説明

印刷される部分の長さを変化させながら、オフセット印刷により被印刷体ウェブに印刷するための少なくとも1つの印刷ユニットを有する印刷機

本発明は、被印刷体ウェブ(06)にオフセット印刷にて印刷部分の長さを変化させて印刷することのできる、少なくとも1印刷ユニット(09)を有する印刷機(01)に関する。この印刷ユニット(09)には、折り丁長さ可変式の少なくとも1折り装置(21)が間接又は直接に隣接配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に相当する、印刷される部分の長さを変化させながら、オフセット印刷により被印刷体ウェブに印刷するための少なくとも1つの印刷ユニットを有する印刷機に関する。
【0002】
この印刷装置は、オフセット印刷を行うことができ、また印刷する部分の長さを変化させることを許容し、提供される印刷製品を考慮して、このような方法による可変性を高くすることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、被印刷体ウェブにオフセット印刷にて印刷する部分の長さを変化させて印刷するための少なくとも1印刷ユニットを有する印刷機を創作することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、本発明に係る請求項1の特徴によって解決される。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る印刷装置の利点は、特に、折り長さが調節可能な折り装置が印刷ユニットとして印刷機の中間又は直近に隣接配置されている点にある。このような方法によれば、折り装置を調整することによって、折りたたまれる部分の長さを印刷する部分の長さに適合させることができ、それによって、印刷製品を高効率で製造することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の一連の実施例を図面によって示し、以下、詳細に説明する。
【0007】
図1には印刷装置01が概略的に描かれている。印刷装置01は、被印刷体ウェブ06(図2、参照)が順次通過する3つの区間02,03及び04で構成されている。印刷装置01において、被印刷体ウェブ06はウェットオフセット印刷方式で印刷され、さらに加工される。別の方法として、適当な印刷ユニットの使用によって装置を構成する場合には、被印刷体ウェブ06を水なしオフセット印刷方式で印刷することも考えられうる。
【0008】
図2には、印刷装置01の第1区間02の側面図が描かれている。印刷装置01の第1区間02には、巻き取り紙交換機07、コンディショニング装置08及び4つの印刷ユニット09が配置されている。
【0009】
巻き取り紙交換機07には、幅2520mmまでの被印刷体巻き取り紙11を装着することができる。当該幅2520mmを有した被印刷体ウェブ06は、続いて印刷装置01で印刷され、さらに加工されて印刷製品20となる。
【0010】
コンディショニング装置08では、被印刷体ウェブ06のコンディショニングが行われる。特に、コンディショニング装置08によって、被印刷体ウェブ06のウェブ張力を調整することができる。さらに、コンディショニング装置08により、被印刷体ウェブ06のウェブエッジの調整が可能である。直列に配置された4つの印刷ユニット09において、被印刷体ウェブは両面に4色で印刷される。
【0011】
図3には、印刷装置01の第2区間03の側面図が描かれている。4つの印刷ユニット09を通過した後、被印刷体ウェブ06はウェブ案内装置、例えば捕獲ローラ12を通り、同所からさらに乾燥装置13に送られて、同所で4つの印刷ユニット09の4つの印刷段すべてが同時に乾燥させられる。乾燥装置13内には、例えば、所要の熱を供給するためのヒーティングドラム及び/又は熱風ブローノズルが設けられている。乾燥装置13の下側には、冷却ローラを有する冷却装置14が設けられており、乾燥された被印刷体ウェブ06は冷却される。冷却装置14を通過した後、被印刷体ウェブ06は加湿装置16に達し、同所で被印刷体ウェブ06は補湿される。
【0012】
乾燥装置13を離れた後、被印刷体ウェブ06はコーティング装置17でシリコンコートされ、続いて、引っ張り−断裁装置18に達する。
【0013】
図4には、印刷装置01の第3区間04の側面図が描かれている。被印刷体ウェブ06は引っ張り−断裁装置18からターニング装置19に達し、続いて、折り装置21で加工されて印刷製品20とされる。
【0014】
図5は、印刷装置01用の第3区間の別の実施形態04aを示している。この第3区間04aでは、ターニング装置19と折り装置21との間に、被印刷体ウェブ06を縦折りするための漏斗状体22が介設されている。
【0015】
図1から図5までに示す印刷装置01から、本発明に係る印刷装置の構成の一例が判明する。本発明に係る印刷装置を構成するために、個々の装置部品を省略し、あるいは付加的な装置部品を追加することも可能であることは言うまでない。以下に説明する装置部品及び機能部品も、同じく本発明を説明するための一例としてのみ理解されなければならず、それぞれの機能規模に応じて追加もしくは省略することが可能である。
【0016】
