医薬品化合物のための改善されたリンカー
診断用イメージングまたは治療における使用のための医薬品化合物の半減期を延長する新規のおよび改善された方法は、診断薬または治療薬部分を、標的ペプチドまたは別の診断薬もしくは治療薬部分に結合させるための新規なリンカーを使用する。得られた化合物は一般式M−N−O−P−Q(ここに、Mは診断薬または治療薬部分であり、N−O−Pは本発明のリンカーであり、そしてQは標的ペプチドである)を有することができる。別の具体的態様にて、該化合物は式M−N−O−P−M(ここに、Mは独立して診断薬または治療薬部分であり、そしてN−O−Pは本発明のリンカーである)を有することができる。本発明化合物を用いて患者をイメージングまたは治療する方法もまた提供する。診断用イメージング剤を該化合物から製造するための方法およびキットをさらに提供する。該化合物を用いた患者の放射線治療のための方法をさらに提供し、放射線治療薬を該化合物から製造するための方法も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは診断薬部分であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的部分であり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項2】
標的部分が置換胆汁酸のアミノ基または置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
標的部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
標的部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
診断薬部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合し、標的部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
診断薬部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合し、標的部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
診断薬部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合し、標的部分がこの置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Mがx線イメージング剤、磁気共鳴イメージング剤、超音波イメージング剤、蛍光剤、放射性核種イメージング剤および光学的イメージング剤からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
Mが光学的イメージング剤である、請求項8記載の化合物。
【請求項10】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは治療薬部分であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的部分であり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項11】
標的部分が置換胆汁酸のアミノ基または置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
標的部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項13】
標的部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項14】
治療薬部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合し、標的部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項15】
治療薬部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合し、標的部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項16】
治療薬部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合し、標的部分がこの置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項17】
Mが放射性医薬品、光線療法剤、抗生剤、ホルモン、酵素、抗体および成長因子からなる群から選択される、請求項10〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
Mがインスリンである、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
一般式:
M−N−O−P−M
[式中、
Mはそれぞれ、独立して診断薬または治療薬部分であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項20】
一方のMが置換胆汁酸のアミノ基に結合し、二番目のMが置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項19記載の化合物。
【請求項21】
最初のMが置換胆汁酸のアミノ基に結合し、二番目のMがこの置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項19記載の化合物。
【請求項22】
最初のMおよび二番目のMが同じまたは異なる、請求項19記載の化合物。
【請求項23】
最初のMおよび二番目のMが同じである、請求項19記載の化合物。
【請求項24】
最初のMおよび二番目のMが異なる、請求項19記載の化合物。
【請求項25】
医薬品化合物の半減期を改善する方法であって、式:
N−O−P
[式中、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、そして
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
を有するリンカーを用いて診断薬部分、治療薬部分、金属キレート剤または放射性ハロゲンを標的ペプチドに結合させる工程を含む方法。
【請求項26】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項21記載の方法。
【請求項27】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは金属キレート剤であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的ペプチドであり、そして
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項28】
QがLHRH、インスリン、オキシトシン、ソマトスタチン、NK−1、VIP、P物質、NPY、エンドセリンA、エンドセリンB、ブラジキニン、インターロイキン−1、EGF、CCK、ガラナン、MSH、ランレオチド、オクトレオチド、マルトース、アルギニン−バソプレシンならびにその類似体および誘導体からなる群から選択されるペプチドホルモンである、請求項27記載の化合物。
【請求項29】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項27記載の化合物。
