説明

印刷制御システムおよび印刷制御方法、プリント稼動制御装置とその処理方法およびプログラム

【課題】インクジェットのプリントヘッドを装着した印刷システムにおける安定性の確保、高稼働率を保障することのできる印刷制御システムを提供する。
【解決手段】同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号とプリントデータとをシステムコントローラ1が出力し、インク出力制御装置が通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を受信したプリントタイミング信号に基づいて行う。そして、プリント稼動制御装置4は、システムコントローラ1から複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示すプリントタイミング信号を受信し、待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、稼働中の複数のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットのプリントヘッドを複数用いて印刷を行う印刷制御システムおよび印刷制御方法、プリント稼動制御装置とその処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、新聞輪転印刷機は、印刷するデータにより製造された版を用いて、その版が示す固定的な印刷情報を、複数の印刷用紙などの印刷媒体に印刷している。ここで、版を用いた固定的な印刷情報の印刷以外に、印刷を行う印刷用紙ごとに異なる可変の印刷情報を順に印刷できるよう付加価値をつけるため、インクジェットのプリントヘッドを輪転印刷機等の輪転機に装着して印刷システムを構築する検討が行われている。ここで、現在の新聞輪転印刷機はその性能が高く、故障の頻度が少なく稼働率が高い。なお新聞輪転印刷機にインクジェット方式の印刷手法を採用した技術が特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開平8−290543号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、輪転機等にインクジェットのプリントヘッドを装着する印刷システムの構成とした場合、現在の新聞輪転印刷機と同程度の安定性や、高稼働率などの性能を保持するための改良の必要がある。
【0004】
そこでこの発明は、インクジェットのプリントヘッドを装着した印刷システムにおける安定性の確保、高稼働率を保障することのできる印刷制御システムおよび印刷制御方法、プリント稼動制御装置とその処理方法およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムであって、前記プリント稼動制御装置は、前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信するプリントタイミング信号受信手段と、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力するプリントタイミング信号制御手段と、前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出する故障検出手段と、を備え、前記プリントタイミング信号制御手段は、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御することを特徴とする印刷制御システムである。
【0006】
また本発明は、上述の印刷制御システムにおいて、前記複数のインク出力制御装置それぞれに送信する前記プリントデータそれぞれを別々に記憶する各バッファを備えたプリントデータ送信装置と、を備え、前記プリントデータ送信装置は、前記コントローラ装置から送信されるプリントデータを順次前記各バッファへ書き込むプリントデータ書き込み手段と、前記プリント稼動制御装置から出力された前記プリントタイミング信号を受信し、当該プリントタイミング信号が示す稼働中のプリントヘッドに対する前記プリントデータのみを前記バッファから読み出して前記インク出力制御装置へ送信するプリントデータ送信手段と、を備え、前記インク出力制御装置は、前記プリントタイミング信号を受信した場合には当該プリントタイミング信号に基づくタイミングで前記プリントデータ送信装置より受信した前記プリントデータを前記通信接続されたプリントヘッドへ出力するプリントデータ出力手段と、前記プリントタイミング信号を受信していないと判定した場合には前記プリントデータ送信装置へ、自装置に送信するために前記バッファに記憶した前記プリントデータの削除を促す擬似印刷準備完了信号を送信する擬似印刷準備完了信号送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを前記複数のインク出力制御装置それぞれへ出力するコントローラ装置と、前記プリントヘッドから出力されるインクの前記印刷媒体への射出の遮断機構の開を示す開信号を出力する開信号送信装置と、前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムであって、前記プリント稼動制御装置は、前記開信号送信装置が前記プリントタイミング信号の前記インク出力制御装置への送信に基づいて出力した前記プリントヘッドそれぞれに対する前記遮断機構の開を示す開信号を受信する開信号受信手段と、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対する前記開を示す開信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対する前記開を示す開信号を該当する前記インク出力制御装置へ出力する開信号制御手段と、を備え、前記インク出力制御装置は、前記開を示す開信号を受信した場合には、前記プリントヘッドから出力されるインクの前記印刷媒体への射出を遮断している遮断機構の当該遮断を開に制御する遮断機構解除手段と、を備えることを特徴とする印刷制御システムである。
【0008】
また本発明は、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける印刷制御方法であって、前記プリント稼動制御装置のプリントタイミング信号受信手段は、前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信し、前記プリント稼動制御装置のプリントタイミング信号制御手段は、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力し、前記プリント稼動制御装置の故障検出手段は、前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出し、前記プリント稼動制御装置の前記プリントタイミング信号制御手段は、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御することを特徴とする印刷制御方法である。
