説明

印刷装置、その制御方法及びプログラム

【課題】ユーザの意図したレイアウトを実現することができ、しかも、印刷スピードや画質などを向上させることができる印刷装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】印刷モードを入力する入力手段と、受信した複数の印刷ジョブを記憶しておく記憶手段と、入力された印刷モードに基づいて複数の印刷ジョブを配置する配置手段と、確定した配置に基づいて印刷を行う印刷手段とを有する印刷装置、その制御方法及びプログラムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動でレイアウトを決定して印刷を実行する印刷装置、その制御方法及び制御方法の各工程を実行するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、大判サイズの用紙に印刷可能な印刷装置が使用されている。大判用紙に対する印刷では、大きな画像を印刷するだけでなく、印刷用紙よりも小さな画像を、印刷用紙に複数個配置し、印刷することがある。このような印刷を実行するために、複数の印刷ジョブにおける複数の印刷対象を、印刷用紙に効率的に自動で割り付ける技術が開発されている。また、ページごとに配置する画像のレイアウトを、任意に設定できる技術も開発されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−118734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来例は、複数の割り付け候補の中から、印刷対象が印刷媒体上の印刷領域に占める占有率を算出し、一定の閾値以上の占有率となる割り付け候補を選択し、印刷を実行する。これは、用紙節約のみを目的としたユーザには有効であるが、たとえば印刷スピードや画質などを向上させることを望むユーザにとっては、満足できるものではない。また、特許文献1記載の発明は、ユーザが印刷ジョブのレイアウトを任意に設定できる。これは、ユーザの意図したレイアウトを実現できるという利点はあるが、上記従来例と同じように、印刷スピードや画質などを向上させることができないという問題がある。
【0005】
本発明は、ユーザの意図したレイアウトを実現することができ、しかも、印刷スピードや画質などを向上させることができる印刷装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、印刷モードを入力する入力手段と、受信した複数の印刷ジョブを記憶しておく記憶手段と、入力された印刷モードに基づいて複数の印刷ジョブを配置する配置手段と、確定した配置に基づいて印刷を行う印刷手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ネスティング等の割り付け印刷において、速度優先モードや画質優先モード等、印刷モードをユーザが選択できる。したがって、入力した印刷モードに基づいて複数の印刷ジョブを配置し、ユーザの望んだ割り付け印刷を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施例1である印刷装置100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】印刷装置100の全体の動作を示すフローチャートである。
【図3】印刷装置の割り付け印刷時に選択可能な印刷モードの例を示す図である。
【図4】実施例1における配置処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】速度優先モードでの配置処理における配置動作のフローチャートである。
【図6】画質優先モードでの配置処理における配置動作のフローチャートである。
【図7】通常モード、速度優先モード、画質優先モードでの配置例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明を実施するための形態は、次の実施例である。
【実施例1】
【0010】
図1は、本発明の実施例1である印刷装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0011】
実施例1は、複数の印刷ジョブにおける印刷対象を、一定の印刷可能領域に割り付けて印刷する印刷装置である。また、実施例1は、割り付け印刷を行うときに、速度優先モードや画質優先モードなどの各種印刷モードをユーザが設定し、設定された印刷モードに基づいた画像配置で印刷することによって、ユーザの望む割り付け印刷を実行する印刷装置である。
【0012】