【請求項30】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは金属キレート剤であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
QはLHRHペプチドまたはその類似体もしくは誘導体であり、そして
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項31】
Qが式:
PGlu−His−Trp−W−Tyr−DLys−X−Y−Pro−Z
[式中、
W=Ser、NMeSerまたはThr
X=Leu、NMeLeu、t−ブチルGly
Y=Arg、Arg(Et2)、Cit、Lys(イソプロピル)および
Z=Gly−NH2、NHエチル、Azagly−NH2]
で示されるLHRH類似体である、請求項30記載の化合物。
【請求項32】
一般式:
Glu−His−Trp−W−Tyr−DLys(M−N−O−P)−X−Y−Pro−Z
[式中、
Mはキレート剤であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
W=Ser、NMeSerまたはThr
X=Leu、NMeLeu、t−ブチルGly
Y=Arg、Arg(Et2)、Cit、Lys(イソプロピル)
Z=Gly−NH2、NHエチル、Azagly−NH2
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁アミノ酸である]
で示される化合物。
【請求項33】
MがDOTA−Glyである、請求項31記載の化合物。
【請求項34】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項30または31記載の化合物。
【請求項35】
少なくとも1つのMがインスリンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項24記載の化合物。
【請求項36】
Qがインスリンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項28記載の化合物。
【請求項37】
ウシNεB29−[4−[[(3β,5β,12α)−23−カルボキシ−12−ヒドロキシ−24−ノルコラン−3−イル]アミノ]−4−オキソブタノイル]インスリン化合物。
【請求項38】
4−[[(3β,5β,12α)−23−カルボキシ−12−ヒドロキシ−24−ノルコラン−3−イル]アミノ]−4−オキソブタン酸N−ヒドロキシスクシンイミジルエステル化合物。
【請求項39】
ウシ1−[[(3β,5β,12α)−23−[(1,1−ジメチル)エトキシカルボニル]−12−ヒドロキシ−24−ノルコラン−3−イル]アミノ]カルボニル−3,5−ビス[[4−(インスリン−NεB29−イル)−1,4−ジオキソブチル]アミノ]ベンゼン化合物。
【請求項40】
ウシ1−[[(3β,5β,12α)−23−[(1,1−ジメチル)エトキシカルボニル]−12−ヒドロキシ−24−ノルコラン−3−イル]アミノ]カルボニル−3−[[4−(インスリン−NεB29−イル)−1,4−ジオキソブチル]アミノ]−5−[[[[2−[[[4,7,10−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデシル]アセチル]アミノ]エチル]アミノ]−1,4−ジオキソブチル]アミノ]ベンゼン化合物。
【請求項41】
111インジウムで標識されている、請求項40記載の化合物。
【請求項42】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは放射性ハロゲンであり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的ペプチドであり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁アミノ酸である]
で示される化合物。
【請求項43】
QがLHRH、インスリン、オキシトシン、ソマトスタチン、NK−1、VIP、P物質、NPY、エンドセリンA、エンドセリンB、ブラジキニン、インターロイキン−1、EGF、CCK、ガラナン、MSH、ランレオチド、オクトレオチド、マルトース、アルギニン−バソプレシンならびにその類似体および誘導体からなる群から選択されるペプチドホルモンである、請求項42記載の化合物。
【請求項44】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項42記載の化合物。
【請求項45】
Qがインスリンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項42記載の化合物。
【請求項46】
イメージングする方法であって、診断用放射性核種と錯体化した請求項23または35記載の化合物を含む診断用イメージング剤を患者に投与し、その患者をイメージングする工程を含む方法。
【請求項47】
診断用イメージング剤を製造する方法であって、注射用媒体に、請求項27または30記載の化合物を含む物質を加える工程を含む方法。
【請求項48】
診断用イメージング剤を製造するキットであって、注射用医薬媒体を含む第一バイアルおよび請求項27記載の化合物を含む第二バイアルを含むキット。
【請求項49】
患者を治療する方法であって、患者に、医療用放射性核種と錯体化した請求項27または30記載の化合物を含む放射性医薬品を投与する工程を含む方法。
【請求項50】
放射性医薬品を製造する方法であって、注射用医薬媒体に、請求項27または30記載の化合物を含む物質を加える工程を含む方法。
【請求項51】
放射性医薬品を製造するキットであって、注射用医薬媒体を含む第一バイアルおよび請求項27記載の化合物を含む第二バイアルを含むキット。
【請求項52】
さらに治療薬を投与する、請求項49記載の方法。
【請求項53】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは診断薬部分であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的部分であり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項54】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項54記載の化合物。
【請求項55】
医薬品化合物の半減期を改善する方法であって、式:
N−O−P
[式中、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、そして
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
を有するリンカーを診断薬部分、治療薬部分、金属キレート剤または放射性ハロゲンに結合させる工程を含む方法。
【請求項56】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項21記載の方法。
【請求項1】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは診断薬部分であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的部分であり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項2】
標的部分が置換胆汁酸のアミノ基または置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
