説明

半導体装置および半導体装置の製造方法

【課題】半導体装置の放熱性を向上させる。
【解決手段】実装基板40と、実装基板40上に実装された半導体チップ30と、一面に凹部14を有し、凹部14内に半導体チップ30が配置されるように、一面を実装基板40に対向させて、実装基板40上に設けられたヒートスプレッダ10と、ヒートスプレッダ10と半導体チップ30の上面との間、およびヒートスプレッダ10と半導体チップ30の側面との間に充填された放熱樹脂20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートスプレッダを備える半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置は、動作時において発熱するため、放熱性の高さが重要な特性となっている。このため、半導体装置の放熱性を向上させる技術が検討されてきており、例えば特許文献1に記載のものが挙げられる。特許文献1に記載の技術は、高熱放出用の半導体パッケージに関するものである。
【0003】
特許文献1には、例えば、ワイヤボンディングによって実装基板と接続された半導体チップの裏面に、絶縁接着剤を介してヒートスプレッダを設ける実施形態が記載されている。また、例えば、半導体チップをメタルキャップによって密閉し、メタルキャップで密閉された空間内に、誘電液を充填するという実施形態も記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−254668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
拡散プロセスの微細化による半導体チップの縦横サイズの縮小に伴い、半導体装置の熱抵抗は増大化する傾向にある。そのため、半導体装置において、さらなる放熱性の向上が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、実装基板と、
前記実装基板上に実装された半導体チップと、
一面に凹部を有し、前記凹部内に前記半導体チップが配置されるように、前記一面を前記実装基板に対向させて、前記実装基板上に設けられたヒートスプレッダと、
前記ヒートスプレッダと前記半導体チップの上面との間、および前記ヒートスプレッダと前記半導体チップの側面との間に充填された放熱樹脂と、
を備える半導体装置が提供される。
【0007】
本発明によれば、ヒートスプレッダと半導体チップの上面との間、およびヒートスプレッダと半導体チップの側面との間に、放熱樹脂が充填されている。このため、半導体チップに生じる熱は、半導体チップの上面および側面から、放熱樹脂を介して放熱される。このように、半導体チップからの放熱経路を拡大することによって、半導体装置の放熱性を向上することができる。
【0008】
本発明によれば、半導体チップを実装基板に実装する工程と、前記半導体チップの上面および側面に放熱樹脂を設ける工程と、一面に凹部を有するヒートスプレッダを、前記凹部内に前記半導体チップが配置され、かつ前記ヒートスプレッダと前記半導体チップの上面との間、および前記ヒートスプレッダと前記半導体チップの側面との間に前記放熱樹脂が充填されるように、前記一面を前記実装基板に対向させて、前記実装基板上に設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法が提供される。
【0009】
本発明によれば、半導体チップを実装基板に実装する工程と、一面に凹部を有し、かつ前記凹部内に放熱樹脂を有するヒートスプレッダを準備する工程と、前記凹部内に前記半導体チップが配置され、かつ前記半導体チップの上面および側面に前記放熱樹脂が接するように、前記ヒートスプレッダを、前記一面を前記実装基板に対向させて前記実装基板上に設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、半導体装置の放熱性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置を示す平面図である。
【図3】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図7】第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図8】第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図9】第5の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図10】第6の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図11】図10に示す半導体装置の変形例を示す断面図である。
【図12】第7の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置100を示す断面図である。図2は、図1に示す半導体装置100を示す平面図である。半導体装置100は、実装基板40と、半導体チップ30と、ヒートスプレッダ10と、放熱樹脂20と、を備えている。半導体装置100は、例えば半導体パッケージである。
【0014】
半導体チップ30は、実装基板40上に実装されている。ヒートスプレッダ10は、一面に凹部14を有する。そして、凹部14内に半導体チップ30が配置されるように、一面を実装基板40に対向させて、実装基板40上に設けられている。放熱樹脂20は、ヒートスプレッダ10と半導体チップ30の上面との間、およびヒートスプレッダ10と半導体チップ30の側面との間に充填されている。なお、半導体チップ30の上面とは、実装基板40のうち半導体チップ30を実装している面からみて半導体チップ30側を上方としたときの、半導体チップ30の上面を指す。以下、半導体装置100の構成について詳細に説明する。
