説明

半導体ウェーハ収納容器の金属汚染分析方法

【課題】半導体ウェーハ収納容器の金属不純物を高回収率で回収し、容器内の金属汚染を高感度に分析し得る手段を提供する。
【解決手段】半導体ウェーハ収納容器内に、シリコンウェーハならびにHFガスおよびHNO3ガス発生源を配置した後に容器を密閉し、ガス発生源からHFガスおよびHNO3ガスを発生させて5〜60分放置した後に、容器内部に発生した液滴を回収し、次いで、回収された液滴中の金属成分を分析する。ガス発生源はフッ化水素酸、硝酸および硫酸を含む溶液である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウェーハ収納容器の金属汚染分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デバイスの微細化、高集積化に伴い、より高品質な半導体ウェーハが求められている。そのため、各工程の清浄度を厳しく管理し、デバイス特性劣化を引き起こす金属汚染や異物混入を防止する必要がある。
【0003】
通常、半導体ウェーハは、表面の異物や金属不純物などの除去のための表面処理が施された後、専用の収納容器に収納され、保管および/または搬送される(特許文献1参照)。しかし、容器内部が金属により汚染されていると、ウェーハと容器が接触することによりウェーハが金属汚染されるという問題がある。そのため、収納容器からの金属汚染を低減して高品質なウェーハを得るために、ウェーハ収納容器の金属汚染を高感度に分析することが求められている。
【0004】
従来、ウェーハ収納容器の金属汚染の分析は、酸溶液にて収納容器内壁を走査し、回収された溶液中の金属成分を定量することによって行われていた。上記方法では、大口径ウェーハ用収納容器のような大型の収納容器の内壁を走査するためには大量の溶液が必要となる。しかし、溶液量が増えるほど検出感度は低下するため、高感度分析は困難となる。また、ウェーハ内壁を走査する作業が技術的に難しく、容器内の金属成分を完全に回収することが困難であるという問題もあった。さらに、薄い酸溶液を使用した場合には、収納容器内壁に付着していた金属成分を十分回収することができないおそれがある。他方、高濃度の酸溶液は取り扱いが困難であるという問題がある。
【特許文献1】特開平8−255826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
かかる状況下、本発明の目的は、半導体ウェーハ収納容器の金属不純物を高回収率で回収し、容器内の金属汚染を高感度に分析し得る手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する手段は、以下の通りである。
[1] 半導体ウェーハ収納容器内に、シリコン板ならびにHFガスおよびHNO3ガス発生源を配置した後に前記容器を密閉し、
前記ガス発生源からHFガスおよびHNO3ガスを発生させて所定時間放置した後に、前記容器内部に発生した液滴を回収し、次いで、
回収された液滴中の金属成分を分析することを含む、
半導体ウェーハ収納容器の金属汚染分析方法。
[2] 前記シリコン板は、シリコンウェーハである、[1]に記載の方法。
[3] 前記ガス発生源は、フッ化水素酸、硝酸および硫酸を含む溶液である、[1]または[2]に記載の方法。
[4] 前記ガス発生源は、シリコン片を含むフッ化水素酸および硝酸を含む溶液である、[1]または[2]に記載の方法。
[5] 前記シリコン片は、シリコンウェーハ片である、[4]に記載の方法。
[6] 前記溶液は、硫酸を更に含む、[5]に記載の方法。
[7] 前記放置時間は、5〜60分である、[1]〜[6]のいずれかに記載の方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、半導体ウェーハ収納容器の金属汚染を高感度に分析することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明について更に詳細に説明する。

[半導体ウェーハ収納容器の金属汚染分析方法]
