもよい。ただし,通水性を考慮すると,複数個設けることが望ましい。通水口11,21を多数設けて第1,第2の押し付け体10,20をネット状に構成することも可能である。
通水口11,21の形状は1個の場合も複数個の場合もその形状は適宜の形状を採用しうる。
【0023】
上記の実施の形態では,第1,第2の押し付け体10,20の平面視形状は矩形としたが,台形でもよく,5角形以上でもよい。また,図3(d)に示すような円形としてもよく,楕円形とすることもできる。
また,第1,第2の押し付け体10,20は平板状のものに限らず,例えば図3(e)に示すように,湾曲板状とすることもできる。
第1,第2の押し付け体10,20には適宜補強リブを一体的に設けることができる。
【0024】
図4はさらに望ましい実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図,(d)は図(a)におけるd−d断面図である。同図において上述した実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0025】
この実施の形態の化粧道具洗い具1が上述した実施の形態と異なる点は,第2の押し付け体20が,化粧道具2を押圧する板部25と,この板部25と一体に該板部25の両側部に設けられた側壁部26,26とを有し,他方の押し付け体10は,少なくともその一部が第2の押し付け体20における側壁部26,26の間に入り込む構成とした点にある。
このようにすると,第1,第2の押し付け体10,20の間に入れられた化粧道具2(図5参照)の移動が側壁部26,26によって規制されるので,化粧道具2をより良好に洗うことができるようになる。
【0026】
すなわちこの実施の形態によっても,上記の実施の形態同様,図5(a)に示すように第1,第2の押し付け体10,20を開いてそれらの間に化粧道具2を入れ,同図(b)に示すように第1,第2の押し付け体10,20を軽く閉じた後,同図(c)(d)に示すようなに第1,第2の押し付け体10,20をヒンジ部30回りに開閉させる操作を繰り返し行うことにより,化粧道具を好適に押し洗いすることができ,また,すすぎ洗いして絞ることができる。そしてその際,化粧道具2の移動が側壁部26,26によって規制されるので,化粧道具2をより良好に洗うことができるようになる。
【0027】
なお,第1,第2の押し付け体10,20の形状は逆の関係とすることもできる。すなわち,第1の押し付け体10を側面視コ字型として,その側壁部の間に第2の押し付け体20が入る構成とすることもできる。
また,例えば図4(e)に示すように,側壁部26を部分的に設けて,第1の押し付け体10の一部(中央部分)のみが第2の押し付け体20における側壁部26,26の間に入り込む構成とすることもできる。
また,例えば図4(f)に示すように,第1,第2の押し付け体10,20をいずれも側面視コ字型として,第2の押し付け体20の側壁部26,26の間に第1の押し付け体10が入る構成とすることもできる。
また,例えば図4(g)に示すように,第2の押し付け体20の側壁部26には,筆またはブラシ等の化粧道具2’を入れるための穴26bを設けることもできる。このようにすると,側壁部26を設けた場合でも,第1,第2の押し付け体10,20の間に前述したと同様筆またはブラシ等の化粧道具2’を入れて洗うことができる。
【0028】
図6はさらに望ましい実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図,(d)は図(a)におけるd−d断面図である。同図において上述した実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0029】
この実施の形態の化粧道具洗い具1の特徴は,第1,第2の押し付け体10,20のうちの一方の押し付け体20は,化粧道具(図示せず)を受ける凹部27を有し,他方の押し付け体10は,前記凹部27に向けて化粧道具を押圧する凸部17を有している点にある。
このような構成にすると,第1,第2の押し付け体10,20の間に入れられた化粧道具の移動が前記凹部27によって規制されるとともに,前記凸部17によって化粧道具が押圧されので,化粧道具をより良好に洗うことができるようになる。
凹部27および凸部17は,図7に示すように,湾曲面状(球面状)とすることもできる。
【0030】
図8はさらに望ましい実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は図(a)におけるb−b断面図である。同図において上述した実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0031】
この実施の形態の化粧道具洗い具1の特徴は,第1,第2の押し付け体10,20の間に,これら押し付け体同士を開方向へ付勢する付勢部材50を設けた点にある。
