説明

半永続および動的スケジューリングならびに不連続受信制御のためのシステムおよび方法

【課題】半永続のリソース割り当てと動的なリソース割り当てを組み合わせる方法を提供する。
【解決手段】VoIPパケットのようなパケットは、アップリンクおよびダウンリンク上で、それぞれ半永続のリソースを用いて送信される(6−1)。各々の移動体装置に対して、起動期間および休止期間が定義され、半永続のリソースは、起動期間を用いて調整されることにより、休止期間の間、移動体装置は、その時間のほとんど、そのワイヤレスアクセス無線機の電源を切り得る。さらに、さらなるパケットに対するリソースを要求および割り当てるための信号は、起動期間の間に送信され、さらなるパケットに対して起動ウィンドウの中リソースが動的に割り当てられる(6−2)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信に関し、さらに具体的には、ワイヤレス通信のための送信スケジューリングに関する。
【背景技術】
【0002】
移動体装置へのダウンリンクVoIP(IP(インターネットプロトコル)上での音声通信)通信のために、半永続のスケジューリングを用いて、周期的なDL(ダウンリンク)送信リソースが、ダウンリンク上のトークスパート(talk−spurt)の間に割り当てられる。同じリソースが、各々の時間に割り当てられる。その割り当ては、トークスパートの各々の間に始められ、トークスパートとトークスパートとの間に止められる。この手法において、割り当てを要求するための明示的信号、および特定のVoIP割り当てを授与するための明示的信号は必要とされない。移動局からのアップリンクVoIP通信のための半永続のスケジューリングも同様である。
【0003】
通常のVoIPトラフィックに加えて、移動体装置はまた、比較的大きいIPパケットを送信および伝達する能力を必要とする。そのような比較的大きいIPパケットは、通常のVoIP送信の頻度に比べて相対的に希なものと考えられる。そのようなパケットは、圧縮されていないIPパケット、RTCP(Remote Transmit Power Control)パケット、SIP/SDP(Session Initiation Protocol/Session Description Protocol)パケットなどを含み得る。そのようなIPパケットは、サイズにおいて数百バイトであり得、高い優先度を有し得る。さらに、比較的大きなパケットは、RRC(Radio Resource Control)信号メッセージを送信することを必要とされ得る。これの例は、測定レポートのようなメッセージに関連した接続移行である。VoIPに加えて事例サービスが、Eメール、ウェブブラウジングなどのような移動体装置に提供されることを必要とする混在したサービスを配信する能力を、一部の移動体装置はまた必要とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
広範な見地によると、その適用は、ワイヤレスネットワークにおける一方法を提供し、複数の移動体装置のうちの各々の移動体装置に対して、その移動体装置へ送信するために、該ワイヤレスネットワークが、a)半永続のダウンリンク送信リソースを用いて該移動体装置へダウンリンクパケットを送信することであって、該半永続のダウンリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて調整される、ことと、b)該移動体装置に対する各々のさらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットに対して、i)該さらなるパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを動的に割り当てることであって、該さらなるリソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの中に発生するように割り当てられる、ことと、ii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を送信することであって、該信号は、該さらなるパケットまたはサブパケットを送信するための該さらなるダウンリンク送信リソースを定義する、ことと、iii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるダウンリンクリソースを用いて、該さらなるダウンリンクパケットを送信することとを該方法が含む。
【0005】
一部の実施形態において、半永続のダウンリンク送信リソースを用いて前記移動体装置へダウンリンクパケットを送信することであって、該半永続のダウンリンク送信リソースが、該移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて調整される、ことは、該移動体装置を含むVoIPセッションに対するダウンリンクトークスパートの間のダウンリンクVoIPパケットを送信することを含む。
【0006】
一部の実施形態において、各々の移動体装置へ信号を送信することであって、該信号は、前記移動体装置の前記複数の起動期間を定義し、該移動体装置の複数の休止期間を定義する、ことを該方法がさらに含む。
【0007】
一部の実施形態において、各々の移動体装置へ信号を送信することであって、該信号は、前記移動体装置の前記半永続のダウンリンク送信リソースを定義する、ことを該方法がさらに含む。
【0008】
一部の実施形態において、信号情報を含むブロードキャストチャネルを送信することをさらに含み、各々の移動体装置に対して、該移動体装置に対して定義された前記複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を送信することであって、該信号が、前記さらなるダウンリンクパケットのための前記ダウンリンクリソースを定義する、ことは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に該ブロードキャストチャネルで該信号情報を送信することを含む。
【0009】
一部の実施形態において、複数の移動体装置うちの各々の移動体装置に対して、その移動体装置から受信するために、該ワイヤレスネットワークが、c)半永続のアップリンク送信リソースを用いて該移動体装置からアップリンクパケットを受信することであって、該半永続のアップリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された前記複数の起動期間を用いて調整される、ことと、d)該移動体装置に対する各々のさらなるアップリンクパケットまたはサブパケットに対して、i)複数の該起動期間のうちの1つの間に、該さらなるアップリンクパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるアップリンク送信リソースに対する要求を受信することと、ii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に該さらなるアップリンク送信リソースが発生するように、該さらなるアップリンク送信リソースを動的に割り当てることと、iii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に該さらなるアップリンクの割り当てを定義する信号を送信することと、iv)該さらなるアップリンク送信リソースを用いて、該さらなるアップリンクパケットを受信することとを該方法がさらに含む。
【0010】
一部の実施形態において、半永続のアップリンク送信リソースを用いて前記移動体装置からアップリンクパケットを受信することであって、該半永続のアップリンク送信リソースが、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間を用いて調整される、ことは、該移動体装置を含むVoIPセッションに対するアップリンクトークスパートの間のアップリンクVoIPパケットを受信することを含む。
【0011】
一部の実施形態において、各々の移動体装置に対して、該移動体装置への信号を送信することであって、該信号は、該移動体装置のための前記半永続のアップリンクリソースを定義する、ことを該方法がさらに含む。
【0012】
別の広範な見地によると、その適用は、ワイヤレスネットワークにおける一方法を提供し、移動体装置における方法であって、複数の起動期間および複数の休止期間の間、該移動体装置の受信機能を制御することであって、該複数の起動期間のうちの各々の起動期間の間、該受信機能が常に稼動し、該複数の休止期間の少なくとも一部の間、該受信機能が停止するように、該複数の起動期間は、適時に該複数の休止期間と交互に起こる、ことと、半永続のダウンリンク送信リソース上のダウンリンクパケットを該移動体装置において受信することであって、該半永続のダウンリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間を用いて調整される、ことと、該移動体装置に対する各々のさらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットに対して、i)該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を受信することであって、該信号は、該さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを定義する、ことと、ii)該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるダウンリンクリソース上の該さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットを受信することとを該方法は含む。
