印刷システム
【課題】省電力状態において上位装置から印刷データが送信されても前処理に時間を要するために直ちに印刷が開始されない。
【解決手段】 印刷を行うためのアプリケーションプログラムを備えた上位装置と、省電力機能を有しその上位装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置とからなる印刷システムであって、上記上位装置は、その上位装置から上記印刷装置へ上記印刷データが送信される前に上記上位装置の上記アプリケーションプログラムの状態遷移に応じて印刷準備コマンドを生成する生成部を備え、上記印刷装置は、上記省電力機能を解除し直ちに印刷を開始させるための前処理を行う前処理手段を備え、上記印刷準備コマンドが上記印刷装置に送信されると上記前処理手段が実行される。
【解決手段】 印刷を行うためのアプリケーションプログラムを備えた上位装置と、省電力機能を有しその上位装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置とからなる印刷システムであって、上記上位装置は、その上位装置から上記印刷装置へ上記印刷データが送信される前に上記上位装置の上記アプリケーションプログラムの状態遷移に応じて印刷準備コマンドを生成する生成部を備え、上記印刷装置は、上記省電力機能を解除し直ちに印刷を開始させるための前処理を行う前処理手段を備え、上記印刷準備コマンドが上記印刷装置に送信されると上記前処理手段が実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムを備えた上位装置と、該上位装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置とからなる印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加熱定着方式の印刷装置は、省電力機能を備えており、上位装置からの印刷データが送信されなくなってから所定の時間が経過したときに熱定着器への電力供給を停止することで消費電力を抑えている。
【0003】
また、加熱定着方式の印刷装置における熱定着器の電力消費が膨大につき、異常発生の虞があるために、下記に示す特許文献1には、熱定着器の異常状態を簡単なハードウエア構成で回避でき、コンピュータ上から印刷起動指示が入力されると印刷が実行される画像形成装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−212601号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の画像形成装置では、省電力状態時にコンピュータから印刷データを送信されると、先ず省電力状態から通常印刷可能な状態に復帰させるために画像形成装置は、熱定着器のウォームアップまたはプリントヘッドの目詰まり解消動作等の前処理を開始させることになり、印刷開始までに時間がかかるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以上の問題を解決するために、次の構成を具備する。
【0007】
本発明は、印刷を行うためのアプリケーションプログラムを備えた上位装置と、省電力機能を有しその上位装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置とからなる印刷システムであって、上記上位装置は、その上位装置から上記印刷装置へ上記印刷データが送信される前に上記上位装置の上記アプリケーションプログラムの状態遷移に応じて印刷準備コマンドを生成する生成部を備え、上記印刷装置は、上記省電力機能を解除し直ちに印刷を開始させるための前処理を行う前処理手段を備え、上記印刷準備コマンドが上記印刷装置に送信されると上記前処理手段が実行されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、上位装置においてアプリケーションの起動または画面遷移されると、それに応じて印刷仕様の印刷準備コマンドを印刷装置に送信することにより、印刷装置は、上位装置から印刷データの送信前に熱定着器のウォームアップまたはプリントヘッドの目詰まり解消動作などの前処理を完了させることができるので、印刷データが送信されると直ちに印刷を開始できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明する。ここでは、画像形成装置として印刷装置を適用し、上位装置としてコンピュータを適用して説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は、実施例1に係る印刷システムのブロック図である。
図に示すように、印刷システム10は、コンピュータ100と印刷装置200とからなる。
コンピュータ100は、CPU101、ROM(READ ONLY MEMORY)102、RAM(RANDOM ACCESS MEMORY)103、HDD(HARD DISK DRIVE)104、ディスプレイ制御部105、KB(KEY BOARD)制御部106、マウス制御部107及び通信部108を有する。
【0011】
CPU101は、ROM102に格納された基本プログラムを実行することによってコンピュータ100の各機能を実現させる部分である。CPU101は、制御する各部と共通バスで接続されており、機能に応じて各部を統括制御する。
【0012】
ROM102は、コンピュータ100を制御する基本プログラムが予め格納されているメモリである。このROM102はコンピュータ100の電力が遮断されても記憶内容が保持される不揮発性メモリである。
【0013】
RAM103は、CPU101が基本プログラムを実行するときに必要となる演算領域を提供するメモリである。CPU101は、基本プログラムによりHDD104に組み込まれたオペレーティングシステム及びアプリケーションをRAM103に展開し、オペレーティングシステム及びアプリケーションを実行させる。
【0014】
HDD104は、コンピュータ100で使用されるオペレーティングシステム、窓口業務アプリケーション選択により起動される宿泊先検索アプリケーション、ツアー予約アプリケーション及びデータファイル等が格納される不揮発性のメモリである。
【0015】
ここで、本発明のアプリケーション起動に関して説明する。
図2は、実施例1のアプリケーション起動の説明図である。
コンピュータ100において窓口業務アプリケーション選択を起動させ、ユーザにより宿泊先検索アプリケーションまたはツアー予約アプリケーションが選択されると、アプリケーションに応じた印刷仕様を示す印刷準備コマンドが生成され印刷装置200に送信される。
図に示すように、宿泊先検索アプリケーションであればモノクロ印刷を示す印刷準備コマンドが生成され、ツアー予約アプリケーションであればカラー印刷を示す印刷準備コマンドが生成され印刷装置200に送信される。
【0016】
ここで、本発明におけるアプリケーションの起動、画面遷移からコマンド送信の流れに関するCPU101の動作について説明する。
図3は、本発明におけるコンピュータのCPUによるコマンド送信の流れを示す説明図である。
図に示すように、CPU101には、機能ブロックとしてアプリケーション遷移部101a、画面遷移部101b、印刷仕様判定部101c、コマンド送信部101dを有する。
【0017】
アプリケーション遷移部101aは、窓口業務アプリケーション選択においてユーザが宿泊先検索アプリケーションまたはツアー予約アプリケーションを選択し起動されると、起動したアプリケーションに関する印刷仕様(印刷色、用紙厚さ、用紙種別等)を印刷仕様判定部101cに通知する。
【0018】
画面遷移部101bは、宿泊先検索アプリケーションにおいてユーザが画面遷移させて宿泊先検索結果一覧の画面、選択ホテル詳細情報の画面及びAAホテル予約確認の画面に遷移させると遷移した画面に関する印刷仕様を印刷仕様判定部101cに通知する。
【0019】
印刷仕様判定部101cは、アプリケーション遷移部101aまたは画面遷移部101bからの印刷仕様の通知を受けると、通知を受けた印刷仕様をコマンド送信部101dに通知する。
【0020】
コマンド送信部101dは、印刷仕様判定部101cから印刷仕様の通知を受けると、
図1に示す通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷仕様として印刷準備コマンドを送信する。
【0021】
続いて、上述の印刷準備コマンドについて説明する。
図4は、本発明の印刷準備コマンドのデータ内容の説明図である。
図に示すように、印刷準備コマンドには印刷色、用紙厚さ及び用紙種別等の情報を有する。
【0022】
印刷色はカラー印刷かモノクロ印刷かの情報を示す。用紙厚さは薄い、普通、厚いの何れかの情報を示す。用紙種別は、用紙の材質が普通紙またはOHP(Over Head Projecter)用紙かの情報を示す。
本発明では、アプリケーションの起動または画面遷移に応じて上述の情報を印刷準備コマンドとして印刷装置200に送信することにより、適正な前処理を完了させ、印刷データが送信されると印刷装置200が直ちに印刷開始できるようにする。
【0023】
ここで図1の説明に戻って、ディスプレイ制御部105は、コンピュータ100の画面表示を制御する部分である。
KB制御部106は、ユーザからコンピュータ100に接続されるキーボードの入力操作を受け、入力操作に応じた制御を行うためにCPU101に通知する部分である。
マウス制御部107は、ユーザからコンピュータ100に接続されるマウスによる入力操作を受け、入力操作に応じた制御を行うためにCPU101に通知する部分である。
通信部108は、ローカル又はネットワーク等でコンピュータ100に接続される印刷装置200との通信を行う部分である。
【0024】
一方、印刷装置200は、CPU201、ROM202、RAM203、上位通信部204、印刷部I/F(インタフェース)205、クロック生成部206、操作パネル207及び印刷部208を有する。
【0025】
CPU201は、ROM202に格納された制御プログラムを実行することによって印刷装置200の各機能を実現させる部分である。CPU201は、制御する各部と共通バスで接続されており、機能に応じて各部を統括制御する。
【0026】
ROM202は、印刷装置200の制御プログラムが予め格納されているメモリである。ROM202は、印刷装置200の電力が遮断されても記憶内容が保持される不揮発性メモリである。
【0027】
RAM203は、CPU201が制御プログラムを実行するときに必要となる演算領域を提供するメモリである。CPU201は、制御プログラムをRAM203に展開し、実行させる。
【0028】
上位通信部204は、ローカル又はネットワーク等で印刷装置200に接続されるコンピュータ100との通信を行う部分である。
印刷部I/F205は、CPU201の指示により印刷を行うときに、印刷部208にその旨を通知する部分である。
【0029】
クロック生成部206は、時間管理のためのクロック値を生成する部分である。クロック生成部206は、生成したクロック値を受信データ監視タイマ値としてRAM203に保管し、タイマーカウントを行う。
【0030】
操作パネル207は、ユーザの要求を受け付ける操作部分であり、ユーザへのメッセージを表示させる部分でもある。
印刷部208は、トナー画像を媒体に熱定着させる熱定着器209を有し、指定された媒体への印刷を行う部分である。
【0031】
次に、熱定着器209の温度制御に関して、前処理に要する時間がカラー印刷、モノクロ印刷等の印刷仕様に応じて変化する点について説明する。
図5は、実施例1における熱定着器の温度制御の説明図である。
図に示すグラフは横軸に時間を示し、縦軸に熱定着器209の温度を示す。
図に示すように、省電力状態の印刷装置200における熱定着器209が、CPU201の指示で印刷部I/F205を介して電力供給を受け、カラー印刷に適正な温度に上昇させるためには、T1の時間が必要であり、モノクロ印刷に適正な温度に上昇させるためには、T2の時間が必要である。
【0032】
本発明によれば、印刷開始前に予め熱定着器を印刷仕様に応じた適正な温度設定にすることが可能になるので、従来、省電力状態で印刷データが送信されてきた場合の印刷開始までの時間を比較すると、上述のT1、またはT2の時間を短縮させることが可能になる。
【0033】