このように構成すると,第1,第2の押し付け体10,20の端部12,22を手で摘むあるいは握るようにして化粧道具2を押圧し,次いでその押圧を開放する(弱める)という操作を繰り返し行う際,化粧道具2の復元力が弱くても,付勢部材50の作用で第1,第2の押し付け体10,20が確実に開くので,化粧道具2を円滑に繰り返し押し洗いすることができる。
【0032】
この実施の形態では,付勢部材50を,ヒンジ部30の軸部31に装着した捩りバネで構成し,その一端51を第1の押し付け体10の内側に,他端52を第2の押し付け体20の内側に当接させて第1,第2の押し付け体10,20を開方向へ付勢する構造としたが,付勢部材50および付勢部材50を用いた第1,第2の押し付け体10,20の開方向への付勢構造自体は,公知の付勢部材および構造を用いることができる。例えば図10に示すように,付勢部材50は,第1,第2の押し付け体10,20の間においてこれら押し付け体と一体に形成した薄肉部(ヒンジ部30兼付勢部材50)によって構成することもできる。
【0033】
なお図8に示した構造では付勢部材50の端部を第1,第2の押し付け体10,20の内側に当接させているだけで,第1,第2の押し付け体10,20の開方向への回動を付勢部材50で規制していないので,例えば仮想線10で示すように,第1の押し付け体10を大きく開くことによって,化粧道具2を容易にセットすることができる。
【0034】
図9はさらに望ましい実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図である。同図において上述した実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0035】
この実施の形態の化粧道具洗い具1の特徴は,ヒンジ部30を第1,第2の押し付け体10,20の一端側に設け,第1,第2の押し付け体10,20の他端側に,化粧道具2を押圧するための握り部,すなわち第1,第2の押し付け体10,20を閉じるための握り部(レバー)18,28をそれぞれ設け,第1,第2の押し付け体10,20の間に,これら押し付け体同士を開方向へ付勢する付勢部材50を設けた点にある。なお,付勢部材50および付勢部材50を用いた第1,第2の押し付け体10,20の開方向への付勢構造は前述した構造を採用することができる。
【0036】
このように構成すると,握り部18,28を握ると第1,第2の押し付け体10,20で化粧道具2が押圧され,握り部18,28への力を開放するか弱めると,第1,第2の押し付け体10,20による化粧道具2への押圧が開放されるか弱まるので,握り部18,28の握り/開放操作を繰り返すことにより,容易に化粧道具を洗うことができる。
【0037】
握り部18,28を設けると,握り部を含む第1,第2の押し付け体10,20の重量が増大するため,化粧道具2の復元力だけでは第1,第2の押し付け体10,20が円滑に開かない可能性もあるが,このような構成とすることで,化粧道具2の復元力が弱くても,付勢部材50の作用で第1,第2の押し付け体10,20が確実に開くので,握り部18,28を繰り返し操作して化粧道具2を円滑に押し洗いすることができる。
なお,前述したように,握り部を含む第1,第2の押し付け体10,20には適宜補強リブを一体的に設けることができる。
【0038】
図10はさらに望ましい実施の形態を示す図で,(a)は自由状態の斜視図,(b)は干し具として使用する場合の斜視図,(c)は収納状態の斜視図である。図10において上述した実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0039】
この実施の形態の化粧道具洗い具1の特徴は,第1,第2の押し付け体10,20,およびヒンジ部30兼付勢部材50を合成樹脂で一体成形した点にある。ヒンジ部30兼付勢部材50は,湾曲した板バネ状であり,第1,第2の押し付け体10,20の一端側の左右を一体に連結する薄肉部33,33で構成することができる。
この実施の形態の化粧道具洗い具1は,図(a)に示すように,自由状態では,ヒンジ部30兼付勢部材50が第1,第2の押し付け体10,20を開方向へ付勢している。
化粧道具2を洗う際には,図9(b)に示したと同様,第1,第2の押し付け体10,20の間に化粧道具2を配置し,握り部18,28の握り/開放操作を繰り返すことにより,図9に示した実施の形態と同様に容易に化粧道具を洗うことができる。
【0040】
この実施の形態では,自由状態で開方向へ向かう第1,第2の押し付け体10,20を適切な角度に保持する連結部材40を,第1,第2の押し付け体10,20と一体に設けてある。この実施の形態の連結部40は,一方の押し付け体(図示の場合,第2の押し付け体20)に一体に設けた柔軟性を有するベルト40と,このベルト40に設けた穴42と,他方の押し付け体(図示の場合,第1の押し付け体10)に一体に設けられていて,前記穴42と係脱可能な突起44と有している。なお穴の数は任意に設定できる。
