医用画像表示装置及び医用画像出力装置
【課題】各医用画像の表示サイズを最大限に確保し、付帯情報を各医用画像との関係において明確にしつつ集約して表示し得る医用画像表示装置及び医用画像出力装置を提供すること。
【解決手段】一の画面を構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時に表示する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約して表示する医用画像表示装置40であって、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループの何れか一のフレーム内に、前記グループ内の複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約して表示する表示制御部41を備えた医用画像表示装置40とする。
【解決手段】一の画面を構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時に表示する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約して表示する医用画像表示装置40であって、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループの何れか一のフレーム内に、前記グループ内の複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約して表示する表示制御部41を備えた医用画像表示装置40とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像表示装置及び医用画像出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場では、CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等により複数の医用画像が生成され、生成された複数の医用画像は読影等に供される。
読影に際して、複数の医用画像はビューアの表示画面上に表示されたり、或いは、フィルム出力されてフィルム上に表示されたりする。何れの読影スタイルにしても、複数の医用画像を互いに比較するため1画面上又は1フィルム上に同時に表示される場合がある。
【0003】
1画面上又は1フィルム上に同時に表示される場合、表示領域を構成する複数のフレーム内に医用画像及び医用画像に付帯する付帯情報が表示される。ここでいうフレームとは一つの医用画像及びその付帯情報を表示するための領域を意味し、フレーム内(外)とは一つの医用画像及びその付帯情報を表示するための領域上に含まれるか(否か)を指す。
複数のフレーム内の全てに付帯情報が表示されると、一覧性及び視認性が悪くなり読影し難くなる。
【0004】
特許文献1によれば、付帯情報を固有情報と共通情報とに判別し、固有情報は全てのフレーム内に表示し、共通情報はフレーム外の特定領域(余白部分)に集約して表示する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開昭61−272731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術では、1画面上又は1フィルム上の限られた表示領域に余白部分を設けるため、その分だけ各フレームのサイズが小さくなり、表示される医用画像のサイズも小さくなる。
【0006】
また、同時に表示される医用画像の全てに共通せず、一部の医用画像についてのみ共通して付帯する付帯情報を固有情報とするか共通情報とするかの判別は困難である。つまり、固有情報として判別すると、全てのフレーム内で表示されるため一覧性及び視認性が改善されず問題となる。また、共通情報として判別すると、余白部分に集約して表示された共通情報がどの医用画像に対応しているのかが不明確となる。
【0007】
図9A及び図9Bに、1患者につき3検査の複数の医用画像を同時に表示した従来の表示画面の一例を示す。
図9A及び図9Bの何れの表示画面であっても、余白部分が設けられることにより各フレームのサイズは小さくなり、表示される医用画像のサイズも小さくなる。
【0008】
また、図9Aの表示画面では、付帯情報のうちの患者名のみが共通情報として判別され、余白部分に集約して表示される。一部の医用画像に共通する付帯情報(検査日)は固有情報として判別され、全てのフレーム内で表示されるため一覧性及び視認性が悪くなる。
【0009】
また、図9Bの表示画面では、付帯情報のうちの患者名及び検査日が共通情報として判別され、余白部分に集約して表示される。一覧性及び視認性は良いが、検査日がどの医用画像に対応しているのかが不明確となる。
【0010】
本発明の課題は、各医用画像の表示サイズを最大限に確保し、付帯情報を各医用画像との関係において明確にしつつ集約して表示し得る医用画像表示装置及び医用画像出力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、一の画面を構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時に表示する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約して表示する医用画像表示装置であって、
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループ内の何れか一のフレーム内に、当該グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約して表示する表示制御部を備えた医用画像表示装置が提供される。
【0012】
また、本発明によれば、一のフィルムを構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時にフィルム出力する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約してフィルム出力する医用画像出力装置であって、
