説明

半導体装置

【課題】小型化しつつ歩留まりの低下を抑制した半導体装置を提供する。
【解決手段】この半導体装置は、半導体チップ100と、配線基板400と、半導体チップ100と配線基板400を接続する複数の第1ワイヤ500とを備える。半導体チップ100は、複数の第1パッド110、複数の第2パッド112、第1回路122、及び第2回路124を備える。複数の第1パッド110は、半導体チップ100の一辺に沿って配置され、第1のパッド列を形成している。複数の第2パッド112は、複数の第1パッド110より半導体チップ100の中心側に配置され、第2のパッド列を形成している。第1回路122は複数の第1パッド110に接続している。第2回路124は、複数の第2パッド112に接続しており、第1回路122とは異なる機能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線基板と半導体チップをワイヤで接続した半導体装置に関し、とくに、小型化しつつ歩留まりの低下を抑制した半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
配線基板に半導体チップを実装する方法の一つに、ボンディングワイヤで配線基板と半導体チップを接続する方法がある。この方法は、例えば配線基板であるリードフレームのインナーリードと、半導体チップのパッドとをボンディングワイヤで接続するものである。
【0003】
一方、例えば特許文献1に記載されているように、半導体チップに互いに異なる機能を有する複数の回路を形成し、これらの回路から配線基板に接続する回路を選択することにより、一つの半導体チップで互いに異なる機能を有する製品を製造する技術がある。配線基板に接続する回路を選択する方法としては、ボンディングワイヤに接続するパッドを選択する方法がある。
【0004】
また特許文献2には、チップ周縁部に配置された複数の第1電極パッドと、複数の第1電極パッドの内側に配置された複数の第2電極パッドを有するマイクロコンピュータチップが開示されている。第2電極パッドは、エミュレーション時に用いられるものであり、エミュレーション回路に接続されている。
【特許文献1】特開平5−283468号公報
【特許文献2】特開2006−134107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ボンディングワイヤに接続するパッドを選択することにより半導体チップの機能を切り替えるためには、機能別にパッドを形成する必要があるため、パッドの数が増加する。このため、パッドを一列に配置すると半導体チップが大型化してしまう。半導体チップの大型化を抑制するためには、パッドを複数列に配置することが考えられる。しかし、パッドを複数列に配置した場合、その並び方によってはボンディングワイヤ同士が近接してしまい、半導体装置の歩留まりが低下する可能性が出てくる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、 半導体チップと、配線基板と、前記半導体チップと前記配線基板を接続する複数の第1ワイヤとを備え、
前記半導体チップは、
前記半導体チップの一辺に沿って配置され、第1のパッド列を形成している複数の第1パッドと、
前記複数の第1パッドより前記半導体チップの中心側に配置され、第2のパッド列を形成している複数の第2パッドと、
前記複数の第1パッドに接続している第1回路と、
前記複数の第2パッドに接続しており、前記第1回路とは異なる機能を有する第2回路と、
を備え、
前記配線基板は、複数の第1端子を有しており、
前記複数の第1ワイヤは、
一端が前記配線基板の前記複数の第1端子に接続しており、
他端が前記複数の第1パッド及び前記複数の第2パッドのいずれか一方に接続しており、
互いに交差していない半導体装置が提供される。
【0007】
本発明によれば、前記複数の第2パッドは前記複数の第1パッドより前記半導体チップの中心側に位置している。このため、前記複数の第2パッドを前記複数の第1パッドと同列に配置した場合と比較して、前記半導体チップ及び前記半導体装置を小型化できる。また、前記複数の第1ワイヤは互いに交差していないため、前記複数の第1ワイヤの相互間隔を確保することができる。従って、半導体装置の歩留まりが低下することを抑制できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、半導体装置を小型化でき、かつ半導体装置の歩留まりが低下することを抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0010】
図1は、第1の実施の形態における半導体装置の構成を示す平面図である。この半導体装置は、半導体チップ100と、配線基板400と、半導体チップ100と配線基板400を接続する複数の第1ワイヤ500とを備える。
【0011】
半導体チップ100は、複数の第1パッド110、複数の第2パッド112、第1回路122、及び第2回路124を備える。複数の第1パッド110は、半導体チップ100の一辺に沿って配置され、第1のパッド列を形成している。複数の第2パッド112は、複数の第1パッド110より半導体チップ100の中心側に配置され、第2のパッド列を形成している。第1回路122は複数の第1パッド110に接続している。第2回路124は、複数の第2パッド112に接続しており、第1回路122とは異なる機能を有する。
【0012】
配線基板400は、複数の第1端子410を有している。配線基板400は、例えばリードフレームである。この場合、第1端子410はインナーリードである。
【0013】
複数の第1ワイヤ500は、一端が配線基板400の複数の第1端子410に接続しており、他端が複数の第1パッド110及び複数の第2パッド112のいずれか一方に接続しており、互いに交差していない。図1に示す例では、第1ワイヤ500の他端は第1パッド110に接続している。
【0014】
