説明

印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラム

【課題】リカバリが行われた位置を示す合紙を含む用紙束に対してユーザが意図しない後処理を実行せずに済む仕組みを提供する。
【解決手段】印刷装置の状態が印刷処理を中断する状態から再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したかどうかを判断する判断手段と、判断手段が印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断されるまでに排紙された用紙と新たに排紙される用紙との間に合紙を挿入する合紙挿入手段と、合紙挿入手段による合紙の挿入を実行するかどうかを決定するための合紙挿入モードを設定する設定手段と、判断手段が印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断した場合、合紙挿入モードの設定に応じて、後処理モードを解除して合紙挿入手段による合紙の挿入を開始する第1の処理と、合紙挿入手段による合紙の挿入を実行することなく後処理モードに基づく印刷処理を開始させる第2の処理とのいずれかを実行させる制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙に後処理を行う機能と、所定のリカバリ処理後に合紙を挿入する機能とを有する印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
印刷装置に後処理を行うフィニッシャ装置を接続して印刷物を出力する印刷システムが実用化され、このような印刷システムを利用するPOD業界も存在している。このようなPOD業界においては印刷出力物に対して出力物の品質を検査する必要があり、検査担当者が目視で出力物の検査を行っている。ただし、通常の印刷装置においては、特にジャムなどのリカバリ直後はトナー飛散などによって紙汚れが起こることがある。
そのため、リカバリ直後の出力紙の個所がジョブ後でも容易に判別できるようにリカバリ個所に色紙やタブ紙などを合紙出力して欲しいという要望がある。例えば、下記特許文献1においては印刷再開個所に目印となる合紙を挿入する手段が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−262103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年の印刷装置は様々な出力形態で出力可能な機能を備えており、例えば、ステイプル出力や、その他の製本機能を設定してそのまま処理を行った場合においては、印刷物に本来含まれない合紙が挟まって綴じられてしまうことになってしまう。そのため、所望の印刷物を得るために、ユーザは、印刷物のステイプルの針を除去し、合紙を取り除いた後に再度印刷物を綴じる必要があり、わずらわしい。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、リカバリが行われた位置を示す合紙を含む用紙束に対してユーザが意図しない後処理を実行せずに済む仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する本発明の印刷装置は以下に示す構成を備える。
設定される後処理モードに従い印刷された複数枚の用紙を1つの印刷物にまとめて出力する後処理を行う後処理装置を接続可能な印刷装置であって、前記印刷装置の状態が印刷処理を中断する状態から再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段が前記印刷装置の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断されるまでに排紙された用紙と新たに排紙される用紙との間に合紙を挿入する合紙挿入手段と、前記合紙挿入手段による合紙の挿入を実行するかどうかを決定するための合紙挿入モードを設定する設定手段と、前記判断手段が前記印刷装置の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断した場合、前記合紙挿入モードの設定に応じて、前記後処理モードを解除して前記合紙挿入手段による合紙の挿入を開始する第1の処理と、前記合紙挿入手段による合紙の挿入を実行することなく前記後処理モードに基づく印刷処理を開始させる第2の処理とのいずれかを実行させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、リカバリが行われた位置を示す合紙を含む用紙束に対してユーザが意図しない後処理を実行せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】印刷装置を提供する印刷システムのシステム構成例を示す図である。
【図2】画像形成装置内のプリンタ部内部構成を示す断面図である。
【図3】図1に示した画像形成装置内のプリンタ部内部構成を示す断面図である。
【図4】図1に示したフィニッシャ部の構成の一例を示す断面図である。
【図5】フィニッシャ部の制御系の概略接続状態を示すブロック図である。