また、印刷装置200において、モノクロ印刷後にカラー印刷を行う場合には、熱定着器209の温度をカラー印刷に適正な温度まで下げる必要がある。図に示すようにモノクロ印刷による熱定着器209の適正温度からカラー印刷による熱定着器209の適正温度にするためには冷却等による温度降下のためのT3の時間が必要である。更にカラー印刷による熱定着器209の適正温度からモノクロ印刷による熱定着器209の適正温度にするためには熱定着器の温度を上げる必要があり加熱時間が必要である。
【0034】
本発明によれば、省電力状態だけではなく通常の場合であれば、印刷仕様のカラー印刷、モノクロ印刷が交互に変化する時に印刷装置200の熱定着器の温度を適正な設定にするまでの時間が必要となるが印刷装置200の前処理を事前に実行させることにより、コンピュータ100から印刷データが送信されると直ちに印刷が開始される。
【0035】
次に、実施例1の印刷装置200の動作について説明する。
図6は、実施例1における印刷装置のデータ受信の動作を示すフローチャートである。
以下にステップS001からステップS013までステップ順に実施例1の印刷装置200の動作について図1を併用しながら説明する。
【0036】
(ステップS001)
クロック生成部206は、生成したクロック値を受信データ監視タイマ値としてRAM203に保管し、タイマーカウントを開始させる。
【0037】
(ステップS002)
上位通信部204は、コンピュータ100からデータを受信したか否かを判定する。
データを受信した場合にはステップS006に進み、データを受信していなければステップS003に進む。
【0038】
(ステップS003)
クロック生成部206は、タイマーカウント中の時間が受信データ監視タイマ値に達したか否かを判定する。タイマーカウント中の時間が受信データ監視タイマ値に達した場合にはステップS004に進み、達していない場合にはステップS002に戻る。
なお、受信データ監視タイマ値は、ユーザによる操作パネル207から設定できるようにしても構わず、更に印刷装置200に接続されたコンピュータ100から設定できるようにしても構わない。
【0039】
(ステップS004)
タイマーカウント中の時間が受信データ監視タイマ値に達した場合に、CPU201は、印刷装置200が省電力状態か否かを判断する。省電力状態であればステップS002に戻り、省電力状態で無ければステップS005に進む。
【0040】
(ステップS005)
CPU201は、印刷装置200が省電力状態で無ければ、熱定着器209への電力供給を停止させ、印刷装置200を省電力状態にする。省電力状態にするとステップS002に戻る。
【0041】
(ステップS006)
コンピュータ100からデータを受信すると、CPU201は、データの種類を判断する。受信データが印刷データであればステップS012に進み、受信データが印刷準備コマンドであればステップS007に進む。
【0042】
(ステップS007)
受信データが印刷準備コマンドであれば、CPU201は、熱定着器209をどの温度に設定するかを判断するために印刷準備の種類(カラ/モノクロ)を判断する。モノクロ印刷の準備であればステップS010に進み、カラー印刷の準備であればステップS008に進む。
【0043】
(ステップS008)
カラー印刷の準備であればCPU201は、熱定着器209をカラー印刷の温度に設定するために電力供給を開始する。
(ステップS009)
CPU201は、熱定着器209に電力供給を行いカラー印刷の温度に設定する。
(ステップS010)
モノクロ印刷の準備であればCPU201は、熱定着器209をモノクロ印刷の温度に設定するため電力供給を開始する。
【0044】
(ステップS011)
CPU201は、熱定着器209に電力供給を行いモノクロ印刷の温度に設定する。
(ステップS012)
CPU201は、印刷データを入手前にステップS006にて印刷準備コマンドを入手しているので、熱定着器209は、所定の温度に設定される。
【0045】
(ステップS013)
CPU201は、入手した印刷データに基づいて印刷を開始する。
なお、印刷装置200は、上記フローチャートを繰り返し実行する。
【0046】
次に、コンピュータ100のHDD104に格納されているアプリケーションの画面遷移に関して説明する。
図7は、実施例1の窓口業務アプリケーション選択の画面遷移に関する説明図である。
画面1000は、実施例1における窓口業務アプリケーション選択を示す。画面1000には宿泊先検索釦1001とツアー予約釦1002とを有する。
【0047】
ユーザにより、宿泊先検索釦1001をクリックされると、画面1100の宿泊先検索のメニューに画面遷移する。一方、ユーザにより、ツアー予約釦1002をクリックされると、画面1300のツアー予約のメニューに画面遷移する。
【0048】
画面1100の宿泊先検索のメニューには、宿泊先を検索するにあたって、地域選択、宿泊日選択の入力手段と、画面を窓口業務アプリケーション選択の画面1000に戻すための戻る釦1101及び検索実行のための検索釦1102とを有する。
【0049】
画面1100の宿泊先検索のメニューにおいて、地域選択、宿泊日選択を入力し検索釦1102をクリックすると、画面1200の宿泊先検索結果一覧のメニューに画面遷移する。
【0050】
画面1200の宿泊先検索結果一覧のメニューには、表示された宿泊先検索結果一覧をモノクロ印刷するための一覧印刷釦1202と画面を宿泊先検索の画面1100に戻すための戻る釦1201とを有する。
【0051】
一方、画面1300のツアー予約のメニューには、ツアーを予約するにあたって、ツアー番号を入力する手段と、画面を窓口業務アプリケーション選択の画面1000に戻すための戻る釦1301及び予約状況を確認するための予約確認釦1302とを有する。
【0052】
画面1300のツアー予約のメニューにおいて、ツアー番号を入力し予約確認釦1302をクリックすると、画面1400のツアー予約確認のメニューに画面遷移する。
【0053】
画面1400のツアー予約確認のメニューには、入力されたツアー番号及びツアーの日程、予約ホテル名からなるツアー内容が表示され、ユーザが予約する場合の予約決定釦1402と画面をツアー予約の画面1300に戻すための戻る釦1401とを有する。
予約決定釦1402がクリックされると、入力されたツアーの予約が実行され、更に接続された印刷装置200によってツアー内容がカラーで印刷される。
【0054】
次に、図7に示す画面遷移における印刷装置200の前処理についてフローチャートを用いて説明する。
図8は、実施例1の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【0055】
以下にステップS101からステップS117までステップ順に実施例1の印刷システム10の動作について図7を併用しながら説明する。
【0056】
(ステップS101)
ユーザが窓口業務アプリケーション選択を起動させるためにコンピュータ100に接続された図示しないマウスまたはキーボードの操作によりマウス制御部107またはKB制御部106がCPU101にその旨を通知することでHDD104に格納されている窓口業務アプリケーション選択が起動される。また、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図7に示す窓口業務アプリケーション選択の画面1000を表示させる。
ユーザが窓口業務アプリケーション選択においてツアー予約釦1002をクリックしツアー予約アプリケーションを起動させればステップS110に進み、宿泊先検索釦1001をクリックし宿泊先検索アプリケーションを起動させればステップS102に進む。
【0057】
(ステップS102)
ユーザが図7に示す画面1000において宿泊先検索釦1001をクリックし宿泊先検索アプリケーションを起動させると、コンピュータ100のCPU101は、印刷装置200にモノクロ印刷の準備をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をモノクロ印刷用に設定する。
【0058】
(ステップS103)
一方、コンピュータ100のCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図4に示す宿泊先検索アプリケーションの画面1100を表示させる。
【0059】
(ステップS104)
ユーザは、コンピュータ100の画面に表示された宿泊先検索アプリケーションの画面1100において図示しないマウスまたはキーボードを操作して地域選択及び宿泊日選択の宿泊先検索条件を入力する。
【0060】
(ステップS105)
コンピュータ100の画面に表示された宿泊先検索アプリケーションの画面1100において、地域選択及び宿泊日選択の宿泊先検索条件が入力されると、次にCPU101は、図7に示す検索釦1102がクリックされたか否かをマウス制御部107を介して判断する。検索釦1102がクリックされればステップS106に進み、検索釦1102がクリックされていなければステップS104に戻る。
【0061】
(ステップS106)
宿泊先検索条件が入力され、更に検索釦1102がクリックされると、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図7に示す画面1200の宿泊先検索結果一覧を表示させる。
【0062】
(ステップS107)
コンピュータ100の画面に画面1200の宿泊先検索結果一覧を表示させると、次にCPU101は、ユーザによる入力操作の有無を判定する。先ず、CPU101は、マウス制御部107を介して戻る釦1201がクリックされたか否かを判定する。戻る釦1201がクリックされればステップS103に戻り、戻る釦1201がクリックされていなければステップS108に進む。
【0063】
(ステップS108)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して一覧印刷釦1202がクリックされたか否かを判定する。一覧印刷釦1202がクリックされればステップS109に進み、一覧印刷釦1202がクリックされていなければステップS107に戻る。
【0064】
(ステップS109)
一覧印刷釦1202がクリックされれば、CPU101は、宿泊先検索結果一覧の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS102において熱定着器209の温度をモノクロ印刷用に設定してあるので、直ちに印刷を開始できる。
【0065】
(ステップS110)
一方、ステップS101において、ユーザが図7に示す画面1000におけるツアー予約釦1002をクリックしツアー予約アプリケーションを起動させると、コンピュータ100のCPU101は、印刷装置200にカラー印刷の準備をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定する。
【0066】
(ステップS111)
一方、コンピュータ100のCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図7に示すツアー予約アプリケーションの画面1300を表示させる。
【0067】
(ステップS112)
ユーザは、コンピュータ100の画面に表示されたツアー予約アプリケーションの画面1300において図示しないマウスまたはキーボードを操作して、図示しないカタログ、ちらし等を参照して希望のツアーを予約するためにツアー番号を入力する。
【0068】
(ステップS113)
コンピュータ100の画面に表示されたツアー予約アプリケーションの画面1300において、ツアー番号が入力されると、次にCPU101は、図7に示す予約確認釦1302がクリックされたか否かをマウス制御部107を介して判断する。予約確認釦1302がクリックされればステップS114に進み、予約確認釦1302がクリックされていなければステップS112に戻る。
【0069】
(ステップS114)
ツアー番号が入力され、更に予約確認釦1302がクリックされると、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面を図7に示す画面1400のツアー予約確認を表示させる。
【0070】
(ステップS115)
コンピュータ100の画面に画面1400のツアー予約確認を表示させると、次にCPU101は、ユーザによる入力操作の有無を判定する。先ず、CPU101は、マウス制御部107を介して戻る釦1401がクリックされたか否かを判定する。戻る釦1401がクリックされればステップS112に戻り、戻る釦1401がクリックされていなければステップS116に進む。