【0041】
この連結部40によれば,図(b)に示すように,ベルト40の穴42と,突起44とを係合させることにより,図2(e)に示したと同様第1,第2の押し付け体10,20の開きを抑制して両者を適切な角度に保持し,両者の間に化粧道具2を入れたまま干すことができる。この際,例えば,ベルト40を洗濯挟み等で挟む等して干すこともできる。
またこの実施の形態では,ベルト40に収納時用の穴43を設けている。このように構成すると,図(c)に示すように,ベルト40の穴43と,突起44とを係合させることにより,第1,第2の押し付け体10,20の開きをさらに抑制して両者をコンパクトに保持して収納することができる。なお,ベルト40と突起44の取付位置は適宜選定できる。例えば,第1,第2の押し付け体10,20の側部に設けることもできる。
【0042】
図11は本発明に係る筆洗い具の一実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)(c)はそれぞれ正断面図である。
【0043】
この実施の形態の筆洗い具1は,柄部2bと毛部2cとを有する筆(例えば化粧道具である化粧用筆)2’の毛部2cを洗うための筆洗い具であって,液体を入れることが可能な容器本体100と,この容器本体100の底面110に一体に複数個設けられていて,筆2’の毛部2cを捌く半球状の突起111とを備えている。
【0044】
この筆洗い具1によれば,容器本体100に洗剤,洗浄液,水等を適量入れ,その中に筆2’の毛部2cを入れ,その毛部2cで容器本体底部に設けられている複数個の半球状突起111を撫でる(擦る)と,該毛部2cが複数個の半球状突起111によって柔らかに捌かれるようにして良好に洗われることとなる。
【0045】
図11に示す容器本体100の底面110は球面状としてあるが,平面状としてもよい(図14参照)。
図11に示すように,容器本体100の底部101の両面(底面110)をそれぞれ球面状とし,両面に半球状突起111を設けると,図11(b)に示すように,凹状の底面110で毛部2cを洗うこともできるし,図11(c)に示すように,容器本体100を逆にして,凸状の底面110で毛部2cを洗うこともできる。
【0046】
図11に示す容器本体100では,底部101の両面(底面110)にそれぞれ41個の半球状突起111を設けたが,その大きさおよび個数は2個以上であれば任意に設定できる。また,半球状突起111は底部101の片面にだけ設けてもよい。
【0047】
図12は本発明に係る筆洗い干し具の一実施の形態を示す図で,(a)は部分省略平面図,(b)は正断面図である。
この実施の形態の筆洗い干し具は,上述した筆洗い具1と,その容器本体100に対して着脱可能に取付可能な筆干し具であって,容器本体100への装着時に,容器本体100の外側において,筆2’の柄部2bを,当該柄の軸方向が上下方向を向くように保持する保持部210を有する筆干し具200とを備えている。なお,保持部210は,筆2’の柄部2bを鉛直方向およびそれに近い状態に保持する構造のみに限られず,筆を良好に干すことができる範囲内において筆の柄部を傾斜状態で保持できる構造とすることもできる(例えば,保持部210は図12(b)において時計回りまたは反時計回りに傾けた形状とすることもできる)。
【0048】
この筆洗い干し具によれば,容器本体100を用いて洗浄した化粧道具2’を,筆干し具200の保持部210に柄部2bを保持させて干すことができる。
この実施の形態の筆干し具200は,容器本体100に対して着脱可能に取付可能であり,保持部210は筆干し具200を容器本体100へ装着した時に,容器本体100の外側において,筆2’の柄部2bを保持可能であるから,筆干し具200を容器本体100に取り付けた状態で,いわば容器本体100と筆干し具200とを一体化した状態で(図12(b)参照),容器本体100の外側において筆2’を良好に干すことができる。
すなわち,この筆洗い干し具によれば,筆2’を良好に洗って良好に干すことができる。
【0049】
筆干し具200は,容器本体100から取り外した状態において,自立性を有する構成とすることができる。その場合,筆干し具200は,例えば図13に示すように,自立性を有する脚部と,この脚部の上部に設けられていて,前記筆2’の柄部2bを,当該柄2bの軸方向が上下方向を向くように保持する保持部210とを備えていれば足りる。
この実施の形態の筆干し具200は,容器本体100に対して着脱可能に取付可能に構成されているので,例えば,図12に示すように,円板状の本体201と,この本体201の下面に一体的に設けられた,容器本体100への取付部兼脚部203と,前記本体201の外周部に一体に設けた前記保持部210を備えた構成とすることができる。