本発明の半導体ウェーハ収納容器の金属汚染分析方法は、半導体ウェーハ収納容器内に、シリコン板ならびにHFガスおよびHNO3ガス発生源を配置した後に前記容器を密閉し、前記ガス発生源からHFガスおよびHNO3ガスを発生させて所定時間放置した後に、前記容器内部に発生した液滴を回収し、次いで、回収された液滴中の金属成分を分析することを含む。
【0009】
本発明の分析方法は、収納容器内に配置したシリコン板の気相分解反応を利用する。以下に、この点について説明する。
シリコンは、HFガスおよびHNO3ガスと接触すると、下記式(1)に示すHNO3ガスによるSiの酸化と、下記式(2)に示すHFガスによる前記反応により発生したSiO2の除去が同時に起こる。
【0010】
Si+4HNO3→SiO2+4NO2+2H2O ・・・(1)
SiO2+4HF→SiF4+2H2O ・・・(2)
【0011】
上記反応により発生した水蒸気は容器内壁に付着して結露し、液滴が生じる。容器内壁に付着していた金属不純物は、この液滴中に溶出するため、液滴を回収して金属成分の分析を行うことにより、容器内の金属汚染の分析を行うことができる。このように、本発明では水蒸気を利用するため容器内壁全面に液滴が行き渡るので、溶液にて容器内壁を走査することなく容器内の金属成分を高回収率で回収することができる。
【0012】
前記シリコン板としては、シリコン板が分解することにより容器内が汚染されることを防止するために、高純度シリコンからなるものを用いることが好ましい。そのような高純度シリコン板としては、シリコンウェーハ、好ましくは、シリコン基板製造の最終洗浄を経たシリコンウェーハを用いることができる。
【0013】
収納容器内には、シリコン板を少なくとも一枚配置すればよい。ウェーハ収納容器は、収納すべきウェーハの径および厚さ、ならびに収納枚数に応じたサイズに設計されている。そこで、容器内にシリコン板を安定に配置するためには、前記シリコン板として、分析対象の収納容器に収納すべきウェーハと同じサイズのシリコンウェーハを用いることが好ましい。但し、収納容器内に配置するシリコン板のサイズおよび枚数は、特に限定されるものではなく、収納容器の大きさに応じて適宜決定すればよい。シリコン板の直径は、例えば100〜300mm程度、厚さは525〜775μm程度とすることができる。また、前記シリコン板の形状は円形に限られるものではなく、四角形、楕円形等であってもよい。
【0014】
ウェーハ収納容器内に配置するHFガスおよびHNO3ガス発生源としては、フッ化水素酸、硝酸および硫酸を含む溶液(以下、「溶液A」ともいう)およびシリコン片を含むフッ化水素酸および硝酸を含む溶液(以下、「溶液B」ともいう)を、例えばビーカー等の容器に入れて用いることができる。但し、前記ガス発生源は、密閉容器内でHFガスおよびHNO3ガスを発生できるものであればよく、上記溶液に限定されるものではない。
【0015】
前記のフッ化水素酸、硝酸および硫酸を含む溶液Aにおいては、 溶液中の硫酸がフッ化水素酸と硝酸の水分を吸収するとともに、密閉された容器内の空気中の水分を吸収し、密閉された容器内の圧力が低下する。これにより、容器内の加圧や溶液の加熱を行わなくても、溶液が気化し、HFガスおよびHNO3ガスを発生させることができる。また、HFガスおよびHNO3ガスの発生は、シリコン板が気相分解することによっても促進される。但し、結露の生成を促進し分析に要する時間を短縮するためには、溶液Bのように溶液にシリコン片を投入することが好ましい。
【0016】
溶液Aは、例えば、フッ化水素酸と硝酸の混酸に硫酸を加えることによって調製することができる。具体的には、濃度40〜50質量%のフッ化水素酸(HF)、濃度50〜70%の硝酸(HNO3)および濃度50〜98質量%の硫酸を均一に混合することによって調製することができる。溶液A中のフッ化水素酸、硝酸および硫酸の混合比は、体積基準で、フッ化水素酸:硝酸:硫酸=3〜6:1〜2:1〜3、好ましくは4:1:2とすることができる。
【0017】
溶液Aは、例えば、4〜6インチ用ケース(容積1000〜6000cm3程度)に対しては50〜150ml程度使用することが好ましく、8〜12インチ用ケース(容積8000〜27000cm3程度)に対しては100〜200ml程度使用することが好ましい。