【0015】
半導体チップ30は、はんだバンプ50を介して実装基板40にフリップチップ実装されている。半導体装置100は、アンダーフィル樹脂22をさらに備えている。アンダーフィル樹脂22は、はんだバンプ50を埋め込むように、半導体チップ30と実装基板40との間に充填されている。また、実装基板40のうち、半導体チップ30を搭載しない面上には、はんだボール52が設けられている。
【0016】
ヒートスプレッダ10は、例えばCuによって構成される。また、図2に示すように、ヒートスプレッダ10は、例えば平面視で正方形等である。ヒートスプレッダ10の凹部14は、図1に示すように、例えば断面視で実装基板40側の下底が、反対側の上底よりも長い台形である。ヒートスプレッダ10は、実装基板40上に設けられた接着剤24によって、実装基板40に接着されている。
【0017】
ヒートスプレッダ10は、実装基板40上に設けられたときに、凹部14の側面と半導体チップ30の側面との間隔が、凹部14の底面と半導体チップ30の上面との間隔よりも狭くなるように構成されている。ここで、凹部14の側面と半導体チップ30の側面との間隔とは、凹部14の側面と半導体チップ30の側面との間における間隔の平均値を言う。また、凹部14の底面と半導体チップ30の上面との間隔とは、凹部14の底面と半導体チップ30の上面との間における間隔の平均値を言う。凹部14の底面と半導体チップ30の上面との間隔は、例えば50μmである。凹部14の側面と半導体チップ30の側面との間隔は、例えば50μm以下である。なお、図1に示すように、凹部14の側面と半導体チップ30の側面との間における最も広い間隔aが、凹部14の底面と半導体チップ30の上面との間の最も狭い間隔bよりも狭いことが好ましい。
【0018】
放熱樹脂20は、例えば熱硬化性樹脂によって構成される。また、放熱樹脂20に、熱伝導性の良好なフィラーを配合してもよい。熱伝導性の良好なフィラーとしては、例えばAg、Al等が挙げられる。
【0019】
次に、半導体装置100の製造方法を説明する。図3〜図5は、半導体装置100の製造方法を示す断面図である。図4は、第1の製造方法を示す図である。また、図5は、第2の製造方法を示す図である。
【0020】
図1、図3および図4に示すように、第1の製造方法は以下のようである。まず、実装基板40上に、はんだバンプ50を介して半導体チップ30を載せ、リフローを行う。そして、図3に示すように、半導体チップ30と実装基板40の間に、はんだバンプ50を埋め込むように、アンダーフィル樹脂22を設ける。次いで、実装基板40上に、接着剤24を設ける。また、図4に示すように、半導体チップ30の上面および側面に、放熱樹脂20を設ける。そして、ヒートスプレッダ10を、凹部14内に半導体チップ30が配置されるように、一面を実装基板40に対向させて、実装基板40上に設ける。このとき、ヒートスプレッダ10と半導体チップ30の上面との間、およびヒートスプレッダ10と半導体チップ30の側面との間に放熱樹脂20が充填される。そして、実装基板40のうち、半導体チップ30を搭載していない面に、はんだボール52を形成する。これにより、図1に示す半導体装置100が得られる。
【0021】
図1、図3および図5に示すように、第2の製造方法は以下のようである。まず、実装基板40上に、はんだバンプ50を介して半導体チップ30を載せ、リフローを行う。そして図3に示すように、半導体チップ30と実装基板40の間に、はんだバンプ50を埋め込むように、アンダーフィル樹脂22を設ける。次いで、図5(a)に示すように、一面に凹部14を有し、かつ凹部14内に放熱樹脂20を有するヒートスプレッダ10を準備する。このとき、ヒートスプレッダ10の凹部が形成されている一面を上向きに保持し、凹部14内に放熱樹脂20を保持する。また、図5(b)に示すように、実装基板40上に接着剤24を設ける。そして、図5(a)に示すヒートスプレッダ10をひっくり返し、図5(b)に示す実装基板40上に接着する。ここで、凹部14内の放熱樹脂20は、粘度が高いため凹部14の外へこぼれない。このとき、凹部14内に半導体チップ30が配置され、かつ半導体チップ30の上面および側面に放熱樹脂20が接するようにする。その後、実装基板40のうち、半導体チップ30を搭載していない面に、はんだボール52を形成する。これにより、図1に示す半導体装置100が得られる。
【0022】
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態に係る半導体装置100によれば、ヒートスプレッダ10と半導体チップ30の上面との間、およびヒートスプレッダ10と半導体チップ30の側面との間に、放熱樹脂20が充填されている。このため、半導体チップ30に生じる熱は、半導体チップ30の上面および側面から、放熱樹脂20を介して放熱される。このように、半導体チップからの放熱経路を拡大することによって、半導体装置の放熱性を向上することができる。
【0023】
例えば、半導体チップ30が10mm×10mm×0.8mm(高さ)である場合、半導体チップ30の上面の面積は100mmであり、半導体チップ30の側面の面積は32mmである。従って、この場合、本実施形態に係る半導体装置100によれば、半導体チップ30の上面にのみ放熱樹脂20を形成する場合と比較して、放熱樹脂20が半導体チップ30に接触する表面積が32%増大する。また、半導体チップ30が5mm×5mm×0.8mm(高さ)である場合、半導体チップ30の上面の面積は25mmであり、半導体チップ30の側面の面積は16mmである。よって、この場合も、本実施形態に係る半導体装置100によれば、半導体チップ30の上面にのみ放熱樹脂20を形成する場合と比較して、放熱樹脂20が半導体チップ30に接触する面積が64%増大する。そして、放熱樹脂20が接触する面積が増大した分だけ、半導体チップ30からの放熱経路が拡大することとなる。
