説明

医用画像診断支援装置、医用画像診断支援方法及びプログラム

【課題】石灰化を伴った胸膜肥厚性病変であっても、大きさの経時的変化を容易に把握し得る医用画像診断支援装置、方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】胸部CT画像から生成された3次元の肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像をそれぞれ入力する入力手段と、前記入力された肺野抽出画像及び軟部組織抽出画像を構成する全てのボクセルを関心ボクセルとして決定し、当該決定した各関心ボクセルを中心とした球フィルタFを用いて、球フィルタFの内部領域の一部のボクセルを肥厚推定領域として抽出する第1抽出手段と、前記抽出された肥厚推定領域に対して収縮処理及びラベリング処理を行い、胸膜中皮腫を抽出する第2抽出手段と、を有する医用画像診断支援装置10とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像診断支援装置、医用画像診断支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アスベストによる胸膜プラーク及び悪性胸膜中皮腫などの胸膜病変の発生が増加している。この中でも胸膜プラークと悪性胸膜中皮腫の胸膜肥厚性病変には密接な関係がある。胸膜病変プラークの増大はアスベスト曝露量が多いことを示唆し、アスベスト曝露量が多いと悪性胸膜中皮腫の発生頻度は高くなる。
何れの病変も初期には自覚症状が少なく、診断において画像所見が重要であるが、その変化を早期に発見することは難しい。胸膜プラークはゆっくりと増大するため、長い経過にわたる多数のCT検査所見の変化を正確に判定することは困難である。そのため、胸膜病変の初期からの経時的変化の評価が大切になる。
つまり、胸膜プラーク及び悪性胸膜中皮腫などの胸膜肥厚性病変の経時的な変化は、患者の予後に重大な影響を与える。そして、積極的な診断方法を行う必要があるのか、積極的な治療が必要なのか、を考える上で重要な判断基準となる。
【0003】
通常の胸膜肥厚性病変(胸膜プラーク、悪性胸膜中皮腫、胸膜のびまん性肥厚等)にはCT検査が行われるが、CT検査によって生成される画像枚数は膨大である。従って、医師は読影の際、過度の負担を強いられる。
【0004】
読影の負担軽減を図るべく、従来まで、CT検査によって得られた2次元のCT画像(以下、「2次元CT画像」という)から、胸膜肥厚性病変の最大厚を半手動で検出する技術が開示されている(非特許文献1参照)。
また、CT検査によって得られた3次元のCT画像(以下、「3次元CT画像」という)から、肋骨周囲の軟部組織内の病変構造を3次元トップハット変換によって検出する手法が開示されている(非特許文献2参照)。
【非特許文献1】S.G. Armato R.N.J Vogelzang, and H.L. Kindler, M. Kocherginsky, “Measurement of mesothelioma on thoracic CT scans: A comparison of manual and computer-assisted techniques”, Med.Phys. Vol.31,No.5,pp.1105-1115,May,2004
【非特許文献2】渡辺恵人、長谷川淳一、目加田慶人、森健策、縄野繁:“3次元トップハット変換を用いた腹部エックス線CT像からの胃壁ひだ抽出”、電子情報通信学会論文誌(D-ll)、J85-D-ll,7,pp.1250-1258(July 2002)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、非特許文献1の技術では、胸膜肥厚性病変の面積及び体積を算出することはできず、大きさの経時的変化を把握することができない。また、スライス画像間で変化の激しい肺野上部では、2次元CT画像から胸膜肥厚性病変を精度良く検出することはできない。
非特許文献2の技術では、胸膜肥厚性病変に石灰化を伴った場合、胸膜肥厚性病変と肋骨との判別を精度良く認識することができない。
【0006】
本発明は、石灰化を伴った胸膜肥厚性病変であっても、大きさの経時的変化を容易に把握し得る医用画像診断支援装置、方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、
胸部CT画像から生成された3次元の肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像をそれぞれ入力する入力手段と、
前記入力された肺野抽出画像及び軟部組織抽出画像を構成する全てのボクセルを関心ボクセルとして決定し、当該決定した各関心ボクセルを中心とした球フィルタを用いて、当該球フィルタの内部領域の一部のボクセルを肥厚推定領域として抽出する第1抽出手段と、
前記抽出された肥厚推定領域に対して収縮処理及びラベリング処理を行い、胸膜肥厚性病変を抽出する第2抽出手段と、
