説明

印刷装置、コンテンツ記録ディスク作成装置、キオスク端末、印刷装置の制御方法およびそのプログラム

【課題】コンテンツ内容を把握可能なレーベル印刷を容易に行い得る印刷装置等を提供する。
【解決手段】画像情報を含むと共に光ディスク媒体への記録対象であるコンテンツファイルから、所定時間間隔で複数のフレーム画像を取り込むフレーム画像取り込み手段53と、取り込んだフレーム画像に基づいて、光ディスク媒体のレーベル面に印刷すべきレーベル印刷データを生成するレーベル印刷データ生成手段61と、光ディスク媒体のレーベル面に対し、生成したレーベル印刷データを印刷するレーベル印刷手段64と、を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクのレーベル面に印刷を行う印刷装置、コンテンツ記録ディスク作成装置、キオスク端末、印刷装置の制御方法およびそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光ディスクのレーベル面またはそのレーベル面貼付用のラベルに印刷を行うための印刷装置や、それを実現するためのレーベル印刷用ソフトウェアが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
【特許文献1】特開2003−091892号公報
【特許文献2】特開2004−192735号公報
【0003】
この種の印刷装置では、光ディスクに格納するコンテンツのタイトルの他、ユーザの好みの写真や画像を印刷することが一般的である。また、予め記憶されている複数のテンプレートの中から所望のものを選択し、タイトルを入力するだけで見栄えのよいレーベル印刷を行い得るものも存在する。これらの印刷の目的は、オリジナル性の付加という要素もあるが、最も重要であるのは「コンテンツ内容の識別および把握」である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の印刷装置によるレーベル印刷では、タイトルに基づいて「コンテンツ内容の識別」が可能であるものの、「コンテンツ内容の把握」については、タイトルや画像から推測するしかない。そこで、例えばコンテンツとして映画を記録した光ディスクの場合など、その映画のDVDジャケットからスキャニングした画像をレーベル印刷することにより、「コンテンツ内容の把握」に適した印刷を行うことも可能であるが、スキャニングを行う手間や、画像をレーベル面の適切な位置に配置するなど、高度なテクニックが必要となる。さらに、コンテンツの再生映像から特徴的なシーンを抽出し、これをサムネイル画像としてレーベル印刷する方法もあるが、適切な画像の選択および画像抽出は、初心者にとって非常に困難な作業である。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑み、コンテンツ内容を把握可能なレーベル印刷を容易に行い得る印刷装置、コンテンツ記録ディスク作成装置、キオスク端末、印刷装置の制御方法およびそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の印刷装置は、画像情報を含むと共に光ディスク媒体への記録対象であるコンテンツファイルから、所定時間間隔で複数のフレーム画像を取り込むフレーム画像取り込み手段と、取り込んだフレーム画像に基づいて、光ディスク媒体のレーベル面に印刷すべきレーベル印刷データを生成するレーベル印刷データ生成手段と、光ディスク媒体のレーベル面に対し、生成したレーベル印刷データを印刷するレーベル印刷手段と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の印刷装置の制御方法は、画像情報を含むと共に光ディスク媒体への記録対象であるコンテンツファイルから、所定時間間隔で複数のフレーム画像を取り込むステップと、取り込んだフレーム画像に基づいて、光ディスク媒体のレーベル面に印刷すべきレーベル印刷データを生成するステップと、光ディスク媒体のレーベル面に対し、生成したレーベル印刷データを印刷するステップと、を備えていることを特徴とする。
【0008】
これらの構成によれば、コンテンツファイルから取り込んだ所定時間間隔の複数のフレーム画像に基づいて、レーベル印刷を行うため、少なくともコンテンツの複数のシーンを印刷することができ、当該印刷からコンテンツ内容を把握することができる。したがって、初心者であっても、コンテンツ内容を把握可能なレーベル印刷を容易に行うことができる。
なお、「光ディスク媒体のレーベル面に対する印刷」は、光ディスクのレーベル面に直接印刷を行う盤面ダイレクト印刷だけでなく、レーベル面貼付用のラベルに印刷を行うラベル印刷も含む。また、「所定時間間隔」とは、等間隔であっても良いし、1分後、10分後、1時間後など、不等間隔であっても良い。
【0009】
上記の印刷装置において、フレーム画像取り込み手段により取り込んだ各フレーム画像が、レーベル面への印刷に適切な画像であるか否かを判別するフレーム画像判別手段をさらに備え、レーベル印刷データ生成手段は、フレーム画像判別手段により、レーベル面への印刷に適切な画像であると判定されたフレーム画像のみを対象として、レーベル印刷データを生成することが好ましい。
【0010】
この構成によれば、取り込んだ各フレーム画像が、レーベル面への印刷に適切な画像であるか否かを判別し、その判別結果から不適切な画像を排除することができる。
なお、「レーベル面への印刷に適切な画像であるか否か」の判別は、画像解析の結果から、テキストのみの画像を不適切と判定したり、人物の顔が含まれている画像を適切と判定したりするなど、種々の判別基準に基づく判別を含む。
【0011】
上記の印刷装置において、フレーム画像判別手段は、取り込んだフレーム画像と、その前後のフレーム画像とを比較し、両フレーム画像の差分が小さい場合、取り込んだフレーム画像が、レーベル面への印刷に適切な画像であると判定することが好ましい。
【0012】
この構成によれば、取り込んだフレーム画像と、その前後のフレーム画像との差分が小さい場合、すなわち動きが少ないシーンを、適切な画像と判別するため、ぶれた画像など不鮮明な画像を、レーベル印刷の対象から排除することができる。
【0013】