図6には、モジュール式の印刷ユニット09aが描かれている。印刷ユニット09aは、一連の交換可能なモジュール24をオプショナルに取り付けることのできるフレーム23を有している。異なったモジュール24にはそれぞれ異なった直径を有する版胴26とゴム胴27とが設けられている。例えば図6において、異なった直径を有する第2のモジュール24の版胴26及びゴム胴27の直径は鎖線で示唆されている。印刷ユニット09aのモジュール24を交換することにより、印刷装置01において被印刷体ウェブ06にそれぞれ異なった印刷部分の長さで印刷を行うことが可能となる。求められた印刷目的に対処するためのそれぞれ所要の印刷部長さに応じた版胴26とゴム胴27の交換はモジュール24の交換によって行われる。好ましくは、版胴26あるいはゴム胴27が1100〜1500mmの範囲の胴周長、特に1156mm、1260mm、1320mm及び/又は1410mm(例えば、DIN A4、6ページの場合)の胴周長を有するモジュール24又は1680mm、1760mm、1880mm(例えば、DIN A4、6ページの場合)の胴周長を有するモジュール24が設けられているのがよいであろう。
【0017】
版胴26は、少なくともDIN A4、6ページ、好ましくはDIN A4、8ページに相当する、同所に図示された周長を有しているのが好ましい。版胴26の長さと円周との比は好ましくは1.3〜1.8、特に1.4〜1.6である。
【0018】
有利な実施形態において、ゴム胴27はゴムブランケットが付された第1の運転状態において第1の直径を、ゴムブランケットが付された第2の運転状態において第2の直径を有し、その際、第1と第2の直径は少なくとも5mm、好ましくは少なくとも10mmだけ確実に相違している。
【0019】
インキ装置ローラと湿し装置ローラとは、不図示の空気圧式ローラロック、つまりWO02/074542の明細書に記載された少なくとも2つの、独立して作動するアクチュエータを有するローラロックによってモジュール24内に支持されており、こうして容易に調整することが可能である。ローラロックは、好ましくは、少なくとも部分的に、オン・オフ可能な、もしくは粗調整可能なレバー上に配置されている。印刷ユニット09aのフレーム23へのモジュール24の取り付けにはアダプタシステムが使用され、正しい位置への取り付けが容易に行われる。モジュール24への空気、水及び電流の供給のためにクイックカップリングシステムが設けられており、モジュール24はこれによってフレーム23の給気源、給水源及び電源に接続されることができる。図6に示唆した被印刷体ウェブ06は、対向して配置された2本のゴム胴27によって形成された胴間隙を通って搬送され、こうして両面にオフセット印刷にて印刷が行われる。
【0020】
双方の版胴26に湿し水とインキを供給するインキ装置28ないし湿し装置29は、それぞれフレーム23に支持されており、種々のインキ装置ローラ及び湿し装置ローラの駆動は、フレーム23に設けられた駆動装置によって行われる。さらに、モジュール24には、モジュール24と共にフレーム23から取り外すことのできる版胴26ないしゴム胴27を駆動するための別の駆動装置が設けられている。
【0021】
また、各々の胴用には、専用の駆動モータ又は版胴とゴム胴からなる各胴対のそれぞれに専用の駆動モータが設けられていてもよい。
【0022】
図7には、モジュール24を交換するための運搬システム31が概略的に描かれている。運搬システム31は門形クレーン形式で形成されており、モジュール24の交換時に当該モジュール24上にウインチ台車が配置され、続いて連結される。モジュール24がウインチ台車に連結されるとすぐに、フレーム23におけるモジュール24の固定が解除され、続いてモジュール24は適切な保管場所に運搬される。続いて、新たなモジュールが当該フレーム23に向けて運搬されて同所に取付けられ、印刷ユニット09aが新たな印刷部分の長さに適合される。
【0023】
図8は、本発明に係る印刷装置に使用し得る、巻き取り紙交換機の別の実施形態07aを示している。巻き取り紙交換機07aは、なかんずく、特に広幅の被印刷体巻き取り紙11の収容を特徴としている。被印刷体巻き取り紙11を正常運転ポジションに支持するために、被印刷体巻き取り紙11を下側から支持する支持ベルト32が設けられている。巻き取り紙の幅が、例えば2000mm以上の場合、特に2450mm以上の場合、支持ベルト32は下方から被印刷体巻き取り紙11に押し付けられ、これにより、巻き取り紙の心棒にかかる単位面積圧力が減少して、コア層の負荷が軽減される。障害、例えばコアの裂け、縮みしわの形成及び被印刷体ウェブの側方変位などは、これによって回避もしくは低減される。この場合、特に有利なのは、支持ベルト32が駆動装置、例えば三相電動機で駆動され、こうして所要の駆動トルクないし所要の駆動トルクの一部が被印刷体巻き取り紙11に伝達可能とされることである。
【0024】
図9は、特に2150mmまでのウェブ幅に適した、巻き取り紙交換機の別の実施形態07bを示している。巻き取り紙交換機07bには、繰出される被印刷体巻き取り紙11に上方から密接する駆動ベルト33が設けられている。巻き取り紙交換機07bには、好ましくは第2の実施形態のコンディショニング装置08aが隣接配置される。コンディショニング装置08aは、別個の第2の張力システムによるウェブ張力の調整を可能にすると共に、さらに、ウェブエッジ調整手段を有している。
