説明

印刷処理装置及び印刷処理方法

【課題】シートスキャン方式において、言語設定からデータ印刷までの操作手順を容易にし、マニュアルがなくても、途中に想定される操作ミスを違和感なく回避することができる印刷処理装置を提供する。
【解決手段】ユーザが記入したマークに応じて、装置の制御方法を指定する装置制御シートを印刷し、ユーザが記入したマークに応じて、装置制御シートの言語を設定する言語設定シートを印刷し、原稿台に置かれている原稿を読み取り、読み取った装置制御シートを解析し、言語設定シートを解析し、言語設定シートを解析した結果に基づいて、言語を登録し、装置制御シートを解析した結果に基づいて、対象とする装置を制御し、言語を登録した後に、続けて、登録された言語で装置制御シートを印刷し、シートを検出できない場合に、言語が登録されていれば、装置制御シートを印刷し、言語が登録されていなければ、言語設定シートを印刷させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、言語設定シートの解析と印刷、及び装置制御シートの解析と印刷とを、自動的に切り替えるための印刷処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、読取手段と印刷手段とを備えた複合機(以下、「MFP装置」という)が普及し、そのMFP装置の読取手段と印刷手段とを活かした機能が提案されている。その1つに、ユーザが鉛筆やペン等で記入したマークシートを読み取り、読み取ったマークシートを解析した結果に基づいて、印刷制御を行う技術(以下、「シートスキャン方式」)が開発されている。
【0003】
このシートスキャン方式の例として、マークシートを使って所望の画像と印刷部数とを指定し、画像の印刷を行う機能が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。さらに特許文献1記載の技術では、複数種類のマークシートが用いられ、読み取り時にマークシートの種類を判別し、判別したマークシートの種類に応じた制御を実現している。
【0004】
また、マークシートを使って、MFP装置の設定や画像の印刷方法を設定する機能も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0005】
このように、マークシートを用いることによって、ユーザインタフェースによる操作が複雑で操作手順の指示を必要とするシーケンスにおいても、表示デバイスやキーデバイスなどのMFP装置のデバイス環境に左右されずに、簡単な操作を実現している。
【特許文献1】特許第3343280号公報
【特許文献2】特許第2818044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記のようにシートスキャン方式による簡単な操作を実現した場合でも、一部の操作が単純化されただけで、マークシートを使用する前後の操作に対しては操作手順を示す必要がある。たとえば、ある操作を行うために何を用意するべきか、何を設定するべきか、さらに、ある操作の処理に対して、その処理が成功したのか失敗したのか、失敗した理由は何であるかなどを、ユーザに知らせる手段が必要とされている。
【0007】
もしユーザインタフェースが充実しているMFP装置であれば、表示デバイス等を用いて操作を指示することによって、ユーザはその指示に従って操作を行うことができる。その一方で、操作を指示することができるデバイスを備えていない装置では、操作を行う際にマニュアル等の補助が必要である。表示デバイスのような操作を指示するデバイスを備えていないこのような装置であっても、シートスキャン方式を用いたMFP装置では、マークシートを用いて操作手順を示すことができる。
【0008】
ところで、このようにマークシートを用いて操作手順を示す場合、ユーザに適した言語によって手順を表記しなければならないが、MFP装置を使用するユーザの母国語は1つの言語に限定できない。したがって、シートスキャン方式を用いたMFP装置においてマークシート上に文字を表記する場合、ユーザの使用する言語が複数存在することを想定して、ユーザが使用する言語をマークシートにより予め設定する必要がある。よってこの場合、マークシートに印刷される言語を設定するためのシートと、目的の処理を行うためのシートとの複数のシートが必要となる。
【0009】
このように目的の処理を行わせるためのマークシートの他に言語を設定するためのシートが必要となるので、ユーザにとっては全体の操作手順が直感的に分かり難く、結局はマニュアル等の補助がないと判断が難しいという問題がある。
【0010】
また、マークシートに表記される言語設定を行った場合、ユーザが指定したとおりの言語が設定されているかどうかを調べる手段を必要とし、煩雑であるという問題がある。さらに複数のマークシートにまたがってMFP装置を操作する場合、原稿台に読み取りが終わっているマークシートを置き忘れ、本来読み取られるべきマークシートが読み取られないことが想定される。この場合、マニュアル等の補助がなくても、マークシートの置き忘れをユーザに簡単に通知することが望まれている。
【0011】