【0009】
また本発明は、上述の印刷制御方法において、前記印刷制御システムが、前記複数のインク出力制御装置それぞれに送信する前記プリントデータそれぞれを別々に記憶する各バッファを備えたプリントデータ送信装置と、を備え、前記プリントデータ送信装置のプリントデータ書き込み手段は、前記コントローラ装置から送信されるプリントデータを順次前記各バッファへ書き込み、前記プリントデータ送信装置のプリントデータ送信手段は、前記プリント稼動制御装置から出力された前記プリントタイミング信号を受信し、当該プリントタイミング信号が示す稼働中のプリントヘッドに対する前記プリントデータのみを前記バッファから読み出して前記インク出力制御装置へ送信し、前記インク出力制御装置のプリントデータ出力手段は、前記プリントタイミング信号を受信した場合には当該プリントタイミング信号に基づくタイミングで前記プリントデータ送信装置より受信した前記プリントデータを前記通信接続されたプリントヘッドへ出力し、前記インク出力制御装置の擬似印刷準備完了信号送信手段は、前記プリントタイミング信号を受信していないと判定した場合には前記プリントデータ送信装置へ、自装置に送信するために前記バッファに記憶した前記プリントデータの削除を促す擬似印刷準備完了信号を送信することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを前記複数のインク出力制御装置それぞれへ出力するコントローラ装置と、前記プリントヘッドから出力されるインクの前記印刷媒体への射出の遮断機構の開を示す開信号を出力する開信号送信装置と、前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける印刷制御方法であって、前記プリント稼動制御装置の開信号受信手段は、前記開信号送信装置が前記プリントタイミング信号の前記インク出力制御装置への送信に基づいて出力した前記プリントヘッドそれぞれに対する前記遮断機構の開を示す開信号を受信し、前記プリント稼動制御装置の開信号制御手段は、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対する前記開を示す開信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対する前記開を示す開信号を該当する前記インク出力制御装置へ出力し、前記インク出力制御装置の遮断機構解除手段は、前記開を示す開信号を受信した場合には、前記プリントヘッドから出力されるインクの前記印刷媒体への射出を遮断している遮断機構の当該遮断を開に制御することを特徴とする印刷制御方法である。
【0011】
また本発明は、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける前記プリント稼動制御装置であって、前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信するプリントタイミング信号受信手段と、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力するプリントタイミング信号制御手段と、前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出する故障検出手段と、を備え、前記プリントタイミング信号制御手段は、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御することを特徴とする稼動制御装置である。
【0012】
また本発明は、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける前記プリント稼動制御装置の処理方法であって、前記プリント稼動制御装置のプリントタイミング信号受信手段が、前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信し、前記プリント稼動制御装置のプリントタイミング信号制御手段が、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力し、前記プリント稼動制御装置の故障検出手段が、前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出し、前記プリント稼動制御装置の前記プリントタイミング信号制御手段が、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御することを特徴とする処理方法である。
【0013】
また本発明は、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける前記プリント稼動制御装置のコンピュータを、前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信するプリントタイミング信号受信手段、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力するプリントタイミング信号制御手段、前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出する故障検出手段、として機能させ、さらに、前記プリントタイミング信号制御手段として、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数のインクジェットプリントヘッドのうち1台が故障したとしても、他の2台によりプリントデータを印刷することができるため、輪転機5の印刷処理を止める必要が無く、インクジェットプリントヘッドを用いた輪転機5の稼働率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態による印刷制御システムを図面を参照して説明する。
図1は第1の実施形態による印刷制御システムの構成を示すブロック図である。
この図において、符号1はシステムコントローラ(コントローラ装置)、2はインク出力制御装置、3はインクジェットプリントヘッド、4はプリント稼動制御装置、5は輪転機、6はプリントデータ送信装置である。そして本実施形態における印刷制御システムにおいては、インク出力制御装置2を2a〜2cの3台備えており、また、輪転機5の輪転機印刷部の後段の機構として各インク出力制御装置2a〜2cに対応してそれぞれ通信接続されたインクジェットプリントヘッド3a〜3cが装着されている。また本実施形態による印刷制御システムにおいて、システムコントローラ1はインク出力制御装置2a〜2cおよびプリント稼動制御装置4、プリントデータ送信装置6と通信接続されている。また、インクジェットプリントヘッド3a〜3cは、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられて輪転機5に装着されている。またプリント稼動制御装置4はインク出力制御装置2およびプリントデータ送信装置6と通信接続されており、またプリントデータ送信装置6もインク出力制御装置2と通信接続されている。