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループ内の何れか一のフレーム内に、当該グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約してフィルム出力する出力制御部を備えた医用画像出力装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、各医用画像の表示サイズを縮小することなく最大限に確保しつつ、各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約して表示することができる。また、各医用画像との対応関係を明確にして、集約した付帯情報を表示することができる。よって、一覧性及び視認性を確保することができ、読影の効率化を図ることができる。さらに、1画面上に表示する医用画像の付帯情報は、位置の固定されたフレームによって決定するため、医用画像をスクロールで切り替えても、各医用画像に固有する情報のみが切り替わり、共通情報は常に同じ位置に表示される。即ち、医用画像の切り替えにおける付帯情報の遷移が最小限に抑えられることにより、読影の効率化を図ることができる。これは、医用画像をスクロールする頻度の高いマルチスライス画像読影の場合、特に効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1に、本実施形態における画像表示システム100を示す。
画像表示システム100は、RIS10、モダリティ20、PACS30、医用画像表示装置40、医用画像出力装置50等を備えて構成される。各装置はネットワークケーブル60で接続されており、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)により医用画像等のデータのやりとりを行う。
【0015】
RIS10は、「Radiology Information System」の略であり、放射線科内の情報を管理する放射線科情報システムである。RIS10は、オペレータによるオーダ情報の入力を受け付けてオーダ情報を登録する。オーダ情報には、主として患者情報、検査情報及び画像情報等が含まれ、具体的には患者名、検査日、画像番号が含まれる。
RIS10は、オーダ情報として登録した患者名、検査日、画像番号等をモダリティ20に送信する。
【0016】
モダリティ20は、デジタルの医用画像を生成する撮影装置であって、具体的にはCT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、CR(Computed Radiography)装置等である。
モダリティ20は、生成した医用画像にオーダ情報の一部を付帯させて、医用画像及びオーダ情報の一部の情報(付帯情報)をPACS30に送信する。付帯情報には、患者名、検査日、画像番号が含まれる。
【0017】
PACS(Picture Archiving and Communication System for medical application)30は、図示しないデータベースを有しており、医用画像及び付帯情報をデータベースにより保管する。
【0018】
医用画像表示装置40は、モダリティ20又はPACS30からの医用画像及び付帯情報を受信し、医用画像及び付帯情報を閲覧や読影に適正な態様により表示する。
【0019】
図2に、医用画像表示装置40の内部構成を示す。
医用画像表示装置40は、表示制御部41、入力部42、表示部43、通信部44、記憶部45等を備えて構成されており、各部はバス46により接続されている。
【0020】
表示制御部41は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成される。表示制御部41は、記憶部45に記憶されている各種プログラムとの協働により、表示部43の表示画面上に複数の医用画像を表示する処理等を行う。
【0021】
入力部42は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成される。入力部42は、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを入力信号として表示制御部41に出力する。
【0022】
表示部43は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成され、表示制御部41から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0023】
通信部44は、ネットワークインターフェース等により構成され、ネットワークケーブル60に接続された各装置との間でデータの送受信を行う。
【0024】
記憶部45は、HDD(Hard Disc Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成される。記憶部45は、表示制御部41により実行されるシステムプログラムを始めとする各種プログラムを記憶し、各種プログラムにより処理されたデータ等を記憶する。
【0025】
図1に戻り、医用画像出力装置50は、モダリティ20又はPACS30からの医用画像及び付帯情報を受信し、医用画像及び付帯情報を閲覧や読影に適正な態様によりフィルム出力する。
【0026】
図3に、医用画像出力装置50の内部構成示す。
医用画像出力装置50は、出力制御部51、入力部52、フィルム出力部53、通信部54、記憶部55等を備えて構成されており、各部はバス56により接続されている。
【0027】
出力制御部51は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成される。出力制御部51は、記憶部55に記憶されている各種プログラムとの協働により、フィルム上に複数の医用画像を出力する処理等を行う。
【0028】
入力部52は、入力部42と同様の構成であり、キーボードによる押下信号又はマウスによる操作信号を入力信号として出力制御部51に出力する。
【0029】
フィルム出力部53は、図示しないフィルム収容部、搬送部、露光部、現像部、排出部等を備えて構成され、医用画像又は付帯情報をフィルム上に出力して形成する。
【0030】
通信部54は、通信部44と同様の構成であり、ネットワークケーブル60に接続された各装置との間でデータの送受信を行う。
【0031】