本発明は、シートスキャン方式において、言語設定からデータ印刷までの操作手順を容易にし、マニュアルがなくても、途中に想定される操作ミスを、ユーザにとって違和感なく回避することができる印刷処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、ユーザが記入したマークに応じて、装置の制御方法を指定する装置制御シートを印刷する手段と、ユーザが記入したマークに応じて、上記装置制御シートの言語を設定する言語設定シートを印刷する手段と、原稿台に置かれている原稿を読み取る読取手段と、上記読取手段が読み取った上記装置制御シートを解析し、また、上記言語設定シートを解析する解析手段と、上記装置制御シートの言語が登録されているかどうかを判定する言語登録判定手段と、上記解析手段が言語設定シートを解析した結果に基づいて、言語を登録する言語登録手段と、上記解析手段が装置制御シートを解析した結果に基づいて、対象とする装置を制御する装置制御手段と、上記言語登録手段が言語を登録した後に、続けて上記印刷手段を用いて、登録された言語で上記装置制御シートを印刷し、上記解析手段がシートを検出できない場合に、言語が登録されていれば、上記装置制御シートを印刷し、言語が登録されていなければ、上記言語設定シートを印刷させる印刷制御手段とを有することを特徴とする印刷処理装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、シートスキャン方式において、言語設定からデータ印刷までの操作手順を容易にし、マニュアルがなくても、途中に想定される操作ミスを、ユーザにとって違和感なく回避することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の実施例1であるMFP装置100の概観を示す斜視図である。
【0016】
MFP装置100は、印刷処理装置の例であり、操作部101と、カードインタフェース102と、読取部103と、記録部104とを有する。
【0017】
読取部103、記録部104を閉じた状態で設置し、コピーするときや、シートスキャン方式によって写真を印刷するときは、図1に示すように、読取部103、記録部104を開いて、ユーザが所望する機能を実行する。
【0018】
図2は、MFP装置100の構成を示すブロック図である。なお、同一の構成には同一の符号を付してある。
【0019】
MFP装置100は、操作部101と、カードインタフェース102と、読取部103と、記録部104と、CPU200と、ROM201と、RAM202と、不揮発性RAM203と、画像処理部204と、駆動部205と、センサ部206とを有する。
【0020】
CPU200は、MFP装置100が備える様々な機能を制御し、操作部101における所定の操作に従い、ROM201に記憶されている画像処理のプログラムを実行する。ROM201は、MFP装置100の制御命令プログラム等を格納している。
【0021】
読取部103は、CCDを備え、このCCDは、原稿画像を読み取り、赤(R)、緑(G)及び青(B)色のアナログ輝度データを出力する。なお、読取部103は、CCDの代わりに、密着型イメージセンサ(CIS)を使用するようにしてもよい。
【0022】
また、読取部103は、後述する装置制御シートや言語設定シート500の読み取りにも使用される。
【0023】
カードインタフェース102は、たとえばデジタルスチルカメラ(以下、「DSC」という)で撮影され、メモリカードなどに記録されている画像データを、操作部101の所定の操作に応じて読み込む。
【0024】
カードインタフェース102を介して読み込まれた画像データの色空間は、必要ならば、DSCの色空間(たとえばYCbCr)から、標準的なRGB色空間(たとえばNTSC−RGBやsRGB)に変換される。また、画像データを包括する画像ファイルに含まれているヘッダー情報に基づいて、読み込まれた画像データは、有効な画素数への解像度変換など、アプリケーションに必要な様々な処理が必要に応じて施される。
【0025】
画像処理部204において、画像解析、サムネイル作成、サムネイル補正、出力画像補正等の画像処理が行われ、これらの画像処理によって得られた印刷データは、RAM202に格納される。RAM202に格納された印刷データが、記録部104で記録する場合に必要な所定量に達すると、記録部104による記録動作が実行される。
【0026】
なお、上記画像処理では、記録用紙サイズや記録用紙タイプ、日付を付与する/しない、フチなし印刷する/しない等、様々な印刷設定によって、異なる印刷データが作成される。
【0027】
また、不揮発性RAM203は、バッテリバックアップされたSRAMなどであり、MFP装置100に固有のデータなどを記憶する。
【0028】
操作部101は、記憶媒体に記憶された画像データを選択し、記録をスタートするために、シートスキャン方式によるシートスキャンスタートキー、モノクロコピー時やカラーコピー時におけるモノクロコピースタートキー、カラーコピースタートキーを有する。操作部101は、カラーコピースタートキー、コピー解像度や画質などのモードを指定するモードキー、コピー動作などを停止するためのストップキー、コピー数を入力するテンキーや登録キー、印刷する画像ファイル選択手段を指定するカーソルキー等を有する。CPU200は、これらキーの押下状態を検出し、この押下状態に応じて、各部を制御する。
【0029】
記録部104は、インクジェット方式のインクジェットヘッド、汎用ICなどによって構成され、CPU200の制御によって、RAM202に格納されている記録データを読み出し、ハードコピーとして印刷出力する。
【0030】
駆動部205は、読取部103、記録部104のそれぞれの動作において、給排紙ローラを駆動するためのステッピングモータと、ステッピングモータの駆動力を伝達するギヤと、ステッピングモータを制御するドライバ回路などによって構成されている。