【0016】
図2は第1の実施形態による印刷制御システムにおける各装置の機能ブロック図を示す図である。
この図が示すよう、システムコントローラ1は、制御部11、プリントデータ送信部12、プリントタイミング出力部13、プリントデータ記憶部14を備える。
またインク出力制御装置2は、制御部21、プリント制御部22(プリントデータ出力手段)、故障検出部24、印刷準備完了通知部25(擬似印刷準備完了信号送信手段)を備える。
またプリント稼動制御装置4は、制御部41、プリントタイミング信号受信部42(プリントタイミング信号受信手段)、プリントタイミング信号制御部43(リントタイミング信号制御手段)、故障検出部44(故障検出手段)、稼働状況記憶部45を備えている。
またプリントデータ送信装置6は、制御部61(プリントデータ書き込み手段)、プリントデータ送信部62(プリントデータ送信手段)、プリントタイミング信号制御部63、第1バッファ64、第2バッファ65、第3バッファ66を備えている。
【0017】
そして、本実施形態による印刷制御システムは、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドが輪転機5に装着されており、システムコントローラ1が複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力し、インク出力制御装置2が、複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御をプリントタイミング信号に基づいて行う。またプリント稼動制御装置4が、プリントヘッドの稼動または待機の制御を行う。そしてこのような印刷制御システムにおいて、プリント稼動制御装置4は、システムコントローラ1から複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示すプリントタイミング信号を受信し、複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力する。また、プリント稼動制御装置4は、複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出し、その故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御する。
【0018】
また本実施形態による印刷制御システムは、プリントデータ送信装置6が、複数のインク出力制御装置2それぞれに送信するプリントデータそれぞれを別々に記憶する各バッファを備えており、システムコントローラ1から送信されるプリントデータを順次各バッファへ書き込み、プリント稼動制御装置4から出力されたプリントタイミング信号を受信し、当該プリントタイミング信号が示す稼働中のプリントヘッドに対するプリントデータのみをバッファから読み出してインク出力制御装置2へ送信する。そして、インク出力制御装置2は、プリントタイミング信号を受信した場合には当該プリントタイミング信号に基づくタイミングでプリントデータ送信装置6より受信したプリントデータを通信接続されたプリントヘッドへ出力し、プリントタイミング信号を受信していないと判定した場合にはプリントデータ送信装置6へ、自装置に送信するためにバッファに記憶したプリントデータの削除を促す擬似印刷準備完了信号を送信する。
これにより、本実施形態による印刷制御システムは、インクジェットのインクジェットプリントヘッドを装着した輪転機における動作の安定性の確保、高稼働率を保障するための動作を行う。
【0019】
図3は本実施形態の輪転機に装着されたインクジェットプリントヘッドの概要を示す図である。
この図が示すように、インクジェットプリントヘッド3a〜3cは、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられている。そして、本実施形態ではインクジェットプリントヘッド3aがプリントデータを印刷した後に、同一印刷媒体上の同位置に同一プリントデータをインクジェットプリントヘッド3bが印刷できるよう装着され、また次に同一印刷媒体に同一プリントデータをインクジェットプリントヘッド3cが印刷できるよう各インクジェットプリントヘッド3a〜3cが輪転機5の通常の輪転機の印刷を行う輪転機印刷部の後段に装着されるとともに、印刷の制御が行われる。そして、プリント稼動制御装置4は、3つのインクジェットプリントヘッドのうち、いずれか2つが稼動し、1つが待機中となるよう制御する。稼働中のインクジェットプリントヘッドのうち1つのインクジェットプリントヘッドが、何らかの事情により故障した場合には、待機中のインクジェットプリントヘッドが稼動することにより、正常時には2つのインクジェットプリントヘッドが稼動するよう制御される。また本実施形態の印刷制御システムでは、稼働中の2つのインクジェットプリントヘッドの印刷媒体への印刷により、濃度の高い印刷が可能となる。また稼働中の2台のうちの1台が故障して、待機中の1台が稼働中へと変更される間、1台のインクジェットプリントヘッドにより印刷することとなるが、低い濃度であっても印刷媒体に印刷されない事態や、印刷抜けが発生する事態が発生することを軽減することができるという効果を得ることができる。
【0020】
図4は第1の実施形態による印刷制御システムの処理フローを示す第1の図である。
図5は第1の実施形態による印刷制御システムの処理フローを示す第2の図である。
次に、印刷制御システムにおける各装置の処理の詳細について説明する。
まず、システムコントローラ1には印刷媒体に印刷する単位ごとのプリントデータが、プリントデータ記憶部14に記録されているものとする。そして、何らかの指示に基づいて、制御部11がプリントデータのプリント開始を検出する。するとプリントデータ送信部12は、指示を受けたプリントデータをプリントデータ記憶部14から読み取って、プリントデータ送信装置6へ出力し(ステップS1)、プリントタイミング出力部13が各インクジェットプリントヘッド3a〜3cのプリントタイミング信号を順次、プリント稼動制御装置4へ送信する(ステップS2)。ここで各インクジェットプリントヘッド3a〜3cに対するプリントタイミング信号は、輪転機5から出力された基本プリントタイミング信号に基づいて生成される信号であり、輪転機5での印刷が完了して次の印刷の準備が整ったことを示す基本プリントタイミング信号に基づいて、プリントタイミング出力部13が、印刷媒体の同位置に各インクジェットプリントヘッド3a〜3cが同じデータを同一印刷媒体の同一位置に印刷できるようタイミングをずらしたパルスを示す各プリントタイミング信号a〜cを生成して出力する。
【0021】