【0071】
(ステップS116)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して予約決定釦1402がクリックされたか否かを判定する。予約決定釦1402がクリックされればステップS117に進み、予約決定釦1402がクリックされていなければステップS115に戻る。
【0072】
(ステップS117)
予約決定釦1402がクリックされれば、CPU101は、ツアー予約確認の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS110において熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定してあるので、印刷データが送信されると直ちに印刷を開始できる。
【0073】
以上のように実施例1によれば、コンピュータにて選択したアプリケーションが起動された時に、選択されたアプリケーションがカラー印刷を行うのか、モノクロ印刷を行うのかに応じて印刷装置に印刷準備コマンドを送信するので、コンピュータが印刷データを送信する時には既に印刷装置の熱定着器はカラー印刷またはモノクロ印刷に最適な温度に設定されているので、印刷データが送信されると直ちに印刷を開始できる。
【0074】
なお、実施例1では、熱定着器の温度設定としてカラー印刷、モノクロ印刷について説明してきたが、例えば、印刷用紙の厚さ、印刷用紙の材質等に応じて熱定着器の温度設定を可変できるようにしても構わない。
【0075】
また、実施例1では、窓口業務アプリケーション選択において、2つの遷移可能なアプリケーションを選択した場合について説明したが、例えば、実施例1の変形例として、マルチタスクで複数のアプリケーションが起動時にアクティブアプリケーションを常時監視するようにし、アクティブアプリケーションが切り替わると、それに応じてカラー印刷またはモノクロ印刷の設定を示す印刷準備コマンドを送信するようにしても構わない。なお、アクティブアプリケーションの監視は、WINDOWS(登録商標)の実行アプリケーションの識別子の利用により可能である。
【実施例2】
【0076】
実施例2では、起動中のアプリケーションにおいて、複数の画面遷移が可能な場合に、遷移した画面によってカラー印刷またはモノクロ印刷に切り替わると、その都度印刷装置に印刷準備コマンドを送信するので、コンピュータが印刷データを送信する時には既に印刷装置の熱定着器はカラー印刷またはモノクロ印刷に最適な温度に設定されているので、印刷データが送信されると直ちに印刷を開始できる。なお、構成は実施例1同様につき、説明を省略する。
【0077】
ここで実施例2のアプリケーション内の画面遷移に関して説明する。
図9は、実施例2の宿泊先検索アプリケーション内の画面遷移の説明図である。
窓口業務アプリケーション選択においてユーザにより宿泊先検索アプリケーションが選択されると、宿泊先検索アプリケーションが起動し、ユーザが宿泊先等の希望を入力すると宿泊先検索結果一覧がコンピュータ100の画面に表示される。
図に示すように宿泊先検索結果一覧の画面における印刷仕様は、モノクロ印刷である。
【0078】
続いて選択ホテル詳細情報の画面における印刷仕様はカラー印刷であり、AAホテル予約確認の画面における印刷仕様はカラー印刷である。
【0079】
次に、アプリケーションの画面遷移に関してコンピュータ100の画面表示を用いて説明する。
図10は、実施例2の窓口業務アプリケーション選択の画面遷移に関する説明図である。
画面1000は、窓口業務アプリケーション選択を示す。画面1000には宿泊先検索釦1001とツアー予約釦1002とを有する。
【0080】
ユーザにより、宿泊先検索釦1001をクリックされると、画面2000の宿泊先検索のメニューに画面遷移する。
【0081】
画面2000の宿泊先検索のメニューには、宿泊先を検索するにあたって、地域選択、宿泊日選択の入力手段と、画面を窓口業務アプリケーション選択の画面1000に戻すための戻る釦2001及び検索実行のための検索釦2002とを有する。
【0082】
画面2000の宿泊先検索のメニューにおいて、地域選択、宿泊日選択を入力し検索釦2002をクリックすると、画面2100の宿泊先検索結果一覧のメニューに画面遷移する。
【0083】
画面2100の宿泊先検索結果一覧のメニューには、表示された宿泊先検索結果一覧をモノクロ印刷するための一覧印刷釦2103と画面を宿泊先検索の画面2000に戻すための戻る釦2101と宿泊先検索結果一覧の中から宿泊先を選択できるよう選択欄2104を設け、選択された宿泊先検索結果の詳細情報を表示させる画面2200に遷移させるための詳細確認釦2102とを有する。
【0084】
画面2200の選択ホテル詳細情報は、画面2100で選択された宿泊先検索結果の写真等の詳細情報を表示させる。画面2200には、選択されたホテルを予約するための予約釦2203、2204を有する。更に、画面2200には、表示された選択ホテル詳細情報をカラー印刷するための一括印刷釦2202と画面を宿泊先検索結果一覧の画面2100に戻すための戻る釦2201とを有する。
【0085】
画面2200の選択ホテル詳細情報のメニューにおいて、画面2200に表示されているAAホテルを予約するために予約釦2203をクリックすると、画面2300のAAホテル予約確認の画面に遷移する。
【0086】
画面2300のAAホテル予約確認は、画面2200で予約した選択ホテルの写真、地図と予約した日程の詳細情報を表示させる。画面2300には、選択されたホテルの予約を決定させるための予約決定釦2302と画面を選択ホテル詳細情報の画面2200に戻すための戻る釦2301とを有する。
【0087】
画面2300のAAホテル予約確認のメニューにおいて、選択されたホテルの予約を決定するための予約決定釦2302をクリックすると、画面2400のAAホテル予約完了の画面に遷移する。
【0088】
画面2400のAAホテル予約完了は、画面2300で予約決定に応じて予約が完了したことを示すメッセージを表示させる。画面2400には、画面を宿泊先検索の画面2000に戻すためのはじめの画面に戻る釦2401とを有する。
【0089】
次に、図10に示す画面遷移における印刷装置200の印刷前処理についてフローチャートを用いて説明する。
図11と図12は、実施例2の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【0090】
以下にステップS201からステップS220までステップ順に実施例2の印刷システム10の動作について図10を併用しながら説明する。
【0091】
(ステップS201)
ユーザが図10に示す画面1000の窓口業務アプリケーション選択から宿泊先検索釦1001をクリックすることにより宿泊先検索アプリケーションが起動される。コンピュータ100のCPU101は、印刷装置200にモノクロ印刷の前処理をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をモノクロ印刷用に設定する。
【0092】
(ステップS202)
一方、コンピュータ100のCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図6に示す宿泊先検索アプリケーションの画面2000を表示させる。
【0093】
(ステップS203)
ユーザは、コンピュータ100の画面に表示された宿泊先検索アプリケーションの画面2000において図示しないマウスまたはキーボードを操作して地域選択及び宿泊日選択の宿泊先検索条件を入力する。
【0094】
(ステップS204)
コンピュータ100の画面に表示された宿泊先検索アプリケーションの画面2000において、地域選択及び宿泊日選択の宿泊先検索条件が入力されると、次にCPU101は、図10に示す検索釦2002がクリックされたか否かをマウス制御部107を介して判断する。検索釦2002がクリックされればステップS205に進み、検索釦2002がクリックされていなければステップS203に戻る。
【0095】
(ステップS205)
宿泊先検索条件が入力され、更に検索釦2002がクリックされると、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面を図10に示す画面2100の宿泊先検索結果一覧を表示させる。
【0096】
(ステップS206)
コンピュータ100の画面に画面2100の宿泊先検索結果一覧を表示させると、次にCPU101は、ユーザによる入力操作の有無を判定する。先ず、CPU101は、マウス制御部107を介して戻る釦2001がクリックされたか否かを判定する。戻る釦2001がクリックされればステップS202に戻り、戻る釦1201がクリックされていなければステップS207に進む。
【0097】
(ステップS207)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して一覧印刷釦2103がクリックされたか否かを判定する。一覧印刷釦2103がクリックされればステップS208に進み、一覧印刷釦2103がクリックされていなければステップS209に進む。
【0098】
(ステップS208)
一覧印刷釦1202がクリックされれば、CPU101は、宿泊先検索結果一覧の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS201において熱定着器209の温度をモノクロ印刷用に設定してあるので、直ちに印刷を開始できる。
【0099】
(ステップS209)
一方、一覧印刷釦1202がクリックされていなければ、次にCPU101は、マウス制御部107を介して選択欄2104へのチェックを確認し、更に詳細確認釦2102がクリックされたか否かを判定する。選択欄2104へのチェックを確認し詳細確認釦2102がクリックされればステップS210に進み、詳細確認釦2102がクリックされていなければステップS206に戻る。
【0100】
(ステップS210)
選択欄2104へのチェックを確認し詳細確認釦2102がクリックされれば、コンピュータ100のCPU101は、印刷装置200にカラー印刷の前処理をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定する。
【0101】
(ステップS211)
コンピュータ100のCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図6に示す選択ホテル詳細情報の画面2200を表示させる。
【0102】
(ステップS212)
コンピュータ100の画面に表示された選択ホテル詳細情報の画面2200において、CPU101は、図10に示す一括印刷釦2202がクリックされたか否かをマウス制御部107を介して判断する。一括印刷釦2202がクリックされればステップS213に進み、一括印刷釦2202がクリックされていなければステップS214に進む。
【0103】
(ステップS213)
一括印刷釦2202がクリックされれば、CPU101は、写真、地図等からなる選択ホテル詳細情報の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS210において熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定してあるので、直ちに印刷を開始できる。
【0104】
(ステップS214)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して予約釦2203、2204がクリックされたか否かを判定する。予約釦2203、2204がクリックされればステップS215に進み、予約釦2203、2204がクリックされていなければステップS212に戻る。
【0105】
(ステップS215)
ここでは例えばAAホテルを予約することを示す予約釦2203がクリックされた場合を説明すると、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図10に示す画面2300のAAホテル予約確認を表示させる。
【0106】
(ステップS216)
次にCPU101は、印刷装置200にカラー印刷の前処理をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定する。
【0107】
(ステップS217)