【0031】
センサ部206は、記録紙幅センサ、記録紙有無センサ、原稿幅センサ、原稿有無センサ、記録媒体検知センサ等によって構成されている。CPU200は、これらセンサから得られた情報に基づいて、原稿と記録紙との状態を検知する。
【0032】
なお、MFP装置100は、図2に示す構成であるが、MFP装置の構成について特に限定しない。たとえば、MFP装置100は、表示部を有しないが、表示部を有するようにしてもよい。
【0033】
また、図2に示す例では、カードインタフェース102を用いて、メモリカードから画像データを読み込むが、装置内部に固定されている記憶デバイスや、有線または無線で接続され、外部の記憶デバイスから画像を読み込む構成であってもよい。
【0034】
なお、記録部104は、ユーザが記入したマークに応じて、装置の制御方法を指定する装置制御シートを印刷する手段の例であり、また、ユーザが記入したマークに応じて、上記装置制御シートの言語を設定する言語設定シートを印刷する手段の例である。
【0035】
読取部103は、原稿台に置かれている原稿を読み取る読取手段の例である。
【0036】
CPU200は、上記読取手段が読み取った上記装置制御シートを解析し、また、上記言語設定シートを解析する解析手段の例であり、また、上記装置制御シートの言語が登録されているかどうかを判定する言語登録判定手段の例である。さらに、CPU200は、上記解析手段が言語設定シートを解析した結果に基づいて、言語を登録する言語登録手段の例であり、上記解析手段が装置制御シートを解析した結果に基づいて、対象とする装置を制御する装置制御手段の例である。しかも、CPU200は、上記言語登録手段が言語を登録した後に、続けて印刷手段を用いて、登録された言語で上記装置制御シートを印刷する印刷制御手段の例である。そして、CPU200は、上記解析手段がシートを検出できない場合に、言語が登録されていれば、上記装置制御シートを印刷し、言語が登録されていなければ、上記言語設定シートを印刷させる印刷制御手段の例である。
【0037】
この場合、言語が登録された状態で出荷されるか、または、言語が登録されていない状態で出荷される。また、上記言語設定シートの印刷のみを実行する言語設定シート印刷指示手段を有し、上記装置制御手段を用いて印刷処理装置を制御する場合とは別に、言語を登録する。
【0038】
さらに、上記実施例には、画像データを印刷する印刷手段と、記憶デバイスに記憶されている画像データを検出するデータ検出手段とが設けられている。また、上記装置制御シートは、ユーザが記入したマークに応じて、画像データの指定、指定した画像データにおける印刷部数の設定、指定した画像データにおける印刷方法の指定を行うシートである。上記解析手段で上記装置制御シートを解析した結果に基づいて、上記データ検出手段が検出した画像データを、上記印刷する手段を用いて印刷する。
【0039】
しかも、上記データ検出手段が画像データを検出できなければ、いずれの処理も実行しないで終了する。そして、上記装置制御シートの解析または上記言語設定シートの解析を実行する前に、データ検出手段が画像データを検出できたかどうかを判定する。
【0040】
加えて、上記データ検出手段が画像データを検出した場合、続けて上記読取手段を用いて原稿を読み取り、さらに言語が登録されているかどうかを上記言語登録判定手段が判定する。
【0041】
また、上記記憶デバイスは、装置内部に固定的に構成され、画像データファイルを記憶可能な第1の記憶デバイスと、装置と着脱可能に構成されている画像データファイルを記憶可能な第2の記憶デバイスとの少なくとも一方である。さらに、上記記憶デバイスは、有線または無線で接続され、画像データファイルを記憶可能な外部デバイスである。
【0042】
次に、実施例1の動作の概要について説明する。
【0043】
図3は、実施例1において、マークシート300の概要の説明図である。
【0044】
シートスキャン方式による写真印刷機能は、図3に示すマークシート300の印刷と、図4に示すマークシート300の解析とを行うことによって、ユーザの所望の写真を印刷するものである。
【0045】
シートスキャン方式による写真印刷を行う場合、MFP装置100に接続されたメモリカードに記録されている画像データ301が後述の決められたレイアウトに従って配されているマークシート300が記録部104により印刷される。
【0046】
図4は、マークシートの読取を説明する概要図である。
【0047】
シートスキャン方式による写真印刷を行う場合、読取部103がマークシート300をスキャンし、解析することによって、写真印刷結果401を得る。
【0048】
次に、実施例1において、ユーザがシートスキャン方式を用いて、DSCで撮影した写真を、PCを使わずに容易に印刷する(以下、「ダイレクト写真印刷」という)までの手順及びMFP装置100の処理について説明する。
【0049】
ダイレクト写真印刷で使用する装置制御シートは、画像データの指定、指定した画像データにおける印刷部数の設定、指定した画像データにおける印刷方法の指定など、印刷制御を行うものである(以下、「写真印刷指示シート」という)。
【0050】
なお、「写真印刷指示シート」を印刷するためには、シートに記述される説明文言をどの言語にするのかが予め決まっている必要がある。実施例1では、MFP装置100が、どの言語で写真印刷指示シートを印刷するのかを、シートスキャン方式を用いて決定する。このシートを「言語設定シート」という。