そして、システムコントローラ1から出力されたプリントデータは制御部61が第1〜第3の各バッファ64〜66へコピーして格納する。またプリント稼動制御装置4へ出力されたプリントタイミング信号a〜cは、プリント稼動制御装置4のプリントタイミング信号受信部42が受信する。ここでインクジェットプリントヘッド3a〜3cのうちインクジェットプリントヘッド3aおよびインクジェットプリントヘッド3bが稼動中であり、インクジェットプリントヘッド3cが待機中であるものとする。なおこのインクジェットプリントヘッド3a〜3cのうち、どの2台のインクジェットプリントヘッドを稼働中と設定し、どの1台のインクジェットプリントヘッドを待機中と設定するかは、所定のロジックによりプリント稼動制御装置4の稼働状況記憶部45に登録されている。そして、プリント稼動制御装置4のプリントタイミング信号制御部43は、稼動状況記憶部45に記録されている稼動中のインクジェットプリントヘッド3aおよびインクジェットプリントヘッド3bの情報を取得し(ステップS3)、これらインクジェットプリントヘッド3aおよびインクジェットプリントヘッド3bに対するプリントタイミング信号a、プリントタイミング信号bをプリントデータ送信装置6へ出力し(ステップS4)、待機中のインクジェットプリントヘッド3cに対するプリントタイミング信号cを遮断して破棄する(ステップS5)。
【0022】
次にプリントデータ送信装置6では、プリント稼動制御装置4からインクジェットプリントヘッド3aおよびインクジェットプリントヘッド3bに対するプリントタイミング信号aとプリントタイミング信号bを受信すると、プリントタイミング信号制御部63がインクジェットプリントヘッド3aに対するプリントタイミング信号aをインク出力制御装置2aへ送信すると共に(ステップS6)、プリントデータ送信部62がインク出力制御装置2aへ送信するためのプリントデータが格納されている第1バッファ64からプリントデータを読み出してインク出力制御装置2aへ送信する(ステップS7)。また同様に、プリントタイミング信号制御部63がインクジェットプリントヘッド3bに対するプリントタイミング信号bをインク出力制御装置2bへ送信すると共に(ステップS8)、プリントデータ送信部62がインク出力制御装置2bへ送信するためのプリントデータが格納されている第2バッファ65からプリントデータを読み出してインク出力制御装置2bへ送信する(ステップS9)。制御部61は読み出されたプリントデータを第2バッファ65から削除する。
【0023】
そしてインク出力制御装置2aのプリント制御部22は、プリントデータとプリントタイミング信号aを受信すると、そのプリントタイミング信号aが示すタイミングパルスに基づいて、プリントデータをインクジェットプリントヘッド3aへ出力する(ステップS10)。するとインクジェットプリントヘッド3aが、そのプリントタイミングで印刷媒体にプリントデータのインクの射出を行う。また同様に、インク出力制御装置2bのプリント制御部22は、プリントデータとプリントタイミング信号bを受信すると、そのプリントタイミング信号bが示すタイミングパルスに基づいて、プリントデータをインクジェットプリントヘッド3bへ出力する(ステップS11)。するとインクジェットプリントヘッド3bが、そのプリントタイミングで印刷媒体にプリントデータのインクの射出を行う。そして、このような処理が繰り返されることにより、システムコントローラ1が出力したプリントデータが、順次印刷される。
【0024】
ここで、プリントデータ送信装置6においては、プリントデータがプリントデータ送信部62に読み込まれてインク出力制御装置2へ送信されると、制御部61が、その読み出されたバッファからプリントデータを削除しているが、待機中のインクジェットプリントヘッド3cに送信するために第3バッファ66に格納されたプリントデータは、プリントデータ送信部62による読み出しが無いためインクジェットプリントヘッド3cが待機中である限りは削除されない。したがって、システムコントローラ1が印刷するためのプリントデータを出力する度に第3バッファ66にはプリントデータが蓄積されていき、そのうちに第3バッファ66が容量一杯となってしまう。そして、プリントデータ送信装置6内のバッファメモリが容量一杯となった場合には、システムコントローラ1は、何らかのトラブルが発生したと判断し、プリントデータの出力を停止する機能を有しているため、プリントデータ送信装置6内の第1バッファ64〜第2バッファ66が容量一杯とならないよう制御する必要がある。
【0025】
したがって、プリント稼動制御装置4のプリントタイミング信号制御部43は、待機中となるインクジェットプリントヘッド3cに送信されるプリントデータが蓄積される第3バッファに対するプリントデータ削除要求をプリントデータ送信装置6に対して、プリントタイミング信号cの破棄を行うたびに出力する(ステップS12)。そして、プリントデータ送信装置6の制御部61は、プリントデータ削除要求に基づいて、第3バッファ内に蓄積されているプリントデータの削除処理を行う(ステップS13)。これにより、プリントデータ送信装置6におけるバッファが一杯になることを防ぎ、プリントデータの送信を停止する機能を作動させないよう制御することができ、輪転機5における印刷動作を継続させ、稼働率を高めることができるようになる。
【0026】
なお、本実施形態においてはプリント稼動制御装置4がプリントデータ送信装置6に対して待機中のインクジェットプリントヘッドに対応するバッファに格納されているプリントデータの削除要求をしているが、待機中のインクジェットプリントヘッドに接続されているインク出力制御装置2の印刷準備完了通知部25が、何らか処理を契機(例えば、所定の時間経過してもプリントデータが受信できない場合など)に削除の動作を開始し、待機中のインクジェットプリントヘッドに対応するバッファに格納されているプリントデータの削除要求を示す擬似印刷準備完了信号を、プリントデータ送信装置6に送信するようにしてもよい。そして、プリントデータ送信装置6の制御部61は、擬似印刷準備完了信号に基づいて、第3バッファ内に蓄積されているプリントデータの削除処理を行う。これにより、プリントデータ送信装置6におけるバッファが一杯になることを防ぎ、プリントデータの送信を停止する機能を作動させないよう制御することができ、輪転機5における印刷動作を継続させ、稼働率を高めることができるようになる。
【0027】
次に、稼働中の1つのインクジェットプリントヘッドのトラブル発生時の処理について説明する。
