説明

医用情報管理システム

【課題】検索された医用情報が膨大である場合に、検索された医用情報を効率的にデータ管理サーバから取得、表示して、ユーザの待ち時間を短縮する。
【解決手段】医用情報管理システム100によれば、CPU21は、操作部22により表示対象の検査の検索条件が入力されると、入力された検索条件を通信部24によりデータ管理サーバ10に送信して、入力された検索条件に合致する医用情報(患者情報、検査情報、シリーズ情報等)の検索件数を特定するための検査LIDを取得する。そして、検索条件に合致する医用情報の検索件数が所定数以上である場合に、検索条件に合致した医用情報のうち所定数の医用情報をデータ管理サーバ10に要求して取得し、当該取得された医用情報を表示部23に表示した後、データ管理サーバ10ら未だ取得されていない残りの医用情報を取得して表示部23に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療の分野では、患者を撮影した医用画像のデジタル化が実現されている。デジタル化は、CR(Computed Radiography)装置、CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等の画像生成装置、カセッテ読み取り装置等の各種モダリティにより行われる。デジタル化された医用画像は、患者の患者情報や、検査情報、シリーズ情報等の付帯情報とともにデータ管理サーバにより一元的に管理される。具体的には、医用画像とDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に適合するDICOM基本情報(患者情報、検査情報、シリーズ情報等の付帯情報)とがデータ管理サーバのデータベースに登録され、管理されている。このデータ管理サーバに保存されている医用画像や付帯情報等の医用情報は、クライアント端末から読み出され、読影等に使用されている。
【0003】
医師による読影は、一般的に、検査単位で行われる。クライアント端末では、検査単位で医用画像をデータ管理サーバから読み出すために、検査リストが用いられている。検査リストは、クライアント端末で入力された検索条件をデータ管理サーバに送信し、データ管理サーバで検索条件に合致する検査に係る患者情報、検査情報、シリーズ情報等を検索し、検索された結果をクライアント端末に返すことで、表示することができる。
【0004】
検査リストの表示は、データ管理サーバで保存されているデータ量が少ないうちは問題がない。しかし、大病院等の規模の大きい病院では、データ管理サーバに保存されているデータ量が膨大であるため、検索に時間がかかり、結果として検査リストが画面上に表示されるまでに非常に時間がかかる。例えば、1週間の検査の医用画像が全て読影されているかどうかの確認を行うために、1週間分の未読影の検査の検査リストを表示させようとした場合、大病院では1週間の検査数が数千件に上る。そのため、数十万〜数百万の検査の中から数千件の検査を検索することとなり、クライアント側に検査リストを表示させるまでに非常に時間がかかってしまうという問題があった。
【0005】
そこで、例えば、特許文献1には、検索条件に対応付けて、検索条件に該当するカルテIDを検索結果インデックスとして記憶しておき、この検索結果インデックスを用いて検索を行うことで、効率的な時間で検索を行うようにした医用情報検索システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−269168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1によれば、複雑な検索条件に合致する医用情報を効率的に特定することはできる。しかしながら、検索条件に合致した医用情報が多い場合の対処については何ら考慮されていないため、クライアント端末で検索条件に合致した医用情報を取得して表示されるまでに時間がかかってしまう。
【0008】
本発明の課題は、検索された医用情報が膨大である場合に、検索された医用情報を効率的にデータ管理サーバから取得、表示して、ユーザの待ち時間を短縮することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
医用情報を記憶する記憶手段を備えたサーバと、前記サーバから医用情報を取得して表示手段に表示するクライアント端末と、が通信ネットワークを介して接続される医用情報管理システムであって、
前記クライアント端末は、
前記サーバから取得する医用情報の検索条件を入力する検索情報入力手段と、
前記入力された検索条件を前記サーバに送信し、前記サーバから当該検索条件に合致する医用情報の検索件数を特定する情報を取得する検索件数取得手段と、
前記検索件数が予め定められた所定数以上であるか否かを判断し、所定数以上である場合に、前記検索条件に合致した医用情報のうち所定数の医用情報を前記サーバに要求して取得し、当該取得された医用情報を前記表示手段に表示した後、前記サーバから未だ取得されていない残りの医用情報を取得して前記表示手段に表示する制御手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記クライアント端末から送信された検索条件に基づいて前記記憶手段に記憶されている医用情報を検索し、検索された医用情報の検索件数を特定するための情報を前記クライアント端末に送信する検索件数送信手段と、
前記検索条件に合致した医用情報のうち、前記クライアント端末から要求された数の医用情報を前記記憶手段から読み出して前記クライアント端末に送信する医用情報送信手段と、
を備える。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、前記サーバから未だ取得していない残りの医用情報を、予め定められた所定数ずつ前記サーバから取得して順次表示する。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記検索条件に合致した医用情報の全体件数及び現在取得済みの件数を併せて前記表示手段に表示させる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記クライアント端末は、