コンピュータ100の画面に画面2300のAAホテル予約確認を表示させると、次にCPU101は、ユーザによる入力操作の有無を判定する。先ず、CPU101は、マウス制御部107を介して戻る釦2301がクリックされたか否かを判定する。戻る釦2301がクリックされればステップS211に戻り、戻る釦2301がクリックされていなければステップS218に進む。
【0108】
(ステップS218)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して予約決定釦2302がクリックされたか否かを判定する。予約決定釦2302がクリックされればステップS219に進み、予約決定釦2302がクリックされていなければステップS217に戻る。
【0109】
(ステップS219)
予約決定釦2302がクリックされれば、CPU101は、選択したホテルの予約申し込み内容の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS216において熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定してあるので、直ちに印刷を開始できる。
【0110】
(ステップS220)
次にCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面を図10に示す画面2400のAAホテル予約完了を示す画面を表示させ、処理を終了する。
【0111】
以上のように実施例2によれば、起動中のアプリケーションが複数の画面遷移が可能な場合に、遷移した画面において印刷する条件がカラー印刷またはモノクロ印刷と切り替わると画面遷移毎にコンピュータが印刷装置に印刷準備コマンドを送信するので、コンピュータが印刷装置に印刷データを送信する時に印刷装置の熱定着器は、カラー印刷またはモノクロ印刷に最適な温度に設定されているので、印刷データが送信されると直ちに印刷が開始される。
【実施例3】
【0112】
実施例3では、熱定着器を持たない例えばインクジェット方式の印刷装置において、印刷開始前にプリントヘッドの目詰まりを事前に解消させることにより前処理を完了させ印刷開始までの時間を短縮させる。なお、実施例3では、印刷部I/F205が熱定着器209の温度制御にかわってプリントヘッドの目詰まり解消制御を行う部分であることを除けば構成は実施例1同様につき、構成の説明を省略する。
【0113】
図13は、実施例3の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
以下にステップS401からステップS416までステップ順に実施例3の印刷システムの動作について説明する。
【0114】
(ステップS401)
上位通信部204は、コンピュータ100からデータを受信したか否かを判定する。
データを受信した場合にはステップS402に進み、データを受信していなければ受信するまで待機する。
【0115】
(ステップS402)
コンピュータ100からデータを受信すると、CPU201は、データの種類を判断する。受信データが印刷データであればステップS408に進み、受信データが印刷準備コマンドであればステップS403に進む。
【0116】
(ステップS403)
受信データが印刷準備コマンドであれば、CPU201は、印刷準備の種類(カラ/モノクロ)を判定する。モノクロ印刷の準備であればステップS406に進み、カラー印刷の準備であればステップS404に進む。
【0117】
(ステップS404)
カラー印刷の準備であればCPU201は、印刷部I/F205に指示してカラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を行う。
【0118】
(ステップS405)
印刷部I/F205がカラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を完了させるとCPU201は、カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグをオンにセットし処理を終了する。
【0119】
(ステップS406)
一方、モノクロ印刷の準備であればCPU201は、印刷部I/F205に指示してモノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を行う。
【0120】
(ステップS407)
印刷部I/F205がモノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を完了させるとCPU201は、モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグをオンにセットし処理を終了する。
【0121】
(ステップS408)
受信データが印刷データであれば、CPU201は、印刷データがカラー印刷の要求を含む印刷データかモノクロ印刷の要求を含む印刷データかを判定する。モノクロ印刷であればステップS413に進み、カラー印刷であればステップS409に進む。
【0122】
(ステップS409)
カラー印刷であればCPU201は、カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を実行済みか否かをカラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグを用いて判定する。
カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオンであれば目詰まり解消動作が実行されたとしてステップS411に進み、カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオフであれば目詰まり解消動作が実行されていないとしてステップS410に進む。
【0123】
(ステップS410)
カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオフであれば、CPU201は、印刷部I/F205に指示してカラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を行う。
【0124】
(ステップS411)
次に、CPU201は、印刷部I/F205に指示して印刷データに基づいたカラー印刷を実行する。
【0125】
(ステップS412)
印刷完了後、CPU201は、カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグをオフにセットし処理を終了する。
【0126】
(ステップS413)
一方、モノクロ印刷であればCPU201は、モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を実行済みか否かをモノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグを用いて判定する。モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオンであれば目詰まり解消動作が実行されたとしてステップS415に進み、モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオフであれば目詰まり解消動作が実行されていないとしてステップS414に進む。
【0127】
(ステップS414)
モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオフであれば、CPU201は、印刷部I/F205に指示してモノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を行う。
【0128】
(ステップS415)
次に、CPU201は、印刷部I/F205に指示して印刷データに基づいたモノクロ印刷を実行する。
【0129】
(ステップS412)
印刷完了後、CPU201は、モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグをオフにセットし処理を終了する。
なお、印刷装置200は、上記フローチャートを繰り返し実行する。
【0130】
以上のように実施例3によれば、インクジェット方式の印刷装置において、印刷開始前にプリントヘッドの目詰まりを事前に解消させることにより印刷の開始までの時間が短縮される。
【産業上の利用可能性】
【0131】
なお、本発明では画像形成装置として印刷装置を適用して説明したが複合機、複写器にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】実施例1に係る印刷システムのブロック図である。
【図2】実施例1のアプリケーション起動の説明図である。
【図3】本発明におけるコンピュータのCPUによるコマンド送信の流れを示す説明図である。
【図4】本発明の印刷準備コマンドのデータ内容の説明図である。
【図5】実施例1における熱定着器の温度制御の説明図である。
【図6】実施例1における印刷装置のデータ受信の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施例1の窓口業務アプリケーション選択の画面遷移に関する説明図である。
【図8】実施例1の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例2の宿泊先検索アプリケーション内の画面遷移の説明図である。
【図10】実施例2の窓口業務アプリケーション選択の画面遷移に関する説明図である。
【図11】実施例2の印刷システムの動作を示すフローチャートである。(その1)
【図12】実施例2の印刷システムの動作を示すフローチャートである。(その2)
【図13】実施例3の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0133】
10 印刷システム
100 コンピュータ
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HDD
105 ディスプレイ制御部
106 KB制御部
107 マウス制御部
108 通信部
200 印刷装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
205 印刷部I/F
206 クロック生成部
207 操作パネル
208 印刷部
209 熱定着器
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムを備えた上位装置と、該上位装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置とからなる印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加熱定着方式の印刷装置は、省電力機能を備えており、上位装置からの印刷データが送信されなくなってから所定の時間が経過したときに熱定着器への電力供給を停止することで消費電力を抑えている。
【0003】
また、加熱定着方式の印刷装置における熱定着器の電力消費が膨大につき、異常発生の虞があるために、下記に示す特許文献1には、熱定着器の異常状態を簡単なハードウエア構成で回避でき、コンピュータ上から印刷起動指示が入力されると印刷が実行される画像形成装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−212601号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の画像形成装置では、省電力状態時にコンピュータから印刷データを送信されると、先ず省電力状態から通常印刷可能な状態に復帰させるために画像形成装置は、熱定着器のウォームアップまたはプリントヘッドの目詰まり解消動作等の前処理を開始させることになり、印刷開始までに時間がかかるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以上の問題を解決するために、次の構成を具備する。
【0007】