記憶部55は、記憶部45と同様の構成であり、各種プログラム及び各種プログラムにより処理されたデータ等を記憶する。また、記憶部55は画像メモリを備え、出力対象の医用画像及び付帯情報を記憶する。
【0032】
図4を参照して、医用画像表示装置40による1画面表示処理について説明する。
表示制御部41は、入力部42を介して、複数の医用画像を1画面上に表示する指示があるか否か判断する(ステップS1)。
【0033】
1画面上に表示する指示がない場合(ステップS1;N)、表示制御部41は、表示する指示があるまで待機する。
1画面上に表示する指示があった場合(ステップS1;Y)、表示制御部41は、複数のフレームにより表示画面を構成する(ステップS2)。
【0034】
表示制御部41は、表示画面を構成する複数のフレームについて、患者情報ごと及び/又は検査情報ごとにグループ化する(ステップS3)。
【0035】
図5に、グループの概念図を示す。
グループG1は、1患者の複数の医用画像を表示する複数のフレームについて、患者情報でグループ化したグループの概念図である。ここでいう患者情報とは、具体的には患者名である。
1患者であるため、複数の医用画像の患者名は全て共通であり、複数のフレームは1つのグループ(グループG1)にグループ化される。
【0036】
グループG21、G22は、2患者の複数の医用画像を表示する複数のフレームについて、患者情報ごとにグループ化したグループの概念図である。
2患者であるため、複数の医用画像に患者名は2種類あり、複数のフレームは2つのグループ(グループG21とグループG22)にグループ化される。
【0037】
グループG3は、1検査の複数の医用画像を表示する複数のフレームについて、検査情報でグループ化したグループの概念図である。ここでいう検査情報は、具体的には検査日であるが、これは一例であり、検査シリーズとして、シリーズ情報を含み得る。
1検査であるため、複数の医用画像の検査日は全て共通であり、複数のフレームは1つのグループ(グループG3)にグループ化される。
【0038】
グループG41〜G43は、3検査の複数の医用画像を表示する複数のフレームについて、検査情報ごとにグループ化したグループの概念図である。
3検査であるため、複数の医用画像に検査日は3種類あり、複数のフレームは3つのグループ(グループG41〜G43)にグループ化される。
【0039】
図4に戻り、表示制御部41は、各フレームについて、表示対象とする付帯情報を決定する(ステップS4)。
表示対象とする付帯情報には、例えば患者名、検査日、画像番号があり、表示制御部41は各フレームにつき、患者名、検査日、画像番号の何れか又は全てについて表示対象とするか否かを決定する。
【0040】
ここで、表示制御部41は、同一グループの何れか一のフレーム内にのみ、患者情報又は検査情報を表示対象として決定する。つまり、患者情報ごとにグループ化した一又は複数のグループ内の複数のフレームについては、そのうち何れか一のフレーム内にのみ、患者名を表示対象として決定する。検査情報ごとにグループ化した一又は複数のグループの複数のフレームについても同様に、何れか一のフレーム内にのみ、検査日を表示対象として決定する。
【0041】
図6に、同一グループの何れか一のフレーム内にのみ、患者名又は検査日を表示対象として決定した表示画面の概念図を示す。
表示画面D14は、1患者3検査の複数の医用画像を1画面上に表示した表示画面の概念図である。表示画面D14では、グループG1のフレームF1内にのみ、患者名が表示対象として決定されて表示される。また、表示画面D14では、グループG4のフレームF41〜F43内にのみ、検査日が表示対象として決定されて表示される。
【0042】
また、表示画面D26は、2患者3検査の複数の医用画像を1画面上に表示した表示画面の概念図である。表示画面D26では、グループG2のフレームF21、F22内にのみ、患者名が表示対象として決定されて表示される。また、表示画面D26では、グループG6のフレームF61〜F66内にのみ、検査日が表示対象として決定されて表示される。
【0043】
図4に戻り、表示制御部41は、各フレーム内に医用画像を表示するとともに(ステップS5)、ステップ4で表示対象として決定した患者名、検査日又は画像番号を表示する(ステップS6)。
【0044】
図7に、表示画面の一例を示す。
表示画面D1は、1患者3検査の複数の医用画像を1画面上に表示した表示画面である。各フレーム内には、医用画像が表示される。また、フレームF1内にのみ患者名が表示され、フレームF41〜F43(フレームF43はフレームF1と同一フレーム)内にのみ検査日が表示される。
【0045】
表示画面D2は、表示画面D1において入力部42により一の医用画像が選択された場合の表示画面である。選択された医用画像を囲むフレームは、色が付されることにより強調して表示される。また、選択されたフレームを囲むグループG42の枠線は、色が付されることにより強調して表示される。選択されたフレームやグループ枠は、色の他に、太くしたり点滅表示したりして強調して表示されるとしてもよい。
【0046】
図4に戻り、表示制御部41は、入力部42を介して、医用画像をスクロールする指示があるか否か判断する(ステップS7)。
スクロールする指示があった場合(ステップS7;Y)、表示制御部41は、ステップS5に移行して、各フレーム内に別の医用画像を表示する。
スクロールする指示がない場合(ステップS7;N)、表示制御部41は、画面構成又は画面を構成するフレーム数を変更する指示があるか否か判断する(ステップS8)。
【0047】
画面構成又はフレーム数を変更する指示があった場合(ステップS8;Y)、表示制御部41は、ステップS3に移行して、画面構成又はフレーム数を変更した後の各フレームについて患者情報ごと及び/又は検査情報ごとで再度グループ化する。
画面構成又はフレーム数を変更する指示がない場合(ステップS8;N)、表示制御部41は、閲覧又は読影の終了指示があるか否か判断する(ステップS9)。
【0048】
終了指示がない場合(ステップS9;N)、表示制御部41は、入力部42を介して何らかの指示があるまで待機する。
終了指示があった場合(ステップS9;Y)、表示制御部41は、1画面表示処理を終了する。
【0049】