【0051】
<言語設定シート500>
図5は、MFP装置100が印刷する言語設定シート500を模式的に示す図である。
【0052】
実施例1では、上記写真印刷指示シートと上記言語設定シートとを用いて、ダイレクト写真印刷を、MFP装置100で実行する。
【0053】
言語設定シート500は、MFP装置100が、どの言語で写真印刷指示シートを印刷するのかを、シートスキャン方式を用いて決定するためのシートであり、たとえば後述の写真印刷指示シート600で使用する言語を設定するために用いられる。
【0054】
図5に示す言語設定シート500は、たとえばA4サイズの記録紙にレイアウトされた印刷物であり、操作指示部501と、言語選択部502とによって構成されている。
【0055】
操作指示部501は、ユーザが言語設定シート500を使った操作をスムーズに行えるように、操作の手順を記述するエリアである。たとえば、言語設定シート500のマークの仕方や、マークを記入した後の言語設定シート500を用いた操作方法を記述する。図5では、言語設定シート500のマークの指示を設定することができる言語をそれぞれ用いて、記述されている。なお、実施例1では、操作指示部501に記述する内容については、特に限定していない。
【0056】
言語選択部502は、写真印刷指示シートでユーザが使用したい言語をマークによって入力するエリアである。ここで選択できる言語は、図5に示す例では、日本語、英語、イタリア語であり、このうちの1つの言語を選択できる。言語選択部502で使用する言語は、選択可能な言語の記述を、それぞれの言語を用いて記述している。なお、実施例1では、言語選択部502で設定できる言語が、日本語、英語、イタリア語の3ヶ国語だけであるが、設定できる言語の数や種類は特に限定していない。
【0057】
なお、実施例1では、操作指示部501、言語選択部502のレイアウト位置については、特に規定しないので、図5に示すレイアウト以外の仕様で、言語設定シート500を構成するようにしてもよい。
【0058】
上記のように、言語設定シート500を用意することによって、表示部を持たないMFP装置であっても、ユーザの使用する言語が複数存在することを想定し、マークシート上の言語を予め設定する手段を設ける必要がない。
【0059】
<写真印刷指示シート600>
次に、写真印刷指示シート600について説明する。
【0060】
図6は、実施例1において、MFP装置100で印刷される写真印刷指示シート600の内容を示す模式図である。
【0061】
写真印刷指示シート600は、たとえばA4サイズの記録紙にレイアウトされている印刷物である。写真印刷指示シート600は、ダイレクト写真印刷を行う場合に必要な設定をシートスキャン方式によって実行するためのシートである。
【0062】
実施例の写真印刷指示シート600が指示する内容は、次の2つに大別される。すなわち、第1の指示は、記録部104が印刷データを印刷するために必要な印刷制御の内容を指示する印刷制御指示である。第2の指示は、メモリに記録されている画像データのどれを印刷対象とするかを指示する画像選択指示である。
【0063】
次に、写真印刷指示シート600の構成について説明する。
【0064】
図6の写真印刷指示シート600は、ヘッダー部601、画像選択部602、フッター部603、バーコード部604で構成されている。
【0065】
ヘッダー部601は、マークによって、上記印刷制御指示を入力するためのエリアである。ここで指示できる印刷制御指示は、MFP装置100の記録部104と画像処理部204との仕様に依存する。そのために、ユーザは、MFP装置100の仕様に合致して予め与えられた選択肢の中から、所望の設定を選ぶ方法に適したマークシート方式を採用している。具体的には、図6に示すヘッダー部601の「印刷の設定」項目では、L判サイズ、2L判サイズ、A4サイズ、LTRサイズのうちから、1つを選択できる仕様としている。
【0066】
また、ヘッダー部601の「オプション設定」の項目として、印刷する画像の効果処理に関する選択肢が提供されている。図6では、日付、自動写真補正、顔明るく補正、赤目補正をいくつでも選択できる仕様としている。
【0067】
なお、実施例1では、ヘッダー部601で設定する印刷制御の内容については、特に限定していない。「印刷の設定」や「オプション設定」は、図6に示す設定内容以外の設定内容であってもよく、言語設定シート500で設定した言語によって、設定内容が異なってもよい。
【0068】
画像選択部602は、メモリの画像データのうちで、印刷したい対象を、マークで入力するエリアである。ここで選択できる画像は、メモリに記憶され、かつ写真印刷指示シート600において、縮小画像がレイアウトされている画像である。図6に示す画像選択部602では、画像「1」〜「30」までの合計30枚の画像を選択できる仕様としている。したがって、メモリに31枚以上の画像データが存在すれば、写真印刷指示シート600を2枚以上印刷する。なお、ここでは写真印刷指示シート600の画像選択部602にレイアウト可能な画像枚数を30画像としているが、この画像枚数は特に規定しない。
【0069】
フッター部603は、ユーザが写真印刷指示シート600にマーク記入した後の操作手順を説明している。実施例1の写真印刷指示シート600には、フッター部603を設けているが、フッター部603のない仕様でもよい。
【0070】