上記の印刷装置において、フレーム画像取り込み手段は、フレーム画像判別手段により、レーベル面への印刷に適切な画像であると判定されたフレーム画像が所定枚数未満である場合、所定時間間隔とは異なる時間間隔で、複数のフレーム画像の取り込みを繰り返すことが好ましい。
【0014】
この構成によれば、レーベル面への印刷に適切な所定数枚のフレーム画像を、確実に取り込むことができる。
【0015】
上記の印刷装置において、フレーム画像判別手段によりレーベル面への印刷に適切な画像であると判定された所定枚数以上のフレーム画像を、レーベル面への印刷の候補画像として表示する候補画像表示手段と、表示された候補画像の中から、印刷対象となる画像の選択を支援および制御する画像選択制御手段と、をさらに備え、レーベル印刷データ生成手段は、選択された印刷対象画像に基づいて、レーベル印刷データを生成することが好ましい。
【0016】
この構成によれば、所定枚数以上のフレーム画像をレーベル印刷の候補画像として表示することにより、ユーザは、当該表示された候補画像の中から印刷対象となる所望の画像を選択することができる。したがって、ユーザの好みやコンテンツ内容の把握に適した画像を用いて、レーベル印刷を行うことができる。
【0017】
上記の印刷装置において、レーベル印刷データのテンプレートを複数記憶するテンプレート記憶手段と、複数のテンプレートを選択候補として表示するテンプレート候補表示手段と、表示された複数のテンプレートの中から、少なくとも1つのテンプレートの選択を支援および制御するテンプレート選択制御手段と、をさらに備え、レーベル印刷データ生成手段は、テンプレート記憶手段からテンプレート選択制御手段により選択されたテンプレートを読み出し、当該テンプレートにしたがって、画像選択制御手段により選択された印刷対象画像を配置することにより、レーベル印刷データを生成することが好ましい。
【0018】
この構成によれば、テンプレートにしたがって、ユーザが選択した印刷対象画像を配置するため、より簡単に見栄えの良いレーベル印刷を行うことができる。また、テンプレートは、ユーザの所望のものを選択できるため、よりユーザの好みに合ったレーベル印刷を行うことができる。
なお、印刷対象画像の選択前に、テンプレートの選択を実行することが好ましい。この構成によれば、テンプレートに配置可能な画像数に見合った数の印刷対象画像を選択することができる。
【0019】
上記の印刷装置において、レーベル印刷データ生成手段により生成されたレーベル印刷データを表示するレーベル印刷データ表示手段と、表示されたレーベル印刷データに対し、テンプレートの変更または印刷対象画像の配置変更を含む編集作業を行うレーベル印刷データ編集手段と、をさらに備え、レーベル印刷手段は、編集後のレーベル印刷データを印刷することが好ましい。
【0020】
この構成によれば、レーベル印刷のプレビュー表示を確認しつつ、テンプレートの変更または印刷対象画像の配置変更を含む編集作業を行うことができるため、よりユーザの希望に沿ったオリジナルなレーベル印刷を行うことができる。
【0021】
本発明のコンテンツ記録ディスク作成装置は、上記の印刷装置における各手段と、コンテンツファイルを、光ディスク媒体に記録するコンテンツ記録手段と、を備えていることを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、1台の装置(コンテンツ記録ディスク作成装置)で、コンテンツファイルの記録およびレーベル印刷を行うことができる。
【0023】
本発明のキオスク端末は、上記のコンテンツ記録ディスク作成装置における各手段と、ネットワークを介して、コンテンツファイルを取得するネットワーク接続部と、光ディスク媒体を収容可能な光ディスク媒体収容部と、情報選択および情報入力を行うための操作部と、各種情報を表示する表示部と、コンテンツ記録手段により、光ディスク媒体に書き込みを行うための光ディスク記録部と、レーベル印刷手段により、光ディスク媒体のレーベル面に印刷を行うための印刷部と、光ディスク媒体を取り出すための光ディスク媒体取り出し部と、を備えたキオスク端末であって、コンテンツファイルの選択候補を表示部に表示するコンテンツ候補表示手段と、操作部によるコンテンツファイルの選択結果に基づき、ネットワーク接続部を介して、該当するコンテンツファイルを取得するコンテンツ取得手段と、光ディスク媒体収容部から搬出された光ディスク媒体に対して、光ディスク記録部によるコンテンツファイルの記録および印刷部によるレーベル面への印刷を完了したコンテンツ記録ディスクを、光ディスク媒体取り出し部に排出する光ディスク媒体排出手段と、を備えていることを特徴とする。
【0024】
この構成によれば、キオスク端末により、ユーザが所望するコンテンツファイルを光ディスク媒体に記録して提供するため、ユーザは手軽にコンテンツファイルを入手することができる。また、無人情報端末であるキオスク端末においてコンテンツ記録ディスク作成サービスを実現するため、キオスク端末を設置する側にとっては人件費が削減できるというメリットがあり、利用する側にとっては人目を気にせず好みのコンテンツファイルを選択できるといったメリットがある。
【0025】
上記のキオスク端末において、コンテンツファイルは、放送番組を記録した記録ファイルであり、コンテンツ候補表示手段は、コンテンツファイルの選択候補として、過去の放送番組表を表示することが好ましい。
【0026】
この構成によれば、見逃してしまったテレビ放送番組などを手軽に入手することができる。
なお、この場合、テレビ放送番組のCMを除く番組本編部分から、フレーム画像を取り込むことが好ましい。この構成によれば、番組本編とは関係のないCM部分のシーンを、誤ってレーベル印刷に用いることを避けることができる。
【0027】
上記のキオスク端末において、コンテンツ記録ディスクの作成に要するコンテンツ記録ディスク作成料金の電子決済を行う電子決済手段をさらに備え、電子決済手段は、操作部によるコンテンツファイルの選択結果、およびレーベル印刷の要否に基づいて、コンテンツ記録ディスク作成料金を算出することが好ましい。
【0028】
この構成によれば、電子決済手段により、利益を得ることができる。また、コンテンツファイル選択結果およびレーベル印刷の要否に基づいて、コンテンツ記録ディスク作成料金を算出するため、記録時間や印刷費用(インク代やトナー代など)に見合った金額をコンテンツ記録ディスク作成料金として請求することができる。