次に、図8を参照して、医用画像出力装置50による1フィルム出力処理について説明する。
出力制御部51は、入力部52を介して、複数の医用画像を1フィルム上にフィルム出力する指示があるか否か判断する(ステップS21)。
【0050】
フィルム出力する指示がない場合(ステップS21;N)、出力制御部51は、出力する指示があるまで待機する。
フィルム出力する指示があった場合(ステップS21;Y)、出力制御部51は、複数のフレームによりフィルム上を構成する(ステップS22)。
【0051】
出力制御部51は、フィルム上を構成する複数のフレームについて、患者情報ごと又は検査情報ごとにグループ化する(ステップS23)。
グループ化された一又は複数のグループは、図5のグループG1等と同様である。
【0052】
出力制御部51は、各フレームについて、出力対象とする付帯情報を決定する(ステップS24)。
出力対象とする付帯情報には、例えば患者名、検査日、画像番号があり、出力制御部51は各フレームにつき、患者名、検査日、画像番号の何れか又は全てについてフィルム出力するか否かを決定する。
【0053】
ここで、出力制御部51は、同一グループの何れか一のフレーム内にのみ、患者情報又は検査情報を出力対象として決定する。つまり、患者情報ごとにグループ化した一又は複数のグループ内の複数のフレームについては、そのうち何れか一のフレーム内にのみ、患者名を出力対象として決定する。検査情報ごとにグループ化した一又は複数のグループの複数のフレームについても同様に、何れか一のフレーム内にのみ、検査日を出力対象として決定する。
同一グループの何れか一のフレーム内にのみ、患者名又は検査日を出力対象として決定した表示画面の概念図は、図6と同様であるためここでの説明は省略する。
【0054】
出力制御部51は、各フレーム内に医用画像をフィルム出力するとともに(ステップS25)、出力対象とした付帯情報をフィルム出力する(ステップS26)。
複数の医用画像を1フィルム上にフィルム出力したフィルム表示例は、図7と同様であるためここでの説明は省略する。
【0055】
以上のように、本実施形態によれば、各医用画像の画面表示サイズ又は出力表示サイズを最大限に確保し、各医用画像との対応関係を明確にしつつ付帯情報を集約して表示することができる。よって、一覧性及び視認性を確保することができ、読影の効率化を図ることができる。
【0056】
また、集約した付帯情報を強調して画面表示又はフィルム表示することができる。
【0057】
また、入力部42により選択された一の医用画像を囲むフレームや、フレームを囲むグループ枠を強調して画面表示又はフィルム表示することができる。
【0058】
また、付帯情報には患者情報又は検査情報を含ませ、患者情報には患者名、検査情報には検査日を含ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】画像表示システムの全体構成を示す図である。
【図2】医用画像表示装置の機能ブロック図である。
【図3】医用画像出力装置の機能ブロック図である。
【図4】医用画像表示装置による1画面表示処理を示すフロー図である。
【図5】グループを示す概念図である。
【図6】表示画面の概念図である。
【図7】表示画面の一例を示す図である。
【図8】医用画像出力装置による1フィルム出力処理を示すフロー図である。
【図9A】従来の表示画面の一例を示す図である。
【図9B】従来の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
100 画像表示システム
10 RIS
20 モダリティ
30 PACS
40 医用画像表示装置
41 表示制御部
42 入力部
43 表示部
50 医用画像出力装置
51 出力制御部
52 入力部
53 フィルム出力部
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像表示装置及び医用画像出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場では、CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等により複数の医用画像が生成され、生成された複数の医用画像は読影等に供される。
読影に際して、複数の医用画像はビューアの表示画面上に表示されたり、或いは、フィルム出力されてフィルム上に表示されたりする。何れの読影スタイルにしても、複数の医用画像を互いに比較するため1画面上又は1フィルム上に同時に表示される場合がある。
【0003】
1画面上又は1フィルム上に同時に表示される場合、表示領域を構成する複数のフレーム内に医用画像及び医用画像に付帯する付帯情報が表示される。ここでいうフレームとは一つの医用画像及びその付帯情報を表示するための領域を意味し、フレーム内(外)とは一つの医用画像及びその付帯情報を表示するための領域上に含まれるか(否か)を指す。
複数のフレーム内の全てに付帯情報が表示されると、一覧性及び視認性が悪くなり読影し難くなる。
【0004】
特許文献1によれば、付帯情報を固有情報と共通情報とに判別し、固有情報は全てのフレーム内に表示し、共通情報はフレーム外の特定領域(余白部分)に集約して表示する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開昭61−272731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術では、1画面上又は1フィルム上の限られた表示領域に余白部分を設けるため、その分だけ各フレームのサイズが小さくなり、表示される医用画像のサイズも小さくなる。
【0006】
また、同時に表示される医用画像の全てに共通せず、一部の医用画像についてのみ共通して付帯する付帯情報を固有情報とするか共通情報とするかの判別は困難である。つまり、固有情報として判別すると、全てのフレーム内で表示されるため一覧性及び視認性が改善されず問題となる。また、共通情報として判別すると、余白部分に集約して表示された共通情報がどの医用画像に対応しているのかが不明確となる。
【0007】
図9A及び図9Bに、1患者につき3検査の複数の医用画像を同時に表示した従来の表示画面の一例を示す。
図9A及び図9Bの何れの表示画面であっても、余白部分が設けられることにより各フレームのサイズは小さくなり、表示される医用画像のサイズも小さくなる。