前記表示手段に表示された医用情報のソート条件を入力するためのソート条件入力手段と、
前記ソート条件入力手段によりソート条件が入力された場合に、前記検索された全ての医用情報の取得が終了しているか否かを判断し、終了していると判断した場合に前記取得された医用情報を前記ソート条件入力手段により入力されたソート条件に基づいてソートして前記表示手段に表示するソート手段と、
を備える。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記ソート手段は、前記ソート条件入力手段によりソート条件が入力された場合に、前記検索された全ての医用情報の取得が終了していないと判断されると、前記サーバから未だ取得されていない医用情報のうち、前記入力されたソート条件でソートした場合の上位の所定数の医用情報を前記サーバから取得し、当該取得した医用情報と既に取得されている医用情報とを前記ソート条件に基づいて並び替えて前記表示手段に表示した後、残りの医用情報を前記サーバから取得して、当該取得した医用情報と既に取得されている医用情報とを前記ソート条件に基づいて並び替えて前記表示手段に表示する。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記ソート手段は、前記サーバから未だ取得していない残りの医用情報を、予め定められた所定数ずつ前記サーバから取得して順次表示する。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記医用情報は、検査に関する患者情報、検査情報、及びシリーズ情報を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、検索された医用情報が膨大である場合に、検索された医用情報を効率的にデータ管理サーバから取得、表示して、ユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施の形態における医用情報管理システムの全体構成例を示す図である。
【図2】図1のデータ管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2の記憶部に格納されるDBのデータ格納例を示す図である。
【図4】図1のクライアント端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図5A】図1のクライアント端末及びデータ管理サーバにより実行される情報検索処理のフローチャートである。
【図5B】図1のクライアント端末及びデータ管理サーバにより実行される情報検索処理のフローチャートである。
【図6A】図5AのステップS1で表示される検索画面の一例を示す図である。
【図6B】図6Aの検索画面における検索条件の入力例を示す図である。
【図6C】図5AのステップS11において所定数の検査についての検査リストが表示された検索画面の一例を示す図である。
【図6D】図5BのステップS16においてさらに所定数の検査が追加取得されたときの検索画面の一例を示す図である。
【図7A】図1のクライアント端末及びデータ管理サーバにより実行されるソート処理のフローチャートである。
【図7B】図1のクライアント端末及びデータ管理サーバにより実行されるソート処理のフローチャートである。
【図7C】図1のクライアント端末及びデータ管理サーバにより実行されるソート処理のフローチャートである。
【図8A】図7AのステップS21においてソート条件が入力された例を示す図である。
【図8B】図7AのステップS24において表示される確認ダイアログ画面の一例を示す図である。
【図8C】未取得の検査の情報が追加された検索画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0019】
〔医用情報管理システム100の構成〕
図1に、本実施の形態における医用情報管理システム100のシステム構成を示す。
医用情報管理システム100は、病院内に設置されるシステムである。図1に示すように、医用情報管理システム100は、データ管理サーバ10と、クライアント端末20と、がLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信回線からなる通信ネットワークNを介してデータ送受信可能に接続されて構成されている。医用情報管理システム100を構成する各装置は、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格に準じており、各装置間の通信は、DICOMに則って行われる。なお、各装置の台数は、特に限定されない。
【0020】
〔データ管理サーバ10の構成〕
データ管理サーバ10は、CT装置、MRI装置、CR装置等の各種モダリティにより生成された医用画像のデータ、及び医用画像に関する付帯情報(患者情報、検査情報、シリーズ情報、画像情報)等の医用情報を蓄積記憶・管理するコンピュータ装置である。
【0021】
図2に、データ管理サーバ10の機能的構成を示す。
図2に示すように、データ管理サーバ10は、CPU11、操作部12、表示部13、通信部14、RAM15、記憶部16等を備えて構成され、各部はバス17により接続されている。
【0022】
CPU11は、記憶部16に記憶されている各種プログラム読み出し、RAM15内に形成されたワークエリアに展開し、該プログラムに従って各部を制御する。
【0023】
操作部12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号をCPU11に出力する。