【0029】
本発明のプログラムは、コンピュータに、上記の印刷装置の制御方法における各ステップを実行させるためのものであることを特徴とする。
【0030】
このプログラムにより、コンテンツ内容を把握可能なレーベル印刷を容易に行い得る印刷装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の一実施形態に係る印刷装置、コンテンツ記録ディスク作成装置、キオスク端末、印刷装置の制御方法およびそのプログラムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、光ディスクのレーベル面に、その光ディスクに記録するコンテンツファイル内の幾つかのシーンを印刷することで、コンテンツファイルの内容が一目で認識できるようにするものである。そこで、以下、本発明の印刷装置を、コンテンツファイルの記録およびレーベル面への印刷が可能なキオスク端末(無人情報端末)に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0032】
図1は、本発明のキオスク端末10のハードウェア構成図である。同図に示すように、本発明のキオスク端末1は、ユーザが各種操作を行うためのタッチパネル11(操作部)と、各種情報を表示するディスプレイ12(表示部)と、電子決済のためのクレジットカードを挿入するクレジットカード挿入口13と、コンテンツファイルの記録およびレーベル面への印刷が完了したDVD−R(コンテンツ記録ディスク)15をユーザが取り出すための光ディスク取り出し部14と、を備えている。なお、タッチパネル11は、ディスプレイ12と同様の表示が行われると共に、文字入力部(キーボード機能)を有し、各種情報入力を行い得るようになっている。
【0033】
また、キオスク端末1は、その筺体内部に、ネットワーク接続部21、光ディスク媒体収容部22、光ディスク記録部23および印刷部24を備えている。ネットワーク接続部21は、インターネット等のネットワークを介して、コンテンツファイルを取得するためのインターフェースである。また、光ディスク媒体収容部22は、未記録のDVD−R15(光ディスクメディア)を複数収容するものである。さらに、光ディスク記録部23は、DVD−R15に書き込みを行うものであり、印刷部24は、DVD−R15のレーベル面に印刷を行うものである。
【0034】
次に、図2のブロック図を参照し、キオスク端末10の制御構成について説明する。キオスク端末10は、制御構成(ソフトウェア構成)として、コンテンツ候補表示手段41、コンテンツ取得手段42、テンプレート記憶手段43、テンプレート候補表示手段44、テンプレート選択制御手段45、電子決済手段46、コンテンツ記録手段47、チャプター判別手段51、先頭画像抽出手段52、フレーム画像取り込み手段53、フレーム画像判別手段54、候補画像表示手段55、画像選択制御手段56、レーベル印刷データ生成手段61、レーベル印刷データ表示手段62、レーベル印刷データ編集手段63、レーベル印刷手段64および光ディスク媒体排出手段65を有している。
【0035】
コンテンツ候補表示手段41は、コンテンツファイルの選択候補をディスプレイ12(図1参照)上に表示するものである。具体的には、「コンテンツファイルの選択候補」として、過去のテレビ放送番組表を表示する(図4(b)参照)。なお、「コンテンツファイルの選択候補」については、これに限定されること無く、放送ジャンルや出演者などによって抽出されたコンテンツファイルを選択できるように構成しても良い。すなわち、所定の検索キーワードをユーザが指定し、その検索結果を一覧表示したものを「コンテンツファイルの選択候補」として表示するようにしても良い。
【0036】
コンテンツ取得手段42は、タッチパネル11(図1参照)によるコンテンツファイルの選択結果に基づき、ネットワーク接続部21(図1参照)を介して、該当するコンテンツファイルを取得するものである。コンテンツファイルは、例えば放送局やコンテンツ仲介事業者のサーバに格納されており、そのサーバからコンテンツファイルを取得する。なお、キオスク端末10を運営する運営会社と、コンテンツファイルの提供元とは、予め著作権等に関する契約が締結されているものとする。
【0037】
また、コンテンツ取得手段42は、コンテンツファイルと共に、当該コンテンツファイルのタイトル、コンテンツの制作者、出演者、あらすじ(内容)、容量(再生時間)等を含むコンテンツ関連情報を取得することが可能である。したがって、コンテンツ関連情報を取得した場合、後述のレーベル印刷データ生成手段61では、選択されたコンテンツファイルのコンテンツ関連情報に基づいて、タイトルT(図6(b)参照)を印刷するためのタイトルデータを生成する。なお、コンテンツ関連情報としては、テレビ放送番組等に用いられるメタデータを利用しても良い。一方、コンテンツ関連情報を取得しない場合、レーベル印刷データ生成手段61では、コンテンツファイルからタイトル情報を抽出して、タイトルデータを生成する。
【0038】
テンプレート記憶手段43は、DVD−R15のレーベル面に印刷すべきレーベル印刷データのテンプレート(図5の番号113参照)を複数記憶するものである。また、テンプレート候補表示手段44は、テンプレート記憶手段43に記憶されている複数種類のテンプレートを、選択候補として表示する。さらに、テンプレート選択制御手段45は、ディスプレイ12(表示部)およびタッチパネル11(操作部)を制御してユーザの選択操作を支援し、使用するテンプレートを決定するためのものである。すなわち、ユーザは、テンプレート候補表示手段44により表示された複数種類のテンプレート113の中から、所望するテンプレートを選択することができる。また、テンプレートは、印刷面の上部、下部などに分けて準備しておくことも可能で、その場合は、2つ以上のテンプレートを組み合わせることもでき、よりユーザの好みに合った印刷スタイルを提供できる。
【0039】