【0013】
一部の実施形態において、半永続のダウンリンク送信リソース上のダウンリンクパケットを受信することが、該移動体装置を含むVoIPセッションに対するダウンリンクトークスパートの間のVoIPダウンリンクパケットを受信することを含む。
【0014】
一部の実施形態において、複数の起動期間および複数の休止期間の間、前記移動体装置の受信機能を制御することであって、該複数の起動期間のうちの各々の起動期間の間、該受信機能が常に稼動し、該休止期間のうちの少なくとも一部の間、該受信機能が停止するように、該複数の起動期間が、適時に該複数の休止期間と交互に起こる、ことは、再送信が予期されない場合、該複数の休止期間のうちの各々の間、受信機能を切ることを含む。
【0015】
一部の実施形態において、該方法が、前記移動体装置の前記起動期間および前記休止期間を定義する信号を受信することをさらに含む。
【0016】
一部の実施形態において、該方法が、前記移動体装置の前記半永続のダウンリンク送信リソースを定義する信号を受信することをさらに含む。
【0017】
一部の実施形態において、該方法が、前記移動体装置および他の移動体装置に対する信号情報を含むブロードキャストチャネルを受信することをさらに含み、前記複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を受信することであって、該信号が、前記さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットのための前記ダウンリンクリソースを定義する、ことは、該移動体装置のための該複数の起動期間のうちの1つの間に該ブロードキャストチャネルで該信号情報を受信することを含む。
【0018】
一部の実施形態において、該方法が、全ての起動期間の間、さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットのためのダウンリンクリソースの動的な割り当てを示す信号情報のためのブロードキャストチャネルをモニターすることをさらに含む。
【0019】
一部の実施形態において、全ての前記複数の起動期間の間、前記移動体装置の前記送信機能が稼動し、前記複数の休止期間のうちの少なくとも一部の間、該送信機能が停止するように、該移動体装置の該送信機能を制御することと、半永続のアップリンク送信リソースを用いて該移動体装置からアップリンクパケットを送信することであって、該半永続のアップリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間を用いて調整される、ことと、該移動体装置に対する各々のさらなるアップリンクパケットまたはサブパケットに対して、i)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるアップリンクパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるアップリンク送信リソースに対する要求を送信することと、ii)該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を受信することであって、該信号は、該さらなるアップリンク割り当てを定義し、該さらなるアップリンク割り当ては、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つ以内に発生するように割り当てられる、ことと、iii)該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるアップリンク送信リソースを用いて該さらなるアップリンクパケットまたはサブパケットを送信することとを該方法がさらに含む。
【0020】
一部の実施形態において、半永続のアップリンク送信リソースを用いて前記移動体装置からアップリンクパケットを送信することであって、該半永続のアップリンク送信リソースが、該移動体装置に対して定義された前記複数の起動期間を用いて調整される、ことは、該移動体装置を含むVoIPセッションに対するアップリンクトークスパートの間のVoIPアップリンクパケットを送信することを含む。
【0021】
一部の実施形態において、該方法が、前記半永続のアップリンク送信リソースを定義する信号を受信することをさらに含む。
【0022】
一部の実施形態において、各々のさらなるアップリンクパケットまたはサブパケットのために、さらなるアップリンク送信リソースに対する要求を送信することが、ランダムアクセスチャネルに基づくコンテンションを用いて該要求を送信することを含む。
【0023】
広範な見地によると、その適用は、ワイヤレスネットワークを提供し、該ワイヤレスネットワークは、半永続のダウンリンクリソースを割り当てるための半永続のスケジューラであって、該半永続のダウンリンクリソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて、該移動体装置への送信のために調整される、半永続のスケジューラと、トランスミッタであって、該トランスミッタは、a)該半永続のスケジューラによって割り当てられた該半永続のダウンリンク送信リソースを用いて該移動体装置へダウンリンクパケットを送信することと、b)該移動体装置に対する各々のさらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットに対して、i)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を送信することであって、該信号は、該さらなるパケットまたはサブパケットを送信するためのそれぞれのさらなるダウンリンク送信リソースを定義する、ことと、ii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、該それぞれのさらなるダウンリンクリソースを用いて、該さらなるダウンリンクパケットを送信することと、を実行するように構成されるトランスミッタと、該それぞれのさらなるパケットまたはサブパケットを送信するための該それぞれのさらなるダウンリンク送信リソースを動的に割り当てる動的なスケジューラであって、該さらなるリソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの中に発生するように割り当てられる、動的なスケジューラとを含む。
【0024】
広範な見地によると、その適用は、移動体装置を提供し、該移動体装置は、ワイヤレスアクセス無線機と、複数の起動期間および複数の休止期間の間、該ワイヤレスアクセス無線機の受信機能を制御する無線機マネージャであって、該複数の起動期間のうちの各々の起動期間の間、該受信機能が常に稼動し、該複数の休止期間のうちの少なくとも一部の間、該受信機能が停止するように、該複数の起動期間は、適時に該複数の休止期間と交互に起こる、無線機マネージャとを含み、該移動体装置は、半永続のダウンリンク送信リソース上のダウンリンクパケットを受信することであって、該半永続のダウンリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間を用いて調整される、ことと、該移動体装置に対する各々のさらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットに対して、i)該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を受信することであって、該信号は、該さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを定義する、ことと、ii)該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるダウンリンクリソース上の該さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットを受信することとをするように構成される。
【0025】
さらなる見地は、ワイヤレスネットワークと、基地局と、上記に要約または本明細書に詳述される1つ以上の方法を実行するワイヤレス装置とを提供する。別の実施形態は、上記に要約または本明細書に詳述される1つ以上の方法を実行を制御するためのコンピュータ読み取り可能な命令を有するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
(項目1)
ワイヤレスネットワークにおける方法であって、
該方法は、
複数の移動体装置のうちの各々の移動体装置に対して、その移動体装置へ送信するために、
該ワイヤレスネットワークが、
a)半永続のダウンリンク送信リソースを用いて該移動体装置へダウンリンクパケットを送信することであって、該半永続のダウンリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて調整される、ことと、
b)該移動体装置に対する各々のさらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットに対して、