【0024】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等のモニタにより構成され、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面や医用画像等を表示する。
【0025】
通信部14は、LANアダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNに接続された各装置とデータの送受信を行う。
【0026】
RAM15は、CPU11により実行制御される各種処理において、記憶部16から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0027】
記憶部16は、HDD(Hard Disc)や半導体の不揮発性メモリ等により構成される。
記憶部16は、CPU11で実行される各種プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
【0028】
また、記憶部16には、DB(Data Base)160、画像ファイル165等が記憶されている。
【0029】
DB160は、記憶部16に記憶されている医用画像の付帯情報を管理するためのデータベースである。DB160は、患者情報テーブル161、検査情報テーブル162、シリーズ情報テーブル163、画像情報テーブル164を含む。
患者情報テーブル161には、図3(a)に示すように、患者LID(Link Identification)毎に、患者の名前、患者の生年月日、患者の年齢、患者の性別等の患者情報が格納されている。
検査情報テーブル162には、図3(b)に示すように、検査LID毎に、検査インスタンスUID(Unique Identification)、患者LID、検査日付、検査時刻等の検査に関する検査情報が格納されている。検査情報テーブル162に格納されている各検査情報は、患者LIDにより患者情報に関連付けられている。
シリーズ情報テーブル163には、図3(c)に示すように、シリーズLID毎に、シリーズインスタンスUID、検査LID、モダリティ、検査部位、シリーズ番号、AEタイトル、シリーズ記述、サムネイル画像等のシリーズ情報が格納されている。ここで、シリーズとは、同一検査内で取得された医用画像のうち、互いに関連する一連の医用画像のまとまりを指す。即ち、検査は、一又は複数のシリーズを含む。シリーズ情報テーブル163に格納されている各シリーズ情報は、検査LIDにより検査情報に対応付けられている。
画像情報テーブル164には、図3(d)に示すように、画像LID毎に、SOP(Service Object Pair)インスタンスUID、シリーズLID、画像番号、画像日付、画像時刻、画像ファイルパス等の画像に関する各種情報が格納されている。画像ファイルパスは、画像ファイルの所在を示す情報をいう。画像情報テーブル164に格納されている各画像情報は、シリーズLIDによりシリーズ情報に対応付けられている。
画像ファイル165は、図示しないモダリティから受信した医用画像の画像データのファイルである。
【0030】
〔クライアント端末20の構成〕
クライアント端末20は、データ管理サーバ10に蓄積記憶されている医用情報を取得して表示するためのPC(Personal Computer)等の端末装置である。
【0031】
図4に、クライアント端末20の機能的構成を示す。
図4に示すように、クライアント端末20は、CPU21、操作部22、表示部23、通信部24、RAM25、記憶部26等を備えて構成され、各部はバス27により接続されている。
【0032】
CPU21は、記憶部26に記憶されている各種プログラムを読み出し、RAM25内に形成されたワークエリアに展開し、該プログラムに従って各部を制御する。
【0033】
操作部22は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号をCPU21に出力する。
【0034】
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等のモニタにより構成され、CPU21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面や医用画像等を表示する。
【0035】
通信部24は、LANアダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNに接続された各装置とデータの送受信を行う。
【0036】
RAM25は、CPU21により実行制御される各種処理において、記憶部26から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0037】
記憶部26は、HDD(Hard Disc)や半導体の不揮発性メモリ等により構成される。
記憶部26は、CPU21で実行される各種プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ、各種設定情報等を記憶する。各種プログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部26に格納され、CPU21は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0038】
〔医用情報管理システム100の動作〕
次に、医用情報管理システム100の動作について説明する。
【0039】
(情報検索処理)
まず、クライアント端末20において、入力された検索条件に合致する検査に関する情報をデータ管理サーバ10から取得して、検索結果である検査リストを表示部23に表示する情報検索処理について説明する。
【0040】
図5A〜図5Bに、クライアント端末20及びデータ管理サーバ10により実行される情報検索処理のフローを示す。情報検索処理は、クライアント端末20の操作部22による指示に応じて開始される。情報検索処理のクライアント端末20側の処理は、CPU21と記憶部26に記憶されているプログラムとの協働により実行される。情報検索処理のデータ管理サーバ10側の処理は、CPU11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0041】