【図6A】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図6B】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図6C】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図7】クライアントPCの表示装置に表示されるUIの一例を示す図である。
【図8】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図9】操作部に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図10】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す印刷装置を提供する印刷システムのシステム構成例を示す図である。以下、本実施形態では、印刷装置の例として、用紙に対してステイプル処理、あるいは、くるみ製本処理等の後処理装置を接続可能であって、複合機能を備える画像形成装置を例として説明する。したがって、後処理装置という場合において、上記異なる後処理のみを行う後処理装置と、それぞれの後処理を実行できる後処理装置のいずれも本発明を適用可能である。なお、印刷装置は、設定される後処理モード(上記ステイプル処理、あるいは、くるみ製本処理を実行するためのモード)に従い印刷された複数枚の用紙を1つの印刷物にまとめて出力する後処理を行う後処理装置を接続可能に構成されている。具体的には、フィニッシャ部102が上記後処理モード(上記ステイプル処理、あるいは、くるみ製本処理を実行するためのモード)に従い、後処理モード(上記ステイプル処理、あるいは、くるみ製本処理を実行するためのモード)を行えるように構成されている。
【0009】
図1において、101は画像形成装置で、各種の入力データを処理し、印刷用出力を行う。102は画像形成装置101で印刷された出力紙を所望の出力形態に合わせてソート、ステイプル、折りなどを行うフィニッシャである。画像形成装置101はネットワークを介して外部のプリントサーバー113やクライアントPC111,112へと接続されている。
【0010】
図2は、図1に示した画像形成装置101のプリンタ制御部の構成を説明するブロック図である。
図2において、入力画像処理部201は、紙原稿などをスキャナなどの画像読み取り装置で読み取り、読み取られた画像データを画像処理する。
NIC部/RIP部202は、ネットワークを利用して入力された画像データ(主に、PDLデータ)をRIP部に渡したり、画像形成装置101内部の画像データや装置情報をネットワーク経由で外部に送信したりする。NIC部/RIP部202のRIP部は、入力されたPDLデータを解読し、RIP展開する部分である。
次に、入力された画像データは、画像形成装置制御部203に送られる。画像形成装置制御部203は、入力されるデータや出力するデータを制御する役割を果たしている。
また、画像形成装置制御部203に入力された画像データは、一旦メモリ部204に格納される。メモリ部204に格納された画像データは、一時的に格納されたり、必要に応じて呼び出されたりする。
出力画像処理部205は、プリントするための画像処理が施され、プリンタ部206に送られる。プリンタ部206では、用紙を給紙し、出力画像処理部205で作られた画像データをその用紙上に順次印字していく。プリントアウトされた用紙はフィニッシャ部102に送出される。更に、操作部207は、上記の様々なフローや機能を選択したり、操作指示したりするためのもので、種々のユーザインタフェース(UI)画面を表示可能に構成されている。
なお、画像形成装置制御部203は、後述するフローチャートに従い、プリンタ部206の状態が印刷処理を中断する状態から再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したかどうかを判断する処理を行う。
【0011】
図3は、図1に示した画像形成装置101内のプリンタ部内部構成を示す断面図である。
図3において、画像形成装置101は、スキャナ部301、レーザ露光部302、感光ドラム303、作像部304、定着部305、給紙/搬送部306、及び、これらを制御する図2で説明したプリンタ制御部から構成される。スキャナ部301は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する工程である。
レーザ露光部302は、画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線を等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)307に入射させ、反射走査光として感光ドラム303に照射する。
作像部304は、現像材色別に設けられる各感光ドラム303を回転駆動し、帯電器によって帯電させ、レーザ露光部302によって各色別の感光ドラム上に形成された潜像を各色別の現像材(トナー)によって現像する。その各色のトナー像を用紙に転写し、その際に転写されずに各感光ドラム上に残った微小トナーを回収するといった一連の電子写真プロセスを実行する。本実施形態では、現像ユニット(現像ステーション)を並列的に4連持つ構成となっている。
【0012】