バーコード部604は、ヘッダー部601で指定された印刷制御指示以外に、ダイレクト写真印刷に必要な情報を含む。たとえば、写真印刷指示シート600に含まれる画像データの総数(図6では30画像)が、バーコード部604に含まれている。なお、実施例1では、バーコード部604の形式について特に限定しない。
【0071】
なお、実施例1では、ヘッダー部601、画像選択部602、フッター部603、バーコード部604のレイアウト位置については、特に規定しないので、図6に示すレイアウト以外の仕様で、写真印刷指示シート600を構成するようにしてもよい。また、写真印刷指示シート600は、日本語で表記されているが、言語設定シート500で設定した言語を用いて表記された写真印刷指示シート600であってもよい。
【0072】
<全体フロー>
次に、実施例1において、ユーザがシートスキャン方式を用いて、DSCで撮影した写真を印刷するダイレクト写真印刷の全体動作について説明する。
【0073】
実施例1で使用するマークシートは、言語設定シート500と写真印刷指示シート600とであるとする。また、記憶デバイスとして、メモリカードを使用し、DSCで撮影した写真が保存されているメモリカードを、カードインタフェース102に挿入することによって、画像データを取得する。実施例1で使用する操作部101のキーデバイスは、シートスキャンスタートキーのみであるとする。
【0074】
図7は、言語設定シート500と写真印刷指示シート600とを使用し、画像データが保存されているメモリカードを用い、ダイレクト写真印刷を行う場合におけるユーザ手順と装置処理とを示すフローチャートである。まず、ダイレクト写真印刷の概要を説明する。
【0075】
MFP装置100のシートスキャンスタートキーが押下される(S701)と、S702〜S704で、画像データを検出する。画像データが検出されると、読取部103がマークシートを読み取り(S705)、MFP装置100にマークシートで使用する言語の登録がされているかどうかを判定する(S706)。写真印刷指示シート600で使用する言語が、MFP装置100に登録がされていなければ、S707〜S711の処理を実行する。写真印刷指示シート600で使用する言語が、MFP装置100に登録されていれば、S712〜S719の処理を実行する。
【0076】
上記一連の処理を繰り返し実行することによって、ダイレクト写真印刷を実現する。
【0077】
写真印刷指示シート600で使用する言語が、たとえば出荷時に未登録であるMFP装置100について説明する。具体的には、カードインタフェース102にメモリカードを挿入し、ユーザがシートスキャンスタートキーを押下し、初めてダイレクト写真印刷を開始した場合の手順を説明する。
【0078】
始めは、言語設定シート500と写真印刷指示シート600とは、ともに用意されていないので、読取部103にマークシートが設置されていない状態で、ユーザは、シートスキャンスタートキーを押下する(S701)。すると、MFP装置100は、メモリカード内の画像データを検出し、印刷対象となる画像データが存在するかどうかを調べ、ダイレクト写真印刷が実行できる状態であるかどうかを判定する(S702、S703)。画像データを検出した後に、MFP装置100は、言語登録が行われていないので、言語設定シート500を印刷する(S711)。
【0079】
ユーザはS711で出力された言語設定シート500を介して言語を設定する必要があることを理解できる。そして言語設定シート500にマークを記入し、読取部103に言語設定シート500を設置して、再びシートスキャンスタートキーを押下する(S701)。これによってMFP装置100は、言語設定シート500を解析して、ユーザが指示したように言語を設定し、設定された言語を用いて、続けて写真印刷指示シート600を印刷する(S710)。
【0080】
ユーザは出力された写真印刷指示シート600から、写真の印刷設定が必要であることを理解できる。そして写真印刷指示シート600にマークを記入し、読取部103に写真印刷指示シート600を設置して、シートスキャンスタートキーを再び押下する(S701)。これによって、MFP装置100は、写真印刷指示シート600を解析し、ユーザが指定した写真を印刷する。
【0081】
一方で、出荷時に写真印刷指示シート600で使用する言語が登録済であるMFP装置100で、カードインタフェース102にメモリカードを挿入し、ユーザがシートスキャンスタートキーを押下し、ダイレクト写真印刷を初めて開始した場合、次のようになる。
【0082】
始めは、言語設定シート500と写真印刷指示シート600とは、ともに用意されていないので、読取部103にマークシートが設置されていない状態で、ユーザは、シートスキャンスタートキーを押下する(S701)。すると、MFP装置100は、メモリカード内の画像データを検出し、印刷対象となる画像データが存在するかどうかを調べ、ダイレクト写真印刷が実行できる状態であるかどうかを判定する(S702、S703)。画像データを検出した後に、MFP装置100は、言語が登録済であるので、登録されている言語を用いて、写真印刷指示シート600を印刷する(S719)。
【0083】
ユーザは、出力された写真印刷指示シート600を見れば、写真の印刷設定が必要であることを理解できる。そして写真印刷指示シート600にマークを記入して読取部103に写真印刷指示シート600を設置し、シートスキャンスタートキーを再び押下する(S701)。これによって、MFP装置100は、写真印刷指示シート600を解析し、ユーザが指定した写真を印刷する。