本実施形態において複数の第1ワイヤ500は互いに並行であり、その間隔s1は40μm以上、例えば90μmである。
【0015】
本実施形態において半導体チップ100は長方形又は正方形である。そして複数の第1パッド110と複数の第2パッド112は、共に半導体チップ100の互いに対向する2辺102,104それぞれに沿って形成されている。そして第1のパッド列の延伸方向で見た場合、複数の第2パッド112の中心は、複数の第1パッド110の相互間に位置している。このため複数の第1パッド110及び第2パッド112の配置は千鳥状になっている。第1パッド110と第2パッド112の平面形状は同一である。
【0016】
半導体チップ100は、複数の第3パッド114及び共通回路126を有しており、配線基板400は第2端子420を有している。配線基板400がリードフレームである場合、第2端子420はインナーリードである。複数の第3パッド114は、半導体チップ100の残りの2辺106,108それぞれに沿って配置されている。複数の第3パッド114は、複数の第2ワイヤ510を介して複数の第2端子420に接続されている。複数の第2ワイヤ510は、互いに平行である。
【0017】
共通回路126は、第1ワイヤ500が第1回路122及び第2回路124のいずれに接続された場合でも使用される回路(例えば電源回路)であり、複数の第3パッド114に接続している。
【0018】
図2は、図1に示した半導体装置において、複数の第1ワイヤ500の他端を第1パッド110ではなく第2パッド112に接続した例を示す平面図である。この例においても第1ワイヤ500は互いに交差していない。詳細には、第1ワイヤ500は互いに並行であり、その間隔s1は40μm以上である。図1に示した例と比較して、第1ワイヤ500は長くなっており、かつ第1端子410を基準にしたときの角度が異なっている。
【0019】
なお、このようなレイアウトは、例えば半導体チップ100の設計に用いる設計支援装置のデザインルールを変更することにより、実現することができる。
【0020】
次に本実施形態の作用効果について説明する。まず複数の第1ワイヤ500は、複数の第1パッド110に接続する場合、及び複数の第2パッド112に接続する場合のいずれにおいても互いに交差していない。このため、複数の第1ワイヤ500が互いに交差するときと比較して、第1ワイヤ500相互間隔の最も狭い部分(以下、クリティカル間隔と記載)を広くすることができる。また、第1ワイヤ500の長さ及び角度を変えることにより、配線基板400の第1端子410を第1パッド110及び第2パッド112のいずれに接続するかを切り替えることができる。
【0021】
図3はワイヤのクリティカル間隔と半導体装置の歩留まりの関係を示す図であり、図4は、ワイヤの長さと半導体装置の歩留まりの関係を示す図である。図3に示すように、ワイヤのクリティカル間隔が狭くなると歩留まりが急激に低下する。特にクリティカル間隔が30μm以下になると、半導体装置の歩留まりは30%以下になってしまう。これに対して図4に示すように、ワイヤの長さが長くなると歩留まりは徐々に低下するが、それでも歩留まりが80%以下になることはほとんどない。
【0022】
従って、本実施形態のように、第1ワイヤ500の長さ及び角度を変えることにより第1端子410を第1パッド110及び第2パッド112のいずれに接続するかを切り替えるようにすると、第1ワイヤ500を交差させてクリティカル間隔が狭くなる場合と比較して、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。この効果は、第1ワイヤ500の相互間隔、すなわちクリティカル間隔が40μm以上、特に50μm以上の場合に顕著になる。
【0023】
図5及び図6は、第2の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。この半導体装置は、半導体チップ100の複数の第1パッド110及び複数の第2パッド112、並びに配線基板400の複数の第1端子410が、辺102,104の延伸方向において同一の位置に配置されている点を除いて、第1の実施形態と同様である。
【0024】
本実施形態において、図5は第1ワイヤ500が第1端子410と第1パッド110を接続した状態を示しており、図6は第1ワイヤ500が第1端子410と第2パッド112を接続した状態を示している。いずれの図においても、複数の第1ワイヤ500は互いに平行であり、その間隔s1は40μm以上である。
【0025】
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、複数の第1パッド110、複数の第2パッド112、及び複数の第1端子410が辺102,104の延伸方向において同一の位置に配置されているため、第1ワイヤ500の角度を変えなくても、第1ワイヤ500の長さを変えるのみで第1端子410に電気的に接続しているパッドを切り替えることができる。
【0026】
図7及び図8は、第3の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。この半導体装置は、以下の点を除いて第1の実施形態における半導体装置と同様の構成である。
【0027】
第1のパッド列の一端に位置しているパッドは、第1パッド110ではなくダミーパッド116である。また、第2のパッド列の一端に位置しているパッドは、第2パッド112ではなく第3パッド118である。第3パッド118は、第3パッド114と同様に共通回路126に電気的に接続している。
【0028】
また、配線基板400において、半導体チップ100の辺102に沿って配置されている複数の端子の少なくとも一つは、第2端子422である。本実施形態において第2端子422は、端子の列の端に位置している。そして第2端子422と第2のパッド列の第3パッド118は、ワイヤ512を用いて接続されている。
【0029】