電子決済手段46は、コンテンツ記録ディスクの作成に要するコンテンツ記録ディスク作成料金の電子決済を行うものである。また、電子決済手段46は、タッチパネル11によるコンテンツファイルの選択結果、およびレーベル印刷の有無に基づいてコンテンツ記録ディスク作成料金の算出を行う。なお、レーベル印刷の有無だけでなく、テンプレートの選択結果に応じて、コンテンツ記録ディスク作成料金を算出しても良い。この場合、例えばコンテンツファイルは1時間あたり800円、テンプレートはその選択結果に応じて200円〜500円などと定め、両者の合計からコンテンツ記録ディスク作成料金を算出することができる。また、電子決済手段46は、クレジットカードや電子決済機能付き会員カードによって決済可能に構成され、クレジットカードのカード情報読み取り手段や、認証サーバ(図示省略)にカード情報の認証を行うため認証手段も、電子決済手段46に含まれる。また、電子決済手段46は、携帯電話(図示省略)を用いた電子決済(お財布ケータイ等)も可能となっている。なお、キオスク端末10が現金投入による決済を行う場合は、硬貨および紙幣判別手段を備えることとなる。
【0040】
コンテンツ記録手段47は、コンテンツ取得手段42により取得したコンテンツファイルを、光ディスク媒体収容部22(図1参照)から搬出されたDVD−R15に対し、光ディスク記録部23により記録するものである。
【0041】
チャプター判別手段51は、コンテンツ取得手段42により取得したコンテンツファイルに、複数のチャプターが含まれるか否かを判別するものである。上記のとおり、キオスク端末10では、コンテンツファイルとして、過去に放送されたテレビ放送番組を提供可能であるが、このようにコンテンツファイルがテレビ放送番組である場合、各チャプターはCM毎に区切られることが好ましい。この構成によれば、人の手を介さずとも、容易にチャプターの自動付与を行うことができる。
【0042】
先頭画像抽出手段52は、チャプター判別手段51により、コンテンツファイルに複数のチャプターが含まれると判定された場合に機能し、コンテンツファイルからチャプター毎の先頭画像を抽出するものである。なお、上記のように、各チャプターがCM毎に区切られている場合、チャプター毎の先頭画像に、CM明けの画像を含むように区切られることが好ましい。さらに、最初のチャプターの先頭画像に、番組開始時の番組タイトルを含むようにチャプターが区切られることが好ましい。この構成によれば、テレビ放送番組の特徴的なシーンを抽出することができる。
【0043】
フレーム画像取り込み手段53は、チャプター判別手段51により、コンテンツファイルに複数のチャプターが含まれないと判定された場合(コンテンツファイルが1つのチャプターのみで構成される場合やチャプターに関する情報が含まれない場合など)に機能し、コンテンツファイルから、所定時間間隔で複数のフレーム画像を取り込むものである。なお、上記のように、コンテンツファイルがテレビ放送番組である場合、テレビ放送番組のCMを除く番組本編部分から、フレーム画像を取り込むことが好ましい。この構成によれば、番組本編とは関係のないCM部分のシーンを、誤ってレーベル印刷に用いることを避けることができる。
【0044】
フレーム画像判別手段54は、フレーム画像取り込み手段53により取り込んだ各フレーム画像が、レーベル面への印刷に適切な画像であるか否かを判別するものである。具体的には、取り込んだフレーム画像と、その前後のフレーム画像とを比較し、それらの差分が小さい場合、すなわち動きが少ないシーンを、適切な画像と判別する。これにより、ぶれた画像など不鮮明な画像を、レーベル印刷の対象から排除することができる。なお、「レーベル面への印刷に適切な画像であるか否か」の判別は、画像解析の結果から、テキストのみの画像を不適切と判定したり、人物の顔が含まれている画像を適切と判定したりするなど、種々の判別基準に基づいて行うことも可能である。
【0045】
また、フレーム画像判別手段54は、フレーム画像取り込み手段53により取り込んだフレーム画像の中に、レーベル面への印刷に適切な画像が何枚含まれるかの判定も行う。このとき、適切な画像であると判定されたフレーム画像が、予め設定された所定枚数未満である場合、フレーム画像取り込み手段53は、上記の所定時間間隔とは異なる時間間隔で、複数のフレーム画像の取り込みを再度行う。つまり、フレーム画像取り込み手段53は、レーベル面への印刷に適切なフレーム画像が所定枚数確保できるまで、フレーム画像の取り込みを繰り返すこととなる。
【0046】
候補画像表示手段55は、先頭画像抽出手段52により抽出されたチャプター毎の先頭画像、またはフレーム画像判別手段54によりレーベル面への印刷に適切な画像であると判定された所定枚数以上のフレーム画像を、レーベル面への印刷の候補画像として、ディスプレイ12上に表示するものである。
【0047】
画像選択制御手段56は、候補画像表示手段55により表示された候補画像の中から、印刷対象となる画像(ユーザが所望する画像)をディスプレイ12(表示部)およびタッチパネル11(操作部)を制御してユーザの選択操作を支援し、選択画像を決定するためのものである。ここでは、テンプレート選択制御手段45によって選択されたテンプレートに応じて、選択可能な印刷対象画像の数を表示し、ユーザが表示された数にしたがって、印刷対象画像を選択することが好ましい。
【0048】
レーベル印刷データ生成手段61は、コンテンツ取得手段42により取得したコンテンツファイル、テンプレート選択制御手段45により選択されたテンプレート、画像選択制御手段56により選択された印刷対象画像、に基づいて、レーベル印刷データを生成するものである。すなわち、選択されたテンプレートにしたがって、所定枚数の印刷対象画像を配置し、さらにコンテンツファイルと共に取得したコンテンツ関連情報に基づいてタイトルデータを生成することにより、レーベル印刷データを生成する。
【0049】
レーベル印刷データ表示手段62は、レーベル印刷データ生成手段61により生成されたレーベル印刷データ(レーベル印刷プレビュー)をディスプレイ12上に表示するものである。また、表示されたレーベル印刷データは、後述のレーベル印刷データ編集手段63により編集可能となっている。
【0050】