【0084】
なお、たとえば本実施例におけるMFP装置を、使用言語が限られると予想される地域へ出荷する場合、その使用言語が登録されているMFP装置100を出荷する。また使用言語が複数存在すると予想される地域へ出荷する場合、言語が登録されていないMFP装置100を出荷することが考えられる。
【0085】
その場合、図7で示した処理手順に従えば、出荷時に使用される言語が登録されていなければ、ユーザはシートスキャンキーを押下するだけで言語設定シートが自動的に印刷される。また出荷時に使用される言語が登録されていれば、ユーザはシートスキャンキーを押下するだけで写真印刷指示シートが自動的に印刷される。
【0086】
よって実施例1では、MFP装置100において、出荷時に写真印刷指示シート600で使用する言語が登録済である場合、不要となる言語設定を行わなくて済むという効果がある。
【0087】
次に、ダイレクト写真印刷のフロー詳細を説明する。
【0088】
<S701〜S704>
シートスキャンスタートキーが押下されてから、画像データを検出するまでの処理(S701〜S704)について説明する。
【0089】
S701で、ユーザが、操作部101にあるシートスキャンスタートキーを押下すると、カードインタフェース102内に挿入されているメモリカード内の画像データを検出する(S702)。次に、S702の検出の結果、メモリカード内に画像データが存在したかどうかを判定する(S703)。つまり、S702では、メモリカードへのアクセスを試み、S703では、その結果である画像データの有無に応じて、その後の処理を分岐させる。
【0090】
S703で、画像データが検出されなければ、いずれの処理も行わずに終了する(S704)。
【0091】
なお、メモリカード内に画像データが存在するかどうかの判定(S703)は、マークシートを使った処理を行う前に、必ず実行される。これによって、メモリカード内に読み取り可能な画像データが存在しているかどうか、またはメモリカードが挿入されていないことを、ユーザに知らせる。たとえば、メモリカードをカードインタフェース102に挿さずに、シートスキャンスタートキーを押し、ダイレクト写真印刷を開始した場合、メモリカードを始めに用意する必要があることを、ユーザに知らせる。
【0092】
<S705、S706>
S703で、画像データが検出された場合に実行される言語判定までの処理(S705、S706)について説明する。
【0093】
S703で、画像データが検出されると、続けて読取部103がマークシートを読み取る(S705)。次に、写真印刷指示シート600で使用する言語が、MFP装置100に登録されているかどうかを判定する(S706)。この言語登録判定(S706)の結果によって、S705で読み取ったデータを、写真印刷指示シート600、言語設定シート500のどちらを対象にして解析するかを決定する。
【0094】
<言語登録処理(S707〜S711)>
写真印刷指示シート600で使用する言語が、MFP装置100に登録されていないとS706で判定すると、言語登録する(S707〜S711)。この言語登録について説明する。
【0095】
写真印刷指示シート600で使用する言語が、MFP装置100に登録されていないと、S705で読み取ったデータを、言語設定シート500に基づいて解析する(S707)。言語設定シート500を解析した結果、言語設定シート500の解析が正しく行われたかどうかを判断し(S708)、正しく解析が行われれば、その解析結果に基づいて、写真印刷指示シート600で使用する言語を、MFP装置100へ登録する(S709)。
【0096】
図8は、実施例1における言語設定シート500の記入例を示す図である。
【0097】
たとえば、図5で説明した言語設定シート500に、図8に示すように、マーキングされた場合について説明する。
【0098】
この場合、言語選択部502でEnglishにマークされているので、写真印刷指示シート600を印刷する場合、英語を用いるように設定する。
【0099】
S709で、言語登録を行った後に、記録部104が、写真印刷指示シート600を印刷する(S710)。これによって、S710で印刷された写真印刷指示シート600を直接見て、言語設定シート500でマークした言語が設定されたかどうかを調べ、言語を設定した後に、ユーザが指定した言語が設定されているかどうかを調べることができる。
【0100】
S708で、読取部103の言語設定シート500を検出できず、言語設定シート500の解析が失敗した場合、記録部104が言語設定シート500を印刷する(S711)。
【0101】
写真印刷指示シート600で使用する言語が、出荷時に未登録であるMFP装置100において、カードインタフェース102にメモリカードを挿入し、ユーザがシートスキャンスタートキーを押下し、ダイレクト写真印刷を開始した場合について説明する。
【0102】
ダイレクト写真印刷を初めて行う場合、言語設定シート500と写真印刷指示シート600とのいずれもが用意されていないので、読取部103には、マークシートが設置されない。したがって、ユーザが、シートスキャンスタートキーを押下した後に、言語設定シート500を印刷し、言語の設定を始めに行うことを、ユーザに理解させる。
【0103】