本実施形態において、図7は第1ワイヤ500が第1端子410と第1パッド110を接続した状態を示しており、図8は第1ワイヤ500が第1端子410と第2パッド112を接続した状態を示している。いずれの図においても、ワイヤ512は第2端子422と第3パッド118を接続している。また、複数の第1ワイヤ500は互いに平行であり、その間隔s1は40μm以上である。そして、ワイヤ512の隣に位置するワイヤ500aとワイヤ512の間隔s2も40μm以上である。
【0030】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0031】
図9及び図10は、第4の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。図9は第1ワイヤ500が第1端子410と第1パッド110を接続した状態を示しており、図10は第1ワイヤ500が第1端子410と第2パッド112を接続した状態を示している。この半導体装置は、以下の点を除いて第3の実施形態に示した半導体装置と同様の構成である。
【0032】
第1のパッド列を構成する複数の第1パッド110及びダミーパッド116と、第2のパッド列を構成する複数の第2パッド112及び第3パッド118の位置関係は、第2の実施形態と同様である。また、第1ワイヤ500の一つであるワイヤ500aは、他の第1ワイヤ500とは平行でない。本図に示す例において、ワイヤ500aはワイヤ512の隣に位置しているが、ワイヤ500aの位置はこれに限定されない。なお、ワイヤ500a以外の第1ワイヤ500は、長さを変えるのみで第1端子410に電気的に接続しているパッドを切り替えることができる。
【0033】
本実施形態によっても第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0034】
図11及び図12は、第5の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。図11は第1ワイヤ500が第1端子410と第1パッド110を接続した状態を示しており、図12は第1ワイヤ500が第1端子410と第2パッド112を接続した状態を示している。この半導体装置は、以下の点を除いて第4の実施形態に示した半導体装置と同様の構成である。
【0035】
まず、第1のパッド列は第1パッド110のみで構成されており、第2のパッド列は第2パッド112のみで構成されている。このため、本実施形態にかかる半導体装置は、第4の実施形態に示したダミーパッド116、第3パッド118、及びワイヤ512を有していない。
【0036】
そして、他の第1ワイヤ500とは平行でないワイヤ500aは、複数ある。本図に示す例において、ワイヤ500aは2本であり、第1のパッド列の端部に位置する2つの第1パッド110又は2つの第2パッド112に接続している。そしてワイヤ500aの間隔sも40μm以上である。なお、ワイヤ500aの位置は本図に示す例に限定されない。
【0037】
本実施形態によっても第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】
図13及び図14は、第6の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。この半導体装置は、以下の点を除いて第1の実施形態にかかる半導体装置と同様の構成である。
【0039】
本実施形態において、半導体装置は、第3回路128及び複数の第4パッド119を有している。第3回路128は、第1回路122及び第2回路124とは異なる機能を有しており、複数の第4パッド119に電気的に接続している。複数の第4パッド119は、第2パッド112によって形成される第2のパッド列より半導体チップ100の中心側に配置されており、辺102,104と平行な第3のパッド列を形成している。
【0040】
本図に示す例において、第4パッド119の数は第1パッド110と同数であるが、これに限定されない。また複数の第4パッド119は、辺102,104の延伸方向において複数の第1端子410と同一の位置に配置されているが、これに限定されない。
【0041】
本実施形態において、図13は第1ワイヤ500が第1端子410と第1パッド110を接続した状態を示しており、図14は第1ワイヤ500が第1端子410と第4パッド119を接続した状態を示している。いずれの図においても、複数の第1ワイヤ500は互いに平行であり、その間隔s1は40μm以上である。
【0042】
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0043】
図15及び図16は、第7の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。図15は第1ワイヤ500が第1端子410と第1パッド110を接続した状態を示しており、図16は第1ワイヤ500が第1端子410と第2パッド112を接続した状態を示している。この半導体装置は、以下の点を除いて第2の実施形態にかかる半導体装置と同様の構成である。
【0044】
まず第1のパッド列を構成するパッドに、第3パッド118が含まれている。第3パッド118は、第3パッド114と同様に共通回路126に電気的に接続している。第3パッド118は、第1のパッド列の端以外に位置している。本図に示す例において第3パッド118は、第1のパッド列の中央に位置しているが、これに限定されない。
【0045】
また、第2のパッド列を構成するパッドに、ダミーパッド116が含まれている。ダミーパッド116は、第2のパッド列の端以外に位置している。本図に示す例においてダミーパッド116は、辺102の延伸方向において第3パッド118と同じ位置に配置されており、第2のパッド列の中央に位置しているが、これに限定されない。
【0046】
本実施形態によっても第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