印刷装置100は、複数の印刷ジョブにおける印刷対象を一定の印刷可能領域に割り付けて印刷を実行する印刷装置において、ユーザが入力した印刷モードに基づいて、記憶されている複数の印刷ジョブを配置し、印刷する装置である。
【0013】
印刷装置100は、CPU110と、記憶装置120と、ユーザインタフェース130と、通信インタフェース140と、印字ヘッドホルダ150と、印字ヘッド160と、インクタンクホルダ170と、インクタンク180と、システムバス190とを有する。
【0014】
CPU110は、印刷装置100の全体を制御する。記憶装置120は、たとえばハードディスクやCD−ROM等の記憶装置であり、CPU110によって実行され、印刷装置100の動作を制御する制御プログラムや各種制御の実施時に必要なデータを記憶するRAMなどで構成されたワークエリアなども含んでいる。
【0015】
ユーザインタフェース130は、操作パネルなどの印刷装置100のユーザインタフェースである。通信インタフェース140は、外部と通信するための通信手段である。印字ヘッドホルダ150は、着脱可能な印字ヘッド160を、印刷装置100に固定している。インクタンクホルダ170は、着脱可能なインクタンク180を印刷装置100に固定している。各部はシステムバス190によって接続されている。
【0016】
次に、印刷装置100の全体の動作について説明する。
【0017】
図2は、印刷装置100の全体の動作を示すフローチャートである。
【0018】
まず、操作パネルなどのユーザインタフェース130によってネスティングに関する各種設定を行う(ステップS200)。ここで、ネスティングに関する各種設定とは、ネスティングの有効・無効の設定、ネスティング待ち時間の設定、印刷モードの設定などであり、ユーザがこれらの設定を行う。ここで、ネスティング設定が有効である場合、印刷装置100は、ネスティング印刷モードで印刷処理する。
【0019】
図3は、印刷装置の割り付け印刷時に操作パネルによって選択可能な印刷モードの例を示す図である。
【0020】
図3に示すように、印刷装置100では、操作パネルによって、通常モード、速度優先モード、画質優先モードの各種印刷モードを選択可能であり、選択したモードに応じて印刷ジョブの配置を決定する。
【0021】
印刷装置100は、印刷ジョブを受信すると(ステップS210)、受信した印刷ジョブの画像幅と画像高さとを取得し(ステップS220)、ハードディスクなどの記憶装置120に、画像データとともに記憶する(ステップS230)。次に、印刷装置100に装着されている用紙のサイズと受信した印刷ジョブの画像サイズとを比較し(ステップS240)、印刷ジョブ配置後に、用紙幅方向に十分な余白領域が残らない場合、配置処理に移行する(ステップS260)。ステップS240で用紙幅方向に十分な余白領域が残る場合、後続印刷ジョブの受信を待ち、操作パネルで設定したネスティング待ち時間だけ待ち状態になる(ステップS250)。この状態で後続印刷ジョブを受信した場合、ステップS210に戻り、これまでの一連の処理を繰り返す。ステップS250で後続印刷ジョブを受信せずに待ち時間が経過した場合、またはユーザからユーザインタフェース130経由で強制印刷開始指示要求があった場合、配置処理に移行する(ステップS260)。そして、配置処理によって確定した印刷ジョブの配置に基づいて、印刷処理を行い(ステップS270)、一連の印刷処理動作を終了する。
【0022】
図4は、実施例1における配置処理(S260)の動作を示すフローチャートである。
【0023】
実施例1における配置処理では、まずユーザが操作パネルを介して入力した印刷モードを取得する(ステップS400)。そこで、通常モードが選択されていると、受信した順番どおりに、印刷ジョブを配置する(ステップS420)。次に、速度優先モードが選択されていれば、一連の印刷動作に要する時間が最も短くなるように、印刷ジョブを配置する(ステップS440)。画質優先モードが選択されていれば、画質が良くなるように、印刷ジョブを配置する(ステップS450)。
【0024】
図5は、実施例1における速度優先モードでの配置処理における配置決定動作を示すフローチャートである。つまり、図5は、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の3個の印刷ジョブを受信し、これらの配置を行う動作のフローチャートである。
【0025】
実施例1における速度優先モードでの配置処理について説明する。
【0026】