なお、言語設定シート500を印刷する手段の他に、操作部101に言語設定シート500を印刷するための言語設定シート印刷キーを設け、この言語設定シート印刷キーを押下することによって、言語設定シート500を印刷するようにしてもよい。たとえば、既に言語が登録されているMFP装置100に、言語を再設定するために、言語設定シート500を必要とする場合、言語設定シート印刷キーを押下すれば、言語設定シート500を印刷することができる。
【0104】
<ダイレクト写真印刷処理(S712〜S719)>
S706で、写真印刷指示シート600で使用する言語が、MFP装置100に登録されていると判定された場合、ダイレクト写真印刷の処理(S712〜S719)が実行され、これについて説明する。
【0105】
写真印刷指示シート600で使用する言語が、MFP装置100に登録がされている場合、S705で読み取った写真印刷指示シート600のデータを解析する(S712)。
【0106】
写真印刷指示シート600を解析した結果、写真印刷指示シート600を正しく解析したかどうかを判断し(S713)、正しく解析が行われた場合、その解析結果に基づいてメモリカード内の画像データを印刷する(S714)。
【0107】
図9は、実施例1において、写真印刷指示シート600の記入例を示す図である。
【0108】
たとえば、図6で説明した写真印刷指示シート600に、図9に示すように、マーキングされた場合について説明する。
【0109】
図9に示す例では、ヘッダー部601の「印刷の設定」は、2L判にマークされ、「オプション設定」は、日付、自動補正、赤目補正にマークされている。また、画像選択部602は、「2」「7」「8」「15」「21」「28」「29」の合計7画像がマークされている。フッター部603の「給紙口」は、後トレイがマークされている。このようにマークされた情報に基づいて、選択された7画像に画像処理を行い、後トレイにセットされている2L判の用紙に、選択された7画像を印刷する。
【0110】
S713で、読取部103が写真印刷指示シート600を検出できず、写真印刷指示シート600の解析が失敗した場合、読取部103に言語設定シート500が設置されていることを想定して、続けて言語登録を行う。S715〜S718までの処理は、S707〜S710の処理と同様である。続けて、言語登録の処理を行うことによって、MFP装置100に、写真印刷指示シート600で使用する言語の登録がされている場合でも、言語の再設定をすることができる。また、言語登録のために読取部103に設置されている言語設定シート500を置き忘れた場合、S718で写真印刷指示シート600を印刷することによって、写真印刷指示シート600の読み取りを行うことを、ユーザに理解させる。
【0111】
S716で、読取部103の言語設定シート500を検出できず、言語設定シート500の解析に失敗した場合、写真印刷指示シート600で使用する言語が既に登録されているので、記録部104が写真印刷指示シート600を印刷する(S719)。
【0112】
たとえば、写真印刷指示シート600で使用する言語の登録が行われているMFP装置100で、カードインタフェース102にメモリカードを挿入し、ユーザがシートスキャンスタートキーを押下し、ダイレクト写真印刷を開始した場合を考える。ユーザが、読取部103にマークシートを置き忘れた場合、シートスキャンスタートキーを押下することによって写真印刷指示シート600を印刷し、写真印刷指示シート600を読み取らせることを、ユーザに理解させる。
【0113】
以上の処理によって、ただ1つのキーを押下した後に、言語登録判定(S706)による言語が登録済であるか否かを判断することと、マークシートを解析した結果に応じて、続けて次に使用するマークシートを印刷することを実現する。これによって、マークシートの処理を含めた全体の操作手順が直感的に分り易く、また、正しく解析ができない場合にマニュアル等の補助がなくてもユーザに分かり易く理解させることができる。
【0114】
なお、上記実施例において、手段を工程に置き換えれば、上記実施例を印刷処理方法として把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の実施例1であるMFP装置100の概観を示す斜視図である。
【図2】MFP装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】実施例1において、マークシート300の概要の説明図である。
【図4】マークシートの読取を説明する概要図である。
【図5】MFP装置100が印刷する言語設定シート500を模式的に示す図である。
【図6】実施例1において、MFP装置100で印刷される写真印刷指示シート600の内容を示す模式図である。
【図7】言語設定シート500と写真印刷指示シート600とを使用し、画像データが保存されているメモリカードを用い、ダイレクト写真印刷を行う場合におけるユーザ手順と装置処理とを示すフローチャートである。
【図8】実施例1における言語設定シート500の記入例を示す図である。
【図9】実施例1において、写真印刷指示シート600の記入例を示す図である。
【符号の説明】
【0116】
100…MFP装置、
101…操作部、
102…カードインタフェース、
103…読取部、
104…記録部、
200…CPU、
201…ROM、
202…RAM、
203…不揮発性RAM、
204…画像処理部、
205…駆動部、
206…センサ部、
300…マークシート、
301…メモリカード画像データ、
401…写真印刷結果、
500…言語設定シート、
501…操作指示部、
502…言語選択部、