レーベル印刷データ編集手段63は、レーベル印刷データ表示手段62により表示されたレーベル印刷データを編集するものである。具体的には、テンプレートの変更や印刷対象画像の配置変更を行う。その他、絵柄、装飾(枠や下線)、ロゴまたは文字の位置移動、サイズ変更、角度変更、色変更の他、文字フォントの変更等の編集を行ったり、タッチパネル11による文字入力(文字入力部)を行うことが可能である。
【0051】
レーベル印刷手段64は、コンテンツ記録手段47による記録前後のDVD−R15に対し、レーベル印刷データ編集手段63により編集されたレーベル印刷データ(何ら編集が行われていない場合は、レーベル印刷データ生成手段61により生成されたレーベル印刷データ)を、印刷部24(図1参照)により印刷するものである。
【0052】
光ディスク媒体排出手段65は、コンテンツ記録手段47によるコンテンツファイルの記録、およびレーベル印刷手段64によるレーベル面への印刷を完了したコンテンツ記録ディスクを光ディスク媒体取り出し部14(図1参照)に排出するものである。
【0053】
次に、図3のフローチャートを参照し、キオスク端末10の制御方法(コンテンツ記録ディスク作成サービス)の概要について説明する。まず、コンテンツファイルの選択候補をディスプレイ12上に表示し、ユーザに選択を促す(S01)。コンテンツファイル選択候補としては、過去のテレビ放送番組表(EPGデータ等)を表示する。同様に、テンプレートの選択候補をディスプレイ12上に表示し、ユーザに選択を促す(S02)。ユーザにより、所望するコンテンツファイルおよびテンプレートが選択されると、ネットワーク接続部21を介してコンテンツファイル(およびコンテンツ関連情報)を取得する(S03)。
【0054】
続いて、取得したコンテンツファイルのチャプター数を判別する(S04)。ここで、コンテンツファイルに複数のチャプター数が存在すると判定した場合は(S04:Yes)、チャプター毎の先頭画像を抽出する(S05)。また、コンテンツファイルに複数のチャプター数が存在しないと判定した場合は(S04:No)、コンテンツファイルから所定時間間隔でフレーム画像を取り込み(S06)、取り込んだフレーム画像がレーベル印刷に適切な画像であるか否かを判別する(S07)。また、ここ(S07)では、適切と判定されるフレーム画像が所定枚数以上であるか否かも判別し、所定枚数未満である場合は(S07:No)、適切と判定されたフレーム画像をキャッシュしておき、不足分のフレーム画像を再度取り込む(S06)。
【0055】
続いて、S05により抽出されたチャプター毎の先頭画像、またはS07によりレーベル印刷に適切な画像であると判定された所定枚数のフレーム画像を、候補画像としてディスプレイ12上に表示し、ユーザに印刷対象画像の選択を促す(S08)。そして、選択された当該印刷対象画像や、S01およびS02で選択したコンテンツファイルおよびテンプレートに基づいて、レーベル印刷データを生成し(S09)、これをディスプレイ12上に表示する(S10)。また、必要に応じ、ユーザのタッチパネル11の操作に基づいて、レーベル印刷データの編集を行う(S11)。
【0056】
レーベル印刷データの内容が確定すると、コンテンツファイルの選択結果等に基づいて算出したコンテンツ記録ディスク作成料金の電子決済処理を行う(S12)。電子決済処理を終えると、DVD−R15に対してコンテンツファイルの記録(S13)、およびレーベル面への印刷を行い(S14)、作成済みのコンテンツ記録ディスクを光ディスク媒体取り出し部14に排出する(S15)。排出されたDVD−R15(コンテンツ記録ディスク)は、ユーザにより取り出される。
【0057】
次に、図4ないし図7の画面遷移図(ディスプレイ12およびタッチパネル11の表示例)を参照し、キオスク端末10の動作についてさらに詳細に説明する。なお、画面を前後に遷移させるためのボタン(アイコン)の図示、およびその説明は省略する。また、図3のフローチャートに示した工程と対応する画面については、括弧書きでフローチャートの工程番号を図示する。
【0058】
まず、図4(a)に示すように、コンテンツ記録サービス初期画面D01において、「START」ボタン101が押下されると、図4(b)に示すように、コンテンツ選択画面D02に遷移する。同図は、参照番号102に示すように、「2006年3月18日(土曜日)9:00以降」のテレビ番組表の一部を選択候補104として表示した場合を示している。ここでは、コンテンツ記録サービスが開始された日時の24時間前のテレビ番組表を、選択候補104のデフォルト値として表示するようになっており、テレビ番組表の日付および時間を変更したい場合は、ユーザにより「日付・時間変更」ボタン103が押下される。また、表示移動バー106によっても、表示するテレビ番組表の時間帯を変更することが可能である。さらに、表示移動バー105により、表示するテレビ番組表のチャンネルを変更することが可能である。
【0059】
図5(a)は、テンプレート選択画面D03である。同図は、参照番号111に示すように、「ジャンル:音楽」のテンプレート一覧を選択候補113として表示した場合を示している。ジャンルを変更したい場合は、ユーザにより「ジャンル変更」ボタン112が押下される。他のジャンルとしては、「映画」、「テレビ」等を設けても良い。また、「花柄」、「キャラクター」、「ストライプ」など、絵柄の種類をジャンルとして選択させても良い。さらに、「バースデー用」、「お祝い用」など、作成したディスクの贈答の目的をジャンルとして選択させても良い。また、画面D03では、表示移動バー114により、「ジャンル:音楽」に含まれる他のテンプレートを表示させることが可能である。なお、選択候補113に示すように、テンプレート毎に印刷可能な画像数が決まっている(例えば、テンプレート1は画像数4、テンプレート2は画像数3)。ユーザは、この画像数にしたがって、印刷対象画像選択画面(D04またはD05)において印刷対象画像を選択することとなる。
【0060】
図5(b)は、コンテンツファイルに複数のチャプターが含まれる場合の、印刷対象画像選択画面D04である。同図は、参照番号115に示すように、コンテンツファイルに6つのチャプターが含まれていた場合を示している。仮に、2つのチャプターしか含まれない場合は、2つの候補画像を表示する。ここでは、チャプター毎の先頭画像を表示しており、例えばテンプレート選択画面D03で、4つの画像を配置可能なテンプレート1が選択されていた場合は、4つの印刷対象画像が選択される(図示の例では、「チャプター1」,「チャプター3」,「チャプター5」,「チャプター6」が選択された場合を示している)。選択後、ユーザにより、「OK」ボタン117が押下されると、次の画面(図6(b)のD06)に遷移する。