まず、クライアント端末20において、表示部23に検索画面231が表示される(ステップS1)。
検索画面231から操作部22により検索条件が入力されると(ステップS2)、入力された検索条件が通信部24によりデータ管理サーバ10に送信され、データ管理サーバ10に対して検索条件に該当する検査の検査LIDの取得要求が行われる(ステップS3)。
【0042】
データ管理サーバ10においては、通信部14によりクライアント端末20から検索条件及び検索条件に該当する検査の検査LIDの取得要求が受信されると、受信された検索条件に合致する検査の検査LIDの検索がDB160において行われ、検索条件に合致する検査の検査LIDのリストが取得される(ステップS4)。取得された検査LIDは、通信部14によりクライアント端末20に送信される(ステップS5)。
【0043】
クライアント端末20においては、通信部24によりデータ管理サーバ10からの検査LIDが取得されると、取得された検査LIDがRAM25に記憶され、検索条件に合致する検査件数(受信された検査LIDの数)が予め定められた所定数以上(例えば、100件以上)であるか否かが判断される(ステップS6)。取得された検査LID数が所定数以上であると判断されると(ステップS6;YES)、通信部24により所定数の検査LIDがデータ管理サーバ10に送信され、データ管理サーバ10に対して、所定数の検査LIDのそれぞれにより特定される検査に関する情報の取得要求が行われる(ステップS7)。
【0044】
検索条件に該当する検査件数が所定数以上ではないと判断されると(ステップS6;NO)、受信された全ての検査LIDが通信部24によりデータ管理サーバ10に送信され、データ管理サーバ10に対して、受信された全ての検査LIDのそれぞれにより特定される検査に関する情報の取得要求が行われる(ステップS8)。
【0045】
データ管理サーバ10においては、通信部14によりクライアント端末20から検査LID及び当該検査LIDにより特定される検査に関する情報の取得要求が受信されると、受信された各検査LIDにより特定される検査についての患者情報、検査情報、シリーズ情報の検索がDB160において行なわれ、受信された検査LIDにより特定される検査についての患者情報、検査情報、シリーズ情報が取得される(ステップS9)。
具体的には、まず、受信された検査LIDを有する検査情報が検査情報テーブル162から検索され、取得される。次いで、検索された検査情報に含まれる患者LIDと患者LIDが合致する患者情報が患者情報テーブル161から検索され取得される。次いで、受信された検査LIDを有するシリーズ情報がシリーズ情報テーブル163から検索されて取得される。これらの処理が取得された全てのLIDに対して行われる。
そして、取得された情報が通信部14によりクライアント端末20に送信される(ステップS10)。
【0046】
クライアント端末20においては、通信部24により、取得要求した検査LIDに対応する患者情報、検査情報、シリーズ情報が受信されると、受信された情報がRAM25に記憶され、検査リストとして表示部23の検索画面231に表示される(ステップS11、図6C参照)。
【0047】
次いで、未だ情報を取得していない検査が存在するか否かが判断される(ステップS12)。具体的には、データ管理サーバ10から取得された全検査LIDから既に取得されている検査の検査LIDを抜いた残りの検査LIDのリストが生成され、生成された検査LIDのリストに検査LIDが存在する場合、未だ情報を取得していない検査が存在すると判断される。
【0048】
未だ情報を取得していない検査が存在すると判断されると(ステップS12;YES)、通信部24により、未だ情報を取得していない(残りの)検査LIDの中から予め定められた所定数の検査LIDがデータ管理サーバ10に送信され、データ管理サーバ10に対して、当該所定数の検査LIDのそれぞれにより特定される検査に関する情報の取得要求が行われる(ステップS13)。
【0049】
データ管理サーバ10においては、通信部14によりクライアント端末20から検査LID及び当該検査LIDにより特定される検査に関する情報の取得要求が受信されると、受信された各検査LIDにより特定される検査についての患者情報、検査情報、シリーズ情報の検索がDB160において行なわれ、受信された検査LIDにより特定される検査のそれぞれについての患者情報、検査情報、シリーズ情報が取得される(ステップS14)。そして、取得された情報が通信部14によりクライアント端末20に送信される(ステップS15)。
【0050】
クライアント端末20においては、取得要求した検査LIDに対応する患者情報、検査情報、シリーズ情報が受信されると、受信された情報がRAM25に追加されるとともに検査リスト231dに追加されて表示部23の検索画面231に表示される(ステップS16、図6D参照)。そして、処理はステップS12に戻る。
【0051】
なお、クライアント端末20における、ステップS13〜S16の、データ管理サーバ10に検査LIDを送信して検査の情報を取得して取得された情報を表示する処理は、メイン処理とは別のスレッド処理により行われる。
【0052】
ステップS12において、情報を取得していない検査が存在しないと判断されるまでステップS12〜ステップS16の処理は繰り返し実行され、情報を取得していない検査が存在しないと判断されると(ステップS12;NO)、情報検索処理は終了する。
【0053】
ここで、図6A〜図6Dを参照して、上記情報検索処理におけるクライアント端末20の表示画面例について説明する。
まず、ステップS1においては、図6Aに示す検索画面231が表示される。即ち、患者ID、患者氏名、年齢、性別、生年月日等の検索条件入力欄231a、サーチボタン231b、クリアボタン231cが表示された検索画面231が表示される。