を有する医用画像診断支援装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、石灰化の有無に拘らず、胸膜肥厚性病変の大きさの経時的変化を容易に把握することができる。よって、悪性化の早期発見を支援することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係る医用画像診断支援装置について、最適な実施形態の構成及び動作について図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
まず、構成について説明する。
図1に、本実施形態における医用画像診断支援装置10の内部構成を示す。
医用画像診断支援装置10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、記憶部15から構成される。
【0011】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部15に格納されている所定のプログラムをRAMに展開し、当該プログラムとの協働により処理動作を統括的に制御する。
【0012】
操作部12は、数字キー、文字キー、機能キー等を備えたキーボードや、マウス等を備えて構成され、操作されたキーに対応する操作信号を制御部11に出力する。
【0013】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成され、制御部11の表示制御に従って、医用画像や操作画面等の各種表示情報を表示する。なお、表示部13は、操作部12と一体型のタッチパネルを構成する態様としてもよい。
【0014】
通信部14は、ネットワークインターフェイスカードやモデム等の通信用のインターフェイスを備えて構成される。医用画像診断支援装置10は、通信部14を介して、図示しないモダリティによって生成された医用画像を受信する。
【0015】
記憶部15は、システムプログラムの他、制御部11により実行される制御プログラムや画像処理プログラム等の各種プログラムを備える。また、記憶部15は、各プログラムの実行に必要な各種パラメータを記憶し、実行された後に処理されたデータ等を記憶する。
また、記憶部15は、球フィルタを用いて胸膜肥厚性病変を検出する処理プログラムを記憶する。
【0016】
図2に、球フィルタFの概念図を示す。
球フィルタFは、表面領域Cに判断基準となるボクセル数が設定された球状のフィルタである。表面領域Cは、半径aの球ボクセル(外円領域A)から半径bの球ボクセル(内円領域B)を差し引いた球状ボクセルの領域である。表面領域Cに判断基準以上の骨ボクセルの数が含まれる場合、球フィルタFは外円領域Aのボクセルを抽出せず、骨ボクセルの数が判断基準以下である場合に外円領域Aのボクセルを抽出する。なお、骨ボクセルとは、CT値に基づいて胸部CT画像から抽出したボクセルをいい、図5で説明する。
【0017】
図3に、球フィルタFのサイズについて説明する2次元の胸部CT画像を示す。
球フィルタFのサイズは、肋骨等の骨ボクセルによって閉じられた一定の領域から外部領域に進入できない程度の大きさ、つまり肋骨の間隔よりも大きいサイズとする。また、正常な胸膜部分を抽出しないように、正常の胸膜部分において求めた曲率半径を基準として、球フィルタFの半径(a、b)を4〜5[cm]程度とする。また、厚さ(a−b)は2[mm]程度とする。なお、患者によって、これらのサイズは適宜変更可能である。
【0018】
次に、処理動作について説明する。
図4に、球フィルタFを用いた胸膜肥厚性病変抽出処理を示す。
なお、図4に示す処理の前提として、複数の2次元の胸部CT画像(以下、「2次元胸部CT画像」という)が3つの領域に分割処理されているものとする。ここでは、分割処理して生成された3つの領域における画像をそれぞれ、肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像ということとする。分割処理は、制御部11と記憶部15との協働によって行われるとしてもよいし、外部装置によって予め行われるとしてもよい。
【0019】
図5に、2次元胸部CT画像を示す。
元画像G1は、CT検査によって生成された2次元胸部CT画像である。
肺野抽出画像G2は、元画像G1からCT値<−400を満たす画素で構成される2次元胸部CT画像である。
軟部組織抽出画像G3は、元画像G1からCT値≧−400を満たす画素で構成される2次元胸部CT画像である。
骨抽出画像G4は、元画像G1からCT値>+100を満たす画素で構成される2次元胸部CT画像である。
【0020】
制御部11は、元画像G1から分割処理して生成された肺野抽出画像G2、軟部組織抽出画像G3、及び骨抽出画像G4をそれぞれ複数枚入力し、各抽出画像に対して3次元の胸部CT画像(以下、「3次元胸部CT画像」という)を生成する(ステップS1)。
【0021】
制御部11は、生成した3次元胸部CT画像のうち、肺野抽出画像、及び軟部組織抽出画像を構成する全てのボクセルを関心ボクセルとして決定する(ステップS2)。
【0022】