【0061】
一方、図6(a)は、コンテンツファイルに複数のチャプターが含まれない場合の、印刷対象画像選択画面D05である。例えば、参照番号121に示すように、コンテンツファイルに1つのチャプターしか含まれていない場合である。ここでは、所定時間間隔でフレーム画像を取り込み、さらにその中からレーベル印刷に適切な画像のみを表示している。各画像には、取り込んだシーンの再生時間が表示されると共に、時系列に従って並べられている。また、上記の印刷対象画像選択画面D04と同様に、テンプレート選択画面D03で、4つの画像を配置可能なテンプレート1が選択されていた場合は、ここでも4つの印刷対象画像が選択される。また、選択後、ユーザにより、「OK」ボタン123が押下されると、次の画面(図6(b)のD06)に遷移する。
【0062】
なお、図6(a)の印刷対象画像選択画面D05では、選択候補として表示する所定枚数として、「6枚」が設定されている場合を示している。したがって、適切なフレーム画像の取得が「5枚」以下である場合は、「6枚」取得できるまで、取り込み処理を繰り返す。なお、1回の取り込み操作で、適切なフレーム画像を「7枚」以上取り込んだ場合は、それら全てを候補画像として表示してもよいし、その中からさらに適切な(より動きの少ないシーンの)画像を、「6枚」まで絞り込んで表示しても良い。
【0063】
また、印刷対象画像選択画面D05において、所定時間間隔をユーザが設定できるようにしても良いし、コンテンツファイルの再生画面を表示し、ユーザが再生途中で指定したシーンのフレーム画像を取り込むようにしても良い。
【0064】
また、コンテンツファイルに含まれるチャプター数が、所定枚数以下である場合、それ以外の枚数を、フレーム画像の取り込みによって補うようにしても良い。つまり、コンテンツファイルに含まれるチャプター数が「2」の場合、それらの先頭画像2枚を候補画像として抽出する。さらに、コンテンツファイルの中から所定時間間隔でフレーム画像を取り込み、適切な画像を4枚取得する。そして、合計6枚の候補画像を印刷対象画像選択画面に表示する。なお、この場合においても、候補画像は時系列に従って並べられることが好ましい。また、各候補画像には、チャプター番号および再生時間が併記されることが好ましい。
【0065】
また、印刷対象画像選択画面D04において、抽出された先頭画像が気に入らなかった場合、ユーザの指示により強制的にフレーム画像の取り込みを行わせることも可能である。この場合、印刷対象画像選択画面D04に、「フレーム画像の取り込み」ボタン(図示省略)を設け、ユーザの指示に従ってフレーム画像の取り込みを実行する。また、印刷対象画像選択画面D04において、気に入った先頭画像を数枚指定しておき、さらにフレーム画像の取り込みを行わせて、気に入った先頭画像数枚と、取り込んだ残り枚数のフレーム画像とを、候補画像として印刷対象画像選択画面に表示させても良い。
【0066】
図6(b)は、レーベルイメージ確認画面D06である。同図は、参照番号124およびTに示すように、図4(b)の画面D02において、コンテンツファイルとして「番組01」,「番組02」(いずれも番組タイトル)が選択された場合を示している。また、参照番号125に示すように、図5(a)の画面D03において、テンプレート1が選択され、且つ図5(b)の画面D04において、「チャプター1」,「チャプター3」,「チャプター5」,「チャプター6」の先頭画像(印刷対象画像)が選択された場合を示している。ユーザにより、「OK」ボタン126が押下されると、次の画面(D05)に遷移する。なお、レーベルイメージ確認画面D06において、画面を戻す操作が行われると、テンプレートの変更や印刷対象画像の選択をやり直すことが可能である。
【0067】
図7(a)は、レーベル印刷データ編集画面D07である。同図は、参照番号131に示すように、マークM1の位置変更、印刷対象画像C1,C3,C5,C6の配置変更、マークM2,M3,M4の追加が行われた場合を示している。これらは、ユーザによるタッチパネル11の操作に基づくものであるが、この他、文字入力(放送番組のサブタイトル、放送局名、放送日、番組の要旨、曲目、贈答品としてコンテンツ記録ディスクを用いる場合のメッセージ等)、絵柄、装飾、ロゴまたは文字の位置移動、サイズ変更、角度変更、色変更の他、文字フォントの変更等を行うことも可能である。ユーザにより、「OK」ボタン132が押下されると、次の画面(D08)に遷移する。
【0068】
図7(b)は、電子決済画面D08である。同画面では、料金表示欄133に、ユーザが選択したコンテンツファイル等に基づいて算出したコンテンツ記録ディスク作成料金を表示する。また、ボタン134により、ユーザが所望する支払い方法を選択できるようになっている。支払い方法が選択されると、その選択に応じて電子決済処理を行う。
【0069】
以上、ユーザにより、図4ないし図7に示した画面に基づく一連の操作が行われると、当該操作に基づいて、コンテンツファイルの記録、レーベル印刷、コンテンツ記録ディスクの排出といった各処理を行うが、それらの処理にしたがって、ディスプレイ12上には、処理の内容を表示する。このとき、作成完了まで(コンテンツ記録ディスクの排出まで)の残り時間も、画面上に表示する。また、キオスク端末10を設置する店舗や、キオスク端末10の管理会社、コンテンツファイルの提供会社等による広告映像を同時に表示するようにしても良い。この構成によれば、コンテンツ記録ディスクの作成に要するユーザの待ち時間を有効利用することができる。
【0070】
以上、本実施形態によれば、コンテンツファイルから抽出したチャプター毎の先頭画像や、コンテンツファイルから所定時間間隔で取り込んだ複数のフレーム画像に基づいて、レーベル印刷を行うため、少なくともコンテンツの一部のシーンを印刷することができ、ユーザは当該印刷からコンテンツ内容を把握することができる。したがって、コンテンツ内容を把握可能なレーベル印刷を、初心者であっても容易に行うことができる。また、優先的にチャプターの先頭画像を抽出するため、抽出した画像が不鮮明であることが少なく、しかも特徴的なシーンをレーベル印刷に用いることができる。さらに、映画の場合など、複数のチャプターを有するコンテンツファイルは、複数の先頭画像を抽出することで、コンテンツ内容をより明確に把握可能なレーベル印刷を行うことができる。