標的部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
標的部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
診断薬部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合し、標的部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
診断薬部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合し、標的部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
診断薬部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合し、標的部分がこの置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Mがx線イメージング剤、磁気共鳴イメージング剤、超音波イメージング剤、蛍光剤、放射性核種イメージング剤および光学的イメージング剤からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
Mが光学的イメージング剤である、請求項8記載の化合物。
【請求項10】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは治療薬部分であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的部分であり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項11】
標的部分が置換胆汁酸のアミノ基または置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
標的部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項13】
標的部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項14】
治療薬部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合し、標的部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項15】
治療薬部分が置換胆汁酸のカルボキシル基に結合し、標的部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項16】
治療薬部分が置換胆汁酸のアミノ基に結合し、標的部分がこの置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項10記載の化合物。
【請求項17】
Mが放射性医薬品、光線療法剤、抗生剤、ホルモン、酵素、抗体および成長因子からなる群から選択される、請求項10〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
Mがインスリンである、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
一般式:
M−N−O−P−M
[式中、
Mはそれぞれ、独立して診断薬または治療薬部分であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項20】
一方のMが置換胆汁酸のアミノ基に結合し、二番目のMが置換胆汁酸のカルボキシル基に結合している、請求項19記載の化合物。
【請求項21】
最初のMが置換胆汁酸のアミノ基に結合し、二番目のMがこの置換胆汁酸のアミノ基に結合している、請求項19記載の化合物。
【請求項22】
最初のMおよび二番目のMが同じまたは異なる、請求項19記載の化合物。
【請求項23】
最初のMおよび二番目のMが同じである、請求項19記載の化合物。
【請求項24】
最初のMおよび二番目のMが異なる、請求項19記載の化合物。
【請求項25】
医薬品化合物の半減期を改善する方法であって、式:
N−O−P
[式中、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、そして
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
を有するリンカーを用いて診断薬部分、治療薬部分、金属キレート剤または放射性ハロゲンを標的ペプチドに結合させる工程を含む方法。
【請求項26】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項21記載の方法。
【請求項27】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは金属キレート剤であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的ペプチドであり、そして
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項28】
QがLHRH、インスリン、オキシトシン、ソマトスタチン、NK−1、VIP、P物質、NPY、エンドセリンA、エンドセリンB、ブラジキニン、インターロイキン−1、EGF、CCK、ガラナン、MSH、ランレオチド、オクトレオチド、マルトース、アルギニン−バソプレシンならびにその類似体および誘導体からなる群から選択されるペプチドホルモンである、請求項27記載の化合物。
【請求項29】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項27記載の化合物。
【請求項30】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは金属キレート剤であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
QはLHRHペプチドまたはその類似体もしくは誘導体であり、そして
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項31】
Qが式:
PGlu−His−Trp−W−Tyr−DLys−X−Y−Pro−Z
[式中、
W=Ser、NMeSerまたはThr
X=Leu、NMeLeu、t−ブチルGly
Y=Arg、Arg(Et2)、Cit、Lys(イソプロピル)および
Z=Gly−NH2、NHエチル、Azagly−NH2]
で示されるLHRH類似体である、請求項30記載の化合物。
【請求項32】
一般式:
Glu−His−Trp−W−Tyr−DLys(M−N−O−P)−X−Y−Pro−Z
[式中、
Mはキレート剤であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
W=Ser、NMeSerまたはThr
X=Leu、NMeLeu、t−ブチルGly
Y=Arg、Arg(Et2)、Cit、Lys(イソプロピル)
Z=Gly−NH2、NHエチル、Azagly−NH2
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁アミノ酸である]
で示される化合物。
【請求項33】
MがDOTA−Glyである、請求項31記載の化合物。
【請求項34】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項30または31記載の化合物。