なお、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に並べられた4連の現像ユニットは、シアンステーションの作像開始から所定時間経過後に、マゼンタ、イエロー、ブラックの作像動作を順次実行していく。
このタイミング制御によって、用紙上に色ずれのない、フルカラートナー像が転写される。本実施形態はカラープリンタを想定しているが、これに限定されるものではなく、白黒プリンタの場合にはブラックの現像ユニットのみが搭載される。
【0013】
定着部305、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、前記作像部によってトナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。給紙/搬送部306は、用紙カセットやペーパーデッキに代表される用紙収納庫を一つ以上持っており、プリンタ部206が備えるプリンタ制御部の指示に応じて用紙収納庫に収納された複数の用紙の中から一枚分離し、作像部・定着部へ搬送する。用紙は搬送され、前述の現像ステーションによって、各色のトナー像が転写され、最終的にフルカラートナー像が用紙上に形成される。また、用紙の両面に画像形成する場合は、定着部を通過した用紙を再度作像部へ搬送する搬送経路を通るように制御する。
また、プリンタ制御部は、画像形成装置全体を制御する画像形成装置制御部203と通信して、その指示に応じて制御を実行する。その際、プリンタ制御部は、前述のスキャナ、レーザ露光、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
【0014】
<font size=6><font size=6>[フィニッシャ部の構成例]</font><font size=6>
</font> 図4は、図1に示したフィニッシャ部102の構成の一例を示す断面図である。
図4において、画像形成装置101から排出された用紙は、フィニッシャ部102に入る。フィニッシャ部102には、サンプルトレイ401及びスタックトレイ402があり、ジョブの種類や排出される用紙の枚数に応じて切り替えて排出される。
さらに、出力すべきジョブに対してステイプルモードが設定されている場合には、スタックトレイに排出するよう制御する。その際には、用紙がスタックトレイに排出される前に、用紙をジョブ毎にフィニッシャ内部の処理トレイ410に順次蓄えておき、該処理トレイ410上にてステイプラ411にてバインドして、その上で、スタックトレイ402へ、該記録用紙束を排出する。
その他、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り機403、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ404があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0015】
例えば、出力すべきジョブに対する後処理に関する設定としてオペレータにより操作部を介してZ折り等後処理モード設定がなされた場合には、そのジョブの用紙に対してZ折り機により折り処理を実行さる。
その上で、機内を通過させて、スタックトレイ402及びサンプルトレイ401等の排出トレイに排紙するよう制御する。又、例えば、出力すべきジョブに対する後処理に関する設定としてオペレータにより操作部207を介してパンチ処理設定がなされた場合には、そのジョブの記録用紙に対してパンチャ404によるパンチ処理を実行させる。その後、機内を通過させて、スタックトレイ402及びサンプルトレイ401等の排出トレイに排紙するよう制御する。
【0016】
さらに、サドルステッチャ405は、用紙の中央部分を2ヶ所バインドした後に、用紙の中央部分をローラに噛ませることにより用紙を半折りし、パンフレットのようなブックレットを作成する処理(製本処理)を行う。
サドルステッチャ405で製本された用紙は、ブックレットトレイ408に排出される。当該サドルステッチによる製本処理等の後処理動作の実行可否も、上述の如く、出力すべきジョブに対してオペレータにより設定された後処理設定に基づく。
また、インサータ406はインサートトレイ407にセットされた合紙をプリンタ部206へ通さずにスタックトレイ402及びサンプルトレイ401等の排出トレイのいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ部102に送り込まれる用紙(プリンタ部206で印刷された用紙)と用紙の間にインサータ406にセットされた合紙をインサート(中差し)することができるように構成されている。
【0017】
インサータ406のインサートトレイ407にはオペレータによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラにより最上部の用紙から順に給送する。従って、インサータ406からの合紙はそのままスタックトレイ402またはサンプルトレイ401へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ405へ送るときには、一度パンチャ404側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