600…写真印刷指示シート、
601…ヘッダー部、
602…画像選択部、
603…フッター部、
604…バーコード部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが記入したマークに応じて、装置の制御方法を指定する装置制御シートを印刷する手段と;
ユーザが記入したマークに応じて、上記装置制御シートの言語を設定する言語設定シートを印刷する手段と;
原稿台に置かれている原稿を読み取る読取手段と;
上記読取手段が読み取った上記装置制御シートを解析し、また、上記言語設定シートを解析する解析手段と;
上記装置制御シートの言語が登録されているかどうかを判定する言語登録判定手段と;
上記解析手段が言語設定シートを解析した結果に基づいて、言語を登録する言語登録手段と;
上記解析手段が装置制御シートを解析した結果に基づいて、対象とする装置を制御する装置制御手段と;
上記言語登録手段が言語を登録した後に、続けて印刷手段を用いて、登録された言語で上記装置制御シートを印刷し、上記解析手段がシートを検出できない場合に、言語が登録されていれば、上記装置制御シートを印刷し、言語が登録されていなければ、上記言語設定シートを印刷させる印刷制御手段と;
を有することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
言語が登録された状態で出荷されるか、または、言語が登録されていない状態で出荷されることを特徴とする印刷処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
上記言語設定シートの印刷のみを実行する言語設定シート印刷指示手段を有し、上記装置制御手段を用いて印刷処理装置を制御する場合とは別に、言語を登録することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項において、
画像データを印刷する印刷手段と;
記憶デバイスに記憶されている画像データを検出するデータ検出手段と;
を有し、
上記装置制御シートは、ユーザが記入したマークに応じて、画像データの指定、指定した画像データにおける印刷部数の設定、指定した画像データにおける印刷方法の指定を行うシートであり、
上記解析手段で上記装置制御シートを解析した結果に基づいて、上記データ検出手段が検出した画像データを、上記印刷する手段を用いて印刷することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項5】
請求項4において、
上記データ検出手段が画像データを検出できなければ、いずれの処理も実行しないで終了することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項6】
請求項4または請求項5において、
上記装置制御シートの解析または上記言語設定シートの解析を実行する前に、上記データ検出手段が画像データを検出できたかどうかを判定することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項7】
請求項4〜請求項6のいずれか1項において、
上記データ検出手段が画像データを検出した場合、続けて上記読取手段を用いて原稿を読み取り、さらに言語が登録されているかどうかを上記言語登録判定手段が判定することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項8】
請求項4〜請求項7のいずれか1項において、
上記記憶デバイスは、装置内部に固定的に構成され、画像データファイルを記憶可能な第1の記憶デバイスと、装置と着脱可能に構成されている画像データファイルを記憶可能な第2の記憶デバイスとの少なくとも一方であることを特徴とする印刷処理装置。
【請求項9】
請求項4〜請求項8のいずれか1項において、
上記記憶デバイスは、有線または無線で接続され、画像データファイルを記憶可能な外部デバイスであることを特徴とする印刷処理装置。
【請求項10】
ユーザが記入したマークに応じて、装置の制御方法を指定する装置制御シートを印刷する工程と;
ユーザが記入したマークに応じて、上記装置制御シートの言語を設定する言語設定シートを印刷する工程と;
原稿台に置かれている原稿を読み取る読取工程と;
上記読取工程が読み取った上記装置制御シートを解析し、また、上記言語設定シートを解析する解析工程と;
上記装置制御シートの言語が登録されているかどうかを判定する言語登録判定工程と;
上記解析工程で言語設定シートを解析した結果に基づいて、言語を登録する言語登録工程と;
上記解析工程で装置制御シートを解析した結果に基づいて、対象とする装置を制御する装置制御工程と;
上記言語登録工程で言語を登録した後に、続けて印刷工程で、登録された言語で上記装置制御シートを印刷し、上記解析工程でシートを検出できない場合に、言語が登録されていれば、上記装置制御シートを印刷し、言語が登録されていなければ、上記言語設定シートを印刷させる印刷制御工程と;
を有することを特徴とする印刷処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−41536(P2010−41536A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203832(P2008−203832)
【出願日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】