ステップS2において、図6Bに示すように、操作部22により、検索条件として50歳以上を入力して検索ボタンを押下すると、ステップS3〜ステップS11の処理が実行される。検索の結果、予め定められた所定数(ここでは、100件)以上の3805件がヒットしたとすると、ステップS11において、図6Cに示すように、所定数である100件の検査の情報のリストが取得され、検査リスト231dとして表示される。検索画面231上には、併せてヒットした全件数に対して取得された件数がどのくらいかを示す件数表示欄231eが表示される。図6Cの画面においては、8件の検査の情報しか表示されていないが、操作部22によりスクロールバー231fの操作により、件数表示欄231eに表示された100件の検査の情報を表示することが可能である。
次いで、ステップS13〜ステップS16の処理が実行され、まだ取得されていない情報のうち予め定められた所定数(ここでは、500件)の情報が取得され、図6Dに示すように、スクロール等の操作に応じて表示される。件数表示欄231eは、取得済みの件数に応じて更新されて表示される。図6Dの画面において操作部22によりスクロールバー231fを操作すると、件数表示欄231eに表示された600件の検査の情報を表示することが可能である。検索条件に合致する全ての検査に関する情報が取得されるまで、ステップS13〜ステップS16の処理が実行され、最終的に、全件数(ここでは、3805件)からなる検査リスト231dの表示が可能となる。
【0054】
ここで、ステップS13〜ステップS16のクライアント端末20側の処理は、上述のようにスレッドにより行われるので、スレッドによる処理が行われている間に、クライアント端末20においては、操作部22からの操作が行われると、操作に応じた処理を並行して実施することができる。例えば、操作部22によりスクロールバー231fのスクロール操作が行われると、そのスクロール操作に応じて検査リスト231dに表示される情報を変更することができる。よって、図6Cの画面において、ユーザが操作部22によりスクロールを行って、既に取得されている100件のうちまだ表示されていない残りの検査の情報を表示させている間に、ステップS13〜ステップS16の処理を行って、未だ取得されていない残りの検査の情報を順次取得して表示対象に追加していくことができる。
このように、本実施の形態における情報検索処理では、ユーザが検索結果の一部を表示している間に、残りの検索結果を取得するので、効率的に検索された情報を取得、表示して、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
【0055】
なお、検索画面231において、検査リスト231dから操作部22により何れかの検査が選択されると、選択された検査に対応する医用画像がデータ管理サーバ10から取得され、取得された医用画像が表示部23に表示される。
具体的には、選択された検査のシリーズのシリーズLIDが通信部14によりデータ管理サーバ10に送信される。データ管理サーバ10においては、受信されたシリーズLIDを有する画像情報がDB160の画像情報テーブル164において検索され、検索された画像情報の画像ファイルパスに基づいて医用画像が取得される。取得された医用画像は通信部14によりクライアント端末20に送信される。クライアント端末20においては、受信された医用画像が表示部23の読影画面上に表示される。
【0056】
(ソート処理)
また、検索画面231においては、操作部22により検査リスト231d上部の所望の項目が選択されると、ソート処理の実行により、選択された項目の順(昇順又は降順。ここでは昇順)に検査の情報がソートされて検査リスト231dが表示される。
【0057】
以下、ソート処理について説明する。
図7A〜図7Cに、クライアント端末20及びデータ管理サーバ10により実行されるソート処理のフローを示す。ソート処理のクライアント端末20側の処理は、CPU21と記憶部26に記憶されているプログラムとの協働により実行される。ソート処理のデータ管理サーバ10側の処理は、CPU11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0058】
操作部22により検査リスト231dの何れかの項目が選択されることによりソート条件が入力されると(ステップS21)、現在、情報検索処理(図5A〜図5B参照)の実行中であるか否かが判断される(ステップS22)。
情報検索処理中ではない(即ち、検索条件に合致する全ての検査の情報の取得が終了した)と判断されると(ステップS22;NO)、情報検索処理において取得された検査リスト231dが選択された項目の昇順によりソートされ(ステップS23)、ソート処理は終了する。
【0059】
一方、情報検索処理中であると判断されると(ステップS22;YES)、表示部23に、情報検索処理を中断してソートを実行するか否かを問い合わせる確認ダイアログ画面232がポップアップ表示される(ステップS24)。
図8Bに、確認ダイアログ画面232の一例を示す。図8Bに示すように、確認ダイアログ画面232には、「現在、DBから情報を取得中です。この処理を中断して指定されたソート条件でDBから情報を取得しますか?一部の項目は、全データ取得後、ソートを行います」等のメッセージ232aと、ソートを行う指示を入力するためのOKボタン232bと、ソートをキャンセルする指示を入力するためのキャンセルボタン232cとが表示される。
【0060】
操作部22により確認ダイアログ画面232上からOKボタン232bが押下され、ソートの実行が指示されると(ステップS25;YES)、現在処理している情報検索処理が中断される(ステップS26)。そして、通信部24によりデータ管理サーバ10に検索条件及びソート条件が送信され、データ管理サーバ10に対して検索条件に該当する検査LIDをソート条件でソートしたソート結果の取得要求が行われる(ステップS27)。検索条件は、情報検索処理で入力された検索条件である。ソート条件は、ここでは操作部22により選択された項目の昇順である。