尚、当該インサータ406による合紙挿入処理等の後処理動作の実行可否も、上述の如く、出力すべきジョブに対してオペレータにより設定された後処理モードの設定に基づいて実行される。
次に、トリマ(裁断機)409について説明する。
サドルステッチャ405においてブックレット(中綴じの小冊子)にされた出力は、このトリマに入ってくる。その際に、まず、ブックレットの出力は、ローラで予め決められた長さ分だけ紙送りされ、カッタ部412にて予め決められた長さだけ切断され、ブックレット内の複数ページ間でばらばらになっていた端部がきれいに揃えられることとなる。そして、ブックレットホールド部413に格納される。尚、当該トリマによる断裁処理等の後処理動作の実行可否も、上述の如く、出力すべきジョブに対してオペレータにより設定された後処理設定に基づく。
【0018】
図5は、図1に示したフィニッシャ部102の制御系の概略接続状態を示すブロック図である。
画像形成装置101内の画像形成装置制御部203とフィニッシャ部102内のフィニッシャ制御部501は専用の通信線で接続されている。フィニッシャ制御部501は、画像形成装置101からジョブに応じたフィニッシャ設定情報を受信し、受信した設定情報に基づいてフィニッシャ部102内の各機能を制御する後述する各制御部との間で通信を行う。
【0019】
502は搬送ローラ駆動制御部であり、フィニッシャ制御部501から送信されたジョブの制御情報に基づいて各種フィニッシングユニットへと用紙を導く。例えば、ステイプル出力を行いたい場合には、ステイプラ制御部505との通信を行い、ステイプラ制御部505のステータス情報をフィニッシャ制御部501が受信して、ジョブの制御情報を送信し、ジョブの内容に応じたステイプラ動作を行って出力する。
その他、インサータ給紙ローラ制御部503、Z折機用ローラ駆動部504、ステイプラ制御部505、ブックレットトレイ制御部506、トリマ制御部507に関してもフィニッシャ制御部501からのジョブ制御情報に従って制御を行う。これにより、所望の後処理が実行された出力物が出力される。
【0020】
<font size=6><font size=6>[リカバリ時に合紙挿入する処理]</font><font size=6>
</font> 図6Aは、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、リカバリ時に色紙やタブ紙などの合紙を入れる設定をする際の処理例である。なお、リカバリ時に合紙を入れる理由は、リカバリ後の出力紙への印刷状態を、後から容易に判別できるようにするためである。なお、各ステップは、画像形成装置制御部203が備えるCPUが、不図示のROMや他の記憶装置から制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
図6Aに示す処理は、操作部207を介してジョブの実行指示を受け付ける前に、ユーザからジョブの設定を受け付けたときに実行される。
S601で、画像形成装置制御部203は、例えば操作部207を用いて、インサータ406等にセットされた合紙を用いる設定がなされたかどうかを判断する。ここで、インサータ406等にセットされた合紙を用いる設定であると画像形成装置制御部203が判断した場合、S602で画像形成装置制御部203は画像形成装置101のメモリ部204内にある合紙設定フラグ(合紙設定フラグ=1)を立てて処理を終了する。
【0021】
一方、合紙挿入設定をしないと画像形成装置制御部203が判断した場合には合紙設定フラグを立てずに(クリアする(フラグ=0))、処理を終了する。
これにより、画像形成装置制御部203のメモリ上には、リカバリ時に合紙挿入する処理の実行を判断するための合紙設定フラグとして、「1」、「0」が保持管理される。
本実施形態において、合紙の設定はオペレータが操作部207を用いる例を説明したが、ネットワークを介してクライアントPCから設定する構成であってもよいし、どちらか、もしくは双方からの設定が可能に構成されていてもよい。
【0022】
図6Bは、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ジョブを投入する際の処理例である。なお、各ステップは、画像形成装置制御部203が備えるCPUが、不図示のROMや他の記憶装置から制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
図6Bに示す処理は、操作部207を介してジョブの実行指示を受け付けたことに従って実行される。
S604で、画像形成装置制御部203は、例えば操作部207を用いて、製本に関する設定がされているかどうかを判断する。ここで、製本関連設定がされていると画像形成装置制御部203が判断した場合には、S605に進み、更に、画像形成装置制御部203は、図6Aの処理により、合紙フラグが立っているかどうかを判断する。ここで、合紙フラグが立っていると画像形成装置制御部203が判断した場合には、S606で、画像形成装置制御部203は、操作部207によって設定がなされた製本関連ジョブを実行せずに中止する。そして、S607で、画像形成装置制御部203は、オペレータ画面に合紙設定がされている場合には製本設定が禁止される警告を操作部207に表示して、本処理を終了する。