【0025】
図10は非対称型上部構造システム34を示し、図11は対称型上部構造システム36を、図12はコンビネーション型上部構造システム37をそれぞれ示している。これらの上部構造システムは、特に広幅ウェブの加工時に本発明に係る印刷装置に追加して組み付けることが可能である。
【0026】
図13は、本発明に係る印刷装置に組み付け可能な、非対称型のコンビネーション式上部構造システム38の別の実施形態を示している。
【0027】
図14は、小判及び大判折り装置を有する漏斗状体式上部構造の形に形成された上部構造システム39を概略的に示している。
【0028】
図15からわかるように、上部構造システムならびに折り装置における漏斗状体とターニングバーとのコンビネーションにより、周長4、6又は8ページでのさまざまな可変的製造を可能として、オフセット印刷による非常に広範多様な製品を実現することができる。
【0029】
図16からわかるように、使用可能な胴カセットは可変式折り装置V7−940,V7−1160,V5−1092及びV5−1300を用いた製造可能性を連続的にカバーしている。
【0030】
図17には、システム7:7による可変式折り装置の別の実施形態21aが概略的に描かれている。この種の折り装置の構造は、例えばEP 0 257 390 B1の明細書からも読み取ることができる。折り装置21は、被印刷体ウェブ06の流入口に、被印刷体ウェブ06を静電帯電させる引っ張りローラ対41を有している。被印刷体ウェブ06は、隣接配置された断裁ローラ対42により、所定の印刷部分の長さに応じて個々の枚葉に断裁される。断裁ローラ対42には加速ベルト43が隣接配置されており、同所で個々の枚葉は加速される。続いて枚葉は、胴44、特に収集胴44及び/又は折り用ナイフ胴44に達し、同所から緩衝式折りたたみ胴46に転送される。この場合、胴44は相互調節可能な2つの多アーム式アーマチュアキャリアを有している。双方のアーマチュアキャリアを相互に調節することにより、断裁された枚葉を折る際の折り丁長さを変化させることができる。折り装置21aのさまざまな機能部品を駆動するために、電動機47、特に、他の駆動装置とは独立に制御されるサーボモータ47が設けられている。折り装置21aの胴部と排紙装置とは互いに独立に駆動可能である。胴44は、好ましくは、アーマチュアキャリア上に配置された折り用ナイフシステムと保持システム、例えば、くわえ爪システム又はミシン目入れシステムとを有している。この場合、それぞれ少なくとも3つ、好ましくは5つ又は7つのこの種のシステムが設けられている。
【0031】
折り用ナイフ胴44の保持システムと折り用ナイフとの間の間隔は、制御装置を介して、版胴26及び/又はゴム胴27の直径に応じ、遠隔制御によって調節することができる。
【0032】
図18は、本発明による印刷装置に使用し得る、折り装置の別の実施形態21bを示している。折り装置21bは、二重の第3折りと2つの横折り排紙装置とを有したシステム5:5で構成されている。折り装置21bの場合にも、流入口に断裁ローラ対42が設けられている。折り装置21bの折り装置流入口は、版胴に対して定回転数比で回転する断裁ローラ対42により、オフセット印刷時の印刷部分の長さに応じた判型適合が行われるように設計されている。断裁ローラ対42は、断裁が行われる前に、周長判型に応じ、一定の回転数にて横断裁群を通して、相応するウェブ長さ分を通過させる。
【0033】
図19と図20は、それぞれ、断裁ローラ対42を、折り胴速度に枚葉を加速するためのベルト区間の開始部と共に示している。この場合、断裁ローラ対42は版胴のサイクルに合わせて規則的に駆動させることができる。別法として又はこれに加えて、断裁ローラ対42を版胴回転数に対して所定の回転数比で駆動させることも可能である。これにより、結果として、断裁ローラ対42は被印刷体ウェブ06のウェブ速度とは関係なく所定の速度で駆動され、こうして折り装置21の折り丁長さの可変化を達成することができる。
【0034】
図21は、表紙供給機を有した表紙折り装置21cを示している。例えば、雑誌に中身ページよりも厚くて高級な紙からなる表紙を付するには、一般に製造時に、丁合い綴じ機での時間のかかる、コスト高な作業工程が必要とされる。他方、表紙折り装置21cによれば、あらかじめ印刷された表紙を直接印刷機内で供給することができる。綴じと折りが行われた後、雑誌は流れ断裁機で三方断裁されるだけでよく、その後、商品供給に付することができる。あらかじめ印刷された表紙ウェブは、周長4ページの場合、半分の速度で表紙折り装置21cに導かれ、供給装置内で横断裁される。こうして、表紙は折り胴の速度に加速され、丁合いされた中身用紙にかぶせられ、その後一緒に綴じ及び折りが行われる。
【0035】
折り丁長さ可変式の折り装置によって製造される多様な印刷製品の各種可能性は図22と23から理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】印刷装置の概略的な構造の平面図である。
【図2】図1に示された印刷装置の第1区間の側面図である。
【図3】図1に示された印刷装置の第2区間の側面図である。
【図4】図1に示された印刷装置の第3区間の側面図である。