図5より、まず、稼動中のインクジェットプリントヘッド3bにインク詰まりなどのトラブルが発生したとする。すると、トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3bに接続されているインク出力制御装置2bの故障検出部24がトラブル発生を検出し(ステップS21)、トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3bの識別情報を格納したトラブル発生通知をプリント稼動制御装置4へ送信する(ステップS22)。するとプリント稼動制御装置4の故障検出部44はトラブル発生通知により、トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3bの識別情報を検出し、当該トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3bの識別情報に対応付けられて稼働状況記憶部45に記録されている『稼働中』の情報を『故障中』へと書き換え、また当該トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3b以外のインクジェットプリントヘッドの識別情報が、『待機中』を示す情報に対応付けられて稼働状況記憶部45に記録されているかを判定する(ステップS23)。そして、インクジェットプリントヘッド3b以外のインクジェットプリントヘッドの識別情報が、『待機中』を示す情報に対応付けられて稼働状況記憶部45に記録されている場合には、待機中のインクジェットプリントヘッド3cが稼動可能と判断し、『待機中』の情報を『稼働中』へと書き換える(ステップS24)。これにより、プリント稼動制御装置4は、上述の処理により、システムコントローラ1からプリントタイミング信号a〜cを受信した場合、プリントタイミング信号aとプリントタイミング信号cをプリントデータ送信装置6へ出力する。これにより、稼働中となるインクジェットプリントヘッド3a,3cがプリントデータの印刷動作を行い、待機中となるインクジェットプリントヘッド3bが待機状態となる。
【0028】
なお、インクジェットプリントヘッド3bのトラブルが発生してから、インクジェットプリントヘッド3cが稼動するまで多少のタイムラグが発生し、その間はインクジェットプリントヘッド3aのみが動作することとなるが、印刷濃度は薄くなるものの、上述したように、印刷媒体に印刷されない事態や、印刷抜けが発生する事態を少なくとも発生させずに済むという効果を得ることができる。
【0029】
また、以上の処理によれば、複数のインクジェットプリントヘッドのうち1台が故障したとしても、他の2台によりプリントデータを印刷することができるため、輪転機5におけるインクジェットプリントの印刷処理を止める必要が無く、インクジェットプリントヘッドを用いた輪転機5の稼働率を高めることができる。
【0030】
また、本実施形態の印刷制御システムは輪転機5が印刷した後、印刷媒体の印刷状況を、例えばカメラなどで撮影しており、印刷の品質が維持されているかを判定する装置を備えている場合において、当該装置から品質劣化の情報をシステムコントローラ1が通信ネットワークを介して受信したとする。このような場合には、手動により稼働中となるインクジェットプリントヘッドの設定を受け付ける処理部を起動し、モニタや入力装置から入力された指示に基づいて稼働中となるインクジェットプリントヘッドを決定するようにしてもよい。
【0031】
また、本実施形態の印刷制御システムでは、2つの稼動中のインクジェットプリントヘッドと、1つの待機中のインクジェットプリントヘッドを輪転機に装着した場合の例について示したが、複数のインクジェットプリントヘッドを輪転機に装着すれば実現することができる。なおインクジェットプリントヘッドが2台である場合には、『待機中』と『稼働中』の何れかのインクジェットプリントヘッドのみが動作することとなるが、1台で品質の良い印刷ができるようなインクの印刷濃度とする。またインクジェットプリントヘッドが2台の場合には、『故障中』のインクジェットプリントヘッドの情報を稼働状況記憶部45に記憶する処理が無く、『稼働中』または『待機中』の何れかとなる。
【0032】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態による印刷制御システムを図面を参照して説明する。
図6は第2の実施形態による印刷制御システムの構成を示すブロック図である。
この図で示すように、第2の実施形態による印刷制御システムは、第1の実施形態と同様に、システムコントローラ1、インク出力制御装置2、インクジェットプリントヘッド3、プリント稼動制御装置4、輪転機5、プリントデータ送信装置6を有する。そして本実施形態における印刷制御システムにおいても、インク出力制御装置2を2a〜2cの3台備えており、また、輪転機5の輪転機印刷部の後段の機構において各インク出力制御装置2a〜2cに対応してそれぞれ通信接続されたインクジェットプリントヘッド3a〜3cが装着されているものとする。また本実施形態による印刷制御システムでは、システムコントローラ1はプリントデータ送信装置6と通信接続されており、また、インクジェットプリントヘッド3a〜3cは、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられて輪転機5に装着されている。そして、プリント稼動制御装置4がプリントデータ送信装置6とインク出力制御装置2と接続されている。またプリントデータ送信装置6は各インク出力制御装置2a〜2cにも通信接続されている。
【0033】
図7は第2の実施形態による印刷制御システムにおける各装置の機能ブロック図を示す図である。
この図が示すよう、システムコントローラ1は、制御部11、プリントデータ送信部12、プリントタイミング出力部13、プリントデータ記憶部14を備える。
またインク出力制御装置2は、制御部21、プリント制御部22(断機構解除手段)、故障検出部24を備える。
またプリント稼動制御装置4は、制御部41、開信号受信部42(開信号受信手段)、開信号制御部43(開信号制御手段)、故障検出部44、稼働状況記憶部45を備えている。
またプリントデータ送信装置6は、制御部61、プリントデータ送信部62、プリントタイミング信号制御部63、バッファ64、開信号制御部65を備えている。
【0034】
そして、本実施形態による印刷制御システムは、同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドが輪転機5に装着されており、システムコントローラ1が複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを複数のインク出力制御装置それぞれへ出力し、インク出力制御装置2が、複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御をプリントタイミング信号に基づいて行う。そして、プリントデータ送信装置6(開信号送信装置)がプリントヘッドから出力されるインクの印刷媒体への射出の遮断機構の開を示す開信号を出力し、プリント稼動制御装置4がプリントヘッドの稼動または待機の制御を行う。このような印刷制御システムにおいて、プリント稼動制御装置4は、プリントデータ送信装置6がプリントタイミング信号のインク出力制御装置2への送信に基づいて出力したプリントヘッドそれぞれに対する遮断機構の開を示す開信号を受信し、複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対する開を示す開信号を遮断し、複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数のプリントヘッドに対する開を示す開信号を該当するインク出力制御装置2へ出力する。そして、インク出力制御装置2は、開を示す開信号を受信した場合には、プリントヘッドから出力されるインクの印刷媒体への射出を遮断している遮断機構の当該遮断を開に制御する。