【請求項35】
少なくとも1つのMがインスリンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項24記載の化合物。
【請求項36】
Qがインスリンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項28記載の化合物。
【請求項37】
ウシNεB29−[4−[[(3β,5β,12α)−23−カルボキシ−12−ヒドロキシ−24−ノルコラン−3−イル]アミノ]−4−オキソブタノイル]インスリン化合物。
【請求項38】
4−[[(3β,5β,12α)−23−カルボキシ−12−ヒドロキシ−24−ノルコラン−3−イル]アミノ]−4−オキソブタン酸N−ヒドロキシスクシンイミジルエステル化合物。
【請求項39】
ウシ1−[[(3β,5β,12α)−23−[(1,1−ジメチル)エトキシカルボニル]−12−ヒドロキシ−24−ノルコラン−3−イル]アミノ]カルボニル−3,5−ビス[[4−(インスリン−NεB29−イル)−1,4−ジオキソブチル]アミノ]ベンゼン化合物。
【請求項40】
ウシ1−[[(3β,5β,12α)−23−[(1,1−ジメチル)エトキシカルボニル]−12−ヒドロキシ−24−ノルコラン−3−イル]アミノ]カルボニル−3−[[4−(インスリン−NεB29−イル)−1,4−ジオキソブチル]アミノ]−5−[[[[2−[[[4,7,10−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデシル]アセチル]アミノ]エチル]アミノ]−1,4−ジオキソブチル]アミノ]ベンゼン化合物。
【請求項41】
111インジウムで標識されている、請求項40記載の化合物。
【請求項42】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは放射性ハロゲンであり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的ペプチドであり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁アミノ酸である]
で示される化合物。
【請求項43】
QがLHRH、インスリン、オキシトシン、ソマトスタチン、NK−1、VIP、P物質、NPY、エンドセリンA、エンドセリンB、ブラジキニン、インターロイキン−1、EGF、CCK、ガラナン、MSH、ランレオチド、オクトレオチド、マルトース、アルギニン−バソプレシンならびにその類似体および誘導体からなる群から選択されるペプチドホルモンである、請求項42記載の化合物。
【請求項44】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項42記載の化合物。
【請求項45】
Qがインスリンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項42記載の化合物。
【請求項46】
イメージングする方法であって、診断用放射性核種と錯体化した請求項23または35記載の化合物を含む診断用イメージング剤を患者に投与し、その患者をイメージングする工程を含む方法。
【請求項47】
診断用イメージング剤を製造する方法であって、注射用媒体に、請求項27または30記載の化合物を含む物質を加える工程を含む方法。
【請求項48】
診断用イメージング剤を製造するキットであって、注射用医薬媒体を含む第一バイアルおよび請求項27記載の化合物を含む第二バイアルを含むキット。
【請求項49】
患者を治療する方法であって、患者に、医療用放射性核種と錯体化した請求項27または30記載の化合物を含む放射性医薬品を投与する工程を含む方法。
【請求項50】
放射性医薬品を製造する方法であって、注射用医薬媒体に、請求項27または30記載の化合物を含む物質を加える工程を含む方法。
【請求項51】
放射性医薬品を製造するキットであって、注射用医薬媒体を含む第一バイアルおよび請求項27記載の化合物を含む第二バイアルを含むキット。
【請求項52】
さらに治療薬を投与する、請求項49記載の方法。
【請求項53】
一般式:
M−N−O−P−Q
[式中、
Mは診断薬部分であり、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Qは標的部分であり、そしてここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
で示される化合物。
【請求項54】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項54記載の化合物。
【請求項55】
医薬品化合物の半減期を改善する方法であって、式:
N−O−P
[式中、
Nは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、
Oはアルファアミノ酸または置換胆汁酸であり、
Pは0、アルファアミノ酸、置換胆汁酸または他の連結基であり、そして
ここに、N、OまたはPのうちの少なくとも1つは置換胆汁酸である]
を有するリンカーを診断薬部分、治療薬部分、金属キレート剤または放射性ハロゲンに結合させる工程を含む方法。
【請求項56】
置換胆汁酸が以下の化合物:
(3β,5β)−3−アミノコラン−24−酸、
(3β,5β,12α)−3−アミノ−12−ヒドロキシコラン−24−酸、
(3β,5β,7α,12α)−3−アミノ−7,12−ジヒドロキシコラン−24−酸、
Lys−(3,6,9)−トリオキサウンデカン−1,11−ジカルボニル−3,7−ジデオキシ−3−アミノコール酸、
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシ−12−オキソコラン−24−酸および
(3β,5β,7α)−3−アミノ−7−ヒドロキシコラン−24−酸
からなる群から選択される、請求項21記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【公表番号】特表2006−513247(P2006−513247A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−566646(P2004−566646)
【出願日】平成15年12月24日(2003.12.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/041656
【国際公開番号】WO2004/062574
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(504448162)ブラッコ・イメージング・ソシエタ・ペル・アチオニ (34)
【氏名又は名称原語表記】BRACCO IMAGING S.P.A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月24日(2003.12.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/041656
【国際公開番号】WO2004/062574
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(504448162)ブラッコ・イメージング・ソシエタ・ペル・アチオニ (34)
【氏名又は名称原語表記】BRACCO IMAGING S.P.A.
【Fターム(参考)】
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