図17及び図18は、第8の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。図17は第1ワイヤ500が第1端子410と第1パッド110を接続した状態を示しており、図18は第1ワイヤ500が第1端子410と第2パッド112を接続した状態を示している。
【0048】
この半導体装置は、配線基板400の第1端子410、半導体チップ100の第1パッド110、及び半導体チップ100の第2パッド112が、半導体チップ100の中心Oを中心として放射状に配置されている点を除いて、第1の実施形態に示した半導体装置と同様の構成である。
【0049】
詳細には、互いに対応する第1端子410、第1パッド110、及び第2パッド112は同一直線上に位置している。そしてこの直線は、半導体チップ100の中心Oを通る。また第1ワイヤ500は、この直線に沿って設けられる。また、第1ワイヤ500の間隔sの最小値は、図17及び図18のいずれの状態においても40μm以上である。
【0050】
本実施形態によっても、第1ワイヤ500は互いに交差しないため、複数の第1ワイヤ500が互いに交差するときと比較して第1ワイヤ500のクリティカル間隔を広くすることができる。
【0051】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】第1の実施の形態における半導体装置の構成を示す平面図である。
【図2】第1の実施の形態における半導体装置の構成を示す平面図である。
【図3】ワイヤのクリティカル間隔と半導体装置の歩留まりの関係を示す図である。
【図4】ワイヤの長さと半導体装置の歩留まりの関係を示す図である。
【図5】第2の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。
【図6】第2の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。
【図7】第3の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。
【図8】第3の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。
【図9】第4の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。
【図10】第4の実施形態における半導体装置の構成を示す平面図である。
【図11】第5の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
【図12】第5の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
【図13】第6の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
【図14】第6の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
【図15】第7の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
【図16】第7の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
【図17】第8の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
【図18】第8の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0053】
100 半導体チップ
102 辺
104 辺
106 辺
108 辺
110 第1パッド
112 第2パッド
114 第3パッド
116 ダミーパッド
118 第3パッド
119 第4パッド
122 第1回路
124 第2回路
126 共通回路
128 第3回路
400 配線基板
410 第1端子
420 第2端子
422 第2端子
500 第1ワイヤ
500a ワイヤ
510 第2ワイヤ
512 ワイヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体チップと、配線基板と、前記半導体チップと前記配線基板を接続する複数の第1ワイヤとを備え、
前記半導体チップは、
前記半導体チップの一辺に沿って配置され、第1のパッド列を形成している複数の第1パッドと、
前記複数の第1パッドより前記半導体チップの中心側に配置され、第2のパッド列を形成している複数の第2パッドと、
前記複数の第1パッドに接続している第1回路と、
前記複数の第2パッドに接続しており、前記第1回路とは異なる機能を有する第2回路と、
を備え、
前記配線基板は、複数の第1端子を有しており、
前記複数の第1ワイヤは、
一端が前記配線基板の前記複数の第1端子に接続しており、
他端が前記複数の第1パッド及び前記複数の第2パッドのいずれか一方に接続しており、
互いに交差していない半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記半導体チップは、前記第1のパッド列の延長上、前記第2のパッド列の延長上、前記第1のパッド列の中、又は前記第2のパッド列の中のいずれか一つに位置する少なくとも一つの第3パッドを備え、
前記配線基板は、少なくとも一つの第2端子を備え、
前記第3パッドと前記第2端子を接続する第2ワイヤを備える半導体装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の半導体装置において、
前記複数の第1ワイヤは、相互間隔が40μm以上である半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−302099(P2009−302099A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−151435(P2008−151435)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】