取付部兼脚部203は,図12に示すように,容器本体100内に挿入される筒状に構成することもできるし,図13に示すように,周方向に間欠的な(例えば90度ピッチで4箇所に設けた)突片状に構成することもできる。取付部兼脚部203は容器本体100へ取付可能でかつ自立性を有する任意の形状を採用し得る。
【0050】
筆干し具200に自立性を持たせると,容器本体100を用いて筆2’を洗う際,例えば図13(b)に示すように,洗い終わった筆2’を,洗面台F等に載置した筆干し具200の保持部210に保持させておくことができる。また,全ての(例えば4本の)筆2’を洗い終わった後は,それらの筆2’を筆干し具200に保持させた状態で図12(b)に示すように容器本体100と一体化して筆2’を干すことができる。容器本体100と筆干し具200とを一体化することで収納の便も図ることができる。
【0051】
保持部210は,弾性変形可能なクリップで構成し,柄部2bをクリップ内部(矢印b方向)へ押し込むことで,クリップの復元力で柄部2bを把持する構成としたが,他の公知のクリップないしクランプ構造を採用し得る。
図示のものは,柄の太さの異なる筆2’を容器本体100の回りに複数本干せるように,大小の保持部210を複数(図12に示すものでは大小2個ずつ計4個,図13に示すものでは大2個小4個の計6個)設けたが,その大きさおよび個数は適宜選択できる。
【0052】
筆干し具200の中央部には,開口220を設けることが望ましい。
このように構成すると,図12(b)に示すように容器本体100に筆干し具200を装着した際の容器本体100内の通気性をよくして容器本体100内を衛生的に維持することが可能になる。通気性を考慮すると,取付部兼脚部203は円筒状とするよりは,突片(円板状の本体201からの垂下片)状とする方が望ましい。
【0053】
図14は本発明に係る筆洗い具の他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正断面図である。同図において、前述した実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態が上述した実施の形態と異なる主な点は,
容器本体100の底部101を水平状とした点,
半球状突起111を小さくして単位面積当たりの半球状突起111の個数を多くするとともに,半球状突起111同士を湾曲面で連結して,底面110を断面波状とし,毛先をより細やかに捌けるようにするとともに毛先を傷めにくい形状とした点,
後述する筆干し具との連結手段としてのネジ121を本体100の内周面120に設けた点,
にあり,その他の点に変わりはない。
【0054】
この筆洗い具によっても,上述した実施の形態同様,図15(a)(b)に示すように,筆を良好に洗うことができる。また,半球状突起111を小さくして単位面積当たりの半球状突起111の個数を多くするとともに,半球状突起111同士を湾曲面で連結して,底面110を断面波状としたことで,筆2’の毛先をより細やかに捌けるようにして洗浄効果を向上させるとともに,毛先も傷めにくくすることができる。
【0055】
図16は本発明に係る筆干し具の他の実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正断面図,(c)は図(a)における部分省略c矢視図である。同図において、前述した実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態が上述した実施の形態と異なる主な点は,
筆2’の柄部2bを把持する保持部210の種類を増やした点(図示のものは,大,中,小,細,各2個,計8個)とした点,
円板部201の中央部に円板状薄肉部202を設け,この円板状薄肉部に放射状のスリット204を設けて複数(図示のものは8個)の扇状舌片205を設けた点,
前述した筆洗い具との連結手段としてのネジ221を円筒状の脚部203の外周面230に設けた点,
にあり,その他の点に変わりはない。
【0056】
この筆干し具によっても,上述した実施の形態同様,洗い終わった筆2’を,保持部210に保持させて干すことができる(図17参照)。また,図17に示すように,保持部210では保持し得ない程の大径の柄部2bを有する筆2’’については,その柄部2bを矢印Yで示すように,扇状舌片205の中央部に下方から挿入して,扇状舌片205の弾性で保持させることができる。脚部203には幅広のスリット(開口)203sが設けられているので,通気性が確保され,毛部2cを良好に干すことができる。
【0057】