まず、ジョブ1とジョブ2との画像高さを比較する(ステップS500)。ジョブ1がジョブ2の画像高さと同じか、それよりも大きい場合、ジョブ2とジョブ3との画像高さを比較する(ステップS501)。ジョブ2がジョブ3の画像高さと同じか、それよりも大きければ、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の順番で、ホームポジション側からジョブを配置する(ステップS502)。次に、ステップS500で、ジョブ1がジョブ2の画像高さよりも小さい場合、ジョブ1とジョブ3の画像高さを比較する(ステップS503)。ジョブ1がジョブ3の画像高さと同じか、それよりも大きい場合、ジョブ2、ジョブ1、ジョブ3の順番で、ホームポジション側からジョブを配置する(ステップS504)。ステップS503で、ジョブ1がジョブ3の画像高さよりも小さいと判断されると、ジョブ2とジョブ3との画像高さを比較する(ステップS505)。ジョブ2がジョブ3の画像高さと同じか、それよりも大きいと判断されると、ジョブ2、ジョブ3、ジョブ1の順番で、ホームポジション側からジョブを配置する(ステップS506)。
【0027】
ステップS505で、ジョブ2がジョブ3の画像高さよりも小さいと判断されると、ジョブ3、ジョブ2、ジョブ1の順番で、ホームポジション側からジョブを配置する(ステップS507)。ステップS501で、ジョブ2がジョブ3の画像高さよりも小さいと判断されると、ジョブ1とジョブ3との画像高さを比較する(ステップS508)。ジョブ1がジョブ3の画像高さと同じか、それよりも大きければ、ジョブ1、ジョブ3、ジョブ2の順番で、ホームポジション側からジョブを配置する(ステップS509)。ステップS508で、ジョブ1がジョブ3の画像高さよりも小さいと判断されると、ジョブ3、ジョブ1、ジョブ2の順番で、ホームポジション側からジョブを配置する(ステップS510)。
【0028】
上記のように、実施例1における速度優先モードでの配置処理では、画像高さの大きい順にホームポジション側からジョブを配置する。キャリッジをホームポジション側からバックポジション側へと往復に移動させてプリントヘッドからインクを吐出するインクジェットプリンタにおいて、1回のスキャンでキャリッジが移動するのは、画像データの最右端までである。このために、画像高さの大きい順にホームポジション側からジョブを配置することによって、キャリッジの総移動量が最小となり、印刷にかかる時間が短い。
【0029】
次に、実施例1における画質優先モードでの配置処理について説明する。
【0030】
図6は、実施例1における画質優先モードでの配置処理における配置決定動作を示すフローチャートである。つまり、図6はジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の3個の印刷ジョブを受信し、これらの配置を行う場合におけるフローチャートである。
【0031】
まず、ジョブ1とジョブ2との画像高さを比較する(ステップS600)。ジョブ1がジョブ2の画像高さと同じか、それよりも大きければ、ジョブ2とジョブ3との画像高さを比較する(ステップS610)。ジョブ2がジョブ3の画像高さよりも大きければ、ジョブ1、ジョブ3、ジョブ2の順番でホームポジション側からジョブを配置する(ステップS620)。ステップS610でジョブ2がジョブ3の画像高さと同じか、それよりも小さいと判断されれば、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の順番で、ホームポジション側からジョブを配置する(ステップS630)。
【0032】
ステップS600で、ジョブ1がジョブ2の画像高さよりも小さいと判断されると、ジョブ1とジョブ3との画像高さを比較する(ステップS640)。ジョブ1がジョブ3の画像高さよりも大きければ、ジョブ1、ジョブ3、ジョブ2の順番でホームポジション側からジョブを配置する(ステップS650)。ステップS640で、ジョブ1がジョブ3の画像高さと同じか、それよりも小さいと判断されると、ジョブ2、ジョブ1、ジョブ3の順番で、ホームポジション側からジョブを配置する(ステップS660)。
【0033】
上記のように、実施例1における画質優先モードでの配置処理では、画像高さの小さい印刷ジョブから順に、用紙の中央付近に配置する。この配置方法は、割り付ける印刷ジョブが4個以上になった場合も同様である。キャリッジをホームポジション側からバックポジション側へ往復に移動させてプリントヘッドからインクを吐出するインクジェットプリンタにおいて、このように配置することによって、中央付近に配置された画像データから印刷が終了する。このときに、それよりも外側に配置されている画像データはまだ印刷中である。そこで、中央付近にできる余白領域で、紙面予備吐を行うことによって、それ以降の外側に配置された画像データの画質を向上させることができる。つまり、紙面予備吐を行うことによって、吐出不良の改善が行われ、ノズルから安定したインク吐出を実行することができ、画像のエッジ部分などの画質が向上する。また、余白領域は、印刷後にユーザによってカットされ、廃却されるので、この余白領域を紙面予備吐に用いることによって、用紙を有効に活用することができるという利点もある。