【0008】
また、図9Aの表示画面では、付帯情報のうちの患者名のみが共通情報として判別され、余白部分に集約して表示される。一部の医用画像に共通する付帯情報(検査日)は固有情報として判別され、全てのフレーム内で表示されるため一覧性及び視認性が悪くなる。
【0009】
また、図9Bの表示画面では、付帯情報のうちの患者名及び検査日が共通情報として判別され、余白部分に集約して表示される。一覧性及び視認性は良いが、検査日がどの医用画像に対応しているのかが不明確となる。
【0010】
本発明の課題は、各医用画像の表示サイズを最大限に確保し、付帯情報を各医用画像との関係において明確にしつつ集約して表示し得る医用画像表示装置及び医用画像出力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、一の画面を構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時に表示する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約して表示する医用画像表示装置であって、
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループ内の何れか一のフレーム内に、当該グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約して表示する表示制御部を備えた医用画像表示装置が提供される。
【0012】
また、本発明によれば、一のフィルムを構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時にフィルム出力する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約してフィルム出力する医用画像出力装置であって、
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループ内の何れか一のフレーム内に、当該グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約してフィルム出力する出力制御部を備えた医用画像出力装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、各医用画像の表示サイズを縮小することなく最大限に確保しつつ、各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約して表示することができる。また、各医用画像との対応関係を明確にして、集約した付帯情報を表示することができる。よって、一覧性及び視認性を確保することができ、読影の効率化を図ることができる。さらに、1画面上に表示する医用画像の付帯情報は、位置の固定されたフレームによって決定するため、医用画像をスクロールで切り替えても、各医用画像に固有する情報のみが切り替わり、共通情報は常に同じ位置に表示される。即ち、医用画像の切り替えにおける付帯情報の遷移が最小限に抑えられることにより、読影の効率化を図ることができる。これは、医用画像をスクロールする頻度の高いマルチスライス画像読影の場合、特に効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1に、本実施形態における画像表示システム100を示す。
画像表示システム100は、RIS10、モダリティ20、PACS30、医用画像表示装置40、医用画像出力装置50等を備えて構成される。各装置はネットワークケーブル60で接続されており、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)により医用画像等のデータのやりとりを行う。
【0015】
RIS10は、「Radiology Information System」の略であり、放射線科内の情報を管理する放射線科情報システムである。RIS10は、オペレータによるオーダ情報の入力を受け付けてオーダ情報を登録する。オーダ情報には、主として患者情報、検査情報及び画像情報等が含まれ、具体的には患者名、検査日、画像番号が含まれる。
RIS10は、オーダ情報として登録した患者名、検査日、画像番号等をモダリティ20に送信する。
【0016】
モダリティ20は、デジタルの医用画像を生成する撮影装置であって、具体的にはCT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、CR(Computed Radiography)装置等である。
モダリティ20は、生成した医用画像にオーダ情報の一部を付帯させて、医用画像及びオーダ情報の一部の情報(付帯情報)をPACS30に送信する。付帯情報には、患者名、検査日、画像番号が含まれる。
【0017】
PACS(Picture Archiving and Communication System for medical application)30は、図示しないデータベースを有しており、医用画像及び付帯情報をデータベースにより保管する。
【0018】
医用画像表示装置40は、モダリティ20又はPACS30からの医用画像及び付帯情報を受信し、医用画像及び付帯情報を閲覧や読影に適正な態様により表示する。
【0019】
図2に、医用画像表示装置40の内部構成を示す。
医用画像表示装置40は、表示制御部41、入力部42、表示部43、通信部44、記憶部45等を備えて構成されており、各部はバス46により接続されている。
【0020】
表示制御部41は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成される。表示制御部41は、記憶部45に記憶されている各種プログラムとの協働により、表示部43の表示画面上に複数の医用画像を表示する処理等を行う。
【0021】
入力部42は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成される。入力部42は、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを入力信号として表示制御部41に出力する。
【0022】