i)該さらなるパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを動的に割り当てることであって、該さらなるリソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの中に発生するように割り当てられる、ことと、
ii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を送信することであって、該信号は、該さらなるパケットまたはサブパケットを送信するための該さらなるダウンリンク送信リソースを定義する、ことと、
iii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるダウンリンクリソースを用いて、該さらなるダウンリンクパケットを送信することと
を含む、方法。
(項目2)
半永続のダウンリンク送信リソースを用いて上記移動体装置へダウンリンクパケットを送信することであって、該半永続のダウンリンク送信リソースが、該移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて調整される、ことは、該移動体装置を含むVoIPセ
ッションに対するダウンリンクトークスパートの間のダウンリンクVoIPパケットを送信することを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
各々の移動体装置へ信号を送信することであって、該信号は、上記移動体装置の上記複数の起動期間を定義し、該移動体装置の複数の休止期間を定義する、ことをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
各々の移動体装置へ信号を送信することであって、該信号は、上記移動体装置の上記半永続のダウンリンク送信リソースを定義する、ことをさらに含む、項目1に記載の方法。(項目5)
信号情報を含むブロードキャストチャネルを送信することをさらに含み、
各々の移動体装置に対して、該移動体装置に対して定義された上記複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を送信することであって、該信号が、上記さらなるダウンリンクパケットのための上記ダウンリンクリソースを定義する、ことは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に該ブロードキャストチャネルで該信号情報を送信することを含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
複数の移動体装置うちの各々の移動体装置に対して、その移動体装置から受信するために、
該ワイヤレスネットワークが、
c)半永続のアップリンク送信リソースを用いて該移動体装置からアップリンクパケットを受信することであって、該半永続のアップリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された上記複数の起動期間を用いて調整される、ことと、
d)該移動体装置に対する各々のさらなるアップリンクパケットまたはサブパケットに対して、
i)複数の該起動期間のうちの1つの間に、該さらなるアップリンクパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるアップリンク送信リソースに対する要求を受信することと、
ii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に該さらなるアップリンク送信リソースが発生するように、該さらなるアップリンク送信リソースを動的に割り当てることと、
iii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に該さらなるアップリンクの割り当てを定義する信号を送信することと、
iv)該さらなるアップリンク送信リソースを用いて、該さらなるアップリンクパケットを受信することと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
半永続のアップリンク送信リソースを用いて上記移動体装置からアップリンクパケットを受信することであって、該半永続のアップリンク送信リソースが、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間を用いて調整される、ことは、該移動体装置を含むVoIPセッションに対するアップリンクトークスパートの間のアップリンクVoIPパケットを受信することを含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
各々の移動体装置に対して、該移動体装置への信号を送信することであって、該信号は、該移動体装置のための上記半永続のアップリンクリソースを定義する、ことをさらに含む、項目6に記載の方法。
(項目9)
移動体装置における方法であって、
該方法は、
複数の起動期間および複数の休止期間の間、該移動体装置の受信機能を制御することで
あって、該複数の起動期間のうちの各々の起動期間の間、該受信機能が常に稼動し、該複数の休止期間の少なくとも一部の間、該受信機能が停止するように、該複数の起動期間は、適時に該複数の休止期間と交互に起こる、ことと、
半永続のダウンリンク送信リソース上のダウンリンクパケットを該移動体装置において受信することであって、該半永続のダウンリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間を用いて調整される、ことと、
該移動体装置に対する各々のさらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットに対して、
i)該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を受信することであって、該信号は、該さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを定義する、ことと、
ii)該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるダウンリンクリソース上の該さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットを受信することと
を含む、方法。
(項目10)
半永続のダウンリンク送信リソース上のダウンリンクパケットを受信することが、該移動体装置を含むVoIPセッションに対するダウンリンクトークスパートの間のVoIPダウンリンクパケットを受信することを含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
複数の起動期間および複数の休止期間の間、上記移動体装置の受信機能を制御することであって、該複数の起動期間のうちの各々の起動期間の間、該受信機能が常に稼動し、該休止期間のうちの少なくとも一部の間、該受信機能が停止するように、該複数の起動期間が、適時に該複数の休止期間と交互に起こる、ことは、
再送信が予期されない場合、該複数の休止期間のうちの各々の間、受信機能を切ることを含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
上記移動体装置の上記起動期間および上記休止期間を定義する信号を受信することをさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目13)
上記移動体装置の上記半永続のダウンリンク送信リソースを定義する信号を受信することをさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目14)
上記移動体装置および他の移動体装置に対する信号情報を含むブロードキャストチャネルを受信することをさらに含み、
上記複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を受信することであって、該信号が、上記さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットのための上記ダウンリンクリソースを定義する、ことは、該移動体装置のための該複数の起動期間のうちの1つの間に該ブロードキャストチャネルで該信号情報を受信することを含む、項目9に記載の方法。
(項目15)
全ての起動期間の間、さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットのためのダウンリンクリソースの動的な割り当てを示す信号情報のためのブロードキャストチャネルをモニターすることをさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
全ての上記複数の起動期間の間、上記移動体装置の上記送信機能が稼動し、上記複数の休止期間のうちの少なくとも一部の間、該送信機能が停止するように、該移動体装置の該送信機能を制御することと、
半永続のアップリンク送信リソースを用いて該移動体装置からアップリンクパケットを送信することであって、該半永続のアップリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間を用いて調整される、ことと、