【0034】
図7は、実施例1において、通常モード、速度優先モード、画質優先モードでの配置例を示す図である。
【0035】
図7(a)は、3個の印刷ジョブを通常モードで割り付けた場合の例を示す図である。たとえば、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3の順番で受信した場合に、印刷モードが通常モードであれば、用紙上に、図7(a)に示すように、受信した順番どおりに配置する。
【0036】
図7(b)は、3個の印刷ジョブを速度優先モードで割り付けた場合の例を示す図である。印刷モードとして速度優先モードが選択されている場合、図7(b)に示すように、画像高さの大きい順に、ホームポジション側からジョブを配置する。このように配置することによって、キャリッジの総移動量が最小となり、印刷にかかる時間が短い。
【0037】
図7(c)は、3個の印刷ジョブを画質優先モードで割り付けた場合の例を示す図である。印刷モードとして画質優先モードが選択されている場合、図7(c)に示すように配置する。このように配置することによって、中央付近にできた余白領域で、紙面予備吐を行うことができ、外側に配置されたジョブ2、ジョブ3の画質が向上する。
【0038】
実施例において、ユーザインタフェース130は、印刷モードを入力する入力手段の例である。記憶装置120は、受信した複数の印刷ジョブを記憶する記憶手段の例である。CPU110は、上記入力手段を介して入力された印刷モードに基づいて、上記記憶手段に記憶されている複数の印刷ジョブを上記印刷可能領域に配置する配置手段の例である。印字ヘッド160は、上記配置手段が配置した印刷ジョブの配置に基づいて、印刷する印刷手段の例である。
【0039】
また、上記配置手段は、上記入力手段を介して速度優先モードが入力された場合、印刷に要する時間が最も短くなるように、印刷ジョブを配置する手段である。さらに、上記配置手段は、印刷時間を最短にするために、印字開始から印字終了までのキャリッジ総移動量が最小になるように、印刷ジョブを配置する手段である。しかも、上記配置手段は、上記入力手段を介して、画質優先モードが入力された場合、印刷物の画質が良くなるように印刷ジョブを、上記印刷可能領域に配置する手段である。そして、上記配置手段は、印字中に用紙上の余白領域で紙面予備吐が行えるように印刷ジョブを配置する手段である。
【0040】
また、上記実施例における各手段を工程に置き換えれば、方法の発明として把握することができる。つまり、上記実施例は、複数の印刷ジョブにおける印刷対象を一定の印刷可能領域に割り付けて印刷を実行する印刷装置を制御する方法の例である。また、上記実施例は、受信した複数の印刷ジョブを記憶手段に記憶する記憶工程と、上記記憶工程で記憶された複数の印刷ジョブを、入力手段を介して入力された印刷モードに基づいて配置し、記憶装置に記憶する配置工程とを有する方法の例である。さらに、上記実施例は、上記配置工程で行われた印刷ジョブの配置に基づいて印刷手段が印刷する印刷工程を有する方法の発明の例である。
【0041】
また、上記実施例を制御プログラムの例として把握することができる。上記実施例は、受信した複数の印刷ジョブを記憶手段に記憶する記憶手順と、上記記憶手順で記憶された複数の印刷ジョブを、入力手段を介して入力された印刷モードに基づいて配置し、記憶装置に記憶する配置手順とを印刷装置に実行させるプログラムの例である。上記実施例は、上記配置手順で行われた印刷ジョブの配置に基づいて印刷手段が印刷する印刷手順を印刷装置に実行させる制御プログラムの例である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
たとえば、上記実施例は、速度優先モード時に、キャリッジの総移動量が最小になるように、画像高さの大きい順に、ホームポジション側からジョブを配置する。この場合、印刷速度の向上が実現できる他の構成を採用するようにしてもよい。また、上記実施例では、画質優先モード時には、中央の余白領域で紙面予備吐することによって、画質を向上させる。この場合、画質の向上が実現できる他の構成を採用するようにしても。
【0043】