【図5】図1に示された印刷装置の第3区間の別途実施形態である。
【図6】本発明に係る印刷装置に使用するためのモジュール式印刷ユニットの概略的な側面図である。
【図7】図6に示された印刷ユニットのモジュールを運搬するための運搬システムを示す図である。
【図8】本発明に係る印刷装置に使用するための巻き取り紙交換機の側面図である。
【図9】図1に示された印刷装置に使用するためのコンディショニング装置に隣接配置された巻き取り紙交換機の側面図である。
【図10】図1に示された印刷装置に使用するための非対称型上部構造システムを示す図である。
【図11】図1に示された印刷装置に使用するための対称型上部構造システムを示す図である。
【図12】図1に示された印刷装置に使用するためのコンパクト型上部構造システムを示す図である。
【図13】図1に示した印刷装置に使用するための非対称型コンビネーション式上部構造システムを示す図である。
【図14】図1に示した印刷装置に使用するための漏斗状体上部構造を示す図である。
【図15】本発明に係る印刷装置で製造可能な多様な製品様式を示す図である。
【図16】本発明に係る印刷装置に使用し得る、さまざまな折り装置型式を示す図である。
【図17】本発明に係る印刷装置に使用するための折り装置の側面図である。
【図18】本発明に係る印刷装置に使用するための折装置の第2の実施形態の側面図である。
【図19】折り装置の断裁ローラ対の断面図である。
【図20】折り装置用断裁ローラ対の第2の実施形態の断面図である。
【図21】表紙供給装置を有する可変式表紙折り装置の概略的な側面図である。
【図22】本発明に係る印刷装置で製造し得る可変的な製品態様の概観である。
【図23】本発明に係る印刷装置で製造し得る、折り可能性を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
01 印刷装置
02 印刷装置の第1区間
03 印刷装置の第2区間
04 印刷装置の第3区間
05 −
06 被印刷体ウェブ
07 巻き取り紙交換機
08 コンディショニング装置
09 印刷ユニット
10 −
11 被印刷体巻き取り紙
12 捕獲ローラ
13 乾燥装置
14 冷却装置
15 −
16 加湿装置
17 コーティング装置
18 引っ張り−断裁装置
19 ターニング装置
20 印刷製品
21 折り装置
22 漏斗状体
23 フレーム
24 モジュール
25 −
26 版胴
27 ゴム胴
28 インキ装置
29 湿し装置
30 −
31 運搬システム
32 支持ベルト
33 駆動ベルト
34 上部構造システム
35 −
36 上部構造システム
37 上部構造システム
38 上部構造システム
39 上部構造システム
40 −
41 引っ張りローラ対
42 断裁ローラ対
43 加速ベルト
44 胴、折りたたみ胴、折り用ナイフ胴
45 −
46 緩衝式折りたたみ胴
47 電動機、サーボモータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被印刷体ウェブ(06)にオフセット印刷にて印刷部分の長さを変化させて印刷することができる少なくとも1印刷ユニット(09)を有する印刷機(01)であって、
折り丁長さ可変式の少なくとも1つの折り装置(21)が印刷ユニット(09)に間接又は直接に隣接配置されていることを特徴とする印刷機。
【請求項2】
折り装置(21)に、被印刷体ウェブ(06)を通すニップを形成する少なくとも1つの断裁ローラ対(42)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
【請求項3】
断裁ローラ対(42)は、被印刷体ウェブ(06)のウェブ速度とは関係なく、所定の速度で駆動されることを特徴とする請求項2に記載の印刷機。
【請求項4】
断裁ローラ対(42)は、印刷ユニット(09)内の少なくとも版胴(26)又はゴム胴(27)のサイクルに合わせて、規則的に駆動されることを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷機。
【請求項5】
断裁ローラ対(42)は、印刷ユニット(09)内の版胴(26)又はゴム胴(27)の回転数に対して、所定の回転数比で駆動されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項6】
折り装置(21)に、相互調節可能な2つの多アーム式アーマチュアキャリアを有する折りたたみ胴(44)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項7】
折り装置(21)は、印刷装置(01)の他の機能部品から独立した駆動装置を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項8】
折り装置(21)の駆動装置に、駆動モータとして制御式サーボモータ(47)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の印刷機。
【請求項9】
折り装置(21)の胴部と排紙装置とは、互いに独立に、特に別個の駆動モータで駆動可能であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項10】