本発明は、印刷を行うためのアプリケーションプログラムを備えた上位装置と、省電力機能を有しその上位装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置とからなる印刷システムであって、上記上位装置は、その上位装置から上記印刷装置へ上記印刷データが送信される前に上記上位装置の上記アプリケーションプログラムの状態遷移に応じて印刷準備コマンドを生成する生成部を備え、上記印刷装置は、上記省電力機能を解除し直ちに印刷を開始させるための前処理を行う前処理手段を備え、上記印刷準備コマンドが上記印刷装置に送信されると上記前処理手段が実行されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、上位装置においてアプリケーションの起動または画面遷移されると、それに応じて印刷仕様の印刷準備コマンドを印刷装置に送信することにより、印刷装置は、上位装置から印刷データの送信前に熱定着器のウォームアップまたはプリントヘッドの目詰まり解消動作などの前処理を完了させることができるので、印刷データが送信されると直ちに印刷を開始できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明する。ここでは、画像形成装置として印刷装置を適用し、上位装置としてコンピュータを適用して説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は、実施例1に係る印刷システムのブロック図である。
図に示すように、印刷システム10は、コンピュータ100と印刷装置200とからなる。
コンピュータ100は、CPU101、ROM(READ ONLY MEMORY)102、RAM(RANDOM ACCESS MEMORY)103、HDD(HARD DISK DRIVE)104、ディスプレイ制御部105、KB(KEY BOARD)制御部106、マウス制御部107及び通信部108を有する。
【0011】
CPU101は、ROM102に格納された基本プログラムを実行することによってコンピュータ100の各機能を実現させる部分である。CPU101は、制御する各部と共通バスで接続されており、機能に応じて各部を統括制御する。
【0012】
ROM102は、コンピュータ100を制御する基本プログラムが予め格納されているメモリである。このROM102はコンピュータ100の電力が遮断されても記憶内容が保持される不揮発性メモリである。
【0013】
RAM103は、CPU101が基本プログラムを実行するときに必要となる演算領域を提供するメモリである。CPU101は、基本プログラムによりHDD104に組み込まれたオペレーティングシステム及びアプリケーションをRAM103に展開し、オペレーティングシステム及びアプリケーションを実行させる。
【0014】
HDD104は、コンピュータ100で使用されるオペレーティングシステム、窓口業務アプリケーション選択により起動される宿泊先検索アプリケーション、ツアー予約アプリケーション及びデータファイル等が格納される不揮発性のメモリである。
【0015】
ここで、本発明のアプリケーション起動に関して説明する。
図2は、実施例1のアプリケーション起動の説明図である。
コンピュータ100において窓口業務アプリケーション選択を起動させ、ユーザにより宿泊先検索アプリケーションまたはツアー予約アプリケーションが選択されると、アプリケーションに応じた印刷仕様を示す印刷準備コマンドが生成され印刷装置200に送信される。
図に示すように、宿泊先検索アプリケーションであればモノクロ印刷を示す印刷準備コマンドが生成され、ツアー予約アプリケーションであればカラー印刷を示す印刷準備コマンドが生成され印刷装置200に送信される。
【0016】
ここで、本発明におけるアプリケーションの起動、画面遷移からコマンド送信の流れに関するCPU101の動作について説明する。
図3は、本発明におけるコンピュータのCPUによるコマンド送信の流れを示す説明図である。
図に示すように、CPU101には、機能ブロックとしてアプリケーション遷移部101a、画面遷移部101b、印刷仕様判定部101c、コマンド送信部101dを有する。
【0017】
アプリケーション遷移部101aは、窓口業務アプリケーション選択においてユーザが宿泊先検索アプリケーションまたはツアー予約アプリケーションを選択し起動されると、起動したアプリケーションに関する印刷仕様(印刷色、用紙厚さ、用紙種別等)を印刷仕様判定部101cに通知する。
【0018】
画面遷移部101bは、宿泊先検索アプリケーションにおいてユーザが画面遷移させて宿泊先検索結果一覧の画面、選択ホテル詳細情報の画面及びAAホテル予約確認の画面に遷移させると遷移した画面に関する印刷仕様を印刷仕様判定部101cに通知する。
【0019】
印刷仕様判定部101cは、アプリケーション遷移部101aまたは画面遷移部101bからの印刷仕様の通知を受けると、通知を受けた印刷仕様をコマンド送信部101dに通知する。
【0020】
コマンド送信部101dは、印刷仕様判定部101cから印刷仕様の通知を受けると、
図1に示す通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷仕様として印刷準備コマンドを送信する。
【0021】
続いて、上述の印刷準備コマンドについて説明する。
図4は、本発明の印刷準備コマンドのデータ内容の説明図である。
図に示すように、印刷準備コマンドには印刷色、用紙厚さ及び用紙種別等の情報を有する。
【0022】
印刷色はカラー印刷かモノクロ印刷かの情報を示す。用紙厚さは薄い、普通、厚いの何れかの情報を示す。用紙種別は、用紙の材質が普通紙またはOHP(Over Head Projecter)用紙かの情報を示す。
本発明では、アプリケーションの起動または画面遷移に応じて上述の情報を印刷準備コマンドとして印刷装置200に送信することにより、適正な前処理を完了させ、印刷データが送信されると印刷装置200が直ちに印刷開始できるようにする。
【0023】
ここで図1の説明に戻って、ディスプレイ制御部105は、コンピュータ100の画面表示を制御する部分である。
KB制御部106は、ユーザからコンピュータ100に接続されるキーボードの入力操作を受け、入力操作に応じた制御を行うためにCPU101に通知する部分である。
マウス制御部107は、ユーザからコンピュータ100に接続されるマウスによる入力操作を受け、入力操作に応じた制御を行うためにCPU101に通知する部分である。
通信部108は、ローカル又はネットワーク等でコンピュータ100に接続される印刷装置200との通信を行う部分である。
【0024】
一方、印刷装置200は、CPU201、ROM202、RAM203、上位通信部204、印刷部I/F(インタフェース)205、クロック生成部206、操作パネル207及び印刷部208を有する。
【0025】
CPU201は、ROM202に格納された制御プログラムを実行することによって印刷装置200の各機能を実現させる部分である。CPU201は、制御する各部と共通バスで接続されており、機能に応じて各部を統括制御する。
【0026】
ROM202は、印刷装置200の制御プログラムが予め格納されているメモリである。ROM202は、印刷装置200の電力が遮断されても記憶内容が保持される不揮発性メモリである。
【0027】
RAM203は、CPU201が制御プログラムを実行するときに必要となる演算領域を提供するメモリである。CPU201は、制御プログラムをRAM203に展開し、実行させる。
【0028】
上位通信部204は、ローカル又はネットワーク等で印刷装置200に接続されるコンピュータ100との通信を行う部分である。
印刷部I/F205は、CPU201の指示により印刷を行うときに、印刷部208にその旨を通知する部分である。
【0029】
クロック生成部206は、時間管理のためのクロック値を生成する部分である。クロック生成部206は、生成したクロック値を受信データ監視タイマ値としてRAM203に保管し、タイマーカウントを行う。
【0030】
操作パネル207は、ユーザの要求を受け付ける操作部分であり、ユーザへのメッセージを表示させる部分でもある。
印刷部208は、トナー画像を媒体に熱定着させる熱定着器209を有し、指定された媒体への印刷を行う部分である。
【0031】
次に、熱定着器209の温度制御に関して、前処理に要する時間がカラー印刷、モノクロ印刷等の印刷仕様に応じて変化する点について説明する。
図5は、実施例1における熱定着器の温度制御の説明図である。
図に示すグラフは横軸に時間を示し、縦軸に熱定着器209の温度を示す。
図に示すように、省電力状態の印刷装置200における熱定着器209が、CPU201の指示で印刷部I/F205を介して電力供給を受け、カラー印刷に適正な温度に上昇させるためには、T1の時間が必要であり、モノクロ印刷に適正な温度に上昇させるためには、T2の時間が必要である。
【0032】
本発明によれば、印刷開始前に予め熱定着器を印刷仕様に応じた適正な温度設定にすることが可能になるので、従来、省電力状態で印刷データが送信されてきた場合の印刷開始までの時間を比較すると、上述のT1、またはT2の時間を短縮させることが可能になる。
【0033】
また、印刷装置200において、モノクロ印刷後にカラー印刷を行う場合には、熱定着器209の温度をカラー印刷に適正な温度まで下げる必要がある。図に示すようにモノクロ印刷による熱定着器209の適正温度からカラー印刷による熱定着器209の適正温度にするためには冷却等による温度降下のためのT3の時間が必要である。更にカラー印刷による熱定着器209の適正温度からモノクロ印刷による熱定着器209の適正温度にするためには熱定着器の温度を上げる必要があり加熱時間が必要である。
【0034】
本発明によれば、省電力状態だけではなく通常の場合であれば、印刷仕様のカラー印刷、モノクロ印刷が交互に変化する時に印刷装置200の熱定着器の温度を適正な設定にするまでの時間が必要となるが印刷装置200の前処理を事前に実行させることにより、コンピュータ100から印刷データが送信されると直ちに印刷が開始される。
【0035】
次に、実施例1の印刷装置200の動作について説明する。
図6は、実施例1における印刷装置のデータ受信の動作を示すフローチャートである。
以下にステップS001からステップS013までステップ順に実施例1の印刷装置200の動作について図1を併用しながら説明する。
【0036】
(ステップS001)
クロック生成部206は、生成したクロック値を受信データ監視タイマ値としてRAM203に保管し、タイマーカウントを開始させる。
【0037】
(ステップS002)
上位通信部204は、コンピュータ100からデータを受信したか否かを判定する。
データを受信した場合にはステップS006に進み、データを受信していなければステップS003に進む。
【0038】
(ステップS003)
クロック生成部206は、タイマーカウント中の時間が受信データ監視タイマ値に達したか否かを判定する。タイマーカウント中の時間が受信データ監視タイマ値に達した場合にはステップS004に進み、達していない場合にはステップS002に戻る。
なお、受信データ監視タイマ値は、ユーザによる操作パネル207から設定できるようにしても構わず、更に印刷装置200に接続されたコンピュータ100から設定できるようにしても構わない。
【0039】
(ステップS004)
タイマーカウント中の時間が受信データ監視タイマ値に達した場合に、CPU201は、印刷装置200が省電力状態か否かを判断する。省電力状態であればステップS002に戻り、省電力状態で無ければステップS005に進む。
【0040】
(ステップS005)
CPU201は、印刷装置200が省電力状態で無ければ、熱定着器209への電力供給を停止させ、印刷装置200を省電力状態にする。省電力状態にするとステップS002に戻る。
【0041】
(ステップS006)
コンピュータ100からデータを受信すると、CPU201は、データの種類を判断する。受信データが印刷データであればステップS012に進み、受信データが印刷準備コマンドであればステップS007に進む。
【0042】
(ステップS007)
受信データが印刷準備コマンドであれば、CPU201は、熱定着器209をどの温度に設定するかを判断するために印刷準備の種類(カラ/モノクロ)を判断する。モノクロ印刷の準備であればステップS010に進み、カラー印刷の準備であればステップS008に進む。
【0043】
(ステップS008)
カラー印刷の準備であればCPU201は、熱定着器209をカラー印刷の温度に設定するために電力供給を開始する。
(ステップS009)
CPU201は、熱定着器209に電力供給を行いカラー印刷の温度に設定する。
(ステップS010)
モノクロ印刷の準備であればCPU201は、熱定着器209をモノクロ印刷の温度に設定するため電力供給を開始する。