【0071】
また、テンプレートにしたがって、ユーザが選択した印刷対象画像を配置するため、より簡単に見栄えの良いレーベル印刷を行うことができる。また、テンプレートは、ユーザの所望のものを選択できるため、よりユーザの好みに合ったレーベル印刷を行うことができる。
【0072】
また、コンテンツファイルに複数のチャプターが含まれない場合、コンテンツファイルから所定時間間隔で取り込んだ複数のフレーム画像に基づいて、レーベル印刷を行うため、確実に複数のシーンの画像をレーベル印刷に採用でき、ひいてはコンテンツ内容の把握にふさわしいレーベル印刷を行うことができる。
【0073】
また、フレーム画像を取り込んだ場合は、取り込んだ各フレーム画像が、レーベル面への印刷に適切な画像であるか否かを判別するため、その判別結果から不適切な画像を排除することができる。
【0074】
また、キオスク端末10により、コンテンツファイルの記録およびレーベル印刷を行ったコンテンツ記録ディスク作成サービスを提供するため、ユーザは手軽にコンテンツファイルを入手することができる。また、無人情報端末であるキオスク端末10を利用するため、キオスク端末10を設置する側にとっては人件費が削減できるというメリットがあり、利用する側にとっては人目を気にせず好みのコンテンツファイルを選択できるといったメリットがある。
【0075】
また、電子決済手段46を備えているため、キオスク端末10を設置する店舗やキオスク端末10の管理会社は、利益を得ることができる。また、コンテンツファイル選択結果およびレーベル印刷の要否に基づいて、コンテンツ記録ディスク作成料金を算出するため、記録時間や印刷費用(インク代やトナー代など)に見合った金額をコンテンツ記録ディスク作成料金として請求することができる。
【0076】
なお、上記の例では、キオスク端末10によりコンテンツ記録およびレーベル印刷を行う場合について例示したが、単にこれらコンテンツ記録およびレーベル印刷を行い得るコンテンツ記録ディスク作成装置に、本実施形態を適用しても良い。また、コンテンツファイルの読み取り結果に基づいてレーベル印刷を行い得る印刷装置に、本実施形態を適用しても良い。つまり、コンテンツファイルの再生データを取得できる手段(ケーブルを介したデータ取得、またはコンテンツファイルの読み取り機能)を備えた印刷装置であれば、本発明を実現可能である。
【0077】
また、上記の例では、DVD−R15(光ディスク)のレーベル面に直接印刷を行う盤面ダイレクト印刷を例示したが、レーベル面貼付用のラベルに印刷を行うラベル印刷にも、本実施形態を適用可能である。
【0078】
また、上記の例では、コンテンツファイルに1つのチャプターしか含まれない場合、フレーム画像の取り込みを行うものとしたが、フレーム画像の取り込みを行わず、候補画像表示手段55(図2参照)により候補画像を1枚だけ表示し、画像選択制御手段56は、その候補画像をレーベル印刷に用いるか否かを選択するようにしても良い。また、コンテンツファイルにチャプターの情報が含まれない場合は、コンテンツファイルの先頭画像を候補画像として1枚だけ表示しても良い。
【0079】
また、チャプター判別手段51および先頭画像抽出手段52を省略した構成とし、コンテンツファイルに含まれるチャプター数に依らず、フレーム画像の取り込みを行うようにしても良い。
【0080】
また、上記の例に示した、キオスク端末10の各構成要素(各機能)をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記録媒体(CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード等)に格納して提供することも可能である。すなわち、これらのプログラムおよび記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。
【0081】
また、上記の実施形態によらず、キオスク端末10の装置構成や処理工程など、本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の一実施形態に係るキオスク端末のハードウェア構成図である。
【図2】キオスク端末の制御ブロック図である。
【図3】キオスク端末の制御方法を示すフローチャートである。
【図4】キオスク端末の画面表示例を示す図である。
【図5】図4に続く、キオスク端末の画面表示例を示す図である。
【図6】図5に続く、キオスク端末の画面表示例を示す図である。
【図7】図6に続く、キオスク端末の画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
10:キオスク端末,11:タッチパネル,12:ディスプレイ,13:クレジットカード挿入口,14:光ディスク媒体取り出し部,15:DVD−R,47:コンテンツ記録手段,51:チャプター判別手段,52:先頭画像抽出手段,53:フレーム画像取り込み手段,54:フレーム画像判別手段,55:候補画像表示手段,56:画像選択制御手段,61:レーベル印刷データ生成手段,62:レーベル印刷データ表示手段,63:レーベル印刷データ編集手段,64:レーベル印刷手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報を含むと共に光ディスク媒体への記録対象であるコンテンツファイルから、所定時間間隔で複数のフレーム画像を取り込むフレーム画像取り込み手段と、
取り込んだ前記フレーム画像に基づいて、前記光ディスク媒体のレーベル面に印刷すべきレーベル印刷データを生成するレーベル印刷データ生成手段と、
前記光ディスク媒体のレーベル面に対し、生成した前記レーベル印刷データを印刷するレーベル印刷手段と、
を備えていることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記フレーム画像取り込み手段により取り込んだ前記各フレーム画像が、前記レーベル面への印刷に適切な画像であるか否かを判別するフレーム画像判別手段をさらに備え、