該移動体装置に対する各々のさらなるアップリンクパケットまたはサブパケットに対し
て、
i)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるアップリンクパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるアップリンク送信リソースに対する要求を送信することと、
ii)該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を受信することであって、該信号は、該さらなるアップリンク割り当てを定義し、該さらなるアップリンク割り当ては、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つ以内に発生するように割り当てられる、ことと、
iii)該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるアップリンク送信リソースを用いて該さらなるアップリンクパケットまたはサブパケットを送信することと
をさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目17)
半永続のアップリンク送信リソースを用いて上記移動体装置からアップリンクパケットを送信することであって、該半永続のアップリンク送信リソースが、該移動体装置に対して定義された上記複数の起動期間を用いて調整される、ことは、該移動体装置を含むVoIPセッションに対するアップリンクトークスパートの間のVoIPアップリンクパケットを送信することを含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
上記半永続のアップリンク送信リソースを定義する信号を受信することをさらに含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
各々のさらなるアップリンクパケットまたはサブパケットのために、さらなるアップリンク送信リソースに対する要求を送信することが、ランダムアクセスチャネルに基づくコンテンションを用いて該要求を送信することを含む、項目17に記載の方法。
(項目20)
ワイヤレスネットワークであって、
該ワイヤレスネットワークは、
半永続のダウンリンクリソースを割り当てるための半永続のスケジューラであって、該半永続のダウンリンクリソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて、該移動体装置への送信のために調整される、半永続のスケジューラと、
トランスミッタであって、該トランスミッタは、
a)該半永続のスケジューラによって割り当てられた該半永続のダウンリンク送信リソースを用いて該移動体装置へダウンリンクパケットを送信することと、
b)該移動体装置に対する各々のさらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットに対して、
i)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を送信することであって、該信号は、該さらなるパケットまたはサブパケットを送信するためのそれぞれのさらなるダウンリンク送信リソースを定義する、ことと、
ii)該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの間に、該それぞれのさらなるダウンリンクリソースを用いて、該さらなるダウンリンクパケットを送信することと、
を実行するように構成されるトランスミッタと、
該それぞれのさらなるパケットまたはサブパケットを送信するための該それぞれのさらなるダウンリンク送信リソースを動的に割り当てる動的なスケジューラであって、該さらなるリソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間のうちの1つの中に発生するように割り当てられる、動的なスケジューラと
を含む、ワイヤレスネットワーク。
(項目21)
移動体装置であって、
該移動体装置は、
ワイヤレスアクセス無線機と、
複数の起動期間および複数の休止期間の間、該ワイヤレスアクセス無線機の受信機能を制御する無線機マネージャであって、該複数の起動期間のうちの各々の起動期間の間、該受信機能が常に稼動し、該複数の休止期間のうちの少なくとも一部の間、該受信機能が停止するように、該複数の起動期間は、適時に該複数の休止期間と交互に起こる、無線機マネージャとを含み、
該移動体装置は、
半永続のダウンリンク送信リソース上のダウンリンクパケットを受信することであって、該半永続のダウンリンク送信リソースは、該移動体装置に対して定義された該複数の起動期間を用いて調整される、ことと、
該移動体装置に対する各々のさらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットに対して、
i)該複数の起動期間のうちの1つの間に、信号を受信することであって、該信号は、該さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを定義する、ことと、
ii)該複数の起動期間のうちの1つの間に、該さらなるダウンリンクリソース上の該さらなるダウンリンクパケットまたはサブパケットを受信することと
を実行するように構成される、移動体装置。
【図面の簡単な説明】
【0026】
ここで、実施形態は、添付の図面に関連して述べられる。
【図1】図1は、動的なスケジューリング対半永続のスケジューリングを示す信号図である。
【図2】図2は、例示的なワイヤレスシステムのブロック図である。
【図3】図3は、DRX(不連続な受信)における動的なスケジューリングのための起動期間を示す信号図である。
【図4】図4は、アップリンクおよびダウンリンクに対するDRXおよびDTX(不連続な送信)を示す信号図である。
【図5】図5は、VoIPのためのDRXおよびDTXの遷移を有する状態遷移図である。
【図6】図6および図7は、組み合わせられた半永続のスケジューリングおよび動的なスケジューリングを行うためのネットワークによって実行される方法のフローチャートである。
【図7】図6および図7は、組み合わせられた半永続のスケジューリングおよび動的なスケジューリングを行うためのネットワークによって実行される方法のフローチャートである。
【図8】図8および図9は、組み合わせられた半永続のスケジューリングおよび動的なスケジューリングを行うための移動体装置によって実行される方法のフローチャートである。
【図9】図8および図9は、組み合わせられた半永続のスケジューリングおよび動的なスケジューリングを行うための移動体装置によって実行される方法のフローチャートである。
【図10】図10は、移動体装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
送信リソースの動的な割り当てと、それに続く、動的に割り当てられたリソースを用いた大きなパケットの送信とを可能にするために、動的なスケジューリングが提案されている。動的なスケジューリングは、パケットが送信されるそれぞれの時間をリソースに割り当てることを含み、リソースは、それぞれの割り当てに対して異なり得る。特定の例において、2007年6月15日に出願され、参照により本明細書にその全体が援用される出願人の同時係属の米国仮特許出願第60/944,376号を参照されたい。
【0028】
具体的な例において、たとえ移動体装置がVoIPセッションにのみ携わり得るとしても、動的なスケジューリングを有するVoIPをサポートする移動体装置は、動的なスケジューリングの授与のためにレイヤ1CCE群(制御チャネル要素群)を継続的にモニターする。LTE(Long Term Evolution)はCCE群に関するが、その用語は、単に制御情報を意味する比較的一般的な適用を有する。
【0029】
上記に示された通り、移動体装置は、動的なスケジューリングの授与のために、レイヤ1CCE群を継続的にモニターすることによる動的なスケジューリングを有するVoIPをサポートし得る。残念ながら、これは、特に移動体装置に対する動的なスケジューリングの授与が非常に少ない場合、または、それが全くない場合でさえ、移動体装置のためのバッテリー電力を浪費し得る。
【0030】
そこで、図1を参照すると、示されるのは、動的なスケジューリング対半永続のスケジューリングを示す信号図である。時間は、横軸上である。示されるのは、周期的な半永続の割り当て50である。VoIP送信のために、これは、例えば、20msごとに割り当てられたリソースを含み得る。加えて、送信される、規則的なレイヤ1CCE群52のセットがある。説明される例において、これらは1msごとに送信されるが、他のリソース割り当ての複数の期間および他のCCEの複数の期間もあり得るということは、明確に理解されるべきである。この例は、ダウンリンク送信を想定するが、同様のアプローチは、アップリンク送信に適用される。トークスパートとトークスパートとの間で発生する複数の期間(「沈黙」または「沈黙の複数の期間」とも呼ばれる)の間に、トランスミッタおよびレシーバは、電源を切られ得る。トークスパート期間(VoIP送信が「活動中」または「活動中モード」である期間とも呼ばれる)の間、動的なスケジューリングのためでない場合、移動体装置は、他の時間において「休止」モードに入っていながら、予め定義された間隔(例えば、20msごと)で半永続的に割り当てられたリソースにおけるそのデータをブラインド検出するために規則的に起動し得る。これはまた、DRX(不連続な受信)と呼ばれ得る。これは単に、移動体装置が休止モードにあることによりバッテリー寿命の拡張になる一方で、移動体装置の無線機の受信機能が基本的に切られていることを意味する。しかし、他のデータが、CCE群52のうちのいずれかによって動的なスケジューリングを介して到着し得ると仮定すると、移動体装置は、全てのサブフレームのCCE群をモニターする必要がある。移動体装置が、動的なスケジューリングの授与のためにレイヤ1CCE群をモニターすることを継続する必要があるため、全ての動的なスケジューリングの場合において、いかなる不連続な送信(DTX)またはDRXもなく、これはDRXを用いる可能性を除外する。これは、電力効率化ではなく、より少ないバッテリー充電の寿命に導く。