【0044】
(ステップS011)
CPU201は、熱定着器209に電力供給を行いモノクロ印刷の温度に設定する。
(ステップS012)
CPU201は、印刷データを入手前にステップS006にて印刷準備コマンドを入手しているので、熱定着器209は、所定の温度に設定される。
【0045】
(ステップS013)
CPU201は、入手した印刷データに基づいて印刷を開始する。
なお、印刷装置200は、上記フローチャートを繰り返し実行する。
【0046】
次に、コンピュータ100のHDD104に格納されているアプリケーションの画面遷移に関して説明する。
図7は、実施例1の窓口業務アプリケーション選択の画面遷移に関する説明図である。
画面1000は、実施例1における窓口業務アプリケーション選択を示す。画面1000には宿泊先検索釦1001とツアー予約釦1002とを有する。
【0047】
ユーザにより、宿泊先検索釦1001をクリックされると、画面1100の宿泊先検索のメニューに画面遷移する。一方、ユーザにより、ツアー予約釦1002をクリックされると、画面1300のツアー予約のメニューに画面遷移する。
【0048】
画面1100の宿泊先検索のメニューには、宿泊先を検索するにあたって、地域選択、宿泊日選択の入力手段と、画面を窓口業務アプリケーション選択の画面1000に戻すための戻る釦1101及び検索実行のための検索釦1102とを有する。
【0049】
画面1100の宿泊先検索のメニューにおいて、地域選択、宿泊日選択を入力し検索釦1102をクリックすると、画面1200の宿泊先検索結果一覧のメニューに画面遷移する。
【0050】
画面1200の宿泊先検索結果一覧のメニューには、表示された宿泊先検索結果一覧をモノクロ印刷するための一覧印刷釦1202と画面を宿泊先検索の画面1100に戻すための戻る釦1201とを有する。
【0051】
一方、画面1300のツアー予約のメニューには、ツアーを予約するにあたって、ツアー番号を入力する手段と、画面を窓口業務アプリケーション選択の画面1000に戻すための戻る釦1301及び予約状況を確認するための予約確認釦1302とを有する。
【0052】
画面1300のツアー予約のメニューにおいて、ツアー番号を入力し予約確認釦1302をクリックすると、画面1400のツアー予約確認のメニューに画面遷移する。
【0053】
画面1400のツアー予約確認のメニューには、入力されたツアー番号及びツアーの日程、予約ホテル名からなるツアー内容が表示され、ユーザが予約する場合の予約決定釦1402と画面をツアー予約の画面1300に戻すための戻る釦1401とを有する。
予約決定釦1402がクリックされると、入力されたツアーの予約が実行され、更に接続された印刷装置200によってツアー内容がカラーで印刷される。
【0054】
次に、図7に示す画面遷移における印刷装置200の前処理についてフローチャートを用いて説明する。
図8は、実施例1の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【0055】
以下にステップS101からステップS117までステップ順に実施例1の印刷システム10の動作について図7を併用しながら説明する。
【0056】
(ステップS101)
ユーザが窓口業務アプリケーション選択を起動させるためにコンピュータ100に接続された図示しないマウスまたはキーボードの操作によりマウス制御部107またはKB制御部106がCPU101にその旨を通知することでHDD104に格納されている窓口業務アプリケーション選択が起動される。また、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図7に示す窓口業務アプリケーション選択の画面1000を表示させる。
ユーザが窓口業務アプリケーション選択においてツアー予約釦1002をクリックしツアー予約アプリケーションを起動させればステップS110に進み、宿泊先検索釦1001をクリックし宿泊先検索アプリケーションを起動させればステップS102に進む。
【0057】
(ステップS102)
ユーザが図7に示す画面1000において宿泊先検索釦1001をクリックし宿泊先検索アプリケーションを起動させると、コンピュータ100のCPU101は、印刷装置200にモノクロ印刷の準備をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をモノクロ印刷用に設定する。
【0058】
(ステップS103)
一方、コンピュータ100のCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図4に示す宿泊先検索アプリケーションの画面1100を表示させる。
【0059】
(ステップS104)
ユーザは、コンピュータ100の画面に表示された宿泊先検索アプリケーションの画面1100において図示しないマウスまたはキーボードを操作して地域選択及び宿泊日選択の宿泊先検索条件を入力する。
【0060】
(ステップS105)
コンピュータ100の画面に表示された宿泊先検索アプリケーションの画面1100において、地域選択及び宿泊日選択の宿泊先検索条件が入力されると、次にCPU101は、図7に示す検索釦1102がクリックされたか否かをマウス制御部107を介して判断する。検索釦1102がクリックされればステップS106に進み、検索釦1102がクリックされていなければステップS104に戻る。
【0061】
(ステップS106)
宿泊先検索条件が入力され、更に検索釦1102がクリックされると、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図7に示す画面1200の宿泊先検索結果一覧を表示させる。
【0062】
(ステップS107)
コンピュータ100の画面に画面1200の宿泊先検索結果一覧を表示させると、次にCPU101は、ユーザによる入力操作の有無を判定する。先ず、CPU101は、マウス制御部107を介して戻る釦1201がクリックされたか否かを判定する。戻る釦1201がクリックされればステップS103に戻り、戻る釦1201がクリックされていなければステップS108に進む。
【0063】
(ステップS108)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して一覧印刷釦1202がクリックされたか否かを判定する。一覧印刷釦1202がクリックされればステップS109に進み、一覧印刷釦1202がクリックされていなければステップS107に戻る。
【0064】
(ステップS109)
一覧印刷釦1202がクリックされれば、CPU101は、宿泊先検索結果一覧の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS102において熱定着器209の温度をモノクロ印刷用に設定してあるので、直ちに印刷を開始できる。
【0065】
(ステップS110)
一方、ステップS101において、ユーザが図7に示す画面1000におけるツアー予約釦1002をクリックしツアー予約アプリケーションを起動させると、コンピュータ100のCPU101は、印刷装置200にカラー印刷の準備をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定する。
【0066】
(ステップS111)
一方、コンピュータ100のCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図7に示すツアー予約アプリケーションの画面1300を表示させる。
【0067】
(ステップS112)
ユーザは、コンピュータ100の画面に表示されたツアー予約アプリケーションの画面1300において図示しないマウスまたはキーボードを操作して、図示しないカタログ、ちらし等を参照して希望のツアーを予約するためにツアー番号を入力する。
【0068】
(ステップS113)
コンピュータ100の画面に表示されたツアー予約アプリケーションの画面1300において、ツアー番号が入力されると、次にCPU101は、図7に示す予約確認釦1302がクリックされたか否かをマウス制御部107を介して判断する。予約確認釦1302がクリックされればステップS114に進み、予約確認釦1302がクリックされていなければステップS112に戻る。
【0069】
(ステップS114)
ツアー番号が入力され、更に予約確認釦1302がクリックされると、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面を図7に示す画面1400のツアー予約確認を表示させる。
【0070】
(ステップS115)
コンピュータ100の画面に画面1400のツアー予約確認を表示させると、次にCPU101は、ユーザによる入力操作の有無を判定する。先ず、CPU101は、マウス制御部107を介して戻る釦1401がクリックされたか否かを判定する。戻る釦1401がクリックされればステップS112に戻り、戻る釦1401がクリックされていなければステップS116に進む。
【0071】
(ステップS116)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して予約決定釦1402がクリックされたか否かを判定する。予約決定釦1402がクリックされればステップS117に進み、予約決定釦1402がクリックされていなければステップS115に戻る。
【0072】
(ステップS117)
予約決定釦1402がクリックされれば、CPU101は、ツアー予約確認の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS110において熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定してあるので、印刷データが送信されると直ちに印刷を開始できる。
【0073】
以上のように実施例1によれば、コンピュータにて選択したアプリケーションが起動された時に、選択されたアプリケーションがカラー印刷を行うのか、モノクロ印刷を行うのかに応じて印刷装置に印刷準備コマンドを送信するので、コンピュータが印刷データを送信する時には既に印刷装置の熱定着器はカラー印刷またはモノクロ印刷に最適な温度に設定されているので、印刷データが送信されると直ちに印刷を開始できる。
【0074】
なお、実施例1では、熱定着器の温度設定としてカラー印刷、モノクロ印刷について説明してきたが、例えば、印刷用紙の厚さ、印刷用紙の材質等に応じて熱定着器の温度設定を可変できるようにしても構わない。
【0075】
また、実施例1では、窓口業務アプリケーション選択において、2つの遷移可能なアプリケーションを選択した場合について説明したが、例えば、実施例1の変形例として、マルチタスクで複数のアプリケーションが起動時にアクティブアプリケーションを常時監視するようにし、アクティブアプリケーションが切り替わると、それに応じてカラー印刷またはモノクロ印刷の設定を示す印刷準備コマンドを送信するようにしても構わない。なお、アクティブアプリケーションの監視は、WINDOWS(登録商標)の実行アプリケーションの識別子の利用により可能である。
【実施例2】
【0076】
実施例2では、起動中のアプリケーションにおいて、複数の画面遷移が可能な場合に、遷移した画面によってカラー印刷またはモノクロ印刷に切り替わると、その都度印刷装置に印刷準備コマンドを送信するので、コンピュータが印刷データを送信する時には既に印刷装置の熱定着器はカラー印刷またはモノクロ印刷に最適な温度に設定されているので、印刷データが送信されると直ちに印刷を開始できる。なお、構成は実施例1同様につき、説明を省略する。
【0077】
ここで実施例2のアプリケーション内の画面遷移に関して説明する。
図9は、実施例2の宿泊先検索アプリケーション内の画面遷移の説明図である。
窓口業務アプリケーション選択においてユーザにより宿泊先検索アプリケーションが選択されると、宿泊先検索アプリケーションが起動し、ユーザが宿泊先等の希望を入力すると宿泊先検索結果一覧がコンピュータ100の画面に表示される。
図に示すように宿泊先検索結果一覧の画面における印刷仕様は、モノクロ印刷である。
【0078】
続いて選択ホテル詳細情報の画面における印刷仕様はカラー印刷であり、AAホテル予約確認の画面における印刷仕様はカラー印刷である。
【0079】
次に、アプリケーションの画面遷移に関してコンピュータ100の画面表示を用いて説明する。
図10は、実施例2の窓口業務アプリケーション選択の画面遷移に関する説明図である。