【0024】
また、ヒートスプレッダ10は、実装基板40上に設けられたときに、凹部14の側面と半導体チップ30の側面との間隔が、凹部14の底面と半導体チップ30の上面との間隔よりも狭くなるように構成されている。このため、放熱樹脂20は、ヒートスプレッダ10と半導体チップ30の上面との間、およびヒートスプレッダ10と半導体チップ30の側面との間に充填されやすくなる。また、凹部14の側面と半導体チップ30の側面との間隔が狭くなり、半導体チップ30の側面から放熱されやすくなる。従って、半導体装置の放熱性を向上することができる。
【0025】
また、特許文献1に記載の技術において、誘電液を充填する場合には、誘電液の漏れに起因した放熱性の悪化が生じる恐れがある。これに対し、本実施形態に係る半導体装置100では、ヒートスプレッダ10の凹部14の内部は、放熱樹脂20によって充填されている。このため、誘電液の漏れに起因する放熱性の低下等は生じない。従って半導体装置の放熱性を向上することができる。
【0026】
図6は、第2の実施形態に係る半導体装置101を示す断面図であり、第1の実施形態に係る図1に対応している。本実施形態に係る半導体装置101は、放熱樹脂20の構成を除いて、第1の実施形態に係る半導体装置100と同様である。
【0027】
実装基板40は、基材46と、配線層44と、ソルダーレジスト42と、を有している。配線層44は、基材46上に設けられており、例えば多層構造を構成する。ソルダーレジスト42は、配線層44上に設けられている。また、ソルダーレジスト42は、開口部48を有している。実装基板40上に設けられた配線層44のうち最上層は、例えばベタプレーン(グランド、電源プレーン等)である。
【0028】
放熱樹脂20は、ヒートスプレッダ10の一面と、実装基板40とを接着している。このとき、ソルダーレジスト42の開口部48内に、放熱樹脂20が設けられるようにする。これにより、放熱樹脂20は、ヒートスプレッダ10の一面と、実装基板40の最上層の配線層44における配線を構成する金属パターンとを接着することとなる。
【0029】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態に係る半導体装置101によれば、半導体チップ30からはんだバンプ50を通して実装基板40の最上層の配線層44へ伝達した熱を、開口部48に設けられた放熱樹脂20を介してヒートスプレッダ10から放熱することが可能となる。よって、半導体装置の放熱性をさらに向上することができる。
【0030】
図7は、第3の実施形態に係る半導体装置102を示す断面図であり、第1の実施形態に係る図1に対応している。本実施形態に係る半導体装置102は、図7に示すように、凹部14が矩形である点を除いて、第1の実施形態に係る半導体装置100と同様である。
【0031】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、凹部14の側面と半導体チップ30の側面とが平行となる。このため、図7に示すように、凹部14の側面と半導体チップ30の側面との間の間隔を狭くすることができる。従って、半導体チップ30の側面からの放熱をより効果的に行うことができ、半導体装置の放熱性を向上することができる。
【0032】
図8は、第4の実施形態に係る半導体装置103を示す断面図であり、第1の実施形態に係る図1に対応している。図8に示すように、本実施形態に係る半導体装置103は、第1の実施形態に係る半導体装置100と比較して、ヒートスプレッダ10のうち凹部14の周囲の部分の面積が大きい。この点を除いて、本実施形態に係る半導体装置103は、第1の実施形態に係る半導体装置100と同様である。
【0033】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1の実施形態に係る半導体装置100と比較して、ヒートスプレッダ10のうち凹部14の周囲の部分の面積が大きい。よって、第1の実施形態に係る半導体装置よりも、半導体装置内の各部品間の熱膨張係数の違いによって生じる半導体装置の反りを抑制することができる。
【0034】
図9は、第5の実施形態に係る半導体装置104を示す断面図であり、第1の実施形態に係る図1に対応している。図9に示すように、本実施形態に係る半導体装置104は、実装基板40上に接着剤26を介してサポートフレーム12が設けられている点を除いて、第1の実施形態に係る半導体装置100と同様である。
【0035】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、実装基板40上には、接着剤26を介してサポートフレーム12が設けられている。よって、半導体装置内の各部品間の熱膨張係数の違いによって生じる半導体装置の反りを抑制することができる。
【0036】
図10は、第6の実施形態に係る半導体装置105を示す断面図であり、第3の実施形態に係る図7に対応している。図11は、図10に示す半導体装置105の変形例を示す断面図である。本実施形態に係る半導体装置105は、凹部14の上端の全周に窪み16が形成されている点を除いて、第3の実施形態に係る半導体装置102と同様である。図10に示すように、窪み16は、例えば階段状に形成される。また、図11に示すように、窪み16は、例えば斜めに面取りされた形状としてもよい。
【0037】