また、上記実施例では、入力手段によって入力できる印刷モードとして、通常モード、速度優先モード、画質優先モードの3モードを挙げたが、他の印刷モードを入力するようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施例を制御プログラムとして把握することができる。この場合、CD−ROMやフロッピー(登録商標)ディスク等の記憶媒体から、又は電子メールやパソコン通信等のネットワークを介して、印刷装置又はこの印刷装置と接続するPC等に、上記制御プログラムが、ロードされ、実行されるようにしてもよい。たとえば、印刷装置のRAMやPCのHDDに、上記制御プログラムを格納することができる。
【0045】
また、たとえば、複数の印刷ジョブにおける印刷対象を一定の印刷可能領域に割り付けて印刷を実行する印刷装置に、上記実施例を適用可能である。このような印刷装置としては、たとえばプリンタや複写機、複合機、スキャナなどがある。これらの装置にも、上記実施例を適用することができる。
【符号の説明】
【0046】
100…印刷装置、
110…CPU
120…記憶装置、
160…印字ヘッド。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の印刷ジョブにおける印刷対象を、一定の印刷可能領域に割り付けて印刷する印刷装置において、
印刷モードを入力する入力手段と;
受信した複数の印刷ジョブを記憶する記憶手段と;
上記入力手段を介して入力された印刷モードに基づいて、上記記憶手段に記憶されている複数の印刷ジョブを上記印刷可能領域に配置する配置手段と;
上記配置手段が配置した印刷ジョブの配置に基づいて、印刷する印刷手段と;
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1であって、
上記入力手段を介して入力できる印刷モードは、通常モード、速度優先モード、画質優先モードであることを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項1であって、
上記配置手段は、上記入力手段を介して速度優先モードが入力された場合、印刷に要する時間が最も短くなるように、印刷ジョブを配置する手段であることを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項3であって、
上記配置手段は、印刷時間を最短にするために、印字開始から印字終了までのキャリッジ総移動量が最小になるように、印刷ジョブを配置する手段であることを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項1であって、
上記配置手段は、上記入力手段を介して、画質優先モードが入力された場合、印刷物の画質が良くなるように印刷ジョブを、上記印刷可能領域に配置する手段であることを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項5であって、
上記配置手段は、印字中に用紙上の余白領域で紙面予備吐が行えるように印刷ジョブを配置する手段であることを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
複数の印刷ジョブにおける印刷対象を一定の印刷可能領域に割り付けて印刷を実行する印刷装置を制御する方法において、
受信した複数の印刷ジョブを記憶手段に記憶する記憶工程と;
上記記憶工程で記憶された複数の印刷ジョブを、入力手段を介して入力された印刷モードに基づいて配置し、記憶装置に記憶する配置工程と;
上記配置工程で行われた印刷ジョブの配置に基づいて印刷手段が印刷する印刷工程と;
を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項8】
複数の印刷ジョブにおける印刷対象を一定の印刷可能領域に割り付けて印刷する制御プログラムにおいて、
受信した複数の印刷ジョブを記憶手段に記憶する記憶手順と;
上記記憶手順で記憶された複数の印刷ジョブを、入力手段を介して入力された印刷モードに基づいて配置し、記憶装置に記憶する配置手順と;
上記配置手順で行われた印刷ジョブの配置に基づいて印刷手段が印刷する印刷手順と;
を印刷装置に実行させる制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−284818(P2010−284818A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138352(P2009−138352)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】