一方、S604、S605で製本設定もしくは、合紙設定のどちらかがされていないと画像形成装置制御部203が判断した場合には、図6Cに示す処理に進み、ジョブを実行する。
【0023】
図6Cは、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ジョブの投入後の処理例である。なお、各ステップは、画像形成装置制御部203が備えるCPUがROMや他の記憶装置から制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。以下、インサータ406を用いて、プリンタ部206の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断されるまでに排紙された用紙と新たに排紙される用紙との間に合紙を挿入する合紙挿入処理を説明する。本実施形態では、インサータ406を用いて合紙の挿入を実行するかどうかを決定するための合紙挿入モードが操作部207から設定可能に構成され、その設定情報は画像形成装置制御部203が参照可能なメモリ(不揮発性メモリ)に保持されている。
そして、プリンタ部206の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断した場合、合紙挿入モードの設定に応じて、第1の処理と第2の処理のいずれかを実行する。ここで、後処理モードを解除してインサータ406による合紙の挿入を開始する処理を第1の処理とし、インサータ406による合紙の挿入を実行することなく後処理モードに基づく印刷処理を開始させる処理を第2の処理とする。ここで、第1の処理とは、S609、S610に対応する。また、第2の処理とは、S609からS611へ進む処理に対応する。
S608で、画像形成装置制御部203は、画像形成装置101内にジャムなどのリカバリ処理が発生したかどうかを各種センサの入力状態から判断し、リカバリ処理が発生したと判断した場合は、S609へ進む。そして、S609で、画像形成装置制御部203は合紙挿入フラグが立っているかどうかを判断する。ここで、合紙挿入フラグが立っていると画像形成装置制御部203が判断した場合には、S610へ進む。そして、S610で、画像形成装置制御部203は、フィニッシャ制御部501を制御して、インサータ406から合紙を給紙させて、リカバリからの復帰時に予め設定された合紙を1枚挿入する。
そして、S611で、画像形成装置制御部203は、通常のジョブ出力を開始させる。
【0024】
一方、S609で合紙挿入フラグが立っていないと画像形成装置制御部203が判断した場合には、リカバリ処理を終了した後、S611に移行して通常のジョブ出力を開始する。そして、S612で、画像形成装置制御部203は、すべてのジョブの処理が終了していると判断するまで、S608〜S612を繰り返す。
以上のように、本実施形態では、リカバリが行われた位置を示す合紙を行うよう設定され、且つ、製本処理を行うよう設定された状態で、ジョブを実行しないように制御する。それによって、リカバリが行われた位置を示す合紙を含む用紙束に対してユーザが意図しない後処理を実行せずに済む。
なお、本実施形態では、製本処理を例に説明したが、ステイプル処理等の綴じ処理の設定と、リカバリの位置を示す合紙の設定とがされている場合に、ジョブを実行せずに中止してもよい。
<第2の実施形態>
【0025】
第1の実施形態では、リカバリが行われた位置を示す合紙を行うための設定と、製本処理を行うための設定がされた後、ジョブの実行指示を受け付けた後に、ジョブをキャンセルする例を説明した。
本実施形態では、リカバリが行われた位置を示す合紙を行うための設定と、製本処理を行うための設定のいずれか一方を受け付けることは許可するが、両方を受け付けること制限する例を説明する。なお、装置の主な構成等の説明は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図7は、図1に示したクライアントPC111、112の表示装置に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、クライアントPCのプリンタドライバの仕上げ設定画面における警告画面例である。本例は、合紙処理が設定された状態で製本関連設定をする際に表示される警告画面例を示す。また、本画面は、複数のタブシートに対応させて印刷設定を行えるように構成され、ページ設定用のタブTAB1、仕上げ設定用のタブTAB2等がある。本例、現在タブTAB2が選択され、仕上げ設定画面が表示され、上記図6Cの処理により、製本処理が選択できないようにグレーアウト表示され、かつ、その理由がメッセージで表示されている状態に対応する。また、ユーザは、ボタンBT11〜BT13を押下指示することで、現在の設定を確定したり、当該表示画面を閉じたり、ヘルプを呼び出したりすることができるように構成されている。
なお、図7の例では合紙設定がされていると製本関連設定自体をグレーアウトして禁止している例であるが、製本設定を押下した後、合紙挿入設定がされている場合には警告を出す場合のどちらでも構わないものとする。
【0026】
また、本実施形態においてはプリント時のクライアントPCで表示されるドライバ画面を示しているが、コピー時の製本設定時においては、画像形成装置101の操作部207で製本設定を選択不可である画面を表示する。