【0031】
バッテリー電力消費を減らすように、VoIPの活動中モードにおけるDRXを効率的にサポートするために、システムおよび方法が、VoIPのための半永続のスケジューリングと、さらなるパケット送信のためのスケジューリング機能とを組み合わせるために提供される。
【0032】
(半永続のスケジューリングおよびDRX制御のためのシステム)
そこで、図2を参照すると、示されるのは、例示的なワイヤレスシステム40のブロック図である。ワイヤレスシステム40は、ワイヤレスネットワーク28および移動体装置10を有する。ワイヤレスシステムはまた、他の移動体装置30を有する。
【0033】
移動体装置10は、ワイヤレスアクセス無線機12、プロセッサ16および無線機マネージャ14を有し、プロセッサ16および無線機マネージャ14は、ワイヤレスアクセス無線機12を制御することを担う。示されていないさらなる構成要素が、存在し得る。ワイヤレスネットワーク28は、スケジューラ32を有し、スケジューラ32は、半永続のスケジューラ34および動的なスケジューラ36を包含する。ワイヤレスネットワーク28は、ワイヤレスアクセスを提供するための基地局(示されていない)のような構成要素を含む。スケジューラ32は、基地局か、またはネットワーク28の中のその他の所かにおいて存在し得る。LTEにおいて、スケジューラは、典型的にeNB(高度化されたNodeB)の中に存在する。下記の例において、スケジューラ32が基地局の一部であることが想定される。
【0034】
説明される例において、スケジューラ32および無線機マネージャ14は、ソフトウェアとしてインプリメントされ、ネットワーク28および移動体装置10の一部をそれぞれ構成するプロセッサ上で実行される。しかし、より一般的には、これらの機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または任意の適切なそれらの組み合わせとしてインプリメントされ得る。
【0035】
その上、ワイヤレスネットワークが、ワイヤレスネットワーク28に適した、任意の適切な構成要素を有し得ることは理解されるべきである。ワイヤレスネットワークが回線を含み得、その回線は、移動体装置とのワイヤレス通信を提供するための構成要素に加えて、ネットワークの構成要素を相互接続する。ワイヤレスネットワークの構成要素は、インプリメンテーションの特性であり、ワイヤレスネットワークのタイプに依存し得る。ワイヤレスネットワークについての多くの実現性がある。ワイヤレスネットワークは、例えば、半永続のリソース付与を用いたUMTSネットワークまたは任意のセルラー式のネットワークであり得る。
【0036】
運用において、移動体装置10は、移動体装置10とワイヤレスネットワーク28との間のワイヤレス接続19を渡ってワイヤレスネットワーク28と通信する。ワイヤレスネットワーク28との通信は、VoIPパケット送信およびさらなるパケット送信を含む。半永続のスケジューラ34は、移動体装置10へのVoIPサービスのための初期のリソース割り当てを行うことを担う。これは、アップリンクの半永続の割り当ておよびダウンリンクの半永続の割り当てを含む。半永続のスケジューラ34はまた、アップリンクおよび/またはダウンリンクと、状況に応じてアップリンクおよび/またはダウンリンクの割り当てを始めることおよび止めることとに対する進行中のトークスパートが存在するかどうかの経過を追うことを担う。割り当てを解除されている間、半永続的に割り当てられたリソースは、他の目的に供され得る。割り当てられている送信リソースの形式がインプリメンテーションの特性であることは留意されたい。用いられ得るリソースの特定の例は、OFDMリソースおよびCDMAリソースを含み得る。動的なスケジューラ36は、半永続の割り当てによって適応されないさらなるパケット送信のためのリソース割り当てを行うことを担う。さらなるパケットは、VoIPサービスの一部に関係づけられるか、もしくはVoIPサービスの一部を形成し得るか、またはVoIPサービスとは無関係であり得る。
【0037】
無線機マネージャ14は、ワイヤレスアクセス無線機12の稼動状態/停止状態を制御する。一部のワイヤレスアクセス無線機において、トランスミッタおよびレシーバは、一緒に電源を入れられかつ電源を切られなければならず、そのように、アップリンクおよびダウンリンクのスケジューリングは、ワイヤレスアクセス無線機が切られることを可能にするように調整されなければならない。一部のワイヤレスアクセス無線機において、受信および送信の機能は、独立して切られ得る。
【0038】
一部の実施形態において、ネットワーク28は、DRX制御信号を移動体装置10へ送信し、移動体装置10は、繰り返しのパターンを設定し、その繰り返しのパターンは、起動期間および休止期間を有するDRX期間を有する。一例は、15msに等しい休止期間および5msに等しい起動期間を有するDRX期間であり得る。起動期間の間、移動体装置は、そのレシーバの電源を入れる。休止期間の間、移動体装置は、そのレシーバの電源を切る。この信号は、例えば、VoIPセッションの開始において送信され得る。
【0039】
そこで、図3を参照すると、示されるのは、半永続および動的なスケジューリングならびにDRXの例を示す信号の図である。示されるのは、半永続のVoIP DL送信に利用される半永続の割り当て60である。さらに、さらなるパケットの送信を可能にするように、信号の動的な割り当てのためのレイヤ1CCE群62が存在する。これは、基地局からの送信を表す。その送信を受信する移動体装置は、起動状態であることと休止状態であることとを交互にする。移動体装置は、複数の起動期間64の間、起動状態であり、移動体装置は、複数の休止期間66の間、名目的に休止状態にある。ネットワークにおけるスケジューラが行う必要がある第1のことは、半永続の割り当て60が複数の起動期間64と同時に起こることを保証することである。さらに、それぞれの起動期間64は、VoIPの半永続の割り当てを送信するのに必要な最小値よりも長い。動的にスケジュールする機会(CCE群62のうちの1つにおいて信号で伝えられたとき)、およびさらなるパケットを送信する機会がまた存在する。これの例は、動的な割り当てがCCE62−1において信号で伝えられることが示される。さらなるパケット67は、即座に送信される次のCCE62−1に示される。さらなるパケットは、例えば、RTCP(無線送信制御プロトコル(radio transmission control protocol))パケット、SIP/SDP(セッション開始プロトコル(session initiation protocol)、セッション記述プロトコル(session description protocol))パケット、またはIP\UDP\RTP(インターネットプロトコル\ユーザデータグラムプロトコル\無線送信プロトコル(radio transmission protocol))ヘッダーコンプレッションを経ていないパケットなどであり得る。移動体装置が休止状態にある間、移動体装置は、受信機能を切ることによって、ならびに/または移動体装置の受信機能および送信機能を切ることによって、電力消費低減モードで動作する。この例において、そのネットワークは、複数の起動期間64のうちの1つの間に、さらなるパケット67が送信されるようにスケジュールし、これを、複数の起動期間64のうちの1つの間に送信されるCCE62−1を用いて信号で伝える。比較的一般的に、移動体装置が休止期間の後に起動した場合、移動体装置は、半永続的に割り当てられたリソース60でのそれ自体のVoIPデータを単にブラインド検出するだけでなく、複数の起動期間の間、全てのCCE群をまた検出し、より一般的には全てのCCE群を検出するように試みる。
【0040】
一部の実施形態において、移動体装置が、所与の起動期間におけるCCE群のうちの1つにおいて信号を送られたときに、移動体装置に対する動的に割り当てられたリソースが存在すると判断した後に、移動体装置は、その起動期間の間、さらなるCCE群をモニターしない。
【0041】
一部の実施形態において、基地局は、このDRXのビヘイビアを用いて移動体装置を設定するために信号を送信し、その後、全ての動的なスケジューリングがこの「起動期間」においてのみ生じる。例えば、移動体装置は、15msごとに休止し得、次いで、データを連続的に受信するために5ms間起動する。そのビヘイビアは、20msの期間で繰り返す。5msの起動期間の間、移動体装置は、半永続的に割り当てられたリソースでそのVoIPデータをブラインド検出し、移動体装置はまた、全てのCCE群をモニターする。基地局は、この5msの起動期間の間に、このDRX構成を知り、RTCP、SIP/SDPなどのような関連づけられた動的なパケットをスケジュールする。一部のインプリメンテーションにおいて、再送信が生じた場合、移動体装置は、既定値によって、連続的なモードの状態である。