これにより、本実施形態による印刷制御システムは、インクジェットのインクジェットプリントヘッドを装着した輪転機における動作の安定性の確保、高稼働率を保障するための動作を行う。
【0035】
図8は第2の実施形態による印刷制御システムの処理フローを示す第1の図である。
図9は第2の実施形態による印刷制御システムの処理フローを示す第2の図である。
次に、印刷制御システムにおける各装置の処理の詳細について説明する。
まず、システムコントローラ1からの制御に基づいてプリントデータ送信装置6の制御部61がプリントデータのプリント開始を検出する。するとプリントデータ送信部12は、指示を受けたプリントデータをプリントデータ記憶部14から読み取って、インク出力制御装置2a〜2cへ送信すると共に(ステップS31)、プリントタイミング出力部13が、各インクジェットプリントヘッド3a〜3cのプリントタイミング信号a〜cを順にインク出力制御装置2へ送信する(ステップS32)。またプリントデータ送信装置6の開信号制御部65は、プリントタイミング信号a〜cの送信を検出すると、インクジェットプリントヘッド3a〜3cに備えられたインク射出の遮断機能の開を制御する当該インクジェットプリントヘッド3a〜3cのそれぞれに対応する開信号a〜cを出力する(ステップS33)。この開信号はプリント稼動制御装置4の開信号受信部42が受信する。
【0036】
ここでインクジェットプリントヘッド3a〜3cのうちインクジェットプリントヘッド3aおよびインクジェットプリントヘッド3bが稼動中であり、インクジェットプリントヘッド3cが待機中であるものとする。プリント稼動制御装置4の開信号制御部43は、稼動状況記憶部45に記録されている稼動中のインクジェットプリントヘッド3aおよびインクジェットプリントヘッド3bの情報を取得し(ステップS34)、これらインクジェットプリントヘッド3aおよびインクジェットプリントヘッド3bに対する開信号a、開信号bを、インク出力制御装置2a、2bに送信する(ステップS35)。また、開信号制御部43は、待機中のインクジェットプリントヘッド3cに対する開信号cを遮断して破棄する(ステップS36)。
【0037】
次に、インク出力制御装置2a,2bにおいては、プリントデータをプリントデータ送信装置6から受信するとともに、自装置に対するプリントタイミング信号aまたはプリントタイミング信号bをプリントデータ送信装置6から受信している。またインク出力制御装置2a,2bは、プリント稼動制御装置4から自装置に対する開信号aまたは開信号bを受信する。そしてインク出力制御装置2aのプリント制御部22は、プリントデータとプリントタイミング信号aと開信号aを受信すると、プリントタイミング信号aが示すタイミングパルスに基づいて、プリントデータをインクジェットプリントヘッド3aへ出力するとともに(ステップS37)、インクジェットプリントヘッド3aのインクの射出を遮断するアイリットシャッター(遮断機構)を開に制御する(ステップS38)。これによりインクジェットプリントヘッド3aは、プリントタイミング信号aのタイミングで印刷媒体にプリントデータのインクの射出を行う。
また同様に、インク出力制御装置2bのプリント制御部22は、プリントデータとプリントタイミング信号bと開信号bを受信すると、プリントタイミング信号bが示すタイミングパルスに基づいて、プリントデータをインクジェットプリントヘッド3bへ出力するとともに(ステップS39)、インクジェットプリントヘッド3bのインクの射出を遮断するアイリットシャッターを開に制御する。これによりインクジェットプリントヘッド3bは、プリントタイミング信号bのタイミングで印刷媒体にプリントデータのインクの射出を行う(ステップS40)。
また、インク出力制御装置2cのプリント制御部22も、プリントデータとプリントタイミング信号cをプリントデータ送信装置6から受信しているため、そのプリントタイミング信号cに基づいてプリントデータをインクジェットプリントヘッド3cへ出力する(ステップS41)。しかしながらインク出力制御装置2cは開信号cを受信していないため、アイリットシャッターを開にすることができない。したがって、単にインクジェットプリントヘッド3cからインクが射出されるだけで、印刷媒体にはインクが塗布されず、インク回収の機構によってインクが回収されることとなる。
【0038】
次に、第2の実施形態における稼働中の1つのインクジェットプリントヘッドのトラブル発生時の処理について説明する。
まず、稼動中のインクジェットプリントヘッド3bにインク詰まりなどのトラブルが発生したとする。すると、トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3bに接続されているインク出力制御装置2bの故障検出部24がトラブル発生を検出し(ステップS51)、トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3bの識別情報を格納したトラブル発生通知をプリント稼動制御装置4へ送信する(ステップS52)。するとプリント稼動制御装置4の故障検出部44はトラブル発生通知により、トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3bの識別情報を検出し、当該トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3bの識別情報に対応付けられて稼働状況記憶部45に記録されている『稼働中』の情報を『故障中』へと書き換え、また当該トラブルの発生したインクジェットプリントヘッド3b以外のインクジェットプリントヘッドの識別情報が、『待機中』を示す情報に対応付けられて稼働状況記憶部45に記録されているかを判定する(ステップS53)。そして、インクジェットプリントヘッド3b以外のインクジェットプリントヘッドの識別情報が、『待機中』を示す情報に対応付けられて稼働状況記憶部45に記録されている場合には、待機中のインクジェットプリントヘッド3cが稼動可能と判断し、『待機中』の情報を『稼働中』へと書き換える(ステップS54)。これにより、プリント稼動制御装置4は、上述の処理により、システムコントローラ1から開信号a〜cを受信した場合、開信号aと開信号cをインク出力制御装置2a,2cへ出力する。これにより、稼働中となるインクジェットプリントヘッド3a,3cによってプリントデータが印刷でき、待機中となるインクジェットプリントヘッド3bにおいてはプリントデータを印刷しない状態となる。
【0039】
なお、上述のシステムコントローラ、インク出力制御装置、プリント稼動制御装置、プリントデータ送信装置は、それぞれ内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0040】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】第1実施形態による印刷制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態による印刷制御システムにおける各装置の機能ブロック図を示す図である。