前記レーベル印刷データ生成手段は、前記フレーム画像判別手段により、前記レーベル面への印刷に適切な画像であると判定されたフレーム画像のみを対象として、前記レーベル印刷データを生成することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記フレーム画像判別手段は、取り込んだ前記フレーム画像と、その前後のフレーム画像とを比較し、両フレーム画像の差分が小さい場合、取り込んだ前記フレーム画像が、前記レーベル面への印刷に適切な画像であると判定することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記フレーム画像取り込み手段は、前記フレーム画像判別手段により、前記レーベル面への印刷に適切な画像であると判定されたフレーム画像が所定枚数未満である場合、前記所定時間間隔とは異なる時間間隔で、前記複数のフレーム画像の取り込みを繰り返すことを特徴とする請求項2または3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記フレーム画像判別手段により前記レーベル面への印刷に適切な画像であると判定された前記所定枚数以上のフレーム画像を、前記レーベル面への印刷の候補画像として表示する候補画像表示手段と、
表示された前記候補画像の中から、印刷対象となる画像の選択を支援および制御する画像選択制御手段と、をさらに備え、
レーベル印刷データ生成手段は、選択された前記印刷対象画像に基づいて、前記レーベル印刷データを生成することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記レーベル印刷データのテンプレートを複数記憶するテンプレート記憶手段と、
前記複数のテンプレートを選択候補として表示するテンプレート候補表示手段と、
表示された前記複数のテンプレートの中から、少なくとも1つのテンプレートの選択を支援および制御するテンプレート選択制御手段と、をさらに備え、
前記レーベル印刷データ生成手段は、前記テンプレート記憶手段から前記テンプレート選択制御手段により選択された前記テンプレートを読み出し、当該テンプレートにしたがって、前記画像選択制御手段により選択された前記印刷対象画像を配置することにより、前記レーベル印刷データを生成することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記レーベル印刷データ生成手段により生成されたレーベル印刷データを表示するレーベル印刷データ表示手段と、
表示された前記レーベル印刷データに対し、前記テンプレートの変更または前記印刷対象画像の配置変更を含む編集作業を行うレーベル印刷データ編集手段と、をさらに備え、
前記レーベル印刷手段は、編集後の前記レーベル印刷データを印刷することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の印刷装置における各手段と、
前記コンテンツファイルを、前記光ディスク媒体に記録するコンテンツ記録手段と、
を備えていることを特徴とするコンテンツ記録ディスク作成装置。
【請求項9】
請求項8に記載のコンテンツ記録ディスク作成装置における各手段と、
ネットワークを介して、前記コンテンツファイルを取得するネットワーク接続部と、
前記光ディスク媒体を収容可能な光ディスク媒体収容部と、
情報選択および情報入力を行うための操作部と、
各種情報を表示する表示部と、
前記コンテンツ記録手段により、前記光ディスク媒体に書き込みを行うための光ディスク記録部と、
前記レーベル印刷手段により、前記光ディスク媒体のレーベル面に印刷を行うための印刷部と、
前記光ディスク媒体を取り出すための光ディスク媒体取り出し部と、を備えたキオスク端末であって、
前記コンテンツファイルの選択候補を前記表示部に表示するコンテンツ候補表示手段と、
前記操作部による前記コンテンツファイルの選択結果に基づき、前記ネットワーク接続部を介して、該当する前記コンテンツファイルを取得するコンテンツ取得手段と、
前記光ディスク媒体収容部から搬出された前記光ディスク媒体に対して、前記光ディスク記録部による前記コンテンツファイルの記録および前記印刷部による前記レーベル面への印刷を完了したコンテンツ記録ディスクを、前記光ディスク媒体取り出し部に排出する光ディスク媒体排出手段と、
を備えていることを特徴とするキオスク端末。
【請求項10】
前記コンテンツファイルは、放送番組を記録した記録ファイルであり、
前記コンテンツ候補表示手段は、前記コンテンツファイルの選択候補として、過去の放送番組表を表示することを特徴とする請求項9に記載のキオスク端末。
【請求項11】
前記コンテンツ記録ディスクの作成に要するコンテンツ記録ディスク作成料金の電子決済を行う電子決済手段をさらに備え、
前記電子決済手段は、前記操作部による前記コンテンツファイルの選択結果、および前記レーベル印刷の要否に基づいて、前記コンテンツ記録ディスク作成料金を算出することを特徴とする請求項9または10に記載のキオスク端末。
【請求項12】
画像情報を含むと共に光ディスク媒体への記録対象であるコンテンツファイルから、所定時間間隔で複数のフレーム画像を取り込むステップと、
取り込んだ前記フレーム画像に基づいて、前記光ディスク媒体のレーベル面に印刷すべきレーベル印刷データを生成するステップと、
前記光ディスク媒体のレーベル面に対し、生成した前記レーベル印刷データを印刷するステップと、
を備えていることを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項13】
コンピュータに、請求項12に記載の印刷装置の制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−30347(P2008−30347A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−207557(P2006−207557)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】