【0061】
データ管理サーバ10においては、通信部14によりクライアント端末20からの検索条件及びソート条件が受信されると、受信された検索条件に該当する検査の検査LIDの検索がDB160において行われ、検索条件に該当する検査LIDのリストが取得される(ステップS28)。取得された検査LIDは、受信されたソート条件に基づいてソートされる(ステップS29)。ここで、S28においては、検査LIDとともに、その検査LIDに関連付けられている、ソート条件となっている項目のデータも併せて取得される。例えば、「患者IDの昇順」がソート条件である場合、ステップS28においては、取得された検査LIDの検査情報に含まれる患者LIDが検査LIDに対応付けて取得される。そして、ステップS29において、取得された患者LIDの昇順に検査LIDがソートされる。
ソートされた検査LIDは、通信部14によりクライアント端末20に送信される(ステップS30)。
【0062】
クライアント端末20においては、通信部24によりデータ管理サーバ10からの検査LIDが取得されると、取得された検査LIDと、すでに情報検索処理でデータ管理サーバ10から取得されている情報の検査LIDとに基づいて、情報が未取得の検査LIDのリストが作成される(ステップS31)。情報が未取得の検査LIDのリストは、データ管理サーバ10においてソートされた順に作成される。そして、情報が未取得の検査LIDの件数がカウントされ、情報が未取得の検査LIDの検査件数が予め定められた所定数以上(例えば、100件以上)であるか否かが判断される(ステップS32)。
【0063】
情報が未取得の検査LIDの検査件数が所定数以上であると判断されると(ステップS32;YES)、リストの上位から所定数の検査LIDが通信部24によりデータ管理サーバ10に送信され、データ管理サーバ10に対して、当該所定数の検査LIDのそれぞれにより特定される検査に関する情報の取得要求が行われる(ステップS33)。
【0064】
情報が未取得の検査LIDの検査件数が所定数以上ではないと判断されると(ステップS32;NO)、情報が未取得の全ての検査LIDが順に通信部24によりデータ管理サーバ10に送信され、データ管理サーバ10に対して、検査LIDのそれぞれにより特定される検査に関する情報の取得要求が行われる(ステップS34)。
【0065】
データ管理サーバ10においては、通信部14によりクライアント端末20から検査LID及び当該検査LIDにより特定される検査に関する情報の取得要求が受信されると、受信された各検査LIDにより特定される検査についての患者情報、検査情報、シリーズ情報の検索がDB160において行なわれ、受信された検査LIDにより特定される検査についての患者情報、検査情報、シリーズ情報が取得される(ステップS35)。
具体的には、まず、受信された検査LIDを有する検査情報が検査情報テーブル162から検索され、取得される。次いで、検索された検査情報に含まれる患者LIDと患者LIDが合致する患者情報が患者情報テーブル161から検索され取得される。次いで、受信された検査LIDを有するシリーズ情報がシリーズ情報テーブル163から検索されて取得される。これらの処理が受信された全てのLIDに対して行われる。
そして、受信された各検査LIDに対応する患者情報、検査情報、シリーズ情報が通信部14によりクライアント端末20に送信される(ステップS36)。
【0066】
クライアント端末20においては、通信部24により、取得要求した検査LIDに対応する患者情報、検査情報及びシリーズ情報が受信されると、受信された情報がRAM25に記憶されるとともに、新たに受信された情報及び既に情報検索処理で取得されている情報がソート条件に基づいて並べられ、検査リスト231dとして表示部23の検索画面231に表示される(ステップS37)。
【0067】
次いで、未だ情報を取得していない検査が存在するか否かが判断される(ステップS38)。具体的には、ステップS27における要求に応じてデータ管理サーバ10から取得された検査LIDから既に取得されている情報の検査LIDを抜いた残りの検査LIDのリストが生成され、生成された検査LIDのリストに検査LIDが存在する場合、未だ情報を取得していない検査が存在すると判断される。
【0068】
未だ情報を取得していない検査が存在すると判断されると(ステップS38;YES)、通信部24により、まだ情報を取得していない(残りの)検査LIDの上位から予め定められた所定数(例えば、500件)の検査LIDがデータ管理サーバ10に送信され、データ管理サーバ10に対して、当該所定数の検査LIDのそれぞれにより特定される検査に関する情報の取得要求が行われる(ステップS39)。
【0069】
データ管理サーバ10においては、通信部14によりクライアント端末20から検査LID及び当該検査LIDにより特定される検査に関する情報の取得要求が受信されると、受信された各検査LIDにより特定される検査についての患者情報、検査情報、シリーズ情報の検索がDB160において行なわれ、受信された検査LIDにより特定される検査のそれぞれについての患者情報、検査情報、シリーズ情報が取得される(ステップS40)。そして、受信された各検査LIDに対応する患者情報、検査情報、シリーズ情報が通信部14によりクライアント端末20に送信される(ステップS41)。
【0070】
クライアント端末20においては、取得要求した検査LIDに対応する患者情報、検査情報、シリーズ情報が通信部24により受信されると、受信された情報がRAM25に追加されるとともに、既に取得されている情報及び新たに受信された情報がソート条件に基づいて並べられ、検査リスト231dとして表示部23の検索画面231に表示される(ステップS42)。そして、処理はステップS38に戻る。
【0071】