制御部11は、決定した関心ボクセルの何れか一つを中心とした球フィルタFを用いて、表面領域Cに含まれるボクセルを抽出する(ステップS3)。
なお、球フィルタF及び表面領域Cは、図2で説明したフィルタ及び領域である。
【0023】
制御部11は、表面領域Cに含まれる骨ボクセルの数が一定数Nより少ないか否か判断する(ステップS4)。骨ボクセルの数とは、骨抽出画像を構成するボクセル数である。
一定数Nより少ない場合(ステップS4;Y)、制御部11は、球フィルタFの外円領域Aから肺野抽出画像を構成するボクセル(肺野領域)を除外して、肥厚推定領域を抽出する(ステップS6)。
一定数Nより多い場合(ステップS4;N)、制御部11は、ステップS7に移行する。
【0024】
図6に、肥厚推定領域の抽出処理(ステップS3〜S6)を説明する概念図を示す。
図6では、2つの関心ボクセルを中心とした球フィルタF(説明の便宜上、球フィルタF1及び球フィルタF2とする)を例に挙げて説明する。
【0025】
球フィルタF1は、表面領域Cに含まれるボクセルのうち、骨ボクセルの数が一定数Nより少ない場合に外円領域Aのボクセルを肥厚推定領域として抽出する。ここで、球フィルタF1の表面領域Cに含まれる骨ボクセルの数は1つである。仮に、一定数Nの値を「5」とした場合、表面領域Cに含まれる骨ボクセルの数は一定数Nより少ない。よって、球フィルタF1は、外円領域Aに含まれるボクセルを抽出する。抽出したボクセルから肺野抽出画像を構成するボクセルを除いたボクセルが肥厚推定領域となる。
【0026】
球フィルタF2の表面領域Cに含まれる骨ボクセルの数は5つ以上である。一定数Nの値を上記と同様に「5」とした場合、表面領域Cに含まれる骨ボクセルの数は一定数Nよりも多い。よって、球フィルタF2は、外円領域Aに含まれるボクセルを抽出しない。
【0027】
制御部11は、ステップS2で決定した全ての関心ボクセルを中心に、球フィルタFによる処理が済んでいるか否か判断する(ステップS7)。
処理済みでない場合(ステップS7;N)、制御部11は、ステップS5に移行する。
処理済みである場合(ステップS7;Y)、制御部11は、球フィルタFを用いて抽出した肥厚推定領域に対し、収縮処理を行う(ステップS8)。抽出した肥厚推定領域には肥厚領域のボクセルと心臓領域のボクセルとが含まれており、連結した一つの領域を形成している。よって、制御部11は、収縮処理によって連結部分のボクセルを除去し、肥厚領域と心臓領域とを切り離す。
【0028】
制御部11は、収縮処理した肥厚推定領域に対し、ラベリング処理を行う(ステップS9)。制御部11は、ラベリング処理によって、肥厚領域のボクセルとその他の領域(心臓領域等)のボクセルとのグループ化を行い、両領域を区別する。制御部11は、ボクセル数の1番多い領域をラベル番号1番とし、以下、2番、3番・・・とラベリングを行う。
【0029】
制御部11は、ラベリング処理によってラベリングした領域のうち、ラベル番号が1番の領域を除外して、ラベル番号が2番以降の領域を抽出する(ステップS10)。つまり、制御部11は、肥厚領域のみを抽出する。
【0030】
制御部11は、抽出した肥厚領域を胸膜肥厚性病変として決定し、決定した胸膜肥厚性病変のボクセル数から体積及び最大厚を算出する(ステップS11)。
【0031】
制御部11は、胸膜肥厚性病変を表示部13の画面上に識別表示し、又は胸膜肥厚性病変の体積及び最大厚をアノテーション表示して(ステップS12)、胸膜肥厚性病変抽出処理を終了する。
【0032】
図7に、胸膜肥厚性病変を識別表示した3次元胸部CT画像の一例を示す。
3次元胸部CT画像G5は、元画像から生成した3次元の胸部CT画像である。
3次元胸部CT画像G6は、3次元胸部CT画像G5に胸膜肥厚性病変を識別表示し、胸膜肥厚性病変の体積及び最大厚をアノテーション表示した3次元の胸部CT画像である。
【0033】
以上のように、本実施形態によれば、3次元の肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像のそれぞれを入力し、球フィルタFを用いて肥厚領域のみを抽出することができる。よって、肥厚領域の経時的変化を容易に把握することができる。
【0034】
また、球フィルタFは予め定められたボクセル数を判断基準に設定した表面領域Cを有し、表面領域Cに含まれる骨ボクセルの数が一定数N以下である場合にのみ、外円領域Aのボクセルを抽出することができる。よって、肋骨と近接する石灰化を伴った胸膜肥厚性病変であっても、石灰化を骨と誤認することなく抽出することができる。
【0035】
また、球フィルタFを用いて抽出した外円領域Aのボクセルから、肺野抽出画像を構成するボクセルを除くことで、肥厚推定領域を抽出することができる。肥厚推定領域を収縮処理及びラベリング処理することで、肥厚領域を抽出することができる。
【0036】
また、胸部CT画像から上記した3次元の肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像を生成することができる。
【0037】