【0018】
溶液Bは、フッ化水素酸と硝酸の混酸に、シリコン片を添加することにより得ることができる。溶液Bにおいては、シリコン片の液相分解によりHFガスおよびHNO3ガスが発生する。即ち、溶液Bにおいては、硝酸によるSiの分解反応によりHNO3ガスが発生するとともに、前記分解反応により発生したSiO2とフッ化水素酸が反応することにより、HFガスが発生する。
【0019】
前記反応は、容器内でシリコン板が気相反応することにより促進されるため、容器内の加圧や溶液の加熱を行わなくても、HFガスおよびHNO3ガスを発生させることができる。また、溶液Bには、硫酸を添加することもできる。これにより、溶液Aと同様に硫酸がフッ化水素酸および硝酸の水分を吸収するため、気体発生を促進することができる。溶液B調製のために使用するフッ化水素酸および硝酸の混合比については、体積基準で、フッ化水素酸:硝酸=3〜5:0.5〜1.5、好ましくは4:1程度とすることができる。溶液B調製のために使用するフッ化水素酸および硝酸の濃度は、先に溶液Aについて述べた通りである。また、溶液Bに硫酸を添加する場合、使用する硫酸の濃度および混合比についても、先に溶液Aについて述べた通りである。
【0020】
溶液Bに含まれるシリコン片としては、シリコン片の分解によって容器内が汚染させることを防止するため、高純度のものを用いることが好ましい。そのような高純度シリコン片としては、シリコンウェーハ、好ましくはシリコン基板製造の最終洗浄を経たシリコンウェーハを裁断することによって得られるシリコンウェーハ片を用いることができる。
【0021】
溶液Bへのシリコン片の添加量は、溶液量50〜150mlに対して0.02〜0.2g程度、好ましくは溶液量100mlに対して0.1g程度とすることができる。
【0022】
溶液Bは、例えば、4〜6インチ用ケース(容積1000〜6000cm3程度)に対しては50〜150ml程度使用することが好ましく、8〜12インチ用ケース(容積8000〜27000cm3程度)に対しては100〜200ml程度使用することが好ましい。
【0023】
図1に、収納容器内でのシリコン板とガス発生源の配置例を示す。
本発明では、例えば図1に示すように、容器中央部にシリコン板を配置し、シリコン板の両側にガス発生源を配置することができる。このように配置することは、シリコン板の気相分解により発生した水蒸気を容器内に均一に行き渡らせることができるため好ましい。但し、シリコン板およびガス発生源の配置位置は上記態様に限定されない。また、ガス発生源の配置数も上記態様に限定されず、少なくとも1つ配置すればよい。
【0024】
本発明では、前記シリコン板とガス発生源を配置した後に収納容器を密閉し、HFガスおよびHNO3ガスを発生させて所定時間放置し、容器内でシリコン板を気相分解させ、水蒸気を発生させる。なお、前記「密閉」とは、HFガスおよびHNO3ガスの発生ならびにシリコン板の気相分解反応が良好に進行する程度に、容器内が外部雰囲気から隔離されていることをいうものとする。また、溶液Bにおいては、溶液へシリコン片を投入した直後にHFガスおよびHNO3ガスが発生するため、シリコン片投入後直ちに容器を密閉することが好ましい。また、溶液Aにシリコン片を投入する場合も同様である。また、溶液Aにおいては、先に説明した硫酸の作用により、溶液の加熱および容器内の加圧を行わなくても、容器密閉後、速やかにHFガスおよびHNO3ガスが発生する。
【0025】
前記放置時間は、例えば、4〜6インチ用ケースのように1000〜6000cm3程度の容積の容器においては、例えば5〜60分間とすることができる。但し、前記放置時間は、特に限定されるものではなく、発生する水蒸気を容器内に十分行き渡らせることができるように、容器およびシリコン板の大きさ、溶液の濃度等によって適宜調整すればよい。前述のように、ガス発生源として溶液Aまたは溶液Bを使用する場合には、溶液の加熱や容器内の加圧を行わなくても反応が進行するため、シリコン板とガス発生源を配置した密閉容器は、常温、常圧下に所定時間放置すればよい。
【0026】