表示部43は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成され、表示制御部41から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0023】
通信部44は、ネットワークインターフェース等により構成され、ネットワークケーブル60に接続された各装置との間でデータの送受信を行う。
【0024】
記憶部45は、HDD(Hard Disc Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成される。記憶部45は、表示制御部41により実行されるシステムプログラムを始めとする各種プログラムを記憶し、各種プログラムにより処理されたデータ等を記憶する。
【0025】
図1に戻り、医用画像出力装置50は、モダリティ20又はPACS30からの医用画像及び付帯情報を受信し、医用画像及び付帯情報を閲覧や読影に適正な態様によりフィルム出力する。
【0026】
図3に、医用画像出力装置50の内部構成示す。
医用画像出力装置50は、出力制御部51、入力部52、フィルム出力部53、通信部54、記憶部55等を備えて構成されており、各部はバス56により接続されている。
【0027】
出力制御部51は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成される。出力制御部51は、記憶部55に記憶されている各種プログラムとの協働により、フィルム上に複数の医用画像を出力する処理等を行う。
【0028】
入力部52は、入力部42と同様の構成であり、キーボードによる押下信号又はマウスによる操作信号を入力信号として出力制御部51に出力する。
【0029】
フィルム出力部53は、図示しないフィルム収容部、搬送部、露光部、現像部、排出部等を備えて構成され、医用画像又は付帯情報をフィルム上に出力して形成する。
【0030】
通信部54は、通信部44と同様の構成であり、ネットワークケーブル60に接続された各装置との間でデータの送受信を行う。
【0031】
記憶部55は、記憶部45と同様の構成であり、各種プログラム及び各種プログラムにより処理されたデータ等を記憶する。また、記憶部55は画像メモリを備え、出力対象の医用画像及び付帯情報を記憶する。
【0032】
図4を参照して、医用画像表示装置40による1画面表示処理について説明する。
表示制御部41は、入力部42を介して、複数の医用画像を1画面上に表示する指示があるか否か判断する(ステップS1)。
【0033】
1画面上に表示する指示がない場合(ステップS1;N)、表示制御部41は、表示する指示があるまで待機する。
1画面上に表示する指示があった場合(ステップS1;Y)、表示制御部41は、複数のフレームにより表示画面を構成する(ステップS2)。
【0034】
表示制御部41は、表示画面を構成する複数のフレームについて、患者情報ごと及び/又は検査情報ごとにグループ化する(ステップS3)。
【0035】
図5に、グループの概念図を示す。
グループG1は、1患者の複数の医用画像を表示する複数のフレームについて、患者情報でグループ化したグループの概念図である。ここでいう患者情報とは、具体的には患者名である。
1患者であるため、複数の医用画像の患者名は全て共通であり、複数のフレームは1つのグループ(グループG1)にグループ化される。
【0036】
グループG21、G22は、2患者の複数の医用画像を表示する複数のフレームについて、患者情報ごとにグループ化したグループの概念図である。
2患者であるため、複数の医用画像に患者名は2種類あり、複数のフレームは2つのグループ(グループG21とグループG22)にグループ化される。
【0037】
グループG3は、1検査の複数の医用画像を表示する複数のフレームについて、検査情報でグループ化したグループの概念図である。ここでいう検査情報は、具体的には検査日であるが、これは一例であり、検査シリーズとして、シリーズ情報を含み得る。
1検査であるため、複数の医用画像の検査日は全て共通であり、複数のフレームは1つのグループ(グループG3)にグループ化される。
【0038】
グループG41〜G43は、3検査の複数の医用画像を表示する複数のフレームについて、検査情報ごとにグループ化したグループの概念図である。
3検査であるため、複数の医用画像に検査日は3種類あり、複数のフレームは3つのグループ(グループG41〜G43)にグループ化される。
【0039】
図4に戻り、表示制御部41は、各フレームについて、表示対象とする付帯情報を決定する(ステップS4)。
表示対象とする付帯情報には、例えば患者名、検査日、画像番号があり、表示制御部41は各フレームにつき、患者名、検査日、画像番号の何れか又は全てについて表示対象とするか否かを決定する。
【0040】
ここで、表示制御部41は、同一グループの何れか一のフレーム内にのみ、患者情報又は検査情報を表示対象として決定する。つまり、患者情報ごとにグループ化した一又は複数のグループ内の複数のフレームについては、そのうち何れか一のフレーム内にのみ、患者名を表示対象として決定する。検査情報ごとにグループ化した一又は複数のグループの複数のフレームについても同様に、何れか一のフレーム内にのみ、検査日を表示対象として決定する。
【0041】
図6に、同一グループの何れか一のフレーム内にのみ、患者名又は検査日を表示対象として決定した表示画面の概念図を示す。
表示画面D14は、1患者3検査の複数の医用画像を1画面上に表示した表示画面の概念図である。表示画面D14では、グループG1のフレームF1内にのみ、患者名が表示対象として決定されて表示される。また、表示画面D14では、グループG4のフレームF41〜F43内にのみ、検査日が表示対象として決定されて表示される。
【0042】
また、表示画面D26は、2患者3検査の複数の医用画像を1画面上に表示した表示画面の概念図である。表示画面D26では、グループG2のフレームF21、F22内にのみ、患者名が表示対象として決定されて表示される。また、表示画面D26では、グループG6のフレームF61〜F66内にのみ、検査日が表示対象として決定されて表示される。
【0043】
図4に戻り、表示制御部41は、各フレーム内に医用画像を表示するとともに(ステップS5)、ステップ4で表示対象として決定した患者名、検査日又は画像番号を表示する(ステップS6)。