【0042】
無線機マネージャ14は、受信機能が複数の起動期間の間に電力投入され、かつ、少なくとも複数の休止期間の一部の間電源を切られるように、ワイヤレスアクセス無線機12の動作を制御する。下記に述べられる通り、再送信を可能にするために、複数の休止期間の一部の間、受信機能が稼動していることは必要であり得る。
【0043】
動的なスケジューリングのための信号は、複数の起動期間の間、行われる。さらに、複数の起動期間の間、さらなるパケット送信のために割り当てられた実際のリソースが、発生するようにスケジュールされる。
【0044】
一部の実施形態において、それが再送信のために必要になった場合、移動体装置は、動作についての連続的なモードに入る。連続的なモードの状態の間、移動体装置は、ダウンリンクチャネルを連続的に受信し、モニターし、受信機能を切らない。さらに、一部の実施形態において、混在したサービスが移動体装置へ提供されることを必要とする場合、これは、トリガーとして用いられ、それによりまた、連続的なモードの動作を可能にする。このトリガーは、加えられているサービスのトラフィックQoSに依存し得る。
【0045】
(DRXのためのダウンリンクを有する、アップリンクの半永続の調整)
上記の議論は、基地局から移動体装置へのダウンリンク送信と、休止期間の間、移動体装置の受信機能を切るための移動体装置の能力とに焦点が当てられている。しかし、一部の移動体装置群は、送信機能を稼動状態にしたままか、またはその逆にしておく間、それらの受信機能のみを切ることができない。このように、そのような装置のために、受信のための起動期間および休止期間を有することの利益を完全に実現するために、アップリンクの送信はまた、これらの複数の起動期間および休止期間を用いて調整するようにスケジュールされるべきである。この例が図4に示される。図4において、ダウンリンク送信は78において示され、これは基本的に図3の参照とともに上記で述べられたことと同様であり、これは再度述べられない。アップリンク送信は、一般的に、80において示される。ここで、VoIP UL送信のための半永続の割り当て82が存在する。これらは、移動体装置が起動している複数の期間64の間に発生するようにスケジュールされる。さらに、アップリンク制御チャネルは、84において示される。例示的な例において、これは、1msごとに発生する。移動体装置は、複数の起動期間64の間、アップリンク制御チャネルを送信するだけである。移動体装置は、アップリンク制御チャネルを用い得、それにより、さらなるリソースに対する要求を行う。同一の起動期間の間に、アップリンクの半永続の送信およびダウンリンクの半永続の送信を発生させるようにスケジュールすることによって、移動体装置は、さらに比較的効率的なDRXおよびDTX(不連続な受信および不連続な送信)のビヘイビアを実現し得る。図4の例において、移動体装置は、15msごとに休止するように構成され、次いで、5ms間起動する。この5msの起動期間の間、移動体装置は、利用可能な場合(DLのトークスパートの間)にDLの半永続受信を受信し、利用可能な場合(ULのトークスパートの間)にアップリンクの半永続送信を行う。移動体装置はまた、全てのDLの授与を検出し、できるかぎりアップリンクのさらなるリソースの要求を行う。
【0046】
再送信の場合(DLまたはULのどちらか)において、移動体装置は、既定値によって連続的なモードに入る。アップリンクおよびダウンリンクの両方のVoIPの半永続の割り当てが同一のトラフィック特徴(20msごと)を有し、それゆえに基地局がDLおよびULのための半永続の割り当てを容易に調整し得ることに留意されたい。
【0047】
活動中モード(アップリンクまたはダウンリンク上の進行中のトークスパート)においてさえ、移動体装置は、このアプローチを用いて、その時間のうちのほとんどでDRXおよびDTXモードの状態であり得る。移動体装置は、起動期間の間のみ、ダウンリンク上のレイヤ1CCE群をモニターし、アップリンク上の比較的多くのリソースを要求し得る。これは、移動体装置のためのバッテリー電力を節約し得る。VoIPセッションの間のさらなるIPパケットの伝達が希であり得ることを考慮すると、バッテリーの節約は有意であり得る。欠点は、動的なスケジューリングが平均してさらに10msだけ遅延され得ることである。
【0048】
そこで、図5を参照すると、示されるのは、VoIPのためのDRX/DTXの状態遷移を有する状態遷移表である。いかなるアップリンクおよびダウンリンクの送信も存在しない(すなわち、両方向において沈黙)場合、移動体装置が、起動期間の間、動的なスケジューリングのためのDL CCE群をモニターすることを必要とするだけであることに留意すべきである。メイン状態が2つ存在する。第1のメイン状態はUE休止状態100であり、第2のメイン状態はUE起動状態102である。例示的な例について、休止状態100は15ms続き、起動状態は5ms続き、それらは延長され得るが、これはさらに、インプリメンテーションの特性である。ステップ102−1および102−2は、起動状態102の間のダウンリンク通信のために実行される。ステップ102−1は、ダウンリンクCCE群の全てを受信することと、それらを、ダウンリンクの動的なスケジューリングを(与える場合に)特定するために処理することとを含む。これは、任意のダウンリンクのVoIP送信が存在するか否かに関係なくなされる。ダウンリンクのトークスパートが進行中であるという事象において、次いで、ステップ102−2がまた実行される。これは、半永続のリソースにおいてVoIPのペイロードを受信することを含む。ステップ102−3および102−4は、アップリンクの送信に関して実行される。移動体装置が、それがアップリンクの送信のための動的な割り当てを必要とすると判断した場合に、102−3が実行されるだけである。ステップ102−3は、例えば、ランダムアクセスチャネルを渡ってリソース要求を行うことと、アップリンクの授与のためにダウンリンクのCCEをモニターすることとを含む。さらに、進行中のアップリンクのトークスパートが存在する場合、次いで、移動体装置は、ステップ102−4を実行し、ステップ102−4は、アップリンクの送信のための半永続のリソースにおけるアップリンクのVoIPのペイロードを送信することを含む。
【0049】
上記の説明は、半永続の割り当てを用いて送信されるトラフィックが、VoIPトラフィックである場合の適用に焦点を当てている。比較的一般的に、同様の方法およびシステムが、動的なリソース割り当てを用いるトラフィックの送信およびスケジューリングを用いて半永続的に割り当てられたリソース上の、任意のタイプのトラフィックの送信とスケジューリングとを組み合わせるように適用され得る。
【0050】
上記の例において、1msだけ離れたCCE群は、ダウンリンク制御チャネルのために用いられる。より一般的に、ダウンリンク制御チャネルは、任意の形式を取り得る。唯一の制限は、移動体装置のための複数の起動期間の間に、所与の移動体装置のための動的な割り当てが行われることである。同様に、少なくともその図において、アップリンク制御チャネルは、ランダムアクセスチャネルとして図示されており、ランダムアクセスチャネルは、1msだけ離れた間隔で利用可能である。より一般的に、さらなるリソース割り当てを要求するためのアップリンク制御チャネルは、任意の形式で入って来得る。所与の移動体装置からのアップリンク送信のための動的な割り当ての要求が、移動体装置のための複数の起動期間の間に送信されることを必要とすることは唯一の制限である。
【0051】
一部の実施形態において、さらなるパケットを分割することによって形成される一連の1つ以上のサブパケットとして、さらなるパケットが送信される。これらは、レシーバで再組立てにかけられる。
【0052】
(ワイヤレスネットワークによって実行される半永続のスケジューリングおよびDRX制御の方法)
移動体装置へダウンリンクの送信を行うためのワイヤレスネットワークにおける方法が、図6のフローチャートへの参照とともに述べられる。これらのステップは、半永続のダウンリンク送信リソース上のワイヤレスアクセスを提供されている各々の移動体装置のために行われる。半永続のダウンリンク送信リソースを用いて移動体装置へダウンリンクパケットを送信することを有するステップ6−1においてその方法は開始し、半永続のダウンリンク送信リソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて調整される。これらは、移動体装置または他のものを含むVoIPセッションに対するダウンリンクトークスパートの間のダウンリンクVoIPパケットであり得る。ステップ6−2、6−3、6−4は、移動体装置のための、各々のさらなるダウンリンクパケットに対して実行される。ステップ6−2において、ワイヤレスネットワークは、さらなるパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを動的に割り当て、さらなるリソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間のうちの1つの中に発生するように割り当てられる。ステップ6−3において、移動体装置に対して定義された複数の起動期間のうちの1つの間に、ワイヤレスネットワークは信号を送信し、信号は、さらなるパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを定義する。ステップ6−4において、移動体装置に対して定義された複数の起動期間のうちの1つの間に、ワイヤレスネットワークは、さらなるダウンリンクリソースを用いて、さらなるダウンリンクパケットを送信する。一部の実施形態において、ステップの全ては、基地局において行われる。他の実施形態において、集中化されたスケジューリングが行われる場合、あるステップ(例えば、動的な割り当て)は、別のネットワーク要素において行われ得る。