画面1000は、窓口業務アプリケーション選択を示す。画面1000には宿泊先検索釦1001とツアー予約釦1002とを有する。
【0080】
ユーザにより、宿泊先検索釦1001をクリックされると、画面2000の宿泊先検索のメニューに画面遷移する。
【0081】
画面2000の宿泊先検索のメニューには、宿泊先を検索するにあたって、地域選択、宿泊日選択の入力手段と、画面を窓口業務アプリケーション選択の画面1000に戻すための戻る釦2001及び検索実行のための検索釦2002とを有する。
【0082】
画面2000の宿泊先検索のメニューにおいて、地域選択、宿泊日選択を入力し検索釦2002をクリックすると、画面2100の宿泊先検索結果一覧のメニューに画面遷移する。
【0083】
画面2100の宿泊先検索結果一覧のメニューには、表示された宿泊先検索結果一覧をモノクロ印刷するための一覧印刷釦2103と画面を宿泊先検索の画面2000に戻すための戻る釦2101と宿泊先検索結果一覧の中から宿泊先を選択できるよう選択欄2104を設け、選択された宿泊先検索結果の詳細情報を表示させる画面2200に遷移させるための詳細確認釦2102とを有する。
【0084】
画面2200の選択ホテル詳細情報は、画面2100で選択された宿泊先検索結果の写真等の詳細情報を表示させる。画面2200には、選択されたホテルを予約するための予約釦2203、2204を有する。更に、画面2200には、表示された選択ホテル詳細情報をカラー印刷するための一括印刷釦2202と画面を宿泊先検索結果一覧の画面2100に戻すための戻る釦2201とを有する。
【0085】
画面2200の選択ホテル詳細情報のメニューにおいて、画面2200に表示されているAAホテルを予約するために予約釦2203をクリックすると、画面2300のAAホテル予約確認の画面に遷移する。
【0086】
画面2300のAAホテル予約確認は、画面2200で予約した選択ホテルの写真、地図と予約した日程の詳細情報を表示させる。画面2300には、選択されたホテルの予約を決定させるための予約決定釦2302と画面を選択ホテル詳細情報の画面2200に戻すための戻る釦2301とを有する。
【0087】
画面2300のAAホテル予約確認のメニューにおいて、選択されたホテルの予約を決定するための予約決定釦2302をクリックすると、画面2400のAAホテル予約完了の画面に遷移する。
【0088】
画面2400のAAホテル予約完了は、画面2300で予約決定に応じて予約が完了したことを示すメッセージを表示させる。画面2400には、画面を宿泊先検索の画面2000に戻すためのはじめの画面に戻る釦2401とを有する。
【0089】
次に、図10に示す画面遷移における印刷装置200の印刷前処理についてフローチャートを用いて説明する。
図11と図12は、実施例2の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【0090】
以下にステップS201からステップS220までステップ順に実施例2の印刷システム10の動作について図10を併用しながら説明する。
【0091】
(ステップS201)
ユーザが図10に示す画面1000の窓口業務アプリケーション選択から宿泊先検索釦1001をクリックすることにより宿泊先検索アプリケーションが起動される。コンピュータ100のCPU101は、印刷装置200にモノクロ印刷の前処理をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をモノクロ印刷用に設定する。
【0092】
(ステップS202)
一方、コンピュータ100のCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図6に示す宿泊先検索アプリケーションの画面2000を表示させる。
【0093】
(ステップS203)
ユーザは、コンピュータ100の画面に表示された宿泊先検索アプリケーションの画面2000において図示しないマウスまたはキーボードを操作して地域選択及び宿泊日選択の宿泊先検索条件を入力する。
【0094】
(ステップS204)
コンピュータ100の画面に表示された宿泊先検索アプリケーションの画面2000において、地域選択及び宿泊日選択の宿泊先検索条件が入力されると、次にCPU101は、図10に示す検索釦2002がクリックされたか否かをマウス制御部107を介して判断する。検索釦2002がクリックされればステップS205に進み、検索釦2002がクリックされていなければステップS203に戻る。
【0095】
(ステップS205)
宿泊先検索条件が入力され、更に検索釦2002がクリックされると、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面を図10に示す画面2100の宿泊先検索結果一覧を表示させる。
【0096】
(ステップS206)
コンピュータ100の画面に画面2100の宿泊先検索結果一覧を表示させると、次にCPU101は、ユーザによる入力操作の有無を判定する。先ず、CPU101は、マウス制御部107を介して戻る釦2001がクリックされたか否かを判定する。戻る釦2001がクリックされればステップS202に戻り、戻る釦1201がクリックされていなければステップS207に進む。
【0097】
(ステップS207)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して一覧印刷釦2103がクリックされたか否かを判定する。一覧印刷釦2103がクリックされればステップS208に進み、一覧印刷釦2103がクリックされていなければステップS209に進む。
【0098】
(ステップS208)
一覧印刷釦1202がクリックされれば、CPU101は、宿泊先検索結果一覧の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS201において熱定着器209の温度をモノクロ印刷用に設定してあるので、直ちに印刷を開始できる。
【0099】
(ステップS209)
一方、一覧印刷釦1202がクリックされていなければ、次にCPU101は、マウス制御部107を介して選択欄2104へのチェックを確認し、更に詳細確認釦2102がクリックされたか否かを判定する。選択欄2104へのチェックを確認し詳細確認釦2102がクリックされればステップS210に進み、詳細確認釦2102がクリックされていなければステップS206に戻る。
【0100】
(ステップS210)
選択欄2104へのチェックを確認し詳細確認釦2102がクリックされれば、コンピュータ100のCPU101は、印刷装置200にカラー印刷の前処理をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定する。
【0101】
(ステップS211)
コンピュータ100のCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図6に示す選択ホテル詳細情報の画面2200を表示させる。
【0102】
(ステップS212)
コンピュータ100の画面に表示された選択ホテル詳細情報の画面2200において、CPU101は、図10に示す一括印刷釦2202がクリックされたか否かをマウス制御部107を介して判断する。一括印刷釦2202がクリックされればステップS213に進み、一括印刷釦2202がクリックされていなければステップS214に進む。
【0103】
(ステップS213)
一括印刷釦2202がクリックされれば、CPU101は、写真、地図等からなる選択ホテル詳細情報の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS210において熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定してあるので、直ちに印刷を開始できる。
【0104】
(ステップS214)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して予約釦2203、2204がクリックされたか否かを判定する。予約釦2203、2204がクリックされればステップS215に進み、予約釦2203、2204がクリックされていなければステップS212に戻る。
【0105】
(ステップS215)
ここでは例えばAAホテルを予約することを示す予約釦2203がクリックされた場合を説明すると、CPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面に図10に示す画面2300のAAホテル予約確認を表示させる。
【0106】
(ステップS216)
次にCPU101は、印刷装置200にカラー印刷の前処理をさせるために、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷準備コマンドを送信する。印刷装置200は、印刷準備コマンドを受けて熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定する。
【0107】
(ステップS217)
コンピュータ100の画面に画面2300のAAホテル予約確認を表示させると、次にCPU101は、ユーザによる入力操作の有無を判定する。先ず、CPU101は、マウス制御部107を介して戻る釦2301がクリックされたか否かを判定する。戻る釦2301がクリックされればステップS211に戻り、戻る釦2301がクリックされていなければステップS218に進む。
【0108】
(ステップS218)
次にCPU101は、マウス制御部107を介して予約決定釦2302がクリックされたか否かを判定する。予約決定釦2302がクリックされればステップS219に進み、予約決定釦2302がクリックされていなければステップS217に戻る。
【0109】
(ステップS219)
予約決定釦2302がクリックされれば、CPU101は、選択したホテルの予約申し込み内容の印刷データを生成し、通信部108を介して印刷装置200の上位通信部204に印刷データを送信する。印刷装置200は、印刷データを受信すると印刷を開始する。印刷装置200は、ステップS216において熱定着器209の温度をカラー印刷用に設定してあるので、直ちに印刷を開始できる。
【0110】
(ステップS220)
次にCPU101は、ディスプレイ制御部105を介してコンピュータ100の画面を図10に示す画面2400のAAホテル予約完了を示す画面を表示させ、処理を終了する。
【0111】
以上のように実施例2によれば、起動中のアプリケーションが複数の画面遷移が可能な場合に、遷移した画面において印刷する条件がカラー印刷またはモノクロ印刷と切り替わると画面遷移毎にコンピュータが印刷装置に印刷準備コマンドを送信するので、コンピュータが印刷装置に印刷データを送信する時に印刷装置の熱定着器は、カラー印刷またはモノクロ印刷に最適な温度に設定されているので、印刷データが送信されると直ちに印刷が開始される。
【実施例3】
【0112】
実施例3では、熱定着器を持たない例えばインクジェット方式の印刷装置において、印刷開始前にプリントヘッドの目詰まりを事前に解消させることにより前処理を完了させ印刷開始までの時間を短縮させる。なお、実施例3では、印刷部I/F205が熱定着器209の温度制御にかわってプリントヘッドの目詰まり解消制御を行う部分であることを除けば構成は実施例1同様につき、構成の説明を省略する。
【0113】
図13は、実施例3の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
以下にステップS401からステップS416までステップ順に実施例3の印刷システムの動作について説明する。
【0114】
(ステップS401)
上位通信部204は、コンピュータ100からデータを受信したか否かを判定する。
データを受信した場合にはステップS402に進み、データを受信していなければ受信するまで待機する。
【0115】
(ステップS402)
コンピュータ100からデータを受信すると、CPU201は、データの種類を判断する。受信データが印刷データであればステップS408に進み、受信データが印刷準備コマンドであればステップS403に進む。
【0116】
(ステップS403)
受信データが印刷準備コマンドであれば、CPU201は、印刷準備の種類(カラ/モノクロ)を判定する。モノクロ印刷の準備であればステップS406に進み、カラー印刷の準備であればステップS404に進む。
【0117】
(ステップS404)