また、肥厚領域を胸膜肥厚性病変として決定し、決定した胸膜肥厚性病変を識別表示することができる。よって、胸膜肥厚性病変の大きさの経時的変化を視覚的に容易に把握することができ、悪性化の早期発見を支援し得る。
【0038】
また、胸膜肥厚性病変を構成するボクセル数に基づいて、胸膜肥厚性病変の体積及び最大厚を算出することができる。よって、胸膜肥厚性病変の大きさについて、数値により容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】医用画像診断支援装置の内部構成を示す図である。
【図2】球フィルタの概念図である。
【図3】球フィルタのサイズについて説明する2次元胸部CT画像の図である。
【図4】胸膜肥厚性病変抽出処理を示すフロー図である。
【図5】肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像を示す図である。
【図6】肥厚推定領域の抽出処理を説明する概念図である。
【図7】胸膜肥厚性病変を識別表示した3次元胸部CT画像を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
10 医用画像診断支援装置
11 制御部
12 操作部
13 表示部
14 通信部
15 記憶部
F 球フィルタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胸部CT画像から生成された3次元の肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像をそれぞれ入力する入力手段と、
前記入力された肺野抽出画像及び軟部組織抽出画像を構成する全てのボクセルを関心ボクセルとして決定し、当該決定した各関心ボクセルを中心とした球フィルタを用いて、当該球フィルタの内部領域の一部のボクセルを肥厚推定領域として抽出する第1抽出手段と、
前記抽出された肥厚推定領域に対して収縮処理及びラベリング処理を行い、胸膜肥厚性病変を抽出する第2抽出手段と、
を有する医用画像診断支援装置。
【請求項2】
前記球フィルタは、表面領域に判断基準となるボクセル数が設定された球状のフィルタであって、
前記第1抽出手段は、前記表面領域において、前記骨抽出画像を構成するボクセル数が一定数以下である場合に、当該球フィルタの内部領域の一部のボクセルを前記肥厚推定領域として抽出する請求項1に記載の医用画像診断支援装置。
【請求項3】
前記球フィルタの内部領域の一部のボクセルは、当該球フィルタの内部領域のボクセルから前記肺野抽出画像を構成するボクセルを除いたボクセルである請求項1又は2に記載の医用画像診断支援装置。
【請求項4】
前記胸部CT画像から前記3次元の肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像を生成して、前記入力手段に出力する3次元画像生成手段と、
を更に有する請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像診断支援装置。
【請求項5】
前記胸膜肥厚性病変を前記3次元の胸部CT画像上に識別表示する表示手段と、
を更に有する請求項1〜4の何れか一項に記載の医用画像診断支援装置。
【請求項6】
前記胸膜肥厚性病変のボクセル数に基づいて、当該胸膜肥厚性病変の体積及び最大厚を算出する算出手段と、を更に有し、
前記表示手段は、前記胸膜肥厚性病変を識別表示するとともに、当該胸膜肥厚性病変の体積又は最大厚を表示する請求項5に記載の医用画像診断支援装置。
【請求項7】
胸部CT画像から生成された3次元の肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像をそれぞれ入力する工程と、
前記入力された肺野抽出画像及び軟部組織抽出画像を構成する全てのボクセルを関心ボクセルとして決定し、当該決定した各関心ボクセルを中心とした球フィルタを用いて、当該球フィルタの内部領域の一部のボクセルを肥厚推定領域として抽出する工程と、
前記抽出された肥厚推定領域に対して収縮処理及びラベリング処理を行い、胸膜肥厚性病変を抽出する工程と、
を有する医用画像診断支援方法。
【請求項8】
コンピュータに、
胸部CT画像から生成された3次元の肺野抽出画像、軟部組織抽出画像、及び骨抽出画像をそれぞれ入力する工程と、
前記入力された肺野抽出画像及び軟部組織抽出画像を構成する全てのボクセルを関心ボクセルとして決定し、当該決定した各関心ボクセルを中心とした球フィルタを用いて、当該球フィルタの内部領域の一部のボクセルを肥厚推定領域として抽出する工程と、
前記抽出された肥厚推定領域に対して収縮処理及びラベリング処理を行い、胸膜肥厚性病変を抽出する工程と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−63514(P2010−63514A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230680(P2008−230680)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】