【0053】
移動体装置からアップリンクの受信を行うためのワイヤレスネットワークにおける方法が、図7のフローチャートへの参照とともに述べられる。これらのステップは、半永続のダウンリンク送信リソース上のワイヤレスアクセスを提供されている各々の移動体装置のために行われる。半永続のアップリンク送信リソースを用いて移動体装置からアップリンクパケットを受信することとともにその方法は開始し、半永続のアップリンク送信リソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて調整される。これらは、移動体装置または他のものを含むVoIPセッションに対するアップリンクトークスパートの間のVoIPパケットであり得る。ステップ7−2、7−3、7−4および7−5は、移動体装置のための、各々のさらなるアップリンクパケットに対して行われる。ステップ7−2において、複数の起動期間のうちの1つの間に、ワイヤレスネットワークは、さらなるアップリンクパケットを送信するためのさらなるアップリンク送信リソースに対する要求を受信する。ステップ7−3において、移動体装置に対して定義された複数の起動期間のうちの1つの間にさらなるアップリンク送信リソースが発生するように、ワイヤレスネットワークは、動的にさらなるアップリンク送信リソースを割り当てる。ステップ7−4において、移動体装置に対して定義された複数の起動期間のうちの1つの間に、ワイヤレスネットワークは、さらなるアップリンクの割り当てを定義する信号を送信する。ステップ7−5において、ワイヤレスネットワークは、さらなるアップリンク送信リソースを用いて、さらなるアップリンクパケットを受信する。
【0054】
一部の実施形態において、ワイヤレスネットワークは、信号を各々の移動体装置へ送信し、その信号は、複数の起動期間を定義し、かつ、移動体装置の複数の休止期間を定義し、かつ/または、移動体装置の半永続のアップリンクおよび/もしくはダウンリンクの送信リソースを定義する。VoIPのために、半永続のリソースを定義する信号は、各々のVoIPセッションの開始において行われ得る。そのような信号は、各々の移動体装置に対する専用のチャネル上で行われ得るか、または複数の装置に対するそのような信号を含むブロードキャストチャネルを用いて行われ得る。
【0055】
(移動体装置によって実行される半永続のスケジューリングおよびDRX制御の方法)
そこで、図8を参照すると、移動体装置によって実行される、ダウンリンク送信を受信する方法がこれから述べられる。複数の起動期間のうちの各々の起動期間の間、受信機能が常に稼動し、複数の休止期間のうちの少なくとも一部の間、受信機能が停止するように、複数の起動期間および複数の休止期間の間(複数の起動期間は、適時に複数の休止期間と交互に起こる)、移動体装置が移動体装置の受信機能を制御することを有するステップ8−1においてその方法は開始する。公称基準に基づいて典型的に、受信機能は、全ての休止期間の間停止する。ステップ8−2において、移動体装置は、半永続のダウンリンク送信リソース上のダウンリンクパケットを受信し、半永続のダウンリンク送信リソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて調整される。これらは、移動体装置または他のものを含むVoIPセッションに対するダウンリンクトークスパートの間のVoIPダウンリンクパケットであり得る。ステップ8−3および8−4は、移動体装置のための、各々のさらなるダウンリンクパケットに対して実行される。ステップ8−3において、複数の起動期間のうちの1つの間に、移動体装置は信号を受信し、その信号は、さらなるパケットを送信するためのさらなるダウンリンク送信リソースを定義し、さらなるダウンリンク送信リソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間のうちの1つの中に発生するように割り当てられる。ステップ8−4において、複数の起動期間のうちの1つの間に、移動体装置は、さらなるダウンリンクリソース上のさらなるダウンリンクパケットを受信する。
【0056】
移動体装置は、信号を受信し得、その信号は、移動体装置の複数の起動期間および休止期間を定義し、かつ/または、移動体装置の半永続のダウンリンク送信リソースを定義する。これは、移動体装置のためのそれぞれの専用のチャネルを渡って行われ得るか、または移動体装置および他の移動体装置のための信号情報を含むブロードキャストチャネルを渡って行われ得る。
【0057】
そこで、図9を参照すると、移動体装置によって実行される、アップリンク送信を送信する方法がこれから述べられる。全ての複数の起動期間の間、送信機能が稼動し、複数の休止期間のうちの少なくとも一部の間、送信機能が停止するように、移動体装置の送信機能を制御することを有するステップ9−1においてその方法は開始する。ステップ9−2において、移動体装置は、半永続のアップリンク送信リソースを用いて、アップリンクパケット(VoIPパケットまたは他のもの)を送信し、半永続のアップリンク送信リソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間を用いて調整される。ステップ9−3、9−4、9−5は、移動体装置のための、各々のさらなるアップリンクパケットに対して実行される。ステップ9−3において、移動体装置に対して定義された複数の起動期間のうちの1つの間に、移動体装置は、さらなるアップリンクパケットを送信するためのさらなるアップリンク送信リソースに対する要求を送信する。ステップ9−4において、複数の起動期間のうちの1つの間に、移動体装置は信号を受信し、その信号は、さらなるアップリンク送信リソースを定義し、さらなるアップリンク送信リソースは、移動体装置に対して定義された複数の起動期間のうちの1つの間に発生するように割り当てられる。ステップ9−5において、複数の起動期間のうちの1つの間に、移動体装置は、さらなるアップリンク送信リソースを用いてさらなるアップリンクパケットを送信する。
【0058】
移動体装置は、半永続のアップリンクリソースを定義する信号を受信し得る。一部の実施形態において、さらなるアップリンク割り当てに対する要求は、ランダムアクセスチャネルに基づくコンテンションを用いて送信される。
【0059】
一部の実施形態において、移動体装置は、トランスミッタおよびレシーバを特徴として備えている無線機を有する。無線機が稼動している間、レシーバ機能は稼動しており、レシーバは、移動体装置のアンテナ(単数または複数)上で受信された信号を処理することを活動的に試みる。常に、レシーバが稼動することを、所与の移動体装置が必ずしも満足している必要はないが、レシーバは、時間期間にかかわらず電力を消費している。さらに、無線機が稼動する間、移動体装置は送信することができる。しかし、移動体装置が、何か送信するものを有しない限り、行われている稼動中の送信は全く存在せず、従って、稼動中の送信が存在するまで、わずかな送信電力消費が発生するか、または全く送信電力消費が発生しない。
【0060】
NACK/ACK送信に言及する実施形態において、採用される特定のNACK/ACK方式は、プリメンテーションの特定のものである。一部の実施形態は、ACKのみの方式を採用し、他の実施形態は、NACKのみの方式を採用し、一方でその他の実施形態は、ACK群およびNACK群の両方を用いる。
【0061】
(別の移動体装置)
そこで、図10を参照すると、示されるのは、本明細書に述べられる移動体装置の方法のうちのいずれかをインプリメントし得る別の移動体装置のブロック図である。移動体装置101は、図2の移動体装置10のインプリメントの特徴に類似するインプリメントの特徴に対する特定の構成要素とともに示される。移動体装置101が、例示目的のみのための非常に特殊な詳細とともに示されることは理解されるべきである。
【0062】
処理装置(マイクロプロセッサ128)は、キーボード114とディスプレイ126との間に結合されるように概略的に示される。マイクロプロセッサ128は、図2に示される移動体装置10のプロセッサ16の特徴と類似する特徴を有するプロセッサの特定の例であり得る。マイクロプロセッサ128は、ユーザによるキーボード114上のキーの操作に応答して、ディスプレイ126の動作および移動体装置101の全体の動作を制御する。
【0063】
移動体装置101は、筐体を有し、その筐体は、垂直に伸長されるか、または他のサイズおよび形(クラムシェル筐体構造を含む)を呈し得る。キーボード114は、モード選択キーか、またはテキスト入力と電話方式入力との切り換えのための他のハードウェアもしくはソフトウェアを含み得る。