カラー印刷の準備であればCPU201は、印刷部I/F205に指示してカラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を行う。
【0118】
(ステップS405)
印刷部I/F205がカラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を完了させるとCPU201は、カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグをオンにセットし処理を終了する。
【0119】
(ステップS406)
一方、モノクロ印刷の準備であればCPU201は、印刷部I/F205に指示してモノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を行う。
【0120】
(ステップS407)
印刷部I/F205がモノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を完了させるとCPU201は、モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグをオンにセットし処理を終了する。
【0121】
(ステップS408)
受信データが印刷データであれば、CPU201は、印刷データがカラー印刷の要求を含む印刷データかモノクロ印刷の要求を含む印刷データかを判定する。モノクロ印刷であればステップS413に進み、カラー印刷であればステップS409に進む。
【0122】
(ステップS409)
カラー印刷であればCPU201は、カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を実行済みか否かをカラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグを用いて判定する。
カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオンであれば目詰まり解消動作が実行されたとしてステップS411に進み、カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオフであれば目詰まり解消動作が実行されていないとしてステップS410に進む。
【0123】
(ステップS410)
カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオフであれば、CPU201は、印刷部I/F205に指示してカラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を行う。
【0124】
(ステップS411)
次に、CPU201は、印刷部I/F205に指示して印刷データに基づいたカラー印刷を実行する。
【0125】
(ステップS412)
印刷完了後、CPU201は、カラー印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグをオフにセットし処理を終了する。
【0126】
(ステップS413)
一方、モノクロ印刷であればCPU201は、モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を実行済みか否かをモノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグを用いて判定する。モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオンであれば目詰まり解消動作が実行されたとしてステップS415に進み、モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオフであれば目詰まり解消動作が実行されていないとしてステップS414に進む。
【0127】
(ステップS414)
モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグがオフであれば、CPU201は、印刷部I/F205に指示してモノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消動作を行う。
【0128】
(ステップS415)
次に、CPU201は、印刷部I/F205に指示して印刷データに基づいたモノクロ印刷を実行する。
【0129】
(ステップS412)
印刷完了後、CPU201は、モノクロ印刷用プリントヘッドの目詰まり解消フラグをオフにセットし処理を終了する。
なお、印刷装置200は、上記フローチャートを繰り返し実行する。
【0130】
以上のように実施例3によれば、インクジェット方式の印刷装置において、印刷開始前にプリントヘッドの目詰まりを事前に解消させることにより印刷の開始までの時間が短縮される。
【産業上の利用可能性】
【0131】
なお、本発明では画像形成装置として印刷装置を適用して説明したが複合機、複写器にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】実施例1に係る印刷システムのブロック図である。
【図2】実施例1のアプリケーション起動の説明図である。
【図3】本発明におけるコンピュータのCPUによるコマンド送信の流れを示す説明図である。
【図4】本発明の印刷準備コマンドのデータ内容の説明図である。
【図5】実施例1における熱定着器の温度制御の説明図である。
【図6】実施例1における印刷装置のデータ受信の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施例1の窓口業務アプリケーション選択の画面遷移に関する説明図である。
【図8】実施例1の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例2の宿泊先検索アプリケーション内の画面遷移の説明図である。
【図10】実施例2の窓口業務アプリケーション選択の画面遷移に関する説明図である。
【図11】実施例2の印刷システムの動作を示すフローチャートである。(その1)
【図12】実施例2の印刷システムの動作を示すフローチャートである。(その2)
【図13】実施例3の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0133】
10 印刷システム
100 コンピュータ
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HDD
105 ディスプレイ制御部
106 KB制御部
107 マウス制御部
108 通信部
200 印刷装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
205 印刷部I/F
206 クロック生成部
207 操作パネル
208 印刷部
209 熱定着器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷を行うためのアプリケーションプログラムを備えた上位装置と、省電力機能を有し該上位装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置とからなる印刷システムであって、
前記上位装置は、該上位装置から前記印刷装置へ前記印刷データが送信される前に前記上位装置の前記アプリケーションプログラムの状態遷移に応じて印刷準備コマンドを生成する生成部を備え、
前記印刷装置は、前記省電力機能を解除し直ちに印刷を開始させるための前処理を行う前処理手段を備え、
前記印刷準備コマンドが前記印刷装置に送信されると前記前処理手段が実行されることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記アプリケーションプログラムの前記状態遷移は、選択した前記アプリケーションプログラムの起動によるものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記アプリケーションプログラムの前記状態遷移は、前記アプリケーションプログラムの画面遷移によるものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷装置は、熱定着器を有する加熱定着方式であって、前記前処理手段は、前記熱定着器を前記アプリケーションプログラムで指定されるカラー印刷またはモノクロ印刷に適した温度に設定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷装置は、熱定着器を有する加熱定着方式であって、前記前処理手段は、前記熱定着器を前記アプリケーションプログラムで指定される印刷用紙の厚さに適した温度に設定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記印刷装置は、熱定着器を有する加熱定着方式であって、前記前処理手段は、前記熱定着器を前記アプリケーションプログラムで指定される印刷用紙の種別に適した温度に設定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記印刷装置は、プリントヘッドを有するインクジェット方式であって、前記前処理手段は、該プリントヘッドの目詰まりを解消させる手段であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項1】
印刷を行うためのアプリケーションプログラムを備えた上位装置と、省電力機能を有し該上位装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置とからなる印刷システムであって、
前記上位装置は、該上位装置から前記印刷装置へ前記印刷データが送信される前に前記上位装置の前記アプリケーションプログラムの状態遷移に応じて印刷準備コマンドを生成する生成部を備え、
前記印刷装置は、前記省電力機能を解除し直ちに印刷を開始させるための前処理を行う前処理手段を備え、
前記印刷準備コマンドが前記印刷装置に送信されると前記前処理手段が実行されることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記アプリケーションプログラムの前記状態遷移は、選択した前記アプリケーションプログラムの起動によるものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記アプリケーションプログラムの前記状態遷移は、前記アプリケーションプログラムの画面遷移によるものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷装置は、熱定着器を有する加熱定着方式であって、前記前処理手段は、前記熱定着器を前記アプリケーションプログラムで指定されるカラー印刷またはモノクロ印刷に適した温度に設定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷装置は、熱定着器を有する加熱定着方式であって、前記前処理手段は、前記熱定着器を前記アプリケーションプログラムで指定される印刷用紙の厚さに適した温度に設定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記印刷装置は、熱定着器を有する加熱定着方式であって、前記前処理手段は、前記熱定着器を前記アプリケーションプログラムで指定される印刷用紙の種別に適した温度に設定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記印刷装置は、プリントヘッドを有するインクジェット方式であって、前記前処理手段は、該プリントヘッドの目詰まりを解消させる手段であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−117792(P2010−117792A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−289126(P2008−289126)
【出願日】平成20年11月11日(2008.11.11)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月11日(2008.11.11)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】
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