またこの筆干し具は,前述した筆洗い具との連結手段としてのネジ221を備えているので,図18に示すように,脚部203を筆洗い具の容器本体100内に入れ,回動させてネジ121と221とを結合させることで洗い具と連結させることができる。このようにすると,筆干し具200のみを持ったときでも,洗い具(100)が脱落しないので,使い勝手が向上する。なお,筆洗い具100と筆干し具200との連結手段は適宜の手段(例えば洗い具本体100の内周面120に設けた凹部と筆干し具脚部203の外周面230に設けた凸部とによる嵌合)を採用することができる。
【0058】
筆干し具には,例えば図17に仮想線で示すように,吊り部材240を設けて,適所に筆干し具200を吊して利用するようにすることもできる。吊り部材240は筆干し具200と一体に構成することもできる。
筆干し具200を単独で利用する必要がない場合には,例えば脚部203は上記ネジ221を設けることができる程度の長さにして(筆洗い具100に対する蓋状にして),筆洗い具と組み合わせてのみ使用するように構成することもできる。
【0059】
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく,本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。また,図1〜図10および図11〜図18に示した複数の実施の形態および変形例は任意にかつ適宜にその構造,形状を組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 化粧道具洗い具
2 化粧道具
2’ 筆
10 第1の押し付け体
11,21 通水口
17 凸部
20 第2の押し付け体
25 板部
26 側壁部
27 凹部
30 ヒンジ部
50 付勢部材
100 容器本体(筆洗い具)
110 底面
111 半球状
200 筆干し具
203 脚部
210 保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性を有する化粧道具を挟んで押し洗いするための化粧道具洗い具であって,
前記化粧道具を挟む第1,第2の押し付け体と,これら第1,第2の押し付け体を回動可能に連結するヒンジ部と,前記第1,第2の押し付け体のうちの少なくとも一方に設けられた,前記化粧道具に対する流体の流入/流出口と,を備えたことを特徴とする化粧道具洗い具。
【請求項2】
前記第1,第2の押し付け体の少なくとも一方の押し付け体は,前記化粧道具を押圧する板部と,この板部と一体に該板部の少なくとも両側部に設けられた側壁部とを有し,他方の押し付け体は,少なくともその一部が前記一方の押し付け体における側壁部の間に入り込むことを特徴とする請求項1記載の化粧道具洗い具。
【請求項3】
前記第1,第2の押し付け体のうちの一方の押し付け体は,前記化粧道具を受ける凹部を有し,他方の押し付け体は,前記凹部に向けて前記化粧道具を押圧する凸部を有していることを特徴とする請求項1または2記載の化粧道具洗い具。
【請求項4】
前記ヒンジ部は前記第1,第2の押し付け体の一端側に設け,前記第1,第2の押し付け体の他端側には前記化粧道具を押圧するための握り部をそれぞれ設け,第1,第2の押し付け体の間には,これら押し付け体同士を開方向へ付勢する付勢部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の化粧道具洗い具。
【請求項5】
柄部と毛部とを有する筆の毛部を洗うための筆洗い具であって,
液体を入れることが可能な容器本体と,この容器本体の底面に一体に複数個設けられていて,前記筆の毛部を捌く半球状の突起とを備えていることを特徴とする筆洗い具。
【請求項6】
柄部と毛部とを有する筆を干すための筆干し具であって,
自立性を有する脚部と,
この脚部の上部に設けられていて,前記筆の柄部を,当該柄の軸方向が上下方向を向くように保持する保持部と,
を備えていることを特徴とする筆干し具。
【請求項7】
柄部と毛部とを有する筆の毛部を洗って干すことができる筆洗い干し具であって,
液体を入れることが可能な容器本体と,この容器本体の底面に一体に複数個設けられていて,前記筆の毛部を捌く半球状の突起とを備えた筆洗い具と,
前記容器本体に対して着脱可能に取付可能な筆干し具であって,前記容器本体への装着時に,容器本体の少なくとも外側において,前記筆の柄部を,当該柄の軸方向が上下方向を向くように保持する保持部を有する筆干し具と,
を備えていることを特徴とする筆洗い干し具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−35257(P2012−35257A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−152407(P2011−152407)
【出願日】平成23年7月10日(2011.7.10)
【出願人】(309037170)
【Fターム(参考)】