なお、クライアント端末20における、ステップS39〜S42の、データ管理サーバ10に検査LIDを送信して検査の情報を取得して取得された情報を表示する処理は、メイン処理とは別のスレッド処理により行われる。
【0072】
ステップS38において、情報を取得していない検査が存在しないと判断されるまでステップS38〜ステップS42の処理は繰り返し実行され、情報を取得していない検査が存在しないと判断されると(ステップS38;NO)、ソート処理は終了する。
【0073】
ここで、図8A〜図8Cを参照して、情報検索処理中に上記ソート処理が実行された場合のクライアント端末20の表示画面例について説明する。
図8Aに示すように、ステップS21において、例えば、患者IDがソート条件として入力された場合、図8Bに示すように、情報検索処理を中断してソートを行うか否かをユーザに問い合わせる確認ダイアログ画面232がポップアップ表示される。確認ダイアログ画面232においてキャンセルボタン232cが押下されると、情報取得処理がそのまま続行される。確認ダイアログ画面232においてOKボタン232bが押下されると、ソート条件に基づいて、未取得の検査の情報がデータ管理サーバ10からまず予め定められた所定数分取得され、表示される(図8C参照)。表示後、検索条件に合致する検査に関する情報が取得されて表示されるまで、所定数ずつデータ管理サーバ10からの情報の取得及び表示が繰り返される。
【0074】
ここで、ステップS39〜ステップS42の処理は、上述のようにスレッドにより行われるので、スレッドによる処理が行われている間に操作部22からの操作が行われると、操作に応じた処理を並行して実施することができる。例えば、操作部22によりスクロールバー231fのスクロール操作が行われると、そのスクロール操作に応じて検査リスト231dに表示される情報を変更することができる。よって、図8Cの画面において、ユーザが操作部22によりスクロールを行って、既に取得されている情報のうちまだ表示されていない残りの検査の情報を表示させている間に、ステップS38〜ステップS42の処理を行って、未だ取得されていない残りの検査の情報を順次取得して表示対象に追加していくことができる。
このように、上記ソート処理により、情報検索処理の処理中にソートの要求がユーザから入力された場合であっても、ユーザの要望に応えてソートを行うことが可能となる。また、ソート処理においてデータ管理サーバ10から未取得の情報を取得する場合においても、まず、予め定められた所定数の情報をデータ管理サーバ10から取得し、ユーザが所定数の情報を表示している間に、残りの情報を取得するので、効率的に検索された情報をソート条件に応じた順番で取得、表示して、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
【0075】
以上説明したように、医用情報管理システム100によれば、クライアント端末20のCPU21は、表示対象の検査の検索条件が操作部22により検索画面231から入力されると、入力された検索条件を通信部24によりデータ管理サーバ10に送信して、入力された検索条件に合致する医用情報(患者情報、検査情報、シリーズ情報等)の検索件数を特定するための検査LIDを取得する。そして、検索条件に合致する医用情報の検索件数が予め定められた所定数以上であるか否かを判断し、所定数以上である場合に、検索条件に合致した医用情報のうち所定数の医用情報をデータ管理サーバ10に要求して取得し、当該取得された医用情報を表示部23に表示した後、データ管理サーバ10ら未だ取得されていない残りの医用情報を取得して表示部23に表示する。
【0076】
従って、検索結果の一部の医用情報をユーザが表示部23に表示して見ている間に、残りの医用情報をデータ管理サーバ10から取得することができるので、最初に医用情報が表示部23に表示されるまでのユーザの待ち時間を短縮することができる。
【0077】
また、データ管理サーバ10から未だ取得していない残りの医用情報を、予め定められた所定数ずつデータ管理サーバ10から取得して順次表示するので、一部の医用情報を表示した後、残りの医用情報がなかなか表示されないといった不具合を生じることなく、効率的に医用情報を取得、表示することが可能となる。
【0078】
また、検索条件に合致した医用情報の全体件数及び現在取得済みの件数を併せて表示部23に表示するので、ユーザは、検索条件に合致する医用情報の全体件数を把握しつつ、そのうちどのくらいまでの医用情報が取得済みであるのかをユーザが容易に把握することが可能となる。
【0079】
また、クライアント端末20のCPU21は、操作部22からソート条件が入力されると、情報検索処理が終了し、検索された全ての医用情報の取得が終了しているか否かを判断し、終了していると判断した場合に、取得された医用情報を入力されたソート条件に基づいてソートして表示部23に表示する。従って、ユーザはソートを行うことが可能となる。
【0080】
一方、クライアント端末20のCPU21は、操作部22からソート条件が入力された際、検索された全ての医用情報の取得が終了していないと判断した場合に、データ管理サーバ10から未だ取得されていない医用情報のうち、入力されたソート条件でソートした場合の上位の所定数の医用情報を取得し、当該取得した医用情報と既に取得されている医用情報とを入力されたソート条件に基づいて並び替えて表示部23に表示した後、残りの医用情報をデータ管理サーバ10から取得して、当該取得した医用情報と既に取得されている医用情報とを入力されたソート条件に基づいて並び替えて表示部23に表示する。
従って、データ管理サーバ10からの医用情報の取得中にソート条件が入力されても、ユーザの要望に応えてソートを行うことが可能となる。
【0081】
また、クライアント端末20のCPU21は、データ管理サーバ10から未だ取得していない残りの医用情報を、予め定められた所定数ずつ前記サーバから取得して順次表示する。従って、残りの医用情報がなかなか表示されないといった不具合を生じることなく、効率的に医用情報を取得、ソート条件に応じて表示することが可能となる。