折り装置(21)に、緩衝式折りたたみ胴(46)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項11】
折り装置(21)に、折り用ナイフ胴が配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項12】
折り装置(21)は、可変式5:5システム又は7:7システムとして形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項13】
折り装置(21)は、表紙折り装置の様式に形成されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項14】
被印刷体ウェブ(06)は、印刷ユニット(09)によりウェットオフセット方式にて印刷されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項15】
被印刷体ウェブ(06)は、印刷ユニット(09)により水なしオフセット印刷方式で印刷されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項16】
印刷ユニット(09)は、オプショナルに交換可能な版胴(26)を有し、異なった版胴(26)は、それぞれ異なった直径を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項17】
印刷ユニット(09)は、オプショナルに交換可能なゴム胴(27)を有し、異なったゴム胴(27)は、それぞれ異なった直径を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項18】
版胴(26)及び/又はゴム胴(27)は、1156mm,1260mm,1320mm及び/又は1410mmの胴周長を有することを特徴とする請求項16又は17に記載の印刷機。
【請求項19】
印刷ユニット(09)には、交換可能なモジュール(24)を取り付けることのできるフレーム(23)があり、異なったモジュール(24)内には、それぞれ異なった直径を有する少なくとも1本の版胴(26)及び/又は少なくとも1本のゴム胴(27)が支持されていることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項20】
版胴(26)及び/又はゴム胴(27)は、調節式にモジュール(24)内に支持されていることを特徴とする請求項19に記載の印刷機。
【請求項21】
インキ装置ローラ及び/又は湿し装置ローラは、空気圧式ローラロックによって調整されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
【請求項22】
交換可能なモジュール(24)は、アダプタシステムによって、フレーム(23)内に装着されていることを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項23】
交換可能なモジュール(24)は、クイックカップリングシステムによって、フレーム(23)の給気源及び/又は給水源及び/又は給電源に接続されていることを特徴とする請求項19乃至22のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項24】
交換可能なモジュール(24)内には、2本の版胴(26)と、印刷ニップを形成する2本のゴム胴(27)とが設けられていることを特徴とする請求項19乃至23のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項25】
モジュール(24)内に2本の版胴(26)と2本のゴム胴(27)と1本の共通圧胴とが配置されていることを特徴とする請求項24に記載の印刷機。
【請求項26】
共通圧胴付き又は共通圧胴なしのモジュール(24)をオプショナルに印刷ユニットに装着し得ることを特徴とする請求項24又は25に記載の印刷機。
【請求項27】
モジュール(24)は、速やかな版替え用のインプリンタとして運転し得ることを特徴とする請求項25に記載の印刷機。
【請求項28】
2つのモジュール(24)は、交互に速やかな版替え用のインプリンタとして運転し得ることを特徴とする請求項24に記載の印刷機。
【請求項29】
印刷ユニット(09)のフレーム(23)から取り外されたモジュール(24)を運搬するための運搬システム(31)が印刷装置(01)に設けられていることを特徴とする請求項19乃至24のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項30】
運搬システム(31)は、特に門形クレーン形式のクレーンシステムとして形成されていることを特徴とする請求項29に記載の印刷機。
【請求項31】
印刷ユニット(09)に、少なくとも1つのインキ装置(28)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至30のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項32】
インキ装置(28)は、複数本のインキ装置ローラを有することを特徴とする請求項31に記載の印刷機。
【請求項33】