【図3】輪転機に装着されたインクジェットプリントヘッドの概要を示す図である。
【図4】第1実施形態による印刷制御システムの処理フローを示す第1の図である。
【図5】第1実施形態による印刷制御システムの処理フローを示す第2の図である。
【図6】第2実施形態による印刷制御システムの構成を示すブロック図である。
【図7】第2実施形態による印刷制御システムにおける各装置の機能ブロック図を示す図である。
【図8】第2実施形態による印刷制御システムの処理フローを示す第1の図である。
【図9】第2実施形態による印刷制御システムの処理フローを示す第2の図である。
【符号の説明】
【0042】
1・・・システムコントローラ
2・・・インク出力制御装置
3・・・インクジェットプリントヘッド
4・・・プリント稼動制御装置
5・・・輪転機
6・・・プリントデータ送信装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、
前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、
前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、
前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムであって、
前記プリント稼動制御装置は、
前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信するプリントタイミング信号受信手段と、
前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力するプリントタイミング信号制御手段と、
前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出する故障検出手段と、を備え、
前記プリントタイミング信号制御手段は、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御する
ことを特徴とする印刷制御システム。
【請求項2】
前記複数のインク出力制御装置それぞれに送信する前記プリントデータそれぞれを別々に記憶する各バッファを備えたプリントデータ送信装置と、を備え、
前記プリントデータ送信装置は、
前記コントローラ装置から送信されるプリントデータを順次前記各バッファへ書き込むプリントデータ書き込み手段と、
前記プリント稼動制御装置から出力された前記プリントタイミング信号を受信し、当該プリントタイミング信号が示す稼働中のプリントヘッドに対する前記プリントデータのみを前記バッファから読み出して前記インク出力制御装置へ送信するプリントデータ送信手段と、
を備え、
前記インク出力制御装置は、
前記プリントタイミング信号を受信した場合には当該プリントタイミング信号に基づくタイミングで前記プリントデータ送信装置より受信した前記プリントデータを前記通信接続されたプリントヘッドへ出力するプリントデータ出力手段と、
前記プリントタイミング信号を受信していないと判定した場合には前記プリントデータ送信装置へ、自装置に送信するために前記バッファに記憶した前記プリントデータの削除を促す擬似印刷準備完了信号を送信する擬似印刷準備完了信号送信手段と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御システム。
【請求項3】
同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、
前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、
前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを前記複数のインク出力制御装置それぞれへ出力するコントローラ装置と、
前記プリントヘッドから出力されるインクの前記印刷媒体への射出の遮断機構の開を示す開信号を出力する開信号送信装置と、
前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムであって、
前記プリント稼動制御装置は、
前記開信号送信装置が前記プリントタイミング信号の前記インク出力制御装置への送信に基づいて出力した前記プリントヘッドそれぞれに対する前記遮断機構の開を示す開信号を受信する開信号受信手段と、
前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対する前記開を示す開信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対する前記開を示す開信号を該当する前記インク出力制御装置へ出力する開信号制御手段と、を備え、
前記インク出力制御装置は、
前記開を示す開信号を受信した場合には、前記プリントヘッドから出力されるインクの前記印刷媒体への射出を遮断している遮断機構の当該遮断を開に制御する遮断機構解除手段と、を備える
ことを特徴とする印刷制御システム。
【請求項4】
同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、
前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、
前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、
前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける印刷制御方法であって、
前記プリント稼動制御装置のプリントタイミング信号受信手段は、前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信し、
前記プリント稼動制御装置のプリントタイミング信号制御手段は、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力し、
前記プリント稼動制御装置の故障検出手段は、前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出し、
前記プリント稼動制御装置の前記プリントタイミング信号制御手段は、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御する
ことを特徴とする印刷制御方法。
【請求項5】
前記印刷制御システムが、前記複数のインク出力制御装置それぞれに送信する前記プリントデータそれぞれを別々に記憶する各バッファを備えたプリントデータ送信装置と、を備え、
前記プリントデータ送信装置のプリントデータ書き込み手段は、前記コントローラ装置から送信されるプリントデータを順次前記各バッファへ書き込み、
前記プリントデータ送信装置のプリントデータ送信手段は、前記プリント稼動制御装置から出力された前記プリントタイミング信号を受信し、当該プリントタイミング信号が示す稼働中のプリントヘッドに対する前記プリントデータのみを前記バッファから読み出して前記インク出力制御装置へ送信し、