前記密閉容器を所定時間放置すると、容器内で発生した水蒸気が内壁と接触して結露し、液滴が生成される。本発明では、この容器内部に発生した液滴を回収し、回収された液滴中の金属成分を分析する。液滴は、結露した液滴を振動を加えることによって落とすことにより、回収することができる。
【0027】
回収された液滴には、容器内壁に付着していた金属不純物が溶出しているため、この液滴中の金属成分を分析することより、容器内部の金属汚染の有無および程度を評価することができる。なお、本発明では、シリコン板を気相分解させ容器内壁に付着した金属不純物を回収する前記工程を2回以上行うことも可能である。これにより、容器内壁に付着した金属不純物の回収率を向上させ、分析精度を更に高めることができる。
【0028】
前記液滴中の金属成分の分析は、溶液中の金属成分を分析可能な公知の方法によって行うことができる。そのような方法としては、原子吸光分析(AAS)および誘導結合プラズマ質量分析(ICP−MS)を挙げることができる。AASおよびICP−MSは、微量金属成分を高感度に分析可能であるため好ましい。
【0029】
以上説明したように、本発明によれば、従来の酸溶液を使用する方法のように溶液にて容器内壁を走査する煩雑な操作なしに、容器内壁に付着した金属不純物を回収することができ、収納容器内部の金属汚染の有無および/または程度を、容易かつ高精度に分析することができる。
【実施例】
【0030】
以下、本発明を実施例に基づき更に説明する。但し、本発明は実施例に示す態様に限定されるものではない。

[実施例1]
図1に示すように、φ5インチウェーハ用の収納ケースの中央に、シリコンウェーハ(φ5インチ、厚さ625mm)を配置し、ウェーハの左右にガス発生用溶液(HF/HNO3/H2SO4=4/1/2)50mlを満たした100mlテフロンビーカーを配置した。次いで、両ビーカーに0.1g程度のシリコンウェーハ片を投入した後、ケースの蓋を閉め、室温で30分間放置した。30分放置した後、ケース内部から水滴を回収した。回収された水滴は、約3mlであった。この水滴中の金属成分を、原子吸光分析装置によって分析した。結果を図2に示す。
【0031】
[比較例1]
実施例1において分析した収納容器と同一ロット内の他の収納容器について、2%HF/2%H22溶液3mlにてケース内壁を走査させ、回収された溶液中の金属成分を、原子吸光分析装置によって分析した。結果を図2に示す。
【0032】
[比較例2]
実施例1において分析した収納容器と同一ロット内の他の収納容器について、12%HF/45%HNO3溶液3mlにてケース内壁を走査させ、回収された溶液中の金属成分を、原子吸光分析装置によって分析した。結果を図2に示す。
【0033】
実施例1、比較例1および2で分析した収納容器は同一ロット内のものであるため、金属汚染の程度は同等と考えられる。しかし、図2に示すように、比較例1では薄い酸溶液を使用したため容器内壁からの金属成分の回収率が低かった。比較例2は、比較例1よりも高濃度の酸溶液を使用したため金属成分の回収率は向上したが、Cr、Fe、Niの回収率が不十分であった。また、比較例1および2では、ケース内壁を走査させることが非常に困難であり、作業性にも問題があった。それに対し、実施例1では、溶液中の金属濃度は高く、容器内壁に付着した金属不純物を高い回収率で回収することができたことがわかる。これは、ケース内壁に生じた結露を利用するため内壁全面に液滴が行き渡ることによるものと考えられる。また、実施例1は、容器内壁を走査する操作を行う必要がないため作業性も良好であった。
【0034】
[実施例2]
同一容器に対して実施例1と同様の操作を2回繰り返して、原子吸光分析装置によって回収された溶液中の金属成分を分析し、金属成分の回収率を求めた。結果を表1に示す。金属不純物の回収率は以下のように算出した。
回収率(%)=(実施例1記載の方法での1回目の分析濃度)/(実施例1記載の方法での1回目の分析濃度+実施例1記載の方法での2回目の分析濃度)×100
【0035】
【表1】

【0036】
表1に示すように、分析したすべての金属について回収率は90%以上であった。この結果から、本発明の方法によれば、収納容器内の金属不純物を確実に回収することができ、容器内の金属汚染を高精度に分析することができることがわかる。