印刷ユニット(09)に、少なくとも1つの湿し装置(29)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至32のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項34】
湿し装置(29)は、複数本の湿し装置ローラを有することを特徴とする請求項33に記載の印刷機。
【請求項35】
インキ装置(28)及び/又は湿し装置(29)は、印刷ユニット(09)のフレーム(23)内においてモジュール(24)の外部に配置されていることを特徴とする請求項19乃至34のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項36】
フレーム(23)内に支持された機能部品(28,29)の回転駆動のために専用の、モジュール(24)から独立した少なくとも1つの駆動装置がフレーム(23)内に設けられていることを特徴とする請求項19乃至35のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項37】
モジュール(24)内に支持された機能部品(26,27)の駆動のために、フレーム(23)から独立した専用の駆動装置がモジュール(24)内に設けられていることを特徴とする請求項19乃至36のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項38】
折り装置には、折り装置(21)の少なくとも1本の胴の回転駆動のために専用の少なくとも1つの駆動装置(47)が印刷ユニット(09)から独立して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
【請求項39】
駆動装置(47)として位置制御式の少なくとも1つの電動機(47)が設けられていることを特徴とする請求項7、9、36、37又は38に記載の印刷機。
【請求項40】
モジュール(24)は、専用の閉じたオイルスペースを有することを特徴とする請求項19に記載の印刷機。
【請求項41】
フレーム(23)は、閉じたオイルスペースを有することを特徴とする請求項19に記載の印刷機。
【請求項42】
印刷装置(01)で、幅2000mm以上、特に幅2520mmの被印刷体ウェブが加工可能であることを特徴とする請求項1乃至41のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項43】
印刷装置(01)に、複数の印刷ユニット(09)、特に少なくとも4つの印刷ユニット(09)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至42のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項44】
通過する被印刷体ウェブ(06)は、複数の印刷ユニット(09)により複数の印刷段で特に多色刷り可能であることを特徴とする請求項43に記載の印刷機。
【請求項45】
印刷装置(01)に、巻き取り紙交換機(07)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至44のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項46】
巻き取り紙交換機(07)に、巻き取り紙交換機(07)に支持された被印刷体巻き取り紙を支保するための駆動ベルト(33)及び/又は支持ベルト(32)が設けられていることを特徴とする請求項45に記載の印刷機。
【請求項47】
支持ベルト(32)は、駆動装置によって駆動可能であることを特徴とする請求項46に記載の印刷機。
【請求項48】
印刷装置(01)に、被印刷体ウェブ(06)をコンディショニングするための、特にウェブ張力の調節及び/又はウェブエッジの調節を行なうためのコンディショニング装置(08)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至47のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項49】
印刷装置(01)に、乾燥装置(13)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至48のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項50】
乾燥装置(13)により、複数の印刷ユニット(09)で順次多段印刷された被印刷体ウェブ(06)を乾燥させることが可能であることを特徴とする請求項49に記載の印刷機。
【請求項51】
乾燥装置(13)に、印刷された被印刷体ウェブ(06)を冷却するための冷却装置(14)が設けられていることを特徴とする請求項49又は50に記載の印刷機。
【請求項52】
乾燥装置(13)に、印刷された被印刷体ウェブ(06)を補湿するための加湿装置(16)が設けられていることを特徴とする請求項49乃至51のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項53】