本実施形態によれば、リカバリ時に合紙を挿入する設定がなされている場合には、製本関連設定を制限することで、ユーザのリカバリ箇所における検査容易性を確保できる。と同時に、ユーザが本来ジョブに含まれない合紙を不用意に製本してしまうことを大きな構成変更することなく防止できる。
【0027】
〔第3実施形態〕
本実施形態においては、第1実施形態のジョブ投入時の際に、製本処理の実行を優先するか、リカバリを行うときに合紙の挿入を優先するかを、ジョブごとにユーザに選択させる例を示す。なお、装置の主な構成等の説明は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図8は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ジョブ投入の際の処理例である。なお、各ステップは、画像形成装置制御部203が備えるCPUがROMや他の記憶装置から制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。なお、図8に示すフローチャートは、第1の実施形態の図6Bの代わりに行われるものであって、図6Bと同一のステップには、同一のステップ番号を付与して、その説明を省略する。
S605で、製本関連設定のジョブで、且つ、合紙挿入フラグが立っていると画像形成装置制御部203が判断した場合、S801に進む。そして、S801で、画像形成装置制御部203は、「合紙優先」で実行するか、「製本優先」で実行するかをオペレータに問合せるための画面(一例を図9に示す)を操作部207上に表示する。
【0028】
図9は、図2に示した操作部207に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。以下、プリンタ部206の状態が再度印刷処理を再開可能な状態(リカバリ処理終了した状態)に遷移したと判断した場合、第1の処理を優先させる第1の指示、または第2の処理を優先させる第2の指示をUIを介して受付ける処理を示す。ここで、第1の指示を受け付けた場合、ユーザにより設定された後処理モードを解除したことをUI画面を介して通知すること、第2の指示を受け付けた場合、ユーザにより設定された合紙挿入モードを解除したことをUIを介して通知することを説明する。
図9においては、「合紙優先」、もしくは「製本優先」のどちらかを選択させる際の問い合わせメッセージM1において、ボタンBT1〜BT3のいずれかをユーザが選択可能な画画面を示している。ここで、ユーザがボタンBT1を押下すると、画像形成装置制御部203は、合紙優先出力をユーザが選択したと判断する。ユーザがボタンBT2を押下すると、画像形成装置制御部203は、製本優先出力をユーザが選択したと判断する。さらに、本画面を消去する場合には、ユーザがボタンBT3を押下することで、画像形成装置制御部203は、操作部207に表示された本画面を消去する制御を実行する。
そして、S802で、ユーザがボタンBT1を押下して、合紙優先が選択されたと画像形成装置制御部203が判断した場合には、S803で製本関連設定をキャンセルし、S804へ進む。そして、S804で、画像形成装置制御部203は製本印刷設定がキャンセルされたことをオペレータに通知する。ここで、画像形成装置制御部203は製本印刷設定がキャンセルされた旨を示すメッセージ等が操作部207に表示する。そして、図6Cに処理を進める。
【0029】
一方、S802で、ユーザがボタンBT2を押下して、製本優先出力が選択されたと画像形成装置制御部203が判断した場合は、S805で、画像形成装置制御部203のメモリに保持される合紙挿入フラグをクリア(「0」)する。そして、S806で、合紙設定がキャンセルされたことをオペレータに通知する。こで、画像形成装置制御部203は合紙設定がキャンセルされた旨を示すメッセージ等を操作部207に表示する。そして、図6Cに処理を進める。
一方、図9に示す画面で、キャンセルボタンがオペレータによって押下されたと判断した場合、画像形成装置制御部203は、ジョブをキャンセルして、本処理を終了する。
【0030】
本実施形態によれば、リカバリ時の合紙挿入設定がされている場合でも、製本関連設定を一律禁止にせず、ジョブに応じて「合紙優先」、「製本優先」をモード切り替える要求をユーザから受付て、その要求に従いデータ処理を切り替えることが可能となる。
つまり、本実施形態によれば、本来ジョブに含まれない合紙を不用意に製本してしまうことを大きな構成変更することなく防止しつつ、より柔軟にジョブごとにユーザの要求を反映させることを可能としている。
【0031】
〔第4実施形態〕
上記実施形態では、リカバリ時に合紙を挿入する設定をした場合であっても、ジョブ投入時での合紙設定有無の確認を行う場合について説明した。本実施形態では、リカバリ時に合紙を挿入する設定をした場合であっても、ジョブ投入時での合紙設定有無の確認は行わず、同一ジョブ内においても所定単位の印刷処理を終了する毎に、後処理を実施するかどうかを決定する例である。より具体的には、複数部印刷の場合には、同一部内にリカバリ処理の発生がある否かに応じて後処理を実施するかどうかを決定する例である。なお、装置の主な構成等の説明は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以下、画像形成装置制御部203が図10に示すフローチャートに従い、次に示す処理を実行する例を説明する。所定単位の印刷処理を終了する毎に、インサータ406により合紙を挿入する処理が実行されたと判別された第1の用紙束にはフィニッシャ部102による後処理を取り消す第1の処理を実行する。また、合紙を挿入する処理が実行されていないと判別された場合には第2の用紙束にはフィニッシャ部102による後処理を実行させる第2の処理を実行させる制御について詳述する。