本実施形態においても、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、凹部14の上端の全周に窪み16が形成されているため、アンダーフィル樹脂22が実装基板40上に広がった場合でも、ヒートスプレッダ10と実装基板40とを接着剤24によって接着することができる。
【0038】
図12は、第7の実施形態に係る半導体装置106を示す断面図であり、第1の実施形態に係る図1に対応している。本実施形態に係る半導体装置106は、接着剤26、サポートフレーム12および接着剤24を順に介して、実装基板40上にヒートスプレッダ10が設けられている点を除いて、第1の実施形態に係る半導体装置100と同様である。
【0039】
図12に示すように、ヒートスプレッダ10は、例えば平板状に形成される。また、サポートフレーム12は、例えば半導体チップ30を囲うように形成されている。このため、ヒートスプレッダ10およびサポートフレーム12によって、凹部14が形成されることとなる。このとき、ヒートスプレッダ10が凹部14の底面を構成し、サポートフレーム12が凹部14の側面を構成することとなる。サポートフレーム12は、例えばCuによって構成される。本実施形態に係る半導体装置106において、サポートフレーム12はヒートスプレッダとして機能する。
【0040】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、ヒートスプレッダ10を加工して凹部14を形成する必要がない。よって、半導体装置の製造が容易となる。
【0041】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0042】
10 ヒートスプレッダ
12 サポートフレーム
14 凹部
16 窪み
20 放熱樹脂
22 アンダーフィル樹脂
24 接着剤
26 接着剤
30 半導体チップ
40 実装基板
42 ソルダーレジスト
44 配線層
46 基材
48 開口部
50 はんだバンプ
52 はんだボール
100 半導体装置
101 半導体装置
102 半導体装置
103 半導体装置
104 半導体装置
105 半導体装置
106 半導体装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実装基板と、
前記実装基板上に実装された半導体チップと、
一面に凹部を有し、前記凹部内に前記半導体チップが配置されるように、前記一面を前記実装基板に対向させて、前記実装基板上に設けられたヒートスプレッダと、
前記ヒートスプレッダと前記半導体チップの上面との間、および前記ヒートスプレッダと前記半導体チップの側面との間に充填された放熱樹脂と、
を備える半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記凹部の側面と前記半導体チップの側面との間隔は、前記半導体チップの上面と前記凹部の底面との間隔よりも狭い半導体装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の半導体装置において、
前記凹部の側面と前記半導体チップの側面との間隔は、50μm以下である半導体装置。
【請求項4】
請求項1ないし3いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記放熱樹脂は、熱硬化性樹脂である半導体装置。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記半導体チップは、半田バンプを介して前記実装基板にフリップチップ実装されている半導体装置。
【請求項6】
請求項1ないし5いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記凹部は、矩形である半導体装置。
【請求項7】
請求項1ないし6いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記放熱樹脂は、前記ヒートスプレッダの前記一面と、前記実装基板とを接着している半導体装置。
【請求項8】
請求項7に記載の半導体装置において、
前記放熱樹脂は、前記ヒートスプレッダの前記一面と、前記実装基板の最上層の配線を形成している金属パターンとを接着している半導体装置。
【請求項9】
半導体チップを実装基板に実装する工程と、
前記半導体チップの上面および側面に放熱樹脂を設ける工程と、
一面に凹部を有するヒートスプレッダを、前記凹部内に前記半導体チップが配置され、かつ前記ヒートスプレッダと前記半導体チップの上面との間、および前記ヒートスプレッダと前記半導体チップの側面との間に前記放熱樹脂が充填されるように、前記一面を前記実装基板に対向させて、前記実装基板上に設ける工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
【請求項10】
半導体チップを実装基板に実装する工程と、
一面に凹部を有し、かつ前記凹部内に放熱樹脂を有するヒートスプレッダを準備する工程と、
前記凹部内に前記半導体チップが配置され、かつ前記半導体チップの上面および側面に前記放熱樹脂が接するように、前記ヒートスプレッダを、前記一面を前記実装基板に対向させて前記実装基板上に設ける工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
【請求項11】
請求項9または10に記載の半導体装置の製造方法において、
前記ヒートスプレッダは、前記実装基板上に設けられたときに、前記凹部の側面と前記半導体チップの側面との間隔が、前記半導体チップの上面と前記凹部の底面との間隔よりも狭くなるように構成されている半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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