【0064】
マイクロプロセッサ128に加えて、移動体装置101の他の部分が概略的に示される。これらは、通信サブシステム170ならびに短距離通信サブシステム103ならびに一連のLED群104および一連の補助のI/O装置106およびシリアルポート108およびスピーカー111およびマイクロホン112を含む他の入力/出力装置に加えてキーボード114およびディスプレイ126ならびにフラッシュメモリ116およびランダムアクセスメモリ(RAM)118を含むメモリ装置ならびに様々な他の装置のサブシステム120を含む。移動体装置101は、バッテリー121を有し得、それにより、移動体装置101の活動中の要素に電力を供給する。一部の実施形態において、移動体装置101は、音声およびデータの通信機能を有する双方向の無線周波(RF)通信装置である。さらに、一部の実施形態において、移動体装置101は、インターネットを介して他のコンピュータシステムと通信する機能を有する。
【0065】
一部の実施形態において、マイクロプロセッサ128によって実行されるオペレーティングシステムソフトウェアは、フラッシュメモリ116のような永続的な記憶装置に格納されるが、リードオンリーメモリ(ROM)または類似のストレージのような他のタイプのメモリ装置に格納され得る。さらに、システムソフトウェア、特定の装置のアプリケーション、またはそれの一部は、RAM118のような揮発性の記憶装置に一時的にロードされ得る。移動体装置101によって受け取られた通信信号はまた、RAM118へ格納され得る。
【0066】
マイクロプロセッサ128は、そのオペレーティングシステム機能に加えて、移動体装置101上のソフトウェアアプリケーションの実行を可能にする。音声通信モジュール130Aおよびデータ通信モジュール130Bのような、基本的な装置動作を制御する一連の所定のソフトウェアアプリケーションは、製造の間に移動体装置101上にインストールされ得る。さらに、個人情報管理(PIM)アプリケーションモジュール130Cはまた、製造の間に移動体装置101上にインストールされ得る。一部の実施形態において、PIMアプリケーションは、Eメール、カレンダーイベント、音声メール、予約および作業項目のようなデータ項目を組織および管理する能力がある。一部の実施形態において、PIMアプリケーションはまた、ワイヤレスネットワーク110を介してデータ項目を送信および受信する能力がある。一部の実施形態において、ホストコンピュータシステムに格納されたか、または関連した、装置ユーザの対応するデータ項目と、PIMアプリケーションによって管理されるデータ項目は、ワイヤレスネットワーク110を介してシームレスに統合され、同期され、アップデートされる。その上に、別のソフトウェアモジュール130Nとして説明されるさらなるソフトウェアモジュールは、製造の間にインストールされ得る。フラッシュメモリ116の1つ以上のモジュール130A、130B、130C、130Nは、図2に示される移動体装置10の無線機マネージャ14のインプリメントの特徴と類似するインプリメントの特徴に対して構成され得る。
【0067】
データおよび音声の通信を含む通信機能は、通信サブシステム170を介して、およびおそらく短距離通信サブシステム103を介して行われる。通信サブシステム170は、レシーバ150、トランスミッタ152、ならびに受信アンテナ154および送信アンテナ156として説明される1つ以上のアンテナを含む。さらに、通信サブシステム170はまた、デジタル信号プロセッサ(DSP)158およびローカル発振器(LOs)160のような処理モジュールを含む。トランスミッタ152およびレシーバ150を有する通信サブシステム170は、図2に示される移動体装置10のワイヤレスアクセス無線機12の特定の例のインプリメンテーションである。通信サブシステム170の特定の設計およびインプリメンテーションは、移動体装置101が動作するように意図される通信ネットワークに依存する。例えば、移動体装置101の通信サブシステム170は、Mobitex(登録商標)、DataTAC(登録商標)または汎用パケット無線システム(GPRS)移動体データ通信ネットワークを用いて動作するように設計され得、先進移動電話サービス(AMPS)、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、デジタル移動電話事業(PCS)、世界移動電話規格(GSM)などのような様々な音声通信ネットワークのうちのいずれかを用いて動作するようにまた設計され得る。通信サブシステム170はまた、802.11Wi−Fiネットワークおよび/または802.16WiMAXネットワークを用いて動作するように設計され得る。他のタイプのデータおよび音声のネットワーク(両者は、分離および統合される)はまた、移動体装置101を用いて利用され得る。
【0068】
ネットワークアクセスは、通信システムのタイプに依存して変化し得る。例えば、Mobitex(登録商標)およびDataTAC(登録商標)のネットワークにおいて、移動体装置は、各々の装置に関連した一意の個人識別番号(PIN)を用いてネットワーク上に登録される。しかし、GPRSネットワークにおいて、ネットワークアクセスは、典型的に、装置の加入者またはユーザと関連する。それゆえ、GPRS装置は、典型的に、Subscriber Identity Module(SIM)カードと一般に呼ばれる加入者識別モジュールを有する。
【0069】
ネットワークの登録または活性化の手順が完了されると、移動体装置101は、通信ネットワーク110を渡って通信信号を送信および受信し得る。受信アンテナ154によって通信ネットワーク110から受信された信号は、レシーバ150に転送され、レシーバ150は、信号増幅、周波数のダウンコンバージョン、フィルタリング、チャネル選択などを備え、アナログデジタル変換をまた提供し得る。受信した信号のアナログデジタル変換は、DSP158が復調およびデコーディングのような比較的複雑な通信機能を行うことを可能にする。同様の手法において、ネットワーク110へ送信される信号は、DSP158によって処理され(例えば、変調およびエンコードされる)、次いで、デジタルアナログ変換と周波数のアップコンバージョンとフィルタリングと増幅と送信アンテナ156を介した通信ネットワーク110(または、ネットワーク群)への送信とのために、トランスミッタ152に提供される。
【0070】
通信信号を処理することに加えて、DSP158は、レシーバ150およびトランスミッタ152の制御を備える。例えば、レシーバ150およびトランスミッタ152における通信信号に印加されるゲインは、DSP158にインプリメントされた自動ゲイン制御アルゴリズムを介して適応的に制御され得る。
【0071】
データ通信モードにおいて、テキストメッセージまたはダウンロードされるウェブページのような受信した信号は、通信サブシステム170によって処理され、マイクロプロセッサ128に入力される。受信した信号は、次いで、ディスプレイ126への出力か、またはその代わりに一部の他の補助のI/O装置106への出力のためにマイクロプロセッサ128によってさらに処理される。装置のユーザはまた、タッチパッド、ロッカースイッチ、サムホイール、または一部の他のタイプの入力装置のようなキーボード114および/または一部の他の補助のI/O装置106を用いて、Eメールメッセージのようなデータ項目を作り得る。作られたデータ項目は、次いで、通信サブシステム170を介して通信ネットワーク110を渡って送信され得る。
【0072】
音声通信モードにおいて、装置の全体の動作は、受信した信号がスピーカー111に出力されることと、送信のための信号がマイクロホン112によって生成されることとを除いて、データ通信モードに実質的に類似する。音声メッセージ録音サブシステムのような、代替の音声またはオーディオのI/Oサブシステムはまた、移動体装置101上にインプリメントされ得る。さらに、ディスプレイ126はまた、例えば、呼の相手の素性か、音声呼の継続期間か、または音声呼に関連した他の情報かを表示するための音声通信モードにおいて利用され得る。
【0073】
短距離通信サブシステム103は、移動体装置101と他の近似のシステムまたは装置との間の通信を可能にし、そのシステムまたは装置は、必ずしも類似の装置である必要はない。例えば、短距離通信サブシステムは、赤外線装置および関連した回路および関連した構成要素か、または同様に動作可能なシステムおよび装置を用いた通信を備えるBluetooth(登録商標)かを含み得る。
【0074】
本発明の適用についての数多くの変更およびバリエーションは、上記の技術に照らして可能である。その適用が、添付の特許請求の範囲の範囲内で、本明細書に特に述べられるようなものとは別の方法で実施され得ることは理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−257266(P2012−257266A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−157956(P2012−157956)
【出願日】平成24年7月13日(2012.7.13)
【分割の表示】特願2010−511453(P2010−511453)の分割
【原出願日】平成19年12月18日(2007.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】