【0032】
図10は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、リカバリ必要な処理が発生した際に、1枚ごとの出力処理を行う例である。なお、各ステップは、画像形成装置制御部203が備えるCPUがROMや他の記憶装置から制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。なお、図10のフローチャートの処理は、操作部207によって印刷指示を受け付けた場合にCPUによって実行される。
S1001で、画像形成装置制御部203は、各種センサの出力を判断してリカバリが必要な処理が発生しているかどうかを判断する。
ここで、リカバリが必要な処理が発生していると画像形成装置制御部203が判断した場合、S1002で、画像形成装置制御部203は、フィニッシャ制御部501を制御してリカバリ復帰時に合紙を挿入する処理を実行する。一方、S1002で、リカバリが必要な処理が発生していないと画像形成装置制御部203が判断した場合、画像形成装置制御部203は、S1004に処理を進める。
そして、S1003で、画像形成装置制御部203は、ジョブの情報に従って、1枚のシートの印刷を実行する。
次に、S1004で、画像形成装置制御部203は、1部目の出力が終了したかどうかを判断し、1部目の出力が終了するまではS1001〜S1003の処理を繰り返し実行する。
【0033】
そして、S1004で、1部目の印刷が終了したと画像形成装置制御部203が判断した場合には、S1005へと進み、画像形成装置制御部203は、1部目でリカバリが発生したかどうか、もしくは合紙が挿入されたかどうかを判断する。
ここで、リカバリー(合紙挿入)が発生していると画像形成装置制御部203が判断した場合には1部目の製本設定のみキャンセルし、S1007へと進む。
【0034】
一方、S1005で1部目にリカバリが発生していないと画像形成装置制御部203が判断した場合、S1008で所望の設定された製本処理を実施し、S1007へと進む。そして、S1007で、画像形成装置制御部203はジョブが終了したかどうかを判断し、1部のジョブであれば処理を終了し、複数部のジョブであれば、S1001に戻ってジョブが終了するまで、S1001〜S1007に示す処理を繰り返し行う。
本実施形態によれば、リカバリ時の合紙挿入設定がされている場合にも製本関連設定を一律禁止にせず、リカバリが発生して、合紙を挿入した該当部に対してのみ製本設定をキャンセルする。一方で、リカバリが発生しなかった部(印刷束)に対しては所望の製本設定を自動的に選択可能としている。
つまり、本実施形態によれば、より柔軟にジョブ内の部単位での制御を可能とし、ユーザのリカバリ箇所における検査容易性を確保できると同時に、本来ジョブに含まれない合紙を不用意に製本してしまうことを防止できる。
〔その他の実施形態〕
第1〜第4の実施形態では、一例として製本処理を後処理とする例について説明したが、本発明は、これに限られず、ステイプル処理を後処理としてもよい。つまり、第1〜第4の実施形態で示した説明や、フローチャートの処理を、ステイプル処理を実行するための設定と、リカバリをした位置を示す合紙を挿入するための設定に適用してもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、リカバリ要因として、用紙の搬送ジャム等を例としているが、後処理装置や、合紙挿入装置のエラーをもリカバリ要因に含めることが可能である。したがって、例えばステイプル針切れ等もリカバリ要因となり得る。
さらに、排紙積載枚数が制限されているような場合には、印刷処理を実行して用紙を排紙し終える前に印刷処理を停止するような要因も含めて本発明を捉えることも可能である。
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン(コンピュータ)等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
【0036】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
また、各実施形態に示したフローチャートをそれぞれ組み合わせたり、各フローチャートのステップの順序を一部入れ替えたり、他のステップを組み入れる構成とすることも本発明の趣旨に添うものであれば制限はない。
【符号の説明】
【0037】
101 画像形成装置
102 クライアントPC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定される後処理モードに従い印刷された複数枚の用紙を1つの印刷物にまとめて出力する後処理を行う後処理装置を接続可能な印刷装置であって、