【0044】
図7に、表示画面の一例を示す。
表示画面D1は、1患者3検査の複数の医用画像を1画面上に表示した表示画面である。各フレーム内には、医用画像が表示される。また、フレームF1内にのみ患者名が表示され、フレームF41〜F43(フレームF43はフレームF1と同一フレーム)内にのみ検査日が表示される。
【0045】
表示画面D2は、表示画面D1において入力部42により一の医用画像が選択された場合の表示画面である。選択された医用画像を囲むフレームは、色が付されることにより強調して表示される。また、選択されたフレームを囲むグループG42の枠線は、色が付されることにより強調して表示される。選択されたフレームやグループ枠は、色の他に、太くしたり点滅表示したりして強調して表示されるとしてもよい。
【0046】
図4に戻り、表示制御部41は、入力部42を介して、医用画像をスクロールする指示があるか否か判断する(ステップS7)。
スクロールする指示があった場合(ステップS7;Y)、表示制御部41は、ステップS5に移行して、各フレーム内に別の医用画像を表示する。
スクロールする指示がない場合(ステップS7;N)、表示制御部41は、画面構成又は画面を構成するフレーム数を変更する指示があるか否か判断する(ステップS8)。
【0047】
画面構成又はフレーム数を変更する指示があった場合(ステップS8;Y)、表示制御部41は、ステップS3に移行して、画面構成又はフレーム数を変更した後の各フレームについて患者情報ごと及び/又は検査情報ごとで再度グループ化する。
画面構成又はフレーム数を変更する指示がない場合(ステップS8;N)、表示制御部41は、閲覧又は読影の終了指示があるか否か判断する(ステップS9)。
【0048】
終了指示がない場合(ステップS9;N)、表示制御部41は、入力部42を介して何らかの指示があるまで待機する。
終了指示があった場合(ステップS9;Y)、表示制御部41は、1画面表示処理を終了する。
【0049】
次に、図8を参照して、医用画像出力装置50による1フィルム出力処理について説明する。
出力制御部51は、入力部52を介して、複数の医用画像を1フィルム上にフィルム出力する指示があるか否か判断する(ステップS21)。
【0050】
フィルム出力する指示がない場合(ステップS21;N)、出力制御部51は、出力する指示があるまで待機する。
フィルム出力する指示があった場合(ステップS21;Y)、出力制御部51は、複数のフレームによりフィルム上を構成する(ステップS22)。
【0051】
出力制御部51は、フィルム上を構成する複数のフレームについて、患者情報ごと又は検査情報ごとにグループ化する(ステップS23)。
グループ化された一又は複数のグループは、図5のグループG1等と同様である。
【0052】
出力制御部51は、各フレームについて、出力対象とする付帯情報を決定する(ステップS24)。
出力対象とする付帯情報には、例えば患者名、検査日、画像番号があり、出力制御部51は各フレームにつき、患者名、検査日、画像番号の何れか又は全てについてフィルム出力するか否かを決定する。
【0053】
ここで、出力制御部51は、同一グループの何れか一のフレーム内にのみ、患者情報又は検査情報を出力対象として決定する。つまり、患者情報ごとにグループ化した一又は複数のグループ内の複数のフレームについては、そのうち何れか一のフレーム内にのみ、患者名を出力対象として決定する。検査情報ごとにグループ化した一又は複数のグループの複数のフレームについても同様に、何れか一のフレーム内にのみ、検査日を出力対象として決定する。
同一グループの何れか一のフレーム内にのみ、患者名又は検査日を出力対象として決定した表示画面の概念図は、図6と同様であるためここでの説明は省略する。
【0054】
出力制御部51は、各フレーム内に医用画像をフィルム出力するとともに(ステップS25)、出力対象とした付帯情報をフィルム出力する(ステップS26)。
複数の医用画像を1フィルム上にフィルム出力したフィルム表示例は、図7と同様であるためここでの説明は省略する。
【0055】
以上のように、本実施形態によれば、各医用画像の画面表示サイズ又は出力表示サイズを最大限に確保し、各医用画像との対応関係を明確にしつつ付帯情報を集約して表示することができる。よって、一覧性及び視認性を確保することができ、読影の効率化を図ることができる。
【0056】
また、集約した付帯情報を強調して画面表示又はフィルム表示することができる。
【0057】
また、入力部42により選択された一の医用画像を囲むフレームや、フレームを囲むグループ枠を強調して画面表示又はフィルム表示することができる。
【0058】
また、付帯情報には患者情報又は検査情報を含ませ、患者情報には患者名、検査情報には検査日を含ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】画像表示システムの全体構成を示す図である。
【図2】医用画像表示装置の機能ブロック図である。
【図3】医用画像出力装置の機能ブロック図である。
【図4】医用画像表示装置による1画面表示処理を示すフロー図である。
【図5】グループを示す概念図である。
【図6】表示画面の概念図である。
【図7】表示画面の一例を示す図である。
【図8】医用画像出力装置による1フィルム出力処理を示すフロー図である。
【図9A】従来の表示画面の一例を示す図である。
【図9B】従来の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
100 画像表示システム
10 RIS
20 モダリティ
30 PACS
40 医用画像表示装置
41 表示制御部
42 入力部
43 表示部
50 医用画像出力装置
51 出力制御部
52 入力部
53 フィルム出力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の画面を構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時に表示する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約して表示する医用画像表示装置であって、