【0082】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、医用情報を検査毎の患者情報、検査情報及びシリーズ情報として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、医用画像のデータ、検体検査の情報や、電子カルテの情報等としてもよい。
【0083】
また、検査リストに表示される項目は、受信された情報の全ての項目であってもよいし、予め定められた一部の項目であってもよい。
【0084】
また、上記実施の形態においては、データ管理サーバ10が医用情報のデータベースを備える構成を例にとり説明したが、データベースはデータ管理サーバ10とは別のデータベースサーバが備える構成としてもよい。
【0085】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0086】
その他、医用情報管理システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0087】
100 医用情報管理システム
10 データ管理サーバ
11 CPU
12 操作部
13 表示部
14 通信部
15 RAM
16 記憶部
17 バス
160 DB
161 患者情報テーブル
162 検査情報テーブル
163 シリーズ情報テーブル
164 画像情報テーブル
165 画像ファイル
20 クライアント端末
21 CPU
22 操作部
23 表示部
24 通信部
25 RAM
26 記憶部
27 バス
231 検索画面
231a 検索条件入力欄
231b サーチボタン
231c クリアボタン
231d 検査リスト
231e 件数表示欄
231f スクロールバー
232 確認ダイアログ画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用情報を記憶する記憶手段を備えたサーバと、前記サーバから医用情報を取得して表示手段に表示するクライアント端末と、が通信ネットワークを介して接続される医用情報管理システムであって、
前記クライアント端末は、
前記サーバから取得する医用情報の検索条件を入力する検索情報入力手段と、
前記入力された検索条件を前記サーバに送信し、前記サーバから当該検索条件に合致する医用情報の検索件数を特定する情報を取得する検索件数取得手段と、
前記検索件数が予め定められた所定数以上であるか否かを判断し、所定数以上である場合に、前記検索条件に合致した医用情報のうち所定数の医用情報を前記サーバに要求して取得し、当該取得された医用情報を前記表示手段に表示した後、前記サーバから未だ取得されていない残りの医用情報を取得して前記表示手段に表示する制御手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記クライアント端末から送信された検索条件に基づいて前記記憶手段に記憶されている医用情報を検索し、検索された医用情報の検索件数を特定するための情報を前記クライアント端末に送信する検索件数送信手段と、
前記検索条件に合致した医用情報のうち、前記クライアント端末から要求された数の医用情報を前記記憶手段から読み出して前記クライアント端末に送信する医用情報送信手段と、
を備える医用情報管理システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記サーバから未だ取得していない残りの医用情報を、予め定められた所定数ずつ前記サーバから取得して順次表示する請求項1に記載の医用情報管理システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記検索条件に合致した医用情報の全体件数及び現在取得済みの件数を併せて前記表示手段に表示させる請求項1又は2に記載の医用情報管理システム。
【請求項4】
前記クライアント端末は、
前記表示手段に表示された医用情報のソート条件を入力するためのソート条件入力手段と、
前記ソート条件入力手段によりソート条件が入力された場合に、前記検索された全ての医用情報の取得が終了しているか否かを判断し、終了していると判断した場合に前記取得された医用情報を前記ソート条件入力手段により入力されたソート条件に基づいてソートして前記表示手段に表示するソート手段と、
を備える請求項1〜3の何れか一項に記載の医用情報管理システム。
【請求項5】
前記ソート手段は、前記ソート条件入力手段によりソート条件が入力された場合に、前記検索された全ての医用情報の取得が終了していないと判断されると、前記サーバから未だ取得されていない医用情報のうち、前記入力されたソート条件でソートした場合の上位の所定数の医用情報を前記サーバから取得し、当該取得した医用情報と既に取得されている医用情報とを前記ソート条件に基づいて並び替えて前記表示手段に表示した後、残りの医用情報を前記サーバから取得して、当該取得した医用情報と既に取得されている医用情報とを前記ソート条件に基づいて並び替えて前記表示手段に表示する請求項4に記載の医用情報管理システム。
【請求項6】
前記ソート手段は、前記サーバから未だ取得していない残りの医用情報を、予め定められた所定数ずつ前記サーバから取得して順次表示する請求項5に記載の医用情報管理システム。
【請求項7】
前記医用情報は、検査に関する患者情報、検査情報、及びシリーズ情報を含む請求項1〜6の何れか一項に記載の医用情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【公開番号】特開2012−194944(P2012−194944A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−60288(P2011−60288)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】