印刷装置(01)に、ニップ装置及び/又は断裁装置(18)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至52のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項54】
印刷装置(01)に、ターニング装置(19)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至53のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項55】
印刷装置(01)に、被印刷体ウェブ(06)を縦折りするための漏斗状体(22)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至54のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項56】
少なくとも1つの漏斗状体(22)に、縦折りを接着するための接着装置が備えられていることを特徴とする請求項55に記載の印刷機。
【請求項57】
印刷装置(01)に、上部構造システム(34,36,37,38,39)、特に非対称型、対称型又はコンパクト型の上部構造システム(34,36,37,38,39)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至56のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項58】
上部構造システム(34,36,37,38,39)に、被印刷体ウェブ(06)を縦折りするための少なくとも1つの漏斗状体及び/又は被印刷体ウェブ(06)を転向させるための少なくとも1つのターニングバーが設けられていることを特徴とする請求項57に記載の印刷機。
【請求項59】
印刷装置(01)に、少なくとも1つのウェブ案内装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至58のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項60】
印刷装置(01)に、少なくとも1つのコーティング装置(17)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至59のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項61】
コーティング装置(17)は被印刷体ウェブ(06)にシリコンコーティングを行うのに適していることを特徴とする請求項1乃至59のいずれか1項に記載の印刷機。
【請求項62】
それぞれ複数の印刷ユニット(09)を有した複数の印刷機が並列して設置され、それらのウェブは共通の1つの折り装置で加工されることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
【請求項63】
折り装置(21)は折り用ナイフ胴(44)を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
【請求項64】
折り用ナイフ胴(44)は折り丁を掴持するための少なくとも3つの保持システムと付属の3つの折り用ナイフとを有し、保持システムと付属の折り用ナイフとの間の円周方向間隔は可変的であることを特徴とする請求項63に記載の印刷機。
【請求項65】
保持システムはくわえ爪システム又はミシン目入れシステムとして形成されていることを特徴とする請求項64に記載の印刷機。
【請求項66】
ゴム胴(27)は、ゴムブランケットの付された第1の運転状態において第1の直径を、ゴムブランケットの付された第2の運転状態において第2の直径を有し、第1と第2の直径は少なくとも5mmだけ変化していることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
【請求項67】
ゴム胴(27)は、ゴムブランケットの付された第1の運転状態において第1の直径を、ゴムブランケットの付された第2の運転状態において第2の直径を有し、第1と第2の直径は少なくとも10mmだけ変化していることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
【請求項68】
制御装置が設けられ、この制御装置は折り装置(21)の折り用ナイフ胴(44)の保持システムと折り用ナイフとの間の間隔を、版胴(26)及び/又はゴム胴(27)の直径に応じ、遠隔制御によって調節することを特徴とする請求項1に記載の印刷機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2007−516913(P2007−516913A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546200(P2006−546200)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【国際出願番号】PCT/EP2005/050374
【国際公開番号】WO2005/108262
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(505364049)ケーニッヒ ウント バウエル アクチエンゲゼルシャフト (13)
【Fターム(参考)】