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループ内の何れか一のフレーム内に、当該グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約して表示する表示制御部を備えた医用画像表示装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を強調して表示する請求項1に記載の医用画像表示装置。
【請求項3】
前記複数の医用画像のうち何れか一の医用画像を選択するための入力部を更に備え、
前記表示制御部は、前記入力部により選択された一の医用画像を囲むフレーム又は当該フレームを囲むグループ枠を強調して表示する請求項1又は2に記載の医用画像表示装置。
【請求項4】
前記グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報は、患者情報又は検査情報を含み、
前記患者情報は、患者名を含み、
前記検査情報は、検査日を含む請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項5】
一のフィルムを構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時にフィルム出力する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約してフィルム出力する医用画像出力装置であって、
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループ内の何れか一のフレーム内に、当該グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約してフィルム出力する出力制御部を備えた医用画像出力装置。
【請求項6】
前記出力制御部は、前記グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を強調してフィルム出力する請求項5に記載の医用画像出力装置。
【請求項7】
前記複数の医用画像のうち何れか一の医用画像を選択するための入力部を更に備え、
前記出力制御部は、前記入力部により選択された一の医用画像を囲むフレーム又は当該フレームを囲むグループ枠を強調してフィルム出力する請求項5又は6に記載の医用画像出力装置。
【請求項8】
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報は、患者情報又は検査情報を含み、
前記患者情報は、患者名を含み、
前記検査情報は、検査日を含む請求項5〜7の何れか一項に記載の医用画像出力装置。
【請求項1】
一の画面を構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時に表示する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約して表示する医用画像表示装置であって、
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループ内の何れか一のフレーム内に、当該グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約して表示する表示制御部を備えた医用画像表示装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を強調して表示する請求項1に記載の医用画像表示装置。
【請求項3】
前記複数の医用画像のうち何れか一の医用画像を選択するための入力部を更に備え、
前記表示制御部は、前記入力部により選択された一の医用画像を囲むフレーム又は当該フレームを囲むグループ枠を強調して表示する請求項1又は2に記載の医用画像表示装置。
【請求項4】
前記グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報は、患者情報又は検査情報を含み、
前記患者情報は、患者名を含み、
前記検査情報は、検査日を含む請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項5】
一のフィルムを構成する複数のフレーム内に複数の医用画像を同時にフィルム出力する際、前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報を特定領域に集約してフィルム出力する医用画像出力装置であって、
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報の内容ごとに前記複数のフレームを一又は複数のグループにグループ分けし、当該一又は複数のグループ内の何れか一のフレーム内に、当該グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を集約してフィルム出力する出力制御部を備えた医用画像出力装置。
【請求項6】
前記出力制御部は、前記グループ内の各医用画像に共通して付帯する付帯情報を強調してフィルム出力する請求項5に記載の医用画像出力装置。
【請求項7】
前記複数の医用画像のうち何れか一の医用画像を選択するための入力部を更に備え、
前記出力制御部は、前記入力部により選択された一の医用画像を囲むフレーム又は当該フレームを囲むグループ枠を強調してフィルム出力する請求項5又は6に記載の医用画像出力装置。
【請求項8】
前記複数の医用画像に共通して付帯する付帯情報は、患者情報又は検査情報を含み、
前記患者情報は、患者名を含み、
前記検査情報は、検査日を含む請求項5〜7の何れか一項に記載の医用画像出力装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【公開番号】特開2010−125022(P2010−125022A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301998(P2008−301998)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】
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