前記インク出力制御装置のプリントデータ出力手段は、前記プリントタイミング信号を受信した場合には当該プリントタイミング信号に基づくタイミングで前記プリントデータ送信装置より受信した前記プリントデータを前記通信接続されたプリントヘッドへ出力し、
前記インク出力制御装置の擬似印刷準備完了信号送信手段は、前記プリントタイミング信号を受信していないと判定した場合には前記プリントデータ送信装置へ、自装置に送信するために前記バッファに記憶した前記プリントデータの削除を促す擬似印刷準備完了信号を送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷制御方法。
【請求項6】
同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、
前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、
前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを前記複数のインク出力制御装置それぞれへ出力するコントローラ装置と、
前記プリントヘッドから出力されるインクの前記印刷媒体への射出の遮断機構の開を示す開信号を出力する開信号送信装置と、
前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける印刷制御方法であって、
前記プリント稼動制御装置の開信号受信手段は、前記開信号送信装置が前記プリントタイミング信号の前記インク出力制御装置への送信に基づいて出力した前記プリントヘッドそれぞれに対する前記遮断機構の開を示す開信号を受信し、
前記プリント稼動制御装置の開信号制御手段は、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対する前記開を示す開信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対する前記開を示す開信号を該当する前記インク出力制御装置へ出力し、
前記インク出力制御装置の遮断機構解除手段は、前記開を示す開信号を受信した場合には、前記プリントヘッドから出力されるインクの前記印刷媒体への射出を遮断している遮断機構の当該遮断を開に制御する
ことを特徴とする印刷制御方法。
【請求項7】
同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、
前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、
前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、
前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける前記プリント稼動制御装置であって、
前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信するプリントタイミング信号受信手段と、
前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力するプリントタイミング信号制御手段と、
前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出する故障検出手段と、を備え、
前記プリントタイミング信号制御手段は、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御する
ことを特徴とする稼動制御装置。
【請求項8】
同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、
前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、
前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、
前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける前記プリント稼動制御装置の処理方法であって、
前記プリント稼動制御装置のプリントタイミング信号受信手段が、前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信し、
前記プリント稼動制御装置のプリントタイミング信号制御手段が、前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力し、
前記プリント稼動制御装置の故障検出手段が、前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出し、
前記プリント稼動制御装置の前記プリントタイミング信号制御手段が、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御する
ことを特徴とする処理方法。
【請求項9】
同一のプリントデータを同一印刷媒体に重ねて順次印刷するよう並べられた複数のプリントヘッドと、
前記複数のプリントヘッドのうちの対応する何れか1つに通信接続され、その通信接続されたプリントヘッドのプリント制御を行う複数のインク出力制御装置と、
前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミング信号とプリントデータとを出力するコントローラ装置と、
前記プリントヘッドの稼動または待機の制御を行うプリント稼動制御装置と、を備えた印刷制御システムにおける前記プリント稼動制御装置のコンピュータを、
前記コントローラ装置から前記複数のプリントヘッドそれぞれのプリントタイミングを示す前記プリントタイミング信号を受信するプリントタイミング信号受信手段、
前記複数のプリントヘッドのうちの待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミング信号を遮断し、前記複数のプリントヘッドのうちの稼働中の複数の前記プリントヘッドに対するプリントタイミング信号を出力するプリントタイミング信号制御手段、
前記複数のプリントヘッドの何れかの故障を検出する故障検出手段、として機能させ、さらに、
前記プリントタイミング信号制御手段として、前記故障の検出に基づいて、当該故障したプリントヘッドに対するプリント信号を遮断し、前記待機中のプリントヘッドに対するプリントタイミングを出力するよう制御させる
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−105281(P2010−105281A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−279695(P2008−279695)
【出願日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(390039240)株式会社イセトー (7)
【Fターム(参考)】