【0037】
[実施例3]
放置時間を表2に示すように変更した以外は実施例1と同様の操作を行いケース内部から水滴を回収した。回収された水滴量を表2に示す。
【0038】
[比較例3]
容器内にシリコンウェーハを配置せずに実施例3と同様の操作を行いケース内部から水滴を回収した。回収された水滴量を表2に示す。
【0039】
【表2】

【0040】
表2に示すように、ケース内にシリコンウェーハを配置しなかった比較例3では、ケース内に結露はほとんど生成されなかった。この場合には、結露量が足りない為にケース内壁に付着した金属不純物を回収することは不可能である。それに対し、ケース内にシリコンウェーハを配置した実施例3では、シリコンの気相分解が起こるため結露が生成された。この場合には、ケース内壁に付着した金属不純物を結露に溶出させ回収することができるため、容器内の金属不純物の分析を行うことができる。
【0041】
[実施例4]
ウェーハ収納ケースの洗浄工程には、洗浄剤洗浄→DIWにて洗浄剤を洗う→DIWにて洗い流す→DIWに漬けてすすぐ→DIWに漬けてすすぐ(オーバーフロー)→DIWシャワー→乾燥の各工程がある。そこで、上記洗浄工程の(a)ケース洗浄前(洗浄無し)、(b)DIWを洗い流した後(洗浄途中)、(c)ケース洗浄終了後(洗浄後)のケース内の金属汚染レベルを、実施例1と同様の方法で評価した。結果を図3に示す。図3から、洗浄前では非常に多量の汚染が見られるが、洗浄途中ではケースの汚染レベルが低くなっており、洗浄後では検出下限値に近いレベルにまで汚染が除去出来ていることがわかる。このように、本発明の方法によれば、ケース洗浄工程の洗浄レベルの評価を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明によれば、半導体ウェーハ収納容器の金属汚染を高感度に分析することにより、金属汚染の低減された高品質な半導体ウェーハを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】収納容器内でのシリコン板とガス発生源の配置例を示す。
【図2】実施例1、比較例1および2における分析結果を示す。
【図3】実施例4における分析結果を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体ウェーハ収納容器内に、シリコン板ならびにHFガスおよびHNO3ガス発生源を配置した後に前記容器を密閉し、
前記ガス発生源からHFガスおよびHNO3ガスを発生させて所定時間放置した後に、前記容器内部に発生した液滴を回収し、次いで、
回収された液滴中の金属成分を分析することを含む、
半導体ウェーハ収納容器の金属汚染分析方法。
【請求項2】
前記シリコン板は、シリコンウェーハである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ガス発生源は、フッ化水素酸、硝酸および硫酸を含む溶液である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ガス発生源は、シリコン片を含むフッ化水素酸および硝酸を含む溶液である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記シリコン片は、シリコンウェーハ片である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記溶液は、硫酸を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記放置時間は、5〜60分である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−243107(P2007−243107A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−67328(P2006−67328)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(302006854)株式会社SUMCO (1,197)
【Fターム(参考)】