前記印刷装置の状態が印刷処理を中断する状態から再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記印刷装置の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断されるまでに排紙された用紙と新たに排紙される用紙との間に合紙を挿入する合紙挿入手段と、
前記合紙挿入手段による合紙の挿入を実行するかどうかを決定するための合紙挿入モードを設定する設定手段と、
前記判断手段が前記印刷装置の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断した場合、前記合紙挿入モードの設定に応じて、前記後処理モードを解除して前記合紙挿入手段による合紙の挿入を開始する第1の処理と、前記合紙挿入手段による合紙の挿入を実行することなく前記後処理モードに基づく印刷処理を開始させる第2の処理とのいずれかを実行させる制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記判断手段が前記印刷装置の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断した場合、前記第1の処理を優先させる第1の指示、または前記第2の処理を優先させる第2の指示をユーザインタフェースを介して受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記第1の指示を受け付けた場合、前記設定された後処理モードを解除したことを前記ユーザインタフェースを介して通知し、前記受付手段が前記第2の指示を受け付けた場合、前記設定された合紙挿入モードを解除したことを前記ユーザインタフェースを介して通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
設定される後処理モードに従い印刷された複数枚の用紙を1つの印刷物にまとめて出力する後処理を行う後処理装置を接続可能な印刷装置であって、
前記印刷装置の状態が印刷処理を中断する状態から再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記印刷装置の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断されるまでに排紙された用紙と新たに排紙される用紙との間に合紙を挿入する合紙挿入手段と、
所定単位の印刷処理を終了する毎に、前記合紙挿入手段により合紙を挿入する処理が実行されたかどうかを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記合紙挿入手段により合紙を挿入する処理が実行されたと判別された第1の用紙束には前記後処理装置による後処理を取り消す第1の処理を実行し、前記判別手段により前記合紙挿入手段により合紙を挿入する処理が実行されていないと判別された第2の用紙束には前記後処理装置による後処理を実行させる第2の処理を実行させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
前記所定単位の印刷処理は、複数枚の用紙を1部とする部単位の印刷処理であることを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
【請求項5】
前記判別手段は、部単位の印刷処理を終了する毎に、前記合紙挿入手段により合紙を挿入する処理が実行されたかどうかを判別することを特徴とする請求項3または4記載の印刷装置。
【請求項6】
設定される後処理モードに従い印刷された複数枚の用紙を1つの印刷物にまとめて出力する後処理を行う後処理装置を接続可能な印刷装置の制御方法であって、
前記印刷装置の状態が印刷処理を中断する状態から再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したかどうかを判断する判断工程と、
前記判断工程が前記印刷装置の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断されるまでに排紙された用紙と新たに排紙される用紙との間に合紙を挿入する合紙挿入工程と、
前記合紙挿入工程による合紙の挿入を実行するかどうかを決定するための合紙挿入モードを設定する設定工程と、
前記判断工程が前記印刷装置の状態が再度印刷処理を再開可能な状態に遷移したと判断した場合、前記合紙挿入モードの設定に応じて、前記後処理モードを解除して前記合紙挿入工程による合紙の挿入を開始する第1の処理と、前記合紙挿入工程による合紙の挿入を実行することなく前記後処理モードに基づく印刷処理を開始させる第2の処理とのいずれかを実行させる制御工程と、
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の印刷装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−223973(P2012−223973A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93274(P2011−93274)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】